JP2000306439A - 高周波帯域対応同軸マルチフラットケーブル - Google Patents

高周波帯域対応同軸マルチフラットケーブル

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JP2000306439A
JP2000306439A JP11113776A JP11377699A JP2000306439A JP 2000306439 A JP2000306439 A JP 2000306439A JP 11113776 A JP11113776 A JP 11113776A JP 11377699 A JP11377699 A JP 11377699A JP 2000306439 A JP2000306439 A JP 2000306439A
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JP
Japan
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coaxial
flat cable
cable
frequency band
insulator
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JP11113776A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Imai
規之 今井
Hiroshi Komuro
浩 小室
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波帯域の信号伝送に適したノイズ低漏洩
タイプの高周波帯域対応同軸マルチフラットケーブルを
提供する。 【解決手段】 内部導体1の外周に絶縁体2を設け、そ
の絶縁体2の外周に導電性PVC3を設け、その導電性
PVC3の外周に外部導体を設け、その外部導体の外周
にPVCジャケット6を設けることにより細径同軸線を
構成し、この細径同軸線を複数本集合させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型コンピュータ
の信号伝送に使用されるインタフェースケーブルに係
り、特に、高周波帯域の信号伝送に適したノイズ低漏洩
タイプの高周波帯域対応同軸マルチフラットケーブルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の電子機器では、データ
伝送の高速化、機器の小型化が進んでいる。これらのデ
ータ伝送高速化や機器小型化に伴い、信号伝送に使用す
るケーブルには、細く、かつ高速伝送に適した性能を持
つものが要求されている。
【0003】この要求に対応するべく、従来は、細径同
軸線を複数本集合させた図5に示す構造の同軸フラット
ケーブルが使用されている。この同軸フラットケーブル
は、内部導体の外周に絶縁体を設け、その絶縁体の一側
に直接、ドレンワイヤを縦添えし、これら絶縁体とドレ
ンワイヤとを金属ラミネートテープで覆い、その金属ラ
ミネートテープの外周にPVCジャケットを設けること
により細径同軸線を構成し、この細径同軸線を線間ピッ
チp=2.54mm以下で複数本集合させたものであ
る。金属ラミネートテープは、金属面が内側になるよう
に設けられる。この金属面が外部導体を構成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンピュータにおける
データ処理やデータ伝送は、さらに高速化される傾向に
ある。しかし、データ伝送がさらに高速化されると、従
来の同軸フラットケーブルでは、信号伝送に不具合が生
じるおそれがある。
【0005】また、高速データ伝送においては信号が高
周波となる。このような高周波帯域の信号を従来の同軸
フラットケーブルに伝送させると、細径同軸線から漏洩
するノイズが他の細径同軸線に影響を与えるなどの問題
が生じる。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、高周波帯域の信号伝送に適したノイズ低漏洩タイプ
の高周波帯域対応同軸マルチフラットケーブルを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、内部導体の外周に絶縁体を設け、その絶縁
体の外周に導電性PVCを設け、その導電性PVCの外
周に外部導体を設け、その外部導体の外周にPVCジャ
ケットを設けることにより細径同軸線を構成し、この細
径同軸線を複数本集合させたものである。
【0008】前記細径同軸線の線間ピッチを2.54m
m以下とし、前記導電性PVCの厚さを0.01mm以
上としてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0010】図1に示されるように、本発明の高周波帯
域対応同軸マルチフラットケーブル(以下、同軸フラッ
