JP2000300266A - ポリペプチド及びdna - Google Patents

ポリペプチド及びdna

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JP2000300266A
JP2000300266A JP11112310A JP11231099A JP2000300266A JP 2000300266 A JP2000300266 A JP 2000300266A JP 11112310 A JP11112310 A JP 11112310A JP 11231099 A JP11231099 A JP 11231099A JP 2000300266 A JP2000300266 A JP 2000300266A
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amino acid
polypeptide
seq
rheumatoid arthritis
acid sequence
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JP11112310A
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English (en)
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Kusuki Nishioka
久寿樹 西岡
Kazuhiko Yamamoto
一彦 山本
Mitsuo Okubo
光夫 大久保
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Santen Pharmaceutical Co Ltd
St Marianna University School of Medicine
Original Assignee
Santen Pharmaceutical Co Ltd
St Marianna University School of Medicine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 慢性関節リウマチにおけるT細胞レセプター
と結合する新規自己抗原ポリペプチド、このポリペプチ
ドをコードする新規DNA及びこの自己抗原ポリペプチ
ドを使用した拮抗剤を提供する。 【解決手段】 配列表の配列番号1で表されるアミノ酸
配列を有し、ヒトカテプシンDのエピトープ部位との相
同性を有するポリペプチド、そのアナログ又は修飾化合
物、配列表の配列番号2で表される塩基配列を有するD
NAを含む配列表の配列番号1で表されるアミノ酸配列
を有するポリペプチドをコードするDNA、並びに、上
記ポリペプチドの少なくとも1種を有効成分として含有
する拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、慢性関節リウマチ
における病巣に浸潤した病的T細胞のT細胞レセプター
と結合する新規自己抗原ポリペプチドに関する。上記ポ
リペプチドは、拮抗剤として使用することができ、医薬
品として有用である。
【0002】
【従来の技術】慢性関節リウマチは、多発性関節炎を主
症状とする目下のところ原因が特定されていない慢性炎
症性疾患である。慢性関節リウマチ患者の関節病巣には
T細胞が浸潤しており、このT細胞は、病巣局所で自己
抗原を認識していると考えられている。従って、慢性関
節リウマチの病因解明のためにT細胞の認識する内在性
自己抗原を検出することは重要である。
【0003】抗原は、マクロファージに取り込まれて部
分分解などのプロセッシングをうけた後、抗原提示細胞
の主要組織適合抗原系(MHC)分子上に提示される。
この抗原は、MHC分子と複合体を形成し、MHC分子
とともにT細胞レセプターにより認識されて、その結
果、特定のT細胞クローンの増殖がおこり、分化を遂げ
与えられた機能を遂行することにより免疫応答がなされ
る。自己の体内で産生されたその個体自身の構成成分で
ある自己ポリペプチドも、外来性抗原と同様の機序によ
り、一旦エンドサイトーシスにより細胞外からマクロフ
ァージに取り込まれプロセッシングされていると考えら
れる。
【0004】プロセッシングされたペプチドは、抗原性
の有無にかかわらず、a)アミノ酸の側鎖の生化学的性
質、b)分子の大きさ、c)高次構造等の特性に依存し
て、MHC分子のBjorkman’s groove
と称される溝の中の、10個のポケットと呼ばれる部分
にアンカーペプチドを介して結合される。このポリペプ
チド上にT細胞レセプターと結合するエピトープが存在
する場合にのみ、T細胞の活性化を引き起こすシグナル
が伝わり、T細胞クローンの増殖がおこる。
【0005】この知見を基礎とすることにより、慢性関
節リウマチの関節局所に存在するT細胞の遺伝子、及
