JP2000296418A - ワイヤ放電加工機におけるワイヤ送り装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機におけるワイヤ送り装置

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JP2000296418A
JP2000296418A JP11104763A JP10476399A JP2000296418A JP 2000296418 A JP2000296418 A JP 2000296418A JP 11104763 A JP11104763 A JP 11104763A JP 10476399 A JP10476399 A JP 10476399A JP 2000296418 A JP2000296418 A JP 2000296418A
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Ichiro Kokayu
市郎 小粥
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 このワイヤ送り装置は,ワイヤの進行方向に
ワイヤ誘導水を流すと共に,給電子ホルダ部とローラハ
ウジングとの間隙部にガイドパイプを配置し,ワイヤの
供給を良好にする。 【解決手段】 このワイヤ送り装置は,ワイヤ送り系に
ワイヤ1を挿通する時に,給電子ホルダ部3のワイヤ通
路30からローラハウジング9のワイヤ通路11へワイ
ヤ1を誘導するためワイヤ1の進行方向にワイヤ誘導水
Wを供給する水供給通路10を下ガイドホルダ2に形成
する。更に,給電子ホルダ部3とローラハウジング9と
の間には,ワイヤ1をスムースにガイドするガイドパイ
プ7が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,ワイヤ電極と工
作物との間に極間電圧を印加して発生する放電エネルギ
で工作物を放電加工するワイヤ放電加工機において,ワ
イヤ電極を構成するワイヤをワイヤ送り系に供給するワ
イヤ送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工機は,ワイヤ電極と工作
物との間に放電現象を発生させて,超硬合金や焼入鋼等
の工作物を切り抜き加工する。工作物に対して放電加工
を開始する際には,工作物に穿孔したスタートホールに
ワイヤ電極を予め挿通する。常に供給され続けるワイヤ
電極と工作物との間に極間電圧を印加して放電させる
と,工作物は,放電エネルギーによって所定の加工形状
に放電加工される。工作物の加工動作はNC装置によっ
て制御され,工作物にはNC装置にプログラミングされ
た加工形状に従って連続したスリットが形成される。
【0003】工作物の加工が終了して別の工作物の加工
に移る場合或いは放電加工中にワイヤ電極を構成するワ
イヤが断線した場合には,ワイヤの先端部を切断して除
去し,新しく形成された先端部を工作物のスタートホー
ルや加工スリットに挿通することにより,ワイヤがワイ
ヤ放電加工機にセットされる。放電加工作業の自動化の
一環として,ワイヤの送出しからワイヤの切断,スター
トホールや加工スリットへの再挿通までのワイヤの装着
作業が自動化されている。即ち,ワイヤ放電加工機で
は,ワイヤ電極自動供給装置が開発され,作業者が工作
物の脱着さえ行えば,ワイヤ電極の挿通から加工完了ま
での作業は,全てプログラミングされたとおりに行うよ
うに自動化されている。
【0004】図3には,従来のワイヤ放電加工機に適用
されている自動ワイヤ供給装置が示されている。自動ワ
イヤ供給装置は,ソースボビン25から繰り出されるワ
イヤ電極を構成するワイヤ1を加工スリットやスタート
ホールの孔19へ供給するため,各種の方向変換ローラ
22,テンションローラ23,ブレーキローラ24,ガ
イドローラ8,引出しローラ21等を備えているワイヤ
