JP2000309229A - 全輪駆動自動車パワートレイン、速度感知リミテッド・スリップ・ディファレンシャル・アセンブリ及びバイディレクショナル・オーバーランニング・クラッチ・アセンブリ - Google Patents
全輪駆動自動車パワートレイン、速度感知リミテッド・スリップ・ディファレンシャル・アセンブリ及びバイディレクショナル・オーバーランニング・クラッチ・アセンブリInfo
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- JP2000309229A JP2000309229A JP2000113562A JP2000113562A JP2000309229A JP 2000309229 A JP2000309229 A JP 2000309229A JP 2000113562 A JP2000113562 A JP 2000113562A JP 2000113562 A JP2000113562 A JP 2000113562A JP 2000309229 A JP2000309229 A JP 2000309229A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- assembly
- differential
- output shaft
- strut
- limited slip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/18—Freewheels or freewheel clutches with non-hinged detent
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K17/00—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
- B60K17/26—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, of type of freewheel device
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K17/00—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
- B60K17/34—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
- B60K17/348—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed
- B60K17/35—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed including arrangements for suppressing or influencing the power transfer, e.g. viscous clutches
- B60K17/3505—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed including arrangements for suppressing or influencing the power transfer, e.g. viscous clutches with self-actuated means, e.g. by difference of speed
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/12—Differential gearings without gears having orbital motion
- F16H48/16—Differential gearings without gears having orbital motion with freewheels
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K23/00—Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for
- B60K23/08—Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/19—Gearing
- Y10T74/19005—Nonplanetary gearing differential type [e.g., gearless differentials]
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Retarders (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 全輪駆動システム内の前後部の各出力軸間の
差動作用を許容すると共に速度感知リミテッド・スリッ
プ能力を生ずる簡単で費用対効果の良好な機構を提供す
ることにある。 【解決手段】 旋回中に車軸差動作用を生じ、速度感知
リミテッド・スリップ性能を備え、トランスファ・ケー
ス168内に車軸間ディファレンシャル又は直列トルク
・カップリング装置を必要としない2つのワンウェイ・
バイディレクショナル・クラッチ・アセンブリ20をデ
ィファレンシャル・アセンブリが利用する。各クラッチ
・アセンブリは2組のストラット80を備える。各組の
ストラット80はトルクを一方の方向に伝えるのに使
う。横方向に滑動するデカップラ90はいずれの組のス
トラットが機能するかを制御するのに利用する。デカッ
プラ90はワンウェイ・クラッチ20の回転方向を逆転
するときだけ移動する。逆転リング130は、各デカッ
プラ90を移動させワンウェイ・クラッチ20をバイデ
ィレクショナルに機能させるのに使用される。
差動作用を許容すると共に速度感知リミテッド・スリッ
プ能力を生ずる簡単で費用対効果の良好な機構を提供す
ることにある。 【解決手段】 旋回中に車軸差動作用を生じ、速度感知
リミテッド・スリップ性能を備え、トランスファ・ケー
ス168内に車軸間ディファレンシャル又は直列トルク
・カップリング装置を必要としない2つのワンウェイ・
バイディレクショナル・クラッチ・アセンブリ20をデ
ィファレンシャル・アセンブリが利用する。各クラッチ
・アセンブリは2組のストラット80を備える。各組の
ストラット80はトルクを一方の方向に伝えるのに使
う。横方向に滑動するデカップラ90はいずれの組のス
トラットが機能するかを制御するのに利用する。デカッ
プラ90はワンウェイ・クラッチ20の回転方向を逆転
するときだけ移動する。逆転リング130は、各デカッ
プラ90を移動させワンウェイ・クラッチ20をバイデ
ィレクショナルに機能させるのに使用される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にバイディレクシ
ョナル・オーバランニング・クラッチアセンブリ(bi
−directional overrunning
clutchassembly)に関する。ことに本発
明は、たとえば全輪駆動自動車(all−wheeel
drive motor vehicle)の「要求
次第」(on−demand)トルク伝達装置として使
うことのできるバイディレクショナル・オーバランニン
グ・クラッチ・アセンブリに関する。
ョナル・オーバランニング・クラッチアセンブリ(bi
−directional overrunning
clutchassembly)に関する。ことに本発
明は、たとえば全輪駆動自動車(all−wheeel
drive motor vehicle)の「要求
次第」(on−demand)トルク伝達装置として使
