JP2000300679A - カテーテルシステム - Google Patents
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
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- A61M25/0067—Catheters; Hollow probes characterised by the distal end, e.g. tips
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- A61M27/002—Implant devices for drainage of body fluids from one part of the body to another
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- A61M25/06—Body-piercing guide needles or the like
- A61M25/0662—Guide tubes
- A61M25/0668—Guide tubes splittable, tear apart
Abstract
(57)【要約】
【課題】 患者の脳室等にカテーテルを迅速かつ安全に
植え込むカテーテルシステムを提供する。 【解決手段】 カテーテルシステム１００は長いスリッ
ト１１２のある細長いカテーテル１０２を含む。スリッ
ト１１２は、カテーテル１０２を所望の位置に操縦した
後、堅いスチレット１１４の取り出しを容易にする。一
実施形態では、使用前に、スチレット１１４をカテーテ
ル１０２に入れる。カテーテル１０２を曲げてスチレッ
ト１１４の近位部１２２をスリット１１２から突出さ
せ、外科医がスチレット１１４を掴んでカテーテル１０
２から取り出す。一例の実施形態では、カテーテルシス
テムは患者の脳室から体液を排出する脳室カテーテルを
含む。
植え込むカテーテルシステムを提供する。 【解決手段】 カテーテルシステム１００は長いスリッ
ト１１２のある細長いカテーテル１０２を含む。スリッ
ト１１２は、カテーテル１０２を所望の位置に操縦した
後、堅いスチレット１１４の取り出しを容易にする。一
実施形態では、使用前に、スチレット１１４をカテーテ
ル１０２に入れる。カテーテル１０２を曲げてスチレッ
ト１１４の近位部１２２をスリット１１２から突出さ
せ、外科医がスチレット１１４を掴んでカテーテル１０
２から取り出す。一例の実施形態では、カテーテルシス
テムは患者の脳室から体液を排出する脳室カテーテルを
含む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明はカテーテルシステ
ムに関し、特に、患者の脳室にカテーテルを導入するカ
テーテルシステムに関する。
ムに関し、特に、患者の脳室にカテーテルを導入するカ
テーテルシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】様々
なタイプのカテーテルが、患者の体の異なる部分から体
液を排出するために使用されている。このようなカテー
テルの一用途は、過剰の体液が患者の頭蓋内に蓄積する
頭部外傷の治療である。体液排出カテーテルの他の用途
は、脳脊髄体液（ＣＳＦ）が患者の脳室に溜まる病気で
ある水頭症の治療である。どちらの場合も、頭蓋内にあ
る体液の量が増すと頭蓋内圧力が増加する。これらの状
態を治療しないでおくと、溜まった体液による圧力レベ
ルが、脳組織の圧迫、血流障害、組織虚血等の重大な病
気を引き起こす恐れがある。
なタイプのカテーテルが、患者の体の異なる部分から体
液を排出するために使用されている。このようなカテー
テルの一用途は、過剰の体液が患者の頭蓋内に蓄積する
頭部外傷の治療である。体液排出カテーテルの他の用途
は、脳脊髄体液（ＣＳＦ）が患者の脳室に溜まる病気で
ある水頭症の治療である。どちらの場合も、頭蓋内にあ
る体液の量が増すと頭蓋内圧力が増加する。これらの状
