JP2000295307A - 電子装置間通信システム並びにこのシステムに適した主電子装置及び全二重通信用電子装置 - Google Patents

電子装置間通信システム並びにこのシステムに適した主電子装置及び全二重通信用電子装置

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JP2000295307A
JP2000295307A JP11098975A JP9897599A JP2000295307A JP 2000295307 A JP2000295307 A JP 2000295307A JP 11098975 A JP11098975 A JP 11098975A JP 9897599 A JP9897599 A JP 9897599A JP 2000295307 A JP2000295307 A JP 2000295307A
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port
communication
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connector
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Akira Ito
章 伊藤
Tadaharu Nishimura
忠治 西村
Mitsuaki Tanabe
充昭 田辺
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半二重及び全二重通信方式のいずれにも対応
でき、通信用のポート数及びコネクタ端子数を従来より
も削減できる。 【解決手段】 制御信号として制御ポート23からハイ
レベルの信号が出力されると、第1スイッチSW1が送
信ポート21と送受信端子25とを接続し、第2スイッ
チSW2がコモン端子Tcと端子T1とを接続し、第3
スイッチSW3が受信ポート23と送受信端子25とを
接続する。このとき第2ECU50は端子T1からのバ
ッテリ電源電圧信号により通信禁止を認識する。一方、
ローレベルの信号が出力されると、第1スイッチSW1
が送信ポート21と送受信端子25とを切断し、第2ス
イッチSW2がコモン端子Tcと送信ポート21に繋が
る端子T2とを接続し、第3スイッチSW3が受信ポー
ト23と送受信端子25とを切断する。前者では第1E
CU40との半二重通信、後者では第2ECU50との
全二重通信が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主電子装置−第1
電子装置で半二重通信方式による通信を行い、主電子装
置−第2電子装置で全二重通信方式による通信を行う電
子装置間通信システム、並びにこのシステムに適した主
電子装置及び全二重通信用電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載された主電子装置に
接続される故障診断装置では、国際規格に沿って、半二
重通信方式が採用されている。一方、このような半二重
通信方式は、単一のチャンネルを使用して一方から他方
へのデータ伝送を順次行うものであり、両方向に同時に
データを伝送できないことから、多量のデータを通信す
る必要がある場合や短い時間で通信を済ませる必要があ
る場合には必ずしも適しているとは言い難い。このた
め、そのような場合には全二重通信方式を採用し、両方
向に同時にデータを伝送可能とすることが好ましい。こ
のような観点から、近年、主電子装置に接続される他の
電子装置の通信方式が半二重通信方式および全二重通信
方式のいずれであっても対応できるような通信システム
が開発されている。
【0003】例えば、このような通信システムとして図
15に示すものが考えられる。この通信システムにおけ
るエンジン電子制御装置(以下エンジンECUという)
60は、半二重通信方式で通信可能な第1ECU70お
よび全二重通信方式で通信可能な第2ECU80と接続
されている。このエンジンECU60は、マイクロ・プ
ロセッサ・ユニット(MPU)に送信ポート61、受信
ポート62、制御ポート63、許可ポート64の合計4
つのポート群を備えており、これらのポート61〜64
はコネクタの4つの端子すなわち送受信端子65、送信
端子66、受信端子67、許可端子68にそれぞれ接続
されている。
【0004】送信ポート61は、制御ポート63からの
ハイレベルの信号により送信線切換スイッチ69aが動
作してコネクタの送受信端子65に接続され、制御ポー
ト63からのローレベルの信号により送信線切換スイッ
チ69aが動作してコネクタの送信端子66に接続され
るように配線されている。また、受信ポート62は、制
御ポート63からのハイレベルの信号により受信線切換
スイッチ69bが動作してコネクタの送受信端子65に
接続され、制御ポート63からのローレベルの信号によ
り受信線切換スイッチ69bが動作してコネクタの受信
端子67に接続されるように配線されている。更に、制
御ポート63は、上述のとおりハイレベル又はローレベ
ルの信号を送信線切換スイッチ69aおよび受信線切換
スイッチ69bに出力してこれらを動作させるものであ
り、許可ポート64は、許可端子68に接続されてい
る。
【0005】第1ECU70は、エンジンECU60の
送受信端子65に接続されている。一方、第2ECU8
0は、その受信端子81がエンジンECU60の送信端
子66に接続され、その送信端子82がエンジンECU
60の受信端子67に接続され、その許可端子83がエ
ンジンECU60の許可端子68に接続されている。
【0006】そして、エンジンECU60が第1ECU
70と半二重通信方式による通信を実行する場合には、
エンジンECU60は制御ポート63からハイレベルの
信号を出力すると共に許可ポート64から通信不可を表
す信号を出力する。すると、制御ポート63からのハイ
レベルの信号により送信線切換スイッチ69aおよび受
信線切換スイッチ69bが動作してエンジンECU60
の送信ポート61および受信ポート62はいずれも送受
信端子65に接続されるため、エンジンECU60と第
1ECU70は半二重通信方式による通信が可能な状態
となる。また、第2ECU80は、エンジンECU60
からの通信不可を表す信号を受信することにより、エン
ジンECU60との全二重通信方式による通信が実行不
可能であることを認識する。
【0007】一方、エンジンECU60が第2ECU8
0と全二重通信方式による通信を実行する場合には、制
御ポート63からローレベルの信号を出力すると共に、
許可ポート64から通信許可を表す信号を出力する。す
ると、制御ポート63からのローレベルの信号により送
信線切換スイッチ69aおよび受信線切換スイッチ69
bが動作してエンジンECU60の送信ポート61およ
び受信ポート62はそれぞれ第2ECU80の受信端子
81および送信端子82に接続されるため、エンジンE
CU60と第2ECU80は全二重通信方式による通信
が可能な状態となる。また、第2ECU80は、エンジ
ンECU60からの通信許可を表す信号を受信すること
により、エンジンECU60との全二重通信方式による
通信が可能であることを認識する。
【0008】なお、半二重通信方式では、エンジンEC
U60から第1ECU70へのデータ送信があってはじ
めて第1ECU70がエンジンECU60へデータを送
信するため、エンジンECU60から第1ECU70へ
のデータ送信がなければ第1ECU70はエンジンEC
U60へデータを送信することはない。これに対して全
二重通信方式では、エンジンECU60から第2ECU
80へのデータ送信とは非同期に第2ECU80はエン
ジンECU60へデータを送信するため、第2ECU8
0のデータ送信を中止させるためにはエンジンECU6
0から第2ECU80へ通信不可を表す信号を送る必要
があるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半二重通信
方式および全二重通信方式のいずれであっても対応でき
