JP2000308174A - 低音再生スピーカ装置 - Google Patents
低音再生スピーカ装置Info
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Abstract
のキャビネットでも低域再生能力に優れた、実用的な低
音再生スピーカ装置を提供する。 【解決手段】 スピーカユニット31の振動系に取り付
けた可動マグネット33と、この外周側に同軸状に配置
したリング状の固定マグネット34により、振動系に対
して負のスティフネスを発生させて、キャビネット32
の内容積を等価的に増大させる。またスピーカユニット
31の振動系の変位方向の偏りをホール素子35で検出
してパワーアンプ36に帰還して、スピーカユニット3
1の振動系の変位方向の偏りを補正する。
Description
トでありながら高い低域再生能力が得られる低音再生ス
ピーカ装置に関するものである。
キャビネット内容積Vと低域再生限界周波数fcと能率
μとの間には反比例関係があり、小型キャビネットで能
率を低下させずに低い周波数まで再生することは原理的
に非常に困難であることが知られている。
大きくできれば、この制約から逃れて低域再生能力の向
上が可能であるという概念自体も、古くからあった。し
かし実際にこれを具現化する良い方法がなかったのが実
状である。
提案されていた従来技術について説明する。この従来技
術は米国特許第2,810,021号(LOW FREQUENCY LOUDSPEAK
ER,Patented Oct.15,1957)に述べられているものであ
り、図9にこの従来の低音再生スピーカ装置の構造を示
す。
あり、界磁部51a、フレーム51b、ボイスコイル5
1c、ダンパ51d、エッジ51e、振動板51fを備
えている。52は密閉型のキャビネットであり、スピー
カユニット51が取り付けられている。
定されている。支持体58の内周部分にはスプリング5
9bが配置され、レバー59cを内周方向に押してい
る。レバー59cは支点受け溝59dで支えられてい
る。一方スピーカユニット51のボイスコイル51cの
上部にはロッド59aが取り付けられ、ロッド59aの
受け溝59gとレバー59cの受け溝59eとの間に
は、トグルピン59fが填め込まれている。
60cで柔軟に支持された可動電気接点60aが設けら
れている。そして固定電気接点60bが可動電気接点6
0aを挟むように配置されている。これら電気接点には
排気ポンプ60dと吸気ポンプ60eが接続されてい
る。
ーカ装置の動作は次の通りである。スプリング59bは
レバー59cを介してトグルピン59fを内周方向に押
しているので、ボイスコイル51cが変位してトグルピ
ン59fが平衡状態から外れると、トグルピン59fは
変位方向へさらに倒れるようにロッド59aを押すこと
になる。
振動系が変位すると、ダンパ51dやエッジ51eのス
ティフネスすなわち支持系のスティフネスと、キャビネ
ット52の中の空気のスティフネスが、振動系を中心位
置に引き戻すように働く。しかし上記の59a〜59g
のトグル機構が発生する力はこれとは逆方向であり、ス
ピーカユニット51の振動系を変位方向にさらに押し出
そうとするものである。
はスピーカユニット51の振動系に対して負のスティフ
ネスを与えるものであり、スピーカユニット51の支持
系とキャビネット52の中の空気とによるスティフネス
を打ち消して減少させるので、キャビネット52の内容
積が等価的に増加することになる。そしてこれにより低
域再生能力が向上する。なお負スティフネスによるキャ
ビネット内容積の等価的増大化と、低域再生能力向上の
原理については、本発明の説明のところで詳しく述べる
ことにする。
ット51の支持系のスティフネスよりも大きい場合に
は、スピーカユニット51の振動系が本来の変位中心位
置にとどまり続けることができず(キャビネット52な
どから微量な空気漏れがあるので)、どちらか片方の変
位方向に偏ってしまう。電気接点60a,60bとポン