び、慢性関節リウマチ患者においてその出現頻度が高い
MHCクラスII分子の遺伝子(HLA DR等)を用
い、遺伝子工学的手法により、T細胞レセプターが認識
する自己抗原のスクリーニングをすることができる。例
えば、第42回日本リウマチ学会学術集会予稿集(大久
保ら、1998年4月9日発行)には、慢性関節リウマ
チにおけるT細胞の認識する自己抗原の遺伝子工学的検
出方法により、T細胞レセプターに対する親和性を有す
るポリペプチドを探索した結果、核内タンパク質や細胞
膜糖タンパク質等の関節病巣に豊富に存在し、組織破壊
により供給されているタンパク質分子群がHLA DR
分子と結合している可能性が示唆されており、このタン
パク質群のなかに、T細胞レセプターと親和性を示すク
ローンとしてカテプシンDと一致するcDNAの存在が
報告されている。
【0006】カテプシンDは、慢性関節リウマチにおけ
る関節破壊に関与する酸性プロテアーゼの一種であり、
病巣関節の滑膜組織、骨・軟骨組織等に存在することが
知られている(例えば、井上ら、炎症、vol.15,
no.4,Jul.,1995)。
【0007】ヒトカテプシンDについては、その塩基配
列もすでに知られており(Proc.Natl.Aca
d.Sci.U.S.A.(1985),82(1
5),4910−14)、癌浸潤の領域での遺伝子レベ
ルの研究等がなされており、組織破壊に関与するとの知
見がすでに得られている。例えば、特表平9−5059
92号公報には、カテプシンDがサイトカインによって
誘導されるプログラム細胞死を引き起こすことが示唆さ
れており、また、カテプシンDに対するアンタゴニスト
を、サイトカインによって誘導されるプログラム細胞死
に対する防止用の活性薬剤として使用可能であることが
開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の現状
に鑑みて、慢性関節リウマチにおけるT細胞レセプター
と結合する新規自己抗原ポリペプチド、このポリペプチ
ドをコードする新規DNA及びこの自己抗原ポリペプチ
ドを使用した拮抗剤を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、配列表の配列
番号1で表されるアミノ酸配列を有するポリペプチドで
ある。本発明はまた、配列表の配列番号1で表されるア
ミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠
失、置換、付加又は修飾されたアミノ酸配列を有し、か
つ、慢性関節リウマチにおける病巣に浸潤したT細胞の
T細胞レセプターとの結合性を有するポリペプチドであ
る。本発明は、また、16個のアミノ酸配列からなり、
少なくとも、ヒトカテプシンDのエピトープ部位に存在
する、Leu Trp、Leu Gly及びGlyの順
に並び、Leu TrpとLeu Glyとは1つのア
ミノ酸残基を隔て、Leu GlyとGlyとは4つの
アミノ酸残基を隔てるアミノ酸配列モチーフを有し、か
つ、慢性関節リウマチにおける病巣に浸潤したT細胞の
T細胞レセプターとの結合性を有する上記ポリペプチド
でもある。本発明は更に、配列表の配列番号2で表され
る塩基配列を有するDNAである。本発明はまた、配列
表の配列番号1で表されるアミノ酸配列を有するポリペ
プチドをコードするDNAである。本発明はまた、上記
いずれかのDNAにおいて、1若しくは数個の核酸トリ
プレットが欠失、置換、付加又は修飾された塩基配列を
有するDNAであって、かつ、慢性関節リウマチにおけ
る病巣に浸潤したT細胞のT細胞レセプターとの結合性
を有するポリペプチドをコードするDNAである。本発
明はまた、配列表の配列番号2で表される塩基配列のD
NAとストリンジェントな条件下でアニールし、かつ、
慢性関節リウマチにおける病巣に浸潤したT細胞のT細
胞レセプターとの結合性を有するポリペプチドをコード
するDNAである。本発明は更にまた、上記ポリペプチ
ドの少なくとも1種を有効成分として含有する拮抗剤で
ある。以下に本発明を詳述する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のポリペプチドは、配列表
の配列番号1で表されるアミノ酸配列を有する。上記ポ
リペプチドは、慢性関節リウマチにおける病巣に浸潤し
た病的T細胞のT細胞レセプターとの結合性を有するも
のである。
【0011】上記配列表の配列番号1で表されるアミノ
酸配列を有するポリペプチドには、関節の滑膜組織の滑
膜細胞中に発現するヒトカテプシンDのエピトープ部位
ProLeu Trp Ile Leu Gly As
p Val Phe IleGly Arg(配列表の
配列番号3)との相同性を有する部位があり、上記エピ
トープ部位に存在するLeu Trp、Leu Gly
及びGly(上記配列の下線部で示す)の順に並び、L
eu TrpとLeu Glyとは1つのアミノ酸残基
