JP2000302942A - 粘着滑動性を改良した医療用物品 - Google Patents
粘着滑動性を改良した医療用物品Info
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Abstract
(57)【要約】
スチレン−ブタジエン−スチレン又はスチレン−エチレ
ン−ブチレン−スチレン共重合体、芳香族ポリエーテ
ル、ポリオレフィン、特定のワックス及び可塑化油を含
む組成物を、成型して医療用物品を得る。シリンジアセ
ンブリーは、バレル及びプランジャーロッドに設置され
た前記組成物のストッパーを含む。前記シリンジアセン
ブリーは、最小の粘着滑動で作動する。本発明は前記シ
リンジアセンブリーを使用する方法を含む。
ン−ブチレン−スチレン共重合体、芳香族ポリエーテ
ル、ポリオレフィン、特定のワックス及び可塑化油を含
む組成物を、成型して医療用物品を得る。シリンジアセ
ンブリーは、バレル及びプランジャーロッドに設置され
た前記組成物のストッパーを含む。前記シリンジアセン
ブリーは、最小の粘着滑動で作動する。本発明は前記シ
リンジアセンブリーを使用する方法を含む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用物品に関
し、そして特に粘着滑動性を改良した滑動表面を含む医
療用物品に関する。
し、そして特に粘着滑動性を改良した滑動表面を含む医
療用物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】医療用物品は、慣用的にはポリオレフィ
ン又はその共重合体の熱可塑的加工により製造される。
典型的に使用されるプラスチックは、スチレン、アクリ
ル若しくはブタジエンのような他のモノマーの一つ又は
それ以上を含む、ポリエチレン、ポリプロピレン或いは
これらの物質の共重合体である。プラスチックを考慮に
入れた医療上の適用によって、種々の物理的特性を得る
ことができる。
ン又はその共重合体の熱可塑的加工により製造される。
典型的に使用されるプラスチックは、スチレン、アクリ
ル若しくはブタジエンのような他のモノマーの一つ又は
それ以上を含む、ポリエチレン、ポリプロピレン或いは
これらの物質の共重合体である。プラスチックを考慮に
入れた医療上の適用によって、種々の物理的特性を得る
ことができる。
【０００３】医療上の適用にプラスチックを選択する場
合、考慮すべき一つの重要な基準は、プラスチックの形
状安定性である。したがって、プラスチックは、長期の
保存中に、適切な最終使用に必要な仕様を損なうような
大きさ又は形状にいかなる実質的な変化も受けてはなら
ない。これは、部品間の密封的接触を維持しなければな
らないような、大きさの変化を避けることが非常に重要
な、厳密な許容誤差で接触する部品を有する多部品構成
の物品に対して特に真実である。
合、考慮すべき一つの重要な基準は、プラスチックの形
状安定性である。したがって、プラスチックは、長期の
保存中に、適切な最終使用に必要な仕様を損なうような
大きさ又は形状にいかなる実質的な変化も受けてはなら
ない。これは、部品間の密封的接触を維持しなければな
らないような、大きさの変化を避けることが非常に重要
な、厳密な許容誤差で接触する部品を有する多部品構成
の物品に対して特に真実である。
【０００４】密封される構成部品が更に滑動関係を有す
る場合、粘着滑動として知られる現象がしばしば問題と
なる。このように、滑動関係にある二つのプラスチック
表面が、滑動の動きの開始時に、片方の表面に掛ける圧
力を徐々に増加しても、突然の滑動による表面の分離が
起こる閾値圧力に達するまでは、動きを起こさないよう
な充分な抵抗をしばしば示すことは周知である。この状
態は一般的に粘着滑動又はひっかかりと呼ばれる。粘着
滑動は、貯蔵期間中に起こるような表面間の長期の静止
的接触により悪化する。これは、特にシリンジのような
器具の場合、特に超低速でストッパーを押し込む必要が
あるシリンジポンプと共に使用されるシリンジの場合に
問題である。摩擦学と言う用語は、相対運動における摩
擦、潤滑及び表面の磨耗の研究を指す。
る場合、粘着滑動として知られる現象がしばしば問題と
なる。このように、滑動関係にある二つのプラスチック
表面が、滑動の動きの開始時に、片方の表面に掛ける圧
力を徐々に増加しても、突然の滑動による表面の分離が
起こる閾値圧力に達するまでは、動きを起こさないよう
な充分な抵抗をしばしば示すことは周知である。この状
態は一般的に粘着滑動又はひっかかりと呼ばれる。粘着
滑動は、貯蔵期間中に起こるような表面間の長期の静止
的接触により悪化する。これは、特にシリンジのような
器具の場合、特に超低速でストッパーを押し込む必要が
あるシリンジポンプと共に使用されるシリンジの場合に
問題である。摩擦学と言う用語は、相対運動における摩
擦、潤滑及び表面の磨耗の研究を指す。
【０００５】天然ゴムは、長いサイクル時間の複雑な製
造方法により、粘着滑動の少ない物品に加圧成型されて
きた。種々の熱可塑性エラストマーもまた使用されてき
た。そのような物質は、しかしながら、実質的な粘着滑
動を示すことは周知であり、そしてそれらの使用には、
粘着滑動を最小化するための添加物が必要である。