うことのできるバイディレクショナル・オーバランニン
グ・クラッチ・アセンブリに関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動自動車はますます普及するよう
になっている。近年若干の自動車は、全輪駆動システム
としても知られる「フル・タイム」四輪駆動システムを
設けてある。このような全輪駆動システムでは、トルク
・トランスファ・ケースは典型的には、自動車の前車輪
及び後車輪の間でトルクを分割する車軸間ディファレン
シャルを設けてある。この車軸間ディファレンシャル
は、自動車の正常な旋回中に又は前車輪及び後車輪が直
径の互いに異なるタイヤを備える場合に前車輪及び後車
輪を互いに異なる速度で回転させる。しかし一方の組の
車輪が氷のような低い牽引条件に出会うときに生ずるよ
うな前車輪及び後車輪間の過度の相対滑りを防ぐよう
に、これ等のトランスファ・ケースは典型的にはトラン
スファ・ケースの前部出力軸及び後部出力軸間の所定量
の相対滑りを感知すると車軸間ディファレンシャルを鎖
錠するように作用する選択的に係合できるクラッチを備
える。車軸間ディファレンシャルの鎖錠によりトランス
ファ・ケースの前部出力軸及び後部出力軸間の相対的オ
ーバラン又は差動作用がもはや生じないようにする。
になっている。近年若干の自動車は、全輪駆動システム
としても知られる「フル・タイム」四輪駆動システムを
設けてある。このような全輪駆動システムでは、トルク
・トランスファ・ケースは典型的には、自動車の前車輪
及び後車輪の間でトルクを分割する車軸間ディファレン
シャルを設けてある。この車軸間ディファレンシャル
は、自動車の正常な旋回中に又は前車輪及び後車輪が直
径の互いに異なるタイヤを備える場合に前車輪及び後車
輪を互いに異なる速度で回転させる。しかし一方の組の
車輪が氷のような低い牽引条件に出会うときに生ずるよ
うな前車輪及び後車輪間の過度の相対滑りを防ぐよう
に、これ等のトランスファ・ケースは典型的にはトラン
スファ・ケースの前部出力軸及び後部出力軸間の所定量
の相対滑りを感知すると車軸間ディファレンシャルを鎖
錠するように作用する選択的に係合できるクラッチを備
える。車軸間ディファレンシャルの鎖錠によりトランス
ファ・ケースの前部出力軸及び後部出力軸間の相対的オ
ーバラン又は差動作用がもはや生じないようにする。
【0003】公知の従来の全輪駆動システムは一般に、
自動車のトランスファ・ケース前部出力軸及び後部出力
軸間又は前車輪及び後車輪間のオーバラン又は差動作用
を監視するのに複雑な電子線又はその他の複雑なシステ
ムを必要としている。相対的オーバラン又は差動作用を
感知すると電子制御システムは、出会う相対的オーバラ
ン又は差動作用が「正常な」予期される範囲内であるか
又は「過度」であるかどうかを定める。電子制御システ
ムが受けているオーバラン又は差動作用が過度であるこ
とを指示すると、電子制御システムはクラッチにより車
軸間ディファレンシャルを鎖錠し相対的オーバラン又は
差動作用がもはや生じないようにする。このような電子
制御システムは製造及び保持の費用が高くなり、自動車
の前車輪及び後車輪の間の所定量以上のオーバラン及び
差動作用を制限する比較的安価で簡単な「即時応答」シ
ステムが望ましい。
自動車のトランスファ・ケース前部出力軸及び後部出力
軸間又は前車輪及び後車輪間のオーバラン又は差動作用
を監視するのに複雑な電子線又はその他の複雑なシステ
ムを必要としている。相対的オーバラン又は差動作用を
感知すると電子制御システムは、出会う相対的オーバラ
ン又は差動作用が「正常な」予期される範囲内であるか
又は「過度」であるかどうかを定める。電子制御システ
ムが受けているオーバラン又は差動作用が過度であるこ
とを指示すると、電子制御システムはクラッチにより車
軸間ディファレンシャルを鎖錠し相対的オーバラン又は
差動作用がもはや生じないようにする。このような電子
制御システムは製造及び保持の費用が高くなり、自動車
の前車輪及び後車輪の間の所定量以上のオーバラン及び
差動作用を制限する比較的安価で簡単な「即時応答」シ
ステムが望ましい。
【0004】近年では自動車全輪駆動パワー・トレーン
・システム(motor vehicle all−w
heel drive powertrain sys
tem)は、トランスファ・ケース・ディファレンシャ
ルをなくし、第1車軸に連続動力を送り、第1車軸の滑
りを生ずるときは第2車軸に即時応答動力を供給するこ
とにより費用を低減する。典型的には、第2車軸を駆動
するのにトランスファ・ケース内にトルク結合装置(粘
性式、流体圧式、電気式)を利用する。トルク結合装置
は、第1及び第2の車軸間に生ずるどのような速度差も
補償する。第2車軸が前車軸であるときは、典型的には
開放形ディファレンシャルを取付ける。クラッチ・パッ
ク予荷重を持つトルク感知ディファレンシャルは、トル
ク・バイアスに基づくステアリングの問題によって前車
軸に対し許容できるとは考えられない。前車輪は、低摩
擦係数の表面では回らないでむしろ滑動しやすい。
・システム(motor vehicle all−w
heel drive powertrain sys
tem)は、トランスファ・ケース・ディファレンシャ
ルをなくし、第1車軸に連続動力を送り、第1車軸の滑
りを生ずるときは第2車軸に即時応答動力を供給するこ
とにより費用を低減する。典型的には、第2車軸を駆動
するのにトランスファ・ケース内にトルク結合装置(粘
性式、流体圧式、電気式)を利用する。トルク結合装置
は、第1及び第2の車軸間に生ずるどのような速度差も
補償する。第2車軸が前車軸であるときは、典型的には
開放形ディファレンシャルを取付ける。クラッチ・パッ
ク予荷重を持つトルク感知ディファレンシャルは、トル
ク・バイアスに基づくステアリングの問題によって前車
軸に対し許容できるとは考えられない。前車輪は、低摩
擦係数の表面では回らないでむしろ滑動しやすい。
【0005】従来の自動車は、予荷重トルク・バイアス
の問題をなくすように速度感知リミテッド・スリップ前
車軸ディファレンシャル(speed−sensing
limited slip front axle
differential)を備える。しかしこの構造
は、硬い舗装道路上で運動するときにドライブ・ライン
のワインド・アップを避けるのに車軸間ディファレンシ
ャル又は直列トルク継手をなお必要とする。
の問題をなくすように速度感知リミテッド・スリップ前
車軸ディファレンシャル(speed−sensing
limited slip front axle
differential)を備える。しかしこの構造
は、硬い舗装道路上で運動するときにドライブ・ライン
のワインド・アップを避けるのに車軸間ディファレンシ
ャル又は直列トルク継手をなお必要とする。
【0006】従って全輪駆動システム内の前後部の各出
力軸間の差動作用を許容すると共に速度感知リミテッド
・スリップを生ずる簡単で費用対効果の良好な機構を提
供することが望ましい。
力軸間の差動作用を許容すると共に速度感知リミテッド
・スリップを生ずる簡単で費用対効果の良好な機構を提
供することが望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、従来
の欠点を除いたディファレンシャル・アセンブリを備え
た速度感知リミテッド・スリップ・トランスファ・ケー
スを提供する。本発明はまた、このようなシステム又は
その他任意の動力伝達装置に使われるバイディレクショ
ナル・オーバランニング・クラッチ・アセンブリを提供
する。
の欠点を除いたディファレンシャル・アセンブリを備え
た速度感知リミテッド・スリップ・トランスファ・ケー
スを提供する。本発明はまた、このようなシステム又は
その他任意の動力伝達装置に使われるバイディレクショ
ナル・オーバランニング・クラッチ・アセンブリを提供
