JP2000304280A - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置

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JP2000304280A
JP2000304280A JP11113964A JP11396499A JP2000304280A JP 2000304280 A JP2000304280 A JP 2000304280A JP 11113964 A JP11113964 A JP 11113964A JP 11396499 A JP11396499 A JP 11396499A JP 2000304280 A JP2000304280 A JP 2000304280A
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heating
heater
base
temperature
heating chamber
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JP11113964A
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Masahiro Tanaka
正宏 田中
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全な加熱調理装置を提供すること、ヒータ
自身の温度状態を直接的、且つ正確に検知することので
きる加熱調理装置を提供することである。 【解決手段】 食品を収納する加熱室と、前記加熱室の
外郭を覆う外装部と、前記食品を加熱する加熱部とを有
し、前記加熱部は、断熱材からなるベースと、前記ベー
スの前記一方側に載置され熱を生じる発熱部材とを含
み、前記ベースの前記一方側が前記加熱室に向き、前記
一方側に対向する他方側が前記外装部に向くように設け
られる加熱調理装置であって、前記加熱部は、前記ベー
ス及び前記発熱部材を収容するケース部材を含み、該ケ
ース部材の外側面に温度検知手段を配置したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱調理装置に関
し、特に加熱室内を発熱部材により加熱する加熱調理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図26は、従来の加熱調理装置の内部構
造の一例を概略的に示す図である。加熱調理装置におい
て、加熱室250の外郭は外装部200に覆われてい
る。従来の加熱調理装置では、加熱室250内がヒータ
300によって加熱されることにより、加熱室250の
ターンテーブル260上に載置された食品400が加熱
調理されていた。
【0003】ヒータ300としては、クオーツヒータや
シーズヒータが用いられていた。そして、より効率良く
食品を加熱するために、金属等からなりヒータ300の
上部を覆う反射部301が設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のクオー
ツヒータやシーズヒータ等のヒータは、該ヒータを取付
ける取付部材に電源入力端子部等の端部を介して取付け
られるため、前記ヒータの加熱部分は取付部材に対して
非接触となり、ヒータ自身の温度状態を直接的、且つ正
確に検知することができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその効果】この発明の
加熱調理装置は、食品を収納する加熱室と、前記加熱室
の外郭を覆う外装部と、前記食品を加熱する加熱部とを
有し、前記加熱部は、断熱材からなるベースと、前記ベ
ースの前記一方側に載置され熱を生じる発熱部材とを含
み、前記ベースの前記一方側が前記加熱室に向き、前記
一方側に対向する他方側が前記外装部に向くように設け
られる加熱調理装置であって、前記加熱部は、前記ベー
ス及び前記発熱部材を収容するケース部材を含み、該ケ
ース部材の外側面に温度検知手段を配置したものであ
り、前記発熱部材は、帯状の金属を折り曲げて形成され
ものである。
【0006】この発明の加熱調理装置によると、ヒータ
自身の温度状態を直接的、且つ正確に素早く検知でき、
庫内の温度が危険なまでに高温となり、樹脂部品が溶融
