JP2000294008A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2000294008A
JP2000294008A JP11103499A JP10349999A JP2000294008A JP 2000294008 A JP2000294008 A JP 2000294008A JP 11103499 A JP11103499 A JP 11103499A JP 10349999 A JP10349999 A JP 10349999A JP 2000294008 A JP2000294008 A JP 2000294008A
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JP
Japan
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light
guide rod
light source
light guide
illumination
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JP11103499A
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English (en)
Inventor
Yoshio Suzuki
好男 鈴木
Kazunori Tamura
和徳 田村
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源部で発光した光を導光ロッドで導光して
照明を行う照明装置であって、照明効率が高く、かつ所
望の色調(分光特性)での照明を容易に実現することを
可能とする。 【解決手段】 照明用の光を発光する光源部21と、光
源部21で発光した光を一端部から導入して他端部に向
けて導光する導光ロッド22とで構成されており、光源
部21の光源を放電バルブ207で構成する。光源とし
ての放電バルブ207の分光特性により、光エネルギを
無用に低減することがなく所望の色調を得ることがで
き、これにより照明効率が高く、また所望の色調で、し
かも発熱や配設スペース上での問題を解消することが可
能となり、所望の照明効果の照明が可能な照明装置が実
現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばショーウイン
ドケース内のように細長い長い領域を照明するための照
明装置に関し、特に色調の異なる発光色での照明を可能
にした照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ショーウインドケース内を照明する照明
装置のように、一方向に長く画成されている空間を照明
する照明装置の場合には、当該長手方向に沿って延長さ
れた線状光源を用いることが好ましく、そのため従来で
は直線型の蛍光灯が用いられている。しかしながら、蛍
光灯は蛍光管内での放電を生起するために蛍光管の両端
に設けられた電極間に高電圧を印加する必要があり、シ
ョーウインドケース内には蛍光灯が配置される位置の両
端位置に、蛍光灯の電極に電気接続を行うためのソケッ
や放電器等の電気部品を配設し、かつこれらソケットや
電気部品に対して電気コードを接続する必要がある。そ
のため、これらソケットや電気部品、及び電気コード等
によって、ショーウインドケース内のスペースが低減さ
れ、展示する商品の配列に制限を受けることになる。ま
た、ショーウインドケース内に電気コードが延設される
ため、内部に湿気や水分が存在するショーウインドケー
スでは漏電等の安全性の問題がある。また、蛍光灯は発
光により発熱するため、冷蔵型或いは冷凍型のショーウ
インドケース内に蛍光灯を配設することはショーウイン
ドケース内を低温に保持する上で好ましくない。
【0003】このような蛍光灯を用いる代わりに、本発
明者は先にショーウインドケース内に、光を導光する導
光ロッドを延設するとともに、この導光ロッドの一端部
に電球等の光源を配置し、前記電球で発光した光を前記
導光ロッドの一端部から導光ロッド内に導入し、導光ロ
ッド内を伝達される光を導光ロッドの側面から出射させ
ることで、導光ロッドに沿った領域を照明することが可
能な照明装置を提案した。この照明装置では、導光ロッ
ドの一端部にのみ電球を配設すればよいため、ショーウ
インドケース内の長手方向の端部に電球を配置すること
