JP2000307386A - 移動体受信装置 - Google Patents

移動体受信装置

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JP2000307386A
JP2000307386A JP11108441A JP10844199A JP2000307386A JP 2000307386 A JP2000307386 A JP 2000307386A JP 11108441 A JP11108441 A JP 11108441A JP 10844199 A JP10844199 A JP 10844199A JP 2000307386 A JP2000307386 A JP 2000307386A
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Yoshinori Ueno
義典 上野
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶装置111に予め記憶されたメーカー設
定による受信可否データが、メーカー設定時と受信環境
などが異なってしまったために実際の受信状態における
受信可否データと異なることがあるという課題があっ
た。 【解決手段】 地域ごとの放送局の受信可否データを予
め記憶した記憶手段と、移動体の位置情報を取得する位
置情報取得手段と、この位置情報に基づいて記憶手段の
受信可否データを照合するデータ照合部と、データ照合
部によって照合された位置情報に対応した放送局の受信
可否データに基づいて放送局の受信可否を判定する受信
可否判定手段と、この判定結果と位置情報とを記憶手段
に記憶させるデータ書込部とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体の現在位
置における放送局の受信可否を短時間で判定することが
できる移動体受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の受信可否判定(シーク/オ
ートサーチなど)機能付き移動体受信装置(従来例1と
する)の構成を示すブロック図である。ここで、上記移
動体受信装置は例えばTV放送を受信し、移動体を自動
車とした車載TV受信装置とする。図において、101
はチューナ、102はチューナ101に設定された受信
チャンネルの周波数に基づいて不図示のアンテナから受
信された受信信号を映像信号や音声信号に検波する検波
部、103はチューナデータ検出部、104は制御部で
あり、チューナ101の受信周波数を同調制御するチュ
ーナ制御部105の受信チャンネルを設定する。106
は受信信号における映像信号を復調して表示する表示
部、107は受信信号における音声信号を出力するスピ
ーカである。チューナデータ検出部103、制御部10
4及びチューナ制御部105はCPU108内に構成さ
れる。
【0003】次に動作について説明する。制御部104
がチューナ制御部105の受信チャンネルを設定し、こ
れに同調制御されるチューナ101に、そのチャンネル
の周波数が設定される。そして、設定されたチャンネル
において受信が行われ、その受信信号の電界強度と検波
部102の局あり/なし判定の結果をチューナデータ検
出部103において識別し、このチャンネルの放送局の
受信可否が判定される。
【0004】チューナデータ検出部103の判定結果は
制御部104に入力される。これにより、不図示の操作
部におけるユーザのシークアップ/ダウン(SEEK
UP/DOWN)操作で、受信不可な放送局のチャンネ
ルはスキップされ、受信可能なチャンネルにて受信が行
われる。このチャンネルにて受信された受信信号は検波
部102に入力され、映像信号と音声信号に分離され、
それぞれ表示部106及びスピーカ107から出力され
る。上記の受信チャンネルの選局は、ユーザが上記の不
図示の操作部においてオートサーチを選択した場合、こ
の受信装置を搭載した移動体の現在位置に対応する地域
における全ての受信チャンネルについて行われる。この
ように従来例1の受信装置は移動体の現在位置におい
て、全ての受信チャンネルについてサーチすることによ
って受信可否を判定するため数十秒間のサーチ時間を必
要とする。また、オートサーチによる時間を短縮するた
めに、ユーザが各受信チャンネル毎に上記のシークを行
ってもよいが、オートサーチ及びシークのいずれにおい
ても移動体の現在位置に対応する位置情報に関係なく受
信可能局の選局を行っているため、移動体が移動する
と、その移動した地域において再び受信可能局の選局を