を隔て、Leu GlyとGlyとは4つのアミノ酸残
基を隔てるアミノ酸配列モチーフを、アミノ酸番号7〜
16番にかけて有する。上記配列表の配列番号1で表さ
れるアミノ酸配列を有するポリペプチドは、文献未記載
の新規ポリペプチドである。
【0012】なお、上記配列表の配列番号1で表される
アミノ酸配列を有するポリペプチドは、外来性抗原であ
るサイトメガロウイルスが持つアミノ酸配列Asp L
euCys Glu Arg(配列表の配列番号4)と
も相同性があり、上記配列の下線部で示すモチーフを共
有する。従って、慢性関節リウマチにおけるT細胞の活
性化に、外来性ウイルスと自己抗原とのT細胞レセプタ
ー認識レベルにおける交差反応性が誘因となっているこ
とが示唆される。
【0013】また、タンパク質中のアミノ酸残基のうち
には、ある生物学的機能を発揮するうえで必須ではない
ものが存在し、そのようなアミノ酸残基の置換、欠失、
付加物等により、そのタンパク質の生物活性に本質的な
影響を与えない場合があるという事実は、よく知られて
いる。従って、上記配列表の配列番号1で表されるアミ
ノ酸配列を有するポリペプチドにおいて、慢性関節リウ
マチにおける病巣に浸潤したT細胞のT細胞レセプター
との結合性を発揮するうえで必須ではないアミノ酸の一
つ若しくは数個が置換、欠失、付加物若しくは修飾され
たもの、又は、その生物学的機能を発揮するために必須
ではない領域において、一つ若しくは数個のアミノ酸が
置換、欠失、付加物又は修飾されたアミノ酸配列であっ
ても、慢性関節リウマチにおける病巣に浸潤したT細胞
のT細胞レセプターとの結合性を有するかぎり、本発明
のポリペプチドである。
【0014】本発明のDNAは、配列表の配列番号2で
表される塩基配列を有するものである。上記DNAは、
上記配列表の配列番号1で表されるアミノ酸配列を有す
るポリペプチドをコードすることができる。配列表の配
列番号2で表される塩基配列を有するDNAは、滑膜細
胞由来のヒトカテプシンDのcDNAとサザン法により
アニールすることができる。
【0015】これらの事実から、上記配列表の配列番号
1で表されるアミノ酸配列を有するポリペプチドは、ヒ
ト滑膜細胞由来の自己抗原であると考えられる。
【0016】上述の、第42回日本リウマチ学会学術集
会予稿集(大久保ら、1998年4月9日発行)には、
T細胞レセプターと親和性を示すクローンとしてカテプ
シンDに一致するクローンが存在したことが記載されて
いるが、カテプシンDは412個のアミノ酸残基からな
る大きな分子であり(Proc.Natl.Acad.
Sci.U.S.A.(1985),82(15),4
910−14)、アミノ酸残基16個程度のポリペプチ
ドとは全く異なるタンパク質である。従って、このよう
な事実からは、本発明のペプチドがT細胞レセプターと
結合性を有することは予想外である。
【0017】本発明のDNAには、上記配列表の配列番
号2で表される塩基配列を有するもの以外のDNAも含
まれる。一般に、遺伝子コドンは1つのアミノ酸に対し
て縮重している。従って、上記配列表の配列番号2で表
される塩基配列以外にも配列表の配列番号1で表される
アミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDNA
は存在し得るので、このようなDNAもまた本発明のD
NAである。
【0018】本発明のDNAはまた、上記いずれかのD
NAにおいて、1若しくは数個の核酸トリプレットが欠
失、置換、付加又は修飾された塩基配列を有するDNA
であっても、慢性関節リウマチにおける病巣に浸潤した
T細胞のT細胞レセプターとの結合性を有するポリペプ
チドをコードすることができるかぎり、本発明のDNA
である。このようなDNAには、上述したような、上記
配列表の配列番号1で表されるアミノ酸配列を有するポ
リペプチドにおいて、アミノ酸の一つ若しくは数個が置
換、欠失、付加又は修飾されたアミノ酸配列を有し、か
つ、慢性関節リウマチにおける病巣に浸潤したT細胞の
T細胞レセプターとの結合性を有するポリペプチドをコ
ードするDNAが含まれる。
【0019】本発明のDNAはまた、配列表の配列番号
2で表される塩基配列のDNAとストリンジェントな条
件下でアニールし、かつ、慢性関節リウマチにおける病
巣に浸潤したT細胞のT細胞レセプターとの結合性を有
するポリペプチドをコードするDNAであってもよい。
なお、本明細書中、ストリンジェントな条件とは、当業
者において通常使用されている意味において使用するも
のとする。
【0020】本発明のポリペプチドは、上述のように、
ヒトカテプシンDとの相同性を有する。ヒトカテプシン
Dは、慢性関節リウマチ患者の病巣において増殖する滑
膜細胞に存在し、T細胞レセプターと結合する自己抗原
である。このヒトカテプンシンDは、慢性関節リウマチ
病態に付随する上記配列表の配列番号1で表されるアミ