プ60d,60eはこれを補正するためのものである。
系が前方に偏っていくと、可動電気接点60aが固定電
気接点60bの上側と接触して、排気ポンプ60dが作
動する。するとキャビネット52の中の空気が排出され
てスピーカユニット51の振動系が本来の変位中心位置
に引き戻される。逆に振動系が後方に偏っていくと、可
動電気接点60aが固定電気接点60bの下側と接触し
て、吸気ポンプ60eが作動する。するとキャビネット
52の中に空気が流入してスピーカユニット51の振動
系が本来の変位中心位置に押し戻される。
い場合にも、スピーカユニット51の振動系の変位方向
の偏りが補正される。
の構成では、負スティフネス発生手段が59a〜59g
による機械的なトグル機構方式であるために、スプリン
グ59bに機械疲労が生じる(大振幅動作を長時間続け
ると破断に至る危険性もある)ので信頼性がない、トグ
ルピン59gとレバー59cとの接触部分から異音や雑
音を発生する、といった問題点があった。また構成部品
が多いので装置が複雑になることも問題点である。
は、振動板の変位方向の偏りを補正するためにポンプ6
0d,60eを必要とするので、装置が一層複雑で大掛
かりになる、ポンプ60d,60eから雑音が発生す
る、といった問題点もあった。
きくして低域再生能力を向上させるという概念はあった
ものの、従来技術による低音再生スピーカ装置では多く
の問題点があり到底実用にならなかった。
で、信頼性が高く、雑音等の発生もなく、かつ簡便で実
用的な、キャビネット内容積を等価的に大きくした低音
再生スピーカ装置を提供することを目的とする。
めに本発明は以下の構成とする。
スピーカユニットと、前記スピーカユニットを収納する
キャビネットと、前記スピーカユニットの振動系と共に
動く可動マグネットと、固定マグネットとを備え、前記
可動マグネットと固定マグネットを、前記スピーカユニ
ットの振動系に対して負のスティフネスを発生させるよ
うに構成したことを特徴とする。かかる構成によれば、
信頼性が高く雑音等の発生もなくかつ簡便で実用的な低
音再生スピーカ装置を実現することができる。
をリング状とし、前記固定マグネットの内周側に前記可
動マグネットを配置するのが好ましい。かかる好ましい
構成によれば、負スティフネスの発生機構を簡単にする
ことができる。
ットの振動系の変位が最大変位に達するよりも前に、発
生する負のスティフネスが減少するように前記可動マグ
ネットと前記固定マグネットを構成することが好まし
い。かかる好ましい構成によれば、過大入力に強い低音
再生スピーカ装置を実現できる。
ユニットの振動系の変位方向の偏りを検出して電気信号
を発生する検出手段を備え、前記スピーカユニットを駆
動するパワーアンプに前記検出手段からの電気信号を帰
還して、スピーカユニットの振動系の変位方向の偏りを
補正することが好ましい。かかる好ましい構成によれ
ば、キャビネット内容積を等価的に極めて大きくした、
さらに低域再生能力に優れた低音再生スピーカ装置を実
現できる。
変位方向の偏りを検出する検出手段がホール素子を含む
ことが好ましい。かかる好ましい構成によれば、スピー
カユニットの振動系の変位方向の偏りの検出手段を簡単
にすることができる。
前記スピーカユニットの振動系を変位方向中心位置付近
に保持する手段を備えることが好ましい。かかる好まし
い構成によれば、経時変化の少ない長寿命な低音再生ス
ピーカ装置を実現できる。
ネットを電磁石とすることが好ましい。かかる好ましい
構成によれば、低域特性を可変することができる。
装置を、具体的な実施の形態に基づいて説明する。
生スピーカ装置の構造を図1に示す。図1において、界
磁部1a、フレーム1b、ボイスコイル1c、ダンパ1
d、エッジ1e、振動板1f、ダストキャップ1gから
成るスピーカユニット1が、キャビネット2に取り付け
られている。そしてボイスコイル1cにはリング状の可
動マグネット3が取り付けられており、ボイスコイル1
