JP2000300481A - 電気掃除機用ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の各種ブラシやノズルは、用途の数だけ
ブラシやノズルを用意しなければならない。 【解決手段】 電気掃除機の本体等の先に着脱可能な連
結部材に、底面掃除部と側方掃除部が形成された２つの
ブラシ部材を、底面掃除部が横向きに開いた状態から、
底面掃除部同士及び側方掃除部同士が突き合って縦向き
に閉じた状態まで開閉可能に設け、２つのブラシ部材に
開閉時に互いに噛み合うギヤを設けた。２つのブラシ部
材の側方掃除部に刷毛を設けた。２つのブラシ部材に開
閉時に互いに噛み合うギヤを設け、且つ夫々の側面掃除
部に刷毛を設けた。２つのブラシ部材に両者を閉じた状
態に係止する係止部を設けた。２つのブラシ部材に両者
を閉じた状態に係止し、且つ係止時に係止したことを確
認できる音が出る係止部を設けた。夫々のブラシ部材の
側方掃除部に刷毛を半割り筒状に設けて、両ブラシ部材
を閉じると両側方掃除部の刷毛が突き合わされて筒状に
なるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機の本体、
ホース、手元パイプ、延長パイプ等の先に着脱可能な掃
除用のブラシに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】電気掃除機には各種のものがあり、室内
を掃除する通常のものと、室内、ロッカー内といった狭
い場所を掃除するもの（ハンドクリーナー）がある。通
常の電気掃除機は掃除機本体と、それに脱着可能なホー
スと、その先端の手元パイプに脱着可能な延長パイプ
と、延長パイプに着脱可能なブラシとからなる。ブラシ
には床掃除用の床ブラシ、布団掃除用の布団ブラシ、棚
や引き出し掃除用のキャッチブラシ、部屋の隅やサッシ
の溝掃除用のハキトリブラシ等があり、用途に応じて手
元パイプの先、或は延長パイプの先に差し換えて使用で
きるようにしてある。また、ブラシとは別に、隙間掃除
用のノズルもあり、これは狭い隙間とかサッシの溝等の
掃除に使用されている。ハンドクリーナーには電源を商
用電源とするものと電池（バッテリー）とするものがあ
るが、ブラシやノズルを直接本体に着脱できるようにし
たものが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の各種ブラシやノ
ズルは、いずれも、用途別に使用するものであるため、
用途の数だけブラシやノズルを用意しなければならず、
また、用途に応じてブラシやノズルをホースやパイプに
差し換えなければならず、面倒であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、１つで
従来の２以上のブラシやノズルの機能を兼備した電気掃
除機（ハンドクリーナーを含む）用ブラシを提供するこ
とにある。

【０００５】本発明は前記目的を達成するために、ブラ
シを、床の掃除がし易い横に開いた状態から、狭い箇所
や深い箇所の掃除がし易い縦向きに閉じた状態まで開閉
可能としたものである。

【０００６】本発明の第１の電気掃除機用ブラシは、電
気掃除機の本体、ホース、手元パイプ、延長パイプ等の
先に着脱可能な連結部材に、底面掃除部と側方掃除部が
形成された２つのブラシ部材を、底面掃除部が横向きに
開いた状態から、底面掃除部同士及び側方掃除部同士が
突き合って縦向きに閉じた状態まで開閉可能に設け、２
つのブラシ部材に開閉時に互いに噛み合うギヤを設けた
ものである。

【０００７】本発明の第２の電気掃除機用ブラシは、電
気掃除機の本体、ホース、手元パイプ、延長パイプ等の
先に着脱可能な連結部材に、底面掃除部と側方掃除部が
形成された２つのブラシ部材を、底面掃除部が横向きに
開いた状態から、底面掃除部同士及び側方掃除部同士が
突き合って縦向きに閉じた状態まで開閉可能に設け、２
つのブラシ部材の側方掃除部に刷毛を設けたものであ
る。