ノ酸配列を有する本発明のポリペプチドと相同性を有す
ることから、慢性関節リウマチを引き起こす抗原の一つ
であると推定される。この知見もまた、文献未記載の新
規知見である。
【0021】従って、本発明のポリペプチドは、ヒトカ
テプシンDのアンタゴニストとして使用することができ
る。例えば、慢性関節リウマチ患者の病巣において、カ
テプシンDに対する拮抗剤として使用することがありう
る。この場合、慢性関節リウマチのT細胞の自己免疫反
応を抑制することができる可能性があり、慢性関節リウ
マチ治療剤としての有用性が期待できる。
【0022】このような拮抗剤には、安定剤等の周知の
その他の成分を、本発明の目的を阻害しない範囲で使用
することができる。また、薬理学的に許容される担体を
配合することができる。更に、所望の組織を標的に上記
拮抗剤を輸送するための手段を含んでいてもよい。
【0023】
【実施例】以下に実施例等を掲げて本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものでは
ない。
【0024】実施例1 (1)慢性関節リウマチのT細胞レセプターcDNAの
調製 慢性関節リウマチでは、病巣局所に浸潤するT細胞が、
ある程度のクロナリティーをもって存在していることが
知られている。成熟T細胞レセプターは、主としてα鎖
とβ鎖の2本のポリペプチド鎖がジスルフィド結合した
ヘテロ二量体からなる。この各鎖は、各々のT細胞ごと
の抗原特異性に対応して異なる可変部(V領域)と、一
定の生理活性をもつ定常部とからなっている。T細胞レ
セプターのVβ遺伝子のコードするタンパク分子は、こ
のT細胞の抗原認識機能分子であり、直接抗原分子と接
触する部分として重要である。
【0025】同意を得て採取された慢性関節リウマチ患
者の、HLA(ヒト白血球抗原)タイピングにより、ク
ラスII DR B1*0401及び*0405陽性の
膝関節組織手術標本から浸潤T細胞を含む滑膜組織を採
取し、常法により、mRNAを抽出し(RNAsol
(Te−Test Inc.社製)を使用した)、逆転
写酵素(ギブコBRL社製)を用いて浸潤T細胞を含む
滑膜組織のcDNAを作成した。
【0026】こうして得られたcDNAからT細胞レセ
プター遺伝子を得るために、山本らの方法(Int.I
mmunol.,Nov.4(11),1219−12
23(1992))により、T細胞レセプターVβ遺伝
子特異的なPCR法を行った(Takara,Taq使
用)。増幅された滑膜組織浸潤T細胞レセプターのVβ
遺伝子は、池田らの方法(Arthritis Rhe
um.,Mar.,39(3),446−453(19
96))によりその塩基配列を決定した。
【0027】こうして決定された塩基配列から、 i)当該患者の膝関節以外の関節から得られたcDNA
にも同じ塩基配列があること、 ii)末梢血T細胞にも同じ塩基配列を認めること、 iii)他の慢性関節リウマチ患者にも共通したアミノ
酸配列モチーフがあること、及び、iv)増幅したcD
NAを電気泳動してそのDNA量が多いこと の4点を満たすものを、T細胞レセプターcDNA(T
CR Vβ3)として選択した。選択されたcDNAの
塩基配列を配列表の配列番号5に示す。配列番号5は、
HLA DR B1*0410*0405の遺伝子背景
を持つ慢性関節リウマチ患者で、複数の関節と末梢血と
に共通して集積していたTCR Vβ3のcDNAの6
7番から240番の塩基配列である。
【0028】(2)それぞれ16個のアミノ酸残基から
なるランダムなアミノ酸配列を有するポリペプチド群を
規定するcDAN群の調製 1つのアミノ酸は1つのコドン、すなわち、4種類の核
酸A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)及び
C(シトシン)からなる3つの核酸が組み合わされた3
塩基連鎖(トリプレット)によって規定されている。特
定のcDNAはベクターとよばれるプラスミドに組み込
むことによって、大腸菌や酵母等の宿主内に導入され
て、リコンビナントタンパクを作成できる。従って、生
化学的にランダムになるようにcDNA群を作成し、こ
のようなcDNAの適当な数を組み込んだ宿主からは、
ランダムなアミノ酸配列のペプチド群が得られる。
【0029】それぞれ16個のアミノ酸残基からなるラ
ンダムなアミノ酸配列を有するポリペプチド群を規定す
るcDAN群の調製に際しては、周知の方法で人工的に
DNAを合成する方法を採用することもできるが、この
ようなランダムなアミノ酸配列をもつ16個のアミノ酸
残基からなるペプチド群を得ることができるようなcD
NA群は、既に市販されており、このようなものを適宜
使用してもよい。具体的には、例えば、クローンテック
社製のランダムペプチドライブラリー等を挙げることが
できる。本発明においては、このランダムペプチドライ