態を治療しないでおくと、溜まった体液による圧力レベ
ルが、脳組織の圧迫、血流障害、組織虚血等の重大な病
気を引き起こす恐れがある。
【０００３】圧力を軽減するために、排液カテーテルを
頭蓋に挿入し体液を排出させることができる。カテーテ
ルの遠位端を脳室に挿入する既知技術の１つは、Ｂｕｉ
ｊｓ等の米国特許第５，３１２，３５７号に記載されて
いる。第一の切開口及び第二の切開口を患者の頭皮に形
成し、バーホール（burr hole)を第二の切開口と並べて
患者の頭蓋に形成する。長いチューブと連結する細長い
針をカテーテルの開口に挿入し、カテーテル／チューブ
組立体を、第一の切開口から第二の切開口まで患者の頭
皮の下に通す。次に、カテーテルがバーホールと並ぶよ
うにカテーテルを操縦するために、針を第一の切開口を
通してカテーテル及び患者の頭皮から取り出す。次に、
カテーテルを脳室内にガイドするために、針をカテーテ
ルに再び挿入する。カテーテルを所望の深さまで挿入し
た後、針をカテーテルから取り外す。
頭蓋に挿入し体液を排出させることができる。カテーテ
ルの遠位端を脳室に挿入する既知技術の１つは、Ｂｕｉ
ｊｓ等の米国特許第５，３１２，３５７号に記載されて
いる。第一の切開口及び第二の切開口を患者の頭皮に形
成し、バーホール（burr hole)を第二の切開口と並べて
患者の頭蓋に形成する。長いチューブと連結する細長い
針をカテーテルの開口に挿入し、カテーテル／チューブ
組立体を、第一の切開口から第二の切開口まで患者の頭
皮の下に通す。次に、カテーテルがバーホールと並ぶよ
うにカテーテルを操縦するために、針を第一の切開口を
通してカテーテル及び患者の頭皮から取り出す。次に、
カテーテルを脳室内にガイドするために、針をカテーテ
ルに再び挿入する。カテーテルを所望の深さまで挿入し
た後、針をカテーテルから取り外す。
【０００４】Ｂｕｉｊｓ等の技術はカテーテルを脳室に
植え込む方法を提供するが、幾つかの付随する欠点があ
る。特に、外科医は２回、針とカテーテルを組み立てな
ければならない。さらに、針をカテーテルに挿入するた
びに、カテーテルの開口を配置しなければならない。加
えて、頭蓋内にあるとき針を取り出すと、針が周りの脳
組織を損傷する恐れがある。また、針をカテーテルから
出すとき、それに応じてカテーテルが動くと脳組織を損
傷する恐れもある。
植え込む方法を提供するが、幾つかの付随する欠点があ
る。特に、外科医は２回、針とカテーテルを組み立てな
ければならない。さらに、針をカテーテルに挿入するた
びに、カテーテルの開口を配置しなければならない。加
えて、頭蓋内にあるとき針を取り出すと、針が周りの脳
組織を損傷する恐れがある。また、針をカテーテルから
出すとき、それに応じてカテーテルが動くと脳組織を損
傷する恐れもある。
【０００５】従って、患者の脳室にカテーテルを迅速か
つ安全に植え込むシステムと方法が望まれている。
つ安全に植え込むシステムと方法が望まれている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はカテーテルを患
者の体内に植え込むシステムを提供する。本発明は主に
排液カテーテルの患者の脳室への植え込みについて説明
するが、本発明のシステムは他にも同様に使用できる。
者の体内に植え込むシステムを提供する。本発明は主に
排液カテーテルの患者の脳室への植え込みについて説明
するが、本発明のシステムは他にも同様に使用できる。
【０００７】一実施形態では、カテーテルシステムは、
カテーテルに連結する外科用チューブを通して患者の脳
室から体液を排出するカテーテルを含む。細長いカテー
テルは近位端と遠位端を有する。さらに、カテーテルに
は堅いスチレットを取り出し可能に入れることができる
第一の管腔が形成されている。カテーテルは体液排出通
路となる第二の管腔を有する。使用前に、スチレットを
カテーテル内の第一の管腔に入れる。長いスリットがカ
テーテルの所定の長さに沿って形成されている。このス
リットはカテーテルの外面から第一の管腔内へ延びてい
