JP2000305808A - マイクロコンピュータ組み込みシステムにおけるイベント検出方法ならびに装置 - Google Patents

マイクロコンピュータ組み込みシステムにおけるイベント検出方法ならびに装置

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JP2000305808A
JP2000305808A JP11115485A JP11548599A JP2000305808A JP 2000305808 A JP2000305808 A JP 2000305808A JP 11115485 A JP11115485 A JP 11115485A JP 11548599 A JP11548599 A JP 11548599A JP 2000305808 A JP2000305808 A JP 2000305808A
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Kazuhiro Teramine
和裕 寺峯
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意のイベントを効率的に検出し、かつ、マ
イクロプロセッサの変更やオペレーティングシステムの
変更に依存しないイベントの検出を行う。 【解決手段】 マイクロコンピュータ組込みシステムで
あるターゲットマシン11で動作する解析対象プログラ
ムの実行履歴を、リアルタイムトレーサ12で収集し、
トレースデータ13に保存する。イベント検出部3で
は、トレースデータ13からトレースデータをトレース
データ読込み手段32で読込み、検出したいイベントを
スクリプトで定義したイベント定義ファイル2をイベン
ト定義ファイル読込み手段31で読込む。次に、イベン
ト定義ファイル2で定義されたイベントがトレースデー
タ13に存在するか否かをイベント検出手段33で調
べ、イベントが検出された場合は出力手段34を介して
表示装置に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータ組み込みシステムにおけるイベントの検出方法なら
びに装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リアルタイムトレーサを用いて収集され
た実行履歴を利用して、マイクロコンピュータ組込みシ
ステムのプログラムの動作解析における、タスクのディ
スパッチ、関数コール/リターン、システムコール/リ
ターン、割込みなどの各種イベントの検出を行なう方法
の1つとして、収集された実行履歴のトレースデータを
逆アセンブルすることにより、バス情報をプログラミン
グ言語レベルまでソフトウェア化した後に、イベント検
出を行なう方法があった。また、他の従来技術として、
リアルタイムトレーサを用いて収集された実行履歴をバ
ス情報のままの状態で表示装置に表示し、アクセスアド
レスやアクセスデータの組合せを検索条件として指定し
て実行履歴を検索することにより、イベント検出を行な
う方法もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の従
来技術によれば、対象となるマイクロコンピュータ組込
みシステムに使用しているマイクロプロセッサが新しい
ものに変更された場合、それに伴い、逆アセンブルプロ
グラムを含むイベント検出プログラムを新たに作成し直
さなければならない。その理由は、イベント検出を行な
うために、実行履歴を特定のプログラミング言語に依存
したレベルまでソフトウェア化しているためである。ま
た、後者の従来技術によれば、実行履歴を検索するため
の検索条件が非常に単純なものしか指定できないため、
複雑なイベントが検出できない。例えば、マルチタスク
プログラムの動作解析において、特定のタスクIDを持
つタスクが特定のシステムコールを行ったというイベン
トを検出したい場合、その検出が非常に困難である。そ
の理由は、アクセスアドレスやアクセスデータが一致し
たかどうかなどの単純比較による条件だけでは、複数の
バスサイクルの組合せで表現されるイベントや状態遷移
を伴う複雑なイベントの検出は難しいためである。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、リアルタイムトレーサを用いて収集された実行履
歴を利用したマイクロコンピュータ組込みシステムのプ
ログラムの動作解析または性能解析において、あらかじ
め検出したい任意のイベントが定義されるイベント定義
ファイルを作成し、これを参照し採取された実行履歴と
比較することにより所望のイベントを検出する構成とす
ることにより、解析に必要な、タスクのディスパッチ、
