JP2000299488A - 赤外線センサの製造方法 - Google Patents

赤外線センサの製造方法

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JP2000299488A
JP2000299488A JP11104869A JP10486999A JP2000299488A JP 2000299488 A JP2000299488 A JP 2000299488A JP 11104869 A JP11104869 A JP 11104869A JP 10486999 A JP10486999 A JP 10486999A JP 2000299488 A JP2000299488 A JP 2000299488A
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JP11104869A
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Masahiro Tanaka
昌弘 田中
Hiroshi Nishino
弘師 西野
Purafura Masarukaru
プラフラ マサルカル
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線センサの製造方法に関し、現用技術の
精度範囲内でエッチングの横方向拡がりが起こった場合
であっても、エッチング後の大四角領域(大パターン)
の面積から小四角領域(小パターン)の面積を引いた面
積が格子の面積の半分に保たれ、散乱効率の低下がない
ようにしようとする。 【解決手段】 乱反射構造形成層52の表面に二回に亙
るエッチングを施して大パターン54及び大パターン5
4内の小パターン55A及び小パターン55Bを形成し
て段差を生成させるに際し、小パターン55A及び小パ
ターン55Bは周囲長が大パターン54の周囲長と略等
しくなるパターンに設定してエッチング時に生じるサイ
ド・エッチングに起因する面積の変化量を略等しくして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の多重量子
井戸に生ずるサブ・バンドを利用して赤外線を検知する
赤外線センサの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、量子井戸型赤外線センサでは、
素子に垂直に入射した光に対する感度は低いので、光を
素子に対して斜めに入射させる必要があり、その為、素
子を二次元状に配置する場合、各素子の近傍に入射光が
斜めになるように方向変換する為の構造、即ち、光結合
構造を形成する。
【0003】この光結合構造として用いられるものの中
で、最も効率が高いとされている乱反射構造について説
明する。
【0004】図6は乱反射構造をもつ量子井戸型赤外線
センサを表す要部説明図であって、(A)は要部平面、
(B)は(A)に見られる線X−Xに沿った要部切断側
面、(C)は一格子分を取り出した要部平面をそれぞれ
示している。
【0005】(A)に於いて、1は画素1個分の素子、
2は格子、3は大四角領域、4は小四角領域をそれぞれ
示している。
【0006】(B)に於いて、11はGaAs層、12
は多重量子井戸(multiplequantum w
ells:MQW)層、13はGaAs層、14はAu
からなる反射膜、D1 は格子2の表面から大四角領域3
の表面までの差、D2 は格子2の表面から小四角領域4
の表面までの差をそれぞれ示している。尚、差D1はλ
/4、D2 はλ/2にする。
【0007】(C)に於いて、Uは格子2の一辺の長さ
であり、大四角領域3の一辺の長さはUの√3/2倍、
小四角領域4の一辺はUの0.5倍になっている。
【0008】図7は同じく乱反射構造をもつ量子井戸型
赤外線センサの要部切断側面図であり、図6に於いて用
いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持
つものとする。
【0009】図に於いて、21はGaAs基板、22は
GaAs層、24はMQW層、25はGaAs層、25
Gは乱反射用段差、26はAuからなる反射膜、27は
Inバンプ、28は例えばZnSからなる無反射膜、2
9は素子間分離溝、30は読み出し集積回路、31は入
射赤外線をそれぞれ示している。
【0010】前記量子井戸型赤外線センサに於ける乱反
射構造を作製するには、 素子1の表面に格子2に仮想して分割する。 エッチング法を適用し、各格子2内に格子2よりも