造方法により、粘着滑動の少ない物品に加圧成型されて
きた。種々の熱可塑性エラストマーもまた使用されてき
た。そのような物質は、しかしながら、実質的な粘着滑
動を示すことは周知であり、そしてそれらの使用には、
粘着滑動を最小化するための添加物が必要である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明が指向するもの
は、改良された密封性を維持しそして最小の粘着滑動を
持つ多部品構成の医療用物品の提供にある。
は、改良された密封性を維持しそして最小の粘着滑動を
持つ多部品構成の医療用物品の提供にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】医療用物品は、スチレン
−ブタジエン−スチレン共重合体、好ましくはスチレン
−エチレン−ブチレン−スチレン、及び特定のワックス
を含む組成物から成型される。好ましい組成物は、ポリ
オレフィン、芳香族ポリエーテル、及び可塑剤を更に含
む。好ましい物品は、少なくとも片方が前記の組成物で
ある二つの構成部品が、密封及び滑動関係にある多部品
構成の物品である。本発明によれば、そのような物品は
最小の粘着滑動性を示す。好ましい物品は、バレル内を
滑動するストッパーを有し、そのストッパーが開示され
た組成物からなるシリンジである。
−ブタジエン−スチレン共重合体、好ましくはスチレン
−エチレン−ブチレン−スチレン、及び特定のワックス
を含む組成物から成型される。好ましい組成物は、ポリ
オレフィン、芳香族ポリエーテル、及び可塑剤を更に含
む。好ましい物品は、少なくとも片方が前記の組成物で
ある二つの構成部品が、密封及び滑動関係にある多部品
構成の物品である。本発明によれば、そのような物品は
最小の粘着滑動性を示す。好ましい物品は、バレル内を
滑動するストッパーを有し、そのストッパーが開示され
た組成物からなるシリンジである。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明は、多くの異なった形態の
態様によって達成されるが、本開示が本発明の原理の例
示と了解され、そして本発明を例示しそして記載した態
様に限定することを意図したものではないと言う了解の
下に、本明細書中に本発明の詳細な態様が記載されるで
あろう。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等
物によって判断されるであろう。
態様によって達成されるが、本開示が本発明の原理の例
示と了解され、そして本発明を例示しそして記載した態
様に限定することを意図したものではないと言う了解の
下に、本明細書中に本発明の詳細な態様が記載されるで
あろう。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等
物によって判断されるであろう。
【０００９】開示される組成物から調製される本発明に
より企図された医療用物品は、例えば、針の鞘、管、シ
ール、ガスケット、シリンジストッパー又は管の止め栓
であってもよい。好ましい医療用物品は、最終使用時中
厳密な許容誤差を保持しなければならない多部品構成の
物品である。最も好ましい医療用物品は、ストッパー及
びバレル間の滑動密封が長期間の貯蔵の間も変わらず残
っており、そして最小の粘着滑動を示す、２部品又は３
部品のいずれかの、シリンジアセンブリーである。本発
明は、これ以降シリンジアセンブリーに対して記載され
るが、それについての記載が、開示された組成物によっ
て提供される優れたシール性及び最小の粘着滑動からの
利益を得る他の医療物品に、同程度に良好に適用できる
ということは了解されるであろう。
より企図された医療用物品は、例えば、針の鞘、管、シ
ール、ガスケット、シリンジストッパー又は管の止め栓
であってもよい。好ましい医療用物品は、最終使用時中
厳密な許容誤差を保持しなければならない多部品構成の
物品である。最も好ましい医療用物品は、ストッパー及
びバレル間の滑動密封が長期間の貯蔵の間も変わらず残
っており、そして最小の粘着滑動を示す、２部品又は３
部品のいずれかの、シリンジアセンブリーである。本発
明は、これ以降シリンジアセンブリーに対して記載され
るが、それについての記載が、開示された組成物によっ
て提供される優れたシール性及び最小の粘着滑動からの
利益を得る他の医療物品に、同程度に良好に適用できる
ということは了解されるであろう。
【００１０】図１において、シリンジバレル３０は、開
放した頂部端３４及び任意の握り部分３６を持つ胴部分
３２を有する。底部壁３８は、アセンブリーを使用する
時に胴部分３２から針（図には示されていない）を通し
て流体を放出するための管部分４０を含む。底部分３８
は、慣用的なハブ４２に固定されている。
放した頂部端３４及び任意の握り部分３６を持つ胴部分
３２を有する。底部壁３８は、アセンブリーを使用する
時に胴部分３２から針（図には示されていない）を通し
て流体を放出するための管部分４０を含む。底部分３８
は、慣用的なハブ４２に固定されている。
【００１１】図２において、シリンジストッパー５０
は、胴部分５２及び底部壁５４を有する。頂部壁５６