関数コール/リターン、システムコール/リターン、ハ
ードウェア割込みなど、任意のイベントを効率的に検出
でき、また、イベント検出処理において、ターゲットマ
シンのマイクロプロセッサの変更やプログラムが動作す
るオペレーティングシステムの変更に容易に対応するこ
とができる、イベント検出方法ならびに装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1に記載のイベント検出方法は、マイクロ
コンピュータ組み込みシステムにおいて、前記システム
で動作するプログラムの実行履歴を採取し、あらかじめ
検出したい任意のイベントが定義されるイベント定義フ
ァイルを参照し、該イベント定義ファイルに定義された
内容と前記採取された実行履歴と比較することにより所
望のイベントを検出することを特徴とする。
【0006】請求項2に記載のイベント検出方法は、動
作解析を行う対象となるプログラムが動作するマイクロ
コンピュータ組み込みシステムにおいて、前記プログラ
ムの実行履歴に関し、アクセスアドレス、メモリアクセ
スデータ、バスステータスを含むバス情報を、バスサイ
クル毎時系列にトレースデータとして採取するステップ
と、検出したい任意のイベントが、前記アクセスアドレ
ス、メモリアクセスデータ、バスステータスを含むバス
情報の組の少なくとも1組のシーケンシャルパターンと
して定義されたイベント定義ファイルの内容を読み出す
ステップと、前記採取されたトレースデータをバスサイ
クル毎最後のデータ迄読み出すことによって前記バス情
報をマイクロプロセッサに依存しない抽象度の高い形式
で受け取り、前記採取されたバス情報に含まれるアクセ
スアドレス、メモリアクセスデータ、バスステータスの
それぞれにつきイベントの状態遷移の最後迄前記イベン
ト定義ファイルに定義されたパターンと比較することに
より所望のイベントを検出するステップとを有すること
を特徴とする。請求項3に記載のイベント検出方法は、
請求項2に記載の同方法において、前記イベント定義フ
ァイルに定義される、アクセスアドレス、メモリアクセ
スデータ、バスステータスを含むバス情報の組の少なく
とも1組のシーケンシャルパターンは、スクリプト言語
により記述されることを特徴とする。請求項4に記載の
イベント検出方法は、請求項2に記載の同方法におい
て、前記採取されたトレースデータとイベント定義ファ
イルに定義されたパターンとの比較は、更に、採取され
たトレースデータのバス情報に含まれるアクセスアドレ
スがイベント定義の最初のパターンで指定されたアクセ
スアドレスと一致するか否かを調べるステップと、採取
されたトレースデータのバス情報に含まれるバスステー
タスがイベント定義の最初のパターンで指定されたバス
ステータスと一致するか否かを調べるステップと、採取
されたトレースデータのバス情報に含まれるメモリアク
セスデータがイベント定義の最初のパターンで指定され
たメモリアクセスデータと一致するか否かを調べるステ
ップと、イベントが複数のパターンで定義されていた場
合に前記各ステップによる比較操作を繰り返し、前記イ
ベント定義ファイルに定義されたパターンのどこまでの
パターンを満たしたかを各イベントの状態として保存し
て次のバス情報の比較を行ない、前記比較操作をイベン
トの状態遷移の最後に達するまで行うことにより所望の
イベント検出を行うステップとを有することを特徴とす
る。
【0007】請求項5に記載のイベント検出装置は、動
作解析を行う対象となるプログラムが動作するマイクロ
コンピュータ組み込みシステムにおいて、前記プログラ
ムの実行履歴に関し、アクセスアドレス、メモリアクセ
スデータ、バスステータスを含むバス情報を、バスサイ
クル毎時系列にトレースデータとして採取する実行履歴
採取部と、検出したい任意のイベントが、前記アクセス
アドレス、メモリアクセスデ―タ、バスステータスを含
むバス情報の組の少なくとも1組のシーケンシャルパタ
ーンとして定義されるイベント定義ファイルと、該イベ
ント定義ファイルに定義されたファイルの内容を読み込
むと共に、前記採取されたトレースデータをバスサイク
ル毎データの最後まで読み出すことによって前記バス情
報をマイクロプロセッサに依存しない抽象度の高い形式
で受け取り、前記採取されたバス情報に含まれるアクセ
スアドレス、バスステータス、メモリアクセスデータの
それぞれにつきイベントの状態遷移の最後迄前記イベン
ト定義ファイルに定義されたパターンと比較することに
より所望のイベントを検出するイベント検出部とを有す
ることを特徴とする。請求項6に記載のイベント検出装
置は、請求項5に記載の同装置において、前記イベント
検出部は、前記イベント定義ファイルに定義された内容
