JP2000302085A - ばら物運搬船の防水扉装置 - Google Patents

ばら物運搬船の防水扉装置

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JP2000302085A
JP2000302085A JP11113363A JP11336399A JP2000302085A JP 2000302085 A JP2000302085 A JP 2000302085A JP 11113363 A JP11113363 A JP 11113363A JP 11336399 A JP11336399 A JP 11336399A JP 2000302085 A JP2000302085 A JP 2000302085A
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三樹男 飯尾
Yasuhiko Noda
恭彦 野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隔壁で仕切られた複数貨物室の底から排出し
たばら物を搬送する切出コンベヤの隔壁貫通個所の水密
性を改善する。 【解決手段】 隔壁3の開口13の一側方に切出コンベ
ヤ9の往路ベルト部9aの上方、往路ベルト部9aと復路
ベルト部9bとの間、復路ベルト部9bの下方に位置させ
て第一扉体19、第二扉体25、第三扉体31を設置
し、それらの開閉動作に連動して左右方向へ移動する切
出コンベヤ9のベルトと同一厚さの板部材41、51を
設けた。板部材41、51は閉扉状態のとき各ベルト部
a、9bの側端縁に密着し、ベルト幅を実質的に拡張し
てベルト部9a、9bの両側に密着不充分な部分や隙間を
作らないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石炭、鉄鉱石、ウッ
ドチップ、石炭石、穀物などの不定形固体貨物であるば
ら物を海上輸送するばら物運搬船、詳しくは船倉に隔壁
で仕切られて船体前後方向へ配置された複数の貨物室を
有するとともに、隔壁を貫通して船底部に設置したベル
トコンベヤからなる切出コンベヤを含むアンローディン
グシステムを具えているばら物運搬船に設置される防水
扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船倉の船体長手方向へ配置された複数の
貨物室に積載されているばら物を陸揚げするため、貨物
室を仕切った隔壁を貫通して船底部に設置した切出コン
ベヤと、貨物室の底部に配備してばら物を排出し切出コ
ンベヤに移す払出機と、船首または船尾に設置して切出
コンベヤのばら物を上甲板の上方へ送る垂直コンベヤ
と、上甲板の上に設置して垂直コンベヤのばら物を埠頭
の所定個所に送る陸揚コンベヤとを有するアンローダシ
ステムをばら物運搬船に具えることは広く知られてい
る。
【0003】そして、このようなアンローディングシス
テムを具えたばら物運搬船が座礁や衝突によって船体に
損傷を受けたとき、浸水が船体全域に及んで沈没するこ
とのないように各貨物室を互いに水密化する手段とし
て、隔壁の切出コンベヤ貫通個所に防水扉を設けること
が考えられており、その一例が特開平5−124576
号公報に開示されている。
【0004】前記公報に記載されている防水扉装置は、
図8に示すように切出コンベヤ60の往路ベルト部60
aの上方に設置した第一扉体61と、往路ベルト部60a
と復路ベルト部60bとの間に設置した第二扉体62
と、復路ベルト部60bの下方に設置した第三扉体63
とを具え、第一扉体61と第二扉体62とは第一扉体6
1に結合した流体圧シリンダからなる昇降装置65によ
って昇降可能とするとともに、第三扉体63は船底64
上に固定したものである。
【0005】三つの扉体61,62,63は開扉状態で
切出コンベヤ60の走行およびばら物の搬送に支障を与
えない位置に待避している。そして、昇降装置65を作
動させて第一扉体61と第二扉体62とを下降させ、各
扉体61,62,63の合わせ面に往路ベルト部60a
と復路ベルト部60bとを挟み込むことによって隔壁6
6の開口67を閉鎖する閉扉状態とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の水密扉装置は、
昇降する第一扉体61と第二扉体62の各左右端縁部を
開口67の両側方に設けた案内溝68に水密に嵌装し、
また往路ベルト部60aを挟み込む合わせ面を形成する
第一扉体61の下端面と第二扉体62の上端面のそれぞ