は、アセンブリーの使用時にバレル内のストッパーを押
し込みそして引き抜くための環状突出物５８を有する。
ストッパー５０は、胴部分３２と滑動及び密封的関係を
有するような寸法である。
は、胴部分５２及び底部壁５４を有する。頂部壁５６
は、アセンブリーの使用時にバレル内のストッパーを押
し込みそして引き抜くための環状突出物５８を有する。
ストッパー５０は、胴部分３２と滑動及び密封的関係を
有するような寸法である。
【００１２】図３は、３部品シリンジアセンブリーの慣
用的なプランジャーロッド（示されていない）の使用に
適合するシリンジストッパーを示す。ストッパー６０
は、胴部分６２、頂部壁６４、一点に向かって先細りに
なっている底部壁６６及び側壁６８を有する。胴部分６
２は、プランジャーロッドが確実に設置される凹部７０
を有する。ロッド−ストッパーアセンブリーは、ストッ
パーがバレルの内側壁面に対し密封的に滑動するように
バレル内に挿入される。図には示していないが、ポリジ
メチルシロキサンのような慣用的な潤滑剤を、バレル及
びストッパーの間に配してもよい。
用的なプランジャーロッド（示されていない）の使用に
適合するシリンジストッパーを示す。ストッパー６０
は、胴部分６２、頂部壁６４、一点に向かって先細りに
なっている底部壁６６及び側壁６８を有する。胴部分６
２は、プランジャーロッドが確実に設置される凹部７０
を有する。ロッド−ストッパーアセンブリーは、ストッ
パーがバレルの内側壁面に対し密封的に滑動するように
バレル内に挿入される。図には示していないが、ポリジ
メチルシロキサンのような慣用的な潤滑剤を、バレル及
びストッパーの間に配してもよい。
【００１３】本発明の組成物の第1の成分は、スチレン
−ブタジエン−スチレン（ＳＢＳ）共重合体であっても
よい。好ましい共重合体は、スチレン−エチレン−ブチ
レン−スチレン（ＳＥＢＳ）共重合体である。ＳＢＳ及
びＳＥＢＳの共重合体は、関連技術分野において周知で
あり、そしてＫＲＡＴＯＮ（商標）の名前でシェル（Ｓ
ｈｅｌｌ）（Ｈｏｕｓｔｏｎ，Ｔｅｘａｓ）から商業的
に入手可能である。本発明の好ましい共重合体において
は、約４０−１００％のオレフィン結合は飽和されてい
る。
−ブタジエン−スチレン（ＳＢＳ）共重合体であっても
よい。好ましい共重合体は、スチレン−エチレン−ブチ
レン−スチレン（ＳＥＢＳ）共重合体である。ＳＢＳ及
びＳＥＢＳの共重合体は、関連技術分野において周知で
あり、そしてＫＲＡＴＯＮ（商標）の名前でシェル（Ｓ
ｈｅｌｌ）（Ｈｏｕｓｔｏｎ，Ｔｅｘａｓ）から商業的
に入手可能である。本発明の好ましい共重合体において
は、約４０−１００％のオレフィン結合は飽和されてい
る。
【００１４】好ましい組成物の所望による第２の成分
は、芳香族ポリエーテルである。好ましい芳香族ポリエ
ーテルは、ポリフェニレンオキシド（ＰＰＯ）であり、
最も好ましくは、０．１５ないし０．５１、好ましくは
０．３ないし０．４６ｄｌ／ｇの固有粘度を有する２，
６−ジメチルフェノールから誘導されたポリエーテルで
ある。
は、芳香族ポリエーテルである。好ましい芳香族ポリエ
ーテルは、ポリフェニレンオキシド（ＰＰＯ）であり、
最も好ましくは、０．１５ないし０．５１、好ましくは
０．３ないし０．４６ｄｌ／ｇの固有粘度を有する２，
６−ジメチルフェノールから誘導されたポリエーテルで
ある。
【００１５】好ましい組成物は、ポリオレフィン及び溶
解加工に寄与する可塑化油のような、所望による成分を
更に含む。ポリオレフィンは、繰り返し単位中に２−８
個、好ましくは３−６個の炭素原子を有していてもよ
く、そして最も好ましくはポリプロピレンである。関連
技術分野において既知のいかなる可塑化油を使用しても
よく、好ましくは鉱油である。適当な加工用成分の選択
は充分に当業者の範囲内であり、そして本発明の充分な
理解のためには、組成物のこれら成分の更なる説明は不
必要である。
解加工に寄与する可塑化油のような、所望による成分を
更に含む。ポリオレフィンは、繰り返し単位中に２−８
個、好ましくは３−６個の炭素原子を有していてもよ
く、そして最も好ましくはポリプロピレンである。関連
技術分野において既知のいかなる可塑化油を使用しても
よく、好ましくは鉱油である。適当な加工用成分の選択
は充分に当業者の範囲内であり、そして本発明の充分な
理解のためには、組成物のこれら成分の更なる説明は不
必要である。
【００１６】本発明によれば、組成物が特定のワックス
を含む場合に、粘着滑動は、実質的に改良されるか排除
されることがわかった。好ましいワックスは、６ないし
３６個、好ましくは１２−３０個の炭素原子を有する長
鎖の脂肪酸の塩又はアミドである。最も好ましいワック
スは、ステアリン酸アミド及びエルカ酸アミドのような
アミド並びにアルカリ金属、アンモニウム、アルミニウ
ム、カルシウム又は亜鉛のステアリン酸塩のようなステ
アリン酸塩である。ステアリン酸塩ワックスは、ＶＡＮ
ＦＲＥ（商標）の商用名でＲ．Ｔ．ヴァンダービルト
（Ｖａｎｄｅｒｂｉｌｔ）Ｃｏ．Ｉｎｃ．，Ｎｏｒｗａ
ｌｋ，ＣＴ、により商業的に販売されており、そしてア
ミドワックスは、ＫＥＭＡＭＩＤＥ（商標）の商用名で
ウィトコ（Ｗｉｔｃｏ）Ｃｏｒｐ，Ｇｒｅｅｎｗｉｃ