しなければならない。
【0005】図7は従来の他の移動体受信装置(従来例
2とする)の構成を示すブロック図であり、これを搭載
した移動体の位置情報を使用して受信可能局を自動設定
するものである。ここで、上記移動体受信装置は例えば
TV放送を受信し、移動体を自動車とした車載TV受信
装置とする。図において、109は位置情報取得部11
0より取得された位置情報と、記憶装置111に予め記
憶された受信可否データとを照合するデータ照合部であ
る。110は移動体の現在位置に対応する位置情報を取
得する位置情報取得部、111は地域ごとの不図示の放
送局における全ての受信チャンネルに対する受信可否デ
ータが出荷時に予め記憶されている記憶装置である。
尚、他の構成については図4と同一であり、同一符号を
付して重複した説明を省略する。
【0006】次に動作について説明する。まず、上記受
信装置を搭載した移動体の現在位置に対応する位置情報
を位置情報取得部110が取得する。この位置情報とは
移動体の正確な現在位置に対応するもので具体的にはそ
の緯経度などから構成される。次に取得された位置情報
はデータ照合部109に入力され、記憶装置111に予
め記憶された受信可否データからこの位置情報に対応す
るデータを照合し、これを読み出す。この予め記憶され
た受信可否データは、位置情報の緯経度に対応する地域
データ、車の向きなどに対応する受信状態などがデータ
化されたものである。次にこのデータ照合部109で照
合された受信可否データが制御部104に入力され、受
信可能局の受信チャンネルが設定される。このチャンネ
ルにて受信された受信信号は検波部102に入力され、
映像信号と音声信号に分離され、それぞれ表示部106
及びスピーカ107から出力される。このように従来例
2の受信装置は移動体の現在位置に対応する位置情報に
基づいて、記憶装置111に予め記憶された全ての受信
チャンネルに対応する受信可否データを読み出し、これ
によって受信可能局の選局を行う。これにより、従来例
1と比較して受信可能局の選局時間を短縮することがで
きる。
【0007】図8は上記従来例2による移動体受信装置
の受信可否の判定結果を示す図である。(1)のメーカ
ー設定とは、出荷時に記憶装置111に予め記憶され
た、移動体の現在位置に対応した地域における放送局の
全チャンネルの受信可否データであり、×記号は受信不
可、○記号は受信可能を示している。このデータは上述
のように位置情報取得部110によって取得された移動
体の現在位置に対応する地域の位置情報に基づいて記憶
装置111から読み出される。(2)は(1)と同一地
域において従来例1による受信装置を用いて、受信可否
を判定したデータを実車での結果として上記(1)のメ
ーカー設定の下段に比較のため記載したものである。
【0008】図のように、メーカー設定では受信可能で
あるチャンネル(例えばチャンネル4)が、実車による
判定結果では受信不可となることがあり、実際の受信状
態がメーカー設定のものと異なる場合がある。これはメ
ーカーが受信可否データを設定した時と、その地域の受
信環境が変化(例えば、電波を遮断するような高い建物
などが建築される)してしまったことなどが原因として
考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動体受信装置
は以上のように構成されているので、従来例1では、移
動体の現在位置に対応する地域の全ての放送局について
受信可否の判定をするため、受信可能局の選局に時間が
かかるという課題があった。また、移動体の現在位置に
対応する位置情報に関係なく受信可能局の選局を行って
いるため、移動体が移動すると、その移動した地域にお
いて再び受信可能局の選局をしなければならないという
課題があった。
【0010】また、従来例2では、記憶装置111に予
め記憶されたメーカー設定による受信可否データが、メ
ーカー設定時と受信環境などが異なってしまったために
実際の受信状態における受信可否データと異なることが
あり、このような場合に上記のメーカー設定による受信
可否データを実際の受信状態における受信可否データに
書き換えることができないという課題があった。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、移動体の位置情報に基づいて記憶
手段から読み出した受信可否データを、実際の受信状態
に基づいた受信可否データと照合してその受信可否を
し、その判定結果と記憶手段に予め記憶された上記位置
情報に基づいた受信可否データとが異なる場合、上記判