る上述の通信システムにおいては、高機能化に伴いエン
ジンECU60の使用されるポート数やコネクタの端子
数が増加する傾向にあり、これらが不足する事態も生じ
得ると危惧されている。この点に関し、上述のエンジン
ECU60のように、第2ECU80へ通信不可又は通
信許可を表す信号を与えるための許可ポート64および
許可端子68を使用する構成では、通信用のポート数お
よびコネクタ端子数が各4個必要となることから、これ
らを削減して高機能化に備えることが望まれていた。
【0010】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、主電子装置−第1電子装置で半二重通信方式による
通信を行い、主電子装置−第2電子装置で全二重通信方
式による通信を行う電子装置間通信システムにおいて、
主電子装置のポート数及び主電子装置と他の電子装置を
接続するコネクタの端子数を従来よりも削減することを
目的とする。また、このような電子装置間通信システム
に適した主電子装置や全二重通信用電子装置(第2電子
装置)を提供することを別の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するため、本発明の電子装置間通信システム
は、送信ポートと受信ポートと制御ポートとからなるポ
ート群を備えた主電子装置と、前記ポート群に通信状態
切換回路を介して接続され、送受信端子と送信端子と受
信端子とを備えたコネクタと、前記コネクタの送受信端
子に接続され、前記主電子装置と半二重通信方式による
通信を実行可能な第1電子装置と、前記コネクタの送信
端子に自己の受信端子が接続され、前記コネクタの受信
端子に自己の送信端子が接続され、前記主電子装置と全
二重通信方式による通信を実行可能な第2電子装置とを
備えている。
【0012】本発明の通信システムにおいて、主電子装
置と第1電子装置とが半二重通信方式による通信を行う
場合には、通信状態切換回路が第1通信状態に切り換わ
るように主電子装置が制御ポートから通信状態切換回路
へ制御信号を出力する。第1通信状態では、通信状態切
換回路は、主電子装置の送信ポートからコネクタの送受
信端子へデータ伝送可能に接続し、コネクタの送受信端
子から主電子装置の受信ポートへデータ伝送可能に接続
し、禁止信号出力手段からコネクタの送信端子へ全二重
通信禁止信号を伝送可能に接続した状態になる。その結
果、主電子装置と第1電子装置とが半二重通信方式によ
る通信を実行可能となる。このとき、コネクタの送信端
子から第2電子装置の受信端子へ全二重通信禁止信号が
伝送されるため、第2電子装置はこの禁止信号を検出し
て主電子装置との全二重通信方式による通信が禁止され
ていると認識する。
【0013】一方、主電子装置と第2電子装置とが全二
重通信方式による通信を行う場合には、通信状態切換回
路が第2通信状態に切り換わるように主電子装置が制御
ポートから通信状態切換回路へ制御信号を出力する。第
2通信状態では、通信状態切換回路は、主電子装置の送
信ポートからコネクタの送信端子へデータ伝送可能に接
続し、コネクタの受信端子から主電子装置の受信ポート
へデータ伝送可能に接続し、禁止信号出力手段から送信
端子へ全二重通信禁止信号を伝送不能にした状態にな
る。その結果、主電子装置と第2電子装置とが全二重通
信方式による通信を実行可能となる。このとき、コネク
タの送信端子には全二重通信禁止信号が伝送されないた
め、第2電子装置はこの禁止信号を受信せず、主電子装
置との全二重通信方式による通信が可能であると認識す
る。
【0014】このように、本発明では、半二重通信方式
による通信を行う場合にはコネクタの送信端子を利用し
て全二重通信禁止信号を第2電子装置に送信するため、
第2電子装置に対して全二重通信方式による許可・禁止
を伝達するための専用ポートと専用端子をそれぞれ主電
子装置とコネクタに設ける必要のあった従来の通信シス
テムに比べて、主電子装置のポート数及びコネクタの端
子数を削減できる。
【0015】本発明において、通信状態切換回路は、主
電子装置の送信ポートとコネクタの送受信端子とを接続
するか切断するかを切り換える第1スイッチと、主電子
装置の送信ポートとコネクタの送信端子とを接続するか
又は禁止信号出力手段と前記コネクタの送信端子とを接
続するかを切り換える第2スイッチとを備えていてもよ
い。この場合、第1通信状態では、第1スイッチが主電
子装置の送信ポートとコネクタの送受信端子とを接続す
ると共に第2スイッチが禁止信号発生手段とコネクタの
送信端子とを接続し、一方、第2通信状態では、第1ス
イッチが主電子装置の送信ポートとコネクタの送受信端
子とを切断すると共に第2スイッチが主電子装置の送信
ポートとコネクタの送信端子とを接続する。このような
構成を採用すれば、通信状態切換回路を比較的簡単に実
現できる。
【0016】この通信状態切換回路は、更に、主電子装
置の受信ポートとコネクタの受信端子を接続したまま主
電子装置の受信ポートとコネクタの送受信端子とを接続
するか切断するかを切り換えるか、又は主電子装置の受
信ポートをコネクタの送受信端子と受信端子のいずれに
接続するかを切り換える第3スイッチを備えていてもよ
い。この場合、第1通信状態では、第3スイッチが主電
子装置の受信ポートとコネクタの送受信端子とを接続
し、一方、第2通信状態では、第3スイッチが主電子装
置の受信ポートとコネクタの送受信端子とを切断して主
電子装置の受信ポートとコネクタの受信端子とを接続す
る。このような構成を採用すれば、前記と同様、通信状
態切換回路を比較的簡単に実現できる。
【0017】更に、本発明において、主電子装置は、半
二重通信方式の送信を要求する第1送信要求信号又は全
二重通信方式の送信を要求する第2送信要求信号を発生
させる送信要求信号発生手段と、第1送信要求信号が発
生したときには制御ポートを介して通信状態切換回路を
第1通信状態に切り換え、第2送信要求信号が発生した
ときには制御ポートを介して通信状態切換回路を第2通
信状態に切り換える通信制御手段とを備えていてもよ
い。この場合、送信要求に応じて自動的に半二重通信方
式と全二重通信方式の切換が可能となる。
【0018】このような送信要求信号発生手段を備えた
場合において、通信制御手段は、第1電子装置へデータ
を送信し始めたあと第1電子装置から該データの回答を
受信し終わるまでの間に第2送信要求信号が発生した場
合には、その回答の受信が完了した後に制御ポートを介
して通信状態切換回路を第2通信状態に切り換えて第2
電子装置との通信を開始し、一方、第2電子装置へデー
タを送信中または第2電子装置からデータを受信中に第
1送信要求信号が発生した場合には、第2電子装置への
データを送信完了後または第2電子装置からのデータを
受信完了後に制御ポートを介して通信状態切換回路を第
1通信状態に切り換えて第1電子装置との通信を開始す
るようにしてもよい。このような構成を採用すれば、半
二重通信・全二重通信のデータを損なうことなく通信状
態を切り換えることができる。
【0019】更にまた、本発明において、禁止信号出力
手段は、全二重通信禁止信号として所定の通信レベルを
外れた電圧信号を出力することが好ましい。この場合、
禁止信号出力手段としては例えばバッテリ電源電圧端子
やアース端子等の既存部材が利用できるため、新たに禁
止信号出力手段を設ける必要がない。
【0020】このような禁止信号出力手段を備えた主電
子装置を用いる場合、第2電子装置(全二重通信用電子
装置)は、自己の受信端子に接続された判定ポートと、
自己の受信端子と判定ポートとの間に接続されたコンパ
レータと、自己の受信端子に入力された電圧信号が所定
の通信レベルを超えているという前記コンパレータの判
定結果が判定ポートに入力された場合には、前記主電子
装置との全二重通信方式による通信を中止する中止決定
手段とを備えていることが好ましい。この場合、第2電
子装置は、従来に比べてポート数が削減された主電子装
置との間で全二重通信方式による通信を支障なく実行で
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本実施形態の電気的な接続