【０００８】本発明の第３の電気掃除機用ブラシは、電
気掃除機の本体、ホース、手元パイプ、延長パイプ等の
先に着脱可能な連結部材に、底面掃除部と側方掃除部が
形成された２つのブラシ部材を、底面掃除部が横向きに
開いた状態から、底面掃除部同士及び側方掃除部同士が
突き合って縦向きに閉じた状態まで開閉可能に設け、２
つのブラシ部材に開閉時に互いに噛み合うギヤを設け、
夫々の側面掃除部に刷毛を設けたものである。

【０００９】本発明の第４の電気掃除機用ブラシは、前
記第１乃至第３記載のいずれかの電気掃除機用ブラシに
おいて、２つのブラシ部材に両者を閉じた状態に係止す
る係止部を設けたものである。

【００１０】本発明の第５の電気掃除機用ブラシは、前
記第１乃至第４記載のいずれかの電気掃除機用ブラシに
おいて、２つのブラシ部材に両者を閉じた状態に係止
し、且つ係止時に係止したことを確認できる音が出る係
止部を設けたものである。

【００１１】本発明の第６の電気掃除機用ブラシは、前
記第１乃至第５記載のいずれかの電気掃除機用ブラシに
おいて、夫々のブラシ部材の側方掃除部に刷毛を半割り
筒状に設けて、両ブラシ部材を閉じると両側方掃除部の
刷毛が突き合わされて筒状になるようにしたものであ
る。

【００１２】

【発明の実施の形態】（実施形態１）本発明の電気掃除
機用ブラシの第１の実施形態を図１〜図５に基づいて詳
細に説明する。この電気掃除機用ブラシ１０は図１、図
２に示すように、電気掃除機のホース、手元パイプ、延
長パイプ等の先に着脱可能な連結部材１に、底面掃除部
２と側方掃除部３とを備えた２つの対称形のブラシ部材
４を、図１のように底面掃除部２が横向きに水平に開い
て床、壁等に接触する状態から、図３に示すように底面
掃除部２が突合わされて縦向きに閉じた状態まで開閉可
能に連結してある。

【００１３】連結部材１は筒状の差込口１１が突設され
た板状の手前板１２と、それと対向する先方板１３と、
両板１２、１３間の天板１４とを樹脂成形して、下面及
び両側面が開口する下向きコ字状に成形し、手前板１２
の底面に細い繊維を束にした刷毛６を間隔をあけて植毛
してある。図４に示すように手前板１２には差込口１１
に連通する吸込穴１５が開口され、手前板１２の内面の
うち吸込穴１５の左右両側には円形の嵌合穴１６が形成
され、吸込穴１５の下に小片状の下方ストッパー１７が
突設されている。先方板１３の内面のうち手前板１２の
嵌合穴１６と対向する位置にも円形の嵌合穴１６が形成
されている。天板１４の内面中央部には細長い板状の上
方ストッパー１８が前後方向に設けられている。

【００１４】２つのブラシ部材４は対称形であり、図
２、５（図５は図２の向かって左側のブラシ部材４を示
す）に示すように横長に樹脂成形された本体１９に細い
繊維を束ねた刷毛６を植毛してある。本体１９は底面２
０が全面開口し、側面２１が半円状に開口し、内壁面２
２が内側に湾曲しており、周壁２３の連結側２４を円弧
状に形成し、その外周面に噛合歯（ギヤ）５を形成し、
周壁２３の両側面に嵌合突子２５を突設し、周壁２３の
一方の側面に開閉用の係止部（摘み）７が突設されてい
る。嵌合突子２５は前記連結部材１の嵌合穴１６に回転
可能に嵌入されるものである。摘み７は蝦蟇口の口金の
原理を応用したものであり、図３のようにブラシ部材４
を閉じて互いに嵌合させると、嵌合音が生じてブラシ部
材４が閉じたままの状態に保持され、図３のようにブラ
シ部材４が閉じている状態で２つの摘み７を反対側に押
して嵌合を解除するとブラシ部材４を開くようにしてあ
る。また、２つのブラシ部材４の周壁２３の対向位置に
は磁石２６が嵌込まれ、その上面を周壁２３の上面に露
出させて、２つのブラシ部材４を閉じたときに磁石２６
同士が吸着して２つのブラシ部材４が閉じた状態に確実
に確保されるようにしてある。さらに、ギヤ５は、ブラ
シ部材４とは別体の独立したものとしても良い。