小さい大四角領域3をランダムに配置したパターンを形
成する。 エッチング法を適用し、各大四角領域3内に大四角
領域3よりも小さい小四角領域4をランダムに配置した
パターンを形成する。
【0011】前記のようなエッチングを行うことに依
り、格子2内には二段の段差が生成され、また、大四角
領域3と小四角領域4との位置関係は不規則になってい
る為、全体のパターンはランダムであって、入射した赤
外線は散乱される。
【0012】前記説明した乱反射構造に於いて、格子2
内に配置する大四角領域3のサイズとして、乱反射構造
に入射する赤外線の波長、即ち、空間での赤外線波長を
乱反射構造を構成する材料の屈折率で割った値(以下、
実効波長とする)と略等しくとり、また、大四角領域3
及び小四角領域4に依る各段差を実効波長の約1/4程
度とし、そして、各段差を形成してからAuからなる反
射膜26を形成する。
【0013】このようにすることに依り、上段(格子
2)及び下段(小四角領域4)からの垂直反射光の位相
が揃い、中段(大四角領域3)からの反射光は位相が反
転するので、その結果、各面からの反射光が干渉して垂
直反射光は最小になり、且つ、散乱光強度は大きくな
る。
【0014】また、格子2の面積から大四角領域3の面
積を差し引いた面積と小四角領域4の面積を等しくし、
大四角領域3の面積から小四角領域4の面積を差し引い
た面積(中段の面積)が格子2の面積の半分になる点、
即ち、格子2・大四角領域3・小四角領域4の面積比が
1:0.75:0.25である場合、垂直反射光は0と
なり、散乱効率は最大になる。
【0015】ところで、図6及び図7について説明した
量子井戸型赤外線センサに於いて、屈折率が3であるG
aAsを用い、波長10〔μm〕の赤外線を受光するも
のとした場合、乱反射構造のサイズを例示すると、図6
に見られる各部分の一辺の長さは、格子2が約3.5
〔μm〕、大四角領域3が約3.0〔μm〕、小四角領
域4が約1.7〔μm〕となる。
【0016】従って、乱反射構造の作製する際、1回目
のエッチングで、辺の長さが3.0〔μm〕の正方形で
ある大四角領域3のパターンを形成し、2回目のエッチ
ングで大四角領域3の中に辺の長さが1.75〔μm〕
の正方形である小四角領域4のパターンを形成すること
になる。
【0017】エッチングを行った後の各領域に於ける辺
の長さは、エッチング用マスクの寸法誤差、或いは、レ
ジスト・マスクの寸法誤差、或いは、エッチングの横方
向拡がりなどに起因して所定の値からずれてしまう。
【0018】従って、大四角領域3の面積から小四角領
域4の面積を差し引いた面積も格子2の面積の半分から
ずれてしまうので、散乱効率は低下し、結晶外へ散逸す
る光量が増加する旨の問題を生ずる。
【0019】本発明者は、小四角領域4の面積が変化し
た場合、散乱効率の低下に依って結晶外へ散逸する光量
を計算してあるので、その結果を示して説明する。
【0020】図8は光結合構造に於ける反射損失率の小
四角領域面積増加率依存性について説明する為の説明図
であり、(A)は理想的な光結合構造(格子2の1個
分)の平面、(B)は小四角領域4の一辺が10〔%〕
増加した光結合構造(格子2の1個分)の平面、(C)
は反射損失率の小四角領域面積増加率依存性を明らかに
する線図をそれぞれ表し、図6及び図7に於いて用いた
記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つも
のとする。尚、(C)には格子1個分の平面と段差の関
係や赤外線反射の様子が付記されている。
【0021】図8から明らかであるが、小四角領域4の
面積増加率が0〔%〕の理想状態にある場合、反射損失
率は0〔%〕であって、その理想状態からずれた場合、
反射損失率が大きくなる。
【0022】U=3.5〔μm〕の場合、小四角領域4
の一辺の長さは1.75〔μm〕であり、その10
〔%〕は0.175〔μm〕であるから、その時の面積
増加率は21〔%〕となり、反射損失率は約5〔%〕と
なる。
【0023】また、小四角領域4の一辺の長さが0.3
2〔μm〕長くなった場合、面積増加率は40〔%〕と
なり、反射損失率は30〔%〕にも達する。
【0024】上記問題を解消する為、エッチングに於け
るサイド・エッチング量を見込んでエッチング・マスク
のサイズを一回り小さくしておくこと、即ち、上記の場
合には、小四角領域4の一辺の長さを0.32〔μm〕
小さくしたエッチング・マスクを用いることが考えられ
ている。
【0025】然しながら、ドライ・エッチングを行う場