送り系を有している。アニール処理が施されて真っ直ぐ
に伸長されたワイヤ1は,上ワイヤヘッド15を通過し
て工作物20に形成されたスタートホールや加工スリッ
トに挿入され,下ワイヤヘッド14へと送られる。ワイ
ヤ1は,上ワイヤヘッド15と下ワイヤヘッド14との
間で両ヘッドによって横振れが規制されつつ,工作物2
0に対して正確に走行する。下ワイヤヘッド14は,ヘ
ッド26に取り付けられた下アームの先端部に支持され
ており,その後流にはガイドローラ8が設けられてい
る。下ワイヤヘッド14の後流には,ガイドパイプ12
を通してワイヤ1を引き出す一対の引出しローラ21が
設けられている。引き出されたワイヤ1は巻き取りリー
ルに巻き取られたり,又は加工槽に付設された廃ワイヤ
ホッパ等に排出される(例えば,特開平2−14521
5号公報参照)。
【0005】ワイヤ電極には種々のサイズのワイヤ径と
材質のものがあるが,通常,ワイヤ放電加工機ではワイ
ヤ電極は真鍮でワイヤ径がφ0.2のものが使用されて
いる。スリット幅は,使用したワイヤ電極の直径と工作
物Wとの間に発生した放電ギャップが加算されたもので
あり,例えば,0.25〜0.3mm程度である。しか
しながら,ワイヤ放電加工機において,スリット幅や最
小コーナのアールとして0.1mm程度のような高精度
の加工精度が要求される場合には,それ以下の径を有す
る細線のワイヤ電極が使用される。φ0.1程度或いは
それ以下の細線のワイヤ電極は,従来のサイズのワイヤ
電極に比較して腰が弱く,曲がったり横振れし易い。そ
こで,細線のワイヤ電極が,たとえ,真っ直ぐにならな
くてもガイドされるように,テーパ面を持つガイドが採
用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,自動ワ
イヤ送り装置では,アニールされたワイヤは,下ワイヤ
ヘッド内のダイスガイド及び給電子部を通過した後,ガ
イドローラに誘導されてガイドパイプに進行し,次い
で,引出しローラによって廃ワイヤホッパへ排出される
が,給電子ホルダ部とローラハウジングとの間にはロー
ラハウジングに支持されたガイドローラの振動が伝わら
ないように分離されて隙間が設けられている。特に,ワ
イヤ電極のワイヤが細線の自動供給に対しては,下ワイ
ヤヘッド内の給電子付近でワイヤが給電子ホルダ部の壁
面に吸着したり,上記隙間より外部へはみ出してローラ
ハウジングのワイヤ通路へガイドされないでワイヤ供給
が失敗することが発生する。また,ワイヤ電極が通常使
用されているφ0.2よりも細かい径,例えば,φ0.
1程度或いはそれ以下の径のワイヤ電極を用いる場合に
は,アニール処理を施して真っ直ぐに整形してもワイヤ
電極が撓み易く,その結果,工作物にワイヤ電極を挿通
するワイヤ電極挿通工程において,繰出し量が長くなる
に従ってワイヤ電極の先端部が簡単に曲がり,ワイヤ送
りが失敗してワイヤ放電加工機の稼働率が低下する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の課題を解決することであり,ワイヤ電極のサイズがφ
0.1以下の細線であったとしても,工作物を加工した
後の廃ワイヤを廃ワイヤホッパ等へスムースに排出する
ことができるように,下ワイヤヘッドの給電子ブロック
へワイヤの進行方向に水を流すと共に,給電子ブロック
とローラハウジングとの間にガイド手段を設け,工作物
の加工後の廃ワイヤが下ワイヤヘッドを通過した後に,
廃ワイヤを下ワイヤヘッドからガイドローラへとスムー
スに送り込めるようにガイドする手段を設けたワイヤ放
電加工機におけるワイヤ送り装置を提供することであ
る。
【0008】この発明は,ワイヤ電極を構成するワイヤ
を案内するためヘッドに上下動可能に取り付けられた上
ワイヤヘッド,該上ワイヤヘッドの下方に設定された工
作物を加工して送り出された前記ワイヤを受け入れる下