れにパッキング61a,62aを取り付けてこれらを互い
に密着させるとともに、復路ベルト部60bを挟み込む
合わせ面を形成する第二扉体62の下端面と第三扉体6
3の上端面のそれぞれにパッキング62b,63aを取り
付けてこれらを互いに密着させることにより、開口67
を水密に閉鎖しようとするものである。
【0007】従って、各扉体61,62,63の切出コ
ンベヤ60幅方向へ延びる合わせ面を完全に密着させて
閉止することは、浸水区域の拡大を防止するために必要
な条件の一つである。
【0008】ところが、第一扉体61と第二扉体62の
パッキング61a,62aが往路ベルト部60aを挟み込
んで互いに密着したとき、および第二扉体62と第三扉
体63のパッキング62b,63aが往復ベルト部60b
を挟み込んで互いに密着したとき、これらのベルト両側
方でパッキング61aと62a,62bと63aが充分に密
着できないことがある、という心配がある。
【0009】また、閉扉状態において往路ベルト部60
aと復路ベルト部60bの各ベルトの両側端縁の側方に、
パッキング61a,62a,62b,63aの圧縮量の急激
な変化によって隙間が作られることがあると、海難事故
により一つの貨物室が浸水したとき、この水は前記の隙
間を通って隣りの貨物室に流入し浸水区域を拡大させる
という結果を招く。
【0010】本発明は上方、中間および下方の三つの扉
体のそれぞれの間に切出コンベヤの往路ベルト部と復路
ベルト部とを挟み込むことにより、切出コンベヤが通過
する隔壁の開口を閉鎖して貨物室の水密化を計る前記の
ものがもっている、ベルトを挟み込んだ閉扉状態でその
両側方に密着不充分な部分や隙間が生じる心配がある、
という課題を解決するためになされたものであって、切
出コンベヤを構成するベルトの厚さ、各扉体の合わせ面
に設けるパッキングの材質や厚さに関係なく完全に閉止
することができ、水密性に対する信頼性の高い防水扉装
置をばら物運搬船に具えさせることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は隔壁で仕切られ
た複数の貨物室が船体長手方向へ並んで配置されてお
り、貨物室の底から排出したばら物を船首または船尾へ
送るベルトコンベヤからなる切出コンベヤが隔壁に設け
た開口を貫通して設置されているばら物運搬船における
開口を閉塞するための防水扉装置であって、切出コンベ
ヤの往路ベルト部の上方に設置した第一扉体と、切出コ
ンベヤの往路ベルト部と復路ベルト部との間に設置した
第二扉体と、復路ベルト部の下方に設置した第三扉体と
を具え、これら三つの扉体は開扉状態で互いに離間して
切出コンベヤによるばら物の搬送を許し、閉扉状態で互
いに重なってそれぞれの合わせ面に往路ベルト部と復路
ベルト部とを挟み込んで互いに密着するようにされてい
る防水扉装置に対して、次のような手段を施すことによ
って前記課題を解決させることとした。
【0012】即ち、各合わせ面を形成するそれぞれ一方
の扉体端面に設けたパッキングの左右両側端部に重ねて
切出コンベヤのベルトと同一厚さの板部材を配備した。
そして、これらの板部材は開扉状態のときベルトへ向い
た先端縁が往路ベルト部および復路ベルト部の左右両側
端縁よりも外側方へ位置し、閉扉状態のとき先端縁が側
端縁に押し付けられた位置とされるように、扉体の開閉
動作に連動してパッキングの表面に沿い移動させるよう
にしたものである。
【0013】このように、閉扉状態で両側の板部材がベ
ルト幅を実質的に拡張することにより、扉体端面のパッ
キングを左右方向ほぼ全長に亘って均等に圧縮され、こ
のことにより、合わせ面に密着不充分な部分や隙間を作
らずに閉鎖し水密性に対する信頼性を高いものとする、
という目的が達成されることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明すると、図1は本発明が適用されるばら物運搬
船の概略を示したものであって、船体1の内部の船倉2
を隔壁3で仕切って船体長手方向へ並んだ複数個の、図
示形態では三つの貨物室4が設けられている。各貨物室
4はホッパ形状とされ、それらの底の平坦な床板5にス
リット状の切出口6が設けられているとともに、床板5
の上面に沿って往復走行する払出機7が配備されてい
る。また、床板5の下方にはベルトコンベヤからなる切
出コンベヤ9が隔壁3を貫通して設置されている。
【0015】貨物室4のばら物は払出機7によって切出
口6から排出され、切出コンベヤ9に乗って船尾へと送
られて上甲板10の上方へ延びる垂直コンベヤ11を経