合、深さ方向のエッチングは、エッチング停止層で停止
させることはできるが、サイド・エッチングは、そのま
ま進行してしまうから、サイド・エッチング量はエッチ
ングを行う度毎に微妙に異なり、しかも、赤外線センサ
の検出波長を変える為に量子井戸構造を変えた場合、段
差量が変化し、サイド・エッチング量も変わるので、新
たにエッチング・マスクを準備することが必要となる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、現用技術
の精度範囲内でエッチングの横方向拡がりが起こった場
合であっても、エッチング後の大四角領域(大パター
ン)の面積から小四角領域(小パターン)の面積を引い
た面積が格子の面積の半分に保たれ、散乱効率の低下が
ないようにしようとする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明では、サイド・エ
ッチングはパターンの略全周で起こるので、大パターン
の周囲長と小パターンの周囲長とを一致させておけば、
エッチング後の大パターンの面積から小パターンの面積
を差し引いた面積は略一定であって、格子面積の略半分
に保たれることが基本になっている。
【0028】図1は本発明の原理を説明する為の乱反射
構造をもった量子井戸型赤外線センサに於ける一格子分
を取り出した要部平面説明図であり、図に於いて、42
は格子、43は大パターン(大四角領域)、44A及び
44Bは小パターン(小四角領域)をそれぞれ示してい
る。
【0029】前記したように、本発明では、大パターン
43の周辺長と小パターン44A及び44Bの周囲長と
が同じになるようにするものであり、例えば図示されて
いるように正方形をなしている格子42に於ける一辺の
長さを1とした場合、大パターン43に於ける一辺の長
さを√3/2とし、小パターン44A或いは44Bは縦
を(√3−1)/4とし、且つ、横を(√3+1)/4
とした長方形にする。
【0030】このようにした場合、格子42、大パター
ン43、小パターン44A+小パターン44Bに於ける
面積比は1:0.75:0.25となり、そして、大パ
ターン43の周囲長は2√3であり、また、小パターン
44A+小パターン44Bの周囲長も2√3であって同
じになる。
【0031】従って、エッチング後の大パターン43の
面積から小パターン44A+小パターン44Bの面積を
差し引いた面積は略一定となって、格子42の面積の略
半分に保たれる。
【0032】前記したところから、本発明に依る赤外線
センサの製造方法に於いては、 (1)乱反射構造形成層(例えば乱反射構造形成層5
2:図3参照)表面に二回に亙るエッチングを施して大
パターン(例えば大パターン54)及び該大パターン内
の小パターン(例えば小パターン55A及び55B)を
形成して段差を生成させるに際し、該小パターンは周囲
長が該大パターンの周囲長と略等しくなるパターンに設
定して該エッチング時に生じるサイド・エッチングに起
因する面積の変化量を略等しくすることを特徴とする
か、又は、
【0033】(2)前記(1)に於いて、小パターンの
周囲長を大パターンの周囲長とを略等しくする為に小パ
ターンを複数個に分割することを特徴とするか、又は、
【0034】(3)前記(1)或いは(2)に於いて、
乱反射構造形成層表面を最上面としてエッチングを行い
所要深さの大パターン及び大パターンの二倍の深さの小
パターンを形成することを特徴とするか、又は、
【0035】(4)前記(1)或いは(2)に於いて、
乱反射構造形成層表面の小パターン形成予定部分を最上
面としてエッチングを行い所要深さの大パターン(例え
ば大パターン72:図5)及び大パターンの二倍の深さ
の大パターン外側領域(例えば格子71)を形成するこ
とを特徴とする。
【0036】前記手段を採ることに依り、大パターン及
び小パターンを形成した際のエッチングの横方向拡がり
に起因する面積の増分が略等しくなり、その結果、大パ
ターンの面積から小パターンの面積を差し引いた面積は
格子面積の略半分に保たれ、従って、散乱効率の低下は
防止されるので、結晶外に散逸する光量は少なくするこ
とができる。
【0037】また、前記の関係は、大パターン及び小パ
ターンをエッチングする際のサイド・エッチング量に依
存しないことから、赤外線センサの検出波長を変える為
に光結合構造の段差を変えた場合であっても、特別な手
段を講ずることなく、散乱効率低下防止作用を有効に働
かせること可能であり、その汎用性は極めて高い。
【0038】
【発明の実施の形態】図2及び図3は本発明に於ける実