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】好適な実施例では、互い
に機械的に連結した前部及び後部の出力部を持つトラン
スファ・ケースと第1車軸アセンブリと少なくとも1組
のバイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ
・アセンブリを持つディファレンシャル・アセンブリを
備えた第2車軸アセンブリとが得られる。好適とする構
造ではクラッチ・アセンブリは、それぞれトルクを一方
向に伝えるのに使う2組のストラット(strut)を
備える。いずれの組のストラットが機能的であるかを制
御するのにデカップラ(decoupler)を利用す
る。デカップラは1組のストラットがデフ・ケースの外
レースに接触しないようにすることのできる横方向に滑
動する部品でよい。このデカップラが横方向に移動する
のに伴い、一方の組のストラットが接触し、次いでいず
れの組も接触が離れ、次いで他方の組が接触するように
なる。デカップラは、ワンウェイ・クラッチ回転方向を
逆にするときだけ移動するようにしてある。デカップラ
を動かしワンウェイ・クラッチをバイディレクショナル
・で機能させるには逆転リングを使えばよい。好適な構
造ではこの逆転リングは「パドル・ホイール」構造を備
える。デフ・ケースが前進方向又は後進方向に回転し始
めると、「パドル・ホイール」が車軸潤滑剤に接触し逆
転リングを回転する抗力を生ずる。逆転リングの角度方
向運動はデカップラの直線運動に変換される。デカップ
ラが位置を変えると、ワンウェイ・クラッチは向きを変
え「前進」モード又は「後進」モードで機能する。好適
な実施例では2組のクラッチ・アセンブリを使う。各ク
ラッチ・アセンブリは一方の出力軸に動力を送る。自動
車が旋回するときは外側車輪及び軸の速度が増し対応す
るクラッチ・アセンブリをオーバランする。内側車輪を
介して前駆動トルクが伝わる。内側車輪が旋回中に牽引
作用を失い滑動すると、デフ・ケース速度はこの速度が
外側車輪速度に合致するまで増大する。これ等の速度が
互いに等しくなると、外側車輪はトルクを伝え始め、ワ
ンウェイ・クラッチはデフ・ケースにより軸及び車輪が
超過速度にならないようにする。このようにして、増大
した可動性に対してリミテッド・スリップ特性が望まし
い。硬い舗装道路上の駆動中のドライブ・ライン・ワイ
ンド・アップを避けるように、第1次車軸及び第2車軸
は、互いにわずかに異なるギヤ比を持つのがよい。第2
車軸デフ・ケースは対応する車輪よりわずかに遅く回転
し車輪オーバラン条件を生じトルク伝達は伴わない。第
1車軸車輪が滑動し始めると、第2車軸デフ・ケース速
度はワンウェイ・クラッチの少なくとも一方が係合しト
ルクを伝えるまで増大する。第2車軸を係合させるのに
必要な第1車軸車輪スリップ量はギヤ比の差に依存す
る。
に機械的に連結した前部及び後部の出力部を持つトラン
スファ・ケースと第1車軸アセンブリと少なくとも1組
のバイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ
・アセンブリを持つディファレンシャル・アセンブリを
備えた第2車軸アセンブリとが得られる。好適とする構
造ではクラッチ・アセンブリは、それぞれトルクを一方
向に伝えるのに使う2組のストラット(strut)を
備える。いずれの組のストラットが機能的であるかを制
御するのにデカップラ(decoupler)を利用す
る。デカップラは1組のストラットがデフ・ケースの外
レースに接触しないようにすることのできる横方向に滑
動する部品でよい。このデカップラが横方向に移動する
のに伴い、一方の組のストラットが接触し、次いでいず
れの組も接触が離れ、次いで他方の組が接触するように
なる。デカップラは、ワンウェイ・クラッチ回転方向を
逆にするときだけ移動するようにしてある。デカップラ
を動かしワンウェイ・クラッチをバイディレクショナル
・で機能させるには逆転リングを使えばよい。好適な構
造ではこの逆転リングは「パドル・ホイール」構造を備
える。デフ・ケースが前進方向又は後進方向に回転し始
めると、「パドル・ホイール」が車軸潤滑剤に接触し逆
転リングを回転する抗力を生ずる。逆転リングの角度方
向運動はデカップラの直線運動に変換される。デカップ
ラが位置を変えると、ワンウェイ・クラッチは向きを変
え「前進」モード又は「後進」モードで機能する。好適
な実施例では2組のクラッチ・アセンブリを使う。各ク
ラッチ・アセンブリは一方の出力軸に動力を送る。自動
車が旋回するときは外側車輪及び軸の速度が増し対応す
るクラッチ・アセンブリをオーバランする。内側車輪を
介して前駆動トルクが伝わる。内側車輪が旋回中に牽引
作用を失い滑動すると、デフ・ケース速度はこの速度が
外側車輪速度に合致するまで増大する。これ等の速度が
互いに等しくなると、外側車輪はトルクを伝え始め、ワ
ンウェイ・クラッチはデフ・ケースにより軸及び車輪が
超過速度にならないようにする。このようにして、増大
した可動性に対してリミテッド・スリップ特性が望まし
い。硬い舗装道路上の駆動中のドライブ・ライン・ワイ
ンド・アップを避けるように、第1次車軸及び第2車軸
は、互いにわずかに異なるギヤ比を持つのがよい。第2
車軸デフ・ケースは対応する車輪よりわずかに遅く回転
し車輪オーバラン条件を生じトルク伝達は伴わない。第
1車軸車輪が滑動し始めると、第2車軸デフ・ケース速
度はワンウェイ・クラッチの少なくとも一方が係合しト
ルクを伝えるまで増大する。第2車軸を係合させるのに
必要な第1車軸車輪スリップ量はギヤ比の差に依存す
る。
【0009】従って本発明の目的は、全輪駆動車とこの
自動車のバイディレクショナル・オーバランニング・ク
ラッチとに対する速度感知リミテッド・スリップ車軸ア
センブリを提供することにある。本発明によるディファ
レンシャル・アセンブリは、旋回中の車軸差動作用と速
度感知リミテッド・スリップ能力とを生ずると共に、ト
ランスファ・ケース内に車軸間ディファレンシャル又は
直列トルク結合装置の必要をなくす2組のワンウェイ・
バイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・
アセンブリを備える。
自動車のバイディレクショナル・オーバランニング・ク
ラッチとに対する速度感知リミテッド・スリップ車軸ア
センブリを提供することにある。本発明によるディファ
レンシャル・アセンブリは、旋回中の車軸差動作用と速
度感知リミテッド・スリップ能力とを生ずると共に、ト
ランスファ・ケース内に車軸間ディファレンシャル又は
直列トルク結合装置の必要をなくす2組のワンウェイ・
バイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・
アセンブリを備える。
【0010】本発明のその他の利点及び新規な利点は添
付図面による本発明の以下の詳細な説明から明らかであ
る。
付図面による本発明の以下の詳細な説明から明らかであ
る。
【0011】
【実施例】本発明の好適な実施例について添付図面によ
る詳細な説明で車軸アセンブリ10及びバイディレクシ
ョナル・オーバランニング・クラッチ・アセンブリ20
について述べる。いくつかの図面を通じて同様な参照数
字により対応する部品を示す。先ず図1には全輪駆動車
パワートレーン160を示す。自動車パワートレーン1
60は、変速機164に駆動作用を伴うように連結した
エンジン162を備える。変速機164はトランスファ
・ケース168の入力軸166に駆動作用を伴うように
連結してある。トランスファ・ケース168は、トラン
スファ・ケース168を経て(ディファレンシャル又は
直列トルク継手を設けないで)機械的に連結した後部出
力軸170及び前部出力軸172の連結をはずすことに
より自動車パワートレーン160を4×2駆動モードに