定結果と位置情報を記憶手段に記憶することによって、
移動体の現在位置の受信状態に正確に対応した受信可能
局データの履歴を作ることで受信可能局検出時間を短縮
化することができる移動体受信装置を得ることを目的と
する。
【0012】また、この発明は移動体の位置情報に基づ
いて記憶手段から読み出した受信可否データを、実際の
受信状態に基づいた受信可否データと照合してその受信
可否を判定し、その判定結果が記憶手段に予め記憶され
た上記位置情報に基づいた受信可否データにない場合、
上記判定結果と位置情報を記憶手段に新たに記憶するこ
とによって、記憶手段に記憶されていない新たな地域に
おける受信可否データを蓄積することができる移動体受
信装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動体受
信装置は、放送局の受信可否データを予め記憶した記憶
手段と、移動体の現在位置に対応する位置情報を取得す
る位置情報取得手段と、この位置情報取得手段が取得し
た位置情報に基づいて、記憶手段に予め記憶された放送
局の受信可否データを照合するデータ照合部と、このデ
ータ照合部が照合した位置情報と対応する地域における
放送局の受信可否データに基づいて、放送局の受信可否
を判定する受信可否判定手段と、この受信可否判定手段
の判定結果が記憶手段に予め記憶された受信可否データ
と異なる場合、判定結果と位置情報とを記憶手段に記憶
させるデータ書込部とを備えるものである。
【0014】この発明に係る移動体受信装置は、受信可
否判定手段による判定結果が記憶手段に予め記憶された
受信可否データにない場合、判定結果と位置情報とを記
憶手段に新たに記憶させるデータ書込部を備えるもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による移
動体受信装置の構成例を示すブロック図である。ここ
で、上記移動体受信装置は例えばTV放送を受信し、移
動体を自動車とした車載TV受信装置とする。図2は移
動体受信装置を車載TV受信装置とした場合の動作を説
明する説明図である。図1及び図2において、1はチュ
ーナ、2はチューナ1に設定された受信チャンネルの周
波数に基づいて不図示のアンテナから受信された受信信
号を映像信号や音声信号に検波する検波部、3はチュー
ナデータ検出部(受信可否判定手段)、4は制御部であ
り、チューナ1の受信周波数を同調制御するチューナ制
御部5の受信チャンネルを設定する。また、この制御部
4は不図示の操作部と接続されており、上記操作部によ
りユーザが制御部4を制御することができる。6は受信
信号における映像信号を表示する表示部、7は受信信号
における音声信号を出力するスピーカである。
【0016】9はデータ照合部(受信可否判定手段)、
10は移動体の現在位置に対応する位置情報を取得する
位置情報取得部(位置情報取得手段)、11は地域ごと
の放送局(不図示)の受信可否データが出荷時に予め記
憶されている記憶装置(記憶手段)であり、12は制御
部4からデータ書込許可信号を受けると、記憶装置11
へ新規/追加データの書き込みを行うデータ書込部であ
る。チューナデータ検出部3、制御部4、チューナ制御
部5、データ照合部9、記憶装置11、データ書込部1
2はCPU8内に構成される。13は移動体である自動
車、14は放送局である。
【0017】次に動作について説明する。図3はこの実
施の形態1による移動体受信装置の受信可能局検出動作
を示すフローチャートである。図において蓄積データと
して、自動車13の現在位置に対応する位置情報に基づ
いた受信可否データが記憶装置11に予め記憶されてい
る場合の動作を示している。図5はこの実施の形態1に
よる移動体受信装置の記憶装置に記憶されるデータを示
すイメージ図である。図において、メーカー設定とは出
荷時に記憶装置11に予め記憶された、移動体の現在位
置に対応した地域における放送局の全チャンネルの受信
可否データであり、実車での結果とは上述のようにして
記憶装置11に記憶された受信可否データである。ま
た、×記号は受信不可、○記号は受信可能を示してい
る。
【0018】図3では、例として8チャンネルが受信可
能局の受信チャンネルとなっており(ステップST
1)、ここでユーザが不図示の操作部からチャンネルア
ップ(Ch UP)操作を行う(ステップST2)。こ
れにより、8チャンネルの次に受信可能局となる放送局
14のチャンネルの選局動作が開始される。まず、位置
情報取得部10が自動車13の現在位置に対応した位置
情報の取得を行う(ステップST3)。この位置情報取
得部10による位置情報は、GPS衛星、CD−ROM