を読み込み、ここに定義されたイベントと各イベントの
状態遷移を管理するイベント定義ファイル読み込み手段
と、プログラムの実行履歴であるトレースデータを読み
込み、バスサイクル毎のアクセスアドレス、メモリアク
セスデータ、バスステータスから成るバス情報をマイク
ロプロセッサに依存しない抽象度の高い形式で提供する
トレースデータ読み込み手段と、前記イベント定義ファ
イルに定義されたイベントが前記読み込まれたトレース
データに存在するか否かを調べるイベント検出手段と、
所望のイベントが検出されたとき、そのイベントを外部
に出力する出力手段とから成ることを特徴とする。
【0008】上述した構成において、まず、マイクロコ
ンピュータ組込みシステムであるターゲットマシンで動
作する解析対象プログラムの実行履歴をリアルタイムト
レーサで収集し、トレースデータとして保存する。イベ
ント検出部では、このトレースデータをトレースデータ
読込み手段を介して読込み、また、検出したいイベント
をスクリプトで定義したイベント定義ファイルをイベン
ト定義ファイル読込み手段を介して読込む。イベント検
出処理におけるマイクロプロセッサやオペレーティング
システムの変更による影響は、トレースデータ読込み手
段とイベント定義ファイルにより吸収される。次に、イ
ベント定義ファイルで定義されたイベントが前記トレー
スデータに存在するか否かをイベント検出手段により調
べ、イベントが検出された場合は出力手段を介して表示
装置に出力する。このことにより、任意のイベントを効
率的に検出することを可能とし、またターゲットマシン
のマイクロプロセッサの変更やプログラムが動作するオ
ペレーティングシステムの変更に容易に対応することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を示す
ブロック図である。図1を参照すると、本発明のイベン
ト検出装置は、プログラムの実行履歴を採取する実行履
歴採取部1と、検出したい任意のイベントが定義された
イベント定義ファイル2と、実際にイベントの検出を行
なうイベント検出部3とから構成される。実行履歴採取
部1は、解析対象プログラムが動作するターゲットマシ
ン11と、プログラムの実行履歴を収集するリアルタイ
ムトレーサ12と、収集された実行履歴であるトレース
データが格納されるトレースデータ13を含む。トレー
スデータ13には、解析対象となるプログラムの実行履
歴が格納されており、図3にその格納イメージが一例と
して示されている。ここでは、アクセスアドレス、メモ
リアクセスデータ、バスステータスを含むバス情報がバ
スサイクル毎時系列的に格納されている。また、付加情
報としてタイムスタンプなどの情報も格納されている。
尚、バスステータスとして、命令フェッチ(FETC
H)、メモリリード(MEMRD)、メモリライト(M
EMWR)、割込み(INT)などが存在する。
【0010】イベント定義ファイル2には、検出したい
任意のイベントが、アクセスアドレス、メモリアクセス
データ、バスステータスの3つのバス情報パターンとし
てスクリプト形式により定義されている。また、各イベ
ントは1つのパターンで定義できるだけでなく、複数の
シーケンシャルなパターン列で定義することもできる。
図4にイベント定義の文法(a)と簡単な例(b)が一
例としてそれぞれ示されている。詳細は後述する。
【0011】イベント検出部3は、イベント定義ファイ
ル読込み手段31とトレースデータ読込み手段32とイ
ベント検出手段33と出力手段34とから構成されてい
る。イベント定義ファイル読込み手段31は、イベント
定義ファイル2に定義された内容を読込み、イベント検
出手段33に供給する。また、イベント定義ファイル読
み込み手段32は、イベント定義ファイル2に定義され
たイベントと各イベントの状態遷移を後述する方法に従
って管理する。トレースデータ読込み手段32は、トレ
ースデータ13よりプログラムの実行履歴であるトレー
スデータを読込み、バスサイクル毎のアクセスアドレ
ス、メモリアクセスデータ、バスステータスなどのバス
情報をマイクロプロセッサに依存しない抽象度の高い形
でイベント検出手段33に提供する。イベント検出手段
33は、定義されたイベントの条件とトレースデータと
を比較することにより、所望のイベントを検出して出力
手段34に提供する。出力手段54は、検出されたイベ
ントをモニタなどの表示装置に出力する。
【0012】図2は本発明実施形態の動作を説明するた
めに引用したフローチャートである。以下、図2を参照
しながら図1に示す本発明実施形態の動作について説明
する。まず、リアルタイムトレーサ12を用いて、ター
ゲットマシン11で動作しているプログラムの実行履歴
