JP2000304469A - 流体の相変換器 - Google Patents

流体の相変換器

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JP2000304469A
JP2000304469A JP11112479A JP11247999A JP2000304469A JP 2000304469 A JP2000304469 A JP 2000304469A JP 11112479 A JP11112479 A JP 11112479A JP 11247999 A JP11247999 A JP 11247999A JP 2000304469 A JP2000304469 A JP 2000304469A
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JP11112479A
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Akira Honda
旭 本田
Shizuo Yokota
静夫 横田
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NKK Plant Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でかつ過熱蒸気を効率よく発生させると
共に、沸点の異なる成分のものを分離して気化又は凝縮
し得る流体の相変換器を提供する。 【解決手段】 外管11と、この外管11の内部に所定
間隔を隔てて配された内管14とを備え、前記内管14
の内側又は外側の一方を熱媒体が流れる熱媒体通路とし
て、他方を前記熱媒体と熱交換して気相と液相との間で
相変化する流体が流れる流体通路として設け、前記流体
通路に、伝熱性接着材で相互に接着された複数の伝熱片
20を充填し、これらのうち前記内管14の壁面と接触
するものを前記内管14の壁面に伝熱性接着材で接着す
る。また、前記流体通路に、前記流体を前記流体通路内
で回り込んで通過させる隔壁21を設け、前記流体の入
口15と出口16とを前記隔壁21を挟んで設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化石油ガス等の
流体を液相と気相の間で相変換させる流体の相変換器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、流体を気化又は凝縮する流体
の相変換器としての気化器又は凝縮器において、液化石
油ガス、液化天然ガス等の流体に温水やスチーム等の加
熱用熱媒体から熱を与えて流体を気化したり、大気や冷
却水等の冷却用熱媒体が冷却して流体を液化する等、熱
交換することで気相と液相との間で相変換を行うものが
知られている。かかる流体の相変換器として、多管式熱
交換器型、フィン付き管型、蛇管を熱媒体層に浸漬する
形式のものがある。また、気化器では、多重に積層され
たアルミダイキャスト製の棚段と、この棚段を貫通する
複数の伝熱管等を備えたものがある。
【0003】これら流体の相変換器としての気化器にあ
っては、気化器から排出された流体が冷却されても液化
しないよう過熱蒸気の状態で排出する必要が有る。一
方、流体の相変換器としての凝縮器にあっては、多成分
の混合蒸気を凝縮する場合、気相・液相の構成成分の分
離効果において多少の精留効果が存在した方が望ましい
ことが少なくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記気化器の
うち、水平に配された伝熱管が液相に完全に没した状態
で使用される多管式の気化器(タイプ1とする。)によ
り得られる気相は飽和蒸気であり、これを過熱蒸気に変
換するには、気化器の下流で別途加熱手段を設置する必
要があり装置を小型化させることが困難である。また、
縦位置に配した多管式の気化器(タイプ2とする。)で
は蒸気の流通路が比較的大きく、形成された気相内で逆
混合、飛沫同伴、ショートパス等が生じ、気相内の伝熱
部においても効率のよい過熱は困難である。更にアルミ
ダイキャストの棚段と伝熱管を備えたもの(タイプ3と
する。)では、過熱蒸気を容易に発生させ得るが、製作
コストがかかると共に清掃のとき等に破損させやすい。
【0005】一方、上記の相変換器を凝縮器として使用
する場合、タイプ1の相変換器では、精留効果を奏する
ことができず、タイプ2の相変換器では精留効果はゼロ
ではないが非常に小さく、タイプ3では、精留効果を奏
するが、気化器として使用した場合と同様に上述した欠
点が有る。
【0006】そこで本発明では、小型かつ堅牢で気化器
