JP2000293506A - 行動予測方法及びその装置 - Google Patents

行動予測方法及びその装置

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JP2000293506A
JP2000293506A JP10314799A JP10314799A JP2000293506A JP 2000293506 A JP2000293506 A JP 2000293506A JP 10314799 A JP10314799 A JP 10314799A JP 10314799 A JP10314799 A JP 10314799A JP 2000293506 A JP2000293506 A JP 2000293506A
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behavior
prediction
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activity
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Toshihiro Tsunoda
智弘 角田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予測対象の行動を予測する行動予測方法及びそ
の装置を提案する。 【解決手段】予測対象の行動履歴の離散情報(EVEN
T)を取得し、取得された離散情報(EVENT)に基
づいて、予測対象の単位行動履歴情報(ACTIVIT
Y)を抽出し、抽出された単位行動履歴情報(ACTI
VITY)に基づいて、予測対象の行動を予測すること
により、一段と容易に予測対象の行動を予測することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は行動予測方法に関
し、例えば端末機器を有するユーザの行動を予測する行
動予測方法及び行動予測システムに適用して好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばPHS(Personal Handypho
ne System)においては、PHS端末装置から送信される
位置登録信号を当該PHS端末が存在する無線ゾーンの
基地局で受信し、これを当該基地局からPHSサービス
制御局に送信することにより、PHSサービス局におい
てPHS端末装置の位置を基地局の無線ゾーン単位で認
識するようになされている。
【0003】かかるPHS端末装置の位置情報を利用
し、PHS端末装置に対して当該PHS端末装置の位置
に応じた種々の情報を提供するシステムが考えられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、端末装置の
現在位置に応じた情報を提供するシステムでは、端末装
置を所持するユーザの行動を予測して当該予測に応じた
情報を提供することが困難である。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ユーザの行動を予測する行動予測方法及びその装置
を提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、予測対象の行動履歴の離散情報を
取得し、取得された離散情報に基づいて、予測対象の単
位行動履歴情報を抽出し、抽出された単位行動履歴情報
に基づいて、予測対象の行動を予測することにより、連
続位置情報に基づく行動履歴を用いることなく、一段と
容易に予測対象の行動を予測することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0008】(1)行動予測方法の原理 本発明による行動予測方法は、4つの要素からなる離散
系モデルを用いる。この離散系モデルを構成する4つの
要素は、第1に、システムに存在するものや人を表すE
NTITYと、第2に、発生する現象の一断面を時間の
消費を考慮せずに捕らえた事象として表すEVENT
と、第3に、ENTITYが行う動作や行為を表すAC
TIVITYと、第4に、あるENTITYに着目し当
該ENTITYが関係するEVENT(又はACTIV
ITY)の列によって時間経過を含む現象を表すPRO
CESSとから構成される。
【0009】これらの要素を具体例で示すと、図1に示
すように、例えば発券機で切符を購入する客の行動とし
て、当該客を第1の要素であるENTITYとし、第2
の要素であるEVENTとして、客が発券機で順番待ち
の客の列に加わるArrival EVENTと、客が順番待ち
を終えて発券機で切符を買い始める Start of service
EVENTと、客が発券機で切符を買い終える End of
service EVENTとがある。そして、第3の要素であ
るACTIVITYは客が切符を購入する行為を表し、
第4の要素であるPROCESSは客に関係するEVE
NT列を表すことになる。
【0010】このように、ENTITY(客)の動作や
行為に関して重要な意味を持つ事象(EVENT)のみ
