JP2000308301A - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

Info

Publication number
JP2000308301A
JP2000308301A JP11114556A JP11455699A JP2000308301A JP 2000308301 A JP2000308301 A JP 2000308301A JP 11114556 A JP11114556 A JP 11114556A JP 11455699 A JP11455699 A JP 11455699A JP 2000308301 A JP2000308301 A JP 2000308301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
commutator
vibration
electric blower
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11114556A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukishi Takagi
亨之 高木
Koji Iwase
幸司 岩瀬
Fumio Joraku
文夫 常楽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11114556A priority Critical patent/JP2000308301A/ja
Publication of JP2000308301A publication Critical patent/JP2000308301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
  • Electric Suction Cleaners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】掃除機用電動送風機の高速回転化に係わり、特
に、高速回転でも低振動化を図りコンパクトで、長寿命
な掃除機用電動送風機の達成を図る。 【解決手段】電動送風機の一端の軸受をコンミュテータ
内部に収納する構造とすることにより、コンミュテータ
部を振動モード節にして、振動低減を図るとともに、軸
受スパン短縮によりさらに低振動化を図る。 【効果】本構成とすることにより、コンミュテータ部の
振動が低減でき,ブラシの長寿命化が図られる。また、
振動感度が低くなるので、バランス精度を低くして、生
産効率を上げられる。更に、高速回転の電動送風機が実
現できるので、コンパクトで高効率な掃除機が提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は掃除機用電動送風機
に係り、特に、小形高速回転化に伴う振動を低減する機
構を備えた掃除機用電動送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の掃除機用電動送風機は、ロータコ
アとコンミュテータからなるアマチュアと、このアマチ
ュアを支持する二つの軸受と、アマチュアの一方の軸端
部にファンを有し、アマチュアの他端はコンミュテータ
からオーバハングした位置に軸受を備えていて、これら
を内包するハウジングを備えた構造になっている。
【0003】掃除機用電動送風機の小形高速回転化を実
現するには、コンミュテータ部での集電寿命を確保する
ため、コンミュテータ部の軸振動の低減が不可欠にな
る。軸振動の低減法に関する公知の文献はない。ブラシ
の長寿命化を目的としたコンミュテータ部の冷却方法に
関しては、多数公開されており、例えば、特開平9−1
70531号公報に記載されている冷却手段がある。こ
の冷却手段は、コンミュテータ内部に放射状の冷却風路
を設け、中空にした回転軸を通じて冷却風をコンミュテ
ータ部に導き、冷却する構成にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】掃除機用電動送風機で
は、吸込仕事率の向上とコンパクト化が製品開発上の課
題である。上記目的を実現するためには、電動送風機の
高速回転による小形化が有効である。高速回転化すると
振動増大による集電ブラシの短寿命が問題になり、その
ためには高速回転でも低振動になる構造と、ブラシの冷
却構造の開発が必要である。
【0005】高速回転になるとアンバランス力が増大す
るため、相対的に軸剛性が低下して、振動振幅が増加す
るという問題がある。
【0006】また,高速回転になるとアマチュアのバラ
ンスが変化するため、生産技術上必要な低速バランシン
グでは、現在以上のバランス精度を確保することが困難
になってきているという問題もある。
【0007】コンミュテータの長寿命化のためには、時
開平9−170531号公報に記載されているように、
摺動により発生する摩擦熱を十分冷却すればよいが、こ
の方法では構造が複雑になり、生産コストの低減に反す
るという問題がある。
【0008】本発明の目的は、コンミュテータの長寿命
化と振動振幅の低減に有効で、コンパクトな高速回転の