を表す概略ブロック図である。本実施形態の通信システ
ムは、エンジンECU10、第1ECU40、第2EC
U50から構成されている。
【0022】エンジンECU10は、本発明の主電子装
置としてのMPU20と、通信状態切換回路24と、コ
ネクタ30とを備えている。MPU20は、本発明の通
信制御手段としてのCPU11、各種制御プログラムや
各種マップ類等が記憶されているROM12、各種デー
タを一時的に格納するRAM13、各種センサ・スイッ
チ類18からの信号を入力する入力インタフェース1
4、各種アクチュエータ類19に対して制御信号を出力
する出力インタフェース15、および、他の電子装置と
のシリアル通信を行うシリアル通信インタフェース(以
下SCIという)16を備え、これらはシステムバス1
7を介して互いに接続されている。SCI16は送信ポ
ート21と受信ポート22と制御ポート23とからなる
ポート群を備えており、このポート群は通信状態回路2
4を介してコネクタ30に接続されている。具体的に
は、送信ポート21は通信状態切換回路24を介してコ
ネクタ30の送受信端子25および送信端子26のいず
れかに接続され、受信ポート22は通信状態切換回路2
4を介してコネクタ30の送受信端子25および受信端
子27のいずれかに接続される。なお、エンジンECU
10には、バッテリから図示しない定電圧回路を介して
各部に所定の定電圧が供給されている。
【0023】ここで、通信状態切換回路24について説
明する。送信ポート21は第1スイッチSW1を介して
送受信端子25に接続されている。ここで、第1スイッ
チSW1は送信ポート21と送受信端子25とを接続す
るか切断するかを切り換えるスイッチである。また、送
信ポート21は第2スイッチSW2を介して送信端子2
6に接続されている。ここで、第2スイッチSW2は、
送信端子26側のコモン端子Tcと送信ポート21に繋
がる端子T2とを接続するか、又はコモン端子Tcとバ
ッテリ電源に繋がる端子T1とを接続するかを切り換え
るスイッチである。なお、端子T1にはバッテリ電源電
圧(ここでは14V)が印加され、端子T2には通信に
影響のない所定電圧(ここでは5V)が印加されてい
る。また、端子T1が本発明の禁止信号出力手段に相当
し、バッテリ電源電圧信号が全二重通信禁止信号に相当
する。
【0024】受信ポート22は受信端子27に接続され
ている。また、受信ポート22は第3スイッチSW3を
介して送受信端子25と接続されている。ここで、第3
スイッチSW3は、受信ポート22と送受信端子25と
を接続するか切断するかを切り換えるスイッチである
が、この第3スイッチSW3の作動状態にかかわらず受
信ポート22は絶えず受信端子27に接続されたままで
ある。
【0025】制御ポート23は第1〜第3スイッチSW
1〜SW3に対して制御信号を出力して各スイッチSW
1〜SW3の作動状態を切り換えるポートである。ここ
で、制御信号はハイレベル又はローレベルの電圧信号で
ある。制御信号としてハイレベルの電圧信号が制御ポー
ト23から出力されると、第1スイッチSW1が送信ポ
ート21と送受信端子25とを接続し、第2スイッチS
W2がコモン端子Tcとバッテリ電源電圧が印加された
端子T1とを接続し、第3スイッチSW3が受信ポート
22と送受信端子25とを接続する(この通信状態を第
1通信状態という、図1の点線参照)。一方、制御信号
としてローレベルの電圧信号が制御ポート23から出力
されると、第1スイッチSW1が送信ポート21と送受
信端子25とを切断し、第2スイッチSW2がコモン端
子Tcと送信ポート21に繋がる端子T2とを接続し、
第3スイッチSW3が受信ポート22と送受信端子25
とを切断する(この通信状態を第2通信状態という、図
1の実線参照)。
【0026】次に、エンジンECU10に接続される第
1ECU40および第2ECU50について説明する。
第1ECU40は、通信方式が国際規格に沿った半二重
通信方式で、コネクタ30の送受信端子25に1本の通
信線31を介して接続される装置であり、例えばエンジ
ンECU10からデータを読み込んで故障診断を行う故
障診断装置や、エンジンECU10からの指令を受けて
車両キーのID照合結果を返送する盗難防止用のイモビ
ライザ制御ユニット等がこれに該当する。
【0027】また、第2ECU50は、通信方式が全二
重通信方式で、コネクタ30の送信端子26および受信
端子27のそれぞれに1本ずつ計2本の通信線32,3
3を介して接続される装置であり、例えばエンジンEC
U10と大量のデータを高速でやり取りする自動変速機
制御ユニット等がこれに該当する。なお、第1ECU4
0が本発明の第1電子装置であり、第2ECU50が本
発明の第2電子装置(全二重通信用電子装置)である。
【0028】第2ECU50につき詳細に説明すると、
この第2ECU50はコネクタ51、ポート群52〜5
4および制御部55を備えている。このうちコネクタ5
1は、コネクタ30の送信端子26に通信線32を介し
て接続される受信端子56およびコネクタ30の受信端
子27に通信線33を介して接続される送信端子57を
備えている。また、ポート群52〜54は、受信端子5
6に連結された受信ポート52、送信端子57に連結さ
れた送信ポート53、および受信端子56にコンパレー
タ58を介して連結された判定ポート54からなる。こ
こでコンパレータ58は、受信端子56の電圧レベルと
通常の通信時における電圧レベル(基準電圧レベル)と
の比較判定を行うものである。更に、制御部55は、ポ
ート群52〜54およびコネクタ51を介してエンジン
ECU10と信号をやり取りしたり、その他の各種処理
を実行したりするマイクロコンピュータユニットであ
る。なお、制御部55が本発明の中止決定手段に相当す
る。
【0029】次に、エンジンECU10のCPU11が
実行するプログラムについて説明する。図示しないイグ
ニッションキーがオンされると、エンジンECU10は
初期設定を行う。本実施形態では、初期設定において、
全二重通信の頻度が高いことを考慮して制御ポート23
の出力電圧がローレベルに設定され、また後述する各フ
ラグXTX1,XTX2,XREQ1,XREQ2,XRX1END,X
RX2ENDはリセットされる。エンジンECU10は、RO
M12に記憶された種々の制御プログラムにしたがって
動作するが、この動作中に第1ECU40又は第2EC
U50への送信要求信号が発生すると、図2に示す通信
制御プログラムの実行を開始する。なお、CPU11が
本発明の送信要求信号発生手段に相当する。
【0030】まず、ステップ(以下Sという)100で
は、今回の送信要求信号が第1ECU40への送信要求
か第2ECU50への送信要求かを判断する。このS1
00で第1ECU40への送信要求であれば、S101
に進んで制御ポート23の出力電圧をチェックする。こ
こで制御ポート23の出力電圧がハイレベルであれば、
上述の第1通信状態(つまり図1で各スイッチが破線位
置の状態)に設定されているため、エンジンECU10
と第1ECU40とは半二重通信方式による通信(以下
半二重通信という)が可能な状態である。また、送信端
子26にはバッテリ電源電圧が印加されるため、第2E
CU50の判定ポート54には受信端子56およびコン
パレータ58を介してハイレベルが入力され、第2EC
U50の制御部55はこの入力信号に基づきエンジンE
CU10との全二重通信が禁止されていると判断してそ
の通信を中止する。つまり、制御ポート23の出力電圧
がハイレベルのとき、エンジンECU10と第1ECU
40とは半二重通信可能な状態、エンジンECU10と
第2ECU50は通信不能な状態である。このため、S
104に進み、第1ECU40へデータを送信中である
ことを示すフラグX TX1をセットすると共に第1ECU
40への送信データ(本実施形態では3バイトで構成さ
れているものとする)の最初の1バイト分を送信し、こ
のプログラムを終了する。
【0031】一方、S101で制御ポート23の出力電
圧がローレベルであれば、上述の第2通信状態(つまり
図1で各スイッチが実線位置の状態)に設定されている