により、ショーウインドケース内のスペースの低減が抑
制できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】とろこで、生鮮食料品
や食肉等を照明する照明装置として利用する場合には、
これらの商品の照明効果の点で満足できないことがあ
る。例えば、食肉や刺身等の赤みの強い生鮮食品をフレ
ッシュに演出する照明を行う場合には、人間の目が強く
感知する波長である青(450nm)、緑(540n
m)、赤(610nm)の波長域に、さらに深赤色と青
緑板を加えた分光特性の照明を行うことが好ましい。し
かしながら、前記したような導光ロッド及び電球を用い
た照明装置では、光源に用いられている白熱バルブの色
調(分光特性)はフラットに近い特性であり、前記した
ような特定の波長の光のみを強調した照明を行うことは
困難である。そのため、従来では、光源と導光ロッドと
の間にフィルタを介挿し、あるいは導光ロッドの光透過
特性を調整する等して、前記した色調の調整を行ってい
るが、この手法では、特定の波長以外の光を遮断してし
まうことになるため、光源で発光した光の全てが照明に
利用されることにはならず、照明効率が低下してしまう
ことになる。したがって、光源に発光強度の高いものが
必要となり、光源における発熱や、ランニングコストの
増大等の問題が生じることになる。なお、この色調の点
では、蛍光灯は、分光特性に輝線スペクトルを含んでい
るため、目的とする分光特性を得る上では好ましいと言
えるが、前記したようにショーウインド照明を行う場合
には、種々の問題がある。
【0005】本発明の目的は、照明効率を低下すること
なく所望の色調での照明を容易に実現することが可能な
照明装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の照明装置は、照
明用の光を発光する光源部と、前記光源部で発光した光
を一端部から導入して他端部に向けて導光する導光ロッ
ドとを備えており、前記導光ロッドの周面から前記照明
用の光を出射する構成とし、かつ前記光源部の光源に放
電バルブを用いたことを特徴としている。ここで、前記
放電バルブで発光する光は複数の所要の波長域にそれぞ
れ光強度のピークを有する分光特性であることを特徴と
する。また、前記光源部は、前記光源からの光を集光し
て前記導光ロッドの一端部に導入するリフレクタを備
え、前記光源とリフレクタは前記導光ロッドに光結合す
る正規位置に対して移動可能に構成されることが好まし
い。また、前記導光ロッドは、被照明物が配列されるシ
ョーウインドケース内に沿って延設され、前記光源部は
前記ショーウインドケース内の一側部に配置され、前記
光源部は前記正規位置から移動されたときには、前記シ
ョーウインドケースに設けられた操作用の開口に近接す
る位置にまで移動されることが好ましい。
【0007】本発明の照明装置では、光源に用いる放電
バルブの分光特性により、光エネルギを無用に低減する
ことなく、所望の色調での照明効果を得ることができ、
かつその一方でショーウインドにおける発熱や配設スペ
ース上での問題を解消することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の照明装置をショーウ
インドケースに設置した実施形態の概略構成を透視して
示す図である。ここでは、ショーウインドケース1は、
金属板材を加工したケース本体101と、前記ケース本
体101の前側開口に取着されたウインドガラス102
と、前記ケース本体103の背面開口に配設された図外
のガラス戸とで構成されている。また、前記ケース本体
101の両側部には、ショーウインドケースの両側の外
側板103の内側に沿って所要の間隔をおいて内側板1
04が配設されており、前記内側板104よりも内側の
領域がケース内空間として画成されている。さらに、前
記ケース本体101内には、内天井板105と底板10
6との間の高さ方向の中間位置に中間棚板107が設け
られ、この中間棚板107と底板106上にそれぞれ商
品を陳列する構成となっている。そして、これらの陳列
した商品を照明するための照明装置2は、前記ケース本
体101内の内天井板105と前記中間棚板107のそ
れぞれの下面に沿って配設されている。さらに、この実
施形態では、ケース本体101を長手方向に二分した領
域にそれぞれ同じ構成の照明装置2が対称に配設されて