る。スチレットの一部がスリットから突出するようにカ
テーテルを曲げて、スチレットを第一の管腔から取り出
せる。カテーテルを脳室に配置した後、外科医はスチレ
ットの露出した部分を掴んでスチレットをカテーテルか
ら外すことができる。
カテーテルに連結する外科用チューブを通して患者の脳
室から体液を排出するカテーテルを含む。細長いカテー
テルは近位端と遠位端を有する。さらに、カテーテルに
は堅いスチレットを取り出し可能に入れることができる
第一の管腔が形成されている。カテーテルは体液排出通
路となる第二の管腔を有する。使用前に、スチレットを
カテーテル内の第一の管腔に入れる。長いスリットがカ
テーテルの所定の長さに沿って形成されている。このス
リットはカテーテルの外面から第一の管腔内へ延びてい
る。スチレットの一部がスリットから突出するようにカ
テーテルを曲げて、スチレットを第一の管腔から取り出
せる。カテーテルを脳室に配置した後、外科医はスチレ
ットの露出した部分を掴んでスチレットをカテーテルか
ら外すことができる。
【０００８】脳室カテーテルを植え込む技術の一例で
は、最初に第一の切開口及び第二の切開口を患者の頭皮
に形成し、第二の切開口とほぼ一致するバーホールを患
者の頭蓋に開ける。スチレットは堅いので、カテーテル
を第一の切開口から第二の切開口まで頭皮の下を通すの
を容易にする。次に、カテーテルが頭蓋とほぼ垂直にな
るようにカテーテルと外科用チューブを操縦する。カテ
ーテルの遠位端を患者の頭蓋内の所望の深さと位置まで
挿入する。カテーテルの近位部を曲げて堅いスチレット
の一部をスリットを通してカテーテルから出す。この間
カテーテルは所定の位置に維持される。次に、外科医は
カテーテルからスチレットを取り出してカテーテルとチ
ューブを所定の位置に固定する。
は、最初に第一の切開口及び第二の切開口を患者の頭皮
に形成し、第二の切開口とほぼ一致するバーホールを患
者の頭蓋に開ける。スチレットは堅いので、カテーテル
を第一の切開口から第二の切開口まで頭皮の下を通すの
を容易にする。次に、カテーテルが頭蓋とほぼ垂直にな
るようにカテーテルと外科用チューブを操縦する。カテ
ーテルの遠位端を患者の頭蓋内の所望の深さと位置まで
挿入する。カテーテルの近位部を曲げて堅いスチレット
の一部をスリットを通してカテーテルから出す。この間
カテーテルは所定の位置に維持される。次に、外科医は
カテーテルからスチレットを取り出してカテーテルとチ
ューブを所定の位置に固定する。
【０００９】
【発明の実施の形態】添付図面を参照した以下の詳細な
説明により、本発明をより理解できるであろう。
説明により、本発明をより理解できるであろう。
【００１０】図面は、本発明の理解を容易にするため
に、ここに開示される概念を図示するものと理解すべき
である。さらに、図面は一定の割合で縮小／拡大してな
い。本発明の範囲は本明細書に示され説明された特定の
実施形態に限定されない。
に、ここに開示される概念を図示するものと理解すべき
である。さらに、図面は一定の割合で縮小／拡大してな
い。本発明の範囲は本明細書に示され説明された特定の
実施形態に限定されない。
【００１１】図１乃至図３は、本発明によるカテーテル
システム１００を示す図である。カテーテルシステム１
００はカテーテル１０２を含み、カテーテル１０２に
は、患者の脳室内に植え込まれる遠位端１０４と外科用
チューブ１０８の長手と連結する近位端１０６がある。
さもなければ、カテーテルは、カテーテルの近位端１０
６から直接体液を放出するのに最適な長さを有する。カ
テーテルの遠位端１０４には、排液のために、体液（例
えば、ＣＳＦ）が頭蓋からカテーテル内に流れるための
通路となる一連の穴１１０がある。長いスリット１１２
がカテーテル１０２に形成され、堅いスチレット１１４
をカテーテルから取り出すのを容易にする。このカテー
テルシステム１００により、外科医はカテーテルを速や
かに患者の頭皮の下をくぐらせ、カテーテルの遠位端１
０４を脳室の中へ安全に挿入できる。さらに、カテーテ
ルの遠位端１０４を所望の位置まで操縦した後、スチレ