ため、エンジンECU10と第1ECU40とは半二重
通信不能な状態である。また、送信端子26には通信に
影響のない所定電圧が印加されるため、第2ECU50
の判定ポート54には受信端子56およびコンパレータ
58を介してローレベルが入力され、第2ECU50の
制御部55はこの入力信号に基づきエンジンECU10
との全二重通信が許可されていると判断してその通信を
開始する。つまり、制御ポート23の出力電圧がローレ
ベルのとき、エンジンECU10と第1ECU40は通
信不能な状態であり、エンジンECU10と第2ECU
50は全二重通信方式による通信(以下全二重通信とい
う)が可能な状態である。この場合、S102に進み、
第2ECU50からのデータの受信を終了しているか否
かを判断し、データの受信を完了しているならば(つま
り、フラグXRX2ENDが「1」で且つ第2ECU50から
のデータのスタートビットを検出していないならば)、
第2通信状態から第1通信状態に切り換えても問題がな
いため、S103に進んで制御ポート23の出力電圧を
ハイレベルにセットし、その後既述のS104の処理を
実行し、このプログラムを終了する。
【0032】一方、S102で、第2ECU50からの
データを受信中ならば、第2通信状態から第1通信状態
に切り換えるとエンジンECU10と第2ECU50と
の間の通信データが破壊される等の問題が生じるため、
S106に進み、第1ECU40への送信予約を示すフ
ラグXREQ1をセットし、このプログラムを終了する。こ
のフラグXREQ1がセットされると、第2ECU50から
の受信が完了した後に第2通信状態から第1通信状態に
切り換わり、第1ECU40との通信が実行される(こ
の点は後述の受信割込におけるS315〜S318を参
照)。
【0033】さて、S100で今回の送信要求が第2E
CU50への送信要求ならば、S107に進んで制御ポ
ート23の出力電圧をチェックし、その出力電圧がロー
レベルであれば、既述したとおり、エンジンECU10
と第1ECU40は通信不能な状態であり、エンジンE
CU10と第2ECU50は全二重通信可能な状態であ
る。このため、S110に進み、第2ECU50へデー
タを送信中であることを示すフラグXTX2をセットする
と共に第2ECU50への送信データ(本実施形態では
3バイトで構成されているものとする)の最初の1バイ
ト分を送信し、このプログラムを終了する。
【0034】一方、S107で制御ポート23の出力電
圧がハイレベルであれば、既述したとおり、エンジンE
CU10と第1ECU40とは半二重通信可能な状態で
あり、エンジンECU10と第2ECU50は通信不能
な状態である。このため、S108に進んで第1ECU
40からの受信が完了しているか否か即ちフラグXRX
1ENDがセットされているか否かを判断し、第1ECU4
0からの受信が完了している即ちフラグXRX1ENDがセッ
トされていれば、第1通信状態を第2通信状態に切り換
えても問題がないため、S109に進んで制御ポート2
3の出力電圧をローレベルにセットしてエンジンECU
10と第2ECU50とが全二重通信可能な状態とし、
その後既述のS110の処理を実行し、このプログラム
を終了する。
【0035】一方、S108で第1ECU40からの受
信が未だ完了していない即ちフラグXRX1ENDがセットさ
れていないならば、第1通信状態から第2通信状態に切
り換えるとエンジンECU10と第1ECU40との間
の通信データが破壊される等の問題が生じるため、S1
12に進み、第2ECU50への送信を予約するために
フラグXREQ2をセットし、このプログラムを終了する。
このフラグXREQ2がセットされると、第1ECU40か
らの受信が完了した後に第1通信状態から第2通信状態
に切り換わり、第2ECU50との通信が実行される
(この点は後述の受信割込におけるS307〜S310
を参照)。
【0036】なお、エンジンECU10が第1ECU4
0又は第2ECU50にデータを送信している最中に送
信要求信号が発生したとき、エンジンECU10は図2
に示す通信制御プログラムを開始せず、その送信要求信
号を無視する。この無視された送信要求信号はその後再
発生する。そして、再発生したタイミングが第1ECU
40又は第2ECU50にデータを送信している最中で
なければ、エンジンECU10は図2に示す通信制御プ
ログラムを開始する。
【0037】続いて、データを送信するごとに開始され
る送信割込処理について図3のフローチャートに基づい
て説明する。この処理が開始されると、エンジンECU
40は、まずS201で制御ポート23の出力電圧をチ
ェックし、この出力電圧がハイレベルつまりエンジンE
CU10と第1ECU40とが半二重通信可能な状態な
らば、S202に進んでエンジンECU10から第1E
CU40へデータを送信中か否か、即ちフラグXTX1
セットされているか否かを判断する。ここでフラグX
TX1がセットされていなければ、第1ECU40へのデ
ータの送信が完了しているため、このプログラムを終了
する。一方、S202でフラグXTX1がセットされてい
たならば、エンジンECU10は第1ECU40へデー
タを送信中であるため、S203に進み、次の1バイト
があるか否かを判断し、次の1バイトがあれば、S20
4に進んでその1バイトを第1ECU40へ送信して、
このプログラムを終了する。一方、S203で次の1バ
イトがなければ、S205に進んでフラグXTX1をリセ
ットする。更にS206に進んで、今回第1ECU40
へ送信したデータに対する第1ECU40からの回答を
受信待機している状態であることから、第1ECU10
からのデータの受信完了を示すフラグXRX1ENDをリセッ
トし、このプログラムを終了する。一方、S201で制
御ポート23の出力電圧がローレベルつまりエンジンE
CU10と第2ECU50とが全二重通信可能な状態な
らば、S207に進んでエンジンECU10から第2E
CU50へデータを送信中か否か、即ちフラグXTX 2
セットされているか否かを判断する。ここでフラグX
TX2がセットされていなければ、第2ECU50への送
信が完了しているため、このプログラムを終了する。一
方、S207でフラグXTX2がセットされていたなら
ば、エンジンECU10は第2ECU50へデータを送
信中であるため、S208に進み、次の1バイトがある
か否かを判断し、次の1バイトがあれば、S209に進
んでその1バイトを第2ECU50へ送信し、このプロ
グラムを終了する。一方、S209で次の1バイトがな
ければ、S210に進んでフラグXTX2をリセットし、
このプログラムを終了する。
【0038】続いてデータを受信するごとに開始される
受信割込処理について図4のフローチャートに基づいて
説明する。この処理が開始されると、エンジンECU1
0は、まずS301で制御ポート23の出力電圧をチェ
ックし、その出力電圧がハイレベルつまりエンジンEC
U10と第1ECU40とが半二重通信可能な状態なら
ば、S302に進んでフラグXTX1がセットされている
か否かを判断し、フラグXTX1がセットされていれば即
ち第1ECU40へデータを送信中であれば、このプロ
グラムを終了する。一方、S302でフラグXTX1がセ
ットされていなければ即ちエンジンECU10から第1
ECU40へのデータ送信が完了していれば、S303
に進んで、受信データの1バイト分を取り込み、続くS
304では所定バイト数のデータを取り込んだか否かを
判断し、所定バイト数のデータを取り込んでいなけれ
ば、S305に進んで、第1ECU40からのデータを
受信待機している状態であることから第1ECU40か
らのデータの受信完了を示すフラグXRX1ENDをリセット
し、プログラムを終了する。なお、本実施形態では受信
データ(つまり第1ECU40がエンジンECU10へ
送信するデータ)は3バイトで構成されているものとす
る。このため、S304における所定バイト数は「3バ
イト」である。
【0039】一方、S304で所定バイト数のデータを
取り込んだならば、S306に進んで第1ECU40か
らのデータの受信完了を示すフラグXRX1ENDをセット