変換するのに本発明の1実施例に使う当業界に公知の形
式の車軸連結はずし器180を設けて示してある。図示
のように後部出力軸170は、公知の形式の第1の車軸
アセンブリ176を経て自動車後車輪174に駆動作用
を伴うように連結してある。図示のように前部出力軸1
72は、車軸間及び車軸間の両方の差動作用を生ずる速
度感知リミテッド・スリップ・ディファレンシャル・ア
センブリ11を持つ第2車軸アセンブリ10を経て自動
車前車輪178に駆動作用を伴うように連結してある。
好適な実施例では第2車軸アセンブリ10は前部出力軸
172に結してある。しかし又本発明は、第1車軸アセ
ンブリ176を前部出力軸172に結合し第2車軸アセ
ンブリ10を後部出力軸170に連結する変形として構
成してもよい。
る詳細な説明で車軸アセンブリ10及びバイディレクシ
ョナル・オーバランニング・クラッチ・アセンブリ20
について述べる。いくつかの図面を通じて同様な参照数
字により対応する部品を示す。先ず図1には全輪駆動車
パワートレーン160を示す。自動車パワートレーン1
60は、変速機164に駆動作用を伴うように連結した
エンジン162を備える。変速機164はトランスファ
・ケース168の入力軸166に駆動作用を伴うように
連結してある。トランスファ・ケース168は、トラン
スファ・ケース168を経て(ディファレンシャル又は
直列トルク継手を設けないで)機械的に連結した後部出
力軸170及び前部出力軸172の連結をはずすことに
より自動車パワートレーン160を4×2駆動モードに
変換するのに本発明の1実施例に使う当業界に公知の形
式の車軸連結はずし器180を設けて示してある。図示
のように後部出力軸170は、公知の形式の第1の車軸
アセンブリ176を経て自動車後車輪174に駆動作用
を伴うように連結してある。図示のように前部出力軸1
72は、車軸間及び車軸間の両方の差動作用を生ずる速
度感知リミテッド・スリップ・ディファレンシャル・ア
センブリ11を持つ第2車軸アセンブリ10を経て自動
車前車輪178に駆動作用を伴うように連結してある。
好適な実施例では第2車軸アセンブリ10は前部出力軸
172に結してある。しかし又本発明は、第1車軸アセ
ンブリ176を前部出力軸172に結合し第2車軸アセ
ンブリ10を後部出力軸170に連結する変形として構
成してもよい。
【0012】図2に示すように車軸アセンブリ10は、
ケース12と少なくとも1組のワンウェイ・バイディレ
クショナル・オーバランニング・クラッチ・アセンブリ
20とを備えたディファレンシャル・アセンブリ11を
持つ。好適な実施例では1組のクラッチ・アセンブリ2
0を設けてある。ケース12は、互いにボルト18で締
付けた右側半部分14及び左側半部分16とを備えるの
がよい。これ等の半部分の一方は、これから延びボルト
24を使いリング・ギヤ22を取付けたフランジ26を
持つ。リング・ギヤ22は駆動ピニオン(図示してな
い)を介して前部出力軸(図示してない)に駆動作用を
伴うように連結してある。ケース12の各端部は円すい
ころ軸受28により支えられケース12が自由に回転で
きるようにしてある。
ケース12と少なくとも1組のワンウェイ・バイディレ
クショナル・オーバランニング・クラッチ・アセンブリ
20とを備えたディファレンシャル・アセンブリ11を
持つ。好適な実施例では1組のクラッチ・アセンブリ2
0を設けてある。ケース12は、互いにボルト18で締
付けた右側半部分14及び左側半部分16とを備えるの
がよい。これ等の半部分の一方は、これから延びボルト
24を使いリング・ギヤ22を取付けたフランジ26を
持つ。リング・ギヤ22は駆動ピニオン(図示してな
い)を介して前部出力軸(図示してない)に駆動作用を
伴うように連結してある。ケース12の各端部は円すい
ころ軸受28により支えられケース12が自由に回転で
きるようにしてある。
【0013】各クラッチ・アセンブリ20はサイドギヤ
30を備える。各サイドギヤ30はスプライン付き内径
部32を持つ円板がよい。内径部32は左側車軸36又
は右側車軸38の外径部の対応するスプライン34に駆
動作用を伴うようにはめてある。各車軸36、38は自
動車(図示してない)の車輪(図示してない)、好適な
実施例では前車輪を駆動する。前車輪用に使うときは車
軸36、38は保持リング192によりサイドギヤ30
内に保持する。保持リング192は、車軸36、38の
端部に切込んだみぞ194内に押込まれサイドギヤ30
の内径部32内に機械加工したみぞ196内に拡張す
る。図3、図4及び図19に示すようにサイドギヤ30
は外径部42の表面に切込んだ互いに間隔を隔てた6個
の段付きみぞ40を持つ。好適な実施例では6個のみぞ
40を設ける。各みぞ40は第1の浅いみぞ部分44と
第2の一層大きく一層深い溝部分46とを持つ。各みぞ
40は、各みぞがそのすぐ左右のみぞに比べて互いに反
対の向きに浅いみぞ部分44及び深い溝部分46を持つ
ように形成してある。各みぞ40とな内径部32及び外
径部42との間にサイドギヤ30は若干の軽量化穴48
を持ちサイドギヤ30の重量を軽減するようにするのが
よい。各サイドギヤ30は、いずれかの車軸36、38
に軸線方向に荷重を加えると反作用径路を生ずるスラス
ト・カラー190により互いに隔離してある。
30を備える。各サイドギヤ30はスプライン付き内径
部32を持つ円板がよい。内径部32は左側車軸36又
は右側車軸38の外径部の対応するスプライン34に駆
動作用を伴うようにはめてある。各車軸36、38は自
動車(図示してない)の車輪(図示してない)、好適な
実施例では前車輪を駆動する。前車輪用に使うときは車
軸36、38は保持リング192によりサイドギヤ30
内に保持する。保持リング192は、車軸36、38の
端部に切込んだみぞ194内に押込まれサイドギヤ30
の内径部32内に機械加工したみぞ196内に拡張す
る。図3、図4及び図19に示すようにサイドギヤ30
は外径部42の表面に切込んだ互いに間隔を隔てた6個
の段付きみぞ40を持つ。好適な実施例では6個のみぞ
40を設ける。各みぞ40は第1の浅いみぞ部分44と
第2の一層大きく一層深い溝部分46とを持つ。各みぞ
40は、各みぞがそのすぐ左右のみぞに比べて互いに反
対の向きに浅いみぞ部分44及び深い溝部分46を持つ
ように形成してある。各みぞ40とな内径部32及び外
径部42との間にサイドギヤ30は若干の軽量化穴48
を持ちサイドギヤ30の重量を軽減するようにするのが
よい。各サイドギヤ30は、いずれかの車軸36、38
に軸線方向に荷重を加えると反作用径路を生ずるスラス
ト・カラー190により互いに隔離してある。
【0014】各クラッチ・アセンブリ20はさらに、サ
イドギヤ30の円板面52に取付けた2個のスラストワ
ッシャ50を備えるのがよい。図6及び図7に明らかな
ように好適なスラストワッシャ50はサイドギヤ30の
外径部42と大体同じ寸法の外径部54を持つ薄い円板
である。スラストワッシャ50の内径部56はサイドギ
ヤ30の内径より大きくスラスト・カラー190に対し
すきまを生ずる。互いに間隔を隔てた小さいみぞ58は
外径部54の表面に切込んである。各みぞ58は寸法が
サイドギヤ30のみぞ40の浅いみぞ部分44に対応す
るようにしてある。スラストワッシャ50は、サイドギ
ヤ30の円板面52に取付けた内側円板面60を持つ。
好適な実施例では各スラストワッシャ50に3個所のみ
ぞ58を形成してある。3個の短い突起62と3個の長
い突起64とはスラスト・ワッシャ50の内側円板面6
0から直交して延びている。各突起62、64は、内側
円板面60のまわりに半径方向に間隔を隔てサイドギヤ
30のみぞ40に対応するように円板面60のまわりに
点在させるのがよい(長い突起64、短い突起62、長
い突起64…)。長い突起64は、小さいみぞ58の下
方に片寄って位置し丸みをつけたすみ部を持つ大体長方
