JP2000303408A - アスファルト路面の剥離方法 - Google Patents

アスファルト路面の剥離方法

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JP2000303408A
JP2000303408A JP11115724A JP11572499A JP2000303408A JP 2000303408 A JP2000303408 A JP 2000303408A JP 11115724 A JP11115724 A JP 11115724A JP 11572499 A JP11572499 A JP 11572499A JP 2000303408 A JP2000303408 A JP 2000303408A
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JP
Japan
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asphalt layer
asphalt
microwave
road surface
layer
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JP11115724A
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English (en)
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Akira Mori
亮 森
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TOKYO ELECTRONICS
Tokyo Denshi KK
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TOKYO ELECTRONICS
Tokyo Denshi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな電力で、効率よくアスファルト層を加
熱して無騒音で、再利用できるようにアスファルト層を
剥離する方法を提供する。 【解決手段】 アスファルト路面Gにマイクロ波を照射
して、アスファルト層Aを100℃〜150℃程度に昇温軟化
させつつ進行し、後続の押し切り刃5でアスファルト層
Aを切断剥離する方法において、マイクロ波の浸透深さ
をアスファルト層Aの厚さに対応するように設定する。
また、マイクロ波照射器4を進行方向に直交する方向に
相互間隔をおいて複数配置することにより、所定幅のア
スファルト路面Gを複数条に分けて軟化させ、押し切り
刃5で所定幅のアスファルト層Aを同時に剥離する方法
を採用した。このため、比較的小さな消費電力で効率的
にアスファルト層を加熱、軟化することができ、無騒
音、無公害でアスファルト層の剥離ができ、剥離した材
料を再利用することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アスファルト路
面の改修工事等の際に、アスファルト層をマイクロ波照
射によって所定厚さ加熱、軟化させ、無騒音で剥離する
アスファルト路面の剥離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、道路のアスファルト層をマイクロ
波照射によって加熱、軟化させ、無騒音で剥離する方法
として、特公昭50−12220号の公報に記載された
ものが知られている。この方法は、道路のアスファルト
層をマイクロ波照射によって加熱、軟化させた後、押し
切り刃を備える切断装置で切断するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法におい
ては、アスファルト層の剥離、補修すべき厚さが3〜5
cm程度であるのに、通常の照射法では、マイクロ波の浸
透深さが30〜60cmに達し、余分な加熱が多く、極め
て効率が悪いので、実用化に至っていない。従って、本
発明は、比較的小さな電力で、効率よくアスファルト層
を加熱して無騒音で、再利用できるようにアスファルト
層を剥離する方法を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、アスファルト路面にマイクロ波を
照射して、アスファルト層を昇温軟化させた後、押し切
り刃でアスファルト層を切断剥離する方法において、マ
イクロ波の浸透深さをアスファルト層の厚さに対応する
ように設定した。また、マイクロ波照射器を進行方向に
直交する方向に相互間隔をおいて複数配置することによ
り、所定幅のアスファルト路面を複数条に分けて軟化さ
せ、押し切り刃で所定幅のアスファルト層を同時に剥離
する方法を採用した。また、マイクロ波の浸透深さをア
スファルト層の厚さに対応するように設定するため、以
下のような各種の手段を採用する。アスファルト層の下
層に予め導電層を形成して、深部へのマイクロ波の進行
を遮断する。アスファルト層に導電物の粉粒体を混入
し、加熱を集中する。マイクロ波をアスファルト層の表
面へ垂直に対して傾斜させて照射することによりマイク
ロ波の進行深度を調整する。あるいはアスファルト層の
表面にマイクロ波損失の大きい物質を含有する樹脂シー
トを敷き、この樹脂シートの表面からマイクロ波を照射
することにより、加熱を表面部分に集中する。
【0005】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施形態
を説明する。図1には、本発明に係る方法を実施するた
めのアスファルト層剥離装置を示す。図において、1は
台車であり、図示しない牽引車量に引かれて道路上を走
行する。台車1上には、発電機2、マイクロ波発振器
3、マイクロ波照射器4、押し切り刃5を搭載してい
る。発電機2からの電力により、マイクロ波発振器3で
マイクロ波を発振し、このマイクロ波を導波管を介し
て、マイクロ波照射器4からアスファルト路面Gに照射
する。台車1上には、マイクロ波照射器4が、横方向に
複数相互間隔をおいて並べられている。従って、路面
は、照射器4の列の幅で複数条に加熱されることにな
る。照射器4と路面との間は、導電性の布等で囲んで電
磁波を遮蔽する。押し切り刃5は、照射器4の列の幅に
対応する幅で、アスファルト層を切断、剥離できる。マ
イクロ波により複数条に分かれて昇温して軟化した所定