電動送風機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、ハウジングに固定された静止軸と嵌合す
る軸受を、コンミュテータの内部に内蔵し、軸受スパン
を短縮して、軸系の固有振動数を上昇させる構成とする
また、コンミュテータの内部に軸受を設けることによ
り、振動振幅を小さくし、振動を低減した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1から
図8を用いて説明する。図1は本発明の一実施例である
電動送風機の縦断面図を示す。
【0011】その主要構成は、回転子であるロータコア
1と整流子であるコンミュテータ2からなるアマチュア
と、このアマチュアを支持する二つの軸受3a、3b
と、アマチュアの一方の回転軸9端部にナットによって
固定した遠心羽根車であるファン4が設けられている。
また、これらはハウジング5内に設置されている。ロー
タコア1はステータコア6とアマチュア間の回転電磁力
により駆動される。整流子11(集電ブラッシ)はコン
ミュテータ2に接触するように、整流子ケース12内に
弾性体を介して取り付けられている。整流子ケース12
はハウジング5にボルト等で固定されている。又ファン
4とロータコア1との間には固定案内羽根10が設けれ
ている。
【0012】ファン4側の軸受3bは通常使用される玉
軸受であるのに対して、コンミュテータ2側の軸受3a
は、コンミュテータ2の内部に設置され、ハウジング5
のコンミュテータ2側端面に固定された静止軸7に嵌合
する構造になっている。
【0013】本実施例の電動送風機では、回転時にファ
ン4の左側(コンミュテータ2側)が低圧になるため、
回転軸のスラスト力は右向き(ファン4側)に作用す
る。そのため、回転時のスラスト力は、主にファン4側
の軸受3bで支持している。そのため、コンミュテータ
2に内臓の軸受3aは主にラジアル力のみ支持すれば良
い。従って、コンミュテータ2に内臓の軸受3aは、負
荷容量の小さい、小形の軸受で十分対応可能である。
【0014】図2には従来構造の電動送風機の縦断面図
の一例を示す。軸受を除く基本構成は図1と同様である
が、コンミュテータ2側の軸受3cがファン4側の軸受
3bと同じく、玉軸受を用いて一方が回転軸側に他方が
ハウジング側に固定する構造としている。この構造で
は、回転軸両端に玉軸受3b、3cを設けて静止側をハ
ウジング5側に固定する構成としているため、軸受の小
型化を図ることができない。なお3c側もスラスト力を
受ける構成とはなっているが、ファン4によって発生す
るハウジング内の気圧差の影響で、実際にはほとんどス
ラスト力は受けていない。
【0015】図3は、図1のコンミュテータ内蔵軸受形
電動送風機と、図2に示す従来の電動送風機の軸系構造
の違いと、振動振幅を比較したものである。図3(a)
は従来の電動送風機を示すもので、軸受スパンがL1で
あるのに対して、図3(b)はコンミュテータ内蔵軸受形
電動送風機を示すもので、軸受スパンがL2となる。
【0016】図3(b)のようにコンミュテータ2に軸
受3e(本構成に関しては後で詳述する)を内蔵するこ
とにより、軸受スパンは従来の軸受スパンに比べL2/L
1=0.8となり、略20%程度短縮できる。軸の振動
振幅は、軸の剛性の3乗に反比例するので、同じ材料で
軸を構成しているとすると、短くなった分だけ軸剛性が
増加する。従って、軸の振動振幅は、(0.8)**3
≒0.51となり、約1/2に低減できることがわか
る。図3(b)には1次の振動モードを示してある。当
然のことながら、図のように本発明の場合は、振動の節
の部分は従来例に比べて内側になる。
【0017】図3(c)は回転速度に対する振動応答を
示したものである。軸スパンを短縮すると危険速度は剛
性の平方根に比例することから、(1/0.8)**
1.5≒1.4であるので、図3(c)に示すように、
従来形では、振動振幅がaに対してコンミュテータ内蔵
軸受形ではbとなり、さらに振動振幅が小さくなること
がわかる。
【0018】以上のように、電動送風機の高速化に伴う
低振動化には軸受スパンを短縮することがきわめて有効
であることがわかる。そのためには、軸受をコンミュテ
ータ2に内蔵することが不可欠である。また、振動モー
ドの節の位置がコンミュテータ2になるため、極めて低
振動になる。
【0019】図4に本発明の他の実施例の縦断面図を示
す。
【0020】図1の実施例はコンミュテータに内蔵した
軸受に玉軸受を用いていたのに対して、ころ軸受3dを
用いたものである。ころ軸受は軸受幅があるので、剪断
力のみならず、モ一メント力も支持可能であるので、さ
らに軸系の高剛性化が期待できる。
【0021】図5に本発明の他の実施例の縦断面図を示
す。
【0022】本実施例では、コンミュテータ内臓の軸受
を球面型のすべり軸受3eとしたものである。なお、図
に示したように軸受部にはグリース等の潤滑油の洩れを
防ぐためにシール部材13を設けてある。このように、
軸受にすべり軸受とすることにより、価格面、組立性や
低騒音の観点で有利になる。
【0023】図6に本発明の他の実施例の縦断面図を示
す。
【0024】図5では球面型のすべり軸受としたが、本
実施例では円筒型のすべり軸受3fとしたものである。
