JP2000295497A - 信号保存性のある画像中の微小信号成分低減方式 - Google Patents

信号保存性のある画像中の微小信号成分低減方式

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JP2000295497A
JP2000295497A JP11134621A JP13462199A JP2000295497A JP 2000295497 A JP2000295497 A JP 2000295497A JP 11134621 A JP11134621 A JP 11134621A JP 13462199 A JP13462199 A JP 13462199A JP 2000295497 A JP2000295497 A JP 2000295497A
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Norihiko Fukinuki
敬彦 吹抜
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョン画像信号中の顔のシワなど,美
的に不要な成分を低減して美しい画像信号に修正する.
ただし,輪郭などは保持してボケた画像にならないよう
にする. 【構成】 画像信号を空間的な低域濾波器に通してボカ
し,このバカした出力信号と,もとの画像信号の差分に
より,差分が小さいときは,ボカした低域濾波器出力が
得られるように,逆に大きな時はこれを有用な信号と見
なしてもとの画像信号の値を保持するように,両成分を
適応的に出力する. 【効果】 同様の目的を持つ従来の公知の方法に較べ
て,非線形回路要素の数が極めて少なく,実用性が高ま
る.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】テレビジョン画像をより見やすい
ものにするため,信号に含まれる雑音を低減しようとす
る試みは古くからあった.最近,これをさらに進めて,
美的観点からは不要な信号,例えば顔のシワを低減しよ
うとする試みがある.本発明は,この後者に関する.
【0002】
【従来の技術】前記の目的のために,いわゆる ε−フ
ィルタにより,積極的に画像を修正して顔のシワを取る
方法が公知である.例えば,近藤宏行,羽成賢治,清水
克英,荒川薫,”ベクトルε−フィルタによるカラー顔
画像処理−皺成分の除去−”,1998年電子情報通信
学会総合大会論文集,D−11−143(平成10年3
月)がある.
【0003】一般に,信号中の雑音などを低減するに
は,入力信号系列xを低域濾波器を通す方法がある.
例えば,非巡回型低域濾波器を通したときのの出力y
は, y=Σan−k (1) となる.式(1)では,kを−KからKまで変えて(K
+1)個の画素について総和を求める.aは低域濾波
器のための係数であり,通常はすべて正であり,その総
和はΣa=1である.
【0004】これによって,信号中の雑音などが低減さ
れる.しかし,これによって,信号の高域成分が消滅す
るため,ボケた信号になる.そこで,ある程度大きな信
号は,実効的に低域濾波器を通さないようにする必要が
ある.
【0005】このため,公知のε−フィルタでは, y=x−ΣaF(x−xn−k) (2) のように演算する.ここで,F(e)は,図2に示すように, e≒0のとき,F(e)=e, (3) eの絶対値が大きいとき,F(e)=0, (4) となる関数である.
【0006】したがって,信号がほぼ平坦な場合,即
ち,標本値xと,その周辺の標本値xn−kにおいて
−xn−k≒0の場合,F(x−xn−k)=
−xn−kであるので, y=x−ΣaF(x−xn−k) =x−Σa(x−xn−k) =x−xΣa+Σan−k =Σan−k (5) となり,式(1)と同様の,低域濾波器を通った出力,
即ち,ボカした信号が得られる.
【0007】一方,xの値が周囲の画素の値xn−k
と大きく異なる場合,F(x−xn−k)=0である
から, y=x (6) となる.
【0008】このように,テレビジョン画像信号をε−
フィルタに通すと,平坦な領域では低域濾波器を通った
ボカした画像が得られ,しわは低減される.一方,周囲
の平均的な値からずれた値の画素の値はそのまま保存さ
れるので,輪郭などは保存される.なお,ここでは,画
素をxn−kのように1次元表記しているが,テレビジ
ョン信号のような2次元信号の場合,実際には,画素x
の上下や左右の多くの周辺画素であるのが普通であ
る.