ブラリーを使用してペプチド群を調製した。
【0030】(3)タンパク質とタンパク質との相互作
用を検出する酵母菌による発現システムの構築 T細胞レセプターと、上述のようにして得られる16個
のアミノ酸残基からなり、ランダムなアミノ酸配列を有
するポリペプチド群抗原タンパク質との結合を遺伝子工
学的に模すために、Two−hybridシステムを用
いた。Two−hybridシステムは、タンパク質と
タンパク質との相互作用を細胞内で検出することができ
るように構築された発現システムとして知られている。
【0031】この方法は、目的タンパク質を転写因子の
DNA結合ドメインに融合し、転写因子の転写活性化ド
メインに目的タンパク質と相互作用するタンパク質を融
合させ、両者を同時に、酵母菌等の細胞内で発現させ、
タンパク質間相互作用をレポーター遺伝子の活性を指標
に検出するものである。この際、転写活性化ドメインと
融合するように構築したcDNAライブラリーを酵母細
胞に導入し、レポーター遺伝子の活性化が起こった酵母
細胞のコロニーをとると、目的タンパク質と相互作用す
るタンパク質のcDNAがクローニングされる。従っ
て、Two−hybridシステムによれば、あるタン
パク質に相互作用するタンパク質のcDNAをライブラ
リーからクローニングすることができる。
【0032】このようなシステムとしては特に限定され
ず、上述の機能を発揮することができるようなシステム
を、当業者なら適宜構築することができる。また、この
ようなシステムはすでに市販されており、このようなも
ののうちから適宜選択して使用することができる。具体
的には、例えば、クローンテック社製のTwo−hyb
ridシステム(例えば、Bartel,PLら、Us
ing the two−hybrid system
to detect protein−protei
n interaction. In cellula
r interactions in develop
ment: a practical approac
h,D.A.ハートレイ,オックスフォードユニバーシ
ティプレス,pp.153−179,1993に記載)
等を挙げることができる。
【0033】T細胞レセプターと、上述のようにして得
られた16個のアミノ酸残基からなり、ランダムなアミ
ノ酸配列を有するポリペプチド群抗原タンパクとの結合
を遺伝子工学的に模すために、酵母菌を発現細胞として
使用した上記クローンテック社製Two−hybrid
システムを用いてクローニングを行い、T細胞レセプタ
ーとの結合性を有すると推定される16個のアミノ酸残
基からなるポリペプチドをコードするcDNAを選択し
た。この塩基配列を配列表の配列番号2に示した。これ
に対応するアミノ酸配列は、His Glu Leu
Gly IleGly(配列表の配列番号1)である。
この配列は、ヒトカテプシンDのエピトープ部位Pro
Leu Trp Ile Leu Gly Asp
ValPhe Ile Gly Arg(配列表の配列
番号3)と相同性を有することは注目に値する。
【0034】(4)滑膜細胞からのcDNAの調製 Two−hybridシステムで得られた、慢性関節リ
ウマチ患者局所のT細胞レセプターとの結合性を持つと
推定される16残基のアミノ酸配列を規定する、上述の
配列表の配列番号2の配列をもつcDNAが、滑膜細胞
に発現しているメッセージ(mRNA)と一致するもの
であるか否かを決定するために、滑膜細胞からcDNA
を得た。滑膜細胞としては、慢性関節リウマチ患者の膝
関節手術時に同意のもとに得られた滑膜組織から血球を
排除した後、10%FCS、RPMI1640培養液中
で培養し、培養プラスチックプレートに接着性に自律増
殖した繊維芽細胞様の細胞を使用した。この滑膜細胞か
らのcDNAの作成は、常法に従い、mRNAを抽出し
(RNAsol(Te−Test Inc.社製)を使
用した)、逆転写酵素(ギブコBRL社製)を用いて実
施した。
【0035】(5)T細胞レセプター結合タンパク質の
cDNAと滑膜細胞cDNAとのサザンハイブリダイゼ
ーション 上述の、Two−hybridシステムで得られた慢性
関節リウマチ患者局所のT細胞レセプターとの結合性を
持つと推定される16残基のアミノ酸配列を規定する配
列表の配列番号2の配列をもつcDNAを、常法に従
い、ビオチン化プローブとし、これを用いて上記(4)
で得られた滑膜細胞からのcDNAに対して、常法に従
ってサザンハイブリダイゼーションを行った。ハイブリ
ダイゼーションの条件は、45%ホルムアミド/5×S
SC/1×Denhardt/20mMNaPO4 ,p
H6.5/10%Na−デキトストラン硫酸に変性サケ
精巣DNAを200μg/mL加えたハイブリダイゼー
ション液に、Na−デキトストラン硫酸を含まない溶液
でのプレハイブリダイゼーション後に、42℃、16時
間浸漬して反応させるものであった。
【0036】上記ビオチン化プローブの結合を認めたメ