ットを取り出す工程の間に組織を損傷する危険を最小に
しながら堅いスチレット１１４をカテーテルから取り出
せる。
システム１００を示す図である。カテーテルシステム１
００はカテーテル１０２を含み、カテーテル１０２に
は、患者の脳室内に植え込まれる遠位端１０４と外科用
チューブ１０８の長手と連結する近位端１０６がある。
さもなければ、カテーテルは、カテーテルの近位端１０
６から直接体液を放出するのに最適な長さを有する。カ
テーテルの遠位端１０４には、排液のために、体液（例
えば、ＣＳＦ）が頭蓋からカテーテル内に流れるための
通路となる一連の穴１１０がある。長いスリット１１２
がカテーテル１０２に形成され、堅いスチレット１１４
をカテーテルから取り出すのを容易にする。このカテー
テルシステム１００により、外科医はカテーテルを速や
かに患者の頭皮の下をくぐらせ、カテーテルの遠位端１
０４を脳室の中へ安全に挿入できる。さらに、カテーテ
ルの遠位端１０４を所望の位置まで操縦した後、スチレ
ットを取り出す工程の間に組織を損傷する危険を最小に
しながら堅いスチレット１１４をカテーテルから取り出
せる。
【００１２】例示する実施形態では、カテーテル１００
は、体液の排出、スチレットの収容及びシグナル通路の
ために、多数の管腔を有する。第一の管腔１１６はスチ
レット１１４を入れることのできる大きさである。カテ
ーテル１０２に形成される長いスリット１１２は外面か
ら第一の管腔１１６まで延びていて、以下に述べるよう
にスチレットをカテーテル１０２から取り出すのを可能
にする。
は、体液の排出、スチレットの収容及びシグナル通路の
ために、多数の管腔を有する。第一の管腔１１６はスチ
レット１１４を入れることのできる大きさである。カテ
ーテル１０２に形成される長いスリット１１２は外面か
ら第一の管腔１１６まで延びていて、以下に述べるよう
にスチレットをカテーテル１０２から取り出すのを可能
にする。
【００１３】第二の管腔１１８は排液穴１１０とつなが
って体液を介して連通しており、この管腔はカテーテル
の遠位端１０４から外科用チューブ１０８まで延びる。
第二の管腔１１８は、例えば、ＣＳＦが頭蓋から出てカ
テーテルと外科用チューブ１０８を通って流れ最終的に
は放出、外部収集及び／又は腹膜で吸収されるための通
路となる。一実施形態では、外科用チューブと連通する
バルブを頭皮の下に植え込み頭蓋内圧力を調節する。
って体液を介して連通しており、この管腔はカテーテル
の遠位端１０４から外科用チューブ１０８まで延びる。
第二の管腔１１８は、例えば、ＣＳＦが頭蓋から出てカ
テーテルと外科用チューブ１０８を通って流れ最終的に
は放出、外部収集及び／又は腹膜で吸収されるための通
路となる。一実施形態では、外科用チューブと連通する
バルブを頭皮の下に植え込み頭蓋内圧力を調節する。
【００１４】カテーテルの中にある第三の管腔１２０
は、例えば、探針からのシグナルを離れたモニター装置
へ伝達するリード又はコンダクター等の通路となる。探
針の一例には、センサー部位の状態を示す電気シグナル
を生じる圧力及び温度センターがある。
は、例えば、探針からのシグナルを離れたモニター装置
へ伝達するリード又はコンダクター等の通路となる。探
針の一例には、センサー部位の状態を示す電気シグナル
を生じる圧力及び温度センターがある。
【００１５】一般に、上記スリットは、体液がスリット
から漏れる可能性があるので体液排出通路となっていな
い管腔に形成されるのが好ましい。従って、カテーテル
にはスチレットを収容する少なくとも１つの管腔と体液
排出のための少なくとも１つの管腔がなければならな
い。しかし、堅いスチレットを収容すると共に体液排出
通路でもある管腔が１つのカテーテルも本発明の範囲内
である。
から漏れる可能性があるので体液排出通路となっていな
い管腔に形成されるのが好ましい。従って、カテーテル
にはスチレットを収容する少なくとも１つの管腔と体液
排出のための少なくとも１つの管腔がなければならな
い。しかし、堅いスチレットを収容すると共に体液排出