cや振動板1fやダストキャップ1g、すなわち振動系
と共に動く。
ト4が取り付けられている。振動系が変位方向中央位置
にあるときに、固定マグネット4の内側の厚み方向(振
動系の変位方向)中央位置に可動マグネット3が位置す
るように、両マグネット3,4は同軸状に配置されてい
る。そして可動マグネット3と固定マグネット4は厚み
方向に同極性に着磁されており、互いに反発している。
従って可動マグネット3と固定マグネット4は振動系が
中央位置から逃げようとする力を、つまりスピーカユニ
ット1の振動系に対して負のスティフネスを与えてい
る。
部品の材質や寸法などについて具体的に説明する。
る。界磁部1aは直径70mmのフェライトマグネット
を使用している。フレーム1bは口径18cmで鉄板製
である。ボイスコイル1cの口径(呼び径)は19mm
(実際のボイスコイルボビン部の外径は約20mm)で
ある。エッジ1eの材質は発泡ウレタンでありアップロ
ール形状である。振動板1fは紙の材質のコーンであ
る。ダストキャップ1gの材質は紙である。
0リットルと小型である。
内径20mm、厚み2.5mmで、材質は磁気エネルギ
ー積が30M・G・Oe(メガガウスエルステッド)のネ
オジウムである。固定マグネット4の寸法は外径70m
m、内径32mm、厚み15mmであり、材質はフェラ
イトである。
ティフネスの発生を機械的手段によらずまた何らの接触
部分もなしに行えるので、機械疲労の発生や雑音等の発
生がなく信頼性に優れている。また負のスティフネスの
発生手段が僅か2個のマグネット3,4だけで済むので
構造が簡単である。
効果と低域再生能力向上については、負のスティフネス
の働きにより、本実施の形態においてはキャビネット2
の内容積を約2倍に増大させ、最低共振周波数つまり低
域再生限界周波数を96Hzから81Hzに伸張させる
ことができた。
内容積の等価的増大化と、低域再生能力向上の原理につ
いて考察、説明する。
フリーエア状態での最低共振周波数をf0とすると、スピ
ーカユニットの支持系(ダンパやエッジ)のスティフネ
スKsは、
半径をa、空気音速をc、空気密度をρ、キャビネット
内容積をVとすると、キャビネットの中の空気がスピー
カユニット振動系に与えるスティフネスKcは、
れた状態では、スピーカユニット振動系にはKs+Kcのス
ティフネスが働くことになる。この時の最低共振周波数
をf1とすると、
る。するとスピーカユニットの振動系に働くスティフネ
スはKs+Kc−Knとなり、これはキャビネットの中の空気
のスティフネスがKcからKc−Knになったことに相当す
る。キャビネットの中の空気のスティフネスは式より
内容積と反比例するので、これはキャビネット内容積が
1/Kcから1/(Kc−Kn)に増大することと等価である。
のスピーカユニットの振動系に働くスティフネス力(破
線)と、負のスティフネス力(一点鎖線)と、これらの
合計のスティフネス力(実線)の関係を示す。スティフ
ネスとは簡単に言えばバネ定数のようなものであり、図
2の各々の変位〜力のカーブの傾きに相当する。つまり
このカーブの勾配が小さいほどスティフネスが小さく、
振動系が動きやすくなることを意味する。
ビネットに取り付けられたスピーカユニットの最低共振
周波数は
−Kn)/(Ks+Kc)}1/2倍に低下、つまりそれだけ低域再
生限界周波数が伸張して低域再生能力が向上することと
なる。
は最低共振周波数を下げるためには、実効振動質量を大
きくするか実効振動面積を小さくしなければならないの
で能率の低下を招く。これに対して負のスティフネスを
利用すれば、このようなことをせずに最低共振周波数を
下げることができるので、能率を低下させることなく低
域を伸張することができるわけである。
くしていくとKn>Ksとなるが、この場合にはキャビネッ
トに取り付けないスピーカユニット単体の状態では、振
動系は中心位置に静止することができずに即座に片方に
偏ってしまう。分かりやすく言えば、スピーカユニット
の支持系が負のスティフネスに負けてしまうわけであ