を用い、その列(PROCESS)によって客の行動を
離散的にモデル化したものENTITY(客)の行動予
測に用いる。
【0011】従って、この離散系モデルでは、重要な事
象(EVENT)による時間が刻まれることにより、発
生する事象とその発生時点により刻時は不等時不均一と
なる。
【0012】ここで、ある主体(ENTITY)に関し
て、主体の動作(ACTIVITY)とその動作の処理
期間(ACTIVITYの始まる時間と終わる時間)に
よって基本的なモデル化を行うことができる。すなわ
ち、図2に示すように、それぞれの処理時間を有するA
CTIVITYの列と、主体(ENTITY)によって
基本的モデルを構成する。
【0013】この基本的モデルでは、主体の行動を離散
変化の行動であると捉え、行動の切り換わる時間及び切
り換わる先を行動パターンの離散系モデルとして表現
し、この離散系モデルを用いて行動の予測を行うもので
ある。
【0014】次に、主体の行動予測を行う際に用いられ
る行動パターンを離散系モデル化する方法について述べ
る。この離散系モデルを生成する方法においては、EN
TITYである主体を例えばユーザとし、当該ユーザの
実際の行動(位置及び移動)を所定の位置検出手段によ
って検出し、当該検出された結果を用いてユーザの滞在
及び移動状態を後述する Stay ACTIVITY及び M
ove ACTIVITYとして抽出する。
【0015】すなわち、図3に示すように、所定の位置
検出手段(後述)によってユーザの位置を所定時間ごと
(一定時間ごとでなくても良い)に検出し、当該検出さ
れた位置情報及びその時刻をEVENTとして蓄積す
る。
【0016】そして、これら蓄積されたEVENTに基
づいてACTIVITYを抽出する。この場合、蓄積さ
れた複数のEVENTのうち、EVENT1及びEVE
NT2は同じ位置であり、EVENT3はEVENT2
に対して異なる位置でありさらにEVENT3〜EVE
NT6は互いに異なる位置であるとする。また、EVE
NT6に対してEVENT7は異なる位置でありEVE
NT7〜EVENT10はそれぞれ同じ位置であるとす
る。
【0017】このような各EVENTの検出結果では、
EVENT1及びEVENT2についてはこの時間帯に
ユーザは同一の場所に滞在していることが分かる。これ
に対してEVENT3〜EVENT6についてはこの時
間帯にユーザが移動していることが分かる。従って、E
VENT2及びEVENT3の中間時間T11をACT
IVITYの入れ換わる時間として、EVENT1及び
EVENT2側を滞在を表す Stay ACTIVITYと
し、EVENT3〜EVENT6をユーザの移動を表す
Move ACTIVITYとする。また、EVENT7〜
EVENT10については、この時間帯にユーザが同一
の場所に滞在していることを表しており、これによりE
VENT6及びEVENT7の中間時間T12をACT
IVITYの入れ換わる時間として、EVENT7〜E
VENT10側をユーザの滞在を表す Stay ACTIV
ITYとする。因みに、EVENT3〜EVENT6の
Move ACTIVITYにおける出発地点はその前の S
tay ACTIVITYの滞在地点であり、 Move ACT
IVITYの目的地点は当該 Move ACTIVITYに
続く Stay ACTIVITYの滞在地点となる。このよ
うに、 Move ACTIVITYは出発地点及び目的地点
並びに所要時間(時点T11〜T12)によって表され
る。
【0018】このようにして、ユーザが同一位置に滞在
している間のEVENT列をまとめて1つの Stay AC
TIVITYとすると共に、ユーザが移動している間の
EVENT列をまとめて1つの Move ACTIVITY
とする。
【0019】かかるEVENTからACTIVITYの
抽出を行う処理手順を図4に示す。すなわち図4におい
て、行動予測システムは、ステップSP10から当該処
理手順に入ると、続くステップSP11においてユーザ
の位置であるEVENTを取り込むアクセス間隔が30
分以下であるか否かを判断する。ここでアクセス間隔が
30分以上で取り込まれたEVENTは、ACTIVI
TYを新たに生成するにはその前後の繋がりにおいて信
頼性が不十分となる。従って、この場合行動予測システ
ムはステップSP11において否定結果を得、ステップ
SP12に移る。
【0020】行動予測システムは、ステップSP12に
おいて、既存の Stay ACTIVITYの中に、このと
き取り込まれたEVENTに対応するもの、すなわち同
一地点のものがあるか否かを判断する。ここで否定結果
が得られると、このことはこのとき取り込まれたEVE
NTが既存の Stay ACTIVITYのなかに存在せ
ず、しかもアクセス間隔が30分以上であることを表し
ており、このとき行動予測システムは、ステップSP1
3に移って、このときのEVENTのデータを仮のデー
タ格納領域(Tmp Box)に格納する。
【0021】これに対してステップSP12において肯
定結果が得られると、このことはこのとき取り込まれた
EVENTのアクセス間隔が30分以上であり、既存の
Stay ACTIVITYのなかに同様のEVENTが存