トケーブルという)は、内部導体1の外周に絶縁体2を
設け、その絶縁体2の外周に導電性PVC3を設け、そ
の導電性PVC3の一側にドレンワイヤ4を縦添えし、
これら導電性PVC3とドレンワイヤ4とを金属ラミネ
ートテープ5で覆い、その金属ラミネートテープ5の外
周にPVCジャケット6を設けることにより細径同軸線
7を構成し、この細径同軸線7を電子機器の一般的な線
間ピッチp=2.54mm以下で複数本集合させたもの
である。金属ラミネートテープ5は、金属面が内側にな
るように設けられる。この金属面が外部導体を構成す
る。
【0011】図2に本発明の同軸フラットケーブルの詳
細構造を示す。符号は図1と同じである。図1に示され
るように、本発明では、導電性PVC3が絶縁体2の外
周に均一に設けられている。
【0012】図2と図6とにより、本発明の同軸フラッ
トケーブルと従来の同軸フラットケーブルとを比較す
る。
【0013】従来の同軸フラットケーブルは、絶縁体2
の外周が金属ラミネートテープ5の金属面でシールドさ
れている。しかし、このシールド構造は、金属ラミネー
トテープ5を使用しているため、A部にわずかな隙間が
存在する。高周波帯域の信号伝送を行うと、その周波数
が高いほどわずかな隙間からでもノイズが漏れやすくな
る。従って、従来の同軸フラットケーブルは前記の問題
を生じた。
【0014】これに対し、本発明の同軸フラットケーブ
ルは、絶縁体2の外周に導電性PVC3が設けられてい
る。このシールド構造においては、金属ラミネートテー
プ5のB部に前記A部と同様の隙間が存在するが、絶縁
体2の外周に導電性PVC3が設けられているため、そ
の導電性PVC3の内側は、外側に対して電気的に完全
に隙間なく遮蔽されている。従って、高周波帯域の信号
伝送を行ったときのノイズ漏洩量は従来よりも著しく低
減されることになる。
【0015】さらに、本発明の同軸フラットケーブル
は、特性インピーダンス(Zo)、伝搬遅延時間(T
d)、静電容量(C)等の電気特性安定化にも著しい効
果を有する。即ち、従来の細径同軸線では、D部のよう
にドレンワイヤ4の近傍に空間ができてしまうため、こ
の空間が上記の電気特性の製造ばらつきの大きな要因に
なっていた。本発明の同軸フラットケーブルの構造は、
このような製造ばらつきを抑える効果がある。
【0016】本発明の効果を確認するため、以下のよう
な評価実験を行った。
【0017】本発明及び従来の構成による試料ケーブル
を各部の寸法を変えて計6種類作成し、図3の試験装置
で試験した。ただし、試料ケーブルは、多心同軸フラッ
トケーブルではなく図2、図6の構成の単心同軸フラッ
トケーブルとした。試験装置は、図3に示されるよう
に、2つのシールドボックス31a,31b間に張設し
た試料ケーブル32に高周波信号を伝送させ、試料ケー
ブル32から漏洩するノイズを測定するものである。即
ち、試料ケーブル32の両端をそれぞれシールドボック
ス31a,31bに挿入し、これらのシールドボックス
31a,31b内でそれぞれ試料ケーブル32の外部導
体33をシールドボックス31a,31bに接地する。
試料ケーブル32の内部導体34のうち一端はシールド
ボックス31bから取り出してネットワークアナライザ
35の一方の端子36aに接続し、内部導体34の他端
はシールドボックス31a内で終端抵抗37を介して接
地する。試料ケーブル32の外側に吸収クランプ38を
取り付け、この吸収クランプ38をネットワークアナラ
イザ35の他方の端子36bに接続する。ネットワーク
アナライザ35から試料ケーブル32に入力した高周波
信号は、主に終端抵抗で消費されるが、一部Nがノイズ
として試料ケーブル32から漏洩する。このノイズNを
吸収クランプ38で検出してネットワークアナライザ3
5に出力する。ネットワークアナライザ35では、伝送
した高周波信号と検出したノイズとを比較することによ
り、試料ケーブル32の電気特性を解析することができ
る。
【0018】各試料ケーブルの構造及び解析結果を表1
にまとめた。
【0019】
【表1】
【0020】まず、試料ケーブル,は、絶縁体2の
外周に導電性PVC3を設け、その導電性PVC3の厚
さをそれぞれ0.02mm、0.05mmとしたもので
あり、いずれも本発明の請求項1及び2を満足する構成
となっている。試料ケーブル,,は、いずれも導
電性PVCを設けない従来構成のものである。試料ケー
ブル、絶縁体2の外周に導電性PVC3を設け、その
導電性PVC3の厚さを0.008mmとしたものであ
り、本発明の請求項1を満足する構成となっている。
【0021】試料ケーブル,に対する解析結果を見
ると、シールド特性が他の4種の試料ケーブルに比べて
優れている。即ち、本発明の請求項1及び2を満足する
構成により、ノイズ漏洩量が著しく低減されることが判
る。
【0022】また、試料ケーブル,は、特性インピ
ーダンス(Zo)のばらつき、伝搬遅延時間(Td)の