おり、合計で4つの照明装置2が配設されている。
【0009】前記照明装置2は、図2に1つの照明装置
の全体構成を示すように、光源部21と、導光ロッド2
2とで構成されている。図3及び図4は前記光源部21
及び導光ロッド22の平面図と右側面図である。前記光
源部21は前記ショーウインドケース1の両側に設けら
れた前記外側板103と内側板104との間の空間部内
に配設されており、ほぼ水平方向に固定支持された長方
形をしたベース板201の上面の両側には、ベース板2
0の長辺に沿って一対のガイドレール202が延長され
ている。前記各ガイドレール202上には、正面から見
て上向きコ字状をしたランプ支持体203が搭載され、
その底面に設けられたスライダ203aが前記ガイドレ
ール202に滑動可能に搭載されていることで、前記ラ
ンプ支持体203は前記ガイドレーム202上を移動可
能に構成されている。前記ランプ支持体203は金属板
を曲げ加工して形成しており、その両側壁は遮熱板20
4として構成され、また、両遮蔽板204間にはランプ
支持板205が配設されている。前記ランプ支持板20
5には回転楕円形のリフレクタ206と、電球ソケット
208が一体に支持されている。前記電球ソケット20
8には光源としての放電バルブ207が取着されてお
り、前記リフレクタ206の焦点位置に配置されてい
る。
【0010】ここで、前記放電バルブ207は、図5に
示されるように、円柱状をしたプラグ301の前面に
は、内部に放電ガスが封入されて一対の電極302を有
するアークチューブ303が立設され、一方の電極は前
記アークチューブ303の外部に延出形成された外部サ
ポート304に電気接続されるとともに、他方の電極は
前記アークチューブ303の中心軸に沿ってプラグ30
1の後端面に延びる内部サポート305に電気接続さ
れ、これら外部サポート304と内部サポート305は
更に前記プラグ301の背面側に配置された中央端子部
306と、前記プラグ301の外周面に形成された環状
端子部307にそれぞれ電気接続される。これら中央端
子部306と環状端子部307は放電バルブ207の給
電端子となる。なお、前記アークチューブ303には透
明な円筒状をしたシュラウド308が被せられている。
また、前記プラグ301は前面側の部位に外径寸法を大
きくしたプラグフランジ309が一体に形成される。そ
して、前記放電バルブの給電端子には電球コネクタ20
8が着脱されて前記中央端子部306と環状端子部30
7に電気接続され、放電バルブ207に対して給電を行
う構成とされている。前記電球コネクタ208には、電
気コード209が接続され、スタータ等の高電圧源21
0に接続され、さらに図外の商用電源に接続されるよう
になっている。
【0011】なお、前記ランプ支持体203には、前記
ベース板201に対して螺合される固定ネジ211が嵌
挿されており、この固定ネジ211によってランプ支持
体203はベース板201上に固定支持されるが、固定
ネジ211を取り外したときには前記ガイドレール20
2上を移動され、図4の鎖線、及び図6に示すように、
前記ベース板201の後方に退却された位置にまで移動
される。この位置は、図1のショーウインドケース1の
場合には、ケース本体101の背面側に設けられた図外
の操作用開口に近接される位置であり、したがってこの
位置においてケース本体101の前記操作用開口を通し
て前記放電バルブ207の交換が可能とされている。実
際に放電バルブ207を交換する場合には、前記したよ
うにランプ支持体203を退却した位置にまで移動した
上で、放電バルブ207から電球コネクタ208を外
し、かつリフレクタ206から放電バルブ207を取り
外しかつ新たに放電バルブに交換した上で、新たな放電
バルブに対して電球コネクタ208を装着する。その上
で、ランプ支持体203を正規の位置まで移動し、固定
ネジ211によって当該位置に固定すればよい。したが
って、電球コネクタ208と放電バルブ207の着脱作
業を、ショーウインドケース1のケース本体101の背
面側に設けられた図外の操作用開口に近い位置で行うこ
とができ、作業を容易に行うことが可能となる。
【0012】また、前記ベース板201の前側領域に
は、前記放電電球207及びリフレクタ206の光軸に
対して水平方向に45度傾斜された反射ミラー212が
ブラケット213により立設されており、前記放電バル
ブ207で発光され、かつ前記リフレクタ206で集光