するのを防止できる効果がある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の加熱調理装置の一
例として、ヒータによる加熱と高周波による加熱を行え
る電子レンジについて説明する。
【0008】図1(a)に電子レンジの斜視図を示す。
電子レンジ1は主に、本体2とドア3とコントロールパ
ネル6と複数の脚8とからなる。本体2には本体2の外
郭を覆う外装部4が設けられている。尚、コントロール
パネル6はユーザが電子レンジを操作するために電子レ
ンジ1の前面に設けられている。
【0009】ドア3はユーザがドア3を開閉するために
用いる取手3Aを備え、その左端を軸として開閉され
る。図1(b)は、図1(a)のドア3が手前に開かれ
た状態を示している。ドア3の奥の本体2内部には、加
熱室50が設けられている。またドア3はドアラッチ3
1,32を備えている。尚ドアラッチ31,32はドア
3から突出し、ドア3が閉じられているときには本体2
内に嵌めこまれている。
【0010】加熱室50の上方には、後述するヒータが
設けられている。またコントロールパネル6の奥には後
述するマグネトロン10が設けられている。そして加熱
室50内に収納された食品はヒータ7またはマグネトロ
ン10により加熱される。
【0011】図2は電子レンジ1の電気回路を模式的に
示す図である。図2において電子レンジ1は、該電子レ
ンジ1の動作を制御するためのマイクロコンピュータを
含む制御回路25を備えている。
【0012】制御回路25はコントロールパネル6に接
続されている。そして制御回路25は前記コントロール
パネル6から入力されたデータ等に従って電子レンジ1
を制御する。
【0013】また制御回路25は加熱室50付近に設け
られたサーミスタ18(図1(a)(b)では図示略)
に接続され、該サーミスタ18が検出した加熱室50の
温度に従って電子レンジ1を制御することもできる。
【0014】ターンテーブルモータ16は加熱室50内
に設けられた図示せぬターンテーブルを駆動するための
モータである。そして21はターンテーブルモータ16
をオンするためのリレーである。また22はヒータ7を
オンするためのリレーである。
【0015】23は高周波電波を発するマグネトロン1
0に電力を供給するトランス11に通電するためのリレ
ーである。26は加熱室50を照らす加熱室ライトであ
り、27はマグネトロン10の冷却用のファン(後述す
るファン55)を駆動するモータである。
【0016】30はドア3が開けられたときに図2に示
す回路を開くドアスイッチである。また20は加熱室ラ
イト26及びモータ27に通電するためのリレーであ
る。リレー20の開閉は制御回路25により制御され
る。また前述のリレー21〜23の開閉も制御回路25
により制御される。
【0017】100は図2に示す回路全体に電力を供給
する交流電源である。また28及び29は夫々ヒューズ
である。ヒューズ29は温度ヒューズである。ヒューズ
29は電子レンジ1の加熱室50以外の部位が異常な程
度に高温(例えば200℃)となった場合に回路を開
き、電子レンジ1におけるそれ以上の加熱を防止する役
割を有する。
【0018】図3は電子レンジ1の本体の分解斜視図で
ある。本体2は主に外装部4と、本体枠5と、底板9か
らなる。本体枠5は底板9上に固定される。本体枠5は
ドアラッチ31,32を夫々通すためのラッチ用孔5
1,52と、コントロールパネル6を嵌め込むためのコ
ントロールパネル用孔53とを備えている。
【0019】そして本体枠5は図示せぬ種々の部品が取
付けられた後、外装部4に覆われる。以下に本体枠5へ
の種々の部品の取付けについて説明する。
【0020】図4及び図5は本体枠5の詳細な構成を示
す図である。まず図4を参照して本体枠5の上面54に
は、多数の上面孔54Aがマトリクス状に形成されてい
る。そして上面54Aには上面孔54Aを覆うように板
上のヒータ7が取付けられる。
【0021】ヒータ7はケース部材70により外郭を覆
われている。そしてヒータ7は以下のようにして上面5
4に取付けられる。即ちまずケース部材70の両側部に
7個ずつ形成された打出し部74(図6参照)を各打出
し部74に対応して上面54に設けられた嵌合孔54B
に通す。
【0022】そしてケース部材70をスライドさせて打
ち出し部74を上面54に引っ掛ける。そして最後にね
じ孔75でねじ止めする。このようにしてヒータ7は上
面54に取付けられる。尚ケース部材70の側面に取り