としては過熱蒸気を効率よく発生させるとともに、多成
分流体の凝縮器としては、精留効果を持ち分離効果の高
い流体の相変換器を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、熱
媒体が流れる熱媒体通路と、前記熱媒体と熱交換して気
相と液相との間で相変化する流体が流れる流体通路とを
備えた流体の相変換器(1)であって、外管(11)
と、この外管(11)の内部に所定間隔を隔てて配され
た内管(14)とを備え、前記内管(14)の内側又は
外側の一方を前記流体通路として、他方を前記熱媒体通
路として設け、前記流体通路には、伝熱性接着材で相互
に接着された複数の伝熱片(20)が充填され、複数の
前記伝熱片(20)のうち前記内管(14)の壁面と接
触する伝熱片(20)が前記内管(14)の壁面に伝熱
性接着材で接着された流体の相変換器により上記課題を
解決する。
【0008】本発明によれば、流体が伝熱片(20)と
接触して、熱伝達するための面積を多くすることがで
き、効率良く熱媒体と流体との間で熱交換することがで
きる。
【0009】請求項2の発明では、請求項1記載の流体
の相変換器において、前記流体通路には、前記流体を前
記流体通路内で回り込んで通過させる隔壁(21)が設
けられ、前記流体が前記流体通路に出入りする入口(1
5)と出口(16)とが前記隔壁(21)を挟んで設け
られたことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、隔壁(21)により強制
的に流体の進路が決定され、流体が伝熱片(20)に接
触する通路の距離及び接触時間を長くでき、熱交換が確
実に行われる。
【0011】請求項3の発明では、請求項2記載の流体
の相変換器(1)において、前記隔壁(21)は、前記
流体通路の軸方向に沿って配され、この隔壁(21)に
接触する前記伝熱片(20)がこの隔壁(21)に伝熱
性接着剤で接着されていることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、前記流体通路の軸方向に
沿って隔壁(21)が配されているので相変換器を小型
化しつつも、流体が伝熱片(20)に接触する通路の距
離及び接触時間を長くできる。また、伝熱片(20)と
隔壁(21)とは、伝熱性接着剤で接着されているの
で、内管壁面と距離を隔てた流体通路の内部にも熱媒体
の熱を伝達することができる。
【0013】請求項4の発明では、請求項1乃至3いず
れかに記載の流体の相変換器(1)において、前記伝熱
片(20)がラシヒリング(20)であることを特徴と
する。
【0014】請求項5の発明では、請求項1乃至3いず
れかに記載の流体の相変換器(1)において、前記伝熱
片(20)が球状体であることを特徴とする。
【0015】請求項4または5の発明によれば、伝熱片
(20)同士の間で流体が通過可能な隙間を形成させる
ので、流体がこの隙間を通過することで伝熱片(20)
との接触面積を大きくすることができる。
【0016】請求項6の発明では、請求項1乃至5のい
ずれかに記載の流体の相変換器(1)において、前記伝
熱片(20)が鉄鋼により形成されていることを特徴と
する。
【0017】本発明によれば、伝熱片(20)が熱伝導
率のよい材質により形成されているので、確実に熱媒体
と流体との間で熱交換をさせることができる。
【0018】請求項7の発明では、請求項1乃至6いず
れかに記載の流体の相変換器(1)において、前記流体
が炭化水素又は液化石油ガスを含有することを特徴とす
る。
【0019】本発明によれば、相変換器(1)を沸点の
異なる多成分の炭化水素を含有する流体の気化又は凝縮
に使用するとき、気相中の高沸点成分量を減らし、か
つ、液相中の低沸点成分量を減らせ、高い分離効率を得
ることができる。例えば、相変換器(1)を液化石油ガ
スの気化器として使用した場合、液化石油ガス中に含有
される高沸点不純物を液相のまま残し、実質的にプロパ
ン又はブタンのみを効率よく気化することが可能であ
る。
【0020】請求項8の発明では、請求項7記載の流体
の相変換器(1)において、前記相変換器(1)は、前
記流体に含有される非気化物質を抜き取るドレン口(1
8)を備えたことを特徴とする。
【0021】本発明によれば、相変換器(1)を気化器
として使用した場合、流体に含まれる沸点が高く気化さ
れない物質を相変換器から排出することができる。
【0022】請求項9の発明では、請求項1乃至6いず
れかに記載の流体の相変換器(1)において、前記流体
がアンモニアを含有することを特徴とする。