て陸揚コンベヤ12に移し替えられ、埠頭の所定個所に
陸揚げされる。
【0016】前述の普通に知られているばら物運搬船に
おける切出コンベヤ9が貫通する全ての隔壁3の全ての
開口13のそれぞれに、以下に詳述する形態で代表され
る本発明に係る防水扉装置15が設置される。
【0017】この防水扉装置15は図2以下を参照し
て、開口13を囲んで隔壁3の一側面に水密に取り付け
固定した枠体16と、切出コンベヤ9の往路ベルト9a
の上方に設置した第一扉体19と、往路ベルト部9a
復路ベルト部9bとの間に設置した第二扉体25と、復
路ベルト部9bの下方に設置した第三扉体31とを有し
ている。
【0018】枠体16は各扉体19,25,31が接す
る正面に開口13を囲んで配置した弾性シール材からな
るパッキング17を固着させているとともに、左右の縦
枠部16aの前方に位置させて案内枠片18を突出させ
て有している。
【0019】第一扉体19は往路ベルト部9aのトラフ
形状に合致する台形状の突出部20と両端に突出した支
軸22とを有しており、枠体16の上横枠部16bの両
側方において縦枠部16aと案内枠片18との間に設置
した軸受23に支軸22が回転可能に支持されていると
ともに、この支軸22の一端に原動機24aである電動
機と減速機24bとからなる回動駆動機構24が連結さ
れている。この第一扉体19はほぼ水平の開扉位置と鉛
直下向きの閉扉位置との間で回動するものであり、閉扉
状態で下向きとなる下端面にパッキング21が固着され
ている。
【0020】第二扉体25は往路ベルト部9aのトラフ
形状に合致する台形状のくぼみ部26を有しており、左
右両側端部を縦枠片16aと案内枠片18との間にほぼ
隙間なく嵌込んでこれらの間に設けた受台30に乗った
開扉位置と往路ベルト部9aに接した閉扉位置との間で
昇降可能とされている。また、この第二扉体25の上下
の端面にパッキング28,29が固着されている。
【0021】第三扉体31は左右両側端部を縦枠片16
aと案内枠片18との間にほぼ隙間なく嵌込んで昇降可
能とされており、上端面にパッキング33が固着されて
いる。
【0022】第三扉体31を昇降させる昇降駆動機構3
5は、その下方に設置した基台34に設置した左右二台
のウォームジャッキからなる昇降機36と、これらを駆
動する伝動軸37の一端に結合した原動機38である電
動機および減速機39とによって構成されている。
【0023】第一扉体19が水平状態で貨物室4の床板
5の下面に沿っており、第二扉体25が受台30に乗っ
ており、第三扉体31が昇降機36によって下降してい
る開扉状態において、切出コンベヤ9はこれらに接触す
ることなく走行して貨物室4から排出されたばら物を搬
送する。往路ベルト部9aはトラフ形とされ、復路ベル
ト部9bは扁平とされている。
【0024】開口13を閉鎖するときは、先ず回動駆動
機構24によって水平状態の第一扉体19を回動させて
鉛直下向きとし、枠体16のパッキング17にこれと向
かった面の上端部および左右両側端部を圧接させる。こ
のとき、下端面は往路ベルト部9aから僅か上方に離れ
ている。
【0025】次に、昇降駆動機構35によって第三扉体
31を上昇させると、その平坦直線状の上端面が復路ベ
ルト部9bの下面に接してこれを押し上げ、次に復路ベ
ルト部9bの上面が第二扉体25の平坦直線状の下端面
に接してこれを押し上げ、更に第二扉体25の凹状の上
端面が往路ベルト部9aの下面に接してこれを押し上
げ、第一扉体19の凸状の下端面に接触させるに至る。
【0026】この閉扉状態において、第二扉体25と第
三扉体31とは縦枠部16aと案内枠片18との間にほ
ぼ隙間なく嵌込まれ、また第一扉体19は枠体16に圧
接した姿勢とされることによってパッキング17に密着
し、開口13の四周縁部を水密とする。
【0027】尚、図示形態によると、復路ベルト部9b
は扁平形状のまま少し持ち上げられ、往路ベルト部9a
はトラフ形状のまま少し持ち上げられて閉扉状態となる
ようにされており、無理な引張りを加えないのでベルト
を早期劣化させる心配がなく、またトラフ形状に変形ぐ
せをつけて荷こぼれさせる心配もない。
【0028】尚また、第一扉体19は設置スペースに余
裕があれば回動させることなく昇降させて開扉、閉扉す
るようにしてもよい。
【0029】各扉体19,25,31のパッキング2
1,28,29,33は左右方向ほぼ全長に亘って設け
られており、両端部は縦枠部16aに設けられているパ
ッキング17の前方領域に達している。このことによ