形のよう断面を備えサイドギヤ30に当てがったときに
この突起64がみぞ40の大きく深い方のみぞ部分48
の底面68に当たるようにしてある。しかし長い突起6
4は、サイドギヤ30の幅の約半分だけにわたって延び
るような寸法にしてある。短い突起62は外径部54の
表面から半径方向内方に大体不規則な形状のW字型に延
びる。サイドギヤ30に取付けると、短い突起62はサ
イドギヤ30の幅の短い距離だけただし突起62がみぞ
40の大きく深い方のみぞ部分46を大体満たすような
距離にわたって延びるだけである。スラストワッシャ5
0は又内側円板面60の表面に切込まれ互いに等しい間
隔を隔てた6条の油みぞとして示した油みぞ70を持
つ。各みぞ70はスラストワッシャ50の内径部56か
ら外径部54まで半径方向に延びる。
イドギヤ30の円板面52に取付けた2個のスラストワ
ッシャ50を備えるのがよい。図6及び図7に明らかな
ように好適なスラストワッシャ50はサイドギヤ30の
外径部42と大体同じ寸法の外径部54を持つ薄い円板
である。スラストワッシャ50の内径部56はサイドギ
ヤ30の内径より大きくスラスト・カラー190に対し
すきまを生ずる。互いに間隔を隔てた小さいみぞ58は
外径部54の表面に切込んである。各みぞ58は寸法が
サイドギヤ30のみぞ40の浅いみぞ部分44に対応す
るようにしてある。スラストワッシャ50は、サイドギ
ヤ30の円板面52に取付けた内側円板面60を持つ。
好適な実施例では各スラストワッシャ50に3個所のみ
ぞ58を形成してある。3個の短い突起62と3個の長
い突起64とはスラスト・ワッシャ50の内側円板面6
0から直交して延びている。各突起62、64は、内側
円板面60のまわりに半径方向に間隔を隔てサイドギヤ
30のみぞ40に対応するように円板面60のまわりに
点在させるのがよい(長い突起64、短い突起62、長
い突起64…)。長い突起64は、小さいみぞ58の下
方に片寄って位置し丸みをつけたすみ部を持つ大体長方
形のよう断面を備えサイドギヤ30に当てがったときに
この突起64がみぞ40の大きく深い方のみぞ部分48
の底面68に当たるようにしてある。しかし長い突起6
4は、サイドギヤ30の幅の約半分だけにわたって延び
るような寸法にしてある。短い突起62は外径部54の
表面から半径方向内方に大体不規則な形状のW字型に延
びる。サイドギヤ30に取付けると、短い突起62はサ
イドギヤ30の幅の短い距離だけただし突起62がみぞ
40の大きく深い方のみぞ部分46を大体満たすような
距離にわたって延びるだけである。スラストワッシャ5
0は又内側円板面60の表面に切込まれ互いに等しい間
隔を隔てた6条の油みぞとして示した油みぞ70を持
つ。各みぞ70はスラストワッシャ50の内径部56か
ら外径部54まで半径方向に延びる。
【0015】2個のスラストワッシャは、一方のスラス
トワッシャ50の長い突起64が図15に示すように他
方のスラストワッシャの短い突起62に面するようにサ
イドギヤ30に取付けるのがよい。この場合図16に示
すようにサイドギヤ30のみぞ40の深い方のみぞ部分
46に満たされないすきま72を生ずる。図17に示す
ようにすきま72内にバイアザ(biaser)74を
位置させず18に示すようにすとラット80により覆
う。ストラット80は一般に、図8及び図9に示すよう
に一般に長方形のブロック体82である。ブロック体8
2はその互いに対向する短い方の側片にこのブロック体
82から延びる各舌状片84を持つ。図18に示すよう
に小さい方のみぞ部分44と大きい方のみぞ部分46と
バイアザ74とスラストワッシャ50の長い突起64と
にわたって延びる。一方の舌状片84は一方の側でスラ
ストワッシャ50の小さいみぞ58内にはまり、又他方
の舌状片84は短い突起62の側部に沿い部分的に延び
る。ストラット80の舌状片付き端部86はピボットと
して作用するが、バイアザ74はストラット80を押さ
えつけてないときにバイアザ74によりストラット80
の舌状片なし端部88を持上げるように位置させる。
トワッシャ50の長い突起64が図15に示すように他
方のスラストワッシャの短い突起62に面するようにサ
イドギヤ30に取付けるのがよい。この場合図16に示
すようにサイドギヤ30のみぞ40の深い方のみぞ部分
46に満たされないすきま72を生ずる。図17に示す
ようにすきま72内にバイアザ(biaser)74を
位置させず18に示すようにすとラット80により覆
う。ストラット80は一般に、図8及び図9に示すよう
に一般に長方形のブロック体82である。ブロック体8
2はその互いに対向する短い方の側片にこのブロック体
82から延びる各舌状片84を持つ。図18に示すよう
に小さい方のみぞ部分44と大きい方のみぞ部分46と
バイアザ74とスラストワッシャ50の長い突起64と
にわたって延びる。一方の舌状片84は一方の側でスラ
ストワッシャ50の小さいみぞ58内にはまり、又他方
の舌状片84は短い突起62の側部に沿い部分的に延び
る。ストラット80の舌状片付き端部86はピボットと
して作用するが、バイアザ74はストラット80を押さ
えつけてないときにバイアザ74によりストラット80
の舌状片なし端部88を持上げるように位置させる。
【0016】互いに異なる配向のみぞ40により、好適
な実施例では2組の3個のストラット80が得られる。
各組のストラット80はトルクを一方向に伝えるのに使
う。デカップラ(decoupler)90はどの組の
ストラット80が機能しているかを制御するのに利用す
るのがよい。デカップラ90は、ケース12がデカップ
ラ90用のハウジングを形成する場合に1組のストラッ
ト80がケース12の内壁により形成した外レース14
0に接触しないようにすることのできる横方向に滑動す
る部品である。デカップラ90が横方向に動くに伴い、
1組のストラット80が衝合し、次いでいずれの組のス
トラットも衝合しないで、次いで他方の組のストラット
が衝合するようになる。デカップラ90はディファレン
シャル・アセンブリ11の回転方向を逆にするときだけ
動く。図10ないし図12に示すようにデカップラ90
は、本体92と本体92の内側端部96から直交して延
びる逆転リング係合ピン94とを備えるのがよい。本体
92は本体92の外側部100から直交して延びるバイ
アザ・ハウジング穴98を持つ。ハウジング穴98は逆
転リング係合ピン94に一致するのがよい。本体92
は、ケース12の内部に形成したデカップラ・ハウジン
グに一致する連続的に湾曲した上面102を持つ。本体
92の底面104は、一般に扁平な部分106と底面1
04の内側部96の湾曲部分108と底面104の外側
部100の湾曲部分110とを備える。各湾曲部分10
8、110は本体92の中心線から本体92のそれぞれ
右側部112及び左側部114に互いに反対の方向に延
び湾曲した上面102に大体平行な湾曲面を形成する。
各湾曲部分108、110から本体中心線の互いに対向
する側で底面104は扁平である。
な実施例では2組の3個のストラット80が得られる。
各組のストラット80はトルクを一方向に伝えるのに使
う。デカップラ(decoupler)90はどの組の
ストラット80が機能しているかを制御するのに利用す
るのがよい。デカップラ90は、ケース12がデカップ
ラ90用のハウジングを形成する場合に1組のストラッ
ト80がケース12の内壁により形成した外レース14
0に接触しないようにすることのできる横方向に滑動す
る部品である。デカップラ90が横方向に動くに伴い、
1組のストラット80が衝合し、次いでいずれの組のス
トラットも衝合しないで、次いで他方の組のストラット
が衝合するようになる。デカップラ90はディファレン
シャル・アセンブリ11の回転方向を逆にするときだけ
動く。図10ないし図12に示すようにデカップラ90
は、本体92と本体92の内側端部96から直交して延