【0023】本発明によれば、アンモニアを含有する流
体からアンモニアのみを効率よく気化させたり凝縮させ
ることが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0025】図1は、本発明にかかる流体の相変換器と
しての気化器1,1を備え、流体としての液化プロパン
を気化させ、一定比の空気と混合し発熱量を調整した都
市ガスプラントの1実施形態体を示している。このプラ
ントは、プロパンローリー車9から供給される液体プロ
パンを貯蔵する貯蔵タンク3と、貯蔵タンク3から供給
される液体プロパンを気化させるベーパライザーミキサ
ユニット1aと、気化された高圧のプロパンガスを一時
的に貯蔵しかつ、アキュムレータの役割を果たす有水ホ
ルダ4とを備えている。ベーパライザーミキサユニット
1aには、熱交換により液体プロパンを気化させる気化
器1,1と、気化されたプロパンガスを一定の圧力で吐
出する混合機2,2とを備えている。さらに、このプラ
ントは、熱媒体としての温水を生成する温水ボイラ6,
6と、温水ボイラ6,6から供給される温水をベーパラ
イザーミキサユニット1aに供給するための温水ポンプ
7,7とを備えている。
【0026】温水ボイラ6,6と温水ポンプ7,7とは
配管8aにより接続され、温水ボイラ6,6で生成され
た温水は、配管8aを通って温水ポンプ7,7に供給さ
れる。また、温水ポンプ7,7とベーパライザーミキサ
ユニット1aの気化器1,1とは、配管8bにより接続
され、温水はこの配管8bを通って、気化器1,1に供
給される。そして気化器1,1で熱交換に使用された温
水は、気化器1,1に接続された別の配管8cにより温
水ボイラ6,6に再び戻されている。
【0027】一方、貯蔵タンク3に接続されたホース3
aの先端にはローディングアーム30により移動自在に
支持された接続口31が設けられており、液体プロパン
は、この取出し口31をプロパンローリ車9の供給口に
接続して貯蔵タンク3に導入される。なお、貯蔵タンク
3にはホース3aとは別に、貯蔵タンク内の気相部まで
通ずる配管3fが接続されている。この配管3fの先端
にはコンプレッサ5が設けられていて、このコンプレッ
サ5で貯蔵タンク3の気相プロパンを吸い取ることによ
り、液体プロパンが貯蔵タンクに導入される。なお、ホ
ース3gは、ホース3aと同様にローディングアーム3
0により支持され、その先端にプロパンローリ車9の返
却口に接続する接続口31が設けられている。
【0028】貯蔵タンク3と気化器1,1とは配管3b
によって接続されていて、貯蔵タンク3内の液体プロパ
ンは配管3bを通ってポンプ10により気化器1,1に
導かれる。液体プロパンは、気化器1,1内で温水と熱
交換して気化され、プロパンガスに相変換される。な
お、ポンプ10により過剰に供給され、気化器1,1内
に入らなかった液体プロパンは、配管3eにより再度貯
蔵タンク3へ返却される。気化器1,1とガス混合機
2,2とは、ベーパライザーミキサユニット1a内で、
配管3c,3cにより接続されており、気化されたプロ
パンガスは、この配管3c,3cを通り混合機2,2へ
導入される。この混合機2,2はエジェクター構造を持
ち、エジェクターの根元部分には、プロパンガスを導入
するバルブと、このバルブとは別に空気を導入するバル
ブが設けられている。混合機2,2に導入されたプロパ
ンガスはエジェクターにより一定比の空気と混合され、
所定の発熱量を持つ都市ガスとして所定の圧力で吐出さ
れる。吐出された都市ガスは、配管3dを通り、有水ホ
ルダ4に導入され、この有水ホルダ4により脈動の無い
ものに生成される。そして図示しない供給先へ供給され
ている。有水ホルダ4と温水ボイラ6,6とは、配管8
dでつながれ、有水ホルダ4内の都市ガスを温水ボイラ
へ導入し、燃料としている。
【0029】次に、図2を参照して図1の都市ガスプラ
ントに使用される気化器1の詳細を説明する。
【0030】この気化器1は、外殻をなす筒状の外管1
1と外管11の内部に外管11の壁面と一定間隔を隔て
て配された筒状の内管14とを備えている。内管14は
外管11より軸方向にやや長めに形成されていて、内管
14の底面は、外管11の底面と一定間隔を隔てて設け
られているとともに、内管14の上部は外管11の上端
から突出している。外管11の上端は外周が半径方向外
側に張り出すフランジ状の蓋取付部11aが形成されて
いる。この蓋取付部11aの上には、外径が蓋取付部1
1aの外径とほぼ同寸法で、中央部に内管14を挿通さ
せる孔を有するドーナツ状の閉塞蓋13が取り付けられ
ている。この閉塞蓋13の上面には、180度反対方向