施の形態1を説明する為の工程要所に於ける量子井戸型
赤外線センサを表す要部説明図であり、図2の(A)及
び(B)は要部切断側面、(C)は要部平面、図3の
(A)は要部切断側面、(B)は要部平面をそれぞれ示
している。
【0039】図2(A)参照 2−(1) MBE(molecular beam epitax
y)法を適用することに依り、基板(図示せず)上にM
QW光吸収層51を形成し、引き続き、乱反射構造形成
層52を形成する。
【0040】基板は、例えば、面指数が(100)であ
るGaAs基板上にGaAsバッファ層、その他の必要
な半導体層を積層形成したものからなっている。
【0041】MQW活性層51は、厚さが例えば500
〔Å〕のアンドープAl0.30Ga0.70Asバリヤ層、厚
さが例えば45〔Å〕のn−GaAs井戸層を周期数が
例えば50周期となるように積層し、最上層にバリヤ層
を付設したものからなっている。
【0042】乱反射構造形成層52は、少なくとも 厚さが例えば0.5〔μm〕のn−GaAs層52A 厚さが例えば50〔Å〕のn−Al0.30Ga0.70Asエ
ッチング停止層52B 厚さが例えば0.7〔μm〕のn−GaAs層52C 厚さが例えば50〔Å〕のn−Al0.30Ga0.70Asエ
ッチング停止層52D 厚さが例えば0.7〔μm〕のn−GaAs層52E の積層構造からなっている。
【0043】2−(2) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依って、仮想された格子内に大パターン形成用
開口53Aをもつレジスト膜53を形成する。尚、本実
施の形態では、大パターンを大四角にしてある。
【0044】図2(B)及び(C)参照 2−(3) 塩素系エッチング・ガスを用いるドライ・エッチング法
を適用することに依り、レジスト膜53をマスクとして
n−GaAs層52Eのエッチングを行って大パターン
54を形成する。尚、このエッチングはエッチング停止
層52Dで自動的に停止される。
【0045】2−(4) エッチング液をHF+H2 2 +H2 Oとするウエット
・エッチング法を適用することに依り、エッチング停止
層52Dをエッチングに依って除去してから、レジスト
剥離液中に浸漬してレジスト膜53を除去する。
【0046】図3(A)及び(B)参照 3−(1) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依って、大パターン54内に小パターン形成用
開口をもつレジスト膜を形成する。尚、本実施の形態で
は、小パターンは2個の小四角にしてあり、小四角の周
囲長を2個分加えると大四角の周囲長と等しくなるよう
に予め設計してある。
【0047】3−(2) 塩素系エッチング・ガスを用いるドライ・エッチング法
を適用することに依り、工程3−(1)で形成したレジ
スト膜をマスクとしてn−GaAs層52Cのエッチン
グを行って小パターン55A及び小パターン55Bを形
成する。尚、このエッチングはエッチング停止層52B
で自動的に停止される。
【0048】3−(3) エッチング液をHF+H2 2 +H2 Oとするウエット
・エッチング法を適用することに依り、エッチング停止
層52Bをエッチングに依って除去してから、レジスト
剥離液中に浸漬して工程3−(1)で形成したレジスト
膜を除去する。
【0049】本発明で採用できる大パターン及び小パタ
ーンは、前記実施の形態で説明した大四角及び小四角に
限られるものではなく、要は、大パターンの周囲長と小
パターンの周囲長とが等しく、そして、格子、大パター
ン、小パターンの各面積に所定の関係が維持されていれ
ば良い。
【0050】図4は本発明に於ける実施の形態2を説明
する為の工程要所に於ける量子井戸型赤外線センサを表
す要部平面図である。
【0051】図に於いて、56は仮想された格子、57
は大パターン、58は小パターンをそれぞれ示し、そし
て、L1,L2,L3,L4,L5,L6は各部の長さ
を示している。
【0052】図から明らかなように、実施の形態2に於
いては、格子56と大パターン57は正方形であって実
施の形態1と同じであるが、小パターン58は「コ字
形」をなしている点で相違している。
【0053】然しながら、小パターン58の周囲長は、
大パターン57の周囲長と略等しくなるように設計され
ているので、前記説明した実施の形態1と全く同じ効果
を得ることができる。
【0054】ここで、L1乃至L6について具体的な数