し、続くS307で第2ECU50への送信予約がされ
ているか否か、即ちフラグXRE Q2がセットされているか
否かを判断し、フラグXREQ2がセットされていなけれ
ば、このプログラムを終了する。一方、フラグXREQ2
セットされていたならば、S308に進み、制御ポート
23の出力電圧をローレベルに切り換えてエンジンEC
U10と第2ECU50とが全二重通信可能な状態と
し、続くS309で第2ECU50への送信予約を示す
フラグXREQ2をリセットし、その後S310で第2EC
U50へデータを送信中であることを示すフラグXTX2
をセットすると共に第2ECU50への送信データの最
初の1バイト分を送信し、このプログラムを終了する。
【0040】さて、S301で制御ポート23の出力電
圧をチェックし、その出力電圧がローレベルつまりエン
ジンECU10と第2ECU50とが全二重通信可能な
状態ならば、エンジンECU10から第2ECU50へ
データを送信中であってもエンジンECU10は第2E
CU50からデータを受信できるため、S311に進ん
で受信データの1バイト分を取り込む。続くS312で
所定バイト数のデータを取り込んだか否かを判断し、所
定バイト数のデータを取り込んでいなければ、S313
に進んで第2ECU50からのデータの受信が未だ完了
しておらず受信待機している状態であることから、第2
ECU50からのデータの受信完了を示すフラグX
RX2ENDをリセットし、このプログラムを終了する。な
お、本実施形態では受信データ(つまり第2ECU50
がエンジンECU10へ送信するデータ)は2バイトで
構成されているものとする。このため、S312におけ
る所定バイト数は「2バイト」である。
【0041】一方、S312で所定バイト数のデータを
取り込んだならば、S314に進んで第2ECU50か
らのデータの受信完了を示すためにフラグXRX2ENDをセ
ットし、続くS315で第1ECU40への送信予約が
されているか否か、即ちフラグXREQ1がセットされてい
るか否かを判断し、フラグXREQ1がセットされていなけ
れば、このプログラムを終了する。一方、フラグXREQ1
がセットされていたならば、S316に進み、制御ポー
ト23の出力電圧をハイレベルにセットしてエンジンE
CU10と第1ECU40とが半二重通信可能な状態と
し、続くS317で第1ECU40への送信予約を示す
フラグXREQ1をリセットし、その後S318で第1EC
U40へデータを送信中であることを示すフラグXTX1
をセットすると共に第1ECU40への送信データの最
初の1バイト分を送信し、このプログラムを終了する。
【0042】次に、第1ECU40の送受信制御につい
て図5のフローチャートに基づいて概略説明する。第1
ECU40は、まずS401でエンジンECU10へデ
ータを送信中か否か、即ち送信状況を表すフラグXTXe
がセットされているか否かを判断し、セットされていな
ければ、S402に進んでエンジンECU10から受信
データを取り込み、続くS403で所定バイト数のデー
タを受信したか否かを判断し、未だ受信していなければ
そのままこのプログラムを終了する。一方、S403で
所定バイト数のデータを受信したならば、S404に進
んで受信データを解析し、その回答としてエンジンEC
U10へ送信すべきデータ(ここでは3バイト)を作成
し、続くS405でこのデータの1バイト分をエンジン
ECU10へ送信すると共にS406でフラグXTXe
セットして、このプログラムを終了する。一方、S40
1でフラグXTXeがセットされていれば、エンジンEC
U10へデータを送信中であるため、S407に進んで
次の1バイトがあるか否かを判断し、次の1バイトがあ
れば、前述のS405、S406の処理を行い、このプ
ログラムを終了する。一方、S407で次の1バイトが
なければ、S408に進んでフラグXTXeをリセット
し、このプログラムを終了する。
【0043】このように、第1ECU40は、3バイト
で構成されたデータをエンジンECU10から受信する
と、そのデータに対する回答(3バイトで構成されたデ
ータ)を作成し、エンジンECU10へ送り返す。つま
り、エンジンECU10がマスター、第1ECU40が
スレーブの関係にあり、両者は半二重通信を行うことが
わかる。
【0044】次に、第2ECU50の送信制御について
図6及び図7のフローチャートに基づいて説明する。図
6は16msecごとに開始される初回データの送信処
理(ベース処理)であり、図7は送信割込処理である。
図6の送信処理が開始されると、第2ECU50は、S
501において判定ポート54がハイレベルか否かを判
断し、ハイレベルならば、エンジンECU10との全二
重通信が禁止されているため、S504に進んで送信状
況を表すフラグXTXEをリセットし、このプログラムを
終了する。一方、S501で判定ポート54がローレベ
ルならば、エンジンECU10との全二重通信が許容さ
れているため、S502に進んでエンジンECU10へ
送信すべきデータ(ここでは2バイト)のうちの最初の
1バイト分をエンジンECU10へ送信すると共に、S
503でエンジンECU10へデータを送信中であるこ
とを示すためにフラグXTXEをセットし、このプログラ
ムを終了する。その後、図7の送信割込処理が開始され
ると、第2ECU50は、S601においてフラグX
TXEがセットされているか否かを判断し、フラグXTXE
セットされていなければ、そのままこのプログラムを終
了する。一方、S601でフラグXTXEがセットされて
いれば、エンジンECU10へデータを送信中であるた
め、S602に進み、送信すべき次の1バイトがあるか
否かを判断し、次の1バイトがあれば、S603に進ん
でその1バイト分をエンジンECU10へ送信し、この
プログラムを終了する。一方、S602で次の1バイト
がなければ、S605に進んでフラグXTXEをリセット
し、このプログラムを終了する。
【0045】次に第2ECU50の受信制御について図
8のフローチャートに基づいて説明する。図8はデータ
を受信するごとに開始される受信割込処理であり、この
処理が開始されると、第2ECU50はS701におい
て受信データを取り込み、その後このプログラムを終了
する。
【0046】このように、第2ECU50は、2バイト
で構成されたデータをエンジンECU10へ送信する一
方、この送信処理とは非同期に、3バイトで構成された
データをエンジンECU10から受信する。また、第2
ECU50は、エンジンECU10と第1ECU40と
が半二重通信を実行している間、送信・受信のいずれも
実行しない。
【0047】次に、図9〜図12のタイムチャートに基
づいて半二重通信・全二重通信の具体例を説明する。 (1)半二重通信を連続的に実行する場合 図9に基づいて説明する。エンジンECU10は、その
内部で第1ECU40への送信要求信号が発生すると、
初期設定では制御ポート23の出力電圧はローレベルで
あるが、これをハイレベルに切り換えて通信状態切換回
路24を第1ECU40と半二重通信可能な状態とす
る。この状態で、エンジンECU10は、3バイトで構
成される送信データの最初の1バイト分を第1ECU4
0へ送信すると共に第1ECU40へデータを送信中で
あることを示すフラグXTX1をセットし、送信割込で残
りの2バイトを第1ECU40へ送信し、その後フラグ
TX 1をリセットすると共に第1ECU40からの回答
を受信待機していることから第1ECU40からのデー
タの受信完了を示すフラグXRX1ENDをリセットする。一
方、第1ECU40は、3バイトで構成されたエンジン
ECU10からのデータを1バイトずつ取り込み、その
後3バイトで構成される回答データを作成し、エンジン
ECU10へ1バイトずつ送信する。なお、回答データ
の送信中は第1ECU40のフラグXTXeはセットされ
た状態であり、送信完了後このフラグXT Xeはリセット
される。その後、エンジンECU10は、受信割込で第
1ECU40からのデータを1バイトずつ取り込み、取
り込んだあとフラグXRX1ENDをセットする。その後、エ
ンジンECU10において再び第1ECU40への送信