される光を、前記光軸に対して水平方向に90度曲げた
方向に反射するように構成される。そして、前記反射ミ
ラー212で反射された光が集光される位置の前記ベー
ス板201上には、金属板を加工し、前記導光ロッド2
2の一端部を固定支持するためのロッド支持板214が
立設されている。この実施形態では、前記ロッド支持板
214には前記反射ミラー212によって曲げられた光
軸を中心として前記導光ロッド22の一端部が挿通可能
な円形のロッド支持穴215が開口されている。
【0013】前記導光ロッド22は、アクリル等の樹脂
製の中実の円形ロッドとして形成されている。前記導光
ロッド22が内装されている前記ショーウインドケース
1の前記内側板104には、前記ロッド支持板214の
ロッド支持穴215に対応する位置に、前記導光ロッド
22の一端部22aを挿通するロッド挿通穴108(図
2参照)が開口されており、前記導光ロッド22の一端
部22aは前記ロッド挿通穴108を挿通され、さらに
前記ロッド支持板214に設けられた前記ロッド支持穴
215内に挿入され、前記反射ミラー212に対向位置
された状態に支持される。これにより、前記導光ロッド
22の一端部22aは前記反射ミラー212によって曲
げられた光軸方向に沿って延長され、かつその一端部2
2aには前記反射ミラー212によって反射された前記
放電バルブ207及びリフレクタ206からの光が集光
され、導光ロッド22内に導入されることになる。ま
た、前記導光ロッド22の一端部22aと他端部22b
の近傍部分は、は前記ショーウインドケース1の内天井
面、あるいは棚板の下面に設けられて金属片を下方に向
けてほぼ半円弧状に曲げ形成したクランプ片(図2には
中間棚板107の下面に設けられたクランプ片を示して
いる)216によって支持されている。このため、導光
ロッド22は、クランプ片216による支持を外し、か
つその一端部22aを前記光源部21のロッド支持板2
14との嵌合から外すことにより、導光ロッド22をシ
ョーウインドケース1に対して着脱することが可能とな
る。
【0014】ここで、前記導光ロッド22は、図2に示
されるように、長手方向のほぼ全長にわたって周面の周
方向の一部、すなわち、この実施形態の場合にはショー
ウインドケース1の中間棚板107や底板106に陳列
された商品を上方から下方に向けて照明しているので、
導光ロッド22の上側の周方向の一部に、光を反射する
材質からなる有色の塗料を塗布した塗布膜220を形成
している。この塗料を塗布した塗布膜220は、前記導
光ロッド内を導光される光に対して反射面として機能
し、特に塗料粒子が比較的に粗いため、拡散反射面とし
て機能する拡散反射膜として構成されることになる。な
お、この実施形態では、前記導光ロッド22の他端部2
2bの端面にも同じ塗料、あるいは異なる色彩の塗料を
塗布しているが、これは必ずしも形成しなくともよい。
【0015】このように、構成された照明装置2による
照明効果について説明する。光源部21の放電バルブ2
07を点灯すると、発光された光はリフレクタ206に
よって集束されながら反射ミラー212によって光軸方
向が90度曲げられ、導光ロッド22の一端部22aの
端面に集光される。そして、この光は導光ロッド22内
に導入され、以降は導光ロッド22内を伝達される。こ
の際、光は導光ロッド22の周面において全反射されな
がら他端部22bに向けて導光されるが、一部の僅かな
光は周面において全反射されずに導光ロッド22から漏
れ出して照明光となる。なお、導光ロッド22の他端部
22bの端面に達した光は、他端面の塗布膜で反射され
て導光ロッド22内を逆方向に導光され、その際に一部
の僅かな光は前記と同様に導光ロッド22の周面から漏
れ出して照明光となる。
【0016】ここで、前記照明装置2では、ショーウイ
ンドケース1の商品を陳列するケース内空間の外側に確
保した外側板103と内側板104で囲まれた空間部に
光源部21を配置し、この光源部21で発光した光を導
光ロッド22によりケース内に導光し、導光ロッド22
の周面から出射される光により商品の照明を行っている
ので、ケース内のスペースが光源部21によって低減さ
れることがなくショーウインドケース1内の商品陳列ス
ペースを広く確保できる。また同時に、光源部21で発
生する熱は内側板104によって遮熱されるので、ショ
ーウインドケース内の温度に影響を与えることは少な
く、特に冷蔵、冷凍を行うショーウインドケースに適用