る。キャビネットに取り付けた状態でも完全に空気漏れ
をなくすことはできないので、スピーカユニットの振動
系は徐々に中心位置から外れて偏ってしまう。
フネスKsよりも大きい場合には、振動系の偏りを補正す
る手段が必要となる。これに対する解決策は、本発明の
他の実施の形態で説明することにする。
キャビネット内容積の等価的増大化と低域再生能力向上
の効果について計算説明する。
1の最低共振周波数(可動マグネット3付き)は60H
z、実効振動質量は15gである。また実効振動半径は
70mmである。つまりスピーカユニットの支持系ステ
ィフネスKsは式より、Ks=2130(N/m)である。
キャビネット2の中の空気が与えるスティフネスKcは式
より、Kc=3290(N/m)である。つまりKs+Kc=
5420(N/m)である。そしてキャビネット2に取り
付けた状態かつ固定マグネット4がない状態でのスピー
カユニット1の最低共振周波数f1は、式よりf1=96
Hzである(実測値と同じ)。
波数f1は81Hzになったが、式から逆算してKs+Kc
−Kn=3820(N/m)となるので、Kn=5420−3
820=1600(N/m)であることが分かる。従って
キャビネット2の中の空気のスティフネスがKc=329
0(N/m)からKc−Kn=3290−1600=1690
(N/m)に減少したことに相当する。キャビネット内空
気のスティフネスは内容積と反比例するので、これはキ
ャビネット2の内容積が1/3290から1/1690
の比率で増大することと等価である。つまり本実施の形
態ではキャビネット2の内容積が等価的に約2倍になっ
ていると言える。
ば、信頼性に優れ、実用的、簡便な、かつ優れた低域再
生能力の低音再生装置を実現できる。
3と固定マグネット4を上記のような構成としたが、そ
の他種々の構成が可能である。図3と図4は別の構成例
の一部を示すものである。
ボイスコイル11cに取り付けられたリング状の可動マ
グネット13の内周側に、円盤状の2個の固定マグネッ
ト14a,14bが厚み方向に対称な位置に(即ち、固
定マグネット14a,14bが可動マグネット13から
等距離になるような位置に)配置されている。固定マグ
ネット14a,14bは界磁部11aの上部に支持体1
1hにより取り付けられている。そして各マグネット1
3,14a,14bは厚み方向に同極性に着磁されてい
る。固定マグネット14a,14bは可動マグネット1
3を中央位置から引き寄せる方向の吸引力を発生し、負
のスティフネスが発生する。
ボイスコイル21cに取り付けられたリング状の可動マ
グネット23の内周側中央に、リング状の固定マグネッ
ト24が配置されている。固定マグネット24は界磁部
21aの上部に支持体21hにより取り付けられてい
る。そしてこの例では可動マグネット23と固定マグネ
ット24は、径方向に逆方向に着磁されている。可動マ
グネット23と固定マグネット24は互いに反発する力
を発生し、負のスティフネスが発生する。
ネットの内周側に配置すれば、使用部品を小さくするこ
とができるなどのメリットがある。一方すでに述べたよ
うに図1で示した構成ではマグネットの数が2個だけで
よいので最も簡便であることに加え、固定マグネット4
のサイズを大きくすることができるので非常に大きな負
のスティフネスを得ることも容易にできるというメリッ
トもある。また発生する負のスティフネスの変位〜力特
性カーブが比較的リニアであるという特長もある。
ット3と固定マグネット4を厚み方向に着磁したが、図
4のように径方向に着磁することも可能である。また固
定マグネット4または可動マグネット3に、鉄片プレー
トやヨークなどを取り付けてもよい。また本実施の形態
1では可動マグネット3と固定マグネット4を円形のリ
ング状としたが、円板形、矩形、角形リング、その他の
形状としてもよい。
3をボイスコイル1cに取り付けたが、スピーカユニッ
ト1のその他の振動系の部位に取り付けてもよい。また
可動マグネット3とスピーカユニット1の振動系との間