要求信号が発生すると、前記と同様にしてデータのやり
取りが行われる。なお、この通信期間中、第2ECU5
0の受信端子56にはエンジンECU10の送信端子2
6からバッテリ電源電圧信号が送られている。このた
め、第2ECU50は、判定ポート54がハイレベルで
あることから、送信・受信のいずれも実行しない。
【0048】(2)全二重通信を連続的に実行する場合 図10に基づいて説明する。エンジンECU10は、そ
の内部で第2ECU50への送信要求信号が発生する
と、初期設定では制御ポート23の出力電圧がローレベ
ルつまり第2ECU50と全二重通信可能な状態に設定
されているため、そのままの状態で、3バイトで構成さ
れる送信データの最初の1バイト分を第2ECU50へ
送信すると共に第2ECU50へデータ送信中であるこ
とを示すフラグXTX2をセットし、続いて送信割込で残
りの2バイトを第2ECU50へ送信し、その後フラグ
TX2をリセットする。その後第2ECU50は、エン
ジンECU10の送信端子26から通信に影響のない所
定の電圧信号が受信端子56に送られているため、受信
割込においてエンジンECU10からのデータを1バイ
トずつ取り込む。
【0049】また、第2ECU50は、受信割込と非同
期に実行される送信割込において、判定ポート54がロ
ーレベルであることから、2バイトで構成されるデータ
を1バイトずつエンジンECU10へ送信する。なお、
データの送信中は第2ECU50のフラグXTXEはセッ
トされた状態であり、送信完了後このフラグXTXEはリ
セットされる。その後エンジンECU10は、受信割込
において第2ECU50からのデータの最初の1バイト
分を取り込んだ後、まだ第2ECU50からのデータの
受信が完了していないことから、第2ECU50からの
データ受信完了を示すフラグXRX2ENDをリセットし、次
いで残り1バイトを取り込んだ後、フラグXRX2ENDをセ
ットする。なお、この通信期間中、エンジンECU10
の送受信端子25からは何も信号が出力されないため、
第1ECU40はいわゆるスリープ状態にある。
【0050】(3)半二重通信中に全二重の送信要求が
生じた場合 図11に基づいて説明する。エンジンECU10は、そ
の内部で第1ECU40への送信要求信号が発生する
と、図9を用いて説明したとおりの手順で第1ECU4
0と半二重通信を実行する。ここで、半二重通信の実行
中(例えば第1ECU40がエンジンECU10からの
データを受信している時)に、エンジンECU10の内
部で第2ECU50への送信要求信号が発生すると、第
1ECU40からのデータ受信完了を示すフラグX
RX1ENDがセットされていない即ち第1ECU40からの
データ受信は未だ完了していないことから、直ちに全二
重通信を実行できない。このため第2ECU50への送
信予約を示すフラグXREQ2をセットする。その後、エン
ジンECU10は、第1ECU40からのデータを受信
し終えるとフラグXRX1ENDをセットし、制御ポート23
をローレベルに切り換え、フラグXREQ2をリセットす
る。そして、図10を用いて説明したとおりの手順で第
2ECU50と全二重通信を実行する。
【0051】(4)全二重通信中に半二重の送信要求が
生じた場合 図12に基づいて説明する。エンジンECU10は、そ
の内部で第2ECU50への送信要求信号が発生する
と、図10を用いて説明したとおりの手順で第2ECU
50と全二重通信を実行する。ここで、全二重通信の実
行中(例えばエンジンECU10が第2ECU50から
のデータを受信している時)に、エンジンECU10の
内部で第1ECU40への送信要求信号が発生すると、
フラグXRX 2ENDは「1」であるがスタートビットを検出
しているので、直ちに半二重通信を実行できない。この
ため第1ECU40への送信予約を示すフラグXREQ1
セットする。その後、エンジンECU10は、第2EC
U50からのデータを受信し終えるとフラグXRX2END
セットし、制御ポート23をローレベルに切り換え、フ
ラグXREQ1をリセットする。そして、既に図9を用いて
説明したとおりの手順で第1ECU40と半二重通信を
実行する。
【0052】以上詳述した本実施形態によれば以下の効
果が得られる。 半二重および全二重通信方式のいずれにも対応できる
通信システムにおいて、半二重通信方式による通信を行
う場合には全二重通信方式による通信を禁止する禁止信
号つまりバッテリ電源電圧信号を送信端子26を利用し
て第2ECU50に送信する。このため、第2ECU5
0に対して全二重通信方式による通信の許可・禁止を伝
達するための専用ポートや専用端子が必要であった従来
の構成に比べて、MPU20のポート数およびコネクタ
30の端子数を削減できる。 禁止信号出力手段として既存のバッテリ電源電圧端子
T1を利用しているため、新たに禁止信号出力手段を搭
載する必要がない。 第1〜第3スイッチSW1〜SW3を採用して通信状
態切換回路24を構成したため、通信状態切換回路24
の構成が比較的簡単であり、しかも確実に第1通信状態
と第2通信状態の切換を行うことができる。 CPU11は送信要求信号の種類に応じて自動的に半
二重通信方式と全二重通信方式の切換を行うため、第1
ECU40と第2ECU50のどちらと通信するかにつ
き容易に対処できる。 CPU11は、第1ECU40と半二重通信を実行し
ている途中で第2送信要求信号が発生した場合には、第
1ECU40からのデータ受信が完了したあと制御ポー
ト23を介して第1〜第3スイッチSW1〜SW3を第
2通信状態に切り換えて第2ECU50と全二重通信を
開始し、一方、第2ECU50と全二重通信を実行して
いる途中で第1送信要求信号が発生した場合には、第2
ECU50からのデータ受信が完了したあと制御ポート
23を介して第1〜第3スイッチSW1〜SW3を第1
通信状態に切り換えて第1ECU40と半二重通信を開
始する。このため、半二重通信・全二重通信のデータを
損なうことなく通信状態を切り換えることができる。 第2ECU50は、判定ポート54がハイレベルのと
き(つまり受信端子56に入力された電圧値が通信レベ
ルを外れているとき)、エンジンECU10との全二重
通信を中止し、判定ポート54がローレベルのとき(つ
まり受信端子56に入力された電圧値が通信レベルを外
れていないとき)、エンジンECU10との全二重通信
を実行する。このため、従来に比べてMPU20のポー
ト数およびコネクタ30の端子数が削減された本実施形
態のエンジンECU10との間で全二重通信方式による
通信を支障なく実行できる。
【0053】なお、本発明は上記実施形態に何ら限定さ
れることなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々
の形態で実施できることはいうまでもない。例えば、上
記実施形態では、受信ポート22と受信端子27とを接
続した状態のまま受信ポート22と送受信端子25との
接続・切断を切り換える第3スイッチSW3を採用した
が、これに代えて、図13に示すように受信ポート22
を送受信端子25と受信端子27のいずれに接続するか
を切り換える第3スイッチSW3’を採用したり、ある
いは、図14に示すように、送受信端子25から受信ポ
ート22への信号の流れのみを許容するダイオードDを
採用したりしてもよい。
【0054】また、上記実施形態では、禁止信号出力手
段としてバッテリ電源電圧端子T1を採用したが、これ
に代えて、アース端子を採用してもよい。この場合、ア
ース信号が全二重通信禁止信号になり、第2ECU50
は判定ポート54がハイレベルのときには全二重通信を
実行し、ローレベルのときには全二重通信を中止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の電気的な接続を表す概略ブロッ
ク図である。
【図2】 エンジンECUの通信制御プログラムのフロ
ーチャートである。
【図3】 エンジンECUの送信割込処理のフローチャ
ートである。
【図4】 エンジンECUの受信割込処理のフローチャ
ートである。