り、閉扉時に各扉体19,25,35の合わせ面でパッ
キング21と28,29と35がそれぞれ互いに完全密
着すれば隔壁3の両側の空間を互いに水密に遮断するこ
とができる。
【0030】しかし、往路ベルト部9aと復路ベルト部
bとを挟み込んで互いに密着させたとき、それらの両
側端縁の側方に密着不充分な部分や隙間が作られること
があると、これらが水密性を損うことは先に述べた通り
である。
【0031】本発明はこの問題を解消することを目的と
しており、そのために切出コンベヤ9のベルトと同一厚
さの板部材41,51を往路ベルト部9a,復路ベルト
部9bの各左右両側に配備し、パッキング21,28,
29,35が均等に圧縮されてこれらに密着するように
した。
【0032】往路ベルト部9aの両側に配備される板部
材41は主に図6を参照して、第二扉体25の上端面の
パッキング28に重ねられ、くぼみ部26の傾斜部分と
その両側の水平部分とにまたがって「へ」字状に屈曲し
て左右方向へ移動するようにされている。
【0033】即ち、この板部材41は全体がゴム、好ま
しくは切出コンベヤ9のベルトと同質のゴム材で作ら
れ、往路ベルト部9aへ向いた先端縁41aの近くおよび
基端に金属板からなる補強部片42,43が埋込まれて
いる。一方、第二扉体25の前後両面部分にばね室44
が設けられていて引張コイルばねからなる引張ばね45
を内装しており、先端側の補強部片42の先端縁41a
両側方へ突出した先端部と引張ばね45とがワイヤーロ
ープからなる引張索46によって連結されている。ま
た、案内枠片18に一端を固結したワイヤーロープから
なる連動索48が、案内枠片18に設けた定置輪49,
それより下方に位置させて第二扉体25に設けた誘導輪
50に順次係合して基端側の補強部片43に連結されて
いる。
【0034】次に、復路ベルト部9bの両側に配備され
る板部材51は主に図7を参照して、第三扉体31の上
端面のパッキング33に重ねられ、平坦直線状の面に重
ねられることから全体が金属で作られている。
【0035】一方、第三扉体31の前後両面部分にばね
室52が設けられていて引張コイルばねからなる引張ば
ね53を内装しており、板部材51の復路ベルト部9b
へ向いた先端縁51aの両側方へ張出した部分と引張ば
ね53とがワイヤーロープからなる引張索54によって
連結されている。また、案内枠片18に一端を固結した
ワイヤーロープからなる連動索55が、案内枠片18に
設けた定置輸56,それより下方に位置させて第三扉体
31に設けた誘導輪57に順次係合して板部材51の基
端部に連結されている。
【0036】開扉状態において第二扉体25および第三
扉体31はともに下降した位置に置かれ、定置輪49,
56と誘導輪50,57との間隔が大きい。このため、
連動索48,55は板部材41,51をそれらの先端縁
41a,51aが往路ベルト部9a,復路ベルト部9bの左
右両側端縁よりも外側方に離れた個所に位置させてい
る。
【0037】第三扉体31およびこれに続いて第二扉体
25が閉扉のため上方へ移動を開始すると、定置輪4
9,56と誘導輪50,57との間隔が小さくなること
によって連動索48,55に緩みを生じる。引張ばね4
5,53はこの緩み分ずつ板部材41,51を引張って
往路ベルト部9a,復路ベルト部9bに接近させ、閉扉動
作完了と同時またはその直前に先端縁41a,51aを各
ベルト部9a,9bの左右両側端縁に押し付け密着させ
る。
【0038】このため、閉扉状態において各扉体19,
25,31の合わせ面は往路ベルト部9aとその両側の
板部材41,復路ベルト部9bとその両側の板部材51
にパッキング21と28,29と35がそれぞれ均等に
圧縮された状態で密着し、密着不充分な部分や隙間を作
らずに閉鎖することができる。
【0039】本実施の形態において、開扉位置での板部
材41,51の先端縁41a,51aと各ベルト部9a
bの側端縁との間隔を、第二扉体25および第三扉体
31の閉扉位置までのストロークと等しいかまたはこれ
よりも僅かに小さくすることにより、閉扉状態で板部材
41,51が各ベルト部9a,9bに確実に密着してベル
ト幅を拡張する効果が得られる。また、各板部材41,
51を先端縁41a,51aの両側で引張ばね45,53
で引張るようにしたことにより、斜行させることなく直
進させて先端縁41a,51aをその全幅で均等に密着さ
せ、水密性を高めることができる。
【0040】更に、板部材41,51を各扉体25,3
1の開閉動作に連動して移動させているので、特別の動
力装置を必要としない、という利点がある。更にまた、