やDVD−ROMなどに記憶された地図データ、FM放
送局などからの位置情報を受信しGPS衛星からの位置
情報を補正するD−GPS、携帯電話やPHSによる電
話回線などより取得される。図2及び図3では、位置情
報の例として、GPS衛星から自車位置 北緯37度、
統計136度などの位置データが受信装置に入力されて
いる。取得された位置情報はデータ照合部9に入力され
る。
【0019】データ照合部9は記憶装置11に予め記憶
されている受信可否データから位置情報に基づいた受信
可否データ(図3では蓄積データとしている)を読み出
す(ステップST4)。この状態において、記憶装置1
1のデータは、図5(1)のように過去に一度も上記実
施の形態1に示したような選局動作が行われておらず、
実車での結果が全くない状態や、図5(2)のように選
局されていないチャンネルが一部存在する場合などが考
えられる。
【0020】上記の位置情報取得と同時に、制御部4に
は8チャンネルの次の受信チャンネルが設定されたチュ
ーナ制御部5が、チューナ1を同調制御し設定された受
信チャンネルに対応した周波数の受信を行い、チューナ
データ検出部3はその受信信号の電界強度からこの受信
チャンネルの放送局14の受信可否を判定する。これに
より、実際の受信状態に対応した受信可否データが得ら
れる。この実際の受信状態に対応した受信可否データ
は、チューナデータ検出部3からデータ照合部9に入力
される。
【0021】この後、データ照合部9は上記の記憶装置
11から読み出された位置情報に対応する受信可否デー
タと上記実際の受信状態に対応した受信可否データとを
照合し、受信可否を判定する。判定された結果、位置情
報に基づいたデータが実際の受信状態に対応した受信可
否データと異なる場合、この受信チャンネルに対する判
定結果を制御部4に出力し、制御部4はこの結果に基づ
いて位置情報に基づくデータを更新する(ステップST
5)。この更新されたデータにて受信を行い、受信不可
のチャンネルについてはスキップし、受信可能のチャン
ネルのみ選局できるようにしている(ステップST
6)。図3においては8チャンネルの次に受信可能なチ
ャンネルとして、チャンネル10が選局されている。
【0022】上述のようにして位置情報に基づいた受信
可否データと実際の受信状態に対応した受信可否データ
とを照合し受信可否を判定した結果、更新された受信可
否データは、制御部4内の不図示のメモリに一時記憶さ
れる。そして、ユーザの指示により制御部4がデータ書
込許可信号をデータ書込部12に出力すると、データ書
込部12は、上記制御部4内のメモリ内容として更新さ
れた受信可否データと位置情報とを記憶装置11に記憶
させる。
【0023】図5(3)はこの時の記憶装置11の記憶
データを例として示したものであり、上記の実車での結
果においてメーカー設定では受信可能とされるチャンネ
ル4が逆に受信不可となり、受信不可とされていたチャ
ンネル57が受信可能となっている。このようにメーカ
ー設定時と受信環境などが異なってしまったために、実
際の受信状態に正確に対応した上記の更新された受信可
否データ(実車での結果)とメーカー設定の受信可否デ
ータ(メーカー設定)とが異なる受信チャンネルがある
場合、上記の更新された受信可否データと位置情報とに
基づいて受信を行う。
【0024】このように位置情報に基づいた受信可否デ
ータと実際の受信状態に対応した受信可否データとを照
合し受信可否を判定することで、位置情報に基づいた受
信可能局の検出を実際の受信状態に正確に対応して行う
ことができる。また、この移動体の現在位置における現
在の受信状態に正確に対応した受信可否データが、照合
/判定後も維持されるので、上記の現在の受信状態に正
確に対応した受信可否データを従来例2と同様に位置情
報に基づいて記憶装置11から読み出すことができる。
【0025】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、位置情報に基づいた受信可否データと実際の受信状
態に対応した受信可否データとを照合し受信可否を判定
した結果、位置情報に基づいたデータが実際の受信状態
に対応した受信可否データと異なる場合、この受信チャ
ンネルに対する判定結果にて受信を行うように構成した
ので、実際の受信状態に正確に対応した受信可能局の検
出を行うことができる効果が得られる。
【0026】また、この実施の形態1によれば、移動体
の現在位置における現在の受信状態に正確に対応した受
信可否データが照合/判定後も維持され、位置情報に基
づいて記憶装置11から現在の受信状態に正確に対応し