ンブレンからDNAのバンドに対応する部分を切り取っ
てDNAを回収し、制限酵素(DraI、トーヨーボー
社製)で処理した後、塩基配列解析用TAベクター(タ
カラ社製)に挿入し、塩基配列を決定した。このように
して決定した塩基配列のうちに、配列表の配列番号6に
示したものが見いだされた。この塩基配列は、カテプシ
ンDの塩基配列の361番から480番に一致するもの
であった。従って、回収されたDNAはカテプシンDの
ものであった。
【0037】(6)T細胞の反応性の解析 上述の、ヒトカテプシンDのアミノ酸配列のなかで、上
記(3)により実験的に得られたT細胞レセプターと結
合する配列(すなわち、配列表の配列番号1のアミノ酸
配列)と類似した配列は、Leu Trp Ile L
eu Gly Asp Val Phe Ile Gl
y(配列表の配列番号3のアミノ配列のうち、アミノ酸
番号2〜11の配列に相当)である。Hammenらは
HLA DR B1*0401のアンカーとなるアミノ
酸配列をすでに示しているが(J.Exp.Med.,
vol.176,October 1992,1007
−1013)、これによるとHLA DR分子と第一番
目の位置で結合するアミノ酸配列は芳香族アミノ酸を含
む配列であるとされている。また、クラスII分子に結
合するタンパク質のアミノ酸残基数は12〜20個であ
るとされている。そこで、ヒトカテプシンDの上記Le
u Trp Ile Leu Gly AspVal
Phe Ile Gly配列のトリプトファンを含む部
位とその前後の20アミノ酸残基の配列について、この
範囲の配列から、20アミノ酸残基からなるペプチド
を、2アミノ酸残基ずつずらせた配列のそれぞれについ
て合成し、これらとHLA DR B1*0401をも
つB細胞クローンとの親和性を解析した(S.Woul
fe,Arthritis−Rheum.vol.3
8,No.12,1995,pp1744−1753記
載の方法によった)ところ、Pro Leu Trp
Ile Leu Gly Asp Val PheIl
e Gly Arg(配列表の配列番号3)が最もHL
A DR B1*0401分子との親和性が高いことが
確認できた。従って、この配列がT細胞レセプターとの
結合部を含むと考えられる。
【0038】この配列表の配列番号3の配列をもつ合成
ポリペプチドを抗原としてT細胞の反応性を確認した。
治療のために採取された4例の慢性関節リウマチ患者関
節廃液から得られたT細胞1×105 /mLをRPMI
1640培養液中で、上記合成ポリペプチド10μMと
ともに5日間培養した後、培養上清中のIFNγとIL
−4をELISA法にて測定した。コントロールとして
は、上記合成ポリペプチドの代わりにHLA DR B
1*0401分子との親和性が高いことがすでに知られ
ているヘマグルチニン307−318合成ペプチドPr
o Lys Tyr Val Lys Gln Asn
Thr Leu Lys Leu Ala(配列表の
配列番号7)を使用した。この結果、この配列表の配列
番号3の配列をもつ合成ポリペプチドは、慢性関節リウ
マチ患者関節廃液由来T細胞において、コントロールの
ペプチドと比較して平均20%増のIL−4の産生を示
した。
【0039】この合成ポリペプチドで刺激した後のT細
胞mRNAを回収し、上記(1)におけると同様の方法
によりT細胞レセプターのVβ3における塩基配列を解
析したところ、抗原の結合に最も重要といわれている相
補性決定部位CDR3において、HLA DR B1*
0401/0405の遺伝子背景を持つ慢性関節リウマ
チ患者で、配列表の配列番号6の塩基配列のうちの対応
する配列(142番から182番の塩基配列に相当)が
認められた。
【0040】この結果、上記ヒトカテプシンDの、Pr
o Leu Trp Ile LeuGly Asp
Val Phe Ile Gly Arg(配列表の配
列番号3)のアミノ酸配列のポリペプチドが、T細胞レ
セプターと特異的に結合し、サイトカイン産生も認めら
れることから、T細胞の反応性活性化が確認された。
【0041】また、この方法によれば、患者のわずかな
組織断片から得られた遺伝子により、慢性関節リウマチ
の自己抗原を効果的にスクリーニングすることができ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明は、上述の構成よりなるので、慢
性関節リウマチにおけるT細胞レセプターと結合する本
発明の新規自己抗原ポリペプチド又はそのアナログ若し
くは修飾ポリペプチドを使用して、特にカテプシンDの
アンタゴニストとして、慢性関節リウマチのT細胞の自
己免疫反応、特にカテプシンDのT細胞反応活性化を抑
制することにより、慢性関節リウマチ治療に役立つ医薬
組成物を提供することが可能である。