には弾性体などを介在させてもよく、低域で可動マグネ
ット3と振動系とが一緒に動けばよい。
1を通常の動電型としたが、モータドライブ型や電磁型
など、その他の電気音響変換方式のスピーカユニットに
適用することができる。
密閉型としたが、ケルトン型、バスレフ型など、その他
の方式のキャビネットとすることもできる。
れるものでないことは、言うまでもない。
低音再生スピーカ装置は、その構成は図1で説明した実
施の形態1と全く同じである。またキャビネット内容積
の等価的増大化と低域再生能力向上の効果についても同
じである。異なるのは、固定マグネットの寸法と、発生
する負のスティフネスの変位〜力特性カーブだけであ
る。よって、ここでは固定マグネット4と負のスティフ
ネスの変位〜力特性カーブ以外についての具体的な説明
を省略する。
ト4は、寸法が外径65mm、内径32mm、厚み10
mmであり、材質はフェライトである。
スの変位〜力特性カーブなどを図5に示す。キャビネッ
ト2に取り付けたスピーカユニット1の振動系に加わる
スティフネス力の、つまりスピーカユニット1の支持系
のスティフネスとキャビネット2の中の空気のスティフ
ネスを足したものの変位〜力特性カーブを、図中破線で
示している。このスピーカユニット1の最大振幅は約±
8mmであり、変位が8mm近くになると支持系がつっ
ぱりを生じるので変位〜力特性カーブの傾きが大きくな
っている。
ネスの変位〜力特性カーブを示している。このカーブの
直線部の勾配は8(N)/5(mm)つまり1600(N/
m)であり、第1の実施の形態で計算説明した値と同じ
である。なお固定マグネット4の外径は第1の実施の形
態よりも小さいが発生する負のスティフネスは同じであ
った。これは実験の結果分かったことであるが、この構
成の場合、発生する負のスティフネスは固定マグネット
の外径が大きいほど大きいが、厚みについては薄い方が
発生する負のスティフネスが大きくなる傾向にあること
に起因している。
変位〜力特性カーブは、±5mm付近がピークでありこ
れを越えると発生する負のスティフネス力が減少してい
る。この±5mmとはちょうど固定マグネット4の厚み
の半分に相当し、固定マグネット4の厚みにほぼ比例し
てこのピークの変位が決まる。
発生させた時の(つまり合計の)スピーカユニット1の
振動系に働くスティフネスの変位〜力特性カーブを示
す。±5mm付近を越えるとスティフネスが増大するカ
ーブが得られている。つまりスピーカユニット1の振動
系の変位が最大変位に達するよりも前に、発生する負の
スティフネスが減少するように可動マグネット3と固定
マグネット4を構成したことにより、スピーカユニット
1の振動系の最大変位よりも小さい変位領域からスティ
フネスを増加させることができる。
最大振幅に達する前にブレーキがかかるので、過大入力
がスピーカユニット1に加わった場合に支持系が急激な
つっぱりを生じることがなく、過大入力に対して耐久性
のある低音再生スピーカ装置を実現できる。
るものでないことは、言うまでもない。
低音再生スピーカ装置の構成について図6により説明す
る。
(31a〜31g)とキャビネット32は、図1で説明
した実施の形態1のスピーカユニット1(1a〜1g)
とキャビネット2にそれぞれ対応し、両者は全く同じで
あるので、ここではこれらについての具体的な説明を省
略する。
は、寸法が外径28mm、内径20mm、厚み3mm
で、材質は磁気エネルギー積が45M・G・Oe(メガガ
ウスエルステッド)の強力なネオジウムである。固定マ
グネット34は、寸法が外径75mm、内径32mm、
厚み15mmであり、材質はフェライトである。可動マ
グネット33と固定マグネット34は厚み方向に同極性
に着磁されており、互いに反発している。これにより本
実施の形態3において発生する負のスティフネスは28
00(N/m)であり、スピーカユニット31の支持系の
スティフネス2130(N/m)を上回る大きな値となっ
ている。