た受信可否データを読み出すことができるので、照合/
判定後においても、現在の受信状態に正確に対応した受
信可能局の選局を短時間で行うことができる効果が得ら
れる。
【0027】実施の形態2.上記の実施の形態1ではデ
ータ書込部12が、位置情報に基づいた受信可否データ
と実際の受信状態に対応した受信可否データとを照合し
受信可否を判定した結果、位置情報に基づいたデータが
実際の受信状態に対応した受信可否データと異なる場
合、判定結果である実際の受信状態に対応した受信可否
データと位置情報とを記憶装置に記憶させるものであっ
たが、この実施の形態2では記憶装置11に移動体の現
在位置における位置情報に基づいた受信可否データが記
憶されていない場合、判定結果である実際の受信状態に
対応した受信可否データと位置情報とを記憶装置11に
新たに記憶させるものである。尚、構成としては上記実
施の形態1と同一である。
【0028】図4はこの実施の形態2による移動体受信
装置の受信可能局検出動作を示すフローチャートであ
る。この図4のフローチャートに従って動作について説
明する。図3と同様に現時点において8チャンネルが受
信可能であるとする(ステップST11)。ここで、ユ
ーザが不図示の操作部からチャンネルアップ(Ch U
P)操作(ステップST12)を行うと選局動作が開始
される。まず、上述の実施の形態1と同様に位置情報取
得部10が自車位置の位置情報を取得する(ステップS
T13)。この位置情報はデータ照合部9に入力され
る。
【0029】実施の形態1と同様に、位置情報取得と同
時に実際の受信状態に対応した受信可否データを得る。
この実際の受信状態に対応した受信可否データは、チュ
ーナデータ検出部3からデータ照合部9に入力される。
【0030】位置情報と上記実際の受信状態に対応した
受信可否データが入力されたデータ照合部9は、位置情
報に対応した受信可否データが記憶装置11には記憶さ
れていないので、位置情報に関連づけて上記の受信可否
データを制御部4へ出力される。これらのデータは制御
部4のデータ書込許可を受けるとデータ書込部12によ
り新規に記憶装置11に記憶される(ステップST1
5)。以上の動作が全てのチャンネルに対して逐次行わ
れ(ステップST16)、自車位置に対応する位置情報
に結合された受信可否データが新規に追加されていく。
【0031】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、記憶装置11に移動体の現在位置に対応した受信可
否データがない場合、実際の受信状態に対応した受信可
否データと位置情報とを記憶装置11に新たに記憶させ
るように構成したので、予め設定されていない地域にお
ける放送局の受信可否データを新規に追加することがで
きる効果が得られる。
【0032】上記実施の形態1及び実施の形態2は、以
下に示す受信モードをユーザが任意に選択でき、さらに
記憶装置11内のデータもメーカー設定と実車での結果
とを任意に選択できるものとする。
【0033】(1)位置情報取得部10によって取得さ
れた現在位置に対応した位置情報がデータ照合部9に入
力され、この位置情報に基づいて記憶装置11に予め記
憶された受信可否データからデータ照合部9が受信可否
データを読み出し、このデータに従って受信を行う。こ
れは従来例2と同様の動作で選局を行うものである。
【0034】(2)ユーザが任意の受信チャンネルもし
くは自動で全放送局に対応する受信チャンネルを制御部
4に設定し、これにより上述の従来例1のように制御部
4に受信チャンネルを設定されたチューナ制御部5が、
チューナ1を同調制御し、設定された受信チャンネルに
対応した周波数の受信を行う。
【0035】(3)上述の実施の形態1における受信モ
ードであり、位置情報に基づいた受信可否データと実際
の受信状態に対応した受信可否データとを照合し受信可
否を判定して、この受信チャンネルに対する判定結果に
て受信を行う。
【0036】メーカー設定による受信可否データにて受
信するには、ユーザが記憶装置11内のメーカー設定デ
ータと上記(2)の受信モードとを選択して受信を行
う。また、上記実施の形態1及び実施の形態2では、車
載用TV受信装置とした例を示したが、車載用に限らず
ホーム用の受信装置として利用してもよく、ホーム用の
場合、受信装置の位置が大きく変わることが頻繁には起
こらないので、上記(1)もしくは(3)の受信モード
を選択して受信してもよい。
【0037】このように受信モードと記憶装置11内の
受信可否データをユーザが任意に切り換えることができ