在することを表しており、このとき行動予測システム
は、ステップSP14に移って、このとき取り込まれた
EVENTを、対応する既存のACTIVITYの母集
団の1つとしてACTIVITYデータを格納したデー
タ格納領域(ACTIVITY Box) を更新する。
【0022】このように、アクセス時間が30分以上で
あるEVENT又はEVENT列については、同様の母
集団からなる既存の Stay ACTIVITYがある場合
のみその母集団に取り込まれる。
【0023】また、上述のステップSP11において肯
定結果が得られると、このことはこのとき取り込まれた
EVENTのアクセス間隔が30分以内であることを表
してており、このとき行動予測システムは、ステップS
P15に移って、このとき取り込まれたEVENT又は
EVENT列について、その直前、直後のEVENTと
の対応関係(図3)に基づいて、 Stay ACTIVIT
Yであるか Move ACTIVITYであるかを判断す
る。
【0024】因みに、ステップSP15における判断と
して、行動予測システムは、EVENT列の先頭と終端
のデータ間隔が20分以上かつ、同じ位置(EVEN
T)を有する場合、この行動をある一地点(地域)での
滞在と見なす。また、行動予測システムは、経由する地
点間の距離及び時間間隔が極端に長い場合には、これを
Move ACTIVITYと見なさないようにする。
【0025】そして、ステップSP15において Stay
ACTIVITYである判断結果が得られると、行動予
測システムは、ステップSP16に移って、同様の母集
団(EVENT)からなる既存の Stay ACTIVIT
Yが存在するか否かを判断する。ここで肯定結果が得ら
れると、このことはこのとき取り込まれたEVENT又
はEVENT列による Stay ACTIVITYと同様の
既存の Stay ACTIVITYが存在することを表して
おり、このとき行動予測システムは、ステップSP16
に移って、上述のステップSP15において Stay AC
TIVITYと判断されたEVENT又はEVENT列
を対応する既存のACTIVITYの母集団の1つとし
て Stay ACTIVITYデータを格納したデータ格納
領域( Stay ACTIVITY Box) を更新する。これ
により、当該 Stay ACTIVITYのEVENT数
(母体数)が増えることにより、当該 Stay ACTIV
ITYの発生確率が増加することになる。
【0026】これに対してステップSP16において否
定結果が得られると、このことはこのとき取り込まれた
EVENT又はEVENT列による Stay ACTIVI
TYと同様の既存の Stay ACTIVITYが存在しな
いことを表しており、このとき行動予測システムは、ス
テップSP17に移って、上述のステップSP15にお
いて Stay ACTIVITYと判断されたEVENT又
はEVENT列を用いて新たな Stay ACTIVITY
を作成する。
【0027】これに対して、上述のステップSP15に
おいて、このとき取り込まれたEVENT列が Move A
CTIVITYである判断結果が得られると、行動予測
システムは、ステップSP18に移って、同様の母集団
(EVENT列)からなる既存の Move ACTIVIT
Yが存在するか否かを判断する。ここで肯定結果が得ら
れると、このことはこのとき取り込まれたEVENT列
による Move ACTIVITYと同様の既存の Move A
CTIVITYが存在することを表しており、このとき
行動予測システムは、ステップSP20に移って、上述
のステップSP15において Move ACTIVITYと
判断されたEVENT列を対応する既存のACTIVI
TYの母集団の1つとして Move ACTIVITYデー
タを格納したデータ格納領域( Move ACTIVITY
Box) を更新する。これにより、当該 Move ACTIV
ITYの経由地点(すなわちEVENT)の母体数が増
えることにより、当該 Move ACTIVITYの発生確
率が増加することになる。
【0028】これに対してステップSP18において否
定結果が得られると、このことはこのとき取り込まれた
EVENT列による Move ACTIVITYと同様の既
存のMove ACTIVITYが存在しないことを表して
おり、このとき行動予測システムは、ステップSP19
に移って、上述のステップSP15において Move AC
TIVITYと判断されたEVENT列を用いて新たな
Move ACTIVITYを作成する。
【0029】因みに、ステップSP15において Stay
ACTIVITY又は Move ACTIVITYの判断結
果が得られない場合、行動予測システムは、ステップS
P13に移って、このときのEVENTのデータを仮の
データ格納領域(Tmp Box)に格納する。
【0030】かくして、行動予測システムは図4に示す
手順により、EVENTの取り込み間隔が30分以内と
なったとき、 Stay ACTIVITYであるか Move A
CTIVITYであるかの判断を開始する。
【0031】このように2種類のACTIVITY( S
tay ACTIVITY及び Move ACTIVITY)に