する場合に有効となる。
【0017】また、前記放電バルブ207は、図7に示
すような分光特性を有している。すなわち、多数の輝線
スペクトル(実際には純粋な輝線スペクトルではなく各
スペクトルには若干の波長域が存在するが、特定の波長
にピークを有するスペクトルであることから、ここでは
輝線スペクトルと称する)を含む分光特性となってお
り、各輝線スペクトルの波長は、放電バルブ内に封入さ
れるガス組成によって変えることが可能である。そのた
め、人間の目が強く感知する波長である青(450n
m)、緑(540nm)、赤(610nm)の波長域
と、これに深赤色と青緑板を加えた波長域の各輝線スペ
クトルが存在する分光特性を得ることができ、これによ
り放電バルブ207の発光光をほぼそのまま利用して照
明を行った場合でも、ショーウインドケースに食肉や刺
身等の赤みの強い生鮮食品を配列した場合に、これらの
食品をフレッシュに演出する照明を行うことが可能とな
る。因みに、白熱バルブ、例えばハロゲンバルブの分光
特性は同図に示すように、フラットな特性である。
【0018】ここで、導光ロッド22から出射される照
明光の色調を調整するために、導光ロッド22の周面に
形成している拡散反射膜220に異なる色の塗料、換言
すれば分光反射率が異なる塗料を選択して塗布形成する
ようにしてもよい。図8はその一例を示す図であり、同
図(a)は赤紫系の塗料を塗布して拡散反射膜220を
形成した場合に導光ロッドから出射される照明光の分光
特性、同図(b)は青色系の塗料を塗布して拡散反射膜
220を形成した場合の分光特性、同図(c)は白色塗
料を塗布して拡散反射膜220を形成した場合の分光特
性である。これらの図から、(a)の拡散反射膜では黄
色がかった暖色系の照明光となり、(b)の拡散反射膜
では青色がかった青色系の白色の照明光となり、(c)
の拡散反射膜では青、緑、黄色に大きなピークを有する
純白色の明るい照明光となることが判る。このように、
導光ロッドに設けた拡散反射膜220の材質によって照
明光の色調が調整できるため、光源部21からの光の色
調をフィルタ等によって調整する必要はなく、またこの
ようにフィルタで調整を行う場合に比較して導光ロッド
を構成する樹脂の分光透過率をも加味した色調の調整、
さらには光源そのものがもつ分光特性をも加味した調整
が可能となるため、容易にかつ正確な色調の調整が可能
となる。したがって、ショーウインドケースに陳列する
商品の種類に応じて、例えば、肉類を陳列する場合に
は、(a)の塗料で拡散反射膜を形成すれば、暖色光で
照明して肉の赤みを強調する照明となり、ケーキ類を陳
列する場合には、(b)の塗料で拡散反射膜を形成すれ
ば、青色系の白色光によってケーキの美味しさを強調す
る照明となる。
【0019】また、特定の輝線スペクトルを強調し、そ
の一方で不要な輝線スペクトルや不要な波長領域の光を
遮断する場合にも、導光ロッドの周面に設けた拡散反射
膜220の組成を適宜に調整することが可能である。拡
散反射膜220によって反射する波長領域が変化される
ため、前記した波長領域を強調し、不要な波長領域の光
を拡散反射膜220によって吸収する。この場合でも、
放電バルブの分光特性は白熱バルブのようなフラット特
性ではないため、不要な波長領域の光を遮断しても、放
電バルブで発光された光の光強度の低下はわずかであ
り、照明効率の高い照明が可能となる。また、この実施
形態では、導光ロッドにアクリルを用いているため、ア
クリルによるUV光(紫外光)の吸収効果により、紫外
光が導光ロッドによって出射されることは防止される。
【0020】なお、導光ロッド22の周方向に沿う寸
法、換言すれば、導光ロッド22の中心に対して拡散反
射膜220がなす中心角の大きさを適宜に設定すること
で、導光ロッド22の周面から出射する光の照射角度、
すなわち配光特性を調整することが可能である。また、
導光ロッドや拡散反射膜での光の吸収によって、導光ロ
ッドの長さ方向における照明光の明るさのばらつきが懸
念されるが、導光ロッド22の他端部22bの端面にも
拡散反射膜を形成しておけば、導光ロッド22内を導光
されて他端部22bにまで到達された光は、その他端面
に設けた拡散反射膜で反射されて導光ロッド内を逆方向
に向けて導光され、この逆方向の導光が照明に利用され
るため、導光ロッドに沿う照明光の明るさのばらつきを
解消することができる。
【0021】ここで、前記実施形態では、1つのショー