ばらつき、静電容量(C)のばらつきが、他の4種の試
料ケーブルに比べて少ない。
【0023】試料ケーブルは、試料ケーブル,に
比べて、シールド特性が劣り、Zo,Td,Cのばらつ
きも大きい。
【0024】試料ケーブルは、試料ケーブルよりも
ドレンワイヤ4の径を大きくしてシールド抵抗を下げる
ことでシールド効果の向上を狙ったものであるが、顕著
な特性改善は見られない。試料ケーブル,に比べる
と、明らかにシールド特性が劣り、Zo,Td,Cのば
らつきも大きい。
【0025】試料ケーブルは、試料ケーブルのアル
ミラミネートテープをシールド効果に優れる銅ラミネー
トテープにしたものである。多少のシールド効果の改善
が見られるが、試料ケーブル,に比べると、明らか
にシールド特性が劣り、Zo,Td,Cのばらつきも大
きい。
【0026】試料ケーブルは、試料ケーブル,,
に比べてシールド特性が優れているが、試料ケーブル
,に比べると劣る。これは、導電性PVC3の厚さ
が薄いために、局部的なピンホールが存在しているため
と推測される。しかし、本発明の請求項1を満足する構
成により、従来構成よりもノイズ漏洩量が大幅に低減さ
れることが判る。
【0027】以上の評価実験により、本発明の効果が確
認された。即ち、絶縁体2の外周に導電性PVC3を設
けることで、漏洩ノイズが低減される。また、従来同様
の線間ピッチを維持しつつ、導電性PVC3の厚さを所
定値以上とすることで、いっそう優れたシールド特性を
得ることができる。
【0028】なお、導電性PVCの代わりに、導電性の
熱可塑性樹脂を使用してもよい。
【0029】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図4に示されるように、内部導体1の外周に絶縁体2を
設け、その絶縁体2の外周に導電性PVC3を設けるこ
とにより、第一・第二の同軸線41を構成し、これら第
一・第二の同軸線41を互いに平行に設け、第二の同軸
線41の一側にドレンワイヤ4を縦添えし、これら第一
・第二の同軸線41とドレンワイヤ4とを金属ラミネー
トテープ5で覆うことにより2心平行型同軸線を構成す
る。この2心平行型同軸線は、導電性PVC3によるシ
ールド効果が得られると共に、E部の空間が多いので、
Zo,Td,Cの安定化に著しい効果が期待できる。
【0030】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0031】(1)高周波帯域でのノイズ漏洩を低減す
ることができる。
【0032】(2)十分なノイズ漏洩低減効果のある狭
ピッチな同軸マルチフラットケーブルを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す同軸フラットケーブ
ルの断面図である。
【図2】図1の同軸フラットケーブルの詳細断面図であ
る。
【図3】同軸フラットケーブルの試験装置の構成図であ
る。
【図4】本発明の他の実施形態を示す2心平行型同軸線
の断面図である。
【図5】従来の同軸フラットケーブルの断面図である。
【図6】図5の同軸フラットケーブルの詳細断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内部導体 2 絶縁体 3 導電性PVC 4 ドレンワイヤ 5 金属ラミネートテープ 6 PVCジャケット 7 細径同軸線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部導体の外周に絶縁体を設け、その絶
    縁体の外周に導電性PVCを設け、その導電性PVCの
    外周に外部導体を設け、その外部導体の外周にPVCジ
    ャケットを設けることにより細径同軸線を構成し、この
    細径同軸線を複数本集合させたことを特徴とする高周波
    帯域対応同軸マルチフラットケーブル。
  2. 【請求項2】 前記細径同軸線の線間ピッチを2.54
    mm以下とし、前記導電性PVCの厚さを0.01mm
    以上としたことを特徴とする請求項1記載の高周波帯域
    対応同軸マルチフラットケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1535291A1 (en) * 2002-09-04 2005-06-01 Draeger Medical Systems, Inc. An ekg wiring system

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EP1535291A1 (en) * 2002-09-04 2005-06-01 Draeger Medical Systems, Inc. An ekg wiring system
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