【0043】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> St. MARIANNA UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE SANTEN PHARMACEUTICAL CO., LTD. <120> ポリペプチド及びDNA <130> 99J13R <160> 9 <210> 1 <211> 16 <212> PRT <213> artificial sequence <220> <223> 慢性関節リウマチにおけるT 細胞レセプターへの結合性を有するペプチド <400> 1 His Glu Leu Gly Lle Val Leu Trp Cys Leu Gly Arg Thr Thr Val Gly 5 10 15 <210> 2 <211> 48 <212> DNA <213> artificial sequence <220> <221> CDS <222> (1)...(48) <223> 配列番号1 で表されるアミノ酸配列を有するペプチドをコードするDNA <400> 2 cat gag ctg ggc atc gtt ttg tgg tgt ttg ggg aga ctc ctt gta ggt 48 His Glu Leu Gly Lle Val Leu Trp Cys Leu Gly Arg Thr Thr Val Gly 5 10 15 <210> 3 <211> 12 <212> PRT <213> homosapiens <220> <223> ヒトカテプシンD のエピトープ部位 <400> 3 Pro Leu Trp Ile Leu Gly Asp Val Phe Ile Gly Arg 5 10 <210> 4 <211> 14 <212> PRT <213> cytomegalovirus <400> 4 Asp Leu Pro Leu Trp Cys Leu Cys Arg Leu Lys Cys Glu Arg 5 10 <210> 5 <211> 174 <212> DNA <213> homosapiens <220> <221> CDS <222> (1)...(162) <223> HLA DR B1*0410*0405 の遺伝子背景を持つ慢性関節リウマチ患者で、複数 の関節と末梢血とに共通して集積していたTCR V β3 のcDNAの67番から240 番の 塩基配列 <400> 5 aga gag aag aag gag cgc ttc tcc ctg att ctg gag tcc gcc agc acc 48 Arg Glu Lys Lys Glu Arg Phe Ser Leu Ile Leu Glu Ser Ala Ser Thr 1 5 10 15 aac cag aca tct atg tac ctc tgt gcc agc agc tct gtg gca ggg ata 96 Asn Gln Thr Ser Met Tyr Leu Cys Ala Ser Ser Ser Val Ala Gly Ile 20 25 30 ggg ggt ctc tat ggc tac acc ttc ggt tcg ggg acc agg tta acc gtt 144 Gly Gly Leu Tyr Gly Tyr Thr Phe Gly Ser Gly Thr Arg Leu Thr Val 35 40 45 gta gag gac ctg aac aag gtgttcccac cc 174 Val Glu Asp Leu Asp Lys 50 <210> 6 <211> 120 <212> DNA <213> homosapiens <220> <221> CDS <222> (1)...(120) <223> ヒトカテプシンD の361 番から480 番に対応する塩基配列 <400> 6 tgg gtc ccc tcc atc cac tgc aaa ctg ctg gac atc gct tgc tgg atc 48 Trp Val Pro Ser Ile His Cys Lys Leu Leu Asp Ile Ala Cys Trp Ile 1 5 10 15 cac cac aag tac aac agc gac aag tcc agc acc tac gtg aag aat ggt 96 His His Lys Tyr Asn Ser Asp Lys Ser Ser Thr Tyr Val Lys Asn Gly 20 25 30 acc tcg ttt gac atc cac tat ggc 120 Thr Ser Phe Asp Ile His Tyr Gly 35 40 <210> 7 <211> 12 <212> PRT <213> Artificial sequence <220> <223> ヘマグルチニン307-318 <400> 7 Pro Lys Tyr Val Lys Gln Asn Thr Leu Lys Leu Ala 5 10