【００１５】刷毛６は周壁２３の底面に間隔をあけて植
毛してあり、この場合、図３のように２つのブラシ部材
４を閉じて突合わせたときに、一方のブラシ部材４の刷
毛６と他方のブラシ部材４の刷毛６とが突き合って刷毛
６が傷まないするため、両ブラシ部材４の刷毛６の植毛
位置を交互にずらしてある。本体１９の側面２１の外側
にも刷毛６を間隔をあけて半円状に植毛して、図３のよ
うに２つのブラシ部材４を閉じて突合わせると、刷毛６
が側面２１に設けられた側方吸込口２７の周囲に円筒状
に並ぶようにしてある。また、側面２１に植毛した刷毛
６は周壁２３の底面に植毛した刷毛６よりも長くして、
狭い箇所や奥行の深い箇所に差込み易くして、それらの
箇所を掃除し易くしてある。

【００１６】連結部材１とブラシ部材４は次の様にして
組立てられている。連結部材１の内側に２つのブラシ部
材４を配置し、夫々のブラシ部材４に突設されている嵌
合突子２５を連結部材１の嵌合穴１６に嵌入し、同時
に、２つのブラシ部材４の噛合歯（ギヤ）５を噛合せ
て、底面掃除部２が横向きに開いた状態から底面掃除部
２同士及び側方掃除部３同士が突き合って縦向きに閉じ
た状態まで手動操作により開閉可能としてある。ここ
で、ギヤ５をブラシ部材５とは別体の独立したものとし
た場合は、同ギヤ５を後から組み込んで噛合せて、底面
掃除部２が横向きに開いた状態から底面掃除部２同士及
び側方掃除部３同士が突き合って縦向きに閉じた状態ま
で手動操作により開閉可能となるようにする。

【００１７】２つのブラシ部材４は真横まで開くとブラ
シ部材４の内側端面２８が連結部材１の上方ストッパー
１８に突当たってそれ以上開かなくなり、閉じたときは
ブラシ部材４の内面の窪み２９が連結部材１の下方スト
ッパー１７に突当たってそれ以上は閉じないようにして
ある。ブラシ部材４の開閉は摘み７を蝦蟇口の口金と同
様に操作して行なうことも、ブラシ部材４自体を指で持
って行なうこともできる。このとき、両摘み７の係止時
と係止解除時に摘みの開閉音がして、２つのブラシ部材
４が開閉したことを耳で確認できるようにしてある。両
摘み７が互いに係止するだけでも両ブラシ部材４は確実
に閉じるが、磁石２６があるため両ブラシ部材４は閉じ
た状態に確実に保持される。

【００１８】実施形態１の底面掃除部２の刷毛６及び連
結部材１の手前板１２の底面の刷毛６は固定されている
が、刷毛６の下にスプリングを入れて上下動できるよう
にすることもできる。また、刷毛６の代わりにフェルト
とか他のクッション材を使用することもできる。

【００１９】２つのブラシ部材４を板バネや挟形バネ等
で連結して、両ブラシ部材４が常時開く方向に付勢され
るようにして置くこともできる。このようにすれば、両
ブラシ部材４の摘み７の係止を解除すると、両ブラシ部
材４が自動的に広げられ、その状態が確保されるので、
使用時に両ブラシ部材４が不用意に閉じることがない。
両ブラシ部材４を閉じるときはバネの付勢力よりも強い
力で強制的に閉じて両ブラシ部材４の摘み７同士を係止
させれば閉じてその状態に保持される。