ワイヤヘッド,該下ワイヤヘッドを支持すると共に給電
子ホルダ部を支持するガイドホルダ,前記下ワイヤヘッ
ドの下方に配置され且つ前記下ワイヤヘッドから送り出
される前記ワイヤをガイドするガイドローラを回転自在
に支持するローラハウジング,及び前記ガイドローラを
通って送り出される前記ワイヤを引き取る引出しローラ
から成るワイヤ送り装置を備えたワイヤ放電加工機にお
いて,ワイヤ送り系にワイヤを挿通する時に,前記給電
子ホルダ部のワイヤ通路から前記ローラハウジングのワ
イヤ通路へ前記ワイヤを誘導するため前記ワイヤの進行
方向にワイヤ誘導水を供給する水供給手段を設けたこと
を特徴とするワイヤ送り装置に関する。
【0009】前記水供給手段は,加工液を前記工作物と
前記ワイヤ電極との極間へ供給する水供給ポンプから送
り込まれる加工液を前記給電子ホルダ部の前記ワイヤ通
路に供給する水供給通路から構成されている。
【0010】このワイヤ送り装置は,前記給電子ホルダ
部の前記ワイヤ通路から前記ローラハウジングの前記ワ
イヤ通路へ前記ワイヤをガイドするため,前記両ワイヤ
通路に跨がってガイドパイプが配置されている。
【0011】前記ガイドパイプは,フランジ部と該フラ
ンジ部と一体の筒部から成り,前記給電子ホルダ部の下
面に接して固定された下プレートには係止部が形成さ
れ,前記フランジ部が前記下プレートの前記係止部に係
止され,前記筒部が前記ローラハウジングの前記ワイヤ
通路の入口部との間に隙間を形成した状態で挿入されて
いる。前記ガイドパイプの前記筒部は,前記ローラハウ
ジングの前記ワイヤ通路の前記入口部との間に隙間を形
成したラビリンスを構成し,前記ラビリンスが前記ワイ
ヤを通すことなく前記ワイヤ誘導水のみを排出させるこ
とができる。
【0012】このワイヤ送り装置は,上記のように構成
されているので,工作物を加工した後に下ワイヤヘッド
から繰り出されるワイヤが水供給手段に案内され,下ワ
イヤヘッドの給電子ブロックとローラハウジングとの隙
間に入り込んだり,それらの壁面に付着することを防止
し,ワイヤをガイドローラのワイヤ通路へと挿通させ,
ガイドローラを経て引出しローラへと送り込まれ,ワイ
ヤの挿通の設定が終了する。また,このワイヤ送り装置
は,給電子ホルダ部のワイヤ通路の出口にガイドパイプ
を設けたので,ワイヤが誘導水と共にローラハウジング
のワイヤ通路へと確実にガイドされ,壁面に付着した
り,隙間に入り込んだりすることがなく,ガイドローラ
にガイドされた引出しローラへと供給される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
によるワイヤ放電加工機におけるワイヤ送り装置の実施
例について説明する。図1はこの発明によるワイヤ放電
加工機におけるワイヤ送り装置の一実施例を示す説明
図,図2はこのワイヤ送り装置の要部を示す説明図,及
び図3はこのワイヤ送り装置の全体図を示す概略図であ
る。
【0014】このワイヤ放電加工機は,例えば,ヘッド
26に上下動可能に設けられた支持ブロック17に取り
付けられた上ワイヤヘッド15,上ワイヤヘッド15に
対向して配置され且つ加工槽(図示せず)へ垂下する下
アーム17によって支持されている下ワイヤヘッド14
を備えている。上ワイヤヘッド15は,ヘッド26に対
して上下動可能に取り付けられている支持ロッドに保持
された支持ブロック17に固定され,ヘッド26に対し
て昇降可能に設けられ,中心を貫通するワイヤ電極を構
成するワイヤ1を挿通する挿通孔28が形成されてい
る。下ワイヤヘッド14は,中心を貫通するワイヤ電極
を構成するワイヤ1を挿通する挿通孔27が形成され,
先端部にはダイスガイド29が設けられている。
【0015】このワイヤ放電加工機は,ワイヤ1から成
るワイヤ電極と工作物20との間に極間電圧を印加して
発生する放電エネルギで工作物20を放電加工するもの
であり,工作物20にはワイヤ1が挿通されるべき加工