【図5】 第1ECUの送受信制御プログラムのフロー
チャートである。
【図6】 第2ECUの初回データ送信処理のフローチ
ャートである。
【図7】 第2ECUの送信割込処理のフローチャート
である。
【図8】 第2ECUの受信割込処理のフローチャート
である。
【図9】 半二重通信を連続的に実行する場合のタイム
チャートである。
【図10】 全二重通信を連続的に実行する場合のタイ
ムチャートである。
【図11】 半二重通信中に全二重の送信要求が生じた
場合のタイムチャートである。
【図12】 全二重通信中に半二重の送信要求が生じた
場合のタイムチャートである。
【図13】 他の実施形態の概略説明図である。
【図14】 他の実施形態の概略説明図である。
【図15】 従来例の概略説明図である。
【符号の説明】
10・・・エンジンECU、11・・・CPU、16・
・・シリアル通信インタフェース、21・・・送信ポー
ト、22・・・受信ポート、23・・・制御ポート、2
4・・・通信状態切換回路、25・・・送受信端子、2
6・・・送信端子、27・・・受信端子、30・・・コ
ネクタ、31〜33・・・通信線、40・・・第1EC
U、50・・・第2ECU、51・・・コネクタ、52
・・・受信ポート、53・・・送信ポート、54・・・
判定ポート、55・・・制御部、56・・・受信端子、
57・・・送信端子、58・・・コンパレータ、SW1
〜SW3・・・第1〜第3スイッチ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月17日(1999.8.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】(4)全二重通信中に半二重の送信要求が
生じた場合 図12に基づいて説明する。エンジンECU10は、そ
の内部で第2ECU50への送信要求信号が発生する
と、図10を用いて説明したとおりの手順で第2ECU
50と全二重通信を実行する。ここで、全二重通信の実
行中(例えばエンジンECU10が第2ECU50から
のデータを受信している時)に、エンジンECU10の
内部で第1ECU40への送信要求信号が発生すると、
フラグXRX 2ENDは「1」であるがスタートビットを検出
しているので、直ちに半二重通信を実行できない。この
ため第1ECU40への送信予約を示すフラグXREQ1
セットする。その後、エンジンECU10は、第2EC
U50からのデータを受信し終えるとフラグXRX2END
セットし、制御ポート23をハイレベルに切り換え、フ
ラグXREQ1をリセットする。そして、既に図9を用いて
説明したとおりの手順で第1ECU40と半二重通信を
実行する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 充昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G084 DA13 EB02 EB06 FA35 5K018 AA02 BA01 5K034 AA11 CC06 KK21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信ポートと受信ポートと制御ポートと
    からなるポート群を備えた主電子装置と、 前記ポート群に通信状態切換回路を介して接続され、送
    受信端子と送信端子と受信端子とを備えたコネクタと、 前記コネクタの送受信端子に接続され、前記主電子装置
    と半二重通信方式による通信を実行可能な第1電子装置
    と、 前記コネクタの送信端子に自己の受信端子が接続され、
    前記コネクタの受信端子に自己の送信端子が接続され、
    前記主電子装置と全二重通信方式による通信を実行可能
    な第2電子装置とを備え、 前記通信状態切換回路は、前記コネクタの送信端子へ全
    二重通信禁止信号を伝送可能な禁止信号出力手段を有
    し、前記主電子装置が前記ポート群の制御ポートから出
    力する制御信号に応じて、第1通信状態すなわち前記ポ
    ート群の送信ポートから前記コネクタの送受信端子へデ
    ータ伝送可能に接続し、前記コネクタの送受信端子から
    前記ポート群の受信ポートへデータ伝送可能に接続し、
    前記禁止信号出力手段から前記コネクタの送信端子へ全
    二重通信禁止信号を伝送可能に接続した状態、または、
    第2通信状態すなわち前記ポート群の送信ポートから前
    記コネクタの送信端子へデータ伝送可能に接続し、前記
    コネクタの受信端子から前記ポート群の受信ポートへデ
    ータ伝送可能に接続し、前記禁止信号出力手段から前記
    送信端子へ全二重通信禁止信号を伝送不能にした状態、
    のいずれかに切り換わり、 前記第2電子装置は、前記コネクタの送信端子から自己
    の受信端子に前記全二重通信禁止信号が伝送されると前
    記主電子装置との全二重通信方式による通信を中止する
    ことを特徴とする電子装置間通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子装置間通信システム
    であって、 前記通信状態切換回路は、前記ポート群の送信ポートと
    前記コネクタの送受信端子とを接続するか切断するかを
    切り換える第1スイッチと、前記ポート群の送信ポート
    と前記コネクタの送信端子とを接続するか又は前記禁止
    信号出力手段と前記コネクタの送信端子とを接続するか
    を切り換える第2スイッチとを備え、 前記第1通信状態では、前記第1スイッチが前記ポート
    群の送信ポートと前記コネクタの受信端子とを接続する
    と共に前記第2スイッチが前記禁止信号発生手段と前記
    コネクタの送信端子とを接続し、一方、前記第2通信状
    態では、前記第1スイッチが前記ポート群の送信ポート
    と前記コネクタの送受信端子とを切断すると共に前記第
    2スイッチが前記ポート群の送信ポートと前記コネクタ
    の送信端子とを接続することを特徴とする電子装置間通
    信システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子装置間通信システム
    であって、 前記通信状態切換回路は、更に、前記ポート群の受信ポ
    ートと前記コネクタの受信端子を接続したまま前記ポー
    ト群の受信ポートと前記コネクタの送受信端子とを接続
    するか切断するかを切り換えるか、又は前記ポート群の
    受信ポートを前記コネクタの送受信端子と受信端子のい
    ずれに接続するかを切り換える第3スイッチを備え、 前記第1通信状態では、前記第3スイッチが前記ポート
    群の受信ポートと前記コネクタの送受信端子とを接続
    し、一方、前記第2通信状態では、前記第3スイッチが
    前記ポート群の受信ポートと前記コネクタの送受信端子
    とを切断して前記ポート群の受信ポートと前記コネクタ
    の受信端子とを接続することを特徴とする電子装置間通
    信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電子装
    置間通信システムであって、 前記主電子装置は、 半二重通信方式の送信を要求する第1送信要求信号又は
    全二重通信方式の送信を要求する第2送信要求信号を発
    生させる送信要求信号発生手段と、 前記第1送信要求信号が発生したときには前記制御ポー
    トを介して前記通信状態切換回路を前記第1通信状態に
    切り換え、前記第2送信要求信号が発生したときには前
    記制御ポートを介して前記通信状態切換回路を前記第2
    通信状態に切り換える通信制御手段とを備えたことを特
    徴とする電子装置間通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子装置間通信システム
    であって、 前記通信制御手段は、 前記第1電子装置へデータを送信し始めたあと前記第1
    電子装置から該データの回答を受信し終わるまでの間に