付けられている76は上述する発熱部材(図6参照)に
電力を供給するための接続端子である。
【0023】次に図5を参照して本体枠5の加熱室50
の右側にはマグネトロン10とトランス11とマグネト
ロン10の冷却用のファン55が取り付けられる。また
本体枠5には仕切板54Cが取付けられる。
【0024】ファン55は電子レンジ1の外部から内部
に風を導入してマグネトロン10を冷却するとともに仕
切板54C上の風穴54Dを介してヒータ7にも風を送
る。尚、ケース部材70の手前側、つまりケース部材7
0において電子レンジ1の内側を向く面には、導入孔7
3が形成されている。導入孔73はファン55から導入
される風をケース部材70の内部に導入するための孔で
ある。
【0025】次にヒータ7の構成について説明する。図
6はヒータ7の斜視図であり、図5に示すヒータ7の裏
面を示す図である。図6を参照してケース部材70は箱
体である。ケース部材70の底部にはベース71が詰め
られる。そしてベース71の上部には、発熱部材72が
載置されている。
【0026】ベース71は断熱材からなる。尚、本実施
の形態におけるベース71は断熱材の中でもマイクロポ
ーラス断熱材から構成されることが望ましい。
【0027】マイクロポーラス断熱材とはマイクロポー
ラスを含む断熱材をいう。そしてマイクロポーラスとは
特開平6−300279号公報に記載されるように根本
的なセルの大きさが標準温度及び標準圧力における空気
分子の平均自由工程よりも小さい、即ち100ナノメー
トルオーダーまたはそれより小さい多孔性あるいは細胞
質の物質をいう。
【0028】マイクロポーラスには例えば液相がガス層
に置換えられたゲルであるエーロゲルが含まれる。そし
て本実施の形態で用いられるマイクロポーラス断熱材は
少量のアルミナ粉末を高温で使用できるように収縮に備
えて混合したドライ粒子状のマイクロポーラスにセラミ
ックファイバ強化材、二酸化チタニウム乳白剤を加えた
ものである。このようなマイクロポーラス断熱材は熱的
及び電気的な絶縁特性を有する。
【0029】一方、発熱部材72は例えば金属または合
金から構成される。発熱部材72は、前述の接続端子7
6(図4参照)に電気的に接続され、電力を供給される
ことにより発熱する。
【0030】図7に発熱部材72の構造を示す。発熱部
材72は帯状のストリップ部72Aと、タブ部72Bと
を含む。タブ部72Bは、ストリップ部72Aの一方側
に一定またはランダムな間隔72Dをもって形成され
る。
【0031】そして発熱部材72はタブ部72Bを図7
中のライン72Eまでベース71に埋め込まれることに
より、ベース71上に載置される。つまり本実施例の形
態では発熱部材72がストリップ部72Aとタブ部72
Bを有することにより発熱部材72をベース71に取付
ける際には、その接続のために他の部材を必要とするこ
とはない。
【0032】尚、タブ部72Bには夫々孔72Cが設け
られている。孔72Cは発熱部材72に供給された電力
のうち発熱部材72における発熱に使用されない電力の
量を極力少なくするために設けられている。この場合発
熱部材72における発熱に使用されない電力とはタブ部
72Bを介してベース71へと供給される電力である。
【0033】尚孔72Cは図8に示すように直線状のも
のが一つのタブ部72Bに複数本設けられてもよい。ま
た、孔72Cは図9に示すように一つのタブ部72Bに
1本ずつ設けられてもよい。更に孔72Cは図10に示
すように波線状のものが設けられていてもよいし、図1
1に示すように台形状のものが設けられていてもよい。
【0034】次に図12を参照して上記の発熱部材72
の製造方法について説明する。まず発熱部材72の材料
となる金属または合金を所定の長さの、そして所定の帯
状にする。ここで所定の幅とは図12に示すように縦方
向に4枚の発熱部材が取れるような幅を意味する。
【0035】そして孔72Cに相当する部分の金属また
は合金をパンチングまたはスタンピングによって除去す
る。そしてライン72Fに沿ってカッティングを行うこ
とにより、発熱部材72を得る。
【0036】発熱部材72をこのように製造することに
より、発熱部材72の製造の際により材料の無駄を少な
くすることができる。
【0037】次にヒータ7により加熱を行う際の本体枠
5の上面54に取付けられたヒータ7における風の流れ
について説明する。
【0038】図13は図5のXIII―XIII線に沿