びる逆転リング係合ピン94とを備えるのがよい。本体
92は本体92の外側部100から直交して延びるバイ
アザ・ハウジング穴98を持つ。ハウジング穴98は逆
転リング係合ピン94に一致するのがよい。本体92
は、ケース12の内部に形成したデカップラ・ハウジン
グに一致する連続的に湾曲した上面102を持つ。本体
92の底面104は、一般に扁平な部分106と底面1
04の内側部96の湾曲部分108と底面104の外側
部100の湾曲部分110とを備える。各湾曲部分10
8、110は本体92の中心線から本体92のそれぞれ
右側部112及び左側部114に互いに反対の方向に延
び湾曲した上面102に大体平行な湾曲面を形成する。
各湾曲部分108、110から本体中心線の互いに対向
する側で底面104は扁平である。
【0017】ワンウェイ・クラッチ20をバイディレク
ショナルに機能させるには逆転機構120が必要であ
る。機構120は、ワンウェイ・クラッチ・アセンブリ
20ごとに3個のデカップラ90と逆転リング130と
により構成するのがよい。逆転リング130は図2、図
3、図13及び図14に示したパドル・ホイール構造1
32を備えるのがよい。ケース12が前進方向に回転し
始めると、パドル・ホイール132は車軸潤滑剤に接触
し逆転リング130を約28°だけ回転する抗力を生ず
る。ケース12の逆転によりケース12をクラッチ20
が回転するのとは反対の方向に回転させる。この逆転に
より外レース140に衝合するストラット80の衝合を
離す。この衝合はずれは、衝合位置からデカップラ90
(この場合反対方向に回転する)の扁平な底面106に
沿いデカップラ中心線の反対側に湾曲部分108又は湾
曲部分110に回転するストラット80に基づく。この
場合ストラット80の舌状片なしの側部88をサイドギ
ヤ30に向かい押しつける。パドル・ホイール132の
各アーム134は逆転リング130の角運動がデカップ
ラ90の直線運動に変換されるように傾斜させてある。
デカップラ90はバイアザ150により逆転リング・ア
ーム134の表面に向かい付勢されデカップラ90の係
合ピン94がアーム134の表面に直接接触するように
する。逆転リング130の回転によりケース12の両側
のデカップラを横方向の一方の向きに押す。デカップラ
90の位置を変えると、両ワンウェイ・クラッチ20は
向きを変えて前進モードで機能する。なおとくに他方の
組の3個のストラット80は、デカップラ底面104の
扁平部分106を他方の組のストラット80を完全に覆
うように位置決めすることにより衝合させストラット・
バイアザ74によりストラット80の舌状片なし側部8
8を外レース140に対し持上げる。ケース12が逆方
向に回転し始めると、逆転リング130は角度方向の逆
の向きに回転する。逆転リング130のこの角度方向運
動によりデカップラ90の直線運動が生じ両ワンウェイ
・クラッチ20の向きを逆にする。逆転リング130は
その中心にハブ部分136を持つ。ハブ部分136はス
ラスト・ワッシャ50の内径と大体同じ寸法の内径を持
つ。ハブ部分136及びスラスト・ワッシャ50は共に
スラスト・リング190の小さい方の直径を囲み逆転リ
ング130を自由に回転させる。
ショナルに機能させるには逆転機構120が必要であ
る。機構120は、ワンウェイ・クラッチ・アセンブリ
20ごとに3個のデカップラ90と逆転リング130と
により構成するのがよい。逆転リング130は図2、図
3、図13及び図14に示したパドル・ホイール構造1
32を備えるのがよい。ケース12が前進方向に回転し
始めると、パドル・ホイール132は車軸潤滑剤に接触
し逆転リング130を約28°だけ回転する抗力を生ず
る。ケース12の逆転によりケース12をクラッチ20
が回転するのとは反対の方向に回転させる。この逆転に
より外レース140に衝合するストラット80の衝合を
離す。この衝合はずれは、衝合位置からデカップラ90
(この場合反対方向に回転する)の扁平な底面106に
沿いデカップラ中心線の反対側に湾曲部分108又は湾
曲部分110に回転するストラット80に基づく。この
場合ストラット80の舌状片なしの側部88をサイドギ
ヤ30に向かい押しつける。パドル・ホイール132の
各アーム134は逆転リング130の角運動がデカップ
ラ90の直線運動に変換されるように傾斜させてある。
デカップラ90はバイアザ150により逆転リング・ア
ーム134の表面に向かい付勢されデカップラ90の係
合ピン94がアーム134の表面に直接接触するように
する。逆転リング130の回転によりケース12の両側
のデカップラを横方向の一方の向きに押す。デカップラ
90の位置を変えると、両ワンウェイ・クラッチ20は
向きを変えて前進モードで機能する。なおとくに他方の
組の3個のストラット80は、デカップラ底面104の
扁平部分106を他方の組のストラット80を完全に覆
うように位置決めすることにより衝合させストラット・
バイアザ74によりストラット80の舌状片なし側部8
8を外レース140に対し持上げる。ケース12が逆方
向に回転し始めると、逆転リング130は角度方向の逆
の向きに回転する。逆転リング130のこの角度方向運
動によりデカップラ90の直線運動が生じ両ワンウェイ
・クラッチ20の向きを逆にする。逆転リング130は
その中心にハブ部分136を持つ。ハブ部分136はス
ラスト・ワッシャ50の内径と大体同じ寸法の内径を持
つ。ハブ部分136及びスラスト・ワッシャ50は共に
スラスト・リング190の小さい方の直径を囲み逆転リ
ング130を自由に回転させる。
【0018】硬い舗装道路上を駆動する間にドライブ・
ライン・ワインド・アップを避けるように、自動車パワ
ートレイン160の第1車軸176及び第2車軸10
は、互いにわずかに異なるギヤ比を持つギヤを設けるの
がよい。好適な実施例ではクラッチ・アセンブリ20を
備えた第2車軸10は前車輪178を駆動するように位
置させてある。この場合車軸デフ・ケース11は対応す
る車輪178よりわずかに遅く回転するようにかみあい
ギヤを設け車輪オーバラン条件が得られトルク伝達が生
じないようにする。第1車軸176に協働する車輪がス
リップを生じ始めると、第2車軸デフ・ケース11はワ
ンウェイ・クラッチ20の少なくとも1つが係合しトル
クを伝えるまで速度が増大する。第2車軸10を係合さ
せるのに必要な第1車輪スリップの量はギヤ比の差によ
るのがよく種種の用途又は条件に対し調整することがで
きる。
ライン・ワインド・アップを避けるように、自動車パワ
ートレイン160の第1車軸176及び第2車軸10
は、互いにわずかに異なるギヤ比を持つギヤを設けるの
がよい。好適な実施例ではクラッチ・アセンブリ20を
備えた第2車軸10は前車輪178を駆動するように位
置させてある。この場合車軸デフ・ケース11は対応す
る車輪178よりわずかに遅く回転するようにかみあい
ギヤを設け車輪オーバラン条件が得られトルク伝達が生
じないようにする。第1車軸176に協働する車輪がス
リップを生じ始めると、第2車軸デフ・ケース11はワ
ンウェイ・クラッチ20の少なくとも1つが係合しトル
クを伝えるまで速度が増大する。第2車軸10を係合さ
せるのに必要な第1車輪スリップの量はギヤ比の差によ
るのがよく種種の用途又は条件に対し調整することがで
きる。
【0019】別の実施例では第2車軸アセンブリ10は
又、車軸10用の連結はずし部180を持つトランスフ
ァ・ケース12を利用することにより燃料節約を最適に
するように4X2駆動モードに利用することができる。
4X2駆動モードにおける第2車軸の差動作用及び最高
回転を避けるように多くの自動車では、共に当業界では
よく知られた車輪ハブロック又は車軸連結はずし部を使
う。ワンウェイ・クラッチ・オーバランニング構造は、
支持制御システム又はハードウエアを必要としないで車
輪ハブロックに有効に類似させることができる。