    前記第2送信要求信号が発生した場合には、前記回答の
    受信が完了した後に前記制御ポートを介して前記通信状
    態切換回路を前記第2通信状態に切り換えて前記第2電
    子装置との通信を開始し、 一方、前記第2電子装置へデータを送信中または前記第
    2電子装置からデータを受信中に前記第1送信要求信号
    が発生した場合には、前記第2電子装置へのデータを送
    信完了後または前記第2電子装置からのデータを受信完
    了後に前記制御ポートを介して前記通信状態切換回路を
    第1通信状態に切り換えて前記第1電子装置との通信を
    開始することを特徴とする電子装置間通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電子装
    置間通信システムであって、 前記禁止信号出力手段は、全二重通信禁止信号として所
    定の通信レベルを外れた電圧信号を出力することを特徴
    とする電子装置間通信システム。
  7. 【請求項7】 送信ポートと受信ポートと制御ポートと
    からなるポート群と、 前記ポート群に通信状態切換回路を介して接続され、送
    受信端子と送信端子と受信端子とを有するコネクタとを
    備えた主電子装置であって、 前記通信状態切換回路は、前記コネクタの送信端子へ全
    二重通信禁止信号を伝送可能な禁止信号出力手段を有
    し、前記主電子装置が前記ポート群の制御ポートから出
    力する制御信号に応じて、第1通信状態すなわち前記ポ
    ート群の送信ポートから前記コネクタの送受信端子へデ
    ータ伝送可能に接続し、前記コネクタの送受信端子から
    前記ポート群の受信ポートへデータ伝送可能に接続し、
    前記禁止信号出力手段から前記コネクタの送信端子へ全
    二重通信禁止信号を伝送可能に接続した状態、または、
    第2通信状態すなわち前記ポート群の送信ポートから前
    記コネクタの送信端子へデータ伝送可能に接続し、前記
    コネクタの受信端子から前記ポート群の受信ポートへデ
    ータ伝送可能に接続し、前記禁止信号出力手段から前記
    送信端子へ全二重通信禁止信号を伝送不能にした状態、
    のいずれかに切り換わることを特徴とする主電子装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の主電子装置であって、 前記通信状態切換回路は、前記ポート群の送信ポートと
    前記コネクタの送受信端子とを接続するか切断するかを
    切り換える第1スイッチと、前記ポート群の送信ポート
    と前記コネクタの送信端子とを接続するか又は前記禁止
    信号出力手段と前記コネクタの送信端子とを接続するか
    を切り換える第2スイッチとを備え、 前記第1通信状態では、前記第1スイッチが前記ポート
    群の送信ポートと前記コネクタの送受信端子とを接続す
    ると共に前記第2スイッチが前記禁止信号発生手段と前
    記コネクタの送信端子とを接続し、一方、前記第2通信
    状態では、前記第1スイッチが前記ポート群の送信ポー
    トと前記コネクタの送受信端子とを切断すると共に前記
    第2スイッチが前記ポート群の送信ポートと前記コネク
    タの送信端子とを接続することを特徴とする主電子装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の主電子装置であって、 前記通信状態切換回路は、更に、前記ポート群の受信ポ
    ートと前記コネクタの受信端子を接続したまま前記ポー
    ト群の受信ポートと前記コネクタの送受信端子とを接続
    するか切断するかを切り換えるか、又は前記ポート群の
    受信ポートを前記コネクタの送受信端子と受信端子のい
    ずれに接続するかを切り換える第3スイッチを備え、 前記第1通信状態では、前記第3スイッチが前記ポート
    群の受信ポートと前記コネクタの送受信端子とを接続
    し、一方、前記第2通信状態では、前記第3スイッチが
    前記ポート群の受信ポートと前記コネクタの送受信端子
    とを切断して前記ポート群の受信ポートと前記コネクタ
    の受信端子とを接続することを特徴とする主電子装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の主電
    子装置であって、 半二重通信方式の送信を要求する第1送信要求信号又は
    全二重通信方式の送信を要求する第2送信要求信号を発
    生させる送信要求信号発生手段と、 前記第1送信要求信号が発生したときには前記制御ポー
    トを介して前記通信状態切換回路を前記第1通信状態に
    切り換え、前記第2送信要求信号が発生したときには前
    記制御ポートを介して前記通信状態切換回路を前記第2
    通信状態に切り換える通信制御手段とを備えたことを特
    徴とする主電子装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の主電子装置であっ
    て、 前記通信制御手段は、 前記第1電子装置へデータを送信し始めたあと前記第1
    電子装置から該データの回答を受信し終わるまでの間に
    前記第2送信要求信号が発生した場合には、前記回答の
    受信が完了した後に前記制御ポートを介して前記通信状
    態切換回路を前記第2通信状態に切り換えて前記第2電
    子装置との通信を開始し、 一方、前記第2電子装置へデータを送信中または前記第
    2電子装置からデータを受信中に前記第1送信要求信号
    が発生した場合には、前記第2電子装置へのデータを送
    信完了後または前記第2電子装置からのデータを受信完
    了後に前記制御ポートを介して前記通信状態切換回路を
    第1通信状態に切り換えて前記第1電子装置との通信を
    開始することを特徴とする主電子装置。
  12. 【請求項12】 請求項7〜11のいずれかに記載の主
    電子装置であって、 前記禁止信号出力手段は、全二重通信禁止信号として所
    定の通信レベルを外れた電圧信号を出力することを特徴
    とする主電子装置。
  13. 【請求項13】 請求項7〜12のいずれかに記載の主
    電子装置のコネクタの送信端子に自己の受信端子が接続
    され、前記コネクタの受信端子に自己の送信端子が接続
    され、前記主電子装置と全二重通信方式による通信を実
    行可能な電子装置であって、 前記コネクタの送信端子から自己の受信端子に前記全二
    重通信禁止信号が伝送されると前記主電子装置との全二
    重通信方式による通信を中止することを特徴とする全二
    重通信用電子装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の主電子装置のコネク
    タの送信端子に自己の受信端子が接続され、前記コネク
    タの受信端子に自己の送信端子が接続され、前記主電子
    装置と全二重通信方式による通信を実行可能な電子装置
    であって、 自己の受信端子に接続された判定ポートと、 自己の受信端子と前記判定ポートとの間に接続され、自
    己の受信端子に入力された電圧信号と所定の通信レベル
    とを比較するコンパレータと、 自己の受信端子に入力された電圧信号が所定の通信レベ
    ルを超えているという前記コンパレータの判定結果が判
    定ポートに入力された場合には、前記主電子装置との全
    二重通信方式による通信を中止する中止決定手段とを備
    えたことを特徴とする全二重通信用電子装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016523009A (ja) * 2013-04-03 2016-08-04 クアルコム,インコーポレイテッド リアルタイム通信セッションのリワインド

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