【００２０】（実施形態１の電気掃除機用ブラシの使用
例）実施形態１の電気掃除機用ブラシを使用して床面
（畳、板、カーペット等）を掃除するには、連結部材１
の筒状の差込口１１を電気掃除機のホース、手元パイ
プ、延長パイプ等の先に差込み、２つのブラシ部材４を
図１、２のように水平に開き、その底面掃除部２を床面
に接触させ、電気掃除機を始動させ、手動操作により電
気掃除機用ブラシ１０を床面を滑らせて掃除する。図９
に示す引出し５０の中（深い箇所）とか、家具と壁の間
の狭い箇所、箪笥の上、鴨居、長押といった高い箇所を
掃除する場合は、２つのブラシ部材１を図３のように閉
じてブラシ部材４を縦向きにし、両ブラシ部材４の半円
筒状の側方掃除部３同士を突合わせて刷毛６を細長い円
筒状にする。この状態で側方掃除部３の刷毛６を深い箇
所、狭い箇所に差込み、高い箇所にあてがって掃除機を
駆動させて掃除をする。底面掃除部２、側方掃除部３の
いずれで掃除をする場合も、掃除機の吸引力によりブラ
シ部材４の底面吸込口３０或は側方吸込口２７から吸引
された塵芥は、ブラシ部材４の内側空間を通過して連結
部材１の差込口１１に吸引され、更に掃除機の集塵部に
吸引される。

【００２１】（実施形態２）本発明の電気掃除機用ブラ
シの第２の実施形態を図６〜図８に基づいて詳細に説明
する。本実施形態の基本的な構成は前記実施形態１と同
様である。異なるのは差込口１１を図６、図７の矢印Ａ
−Ｂ方向に回転自在とすると共に図６、図７の矢印Ｃ−
Ｄ方向に首振り自在としたこと、ブラシ部材４の底面掃
除部２の前方側の刷毛６の代わりに前方車輪３１を回転
自在に設け、ブラシ部材４の底面掃除部２の後方側の刷
毛６を昇降可能とし、更に後方車輪３２を設けたことで
ある。後方側の刷毛６を昇降可能とすることにより底面
掃除部２で床面を掃除するときに、刷毛６を床面の凹凸
に馴染み易くし、前方車輪３１及び後方車輪３２を設け
ることにより、底面掃除部２で床面を掃除するときにブ
ラシの滑りをよくしてある。

【００２２】図６、図７の差込口１１は矢印Ａ−Ｂ方向
に回転自在とし、矢印Ｃ−Ｄ方向に首振り自在とするた
め、次のような構造にしてある。連結部材１のロール取
付部３３に連結ロール３４を矢印Ｃ−Ｄ方向に回転自在
に設け、その連結ロール３４から連結筒３５をＴ字状に
突設し、連結筒３５に差込口１１を矢印Ａ−Ｂ方向に回
転自在に取り付けてある。この場合、連結ロール３４の
周壁に開口されている通孔が連結部材１内に連通し、連
結筒３５が連結ロール３４内に連通して、底面掃除部２
から吸引された塵芥が連結ロール３４から差込口１１内
を通過して掃除機に吸引されるようにしてある。図６、
図７では差込口１１をく字形に曲げてあるが、その曲げ
角度はヘ字状とか、真直といったように、掃除し易くな
る所望角度とすることができる。

【００２３】図６の前方車輪３１は２つのブラシ部材４
の夫々に２個づつ取付けられている。図６の左側のブラ
シ部材４に取付けられている前方車輪３１は、内側のも
のが二連、外側のものが一つ（単独）であり、図６の右
側のブラシ部材４に取付けられている前方車輪３１は内
側のものが一つ（単独）、外側のものが二連であり、こ
のように、二連のものと単独のものを交互に取り付ける
ことにより、ブラシ部材４を閉じた時に左側のブラシ部
材４の二連の前方車輪３１間に右側のブラシ部材４の単
独の前方車輪３１が収まり、右側のブラシ部材４の二連
の前方車輪３１間に左側のブラシ部材４の単独の前方車
輪３１が収まって、左右のブラシ部材４が確実に突き合
わされて、両ブラシ部材４の間に隙間ができないように
してある。