又、車軸10用の連結はずし部180を持つトランスフ
ァ・ケース12を利用することにより燃料節約を最適に
するように4X2駆動モードに利用することができる。
4X2駆動モードにおける第2車軸の差動作用及び最高
回転を避けるように多くの自動車では、共に当業界では
よく知られた車輪ハブロック又は車軸連結はずし部を使
う。ワンウェイ・クラッチ・オーバランニング構造は、
支持制御システム又はハードウエアを必要としないで車
輪ハブロックに有効に類似させることができる。
【0020】別の実施例では提案された構造は又リミテ
ッド・スリップ第1車軸として使うことができる。この
ような用途に使う車軸アセンブリはエンジン・ブレーキ
作用を生じないが、車輪がデフ・ケースをオーバランす
るので、簡単安価な構造でリミテッド・スリップ能力が
得られる。
ッド・スリップ第1車軸として使うことができる。この
ような用途に使う車軸アセンブリはエンジン・ブレーキ
作用を生じないが、車輪がデフ・ケースをオーバランす
るので、簡単安価な構造でリミテッド・スリップ能力が
得られる。
【0021】以上本発明を詳細に述べたがこれは本発明
を例示しただけで限定するものではない。たとえばスト
ラット80の個数及び配置は、本発明によりワンウェイ
バイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・
アセンブリ20を作るのに容易に変えることができる。
さらに本発明のクラッチは任意の動力伝達装置に使われ
デフ・アセンブリへの使用に限るものではない。
を例示しただけで限定するものではない。たとえばスト
ラット80の個数及び配置は、本発明によりワンウェイ
バイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・
アセンブリ20を作るのに容易に変えることができる。
さらに本発明のクラッチは任意の動力伝達装置に使われ
デフ・アセンブリへの使用に限るものではない。
【図1】本発明自動車パワートレインの1実施例の平面
図である。
図である。
【図2】本発明の好適な実施例による2組のワンウェイ
・バイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ
・アセンブリを利用する車軸アセンブリの縦断面図であ
る。
・バイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ
・アセンブリを利用する車軸アセンブリの縦断面図であ
る。
【図3】ワンウェイ・バイディレクショナル・オーバラ
ンニング・クラッチ・アセンブリを備えた図2の車軸ア
センブリの横断面図である。
ンニング・クラッチ・アセンブリを備えた図2の車軸ア
センブリの横断面図である。
【図4】本発明の好適な実施例によるワンウェイ・バイ
ディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・アセ
ンブリのサイドギヤの正面図である。
ディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・アセ
ンブリのサイドギヤの正面図である。
【図5】図4のサイドギヤの側面図である。
【図6】本発明の好適な実施例によるワンウェイ・バイ
ディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・アセ
ンブリのスラストワッシャの正面図である。
ディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・アセ
ンブリのスラストワッシャの正面図である。
【図7】図6のスラストワッシャの側面図である。
【図8】本発明によるワンウェイ・バイディレクショナ
ル・オーバランニング・クラッチアセンブリのストラッ
トの正面図である。
ル・オーバランニング・クラッチアセンブリのストラッ
トの正面図である。
【図9】図8のストラットの側面図である。
【図10】本発明の好適な実施例によるワンウェイ・バ
イディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・ア
センブリのデカップラの正面図である。
イディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・ア
センブリのデカップラの正面図である。
【図11】図10のデカップラの側面図である。
【図12】図10のデカップラの平面図である。
【図13】本発明ワンウェイ・バイディレクショナル・
オーバランニング・クラッチ・アセンブリの逆転リング
の正面図である。
オーバランニング・クラッチ・アセンブリの逆転リング
の正面図である。
【図14】図13の逆転リングの側面図である。
【図15】本発明の好適な実施例によるワンウェイ・バ
イディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・ア
センブリのサイドギヤ及びスラストワッシャの一部の展
開側面図である。
イディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・ア
センブリのサイドギヤ及びスラストワッシャの一部の展
開側面図である。
【図16】本発明の好適な実施例による組立てたワンウ
ェイ・バイディレクショナル・オーバランニング・クラ
ッチ・アセンブリのサイドギヤ及びスラストワッシャの
一部の側面図である。
ェイ・バイディレクショナル・オーバランニング・クラ
ッチ・アセンブリのサイドギヤ及びスラストワッシャの
一部の側面図である。
【図17】本発明の好適な実施例による組立てたワンウ
ェイ・バイディレクショナル・オーバランニング・クラ
ッチ・アセンブリのサイドギヤ、スラストワッシャ及び
バイアザの一部の側面図である。
ェイ・バイディレクショナル・オーバランニング・クラ
ッチ・アセンブリのサイドギヤ、スラストワッシャ及び
バイアザの一部の側面図である。
【図18】本発明の好適な実施例による組立てたワンウ
ェイ・バイディレクショナル・オーバランニング・クラ
ッチ・アセンブリのサイドギヤ、スラストワッシャ、バ
イアザ及びストラットの一部の側面図である。
ェイ・バイディレクショナル・オーバランニング・クラ
ッチ・アセンブリのサイドギヤ、スラストワッシャ、バ
イアザ及びストラットの一部の側面図である。
【図19】図2に示した本発明の好適な実施例による係
合したワンウェイ・バイディレクショナル・クラッチ・
アセンブリを示す図3と同様な車軸アセンブリの横断面
図である。
合したワンウェイ・バイディレクショナル・クラッチ・
アセンブリを示す図3と同様な車軸アセンブリの横断面
図である。
10 第2車軸 11 デフ・アセンブリ 12 デフ・ケース 20 バイディレクショナル・オーバランニング・
クラッチ 80 ストラット 90 デカップラ 130 逆転リング 160 パワートレイン 168 トランスファ・ケース 170 後部出力軸 172 前部出力軸 176 第1車軸
クラッチ 80 ストラット 90 デカップラ 130 逆転リング 160 パワートレイン 168 トランスファ・ケース 170 後部出力軸 172 前部出力軸 176 第1車軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月11日(2000.8.1
1)
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【図10】
【図11】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図12】
【図14】
【図17】
【図13】
【図15】
【図16】
【図18】
【図19】
Claims (20)
- 【請求項1】 エンジンと、 このエンジンに連結した変速機と、 この変速機を介し前記エンジンにより回転できるように