通路でもある管腔が１つのカテーテルも本発明の範囲内
である。
【００１６】図４に示すように、第一の管腔１１６にあ
る細長いスリット１１２により、外科医は選択的にカテ
ーテル１０２を曲げてスチレット１１４を取り出すこと
ができる。特に、カテーテル１０２の遠位領域１２０の
位置を維持しながら、スリット１１２に沿った一点で変
形させると、スチレット１１４の近位部１２２が第一の
管腔１１６から出る。このため、スチレットがカテーテ
ル１０２内にあるときは、スリット１１２はスチレット
１１４の近位チップ１１８（図３）を超えて延びてなく
てはいけない。外科医はスチレット１１４の露出した部
分１２２を容易に掴むことができ、カテーテルから取り
出すのが簡単になる。
る細長いスリット１１２により、外科医は選択的にカテ
ーテル１０２を曲げてスチレット１１４を取り出すこと
ができる。特に、カテーテル１０２の遠位領域１２０の
位置を維持しながら、スリット１１２に沿った一点で変
形させると、スチレット１１４の近位部１２２が第一の
管腔１１６から出る。このため、スチレットがカテーテ
ル１０２内にあるときは、スリット１１２はスチレット
１１４の近位チップ１１８（図３）を超えて延びてなく
てはいけない。外科医はスチレット１１４の露出した部
分１２２を容易に掴むことができ、カテーテルから取り
出すのが簡単になる。
【００１７】例示する実施形態では、スチレットの近位
チップ１１８は、外科医が確実にスチレットを掴めるよ
うな外形及び／又は粗い面をしている。一実施形態で
は、スチレットの近位チップ１１８には節（こぶ）があ
る。
チップ１１８は、外科医が確実にスチレットを掴めるよ
うな外形及び／又は粗い面をしている。一実施形態で
は、スチレットの近位チップ１１８には節（こぶ）があ
る。
【００１８】システムの部品の全体の寸法は変えること
ができる。例えば、カテーテル１０２の長さは約２０ｃ
ｍ乃至約５０ｃｍである。スリット１１２の長さは約２
ｃｍ乃至１５ｃｍであることが可能である。スチレット
の直径は約０．５ｍｍ乃至約１．５ｍｍであることが可
能である。
ができる。例えば、カテーテル１０２の長さは約２０ｃ
ｍ乃至約５０ｃｍである。スリット１１２の長さは約２
ｃｍ乃至１５ｃｍであることが可能である。スチレット
の直径は約０．５ｍｍ乃至約１．５ｍｍであることが可
能である。
【００１９】図５乃至図７は、急性頭部外傷を治療する
ために図１乃至図３のカテーテルシステムを使用する技
術の一例を示す図である。本発明は、水頭症の治療にも
使用できる。最初に、患者の頭皮１５４の所定の位置に
第一の切開口１５０及び第二の切開口１５２を形成し、
第二の切開口１５２近くの頭蓋にバーホール（図示せ
ず）を開ける。堅いスチレット１１４（図２乃至図４）
を収容するカテーテル１０２を頭皮の下に第一の切開口
１５０から第二の切開口１５２まで通す（図５）。スチ
レット１１４によりカテーテル１０２に堅さが付与され
ているので、外科医はカテーテルを頭皮の下へ進めやす
くなる。
ために図１乃至図３のカテーテルシステムを使用する技
術の一例を示す図である。本発明は、水頭症の治療にも
使用できる。最初に、患者の頭皮１５４の所定の位置に
第一の切開口１５０及び第二の切開口１５２を形成し、
第二の切開口１５２近くの頭蓋にバーホール（図示せ
ず）を開ける。堅いスチレット１１４（図２乃至図４）
を収容するカテーテル１０２を頭皮の下に第一の切開口
１５０から第二の切開口１５２まで通す（図５）。スチ
レット１１４によりカテーテル１０２に堅さが付与され
ているので、外科医はカテーテルを頭皮の下へ進めやす
くなる。
【００２０】所望の長さの外科用チューブ１０８の付い
たカテーテル１０２を第二の切開口１５２から引き出
し、カテーテルが患者の頭蓋に対してほぼ直立する位置
にくるようにする（図６）。カテーテルの遠位端１０４
が頭蓋のバーホールと並び、カテーテルの脳室への挿入
が可能となる。
たカテーテル１０２を第二の切開口１５２から引き出
し、カテーテルが患者の頭蓋に対してほぼ直立する位置