ット31の振動系の変位方向の偏りを検出して電気信号
を発生する手段35,35aを備え、スピーカユニット
31を駆動するパワーアンプ36にこの検出手段からの
電気信号を帰還して、スピーカユニット31の振動系の
変位方向の偏りを補正する構成としている。
と、35はホール素子であり可動マグネット33の厚み
方向中心の近傍に垂直方向に配置されている。35aは
ホール素子からの出力信号をパワーアンプ36に帰還す
る帰還回路である。
内周側へ水平方向に発生している磁束ベクトルに応じ
て、出力信号を発生する。可動マグネット33のN極と
S極の厚み方向の中央位置においては、水平方向の磁束
ベクトルはゼロになる。従って可動マグネット33の厚
み方向中心位置とホール素子35の垂直方向中心位置が
一致している場合には、ホール素子35を水平に通過す
る磁束がゼロであるので信号は出ない。
場合には、ホール素子35の位置で磁束分布が非対称と
なり(簡単に言えばN極側またはS極側のどちらかがホ
ール素子35に近づくので)、水平方向の磁束ベクトル
が発生する。この時にはホール素子35から信号が発生
される。言うまでもなく例えばN極側が近づいた時にホ
ール素子35がプラスの信号を発生するならば、S極側
が近づいた時には磁束ベクトルの方向が逆になるのでホ
ール素子35はマイナスの信号を発生する。
の偏りがない場合には、低音の交流電力がスピーカユニ
ット31に加わった時にホール素子35が発生する電気
信号はゼロレベルに対してプラス側信号とマイナス側信
号が対称になり、これを積分すれば信号はゼロになる。
ところが振動系に偏りを発生した場合には、プラス側信
号またはマイナス側信号のいずれかのレベルが大きくな
る(つまりバイアスが生じる)ので、積分しても信号が
発生することとなる。
ユニット31の振動系が一方に偏りはじめると、これを
逆方向に戻す、つまり本来の変位中心位置に戻す方向の
電流がパワーアンプ36からスピーカユニット31に出
力されるように、ホール素子35と帰還回路35aを構
成している。
5aの回路図を示す。ホール素子(HE)35の端子
1,3は駆動用電流端子である。端子2,4は出力用端
子であり、この両端に検出電圧が発生する。Cは積分コ
ンデンサであり、OP(オペアンプ)の増幅ゲインは周
波数が高くなるに従い減衰する。これによりスピーカユ
ニット31の振動系の偏りの動きに相当する超低周波成
分信号に対してだけ、帰還がかかる。つまり音楽などの
低音の数十Hz以上の振動系の動きに対しては帰還が発
生しないので、低音に悪影響を及ぼすことはない。VR
はオフセット調整用ボリウムであり、スピーカユニット
31の振動系が中心位置にある時に検出電圧をゼロにす
るなどの調整ができる。
音再生スピーカ装置は、発生する負のスティフネスがス
ピーカユニット31の支持系のスティフネスを上回って
いても安定に動作し、キャビネット32の内容積を等価
的に6.8倍にも増大させ、最低共振周波数つまり低域
再生限界周波数を96Hzから67Hzへと大幅に伸張
させることができた。
ば、キャビネット内容積を等価的に極めて大きくし、さ
らに低域再生能力に優れた低音再生スピーカ装置を実現
できる。また本実施の形態3では検出手段としてホール
素子35を用いたので、検出手段の構成が簡単にでき
る。
ール素子35を用いたが、例えばCDSやフォトダイオ
ード、フォトトランジスタなどを検出素子とする光学的
方式、その他の方式としてもよい。またホール素子35
の代わりにホールICを用いれば帰還回路を省略するこ
ともできる。
の磁束を検出するようにしたが、可動マグネット33と
は別に小型マグネットを振動系に取り付けて、この磁束
を検出するようにしてもよい。
るものでないことは、言うまでもない。
低音再生スピーカ装置の構成について図8により説明す
る。
(41a〜41g)、キャビネット42、可動マグネッ
ト43、固定マグネット44、検出手段としてのホール
素子45、帰還回路45aは、図6,7で説明した実施
の形態3のスピーカユニット31(31a〜31g)、