値を挙げると、 L1=2 L2=√3 L3=1.3 L4=0.864 L5:0.8 L6:0.25 であって、 大パターン57の周囲長:L2×4=4√3≒6.92
8 小パターン58の周囲長:L3×3+L4×2+L5+
L6×2 =3.9+1.728+0.8+0.5 =6.928 である。
【0055】実施の形態1及び実施の形態2の何れに於
いても、格子が上段、大パターンが中段、小パターンが
下段となって、段差をもった乱反射構造を構成している
が、この段差の関係を全く逆にした場合も同効である。
【0056】図5は本発明に於ける実施の形態3を説明
する為の工程要所に於ける量子井戸型赤外線センサを表
す要部切断側面図である。
【0057】図に於いて、61は基板(図示せず)上に
形成されたMQW光吸収層、62は乱反射構造形成層、
71は格子、72は大パターン、73A及び73Bは小
パターンをそれぞれ示している。
【0058】図示された乱反射構造形成層62は、少な
くとも 厚さが例えば0.5〔μm〕のn−GaAs層62A 厚さが例えば50〔Å〕のn−Al0.30Ga0.70Asエ
ッチング停止層62B 厚さが例えば0.7〔μm〕のn−GaAs層62C 厚さが例えば50〔Å〕のn−Al0.30Ga0.70Asエ
ッチング停止層62D 厚さが例えば0.7〔μm〕のn−GaAs層62E の積層構造からなっている。
【0059】実施の形態3が実施の形態1並びに実施の
形態2と相違するところは、凸形状(凹形状)の関係が
逆になっている点であり、従って、小パターン73A及
び小パターン73Bが上段、大パターン72が中段(変
わらず)、格子71が下段になっている点であり、この
ようにしても、得られる効果は、実施の形態1並びに実
施の形態2と全く変わりない。
【0060】実施の形態3を作製するには、実施の形態
1或いは実施の形態2と全く同じ手段を用いることがで
き、唯、リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
を実施する際にエッチング・マスクのパターンを反転さ
せるのみで事足りる。
【0061】本発明に於いては、前記説明した実施の形
態に限られることなく、他に多くの改変を実現すること
ができる。
【0062】例えば、パターンのサイズ、従って、レジ
スト・マスクの開口をサイド・エッチング量を考慮して
予め一回り小さく(例えば実施の形態1及び実施の形態
2の場合)、或いは、大きく(例えば実施の形態3の場
合)設定して良い。
【0063】また、当然のことながら、ウエット・エッ
チング法を適用して説明された工程をドライ・エッチン
グ法の適用に変更し得ることは勿論である。
【0064】更にまた、乱反射構造形成層を構成する材
料としてGaAsのみならず、AlAs、InAs、I
nP、或いは、これ等の混晶を用いることができる。
【0065】
【発明の効果】本発明に依る赤外線センサの製造方法に
於いては、乱反射構造形成層表面に二回に亙るエッチン
グを施して大パターン及び該大パターン内の小パターン
を形成して段差を生成させるに際し、小パターンは周囲
長が大パターンの周囲長と略等しくなるパターンに設定
してエッチング時に生じるサイド・エッチングに起因す
る面積の変化量を略等しくする。
【0066】前記構成を採ることに依り、大パターン及
び小パターンを形成する際のエッチングの横方向拡がり
に起因する面積の増分が略等しくなり、その結果、大パ
ターンの面積から小パターンの面積を差し引いた面積は
格子面積の略半分に保たれ、従って、散乱効率の低下は
防止されるので、結晶外に散逸する光量は少なくするこ
とができる。
【0067】また、前記の関係は、大パターン及び小パ
ターンをエッチングする際のサイド・エッチング量に依
存しないことから、赤外線センサの検出波長を変える為
に光結合構造の段差を変えた場合であっても、特別な手
段を講ずることなく、散乱効率低下防止作用を有効に働
かせること可能であり、その汎用性は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する為の乱反射構造をもっ
た量子井戸型赤外線センサに於ける一格子分を取り出し
た要部平面説明図である。
【図2】本発明に於ける実施の形態1を説明する為の工
程要所に於ける量子井戸型赤外線センサを表す要部説明
図である。
【図3】本発明に於ける実施の形態1を説明する為の工
程要所に於ける量子井戸型赤外線センサを表す要部説明
図である。
【図4】本発明に於ける実施の形態2を説明する為の工
程要所に於ける量子井戸型赤外線センサを表す要部平面
図である。
【図5】本発明に於ける実施の形態3を説明する為の工