にくるようにする（図６）。カテーテルの遠位端１０４
が頭蓋のバーホールと並び、カテーテルの脳室への挿入
が可能となる。
【００２１】スチレット１１４により堅いままであるカ
テーテル１０２を、所望の深さまで患者の頭の中へ挿入
する。一実施形態では、脳室からの体液の排出を促すよ
うに、カテーテルの遠位端を配置する。カテーテル１０
２を所望の位置まで操縦したら、頭蓋の隣りにあるカテ
ーテルの一部分を利用してカテーテルを脳室内の所定の
位置に維持する。スチレットの近位部１２２がカテーテ
ルのスリット１１２から突出するようにカテーテルの近
位部を曲げる（図７）。次に、外科医はスチレット１１
４の露出した粗い面の近位チップ１１８を掴んでスチレ
ット１１４をカテーテルから取り出す。
テーテル１０２を、所望の深さまで患者の頭の中へ挿入
する。一実施形態では、脳室からの体液の排出を促すよ
うに、カテーテルの遠位端を配置する。カテーテル１０
２を所望の位置まで操縦したら、頭蓋の隣りにあるカテ
ーテルの一部分を利用してカテーテルを脳室内の所定の
位置に維持する。スチレットの近位部１２２がカテーテ
ルのスリット１１２から突出するようにカテーテルの近
位部を曲げる（図７）。次に、外科医はスチレット１１
４の露出した粗い面の近位チップ１１８を掴んでスチレ
ット１１４をカテーテルから取り出す。
【００２２】スチレット１１４をカテーテルから取り出
したら、外科用チューブのたるみ１０８を除き、従来の
縫合技術を用いてカテーテル／チューブ組立体を所定の
位置に固定できる。
したら、外科用チューブのたるみ１０８を除き、従来の
縫合技術を用いてカテーテル／チューブ組立体を所定の
位置に固定できる。
【００２３】当業者は上述した実施形態に基づいて本発
明のさらに他の特徴と効果を理解するであろう。従っ
て、本発明は、特別に示し説明した事項により限定され
ず、特許請求の範囲に示す事項により限定される。本明
細書に引用した全ての刊行物と文献はそれらの内容全部
を参考として本明細書に取り込む。
明のさらに他の特徴と効果を理解するであろう。従っ
て、本発明は、特別に示し説明した事項により限定され
ず、特許請求の範囲に示す事項により限定される。本明
細書に引用した全ての刊行物と文献はそれらの内容全部
を参考として本明細書に取り込む。
【００２４】好適な実施態様を以下に示す。 （１）前記カテーテルが脳室カテーテルである請求項１
に記載のシステム。 （２）前記スチレットが前記カテーテルが患者の頭皮の
下を通るのを容易にする請求項１に記載のシステム。 （３）前記スチレットは、前記カテーテルが患者の脳室
内に植え込まれるまで、前記カテーテル内に含まれる請
求項１に記載のシステム。 （４）前記カテーテルは、さらに、前記カテーテルの遠
位端にある排液穴と体液連通する第二の管腔を有する請
求項１に記載のシステム。 （５）前記カテーテルは、さらに、前記カテーテルの遠
位端にある探針により生じるシグナルのシグナル通路と
なる第三の管腔を有する実施態様（４）に記載のシステ
ム。
に記載のシステム。 （２）前記スチレットが前記カテーテルが患者の頭皮の
下を通るのを容易にする請求項１に記載のシステム。 （３）前記スチレットは、前記カテーテルが患者の脳室
内に植え込まれるまで、前記カテーテル内に含まれる請
求項１に記載のシステム。 （４）前記カテーテルは、さらに、前記カテーテルの遠
位端にある排液穴と体液連通する第二の管腔を有する請
求項１に記載のシステム。 （５）前記カテーテルは、さらに、前記カテーテルの遠
位端にある探針により生じるシグナルのシグナル通路と
なる第三の管腔を有する実施態様（４）に記載のシステ
ム。
【００２５】（６）前記スリットの長さが約２ｃｍ乃至
約１５ｃｍである請求項１に記載のシステム。 （７）前記カテーテルの長さが約２０ｃｍ乃至約５０ｃ
ｍである請求項１に記載のシステム。 （８）前記スチレットが近位端と遠位端を有し、前記近
位端は粗くなっていて前記スチレットを確実に掴めるよ
うにする請求項１に記載のシステム。 （９）前記スリットの近位端が前記スチレットの近位端