ｈ，ＣＴ．により販売されている。最も好ましいワック
スは、ステアリン酸亜鉛を含む混合金属ワックスである
（ＶＡＮＦＲＥ ＡＰ−２Ｓ）。
を含む場合に、粘着滑動は、実質的に改良されるか排除
されることがわかった。好ましいワックスは、６ないし
３６個、好ましくは１２−３０個の炭素原子を有する長
鎖の脂肪酸の塩又はアミドである。最も好ましいワック
スは、ステアリン酸アミド及びエルカ酸アミドのような
アミド並びにアルカリ金属、アンモニウム、アルミニウ
ム、カルシウム又は亜鉛のステアリン酸塩のようなステ
アリン酸塩である。ステアリン酸塩ワックスは、ＶＡＮ
ＦＲＥ（商標）の商用名でＲ．Ｔ．ヴァンダービルト
（Ｖａｎｄｅｒｂｉｌｔ）Ｃｏ．Ｉｎｃ．，Ｎｏｒｗａ
ｌｋ，ＣＴ、により商業的に販売されており、そしてア
ミドワックスは、ＫＥＭＡＭＩＤＥ（商標）の商用名で
ウィトコ（Ｗｉｔｃｏ）Ｃｏｒｐ，Ｇｒｅｅｎｗｉｃ
ｈ，ＣＴ．により販売されている。最も好ましいワック
スは、ステアリン酸亜鉛を含む混合金属ワックスである
（ＶＡＮＦＲＥ ＡＰ−２Ｓ）。
【００１７】ＳＢＳ又はＳＥＢＳは、好ましい組成物中
に１０−４０、好ましくは２０−３０重量パーセント存
在していてもよい。ＰＰＯは、０−４０、好ましくは５
−２０重量パーセント存在していてもよい。可塑剤は、
２−５０、好ましくは５−４０重量パーセント存在して
いてもよい。ポリオレフィンは、１−２０、好ましくは
約５−１０重量パーセント存在していてもよい。ワック
スは、組成物の０．５ないし１０、好ましくは２．５な
いし７．５重量パーセント存在していてもよい。ＳＥＢ
Ｓ、ポリエーテル、ポリオレフィン及び鉱油を含む市販
の組成物は、ＫＲＡＴＯＮ（商標）の商用名でシェルか
ら、ＤＹＮＡＦＬＥＸ（商標）の商用名でＧＬＳ Ｃｏ
ｒｐ．（Ｃａｒｙ，Ｉｌ）から、そしてテクノール−ア
ペックス（Ｔｅｋｎｏｒ−Ａｐｅｘ），（Ｐａｗｔｕｃ
ｋｅｔ，ＲＩ）から商業的に入手可能である。本発明の
好ましい組成物を得るために、これら市販製品をワック
スと混合してもよい。
に１０−４０、好ましくは２０−３０重量パーセント存
在していてもよい。ＰＰＯは、０−４０、好ましくは５
−２０重量パーセント存在していてもよい。可塑剤は、
２−５０、好ましくは５−４０重量パーセント存在して
いてもよい。ポリオレフィンは、１−２０、好ましくは
約５−１０重量パーセント存在していてもよい。ワック
スは、組成物の０．５ないし１０、好ましくは２．５な
いし７．５重量パーセント存在していてもよい。ＳＥＢ
Ｓ、ポリエーテル、ポリオレフィン及び鉱油を含む市販
の組成物は、ＫＲＡＴＯＮ（商標）の商用名でシェルか
ら、ＤＹＮＡＦＬＥＸ（商標）の商用名でＧＬＳ Ｃｏ
ｒｐ．（Ｃａｒｙ，Ｉｌ）から、そしてテクノール−ア
ペックス（Ｔｅｋｎｏｒ−Ａｐｅｘ），（Ｐａｗｔｕｃ
ｋｅｔ，ＲＩ）から商業的に入手可能である。本発明の
好ましい組成物を得るために、これら市販製品をワック
スと混合してもよい。
【００１８】他の所望の特性を得るために、関連技術分
野で既知の他の添加剤を組成物に加えてもよい。例え
ば、好ましくは炭酸カルシウムのような無機化合物の充
填剤、着色剤、放射線安定剤、抗静電気物質、加湿剤、
発泡剤、熱酸化安定剤等を、適当な量加えてもよい。こ
のような添加剤は、組成物の０−４０重量パーセント存
在していてもよい。重合組成物の当業者は、このような
添加物に充分精通しており、そしてこれら物質の更なる
説明は、本発明の完全な理解には不必要である。
野で既知の他の添加剤を組成物に加えてもよい。例え
ば、好ましくは炭酸カルシウムのような無機化合物の充
填剤、着色剤、放射線安定剤、抗静電気物質、加湿剤、
発泡剤、熱酸化安定剤等を、適当な量加えてもよい。こ
のような添加剤は、組成物の０−４０重量パーセント存
在していてもよい。重合組成物の当業者は、このような
添加物に充分精通しており、そしてこれら物質の更なる
説明は、本発明の完全な理解には不必要である。
【００１９】本発明の組成物を得るために、ワックス及
び他の添加物は、ＳＥＢＳと、バンバリーミキサー又は
２個のスクリューを持つスクリュー押出し機のような標
準的な混合装置を使用したいかなる慣用された混合方法
で、いかなる順序で混合してもよい。
び他の添加物は、ＳＥＢＳと、バンバリーミキサー又は
２個のスクリューを持つスクリュー押出し機のような標
準的な混合装置を使用したいかなる慣用された混合方法
で、いかなる順序で混合してもよい。
【００２０】本発明のシリンジにおいて、その内部を前
記組成物で作られたストッパーが滑動するバレルは、ガ
ラス又はポリプロピレンのようないかなる適当なプラス
チックであってもよい。好ましいシリンジバレルは、メ
タロセン環状オレフィン共重合体（ＣＯＣ）から成型さ
れる。これらの製品は、関連技術分野で周知であり、そ
して商業的に入手可能である。代表的なＣＯＣの商用名
は、ＴＯＰＡＳ（商標）（（ヘキスト）Ｈｏｅｃｈｓｔ
Ａｄｖａｎｃｅｄ ＴｅｃｈｎｏｌｏｇｙＧｒｏｕ
ｐ，Ｓｕｍｍｉｔ，ＮＪ）、ＺＥＯＮＥＸ（商標）（日
本ゼオン社）、及びＡＰＥＬ（商標）（三井石油化学工
業）である。最も好ましくは、ポリプロピレン又はＣＯ
Ｃのバレルは、例えばシリカ含有物質のような外部保護
被覆を含む。好ましい被覆物質は酸化ケイ素である。Ｃ