を向くようにL字に曲成された2本の配管が設けられ、
一方を液体プロパンを内管14に流入する流入管15と
して、他方をプロパンガスを流出する流出管16として
使用されている。また、外管11の側面の下部には、温
水を外管内部に流入させる入口管12aが半径方向外側
に向けて延びており、上部には、入口管12aと反対方
向に延びる温水の出口管12bが設けられている。更
に、外管11の底面には、ドレンバルブ18を取り付け
る取付孔11bが設けられており、ドレンバルブ18は
この取付孔11bを貫通するように取り付けられてい
る。また、その先端は内管14の底面につながれ、内管
14の内部と連通している。なお、外管11の底面に
は、ドレンバルブ18の外周面と取付孔11bとの隙間
から温水が漏れ出すのを防止するシール材19が設けら
れている。
【0031】一方、内管14の上端は、外管11の上端
と同様に、半径方向外側に張り出すフランジ状の蓋取付
部14aが形成され、この蓋取付部14aの上には、内
管14の上端を閉鎖する円盤状の閉鎖蓋17が取り付け
られている。そして内管14の内部には複数の小さなリ
ング状の伝熱片としてのラシヒリング20‥20が一杯
に充填されている。このラシヒリング20‥20は、ハ
ンダ、鉛、すず等の伝熱性に優れた金属材で相互に接着
され、内管14に接触するラシヒリング20‥20は内
管14に金属材で接着されている。また、内管14の中
央には、上端部から軸方向に延び、内管14の内部をプ
ロパンの流入管15側と流出管16側とに仕切る板状の
隔壁21が設けられている。この隔壁21は、隔壁21
に接触するラシヒリング20‥20とハンダ、鉛、すず
等の伝熱性に優れた金属材で相互に接着され、温水の熱
が伝わるようになっている。なお、内管14の下部には
隔壁21に切れ目が設けられ、プロパンが回り込むよう
に流通できるようになっている。
【0032】この気化器1では、外管11と内管14と
により囲まれた部分が熱媒体としての温水が流れる熱媒
体通路として、内管14の内部が相変換される流体とし
てのプロパンが流れる流体通路として設けられている。
【0033】温水は、外管11の下部に設けられた入口
管12aから外管11と内管14との間の熱媒体通路を
満たすように流入され、外管11の上部の出口管12b
から流出される。この際、温水の熱が内管11を介して
ラシヒリング20‥20へ伝達される。また、プロパン
は、流入管15から内管14に流入され、内部に充填さ
れたラシヒリング20‥20を伝わりながら内管14内
部の隔壁21より流入管15側を流下する。この際、内
管14及びラシヒリング20‥20を介して伝達された
温水の熱により、液体プロパンは、流下途中でプロパン
ガスに相変換される。相変換されたプロパンガスは、そ
のまま隔壁21の切れ目まで流下し、隔壁21を回り込
んで流出管16側を上昇し、流出管16から流出され
る。なお、流体内に含まれるプロパン以外の不要なもの
で、気化されないものは、液体のまま内管14内を流下
して底部に溜められる。この不要なものは、ドレンバル
ブ18により気化器1の外部に排出することができる。
【0034】なお、内管内に充填される伝熱片は、ラシ
ヒリングでなくとも流体が伝熱片同士の間に形成された
隙間を通過できる球状体であってもよい。伝熱片を流体
通路及び熱媒体通路の双方に設けても構わない。なお、
かかる伝熱片は伝熱性を確保するため、鉄鋼材で形成す
るとよい。また、外管及び内管に取り付けられた入口管
等の配管等の取付位置を適宜配設し直して、外管と内管
との間の部分を流体通路とし、内管内部を熱媒体通路と
して設け、ラシヒリング等の伝熱片及び隔壁を外管と内
管との間の流体通路に設けてもよい。更に、流体として
プロパンに関する実施形態について説明したが、他の炭
化水素、液化石油ガス又は液化アンモニアその他の流体
の気化器として使用してもよい。
【0035】また、以上の説明では気化器に付いて説明
したが、本発明にかかる流体の相変換器は凝縮器として
も使用できる。凝縮器として使用する場合には、熱媒体
として冷却水を使用し、熱媒体通路にはこの冷却水が流
入される。一方、流体通路流入する流体は、例えば、ガ
ソリン蒸気等の気体の流体が流入される。
【0036】
【実施例】図2に示す気化器1と従来の多管式熱交換器
(シェル・アンド・チューブ)型との液化ブタンの気化
性能を比較した。
【0037】胴径が406mm、胴長1800mm、伝
熱面積が約8.6m2のシェル・アンド・チューブで
は、伝熱面積密度が約37m2/m3である。このシェル
・アンド・チューブの標準ブタン気化量は、約1000
kg/hである。
【0038】一方、図2の気化器1は、内管径330m