ウインドケースの長さ方向に、互いに対向して一対の照
明装置を配置した例を示しているが、ショーウインドケ
ースの長さ寸法が比較的に短い場合、あるいは導光ロッ
ドによる長さ方向の明るさの均一化が可能である場合に
は、ショーウインドケースの一方の側にのみ光源部を設
け、この光源部に光学的に結合される1本の導光ロッド
をショーウインドケースの全長にわたって延長配置する
ように構成してもよい。また、本発明における照明装置
の光源部は、導光ロッドに対して光を導入することが可
能であればよく、前記した実施形態の構成に限られるも
のでないことは言うまでもない。例えば、前記導光ロッ
ドは必ずしも直線形状ではなく、光を導光することが可
能であれば曲線状に曲げ形成された導光ロッドを用いる
ことも可能である。このような、曲げ形成された導光ロ
ッドを用いれば、角部のあるショーウインドケースへの
本発明の照明装置の適用も可能となる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の照明装置
は、照明用の光を発光する光源部と、前記光源部で発光
した光を一端部から導入して他端部に向けて導光し、か
つその導光ロッドの周面から前記照明用の光を出射する
構成の照明装置であって、その光源部の光源に放電バル
ブを用いたことにより、光源としての放電バルブの分光
特性により、光エネルギを無用に低減することがなく照
明効率が高く、また所望の色調での照明効果を得ること
ができ、その一方でショーウインドにおける発熱や配設
スペース上での問題を解消することが可能となり、所望
の照明効果の照明が可能な照明装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明装置をショーウインドケースに配
設した実施形態の透視図である。
【図2】本発明の照明装置の全体構成を示す斜視図であ
る。
【図3】図2の照明装置の平面図である。
【図4】図3の右側面図である。
【図5】放電バルブと電球ソケットの概略斜視図であ
る。
【図6】ランプ支持体を退却位置した状態の平面図であ
る。
【図7】放電バルブの分光特性図である。
【図8】導光ロッドの拡散反射膜の色と照明光の色調と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ショーウインドケース 2 照明装置 21 光源部 22 導光ロッド 101 ケース本体 102 ウインドガラス 103 外側板 104 内側板 201 ベース板 202 ガイドレール 203 ランプ支持体 206 リフレクタ 207 放電バルブ 208 電球ソケット 211 固定ネジ 212 反射ミラー 220 拡散反射膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明用の光を発光する光源部と、前記光
    源部で発光した光を一端部から導入して他端部に向けて
    導光する導光ロッドとを備え、前記導光ロッドの周面か
    ら前記照明用の光を出射する照明装置であって、前記光
    源部の光源に放電バルブを用いたことを特徴とする照明
    装置。
  2. 【請求項2】 前記放電バルブで発光する光は複数の所
    要の波長域にそれぞれ光強度のピークを有する分光特性
    であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 前記光源部は、前記光源からの光を集光
    して前記導光ロッドの一端部に導入するリフレクタを備
    え、前記光源とリフレクタは前記導光ロッドに光結合す
    る正規位置に対して移動可能に構成されていることを特
    徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記導光ロッドは、被照明物が配列され
    るショーウインドケース内に沿って延設され、前記光源
    部は前記ショーウインドケース内の一側部に配置され、
    前記光源部は前記正規位置から移動されたときには、前
    記ショーウインドケースに設けられた操作用の開口に近
    接する位置にまで移動されることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の照明装置。
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