う部分的な断面図である。尚図13において一点破線は
ヒータ7における風の流れを示す。ファン55が稼動す
ることにより風孔54D(図5参照)を介してケース部
材70内の発熱部材72付近に風が導入される。
【0039】そしてケース部材70内に導入された風は
上面孔54Aを介して加熱室50に流れていく。これに
より発熱部材72において発生した熱がより確実に、よ
り効率よく加熱室50に送られる。
【0040】本実施の形態の電子レンジ1ではヒータ7
が発熱部材72を加熱室50の方に向けて取付けられて
いる。このため発熱部材72と外装部4との間には断熱
材からなるベース71が存在することになる。
【0041】これにより発熱部材72において発生する
熱が効率良く加熱室50に送られるだけでなく、外装部
4に伝わりにくくなる。従って電子レンジ1はより加熱
効率がよく、且つ安全性の高いものになる。
【0042】その一方で発熱部材72において発生した
熱は従来よりも発散されにくくなり、電子レンジ1にお
いて発熱部材72付近が局部的に高温になる。このこと
から発熱部材72の付近にある構成部品が破損する場合
がある。そこで電子レンジ1においては上記のようにフ
ァン55から送られる風が発熱部材72付近にも送られ
るように構成されている。これにより発熱部材72付近
が局部的に高温になることを回避できる。
【0043】尚、本実施の形態においてベース71を構
成するマイクロポーラス断熱材は、振動等により一部が
剥離して落下する場合がある。マイクロポーラス断熱材
が砂状物質を固めたような構造を有するためである。こ
の場合、落下する砂状物質は上面孔54Aを介して加熱
室50にまで落下することも考えられる。
【0044】そこで図14に示すようにケース部材70
にベース71の下方で上面54の上方に位置するような
シート79を更に備えることが好ましい。尚、電子レン
ジ1において発熱部材72による加熱を行った場合、発
熱部材72の温度は約480℃まで上昇することが考え
られる。従ってシート79は耐熱ガラスや石英板、マイ
カシート等の耐熱性の材料により構成されることが好ま
しい。
【0045】尚、シート79は図15に示すようにケー
ス部材70と加熱室50の上面54に挟み込むことによ
り固定することができる。これによりシート79はより
確実に固定される。
【0046】またシート79は図16に示すようにSU
Sメッシュのような耐熱性のカバー171に覆われて固
定されることが望ましい。電子レンジ1において発熱部
材72による加熱を行った場合シート79が撓み、結果
的に他の部材と接触して劣化することが考えられる。
【0047】しかしながらカバー171がシート79を
覆うことによりシート79が撓むことを回避できる。従
って本実施の形態ではカバー171により撓み防止部が
構成されることになる。
【0048】尚加熱室50に針金等の細長い棒状の物体
が指しこまれた場合、当該物体がシート79を破り接続
端子76に接触するという危険な事態の発生が考えられ
る。しかしながらSUSメッシュ等のカバー171がシ
ート79を覆うことにより、加熱室50に上記の物体が
差込まれても上記のような危険な事態の発生を回避でき
る。
【0049】またシート79の撓みを防止する態様とし
ては他にシート79をケース部材70に取付けた後、ケ
ース部材70の外郭に金属のワイヤを巻きつけることが
考えられる。
【0050】尚、該金属ワイヤはケース部材70及びシ
ート79に接するように巻き付けることが好ましい。こ
の場合当該金属のワイヤが撓み防止部に相当する。また
この場合に巻きつける金属のワイヤの本数は単数でも複
数でも良い。
【0051】また図17に示すようにベース71にピン
172を備えることが好ましい。ピン172を備えるこ
とによりいかなる場合でもシート79と発熱部材72と
の間には所定の距離が確保されるため、シート79が発
熱部材72の放熱を妨害することができ、シートの劣化
を防止し、万一の場合劣化したシートが食品に落ちるの
を防止できる。
【0052】また図18に示すようにベース71の表面
にコーティング層173を形成することが好ましい。尚
コーティング層173は例えばセラミックスにより構成
される。これによりベース71が砂状物質により構成さ
れても確実に当該砂状物質が上面孔54Aを介して加熱
室50まで落下することを回避できる。
【0053】また上述したように発熱部材72はタブ部
72Bを図7中のライン72Eまでベース71に埋め込