ＯＣ共重合体と同様にシリンジバレルの成型及び被覆
は、関連技術分野で周知であり、そして本発明のこの側
面の更なる詳細は、本発明を完全に説明しそして当業者
によって理解されるためには不必要である。
記組成物で作られたストッパーが滑動するバレルは、ガ
ラス又はポリプロピレンのようないかなる適当なプラス
チックであってもよい。好ましいシリンジバレルは、メ
タロセン環状オレフィン共重合体（ＣＯＣ）から成型さ
れる。これらの製品は、関連技術分野で周知であり、そ
して商業的に入手可能である。代表的なＣＯＣの商用名
は、ＴＯＰＡＳ（商標）（（ヘキスト）Ｈｏｅｃｈｓｔ
Ａｄｖａｎｃｅｄ ＴｅｃｈｎｏｌｏｇｙＧｒｏｕ
ｐ，Ｓｕｍｍｉｔ，ＮＪ）、ＺＥＯＮＥＸ（商標）（日
本ゼオン社）、及びＡＰＥＬ（商標）（三井石油化学工
業）である。最も好ましくは、ポリプロピレン又はＣＯ
Ｃのバレルは、例えばシリカ含有物質のような外部保護
被覆を含む。好ましい被覆物質は酸化ケイ素である。Ｃ
ＯＣ共重合体と同様にシリンジバレルの成型及び被覆
は、関連技術分野で周知であり、そして本発明のこの側
面の更なる詳細は、本発明を完全に説明しそして当業者
によって理解されるためには不必要である。
【００２１】粘着滑動の有無を、時間対、シリンジポン
プに設置した３部品の３ｃｃ及び６０ｃｃシリンジのシ
リンジストッパーを押し込むのに必要な力、のプロット
により示す。図４及び５は、ポリプロピレンバレル内を
押し込む間の、ＳＡＮＴＯＰＲＥＮＥ（商標）（ＰＰ及
びエチレン−プロピレン−ジエンモノマーの混合物）製
のストッパーにおける粘着滑動、並びに天然ゴム製のス
トッパーにおける粘着滑動の欠如を示す対照実験であ
る。図６及び７は、本発明の組成物のストッパーを含む
６０ｃｃシリンジにおいて、粘着滑動の無いことを示
す。図８及び９は、ストッパーにワックスが存在しない
場合、図６及び７のシリンジにおいて粘着滑動が有るこ
とを示す。
プに設置した３部品の３ｃｃ及び６０ｃｃシリンジのシ
リンジストッパーを押し込むのに必要な力、のプロット
により示す。図４及び５は、ポリプロピレンバレル内を
押し込む間の、ＳＡＮＴＯＰＲＥＮＥ（商標）（ＰＰ及
びエチレン−プロピレン−ジエンモノマーの混合物）製
のストッパーにおける粘着滑動、並びに天然ゴム製のス
トッパーにおける粘着滑動の欠如を示す対照実験であ
る。図６及び７は、本発明の組成物のストッパーを含む
６０ｃｃシリンジにおいて、粘着滑動の無いことを示
す。図８及び９は、ストッパーにワックスが存在しない
場合、図６及び７のシリンジにおいて粘着滑動が有るこ
とを示す。
【００２２】
【実施例】実施例１−粘着滑動の測定 ポリプロピレンのバレル及びプランジャーロッド並びに
実施例２のストッパーを有するシリンジを、ストッパー
の親指当てに固定した力変換器を備えたシリンジポンプ
に設置した。変換器を、コンピューター化したデータ取
得系のモニターの“０”線に補正し、そしてシリンジバ
レルを脱イオン水で満たしそして気泡を除去した。ポン
プを、最大の粘着滑動を得るために、可能な最も遅い速
度（０．１ｍｌ／ｈｒ）に設定した。時間に対する力の
データをモニターで収集した。
実施例２のストッパーを有するシリンジを、ストッパー
の親指当てに固定した力変換器を備えたシリンジポンプ
に設置した。変換器を、コンピューター化したデータ取
得系のモニターの“０”線に補正し、そしてシリンジバ
レルを脱イオン水で満たしそして気泡を除去した。ポン
プを、最大の粘着滑動を得るために、可能な最も遅い速
度（０．１ｍｌ／ｈｒ）に設定した。時間に対する力の
データをモニターで収集した。
【００２３】実施例２−本発明 上記の成分を、表に示すように、組成物のワックスの量
を変化させて混合した。組成物をシリンジストッパーに
成型した。ストッパーをポリプロピレンのバレル及びプ
ランジャーを有する慣用的な３部品シリンジのプランジ
ャーロッドに固定し、そしてシリンジを慣用されたシリ
ンジポンプに設置した。０．１ｍｌ／ｈｒの容積流速で
プランジャーロッドを押し込むに必要な力を与え、そし
て実施例１によって粘着滑動を測定した。
を変化させて混合した。組成物をシリンジストッパーに
成型した。ストッパーをポリプロピレンのバレル及びプ
ランジャーを有する慣用的な３部品シリンジのプランジ
ャーロッドに固定し、そしてシリンジを慣用されたシリ
ンジポンプに設置した。０．１ｍｌ／ｈｒの容積流速で
プランジャーロッドを押し込むに必要な力を与え、そし
て実施例１によって粘着滑動を測定した。
【００２４】
【表１】
【００２５】表において、粘着滑動が有る場合を有で、
粘着滑動が無い場合を無で示す。組成物１−４から、ワ
ックスの存在しないＳＥＢＳは粘着滑動を示すことがわ
かる。本発明の組成物５−１６は、３種の異なったＶＡ
ＮＦＲＥ及びＫＥＭＡＭＩＤＥワックスを異なった濃度
で含む、２種類の市販のＤＹＮＡＦＬＥＸ組成物のスト
ッパーを持つ３ｃｃ及び６０ｃｃシリンジの両者におい
て、粘着滑動が無いことを示している。比較対象となる
組成物１７−２６は、低濃度のＶＡＮＦＲＥ並びに数種
の濃度の商業的に入手可能なシリコン及びポリエチレン
ワックスを有するＤＹＮＡＦＬＥＸ組成物において、粘