を超えて延びる請求項１に記載のシステム。 （１０）前記外科用チューブがバルブと連結できる請求
項１に記載のシステム。
約１５ｃｍである請求項１に記載のシステム。 （７）前記カテーテルの長さが約２０ｃｍ乃至約５０ｃ
ｍである請求項１に記載のシステム。 （８）前記スチレットが近位端と遠位端を有し、前記近
位端は粗くなっていて前記スチレットを確実に掴めるよ
うにする請求項１に記載のシステム。 （９）前記スリットの近位端が前記スチレットの近位端
を超えて延びる請求項１に記載のシステム。 （１０）前記外科用チューブがバルブと連結できる請求
項１に記載のシステム。
【００２６】（１１）前記スチレットは、前記カテーテ
ルを前記スリットに沿って曲げることにより、前記第一
の管腔から取り出せる請求項１に記載のシステム。 （１２）前記スリットは前記カテーテルのほぼ遠位領域
に位置する請求項１に記載のシステム。 （１３）前記スリットの長さは少なくとも２ｃｍである
請求項２に記載のシステム。 （１４）前記スチレットは、前記カテーテルを曲げるこ
とにより、前記第一の管腔から取り出せる請求項２に記
載のシステム。 （１５）患者の頭皮に第一の切開口及び第二の切開口を
形成し、前記患者の頭蓋の前記第二の切開口の近くに穴
を形成し、前記第一の切開口から前記第二の切開口ま
で、前記頭皮の下を前記カテーテルを進め、前記カテー
テルが前記頭蓋に対してほぼ直立するように前記カテー
テルを操縦し、前記カテーテルを前記患者の頭蓋内に挿
入し、前記カテーテルを曲げて、前記カテーテル内に含
まれる堅いスチレットの一部を前記カテーテルの長いス
リットから出し、前記カテーテルから前記スチレットを
取り出すことを含む脳室カテーテルの植え込み方法。
ルを前記スリットに沿って曲げることにより、前記第一
の管腔から取り出せる請求項１に記載のシステム。 （１２）前記スリットは前記カテーテルのほぼ遠位領域
に位置する請求項１に記載のシステム。 （１３）前記スリットの長さは少なくとも２ｃｍである
請求項２に記載のシステム。 （１４）前記スチレットは、前記カテーテルを曲げるこ
とにより、前記第一の管腔から取り出せる請求項２に記
載のシステム。 （１５）患者の頭皮に第一の切開口及び第二の切開口を
形成し、前記患者の頭蓋の前記第二の切開口の近くに穴
を形成し、前記第一の切開口から前記第二の切開口ま
で、前記頭皮の下を前記カテーテルを進め、前記カテー
テルが前記頭蓋に対してほぼ直立するように前記カテー
テルを操縦し、前記カテーテルを前記患者の頭蓋内に挿
入し、前記カテーテルを曲げて、前記カテーテル内に含
まれる堅いスチレットの一部を前記カテーテルの長いス
リットから出し、前記カテーテルから前記スチレットを
取り出すことを含む脳室カテーテルの植え込み方法。
【００２７】（１６）前記スチレットは、前記カテーテ
ルに形成される第一の管腔に入る実施態様（１５）に記
載の方法。 （１７）さらに、前記カテーテルに形成される第二の管
腔を通って、前記頭蓋から体液を排出することを含む実
施態様（１６）に記載の方法。 （１８）さらに、前記カテーテルに形成される第三の管
腔を通して、前記頭蓋内に探針を挿入して、生理的状態
をモニターすることを含む実施態様（１７）に記載の方
法。
ルに形成される第一の管腔に入る実施態様（１５）に記
載の方法。 （１７）さらに、前記カテーテルに形成される第二の管
腔を通って、前記頭蓋から体液を排出することを含む実
施態様（１６）に記載の方法。 （１８）さらに、前記カテーテルに形成される第三の管
腔を通して、前記頭蓋内に探針を挿入して、生理的状態
をモニターすることを含む実施態様（１７）に記載の方
法。
【００２８】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、患
者の脳室等にカテーテルを迅速かつ安全に植え込むカテ
ーテルシステムを提供できる効果がある。
者の脳室等にカテーテルを迅速かつ安全に植え込むカテ
ーテルシステムを提供できる効果がある。
【図１】本発明によるカテーテルシステムの側面図であ
る。
る。