板部材41,51を移動させることにより、切出コンベ
ヤ9にベルト幅の狂い、走行経路に左右方向への若干の
ずれがあっても重なりや隙間を作ることなく確実に密着
させることができる。
【0041】尚、板部材41,51は例えば第三扉体3
1に沿わせた板部材51を第二扉体25の下端面に沿わ
せる、第二扉体25に沿わせた板部材41を第一扉体1
9の下端面に沿わせるなど、開閉動作する扉体の任意の
ものに設けることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によると切出コンベ
ヤの往路ベルト部および復路ベルト部を挟み込む三つの
扉体の各合わせ面に密着不充分や隙間を作ることなく閉
扉し、隔壁の開口を通って浸水区域が拡大するという不
都合が完全に解消されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるばら物運搬船の一例を概略
的に示す縦断面図。
【図2】本発明に係る防水扉装置の実施の形態を示す開
扉時における一部切截した正面図。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図。
【図4】図2の形態の閉扉時における一部切截した正面
図。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図。
【図6】往路ベルト部に対する板部材を示し、(A)は
平面説明図、(B)はその正面説明図、(C)は閉扉状
態での正面説明図。
【図7】復路ベルト部に対する板部材を示し、(A)は
平面説明図、(B)はその正面説明図、(C)は閉扉状
態での正面説明図。
【図8】従来例を示す正面図。
【符号の説明】
3 隔壁,4 貨物室,9 切出コンベヤ,9a 往路ベ
ルト部,9b 復路ベルト部,13 開口,15 防水扉
装置,19 第一扉体,21,28,29,31 パッ
キング,25 第二扉体,31 第三扉体,41,51
板部材,45,53 引張ばね,48,55 連動
索,

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔壁で仕切られた複数の貨物室が船体長
    手方向へ並んで配置されており、前記貨物室の底から排
    出したばら物を船首または船尾へ送るベルトコンベヤか
    らなる切出コンベヤが前記隔壁に設けた開口を貫通して
    設置されているばら物運搬船における前記開口を閉塞す
    るための防水扉装置であって、前記切出コンベヤの往路
    ベルト部の上方に設置した第一扉体と、前記切出コンベ
    ヤの往路ベルト部と復路ベルト部との間に設置した第二
    扉体と、前記復路ベルト部の下方に設置した第三扉体と
    を具え、前記三つの扉体は開扉状態で互いに離間して前
    記切出コンベヤによるばら物の搬送を許し、閉扉状態で
    互いに重なってそれぞれの合わせ面に前記往路ベルト部
    と復路ベルト部とを挟み込んで互いに密着するようにさ
    れている防水扉装置において、 前記各合わせ面を形成するそれぞれ一方の扉体端面に設
    けたパッキングの左右両側端部に重ねて前記切出コンベ
    ヤのベルトと同一厚さの板部材を配備し、前記板部材は
    開扉状態のとき前記ベルトへ向いた先端部が前記往路ベ
    ルト部および復路ベルト部の左右両側端縁よりも外側方
    へ位置し、閉扉状態のとき前記先端縁が前記側端縁に押
    し付けられた位置とされるように、前記扉体の開閉動作
    に連動して前記パッキングの表面に沿い移動させる、 ことを特徴とする防水扉装置。
  2. 【請求項2】 前記板部材は先端縁を前記ベルト部の側
    端縁に押し付ける方向に働く引張ばねと、開扉状態のと
    き前記側端縁から離れた個所に位置させる連動索とが連
    結してあり、前記連動索は前記扉体の開扉位置から閉扉
    位置への移動に伴って緩みを生じ、前記引張ばねはこの
    緩み分ずつ前記板部材を引張って前記ベルト部に接近さ
    せるものとした請求項1記載のばら物運搬船の防水扉装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001301691A (ja) * 2000-04-19 2001-10-31 Mitsui Miike Mach Co Ltd ばら物運搬船の防水扉装置

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