なお、本実施例では、スラスト軸受3gも備えている。
さらに、図5と同様に本軸受部にはシール部材13が設
けてある。本構成とすることにより、図5に比較して製
作が容易になり価格面でも優位になる。
【0025】図7及び図8にハウジングのコンミュテー
タ側端面を示す。
【0026】図7に示すように、ハウジング5のコンミ
ュテータ側の端面は、円形であるが、危険速度が高くな
り、軸の剛性が相対的に大きくなると、ハウジング5の
変形が無視できなくなる。回転軸が回転し始めると、ハ
ウジング5は軸受部からの力が作用し、図示のように変
形する。その結果、危険速度が低下する。この変形を防
止するために、図8に示すように、ハウジング5のコン
ミュテータ2側端面に補強部材8を設けた構成とした。
図8のように補強部材8を設けることにより、図7に示
した変形を防止し、危険速度の低下を防止している。こ
の補強部材8は、ハウジング5をプレス加工により作製
するとき同時に、凸状に加工すれば、製作工程も増えず
価格上昇はない。当然溶接などにより、他の部材を付加
する方法でもかまわない。
【0027】これらの結果、電動送風機の高速小形化に
おける問題が解決される。上記の内蔵軸受により低振動
になり、コンミュテータの長寿命化を図ることができ
る。
【0028】
【発明の効果】上記各実施例の効果をまとめると下記の
ようになる。
【0029】1.コンミュテータ部の振動が低減でき、
ブラシの長寿命化が図られる。
【0030】2.振動感度が低くなるので、バランス精
度を低くできるために、生産効率を上げられる。
【0031】3.高速回転の電動送風機が実現できるの
で、コンパクトで高効率な掃除機が提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動送風機の縦断面を示す図である。
【図2】従来の電動送風機の縦断面図を示した図であ
る。
【図3】本発明と従来の電動送風機の軸受スパンと振動
特性の説明図である。
【図4】本発明の電動送風機のコンミュテータ側の軸受
部の一実施例の断面図である。
【図5】本発明の電動送風機のコンミュテータ側の軸受
部の他の実施例の断面図である。
【図6】本発明の電動送風機のコンミュテータ側の軸受
部の他の実施例の断面図である。
【図7】本発明の軸受を適用したハウジング構造の説明
図である。
【図8】本発明の軸受を適用したハウジング構造の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1…ロータコア、2…コンミュテータ、3a…玉軸受、
3b…玉軸受、3c…玉軸受、3d…ころ軸受、3e…
球面すべり軸受、3f…円筒すべり軸受、4…ファン、
5…ハウジング、6…ステータコア、7…静止軸、8…
補強部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常楽 文夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 Fターム(参考) 3B006 FA01 3H022 AA02 BA06 CA12 CA13 CA18 CA19 CA50 CA56 CA59 DA11 DA15 5H605 AA04 AA08 BB05 CC01 CC04 CC05 CC07 CC08 DD03 EA09 EA21 EB02 EB04 EB06 EB07 EB10 EB17 EB28 GG04 GG06 GG12 5H613 AA01 BB04 BB10 BB14 BB25 GA06 PP02 PP03 PP04 PP05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータコアとコンミュテータからなるアマ
    チュアと、このアマチュアを支持する二つの軸受と、ア
    マチュアの一方の軸端部にファンを有し、これらを内包
    するハウジングを備えた掃除機用電動送風機であって、 前記ハウジングに固定された静止軸と嵌合する軸受を、
    コンミュテータの内部に内蔵していることを特徴とする
    掃除機用電動送風機。
  2. 【請求項2】前記軸受が玉軸受又はころ軸受けにより構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の掃除機用電
    動送風機。
  3. 【請求項3】前記軸受が球面又は円筒すべり軸受により
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載の掃除機用
    電動送風機。
  4. 【請求項4】前期静止軸を固定するハウジングの排気側
    面に補強を備えたことを特徴とする請求項1に記載の掃
    除機用電動送風機。