幅のアスファルト層Aを、押し切り刃5で同時に切断し
て剥離する。所定幅を数条に分けて加熱するので、全面
加熱に比して小電力で済む。バーナーを用いないので、
騒音を発生せず、また煙も発生しない。加熱温度を100
℃〜150℃に設定すれば、アスファルトが変質せず、剥
離したアスファルト層は、再使用することができる。マ
イクロ波の浸透深さは、周波数の調整(例えば5.9GHZ、
28GHZ(何れもISMバンド))、ラダー回路等の波電界加
熱、誘電体レンズ等により剥離すべきアスファルト層の
厚さに対応させる。アスファルト層の下層に予め導電層
を形成しておいたり、アスファルト層にカーボンや酸化
鉄等の導電物質の粉粒体を混入しておき、マイクロ波の
浸透深さをアスファルト層の厚さに対応するように設定
することもできる。アスファルト層に古タイヤの粉砕物
を混入することも有効である。アスファルト層の表面に
カーボン、酸化鉄、炭化珪素のようなマイクロ波損失の
大きい物質を含有する樹脂シートを敷き、この樹脂シー
トの表面からマイクロ波を照射することにより、マイク
ロ波の浸透深さをアスファルト層の厚さに対応するよう
に設定することができる。この場合、樹脂シートの熱が
アスファルト層へ伝導して、アスファルト層の加熱に貢
献するし、アスファルト層からの放熱が阻止され、効率
よくアスファルト層を加熱することができる。例えば、
アスファルト層を加熱後、樹脂シートを巻き取りながら
押し切り刃でアスファルト層を剥離する。また、放射器
のマイクロ波伝送路を多分割し、各分割伝送路の電磁波
の位相を制御することにより、マイクロ波を屈折させ、
アスファルト路面への照射角度を垂直に対して傾けるこ
とによりマイクロ波の浸透深さをアスファルト層の厚さ
に対応させることもできる。
【0006】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、アス
ファルト路面にマイクロ波を照射して、アスファルト層
を昇温軟化させた後、押し切り刃でアスファルト層を切
断剥離する方法において、マイクロ波の浸透深さをアス
ファルト層の厚さに対応するように設定し、かつマイク
ロ波照射器を進行方向に直交する方向に相互間隔をおい
て複数配置することにより、所定幅のアスファルト路面
を複数条に分けて軟化させ、押し切り刃で所定幅のアス
ファルト層を同時に剥離するため、比較的小さな消費電
力で効率的にアスファルト層を加熱、軟化することがで
き、無騒音、無公害で、アスファルト層の剥離ができ、
剥離した材料を再利用することもできるという効果を有
する。また、アスファルト層の下層に予め金網等による
導電層を形成したり、カーボンや酸化鉄の粉末を混入さ
せておくことで、マイクロ波の浸透深さをアスファルト
層の厚さに対応するように設定した場合には、マイクロ
波の浸透深さが制御され、アスファルト層のみを容易に
限定して加熱することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方法を実施するためのアスファル
ト層剥離装置を示す概略的正面図である。
【図2】本発明に係る方法を実施するためのアスファル
ト層剥離装置を示す概略的底面図である。
【符号の説明】
1 台車 2 発電機 3 マイクロ波発振器 4 マイクロ波照射器 5 押し切り刃 A アスファルト層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルト路面にマイクロ波を照射し
    て、アスファルト層を昇温軟化させつつ道路上を進行
    し、後続の押し切り刃でアスファルト層を切断剥離する
    方法において、 前記マイクロ波の浸透深さをアスファルト層の厚さに対
    応するように設定し、かつマイクロ波照射器を進行方向
    に直交する方向に相互間隔をおいて複数配置することに
    より、所定幅のアスファルト路面を複数条に分けて軟化
    させ、押し切り刃で前記所定幅のアスファルト層を同時
    に剥離することを特徴とするアスファルト路面の剥離方
    法。
  2. 【請求項2】 前記マイクロ波の周波数を調整すること
    により、前記マイクロ波の浸透深さをアスファルト層の
    厚さに対応するように設定したことを特徴とする請求項
    1に記載のアスファルト路面の剥離方法。
  3. 【請求項3】 誘電体レンズにより、前記マイクロ波の
    浸透深さをアスファルト層の厚さに対応するように設定
    したことを特徴とする請求項1に記載のアスファルト路
    面の剥離方法
  4. 【請求項4】 ラダー回路等の表面漏洩電界により、前
    記マイクロ波の浸透深さをアスファルト層の厚さに対応
    するように設定したことを特徴とする請求項1に記載の
    アスファルト路面の剥離方法。
  5. 【請求項5】 前記アスファルト層の下層に予めアルミ
    箔小片、金網等の導電体をを敷き込んだ導電層を形成し
    ておき、前記マイクロ波の浸透深さをアスファルト層の
    厚さに対応するように設定したことを特徴とする請求項
    1に記載のアスファルト路面の剥離方法。
  6. 【請求項6】 前記アスファルト層に予めカーボンや酸
    化鉄のような導電性の粉粒体を混入させることにより、
    前記マイクロ波の浸透深さをアスファルト層の厚さに対
    応するように設定したことを特徴とする請求項1に記載
    のアスファルト路面の剥離方法。
  7. 【請求項7】 前記アスファルト層の表面にカーボン、
    酸化鉄、炭化珪素のようなマイクロ波損失の大きい物質
    を含有する樹脂シートを敷き、この樹脂シートの表面か
    らマイクロ波を照射することにより、前記マイクロ波の
    浸透深さをアスファルト層の厚さに対応するように設定
    したことを特徴とする請求項1に記載のアスファルト路
    面の剥離方法。
  8. 【請求項8】 前記放射器のマイクロ波伝送路を多分割
    し、各分割伝送路の電磁波の位相を制御することによ
    り、マイクロ波のアスファルト路面への照射角度を垂直
    に対して傾けることにより前記マイクロ波の浸透深さを
    アスファルト層の厚さに対応するように設定したことを
    特徴とする請求項1に記載のアスファルト路面の剥離方
    法。
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