まれることによりベース71上に載置される。尚この発
熱部材72のタブ部72Bに図19に示すように突起7
20を設けることが好ましい。
【0054】またタブ部72Bはストリップ部72Aの
一方側にストリップ部72Aの長手方向に交わる方向に
向けて設けられている。そして突起720は前述の「長
手方向に交わる方向」に交わる方向に向けて形成され
る。
【0055】これによりベース71に埋め込まれたタブ
部72Bは突起720がベース71に引っかかることに
よりベース71から抜け難くなる。従ってベース71条
に載置された発熱部材72がより安定する。
【0056】更に上面孔54Aの直径は4mm以下が好
ましい。これは加熱室50に細長い物質が突っ込まれた
際に、当該棒状の物質が上面孔54Aを介してベース7
1まで到達することを回避するためである。これにより
棒状物質がベース71まで到達しベース71を構成する
砂状物質が削られて当該砂状物質の破片が加熱室50ま
で落下するという事態を回避することができる。
【0057】尚以上説明した本実施の形態においてヒー
タ7と外装部4との間に更にシート79と同様の材料か
らなる断熱板(図14参照)を設けることが好ましい。
発熱部材72による加熱を行った場合により確実に外装
部4の温度上昇を防ぐためである。
【0058】以上説明した本実施の形態においてはヒー
タ7により食品を加熱する加熱部が構成されている。そ
して本実施の形態では加熱部は加熱室の上方に、発熱部
材が載置されたベースの一方側が下方に向くように設け
られたが本発明における加熱部の配置の態様はこれに限
定されるものではない。
【0059】加熱部は加熱室の側面近傍に配置されても
よいし、下面近傍に配置されてもよい。即ちベースの一
方側が加熱室に、そして一方側に対向する他方側が外装
部に向くように設けられればベースの一方側は左右のい
ずれを向いてもよく、また上方を向いてもよい。
【0060】但し本実施の形態のように加熱室の上面近
傍にベースの一方側が下方を向くように加熱部が設けら
れた場合、特に以下の3つの効果を奏する。
【0061】一つ目の効果は加熱室内の食品を満遍なく
加熱できることである。2つ目の効果は加熱室内に載置
された食品がこぼれ落ちた際に加熱部が汚れるという事
態を回避できることである。そして3つ目の効果は加熱
部が高温である場合に加熱部にこぼれ落ちた食品が燃え
るという事態を回避できるということである。
【0062】本実施の形態では図2を用いて説明したよ
うに加熱室50付近にサーミスタ18を設け、当該サー
ミスタ18の検知温度に基づいて電子レンジ1を制御す
ることができる。
【0063】このサーミスタ18は図20に示すように
ケース部材70の外表面に取付けられることが好まし
い。この場合サーミスタ18はヒータ7付近の温度を検
知する。電子レンジの電気的構成を図2に示すものから
図21に示すものに変更することによりヒータ7付近の
温度が所定の温度(例えば150℃)に達した場合、電
子レンジ1においてヒータ7による加熱が停止される。
【0064】尚図21に示す電気回路においてはサーミ
スタ18の検知温度が前述の所定の温度に達した場合
に、制御回路25は交流電源100とヒータ7を非接続
状態とし、またサーミスタ18の検知温度が前述の所定
の温度を下回った場合に制御回路25は交流電源100
とヒータ7を接続状態とする。これにより電子レンジ1
において外装部4が危険な高温まで加熱されることを確
実に回避できる。
【0065】本実施の形態では図2を用いて説明したよ
うに加熱室50にはターンテーブルが設けられている。
図22に本体枠5の構成を模式的に示す。加熱室50に
はターンテーブル15が設けられる。
【0066】ターンテーブル15上には食品17が載置
される。ターンテーブルモータ16はターンテーブル1
5を水平面上で回転させる。また図22において7はヒ
ータ、10はマグネトロンであり、11はトランスであ
る。
【0067】また図4を用いて説明したように本体枠5
の上面54には上面孔54Aを覆うように板上のヒータ
7が取付けられる。
【0068】図23に本体枠5の平面図を示す。図23
を参照してヒータ7は加熱室50のターンテーブル15
の約半分の領域を覆っている。ターンテーブル15が回
転する為ヒータ7はターンテーブル15の前面を覆う必
要がないためである。これによりヒータ7として必要な
部材を節約できるため電子レンジ1のコストを押さえる
ことができる。