【図２】ライン２−２に沿った図１のカテーテルシステ
ムの断面図である。
ムの断面図である。
【図３】図１のカテーテルシステムの一部を形成するス
チレットの側面図である。
チレットの側面図である。
【図４】図１のカテーテルシステムから取り出す図３の
スチレットを示す模式図である。
スチレットを示す模式図である。
【図５】患者の頭皮の下を通った図１のカテーテルシス
テムを示す模式図である。
テムを示す模式図である。
【図６】患者の頭蓋にあるバーホールに挿入した図１の
カテーテルシステムを示す模式図である。
カテーテルシステムを示す模式図である。
【図７】図３のスチレットを取り出す図１のカテーテル
システムを示す模式図である。
システムを示す模式図である。
１００ カテーテルシステム １０２ カテーテル １０４ カテーテルの遠位端 １０６ カテーテルの近位端 １０８ 外科用チューブ １１０ 排液穴 １１２ スリット １１４ スチレット １１６ 第一の管腔 １１８ 第二の管腔 １２０ 第三の管腔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 500140415 325 Ｐａｒａｍｏｕｎｔ Ｄｒｉｖｅ, Ｒａｙｎｈａｍ， Ｍａｓｓａｃｈｕｓ ｅｔｔｓ 02767−0350， Ｕ．Ｓ．Ａ. (72)発明者 ティモシー・ベアーズレー アメリカ合衆国、02364 マサチューセッ ツ州、キングストン、インディアン・ポン ド・ロード 132
Claims (2)
- 【請求項１】 遠位端と近位端を有する細長いカテーテ
ルであって、前記カテーテルには第一の管腔と前記カテ
ーテルの所定の長さに沿って形成される長いスリットが
あり、前記スリットは前記カテーテルの外面から前記第
一の管腔内へ延びているカテーテルと、 前記第一の管腔内に取り出し可能に入る堅いスチレット
とを有するカテーテルシステム。 - 【請求項２】 脳室カテーテルと、前記カテーテルの第
一の管腔内に取り出し可能に入る堅いスチレットとを有
する、患者からＣＳＦを排出するためのカテーテルシス
テムであって、 前記脳室カテーテルは、 前記ＣＳＦを排出するための穴のある遠位端と、 外科用チューブと連結する近位端と、 所定の長さの前記のカテーテル内に形成される第一の管
腔と、 前記カテーテルの外面から前記第一の管腔内に延びる長
いスリットと、 前記ＣＳＦを前記患者から排出させる、前記カテーテル
の穴と近位端とに体液連通する第二の管腔と、 前記カテーテルの遠位端にある探針からのシグナルを伝
達するコンダクターの通路となる、前記カテーテル内に
形成される第三の管腔とを有するカテーテルシステム。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US09/281,546 US6193691B1 (en) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | Catheter system |
| US281546 | 1999-03-30 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000300679A true JP2000300679A (ja) | 2000-10-31 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000091951A Expired - Fee Related JP4312346B2 (ja) | 1999-03-30 | 2000-03-29 | カテーテルシステム |
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|---|---|
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| JP (1) | JP4312346B2 (ja) |
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