動力を供給する入力軸と、 この入力軸を受入れるトランスファ・ケースと、 このトランスファ・ケースを介し回転できるように動力
を供給する前部出力軸及び後部出力軸と、 これ等の出力軸の一方に駆動作用を伴うように連結した
第1の車軸アセンブリと、 他方の前記出力軸に駆動作用を伴うように連結した第2
の車軸アセンブリとを備え、 前記前部出力軸及び後部出力軸を、前記両出力軸が互い
に同じ速度で回転するように前記トランスファ・ケース
を介し機械的に連結し、 前記第2の車軸アセンブリに、車軸間及び車軸内の差動
作用を生ずる速度感知リミテッド・スリップ・ディファ
レンシャル・アセンブリを設けて成る、全輪駆動自動車
パワートレイン。 - 【請求項2】 前記第2の車軸アセンブリを1対の自動
車後車輪に駆動作用を伴うように連結した請求項1の全
輪駆動自動車パワートレイン。 - 【請求項3】 前記の第1車軸アセンブリ及び第2車軸
アセンブリを互いに異なるギヤ比を持つようにギヤ連結
した請求項1の全輪駆動自動車パワートレイン。 - 【請求項4】 前記第2車軸アセンブリを1対の自動車
前車輪に駆動作用を伴うように連結した請求項1の全輪
駆動自動車パワートレイン。 - 【請求項5】 前記ディファレンシャル・アセンブリを
前記前車輪より遅く回転しオーバラン条件を生ずるよう
にギヤ連結した請求項4の全輪駆動パワートレイン。 - 【請求項6】 前記トランスファ・ケースに、4×2駆
動モードで作動する第2車軸アセンブリ用の連結はずし
部を設けた請求項1の全輪駆動自動車パワートレイン。 - 【請求項7】 リング・ギヤと、 このリング・ギヤに連結した回転できるデフ・ケース
と、 このデフ・ケースから延びる少なくとも1つの出力軸
と、 少なくとも1つのワンウェイ・バイディレクショナル・
オーバランニング・クラッチ・アセンブリと、 前記デフ・ケースの回転を感知し、前記少なくとも1つ
のクラッチ・アセンブリをバイディレクショナルで機能
させるようにした逆転機構とを備え、 前記少なくとも1つのクラッチ・アセンブリを前記の少
なくとも1つの出力軸に駆動作用を伴うように連結し、 前記クラッチ・アセンブリに、一方向にトルクを伝える
ように向きを定めた少なくとも1つのストラットと、反
対方向にトルクを伝えるように向きを定めた少なくとも
1個の他方のストラットとを設けて成る、速度感知リミ
テッド・スリップ・ディファレンシャル・アセンブリ。 - 【請求項8】 前記逆転機構に、少なくとも1個の逆転
リングと、前記各ストラットを作動し作動を止める少な
くとも1個のデカップラとを設けた請求項7の速度感知
リミテッド・スリップ・ディファレンシャル・アセンブ
リ。 - 【請求項9】 前記逆転リングに、前記デフ・ケースの
回転方向の変化に応答して回転する少なくとも1つのパ
ドル・ホイール部分を設けた請求項8の速度感知リミテ
ッド・スリップ・ディファレンシャル・アセンブリ。 - 【請求項10】 前記逆転リングにさらに前記パドル・
ホイール部分に向かい或る角度を挟んで延びるアームを
設け、このアームを前記デカップラに衝合させ前記逆転
リングの回転により、前記クラッチ・アセンブリの向き
を逆にするように前記各ストラットを作動し又作動を止
めるデカップラの横方向運動が生ずるようにした請求項
9の速度感知リミテッド・スリップ・ディファレンシャ
ル・アセンブリ。 - 【請求項11】 前記デフ・ケースが前記の少なくとも
1本の出力軸に対し或る速度で回転し前記のデフ・ケー
ス及び出力軸の各回転速度が互いに等しいときだけ駆動
トルクが伝わるようにした請求項7の速度感知リミテッ
ド・スリップ・ディファレンシャル・アセンブリ。 - 【請求項12】 前記の少なくとも1組のワンウェイ・
バイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ・
アセンブリにより前記デフ・ケースが前記の少なくとも
1本の出力軸より速い速度では回転しないようにした請
求項7の速度感知リミテッド・スリップ・ディファレン
シャル・アセンブリ。 - 【請求項13】 前記デフ・アセンブリにさらに、それ
ぞれワンウェイ・バイディレクショナル・オーバランニ
ング・クラッチ・アセンブリを介し、前記デフ・アセン
ブリの互いに対向する側の車輪に駆動作用を伴って連結
することのできる2本の出力軸を設けた請求項7の速度
感知リミテッド・スリップ・ディファレンシャル・アセ
ンブリ。 - 【請求項14】 前記デフ・ケースが各出力軸に対し或
る速度で回転し、各回転速度が互いに等しいときだけ駆
動トルクが伝わるようにし、このような関係が他方の出
力軸に対し無関係にした請求項13の速度感知リミテッ
ド・スリップ・ディファレンシャル・アセンブリ。 - 【請求項15】 出力軸に駆動作用を伴うように連結し
たサイドギヤと、 トルクを一方向に伝えるように向きを定めた少なくとも
1つのストラットと、トルクを反対方向に伝えるように
向きを定めた少なくとも1つの他のストラットと、 バイディレクショナルに作動できる逆転機構と、を包含
するバイディレクショナル・オーバランニング・クラッ
チ・アセンブリ。 - 【請求項16】 前記逆転機構に、逆転リングと前記各
ストラットを作動し又作動を止める少なくとも1個のデ
カップラとを設けた請求項15のバイディレクショナル
・オーバランニング・クラッチ・アセンブリ。 - 【請求項17】 前記逆転リングに、クラッチ・アセン
ブリ全体を納めるデフ・ケースの回転方向の変化に応答
して回転する少なくとも1個所のパドル・ホイール部分
を設けた請求項16のバイディレクショナル・オーバラ
ンニング・クラッチ・アセンブリ。 - 【請求項18】 前記逆転リングにさらに、前記パドル
ホイール部分に向かい或る角度を挟んで延びるアームを
設け、このアームを前記デカップラに衝合させ前記逆転
リングの回転により、前記各ストラットを作動し又作動
を止め前記クラッチ・アセンブリの向きを逆転する前記
デカップラの横方向移動が生ずるようにした請求項17
のバイディレクショナル・オーバランニング・クラッチ
・アセンブリ。 - 【請求項19】 前記出力軸に駆動作用を伴うように連
結したサイド・ギヤを備えた請求項15のバイディレク
ショナル・オーバランニング・クラッチ・アセンブリ。 - 【請求項20】 前記サイド・ギヤに、その外径面に沿
い前記各ストラットを納めるみぞと前記ストラットの端
部を前記デフ・ケースの外レースに駆動作用を伴うよう
に衝合させることにできるバイアザとを設けた請求項1
9のバイディレクショナル・オーバランニング・クラッ
チ・アセンブリ。
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US09/293,070 US6176359B1 (en) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | Bi-directional overrunning clutch |
US09/293070 | 1999-04-16 |
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---|---|
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-
1999
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2000
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- 2000-04-14 JP JP2000113562A patent/JP2000309229A/ja active Pending
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