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 光夫 埼玉県川越市藤原町12−2 Fターム(参考) 4B024 BA63 CA04 DA12 EA04 GA11 HA01 HA15 4H045 AA11 BA10 CA40 DA50 DA86 EA22 EA54 FA74

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号1で表されるアミノ酸
    配列を有するポリペプチド。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号1で表されるアミノ酸
    配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置
    換、付加又は修飾されたアミノ酸配列を有し、かつ、慢
    性関節リウマチにおける病巣に浸潤したT細胞のT細胞
    レセプターとの結合性を有するポリペプチド。
  3. 【請求項3】 16個のアミノ酸配列からなり、少なく
    とも、ヒトカテプシンDのエピトープ部位に存在する、
    Leu Trp、Leu Gly及びGlyの順に並
    び、Leu TrpとLeu Glyとは1つのアミノ
    酸残基を隔て、Leu GlyとGlyとは4つのアミ
    ノ酸残基を隔てるアミノ酸配列モチーフを有する請求項
    2記載のポリペプチド。
  4. 【請求項4】 配列表の配列番号2で表される塩基配列
    を有するDNA。
  5. 【請求項5】 配列表の配列番号1で表されるアミノ酸
    配列を有するポリペプチドをコードするDNA。
  6. 【請求項6】 配列表の配列番号2で表される塩基配列
    を有するDNAにおいて、1若しくは数個の核酸トリプ
    レットが欠失、置換、付加又は修飾された塩基配列を有
    するDNAであって、かつ、慢性関節リウマチにおける
    病巣に浸潤したT細胞のT細胞レセプターとの結合性を
    有するポリペプチドをコードするDNA、及び、配列表
    の配列番号1で表されるアミノ酸配列を有するポリペプ
    チドをコードするDNAにおいて、1若しくは数個の核
    酸トリプレットが欠失、置換、付加又は修飾された塩基
    配列を有するDNAであって、かつ、慢性関節リウマチ
    における病巣に浸潤したT細胞のT細胞レセプターとの
    結合性を有するポリペプチドをコードするDNAからな
    る群から選択されたDNA。
  7. 【請求項7】 配列表の配列番号2で表される塩基配列
    のDNAとストリンジェントな条件下でアニールし、か
    つ、慢性関節リウマチにおける病巣に浸潤したT細胞の
    T細胞レセプターとの結合性を有するポリペプチドをコ
    ードするDNA。
  8. 【請求項8】 ヒト滑膜細胞に由来する請求項4記載の
    DNA。
  9. 【請求項9】 配列表の配列番号1で表されるアミノ酸
    配列を有するポリペプチド、及び、配列表の配列番号1
    で表されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のア
    ミノ酸が欠失、置換、付加又は修飾されたアミノ酸配列
    を有し、かつ、慢性関節リウマチにおける病巣に浸潤し
    たT細胞のT細胞レセプターとの結合性を有するポリペ
    プチドからなる群から選択される少なくとも1種のポリ
    ペプチドを有効成分として含有することを特徴とする拮
    抗剤。
  10. 【請求項10】 慢性関節リウマチ治療剤である請求項
    9記載の拮抗剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008131599A1 (en) * 2007-04-30 2008-11-06 Maxx Genetech Co., Ltd. T-cell receptor vaccines materials and methods
WO2015018472A1 (de) * 2013-08-06 2015-02-12 Merck Patent Gmbh Intraartikuläre applikation von pepstatin bei arthrose

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WO2015018472A1 (de) * 2013-08-06 2015-02-12 Merck Patent Gmbh Intraartikuläre applikation von pepstatin bei arthrose
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