程要所に於ける量子井戸型赤外線センサを表す要部切断
側面図である。
【図6】乱反射構造をもつ量子井戸型赤外線センサを表
す要部説明図である。
【図7】乱反射構造をもつ量子井戸型赤外線センサの要
部切断側面図である。
【図8】光結合構造に於ける反射損失率の小四角領域面
積増加率依存性について説明する為の説明図である。
【符号の説明】
42 格子 43 大パターン(大四角領域) 44A及び44B 小パターン(小四角領域) 51 MQW光吸収層 52 乱反射構造形成層 52A n−GaAs層 52B エッチング停止層 52C n−GaAs層 52D エッチング停止層 52E n−GaAs層 53 レジスト膜 53A 開口 54 大パターン 55A及び55B 小パターン 56 仮想された格子 57 大パターン 58 小パターン 61 MQW光吸収層 62 乱反射構造形成層 71 格子 72 大パターン 73A及び73B 小パターン L1乃至L6 各部の長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マサルカル プラフラ 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5F049 MA01 MB07 NA01 PA04 PA14 QA16 SS04 SS09 WA01 5F088 AA01 AB07 BA01 CB04 CB14 DA01 GA05 LA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乱反射構造形成層表面に二回に亙るエッチ
    ングを施して大パターン及び該大パターン内の小パター
    ンを形成して段差を生成させるに際し、 該小パターンは周囲長が該大パターンの周囲長と略等し
    くなるパターンに設定して該エッチング時に生じるサイ
    ド・エッチングに起因する面積の変化量を略等しくする
    ことを特徴とする赤外線センサの製造方法。
  2. 【請求項2】小パターンの周囲長を大パターンの周囲長
    とを略等しくする為に小パターンを複数個に分割するこ
    とを特徴とする請求項1記載の赤外線センサの製造方
    法。
  3. 【請求項3】乱反射構造形成層表面を最上面としてエッ
    チングを行い所要深さの大パターン及び大パターンの二
    倍の深さの小パターンを形成することを特徴とする請求
    項1或いは請求項2記載の赤外線センサの製造方法。
  4. 【請求項4】乱反射構造形成層表面の小パターン形成予
    定部分を最上面としてエッチングを行い所要深さの大パ
    ターン及び大パターンの二倍の深さの大パターン外側領
    域を形成することを特徴とする請求項1或いは請求項2
    記載の赤外線センサの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2855653A1 (fr) * 2003-05-27 2004-12-03 Thales Sa Structure amorphe de couplage optique pour detecteur d'ondes electromagnetiques et detecteur associe

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2855653A1 (fr) * 2003-05-27 2004-12-03 Thales Sa Structure amorphe de couplage optique pour detecteur d'ondes electromagnetiques et detecteur associe
WO2004107392A2 (fr) * 2003-05-27 2004-12-09 Thales Structure amorphe de couplage optique pour detecteur d'ondes electromagnetiques et detecteur associe
WO2004107392A3 (fr) * 2003-05-27 2005-01-13 Thales Sa Structure amorphe de couplage optique pour detecteur d'ondes electromagnetiques et detecteur associe

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