着滑動が有ることを示す。ＳＢＳ及びワックスの組成物
２８は、粘着滑動を示さないが、しかしワックスを欠く
ＳＢＳの組成物２７は、粘着滑動を示す。
粘着滑動が無い場合を無で示す。組成物１−４から、ワ
ックスの存在しないＳＥＢＳは粘着滑動を示すことがわ
かる。本発明の組成物５−１６は、３種の異なったＶＡ
ＮＦＲＥ及びＫＥＭＡＭＩＤＥワックスを異なった濃度
で含む、２種類の市販のＤＹＮＡＦＬＥＸ組成物のスト
ッパーを持つ３ｃｃ及び６０ｃｃシリンジの両者におい
て、粘着滑動が無いことを示している。比較対象となる
組成物１７−２６は、低濃度のＶＡＮＦＲＥ並びに数種
の濃度の商業的に入手可能なシリコン及びポリエチレン
ワックスを有するＤＹＮＡＦＬＥＸ組成物において、粘
着滑動が有ることを示す。ＳＢＳ及びワックスの組成物
２８は、粘着滑動を示さないが、しかしワックスを欠く
ＳＢＳの組成物２７は、粘着滑動を示す。
【図１】図１は、本発明のシリンジアセンブリーで使用
されるような、典型的なシリンジバレルの透視図であ
る；
されるような、典型的なシリンジバレルの透視図であ
る；
【図２】図２は、本発明のシリンジストッパーの透視図
である；
である；
【図３】図３は、本発明のシリンジストッパーの透視図
である；
である；
【図４】図４は、図１のバレル及び慣用された従来の技
術の熱可塑性エラストマーのストッパーを含むシリンジ
アセンブリーの、粘着滑動が有ることを示すプロットで
ある；
術の熱可塑性エラストマーのストッパーを含むシリンジ
アセンブリーの、粘着滑動が有ることを示すプロットで
ある；
【図５】図５は、図１のバレル及び天然ゴムのストッパ
ーを含むシリンジアセンブリーの、粘着滑動が無いを示
すプロットである；
ーを含むシリンジアセンブリーの、粘着滑動が無いを示
すプロットである；
【図６】図６は、本発明の組成物のストッパーを含むシ
リンジアセンブリーの、粘着滑動が無いことを示すプロ
ットである；
リンジアセンブリーの、粘着滑動が無いことを示すプロ
ットである；
【図７】図７は、本発明の組成物のストッパーを含むシ
リンジアセンブリーの、粘着滑動が無いことを示すプロ
ットである；
リンジアセンブリーの、粘着滑動が無いことを示すプロ
ットである；
【図８】図８は、図６及び７の組成物のストッパーを含
むが、しかしワックスを欠くシリンジアセンブリーの、
粘着滑動が有ることを示すプロットである；そして
むが、しかしワックスを欠くシリンジアセンブリーの、
粘着滑動が有ることを示すプロットである；そして
【図９】図９は、図６及び７の組成物のストッパーを含
むが、しかしワックスを欠くシリンジアセンブリーの、
粘着滑動が有ることを示すプロットである。
むが、しかしワックスを欠くシリンジアセンブリーの、
粘着滑動が有ることを示すプロットである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０８Ｋ 5/098 Ｃ０８Ｋ 5/098 5/20 5/20 Ｃ０８Ｌ 53/00 Ｃ０８Ｌ 53/00 71/12 71/12 91/06 91/06 (71)出願人 595117091 １ ＢＥＣＴＯＮ ＤＲＩＶＥ， ＦＲＡ ＮＫＬＩＮ ＬＡＫＥＳ， ＮＥＷ ＪＥ ＲＳＥＹ 07417−1880， ＵＮＩＴＥＤ ＳＴＡＴＥＳ ＯＦ ＡＭＥＲＩＣＡ (72)発明者 アンドレア・リープマン−ヴィンソン アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27592，ウィロー・スプリングス，ノーベ ンバー・レイン 611 (72)発明者 クリストファー・ジェイ・ノース アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27612，ローリー，ナンタハラ・ドライブ 8313 (72)発明者 ジャヤナト・ケイ・ゴーシュ アメリカ合衆国ニュージャージー州07424, リトル・フォールス，ロングヒル・ロード 181，ユニット ６−７ (72)発明者 リンダ・エイチ・ネルソン アメリカ合衆国ニュージャージー州07450, リッジウッド，ファーンウッド・コート 750 (72)発明者 ブルース・エイ・カダック アメリカ合衆国ニュージャージー州07045, モントヴィル，ダイアン・ドライブ 16
Claims (10)
- 【請求項１】 スチレン−ブタジエン−スチレン及びス
チレン−エチレン−ブチレン−スチレンからなる群から
選択される共重合体、並びに少なくとも６個の炭素原子
を有する脂肪酸の塩又はアミドを含むワックスの混合物
を含む組成物。 - 【請求項２】 芳香族ポリエーテルを更に含む、請求項
１記載の物品。 - 【請求項３】 ポリオレフィン及び可塑剤からなる群か
ら選択される成分を更に含む、請求項１記載の物品。 - 【請求項４】 スチレン−エチレン−ブチレン−スチレ
ン共重合体、ポリオレフィン、可塑剤、芳香族ポリエー
テル及び１２ないし３０個の炭素原子を有する脂肪酸の
塩又はアミドを含むワックスの混合物を含む組成物。 - 【請求項５】 請求項１記載の組成物を含む医療用物
品。 - 【請求項６】 請求項４記載の組成物から製造された第
１の構成部品を含む多部品構成の医療用物品。 - 【請求項７】 前記物品が、前記第１の構成部品として