【００２４】図６のブラシ部材４の底面掃除部２の後方
の刷毛６は、図８（ａ）に示すように樹脂製の基台３６
に一列に密に植毛されており、その基台３６を図８
（ｂ）に示すように底面掃除部２の周縁３７に形成され
た収容凹部３８内の波形の板バネ３９の上に配置するこ
とにより、刷毛６の先端を下に押すと板バネ３９が押し
下げられて降下し、押しを解除すると板バネ３９の復元
力で復帰（上昇）するようにしてある。この場合、図８
（ａ）に示すように基台３６の長手方向両端面外側に係
止突子４０を突設し、それを図８（ｂ）に示すように周
縁３７の嵌合溝４１に嵌合させて、基台３６が板バネ３
９で押し上げられると係止突子４０が嵌合溝４１の上縁
に当ってそれ以上は上昇しないようにしてある。このよ
うな構造とすることにより、２つのブラシ部材４を横向
きに開いて掃除をすると、刷毛６が床面の凹凸に追随し
て上下動するようにしてある。刷毛６は図示されていな
い調節レバーを手動操作して昇降させるとか、他の方式
で昇降させることもできる。いずれにしても、床面の種
類、例えば、絨毯、フローリング、カーペット等に合わ
せて刷毛６の高さを調節できるようにするのが望まし
い。ちなみに、床面が絨毯の場合は刷毛６の高さが高い
とブラシ部材４の滑りが重くなり、刷毛６の高さを低く
するとブラシの滑りが軽くなり、掃除し易くなる。更
に、連結部材１の手前板１２の底面の刷毛６も同様の機
構により昇降可能とすることができる。

【００２５】図７の後方車輪３２は、連結部材１のロー
ル取付部３３の幅方向両外側に回転自在に取付けられて
いる。この後方車輪３２及び前記の前方車輪３１を設け
たことにより、ブラシ部材４が床面を滑り易くなり、ブ
ラシ部材４が大型化しても小さな力で操作できる。

【００２６】連結部材１の上面には開閉摘み４２が取り
付けられている。この開閉摘み４２は連結部材１に内蔵
されている（図示されていない）駆動機構と連動してお
り、開閉摘み４２を左回転させると駆動機構が作動して
２つのブラシ部材４が図６のように水平に開き、逆に、
右回転させると駆動機構が作動して２つのブラシ部材４
が図７の様に縦向きに閉じるようにしてある。

【００２７】本実施形態の場合も、２つのブラシ部材４
の周壁に磁石を埋込んで、両ブラシ部材４を閉じた時に
ブラシ部材４同士が吸引密着されるようにしたり、２つ
のブラシ部材４を外側開きに付勢するバネで連結して、
ブラシ部材４を開くときに容易に開くようにしたりする
ことができる。

【００２８】（実施形態２の電気掃除機用ブラシの使用
例）実施形態２の電気掃除機用ブラシを使用して床面を
掃除するには、連結部材１の筒状の差込口１１を電気掃
除機本体とか、延長パイプ等の先に差込み、２つのブラ
シ部材４を図６のように水平に開き、その底面掃除部２
を床面に接触させ、電気掃除機を始動させ、手動操作に
よりブラシを床面を滑らせて掃除をする。図９に示す引
出し５０の中（深い箇所）とか、家具と壁の間の狭い箇
所、箪笥の上、鴨居、長押といった高い箇所を掃除する
場合は、２つのブラシ部材４を図７の様に閉じてブラシ
部材４を縦向きにし、両ブラシ部材４の半円筒状の側方
掃除部３同士を突合わせて刷毛６を細長い円筒状にす
る。この状態で側方掃除部３の刷毛６を深い箇所、狭い
箇所に差込み、高い箇所にあてがって掃除機を駆動させ
て掃除をする。底面掃除部２、側方掃除部３のいずれで
掃除をする場合も、掃除機の吸引力によりブラシ部材４
の底面吸込口３０或は側方吸込口２７から吸引された塵
芥は、ブラシ部材４の内側空間を通過して連結部材１の
差込口１１に吸引され、更に掃除機の集塵部に吸引され
る。