を収集し、トレースデータとしてトレースデータ13に
保存する(図2のステップA1)。次に、イベント検出
処理に移る。イベント定義ファイル読込み手段31を用
いて、検出したい任意のイベントが定義されたスクリプ
トファイルであるイベント定義ファイル4を読込む(ス
テップA2)。また、トレースデータ読込み手段32を
用いて、ステップA1で収集したトレースデータ3をフ
ァイルの最後までバスサイクル毎に読込む(ステップA
3)。次に、イベント検出手段33は、トレースデータ
読込み手段32より、バス情報をマイクロプロセッサに
依存しない抽象度の高い形式でバスサイクル単位で受取
る。そして、トレースデータの最後であるか否かを判断
し(ステップA4)、最後である場合にはイベント検出
処理を終了する。トレースデータの最後でない場合は、
後述するイベント検出処理を実行する。
【0013】イベント検出処理においては、まず、バス
情報に含まれるアクセスアドレスがイベント定義の最初
のパターンで指定されたアドレスと一致するかどうかを
調べる(ステップA5)。同様に、バスステータスとメ
モリアクセスデータについても、バス情報とイベント定
義の最初のパターンで指定された値と一致するかどうか
を調べる(ステップA6およびA7)。3つの値のすべ
てが一致した場合、イベントの1つのパターンが満たさ
れたことになる。イベントが1つのパターンのみで定義
されている場合は、この段階でイベントが検出されたこ
とになる。しかし、イベントが複数のシーケンシャルな
パターン列で定義されている場合は、どこまでのパター
ンを満たしたかを各イベントの状態として管理し、次の
バス情報の比較に移る(ステップA8)。上記の比較処
理を繰り返し、イベントの状態遷移の最後に達した場
合、すなわち、定義されているパターン列を最後まで満
たした場合、イベントとして検出され、出力手段34に
より表示装置に出力される(ステップA9)。
【0014】次に、図4に示すイベント定義ファイルの
具体例を用い図1に示す本発明実施形態の動作につき説
明する。ここでは、関数コールおよびリターンのイベン
ト検出を例示する。まず、リアルタイムトレーサ12を
用いて、ターゲットマシン11で動作しているプログラ
ムの実行履歴を収集し、トレースデータとしてトレース
データ13に保存する(ステップA1)。次に、検出し
たイベントをイベント定義ファイル2に定義する。定義
の概略は図4に示すようになる。例えば、7〜11行目
に示す関数コールの定義は、2つのシーケンシャルなパ
ターン列で定義されている。
【0015】ここに示す例では、イベント検出部3によ
る比較操作において、8行目に記述された第1のパター
ンには、func_address という配列変数に格納された関
数のアドレス一覧のアドレスが命令フェッチされた時に
一致する。そして9行目に記述された第2のパターンに
は、次にメモリライトを行った時に一致する。第2のパ
ターンが一致した時に、イベントとして検出されたこと
になる。ここで、関数リターン検出用に戻りアドレスを
格納した番地をスタックに保持しておく。また、15〜
17行目に示す関数リターンの定義は、1つのパターン
のみで定義されている。戻りアドレスが格納された番地
がメモリリードされた時、パターンと一致し、その時点
でイベントが検出されたことになる。
【0016】イベント定義ファイル読込み手段31は上
述したイベント定義ファイルを読込み(ステップA
2)、トレースデータ読込み手段32は保存されたトレ
ースデータを読込む(ステップ3)。そして、イベント
検出手段33は、定義されたイベントの数だけバス情報
と比較してイベントを検出する(ステップA5〜A
9)。このことにより、所望のイベント検出が行われ、
出力手段34を介して表示装置に出力するものである。
【0017】図5は本発明の他の実施形態を示すブロッ
ク図であり、図6にその動作がフローチャートで示され
ている。図中、図1に示す実施形態のブロックと同一番
号の付されたブロックは図1のそれと同じとする。図5
に示す実施形態において、リアルタイムトレーサ12
は、図1に示す実施形態のように実行履歴を一旦トレー
スデータとしてトレースデータ13に保存するのではな
く、リアルタイムトレーサ12に内蔵されるトレースメ
モリ121に保存し、トレースメモリ121の内容をそ
のままイベント検出部3で使用することのみ異なる。
【0018】図6に示すフローチャート中、ステップA
2およびA4〜A9で示されるイベント定義ファイル読
込み手段31、イベント検出手段33、出力手段34に
よる処理、ならびにイベント定義ファイル2の内容は、
図1に示す実施形態のそれと同一であるため、重複を避
ける意味で説明を省略する。図1に示す実施形態では、