キャビネット32、可動マグネット33、固定マグネッ
ト34、検出手段としてのホール素子35、帰還回路3
5aにそれぞれ対応し、両者は全く同じであるので、こ
こではこれらについての具体的な説明を省略する。
置の非動作時、つまり例えばパワーアンプ46の電源を
オフした場合などに、スピーカユニット41の振動系を
変位方向中心位置付近に保持する手段(振動系保持手
段)47を備えた構成としている。
ャであり、本実施の形態4ではスピーカーユニット41
を駆動するパワーアンプ46を用いて電源供給してい
る。47bはスピーカユニット41のボイスコイル41
cに取り付けられたロッドであり、材質は樹脂である。
ムに嵌合する孔が設けられており、プランジャ47aが
非通電状態のときにロッド47bをロックしている。プ
ランジャ47aが通電状態になると瞬時にアームが吸引
されてロッド47bから外れる。
ーカ装置の非動作時にスピーカユニット41の振動系が
変位方向中心位置付近に保持され、片側に偏って長時間
経過することがない。このためエッジ41eやダンパ4
1dにかかるストレスを小さくできるので、経時変化の
少ない長寿命な低音再生スピーカ装置を実現できる。
るものでないことは、言うまでもない。
低音再生スピーカ装置は、上記に説明した各実施の形態
における固定マグネットを電磁石としたものである。こ
の構成とすることにより、電磁石に流す電流を増減して
発生する負のスティフネスを増減できるので、低音再生
スピーカ装置の最低共振周波数を可変できる。また低音
再生スピーカ装置の非動作時に固定マグネット電磁石の
通電をオフにすることができ、非動作時に負スティフネ
スの発生を止めることもできるので、経時変化の少ない
長寿命な低音再生スピーカ装置も実現できる。
導磁石とすることもできる。
れるものでないことは、言うまでもない。
載の低音再生スピーカ装置によれば、スピーカユニット
と、前記スピーカユニットを収納するキャビネットと、
前記スピーカユニットの振動系と共に動く可動マグネッ
トと、固定マグネットとを備え、前記可動マグネットと
固定マグネットを、前記スピーカユニットの振動系に対
して負のスティフネスを発生させるように構成したこと
により、負のスティフネスの発生を機械的手段によらず
また何らの接触部分もなしに行えるので、機械疲労の発
生や雑音等の発生がない。従って信頼性に優れた実用的
な低音再生スピーカ装置を実現できる。
装置によれば、前記固定マグネットをリング状とし、前
記固定マグネットの内周側に前記可動マグネットを配置
したことにより、負のスティフネスを発生させるための
マグネットが2個だけでよいので構造が簡単であり、ま
た固定マグネットのサイズを大きくすることができるの
で非常に大きな負のスティフネスを得ることも容易にで
きる。また発生する負のスティフネスの変位〜力特性カ
ーブがリニアである。従って簡便で性能の非常に優れた
低音再生スピーカ装置を実現できる。
ピーカユニットの振動系の変位が最大変位に達するより
も前に、発生する負のスティフネスが減少するように前
記可動マグネットと前記固定マグネットを構成したこと
により、スピーカユニットの振動系には最大振幅に達す
る前にブレーキがかかるので、過大入力がスピーカユニ
ットに加わった場合に支持系が急激なつっぱりを生じる
ことがなく、過大入力に対して耐久性のある低音再生ス
ピーカ装置を実現できる。
記スピーカユニットの振動系の変位方向の偏りを検出し
て電気信号を発生する検出手段を備え、前記スピーカユ
ニットを駆動するパワーアンプに前記検出手段からの電
気信号を帰還して、スピーカユニットの振動系の変位方
向の偏りを補正したことにより、発生する負のスティフ
ネスがスピーカユニットの支持系のスティフネスを上回
っても安定に動作するので、キャビネットの内容積を等
価的に極めて大きくした、一層低域再生能力に優れた低
音再生スピーカ装置を実現できる。
記スピーカユニットの振動系の変位方向の偏りを検出す