スリット或いはスタートホールの孔19が形成されてい
る。このワイヤ送り装置は,細線から成るワイヤ1を供
給するのに適しており,例えば,ワイヤ1は0.15m
m〜0.07mmの範囲内の線径を使用しても,ワイヤ
1を工作物20の加工スリットやスタートホールの孔1
9にスムースに挿通すると共に,引出しローラ21まで
良好に供給して放電加工の準備が完了する。
【0016】このワイヤ送り装置を備えたワイヤ放電加
工機は,ワイヤ電極を構成するワイヤ1を案内する上ガ
イドを設けたヘッド26に取り付けられた上ワイヤヘッ
ド15,上ワイヤヘッド15の下方に設定された工作物
20を加工して送り出されたワイヤ1を引き取る下ワイ
ヤヘッド14,下ワイヤヘッド14を支持すると共に給
電子ホルダ部3を支持するガイドホルダ2,下ワイヤヘ
ッド14の下方に配置されたローラハウジング9,下ワ
イヤヘッド14から送り出されるワイヤ1をガイドする
ためローラハウジング9に回転自在に支持されたガイド
ローラ8,及びガイドローラ8を通って送り出されるワ
イヤ1を引き取る引出しローラ21から構成されてい
る。
【0017】このワイヤ送り装置は,特に,給電子ホル
ダ部3に形成られたワイヤ通路30からローラハウジン
グ9に形成されたワイヤ通路11へワイヤ1を挿通させ
てワイヤ1を引出しローラ21へ送り込むワイヤ挿通時
に,給電子ホルダ部3のワイヤ通路30からローラハウ
ジング9のワイヤ通路11へワイヤ1を誘導するため,
ワイヤ1の進行方向にワイヤ誘導水Wを供給する水供給
手段を設けたことに特徴を有している。水供給手段は,
水供給ポンプ(図示せず)と該水供給ポンプから送り込
まれる加工液等の水を給電子ホルダ部3のワイヤ通路3
0に供給する水供給パイプや水ガイド等の水供給通路1
0から構成されている。水供給ポンプは,例えば,工作
物20とワイヤ電極との極間へ供給する加工液を供給す
る加工液供給ポンプと共用することができる。水供給ポ
ンプを共用する場合には,水供給ポンプから送り出され
る加工液を流す加工液通路を,加工液を工作物20とワ
イヤ電極との極間へ供給する加工液通路と,給電子ホル
ダ部3のワイヤ通路30へ供給する水通路との何れかの
通路に切り換える切換バルブ等を設ける。ワイヤ放電加
工を行う時には,切換バルブを作動して水供給ポンプか
らの加工液を極間へ供給する加工液通路へ流し,また,
ワイヤ1をワイヤ供給系に供給する時には,切換バルブ
を作動して水供給ポンプからの加工液をワイヤ通路30
へ供給する水通路へ流すように制御する。
【0018】更に,このワイヤ送り装置は,給電子ホル
ダ部3のワイヤ通路30の出口に設けられたガイドパイ
プ7を備えており,ガイドパイプ7が給電子ホルダ部3
のワイヤ通路30からのワイヤ1をローラハウジング9
のワイヤ通路11へガイドすることに特徴を有してい
る。ガイドパイプ7は,上部にフランジ部34を備えた
筒部36から成り,ストレート孔を備えた一種のブシュ
に形成されている。給電子ホルダ部3には,給電子4及
びその後流にダイスガイド5が設けられている。水供給
通路10は給電子4の側方にワイヤ1の送り方向に噴孔
を開口し,水供給通路10から噴出されたワイヤ誘導水
Wはワイヤ1の送りを助けてローラハウジング9のワイ
ヤ通路11へと誘導する。
【0019】ガイドパイプ7は,そのフランジ部34の
上面が給電子ホルダ部3の下面に当接している。下プレ
ート6は,フランジ部34が嵌合する段部から成る係止
部33を備えており,ガイドホルダ2に固定されてい
る。ガイドパイプ7は,下プレート6に形成された係止
部33にフランジ部34が嵌合して係止された状態で下
プレート6に固定支持されている。ローラハウジング9
には,ワイヤ1が挿通するワイヤ通路11が形成されて
いる。ローラハウジング9のワイヤ通路11には,ガイ
ドパイプ7の一部が挿通することができる大径の入口部
31が形成されている。ガイドパイプ7は,ワイヤ通路