【0069】ここでヒータ7はドア3から離れた上面5
4の後ろ半分を覆うように設けられているが本発明はこ
れに限定されない。ヒータ7は同じ面積で上面54の中
央部を覆うように設けられてもよい。
【0070】尚ヒータ7が上面54の後ろ半分を覆うよ
うに設けられれば電子レンジ1の安全性を向上させるこ
とができる。ヒータ7がドア3からより遠い場所で加熱
を行うことになるからである。
【0071】またターンテーブル15が回転するとター
ンテーブル15の外周付近に載置された食品は中央付近
に載置される食品よりもヒータ7から離れたところまで
移動することになる。
【0072】そこでヒータ7においては発熱部材72は
ターンテーブル15の回転半径の短い場所を覆う部分よ
りも、回転半径の長い場所を覆う部分のほうが密度が高
くなるように設けられるのが好ましい。この具体例を図
24に示す。
【0073】図24を参照してヒータ7においてケース
部材70は半円形状を有する。また発熱部材72は同心
の複数の半円を描くように配置される。発熱部材72に
よって構成される半円の間隔は外側にある半円ほど狭く
なる。そしてケース部材70の外周がターンテーブル1
5の外周を覆うようにケース部材70が載置される。ま
た電子レンジ1においてヒータ7はターンテーブル15
の全体を覆うように設けられてもよい。
【0074】たとえば電子レンジ1は図25に示すよう
にターンテーブル15の後ろ半分を覆うヒータ700
と、タ――ンテーブル15の前半分を覆うヒータ701
とを備えることができる。これらの2つのヒータは必要
に応じて両方またはいずれか一方が加熱を行うように構
成されることが好ましい。
【0075】以上説明した本実施の形態においてはファ
ン55により構成される風導入部によりケース部材内に
風が導入される。このような構成を有することにより加
熱調理装置において加熱出力の大きい加熱部を当該加熱
部に設計変更を加えることなく本発明の加熱調理装置に
採用することができる。これにより加熱出力の大きい加
熱調理装置をより安価に製造でき、且つ当該加熱調理装
置の安全性を高めることができる。
【0076】また以上説明した本実施例の形態では導入
孔はケース部材の中の加熱調理装置において内側にある
面に形成される。これによりケース部材から導入孔を介
して高温の風が漏れた際、その風が加熱調理装置の内側
に流れ、外装部には流れ難くなる。
【0077】したがってこのような場合にも外装部が高
温になることを回避できる。尚ケース部材から導入孔を
介して高温の風がもれる場合としては風導入部が作動し
なかった場合等が考えられる。
【0078】図6を参照して本実施の形態ではケース部
材70により構成されるケース部材は上面が空いた構造
を有しており導入孔から導入された風はこの空いた面か
ら排出される。
【0079】したがって本実施の形態においてはケース
部材70の当該空いた面により排出孔が構成されてい
る。これにより外装部が高温になることを回避できる。
ケース部材内からの熱風が外装部に送られにくくなるた
めである。
【0080】また以上説明した本実施の形態では加熱部
は加熱室の外部に設けられている。これにより装置の構
造が容易になる。加熱部を加熱室内に取付ける場合より
も加熱部の取り付けが容易になるためである。
【0081】特に電子レンジのようにマグネトロン等の
高周波発振部を更に備える場合には加熱室の内部に加熱
部が設けられていれば加熱部に高周波の漏れを防ぐ部材
を取付ける必要がある。
【0082】これは当該高周波発振部による高周波が加
熱部を介して装置の外部に容易に漏れるからである。こ
こで本実施の形態のように加熱部が加熱室の外部に設け
られていれば特に加熱部に高周波の漏れを防ぐ部材を取
付けることなく当該高周波の漏れを回避できる。
【0083】つまりこのような場合には加熱調理装置の
製造コストを削減できることになる。
【0084】図27は、温度検知手段としてのサーモス
タット180の取付状態を説明する側面図(a)、及び
そのA−A’断面図(b)である。
【0085】これらの図において、サーモスタット18
0はケース部材70に形成された熱伝導性のフランジ1
81にねじ止め固定される。
【0086】前記サーモスタット180は定格電圧では
動作しないが、電圧が定格電圧の10%以上になったと
きはオンオフ動作を行い、発熱部材72への通電を制御
し、該発熱部材72を断続運転させることによって、庫
内の温度が異常高温になるのを防止し、庫内の樹脂部品