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の公知例の方法で
は,非線形要素が,低域濾波器を構成する画素の数に対
応する数だけ必要になる.例えば,ある画素の上下左右
各3個の画素からなる場合,(3+1+3)=49
個,各5個の場合,121個,の非線形要素F(e)が
必要になる.これでは,特殊なLSIを開発しないとな
かなか実用化は困難である.
【0010】本発明は,ε−フィルタを用いず,上記よ
り遥かに少なく,かつ簡単な,1個の非線形要素で構成
する方法を提供するものである.さらに,僅かではある
が,部分的に性能の向上を図るものである.
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明とε−フィルタに
よる方法とに共通する考え方は,「小さな変化はシワと
見なし,信号を空間的低域濾波器に通しボカしてシワを
低減する.一方,大きな変化は信号と見なし極力そのま
ま残す」である.ただし,後述のように,構成方法が異
なるため,回路構成は,大きな差となる.
【0012】テレビジョン画像信号の,第k走査線の左
からl(エル)番目の画素の値をxk.l,これに対応
する低域濾波器出力をxk.l’と表す.
【0013】本発明では,ほぼ平坦な(以下,平坦と略
記する)領域では,テレビジョン信号出力xk.lを低
域濾波器に通したxk.l’となるようにする.一方,
変化の大きな領域では,その値xk.lそのものとなる
ようにする.この目的のため, yk.l=(1−K)・xk.l+K・xk.l’ (7) とする.ここで,Kは画像の平坦度を表すパラメータで
あり,(xk.l−xk.l’)の関数である.そし
て,f(e)は,e≒0のとき,即ち,平坦な領域で
は,K=1.0,eの絶対値が大きいとき,突出した信
号である場合,K=0.0,となり,さらに,その間,
連続的に0.0と1.0の間をほぼ連続的に変化する方
が望ましい.
【0014】画像信号の場合,空間的低域濾波器には,
非巡回型構成が望ましい.具体的には,xk.lの周辺
の多くの画素の和であり, xk.l’−ΣΣaijk+i.1+j (8) とする.ここに,係数aijは上下左右対称であり,そ
の総和はΣΣaij=1.0である.そして,iは−I
から+Iまで,また,jは−Jから+jまでの値を変え
て総和を求める.
【0015】式(7)は単なる順序変更により次のよう
に書き直せる. yk,l=xk.l−K・(xk.l−xk.l’) (9) ここで,Kもまた,(xk.l−xk.l’)の関数であるから,まとめて, yk.l=xk.l−g(xk,l−xk,l’) (10) と書ける.
【0016】ここで,(xk.l−xk.l’)の値に
対して,Kや,K・(xk.l−xk,l’),即ち,
g(xk.l−xk.l’)の値の例を第3図に示す.
ここで,xk.l−xk.l’≒0の場合,g(x
k.l−xk,l’)≒xk.l−xk.l’,x
k,l−xk.l’の絶対値が大きいとき,g(x
k.l−xk,l’)=0である.
【0017】したがって,画像の平坦な領域では,x
k.l−xk.l’≒0であるから, yk.l=xk.l−K・(xk.l−xk.l’) =xk.l−g(xk.l−xk.l’) ≒xk.l −(xk.l−xk.l’) =xk.l’ (11) となり,低域濾波器出力が得られる.また,xk.l
k.l’の絶対値が大きい時,g(xk.l−x
k.l’)=0であるから, yk.l=xk.l (12) 即ち,その信号そのものが得られる.
【0018】これにより,平坦に近い領域においては,
シワのような画像は消滅する.一方,輪郭やこれに準ず
る信号は保存される.
【0019】
【作用】ここでは,フィルタの構成など,ディジタル信
号処理を前提に述べてが,最近では,テレビジョン信号
はディジタルで扱うことが多く,ハードウェア的な障害
とはならない.
【0020】
【実施例】図1に示す実施例に従って動作を説明する.
構成法としては,式(7)による方法もあるが,これで
は,2個の乗算回路を要する.ここでは,式(9)によ
る方法を実施例として述べる.