【００２９】（その他の実施形態）本発明の電気掃除機
用ブラシは、側方掃除部３１の刷毛６をできるだけ長く
したり、ブラシ部材４を細くして、刷毛６の先が深い箇
所の底まで届くようにしたり、狭い箇所の奥まで差込む
ことができるようにしたりするのがよい。連結部材１と
ブラシ部材４は両ブラシ部材４を閉じて突合わせた時
に、その外形が動物の顔の形とか、花の形といった各種
の装飾形状になるようにすることもできる。

【００３０】

【発明の効果】本発明の第１の電気掃除機用ブラシは、
電気掃除機の本体、ホース、手元パイプ、延長パイプ等
の先に着脱可能な連結部材に、底面掃除部と側方掃除部
が形成された２つのブラシ部材を、底面掃除部が横向き
に開いた状態から、底面掃除部同士及び側方掃除部同士
が突き合って縦向きに閉じた状態まで開閉可能に設け、
２つのブラシ部材に開閉時に互いに噛み合うギヤを設け
たので、次のような効果がある。 ．ブラシ部材を横に開けば通常の掃除機のブラシと同
様に床に接触させて床を掃除することができ、ブラシ部
材を縦向きに閉じればブラシ部材の幅が狭くなるので、
深い箇所、狭い箇所、高い箇所を掃除することができ、
１個で複数の役割を果たすので、一々他のブラシ等のア
ダプターと付け替える手間が掛からない。 ．２つのブラシ部材に開閉時に互いに噛み合うギヤを
設けたので、ブラシ部材をスムースに開閉することがで
きる。

【００３１】本発明の第２の電気掃除機用ブラシは、電
気掃除機の本体、ホース、手元パイプ、延長パイプ等の
先に着脱可能な連結部材に、底面掃除部と側方掃除部が
形成された２つのブラシ部材を、底面掃除部が横向きに
開いた状態から底面掃除部同士及び側方掃除部同士が突
き合って縦向きに閉じた状態まで開閉可能に設け、２つ
のブラシ部材の側方掃除部に刷毛を設けたので次のよう
な効果がある。 ．部屋の端や隅を掃除するときに刷毛が壁に接触し、
壁に傷が付くことがなく、また、壁の接触箇所も同時に
掃除することができる。 ．ブラシ部材を閉じて使用すると深い箇所、狭い箇
所、高い箇所の掃除がし易くなる。

【００３２】本発明の第３の電気掃除機用ブラシは、電
気掃除機の本体、ホース、手元パイプ、延長パイプ等の
先に着脱可能な連結部材に、底面掃除部と側方掃除部が
形成された２つのブラシ部材を、底面掃除部が横向きに
開いた状態から底面掃除部同士及び側方掃除部同士が突
き合って縦向きに閉じた状態まで開閉可能に設け、２つ
のブラシ部材に開閉時に互いに噛み合うギヤを設け、夫
々の側面掃除部に刷毛を設けたので、第１の電気掃除機
用ブラシの効果及び第２の電気掃除機用ブラシの効果の
双方の効果がある。

【００３３】本発明の第４の電気掃除機用ブラシは、２
つのブラシ部材に両者を閉じた状態に係止する係止部を
設けたので、第１乃至第３の電気掃除機用ブラシの効果
に加えて、ブラシ部材を縦向きに閉じた状態で掃除をし
ているときにブラシ部材が不用意に開いてしまうことが
ない。

【００３４】本発明の第５の電気掃除機用ブラシは、２
つのブラシ部材に両者を閉じた状態に係止し、且つ係止
時に係止したことを確認できる音が出る係止部を設けた
ので、第１乃至第４の電気掃除機用ブラシの効果に加え
て、ブラシ部材を確実に閉じることができる。