JP11114556A 1999-04-22 1999-04-22 電動送風機 Pending JP2000308301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11114556A JP2000308301A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 電動送風機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11114556A JP2000308301A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 電動送風機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000308301A true JP2000308301A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14640772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11114556A Pending JP2000308301A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 電動送風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000308301A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008061471A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Mitsubishi Electric Corp 直流モータ
CN104088809A (zh) * 2014-06-11 2014-10-08 宁波升鸿机械设备有限公司 一种高压鼓风机
WO2015011892A1 (ja) * 2013-07-26 2015-01-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍機器用の電動送風機およびこの電動送風機を搭載した冷凍機器
CN108566031A (zh) * 2018-05-08 2018-09-21 温岭温高教育科技有限公司 一种应用于电机上的橡胶套件固定装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008061471A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Mitsubishi Electric Corp 直流モータ
WO2015011892A1 (ja) * 2013-07-26 2015-01-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍機器用の電動送風機およびこの電動送風機を搭載した冷凍機器
CN104088809A (zh) * 2014-06-11 2014-10-08 宁波升鸿机械设备有限公司 一种高压鼓风机
CN108566031A (zh) * 2018-05-08 2018-09-21 温岭温高教育科技有限公司 一种应用于电机上的橡胶套件固定装置
CN108566031B (zh) * 2018-05-08 2020-05-29 温岭温高教育科技有限公司 一种应用于电机上的橡胶套件固定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106877556B (zh) 电机
KR101588357B1 (ko) 로터 어셈블리
EP0462724A1 (en) Integrated turbine generator
EP0057544B1 (en) Turbocharger bearing assembly
CA2800787C (en) Induction machine bearing system
EP1045495A3 (en) Gas discharge laser with magnetic bearings
US6709236B1 (en) High-speed turbo pump
WO2001086151A3 (de) Magnetlagerung mit dämpfung
JPH0211918A (ja) 動圧型エア軸受装置
EP1350035B1 (en) Compliant foil fluid film bearing with eddy current damper
KR20060015094A (ko) 베어링 및 이를 포함하는 터보압축기
JP2000308301A (ja) 電動送風機
JP3267419B2 (ja) 回転電機
JP3095601B2 (ja) 回転体の支持装置
KR20020006737A (ko) 스핀들 모터
CN209800255U (zh) 一种同轴风扇无油涡旋压缩机
CN212543463U (zh) 一种通风用中功率外转子永磁电机
JP2000262004A (ja) スピンドルモータ
CN210693662U (zh) 一种动平衡电机
JP2001020895A (ja) 電動式ターボ機械
JP2978212B2 (ja) モータ
RU2233529C2 (ru) Торцовая электрическая асинхронная машина
KR20060010175A (ko) 터보 기기
KR100343709B1 (ko) 터보 압축기의 회전축 조립체
JPH04364342A (ja) 超高速電気回転機