m、胴径(外管径)402mm、全長900mmであ
り、その内管14には、外径及び高さが12.7mmの
鉄製のラシヒリング20‥20がその底面から600m
mの位置まで充填されている。この気化器1の有効全充
填物表面積は、約19m2であり、その面積密度が約3
77m2/m3である。
【0039】本気化器1により、熱媒体として85℃の
温水を、相変換させる流体として20℃の液化ブタンを
それぞれ用いて液化ブタンを気化させたところ、液化ブ
タンは、2000kg/h気化し、出口温度は、62℃
であった。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように本発明にかかる気
化器または凝縮器としての流体の相変換器によれば、変
換器を簡便な機構でコンパクトに形成させることができ
る。また、流体に熱を伝達する部分の面積を大きくで
き、熱媒体から流体へ効率よく熱伝達させることがで
き、気化又は凝縮を迅速に行える。更に、沸点の異なる
複数の構成成分が含まれる流体を所定の沸点成分を境に
気相、液相に分離する際、低沸点限界成分、高沸点限界
成分の沸点差の小さく、高い分離効率で分離することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる流体の相変換器を使用したプロ
パンプラントの1実施形態の構成図。
【図2】図1のプロパンプラントに使用される本発明の
1実施形態にかかる流体の相変換器の縦断面図。
【符号の説明】
1 流体の相変換器 11 外管 14 内管 20 ラシヒリング(伝熱片) 21 隔壁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒体が流れる熱媒体通路と、前記熱媒
    体と熱交換して気相と液相との間で相変化する流体が流
    れる流体通路とを備えた流体の相変換器であって、 外管と、この外管の内部に所定間隔を隔てて配された内
    管とを備え、前記内管の内側又は外側の一方を前記流体
    通路として、他方を前記熱媒体通路として設け、 前記流体通路には、伝熱性接着材で相互に接着された複
    数の伝熱片が充填され、複数の前記伝熱片のうち前記内
    管の壁面と接触する伝熱片が前記内管の壁面に伝熱性接
    着材で接着されていることを特徴とする流体の相変換
    器。
  2. 【請求項2】 前記流体通路には、前記流体を前記流体
    通路内で回り込んで通過させる隔壁が設けられ、前記流
    体が前記流体通路に出入りする入口と出口とが、前記隔
    壁を挟んで設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の流体の相変換器。
  3. 【請求項3】 前記隔壁は、前記流体通路の軸方向に沿
    って配され、この隔壁に接触する前記伝熱辺が前記隔壁
    に伝熱性接着剤で接着されていることを特徴とする請求
    項2記載の流体の相変換器。
  4. 【請求項4】 前記伝熱片がラシヒリングであることを
    特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の流体の相変
    換器。
  5. 【請求項5】 前記伝熱片が球状体であることを特徴と
    する請求項1乃至3いずれかに記載の流体の相変換器。
  6. 【請求項6】 前記伝熱片が鉄鋼により形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の流体
    の相変換器。
  7. 【請求項7】 前記流体が炭化水素又は液化石油ガスを
    含有することを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記
    載の流体の相変換器。
  8. 【請求項8】 前記流体の相変換器は、前記流体に含有
    される非気化物質を抜き取るドレン口を備えたことを特
    徴とする請求項7記載の流体の相変換器。
  9. 【請求項9】 前記流体がアンモニアを含有することを
    特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の流体の相変
    換器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103375999A (zh) * 2012-04-27 2013-10-30 大冶斯瑞尔换热器有限公司 一种无动力启动冷凝换热器
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