11の入口部31に隔置状態で挿入されている。ガイド
パイプ7の外周には,入口部31の壁面との間の隙間3
5を通ってワイヤ誘導水Wのみが排出されるが,ワイヤ
1は隙間35へはみ出すことがないようなラビリンス構
造に構成されている。従って,ワイヤ誘導水Wはローラ
ハウジング9のワイヤ通路11を通過すると共に,その
一部は入口部31とガイドパイプ7との隙間32を通じ
て外部へ排出される。ワイヤ1は,ワイヤ誘導水Wに誘
導されてローラハウジング9のワイヤ通路11からガイ
ドローラ8へ送り込まれる。
【0020】次に,このワイヤ送り装置の作動について
説明する。ワイヤ放電加工機を駆動開始する時,又は工
作物20のワイヤ放電加工中にワイヤ1が切断した時に
は,ワイヤ1を切断機構(図示せず)によって切断する
ことで,ワイヤ1に新しい先端部を形成する。ワイヤ1
の新しい先端部を持つワイヤ1を上方から送りローラで
上ワイヤヘッド15に送り込む。ワイヤ1は,ソースボ
ビンから繰り出すときの曲がり癖を排除するため,アニ
ール処理を施してから,供給パイプ等に案内されて上ワ
イヤヘッド15へ送り込まれる。細線から成るワイヤ1
の切断した先端部を上ワイヤヘッド15から工作物20
の加工スリットやスタートホールの孔19に通す場合,
上ワイヤヘッド15のワイヤガイド37を通じて送り出
されたワイヤ1の先端部は,加工液の流れに案内されつ
つ,工作物20の孔19へとガイドされる。ワイヤ1
は,上ワイヤヘッド15のワイヤガイド37とストレー
ト状の出口の挿通孔28によって横振れすることなく真
っ直ぐに案内されて進み,工作物20の孔19に挿通さ
れ,更に,下ワイヤヘッド14の入口の挿通孔27へと
案内される。
【0021】このワイヤ送り装置では,下ワイヤヘッド
14の挿通孔27へ送り込まれたワイヤ1はダイスガイ
ド29を通って給電子ホルダ部3のワイヤ通路30へ供
給されるが,この時,コントローラの指令でワイヤ1を
ローラハウジング9のワイヤ通路11へ誘導するため,
ワイヤ1の進行方向にワイヤ誘導水Wを供給する水供給
通路10からワイヤ誘導水Wが供給される。また,給電
子ホルダ部3の下面にガイドパイプ7を設けているの
で,ワイヤ1は,ワイヤ誘導水Wの水流に乗ってガイド
パイプ7にガイドされてローラハウジング9のワイヤ通
路11に送り込まれる。ガイドパイプ7は,ワイヤ1に
対して,ローラハウジング9の入口部31で一種のラビ
リンス機能を発揮し,下プレート6とローラハウジング
9の上面との間に隙間35へ侵入することが防止され
る。ローラハウジング9のワイヤ通路11に送り込まれ
たワイヤ1は,ガイドローラ8によって方向転換し,そ
の出口13からガイドパイプ12へ送り込まれ,次い
で,引出しローラ21に挟み込まれて引き出される状態
になり,ワイヤ1の供給動作が終了する。
【0022】
【発明の効果】このワイヤ放電加工機におけるワイヤ送
り装置は,上記のように構成されているので,ワイヤが
細線であったとしても,該ワイヤは下ワイヤヘッドの給
電子ホルダ部からローラハウジングへスムースにガイド
され,ワイヤの供給不良が発生せず,ワイヤの自動供給
が良好に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるワイヤ放電加工機におけるワイ
ヤ送り装置の一実施例を示す説明図である。
【図2】このワイヤ送り装置の要部を示す説明図であ
る。
【図3】このワイヤ送り装置の全体図を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 ワイヤ電極 2 下ガイドホルダ 3 給電子ホルダ部 6 下プレート 7 ガイドパイプ 8 ガイドローラ 9 ローラハウジング 10 水供給通路 11,30 ワイヤ通路 12 ガイドパイプ 14 下ワイヤヘッド 15 上ワイヤヘッド 19 孔 20 工作物 21 引出しローラ 26 ヘッド 34 フランジ部 36 筒部 W ワイヤ誘導水