【0021】図1は,式(9)をそのまま示したもので
ある.テレビジョン映像信号x入力1は,水平画素数
に相当する複数(ここでは3個)の遅延手段2,3,4
を通る.これは,走査されたテレビジョン信号をもとに
2次元濾波器を構成するための周知の一般的な手法であ
る.そして,点線枠5に該当する各画素x
k+i,i+jの値は信号路6,7,8を経て荷重加算
回路9に加えられる.ここでは予め決められた固定の係
数aijが掛けられ,加算される.これらの係数は,公
知例の場合とほぼ同様でよい.このようにして,低域濾
波出力xk.l’が得られる.
【0022】一方,直接の値xk.lも信号路7を経て
取出され,以下,式(7)に従って演算される.即ち,
引算回路10で,xk.l−xk.l’を算出し,これ
をアドレスとして読出専用メモリROM11に記憶され
たg(xk.l−xk.l’)を読出す.これを引算回
路12でxk.lから引くことにより,所望の出力y
k.l13を得ることができる.
【0023】
【発明の効果】発明の効果は,回路構成と画像処理効果
に分類できる.公知のε−フィルタによる方法と本発明
の方法を較すると,2次元画像配列から係数を掛けて総
和を求める機構は両方とも同様である.しかし,前者で
は,非線形回路が式(2)や式(8)で定まる係数の
数,即ち,数10個から300個程度必要になる.これ
に対し,本発明の実施例では,回路的に大きなものは,
公知例でも必要な通常のトランスバーサルフィルタであ
り,その他,特殊な非線形回路はROM1個で済む.こ
のため,実用性が高まる.
【0024】画像処理効果は,本発明の原理が,公知の
ε−フィルタによる方法と類似であるため,特性は大差
はないものと思われる.ただし,図4に示すように,明
から暗に(あるいは逆に)一様に傾斜して変化している
領域では,(xk.l−xk.l’)が大きくなる.こ
のため,ε−フィルタでは低域濾波器が働く画像領域が
狭くなる等の現象が起きる.本発明では,低域濾波器出
力xk.l’はxk,lに近く, (xk.l−xk.l’)≒0 であり,低域濾波器は所定の画像領域で動作するので,
上記の問題はない.
【0025】なお,本発明の構成上,次のような変形も
あり得る. (1)低域濾波器は,式(8)に示す上下左右対称な非
巡回型が望ましいが,簡易形式としては,水平走査線に
対応するメモリを節約するため,同一走査線左画素の
み,上画素のみ,あるいは垂直方向のみ巡回型濾波器に
よる方法等があろう. (2)カラー顔画像の美顔化に適用するときには,肌色
成分を抽出して,その領域にのみ本発明を適用すれば,
効果がある.具体的には,顔領域以外では,読出専用メ
モリ11の出力をゲートして除外すればよい. (3)式(2)や式(8)における2次元低域濾波器の
構成方法は,既に多くの教科書に記載されているよう
に,多くの変形や簡単形がある.例えば, xk.l’=Σa(Σak+i.l+j) のように積の形式にすれば,係数は減り,回路数も減少
する. (4)テレビジョン信号には水平や垂直の同期信号があ
る.一方,式(2)や式(8)から分るように,そのま
ま演算すれば,画面はこれらの影響を受ける.したがっ
て,本発明の処理は画面周辺を除くことも考えられる.
具休的には,周辺部では,読出専用メモリ11の出力を
ゲートして除外すればよい.
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における構成図
【図2】 公知のε−フィルタにおける入出力の関係を
示す説明図
【図3】 本発明の非線形回路の説明図
【図4】 本発明と公知のε−フィルタにおける動作を
比較する説明図
【符号の説明】
1..入力テレビジョン画像信号,9..低域濾波器,
10..原画像信号と低域濾波器出力との差分回路,1
1..非線形回路ROM,12..原画像信号とROM
出力の差分回路,13..シワ低減された画像出力.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項】ある画像信号出力と,該信号の空間的低域濾
    波器出力を,ほぼ平坦な領域においては後者の比率を大
    きく,また,変化量の大きな箇所では前者の比率を大き
    くなるように適応的に加算することを特徴とする信号保
    存性のある画像中の微小信号成分低減方式.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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