る検出手段がホール素子を含むことにより、検出手段の
構成を簡単にした低音再生スピーカ装置を実現できる。
動作時に、前記スピーカユニットの振動系を変位方向中
心位置付近に保持する手段を備えたことにより、非動作
時にスピーカユニットの振動系が片側に偏って長時間経
過することがないので、エッジやダンパにかかるストレ
スを小さくできる。従って経時変化の少ない長寿命な低
音再生スピーカ装置を実現できる。
記固定マグネットを電磁石としたことにより、電磁石に
流す電流を増減して発生する負のスティフネスを増減で
きる。従って最低共振周波数が可変できる低音再生スピ
ーカ装置も実現できる。また、非動作時に電磁石の通電
をオフにすることにより、負スティフネスの発生を止め
ることができるので、経時変化の少ない長寿命な低音再
生スピーカ装置を実現できる。
的価値をもつものである。
の構造を示した断面図
が向上する原理を示すスティフネスの変位〜力特性カー
ブ図
再生スピーカ装置の可動マグネットと固定マグネット部
分の構成を示した断面図
る低音再生スピーカ装置の可動マグネットと固定マグネ
ット部分の構成を示した断面図
のスティフネスの変位〜力特性カーブ図
の構成を示した断面図
の構成を示した断面図
面図
ット 1a,11a,21a,31a,41a 界磁部 1b,31b,41b フレーム 1c,11c,21c,31c,41c ボイスコイル 1d,31d,41d ダンパ 1e,31e,41e エッジ 1f,31f,41f 振動板 1g,31g,41g ダストキャッ
プ 2,32,42 キャビネット 3,13,23,33,43 可動マグネッ
ト 4,14a,14b,24,34,44 固定マグネッ
ト 35,45 ホール素子 35a,45a 帰還回路 36,46 パワーアンプ 47 振動系保持手
段 47a プランジャ 47b ロッド
Claims (7)
- 【請求項1】 スピーカユニットと、前記スピーカユニ
ットを収納するキャビネットと、前記スピーカユニット
の振動系と共に動く可動マグネットと、固定マグネット
とを備え、前記可動マグネットと固定マグネットを、前
記スピーカユニットの振動系に対して負のスティフネス
を発生させるように構成したことを特徴とする低音再生
スピーカ装置。 - 【請求項2】 前記固定マグネットをリング状とし、前
記固定マグネットの内周側に前記可動マグネットを配置
したことを特徴とする請求項1に記載の低音再生スピー
カ装置。 - 【請求項3】 スピーカユニットの振動系の変位が最大
変位に達するよりも前に、発生する負のスティフネスが
減少するように前記可動マグネットと前記固定マグネッ
トを構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
低音再生スピーカ装置。 - 【請求項4】 前記スピーカユニットの振動系の変位方
向の偏りを検出して電気信号を発生する検出手段を備
え、前記スピーカユニットを駆動するパワーアンプに前
記検出手段からの電気信号を帰還して、スピーカユニッ
トの振動系の変位方向の偏りを補正したことを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の低音再生スピーカ装
置。 - 【請求項5】 前記スピーカユニットの振動系の変位方
向の偏りを検出する検出手段がホール素子を含むことを
特徴とする請求項4に記載の低音再生スピーカ装置。 - 【請求項6】 非動作時に、前記スピーカユニットの振
動系を変位方向中心位置付近に保持する手段を備えたこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の低音再
生スピーカ装置。 - 【請求項7】 前記固定マグネットを電磁石としたこと
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の低音再生
スピーカ装置。
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