のストッパー部分、及び前記ストッパー部分がプランジ
ャーロッドに保持されている前記ストッパー部分を密封
及び滑動接触で受け入れるバレル部分、を含むシリンジ
アセンブリーである、請求項６記載の物品。 - 【請求項８】 前記バレル部分がポリプロピレン又は環
状オレフィン共重合体である、請求項７記載のアセンブ
リー。 - 【請求項９】 前記バレル上のシリカ含有物質の保護被
覆を更に含む、請求項７記載のアセンブリー。 - 【請求項１０】 患者に製剤を投与する方法であって、 ａ）請求項７記載の前記アセンブリーの前記バレル部分
に製剤を満たし； ｂ）前記アセンブリーの針部分を患者の静脈に挿入し；
そして ｃ）前記プランジャーロッドに力を加え、前記製剤を前
記アセンブリーから流出させる こと、を含む前記投与方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US24992899A | 1999-02-12 | 1999-02-12 | |
| US09/249928 | 1999-02-12 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000302942A true JP2000302942A (ja) | 2000-10-31 |
| JP3301747B2 JP3301747B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=22945605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000031707A Expired - Fee Related JP3301747B2 (ja) | 1999-02-12 | 2000-02-09 | 粘着滑動性を改良した医療用物品 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP1028141A1 (ja) |
| JP (1) | JP3301747B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010503493A (ja) * | 2006-09-15 | 2010-02-04 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 低摩擦を示すコーティングされた面を有する医療部品およびスティクションを低下させる方法 |
| US8603638B2 (en) | 2006-03-30 | 2013-12-10 | Becton, Dickinson And Company | Sealing members, articles using the same and methods of reducing sticktion |
| US9234118B2 (en) | 2006-03-30 | 2016-01-12 | Becton, Dickinson And Company | Coating system, articles and assembly using the same and methods of reducing sticktion |
| JP2019065080A (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-25 | デンカ株式会社 | 導電性樹脂組成物およびそれを用いた手技練習用モデル |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100467516C (zh) * | 2002-12-20 | 2009-03-11 | 科洛普拉斯特公司 | 亲水性涂层和其制备方法 |
| DE102004026805A1 (de) * | 2004-06-02 | 2006-01-05 | Disetronic Licensing Ag | Behälter zum Aufbewahren eines zu injizierenden Produkts sowie Injektionsvorrichtung |
| EP2436410A1 (en) * | 2004-09-28 | 2012-04-04 | Mallinckrodt LLC | Container with constrained quality maintenance agent |
| US8530536B2 (en) * | 2009-10-01 | 2013-09-10 | Momentive Performance Materials Inc. | Self-lubricating pharmaceutical syringe stoppers |
| US9782542B2 (en) | 2009-10-01 | 2017-10-10 | Momentive Performance Materials Inc. | Self-lubricating pharmaceutical syringe stoppers |