(ターンテーブルシャフトやローラ台)が溶融するのを
抑制する。
【0087】また、このサーモスタット180は図2の
回路のサーミスタ18の位置に接続して制御回路25用
の一入力信号としても良いし、ヒータ7と直列に接続し
て直接ヒータ7への通電を制御しても良いことはいうま
でもない。
【0088】今回開示された実施の形態は全ての点で例
示であって制限的なものではないと考えられるべきであ
る。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範
囲によって示され特許請求の範囲と均等の意味及び範囲
内での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱調理装置の一実施の形態である電
子レンジを示す図である。
【図2】図1の電子レンジの電気回路を模式的に示す図
である。
【図3】図1の電子レンジの本体の分解斜視図である。
【図4】図3の本体の本体枠の詳細な構成を示す図であ
る。
【図5】図3の本体の本体枠の詳細な構成を示す図であ
る。
【図6】図5のヒータの斜視図である。
【図7】図5の発熱部材の構造を示す図である。
【図8】図7の発熱部材の変形例を示す図である。
【図9】図7の発熱部材の変形例を示す図である。
【図10】図7の発熱部材の変形例を示す図である。
【図11】図7の発熱部材の変形例を示す図である。
【図12】図7の発熱部材の製造方法を説明するための
図である。
【図13】図5のXIII−XIII線に沿う部分的な
断面図である。
【図14】図13におけるヒータの変形例を示す図であ
る。
【図15】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図16】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図17】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図18】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図19】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図20】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図21】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図22】図1の電子レンジの本体枠の構成を模式的に
を示す図である。
【図23】図1の電子レンジの本体枠の平面図である。
【図24】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図25】本実施の形態の変形例を示す図である。
【図26】従来の加熱調理装置の内部構造の一例を概略
的に示す図である図7の発熱部材の変形例を示す図であ
る。
【図27】本実施の形態のサーモスタットの取付構造を
説明する図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ 5 本体枠 7 ヒータ 18 サーミスタ 54A 上面孔 70 ケース部材 71 ベース 72 発熱部材 180 サーモスタット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を収納する加熱室と、前記加熱室の
    外郭を覆う外装部と、前記食品を加熱する加熱部とを有
    し、前記加熱部は、断熱材からなるベースと、前記ベー
    スの前記一方側に載置され熱を生じる発熱部材とを含
    み、前記ベースの前記一方側が前記加熱室に向き、前記
    一方側に対向する他方側が前記外装部に向くように設け
    られる加熱調理装置であって、 前記加熱部は、前記ベース及び前記発熱部材を収容する
    ケース部材を含み、 該ケース部材の外側面に温度検知手段を配置したことを
    特徴とする加熱調理装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱部材は、帯状の金属を折り曲げ
    て形成されものであることを特徴とする上記請求項1記
    載の加熱調理装置。
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