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極を構成するワイヤを案内する
    ためヘッドに上下動可能に取り付けられた上ワイヤヘッ
    ド,該上ワイヤヘッドの下方に設定された工作物を加工
    して送り出された前記ワイヤを受け入れる下ワイヤヘッ
    ド,該下ワイヤヘッドを支持すると共に給電子ホルダ部
    を支持するガイドホルダ,前記下ワイヤヘッドの下方に
    配置され且つ前記下ワイヤヘッドから送り出される前記
    ワイヤをガイドするガイドローラを回転自在に支持する
    ローラハウジング,及び前記ガイドローラを通って送り
    出される前記ワイヤを引き取る引出しローラから成るワ
    イヤ送り装置を備えたワイヤ放電加工機において,ワイ
    ヤ送り系にワイヤを挿通する時に,前記給電子ホルダ部
    のワイヤ通路から前記ローラハウジングのワイヤ通路へ
    前記ワイヤを誘導するため前記ワイヤの進行方向にワイ
    ヤ誘導水を供給する水供給手段が設けられていることを
    特徴とするワイヤ送り装置。
  2. 【請求項2】 前記水供給手段は,加工液を前記工作物
    と前記ワイヤ電極との極間へ供給する水供給ポンプから
    送り込まれる加工液を前記給電子ホルダ部の前記ワイヤ
    通路に供給するため前記ガイドホルダに形成された水供
    給通路から構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のワイヤ送り装置。
  3. 【請求項3】 前記給電子ホルダ部の前記ワイヤ通路か
    ら前記ローラハウジングの前記ワイヤ通路へ前記ワイヤ
    をガイドするため,前記両ワイヤ通路に跨がってガイド
    パイプが配置されていることを特徴とする請求項1に記
    載のワイヤ送り装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドパイプはフランジ部と該フラ
    ンジ部と一体の筒部から成り,前記給電子ホルダ部の下
    面に接して固定された下プレートには係止部が形成さ
    れ,前記フランジ部は前記下プレートの前記係止部に係
    止され,前記筒部は前記ローラハウジングの前記ワイヤ
    通路の入口部との間に隙間を形成した状態で挿入されて
    いることを特徴とする請求項3に記載のワイヤ送り装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ガイドパイプの前記筒部は,前記ロ
    ーラハウジングの前記ワイヤ通路の前記入口部との間に
    隙間を形成したラビリンスを構成し,前記ラビリンスは
    前記ワイヤを通すことなく前記ワイヤ誘導水を排出させ
    ることができることを特徴とする請求項3に記載のワイ
    ヤ送り装置。
JP11104763A 1999-04-13 1999-04-13 ワイヤ放電加工機におけるワイヤ送り装置 Pending JP2000296418A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013054422A1 (ja) * 2011-10-13 2013-04-18 三菱電機株式会社 ワイヤ電極送り装置およびワイヤ放電加工機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013054422A1 (ja) * 2011-10-13 2013-04-18 三菱電機株式会社 ワイヤ電極送り装置およびワイヤ放電加工機
JP5225516B1 (ja) * 2011-10-13 2013-07-03 三菱電機株式会社 ワイヤ電極送り装置およびワイヤ放電加工機

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