リアルタイムトレーサ12は実行履歴を一旦トレースデ
ータとしてトレースデータ13に保存し、それをトレー
スデータ読込み手段32を介して読込んでいた。これに
対し図5に示す実施形態では、リアルタイムトレーサ1
2において、採取した実行履歴をそのままトレースメモ
リ121に貯えておき(ステップB1)、このトレース
メモリ121から直接、トレースメモリ読込み手段35
を用いてバス情報を読み込む(ステップB2)。図5に
示す実施形態は、実行履歴が大量に及ぶ場合、または高
速にイベントを検出したい場合に用いて特に顕著な効果
が得られ、トレースメモリ121から直接バス情報を読
込むためイベント検出速度を高速化できる。
【0019】以上説明のように本発明は、マイクロコン
ピュータ組み込みシステムにおいて、前記システムで動
作するプログラムの実行履歴を採取し、あらかじめ検出
したい任意のイベントが定義されるイベント定義ファイ
ルを参照し、該イベント定義ファイルに定義された内容
と前記採取された実行履歴と比較することにより所望の
イベントを検出するものであり、このことにより、解析
に必要な、タスクのディスパッチ、関数コール/リター
ン、システムコール/リターン、ハードウェア割込みな
ど、任意のイベントを効率的に検出でき、また、イベン
ト検出処理において、ターゲットマシンのマイクロプロ
セッサの変更やプログラムが動作するオペレーティング
システムの変更に容易に対応することができるものであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、スク
リプトを用いて、バス情報であるアクセスアドレス、バ
スステータス、メモリアクセスデータの値のシーケンシ
ャルなパターンでイベントを定義でき、逆アセンブルプ
ログラムなどを作成することなく、バス情報レベルでの
パターンの一致、不一致といった単純な比較でイベント
検出が行えるため、ソフトウェアレベルの複雑なイベン
トを効率的に検出することが可能になる。また、イベン
トがハードウェアの種類に依存しない抽象度の高いレベ
ルで定義でき、オペレーティングシステムに依存するイ
ベント定義をスクリプトで修正するだけで対応できるた
め、ターゲットマシンのマイクロプロセッサの変更やプ
ログラムが動作するオペレーティングシステムの変更に
容易に対応することができる。更に、トレース採取され
た情報を一旦保存することなく、直接読み込む構成を採
ることにより、イベント検出を一層高速化することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1に示す実施形態の動作を説明するために
引用したフローチャートである。
【図3】 図1に示す本発明実施形態におけるトレース
データの格納イメージの一例を示す図である。
【図4】 図1に示す本発明実施形態におけるイベント
定義の文法と簡単な一例を示す図である。
【図5】 本発明の他の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図6】 図5に示す実施形態の動作を説明するために
引用したフローチャートである。
【符号の説明】
1…実行履歴採取部 2…イベント定義ファイル 3…イベント検出部 11…ターゲットマシン 12…リアルタイムトレーサ 13…トレースデータ 31…イベント定義ファイル読込み手段 32…トレースデータ読込み手段 33…イベント検出手段 34…出力手段 35…トレースメモリ読込み手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュータ組み込みシステム
    において、前記システムで動作するプログラムの実行履
    歴を採取し、あらかじめ検出したい任意のイベントが定
    義されるイベント定義ファイルを参照し、該イベント定
    義ファイルに定義された内容と前記採取された実行履歴
    と比較することにより所望のイベントを検出することを
    特徴とするイベントの検出方法。
  2. 【請求項2】 動作解析を行う対象となるプログラムが
    動作するマイクロコンピュータ組み込みシステムにおい
    て、前記プログラムの実行履歴に関し、アクセスアドレ
    ス、メモリアクセスデータ、バスステータスを含むバス
    情報を、バスサイクル毎時系列にトレースデータとして
    採取するステップと、検出したい任意のイベントが、前
    記アクセスアドレス、メモリアクセスデータ、バスステ
    ータスを含むバス情報の組の少なくとも1組のシーケン
    シャルパターンとして定義されたイベント定義ファイル
    の内容を読み出すステップと、前記採取されたトレース
    データをバスサイクル毎最後のデータ迄読み出すことに