| US9068565B2 (en) * | 2012-05-03 | 2015-06-30 | Becton, Dickinson And Company | Container and method for storing a pharmaceutical agent |
| US10493209B2 (en) | 2013-10-28 | 2019-12-03 | Becton, Dickinson And Company | Leak-free stopper having low breakloose and sustaining forces |
| PL3222311T3 (pl) * | 2016-03-21 | 2020-04-30 | BA.Evolution GmbH | Niepowlekane układy tłok/cylinder o małej sile działania i zmniejszonych drganiach ciernych |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5331019A (en) * | 1990-09-04 | 1994-07-19 | Becton, Dickinson And Company | Lubricious radiation stable polymeric composition and articles therefrom |
| CA2082725A1 (en) * | 1991-12-31 | 1993-07-01 | John B. Yates, Iii | Ppe/pat compositions containing fatty acid amides |
| JP3306935B2 (ja) * | 1992-12-16 | 2002-07-24 | 住友化学工業株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物 |
| BE1006444A3 (fr) * | 1992-12-30 | 1994-08-30 | Fina Research | Composition des polymeres pour applications medicales. |
| PL173174B1 (pl) * | 1994-02-18 | 1998-02-27 | Inst Ciezkiej Syntezy Orga | Kompozycja polipropylenowa |
| EP0735089B1 (en) * | 1995-03-31 | 2004-09-22 | Basell North America Inc. | Polyolefin compositions resistant to high energy radiation, and articles produced therefrom |
| JPH08311275A (ja) * | 1995-05-22 | 1996-11-26 | Tonen Chem Corp | シリンジ用の樹脂組成物 |
| US5985962A (en) * | 1997-12-05 | 1999-11-16 | Becton, Dickinson And Company | Composition and article of improved compression set |
-
2000
- 2000-02-09 JP JP2000031707A patent/JP3301747B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2000-02-10 EP EP00102578A patent/EP1028141A1/en not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8603638B2 (en) | 2006-03-30 | 2013-12-10 | Becton, Dickinson And Company | Sealing members, articles using the same and methods of reducing sticktion |
| US8816022B2 (en) | 2006-03-30 | 2014-08-26 | Becton, Dickinson And Company | Sealing members, articles using the same and methods of reducing sticktion |
| US9234118B2 (en) | 2006-03-30 | 2016-01-12 | Becton, Dickinson And Company | Coating system, articles and assembly using the same and methods of reducing sticktion |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3301747B2 (ja) | 2002-07-15 |
| EP1028141A1 (en) | 2000-08-16 |
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