るようにすることにより、受信装置の受信状態に適した
受信動作を行うことができる。
【0038】また、車載用受信装置では、車が位置する
場所が同一でも車の形状により受信状態が異なることが
あるが、このような場合に従来では車の種類に応じた受
信情報を予め記憶させる必要があった。これに対して、
本発明の受信装置では上記実施の形態1又は実施の形態
2に示したように実際の受信状態に対応した受信可否デ
ータを記憶装置に記憶させることができるので、上記の
ようにデータを予め設定する必要がなく、車毎の個別デ
ータを蓄積することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、放送
局の受信可否データを予め記憶した記憶手段と、移動体
の現在位置に対応する位置情報を取得する位置情報取得
手段と、この位置情報取得手段が取得した位置情報に基
づいて、記憶手段に予め記憶された放送局の受信可否デ
ータを照合するデータ照合部と、このデータ照合部が照
合した位置情報と対応する地域における放送局の受信可
否データに基づいて、放送局の受信可否を判定する受信
可否判定手段と、この受信可否判定手段の判定結果が記
憶手段に予め記憶された受信可否データと異なる場合、
判定結果と位置情報とを記憶手段に記憶させるデータ書
込部とを備えたので、記憶手段のデータを現在の受信状
態に正確に対応したデータに更新することができ、照合
/判定後においても、現在の受信状態に正確に対応した
受信可能局の選局を短時間で行うことができる効果があ
る。
【0040】この発明によれば、受信可否判定手段によ
る判定結果が記憶手段に予め記憶された受信可否データ
にない場合、判定結果と位置情報とを記憶手段に新たに
記憶させるデータ書込部を備えたので、放送局の受信可
否データが予め設定されていない地域において新規の受
信可否データを追加することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による移動体受信装
置の構成例を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1による移動体受信装置を車載T
V受信装置とした場合の動作を説明する説明図である。
【図3】 実施の形態1による移動体受信装置の受信可
能局検出動作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2による移動体受信装
置の受信可能局検出動作を示すフローチャートである。
【図5】 実施の形態1による移動体受信装置の記憶装
置に記憶されるデータを示すイメージ図である。
【図6】 従来の受信可否判定機能付き移動体受信装置
(従来例1)の構成を示すブロック図である。
【図7】 従来の他の移動体受信装置(従来例2)の構
成を示すブロック図である。
【図8】 従来例2による移動体受信装置の受信可否の
判定結果を示す図である。
【符号の説明】
3 チューナデータ検出部(受信可否判定手段)、9
データ照合部(受信可否判定手段)、10 位置情報取
得部(位置情報取得手段)、11 記憶装置(記憶手
段)、12 データ書込部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送局の受信可否データを予め記憶した
    記憶手段と、 移動体の現在位置に対応する位置情報を取得する位置情
    報取得手段と、 この位置情報取得手段が取得した位置情報に基づいて、
    上記記憶手段に予め記憶された放送局の受信可否データ
    を照合するデータ照合部と、 このデータ照合部が照合した上記位置情報と対応する地
    域における放送局の受信可否データに基づいて、上記放
    送局の受信可否を判定する受信可否判定手段と、 この受信可否判定手段の判定結果が上記記憶手段に予め
    記憶された受信可否データと異なる場合、上記判定結果
    と上記位置情報とを上記記憶手段に記憶させるデータ書
    込部とを備えたことを特徴とする移動体受信装置。
  2. 【請求項2】 データ書込部は、 受信可否判定手段による判定結果が記憶手段に予め記憶
    された受信可否データにない場合、上記判定結果と位置
    情報とを上記記憶手段に新たに記憶させることを特徴と
    する請求項1記載の移動体受信装置。
JP11108441A 1999-04-15 1999-04-15 移動体受信装置 Pending JP2000307386A (ja)

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