    よって前記バス情報をマイクロプロセッサに依存しない
    抽象度の高い形式で受け取り、前記採取されたバス情報
    に含まれるアクセスアドレス、メモリアクセスデータ、
    バスステータスのそれぞれにつきイベントの状態遷移の
    最後迄前記イベント定義ファイルに定義されたパターン
    と比較することにより所望のイベントを検出するステッ
    プとを有することを特徴とするイベント検出方法。
  3. 【請求項3】 前記イベント定義ファイルに定義され
    る、アクセスアドレス、メモリアクセスデータ、バスス
    テータスを含むバス情報の組の少なくとも1組のシーケ
    ンシャルパターンは、スクリプト言語により記述される
    ことを特徴とする請求項2に記載のイベント検出方法。
  4. 【請求項4】 前記採取されたトレースデータとイベン
    ト定義ファイルに定義されたパターンとの比較は、更
    に、採取されたトレースデータのバス情報に含まれるア
    クセスアドレスがイベント定義の最初のパターンで指定
    されたアクセスアドレスと一致するか否かを調べるステ
    ップと、採取されたトレースデータのバス情報に含まれ
    るバスステータスがイベント定義の最初のパターンで指
    定されたバスステータスと一致するか否かを調べるステ
    ップと、採取されたトレースデータのバス情報に含まれ
    るメモリアクセスデータがイベント定義の最初のパター
    ンで指定されたメモリアクセスデータと一致するか否か
    を調べるステップと、イベントが複数のパターンで定義
    されていた場合に前記各ステップによる比較操作を繰り
    返し、前記イベント定義ファイルに定義されたパターン
    のどこまでのパターンを満たしたかを各イベントの状態
    として保存して次のバス情報の比較を行ない、前記比較
    操作をイベントの状態遷移の最後に達するまで行うこと
    により所望のイベント検出を行うステップとを有するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のイベント検出方法。
  5. 【請求項5】 動作解析を行う対象となるプログラムが
    動作するマイクロコンピュータ組み込みシステムにおい
    て、前記プログラムの実行履歴に関し、アクセスアドレ
    ス、メモリアクセスデータ、バスステータスを含むバス
    情報を、バスサイクル毎時系列にトレースデータとして
    採取する実行履歴採取部と、検出したい任意のイベント
    が、前記アクセスアドレス、メモリアクセスデ―タ、バ
    スステータスを含むバス情報の組の少なくとも1組のシ
    ーケンシャルパターンとして定義されるイベント定義フ
    ァイルと、該イベント定義ファイルに定義されたファイ
    ルの内容を読み込むと共に、前記採取されたトレースデ
    ータをバスサイクル毎データの最後まで読み出すことに
    よって前記バス情報をマイクロプロセッサに依存しない
    抽象度の高い形式で受け取り、前記採取されたバス情報
    に含まれるアクセスアドレス、バスステータス、メモリ
    アクセスデータのそれぞれにつきイベントの状態遷移の
    最後迄前記イベント定義ファイルに定義されたパターン
    と比較することにより所望のイベントを検出するイベン
    ト検出部とを有することを特徴とするイベント検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記イベント検出部は、前記イベント定
    義ファイルに定義された内容を読み込み、ここに定義さ
    れたイベントと各イベントの状態遷移を管理するイベン
    ト定義ファイル読み込み手段と、プログラムの実行履歴
    であるトレースデータを読み込み、バスサイクル毎のア
    クセスアドレス、メモリアクセスデータ、バスステータ
    スから成るバス情報をマイクロプロセッサに依存しない
    抽象度の高い形式で提供するトレースデータ読み込み手
    段と、前記イベント定義ファイルに定義されたイベント
    が前記読み込まれたトレースデータに存在するか否かを
    調べるイベント検出手段と、所望のイベントが検出され
    たとき、そのイベントを外部に出力する出力手段とから
    成ることを特徴とする請求項5に記載のイベント検出装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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