【００３５】本発明の第６の電気掃除機用ブラシは、夫
々のブラシ部材の側方掃除部に刷毛を半割り筒状に設け
て、両ブラシ部材を閉じると両側方掃除部の刷毛が突き
合わされて筒状になるようにしたので、第１乃至第５の
電気掃除機用ブラシの効果に加えて、両ブラシ部材を閉
じたときには、刷毛が更に棚の上や引出しの中等に入り
易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気掃除機用ブラシの第１の実施形態
を示す斜視図。

【図２】図１の電気掃除機用ブラシを裏面から見た状態
を示す斜視図。

【図３】図１の電気掃除機用ブラシを縦向きに閉じた状
態を示す斜視図。

【図４】図１の電気掃除機用ブラシの連結部材を示す斜
視図。

【図５】図１の電気掃除機用ブラシの一方のブラシ部材
を示す斜視図。

【図６】本発明の電気掃除機用ブラシの第２の実施形態
を示す斜視図。

【図７】図６の電気掃除機用ブラシを縦向きに閉じた状
態を示す斜視図。

【図８】（ａ）は図６の電気掃除機用ブラシの刷毛の植
毛方法を示す斜視図、（ｂ）は刷毛の昇降機構を示す説
明図。

【図９】本発明の電気掃除機用ブラシの一使用例を示す
斜視図。

【符号の説明】

１ 連結部材 ２ 底面掃除部 ３ 側方掃除部 ４ ブラシ部材 ５ ギヤ ６ 刷毛 ７ 係止部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電気掃除機の本体、ホース、手元パイプ、
   延長パイプ等の先に着脱可能な連結部材（１）に、底面
   掃除部（２）と側方掃除部（３）が形成された２つのブ
   ラシ部材（４）を、底面掃除部（２）が横向きに開いた
   状態から、底面掃除部（２）同士及び側方掃除部（３）
   同士が突き合って縦向きに閉じた状態まで開閉可能に設
   け、２つのブラシ部材（４）に開閉時に互いに噛み合う
   ギヤ（５）を設けたことを特徴とする電気掃除機用ブラ
   シ。
2. 【請求項２】電気掃除機の本体、ホース、手元パイプ、
   延長パイプ等の先に着脱可能な連結部材（１）に、底面
   掃除部（２）と側方掃除部（３）が形成された２つのブ
   ラシ部材（４）を、底面掃除部（２）が横向きに開いた
   状態から、底面掃除部（２）同士及び側方掃除部（３）
   同士が突き合って縦向きに閉じた状態まで開閉可能に設
   け、２つのブラシ部材（４）の側方掃除部（３）に刷毛
   （６）を設けたことを特徴とする電気掃除機用ブラシ。
3. 【請求項３】電気掃除機の本体、ホース、手元パイプ、
   延長パイプ等の先に着脱可能な連結部材（１）に、底面
   掃除部（２）と側方掃除部（３）が形成された２つのブ
   ラシ部材（４）を、底面掃除部（２）が横向きに開いた
   状態から、底面掃除部（２）同士及び側方掃除部（３）
   同士が突き合って縦向きに閉じた状態まで開閉可能に設
   け、２つのブラシ部材（４）に開閉時に互いに噛み合う
   ギヤ（５）を設け、夫々の側面掃除部（３）に刷毛
   （６）を設けたことを特徴とする電気掃除機用ブラシ。
4. 【請求項４】２つのブラシ部材（４）に両者を閉じた状
   態に係止する係止部（７）を設けたことを特徴とする請
   求項１乃至請求項３記載のいずれかの電気掃除機用ブラ
   シ。
5. 【請求項５】２つのブラシ部材（４）に両者を閉じた状
   態に係止し、且つ係止時に係止したことを確認できる音
   が出る係止部（７）を設けたことを特徴とする請求項１
   乃至請求項４記載のいずれかの電気掃除機用ブラシ。
6. 【請求項６】夫々のブラシ部材（４）の側方掃除部
   （３）に刷毛（６）を半割り筒状に設けて、両ブラシ部
   材（４）を閉じると両側方掃除部（３）の刷毛（６）が
   突き合わされて筒状になるようにしたことを特徴とする
   請求項１乃至請求項５記載のいずれかの電気掃除機用ブ
   ラシ。