分けられたユーザの行動パターンは、図5に示すよう
に、 Stay ACTIVITYからなる第1層の行動パタ
ーンモデルと、 Move ACTIVITYからなる第2層
の行動パターンモデルとを構成する。
【0032】第2層の行動パターンモデルは、出発地点
から目的地点に向かう移動方向を持った Move ACTI
VITYからなり、これらの Move ACTIVITYの
入れ代わり地点に第1層の Stay ACTIVITYが存
在することになる。
【0033】第1層の各 Stay ACTIVITY及び第
2層の各 Move ACTIVITYはユーザの行動に関す
る種々の情報を含んだオブジェクトを構成する。図6に
示すように、各 Stay ACTIVITYは、それぞれ地
点を表す情報、当該地点に滞在開始する開始時間(図3
の時点T12に相当する)、当該地点の滞在終了時間
(図3の時点T11に相当する)、ユーザの位置情報を
サンプリングした際の日付、曜日及び天気等のキー情報
(Key)、当該 Stay ACTIVITYの前のACT
IVITYを表す Before ACTIVITY情報(単数
又は複数のACTIVITYが存在する)、当該 Stay
ACTIVITYに続くACTIVITYを表す Next
ACTIVITY情報(単数又は複数の各ACTIVI
TYが存在する)、母体数(EVENT数でありACT
IVITYの発生確率を表す)、当該 Stay ACTIV
ITYにおいてユーザが使用したサービスやその回数に
よって表されるユーザの嗜好情報、当該 Stay ACTI
VITYの地点に関する情報(タウン情報等)、及びユ
ーザ名等からなるENTITY情報を有する。
【0034】ここで行動予測システムは、図7に示すよ
うに、新たなEVENT又はEVENT列が発生するご
とにこれらEVENT又はEVENT列を構成要素とす
る既存のACTIVITYがあるか否かを図4について
上述した手順に従って判断する。この判断基準として
は、EVENTの地点が同一であるか否かの事項が用い
られる。そして、同じACTIVITYが存在する場合
には、行動予測システムは、新たに発生したEVENT
又はEVENT列を既存のACTIVITYの構成要素
として加え、当該ACTIVITYの母体数(EVEN
T数)(図6)を書き換える。また、行動予測システム
は、このとき発生したEVENT又はEVENT列の前
後のACTIVITYとの繋がりに応じてこのとき書換
えられたACTIVITYの Before ACTIVITY
情報又は Next ACTIVITY情報も書換える。
【0035】また、図8に示すように、各 Move ACT
IVITYは、それぞれ出発地点を表す情報、目的地点
を表す情報、当該 Move ACTIVITYの所要時間
(図3の時点T11〜T12に相当する)、ユーザの位
置情報をサンプリングした際の日付、曜日及び天気等の
キー情報(Key)、経由地点(EVENT)の情報
(地点ごとの母体数であり複数のパターンがその発生確
率と共に存在する)、当該Move ACTIVITYにお
いてユーザが使用したサービスやその回数によって表さ
れるユーザの嗜好情報、当該 Move ACTIVITYの
移動経路に関する情報(タウン情報等)、及びユーザ名
等からなるENTITY情報を有する。
【0036】この Move ACTIVITYについても、
Stay ACTIVITYの場合と同様にして、行動予測
システムは、新たなEVENT又はEVENT列が発生
するごとにこれらEVENT又はEVENT列を構成要
素とする既存のACTIVITYがあるか否かを判断す
る。この判断基準としては、出発地点と目的地点が同じ
であることが条件となる。そして、同じACTIVIT
Yが存在する場合には、行動予測システムは、新たに発
生したEVENT又はEVENT列を既存のACTIV
ITYの構成要素(経由地点)として加え、当該ACT
IVITYの経由地点の母体数(EVENT数)(図
8)を書き換える。
【0037】このようにして、 Stay ACTIVITY
オブジェクト及び Move ACTIVITYオブジェクト
は、それぞれ新たに発生するEVENT又はEVENT
列によってその母体数等の情報が更新される。この母体
数はACTIVITYの発生確率として後述する行動予
測に用いられる。
【0038】次に、蓄積された Stay ACTIVITY
オブジェクト及び Move ACTIVITYオブジェクト
を用いてユーザの行動を予測する方法について説明す
る。
【0039】蓄積された各 Stay ACTIVITYオブ
ジェクト及び Move ACTIVITYオブジェクトは、
それぞれのACTIVITYが発生した際の曜日、天気
等のキー情報(Key)を有しており(図6及び図
8)、予測しようとする曜日や天気に合致したキー情報
(Key)を持つACTIVITYオブジェクトを選択
対象オブジェクトとする。
【0040】そして、行動予測システムは、予測しよう
とする時間帯及び出発地点等、各ACTIVITYオブ
ジェクトに含まれる情報を検索キーとして予測候補であ
るACTIVITYオブジェクトを検索する。例えば、
ユーザが日曜日の朝7時から夕方5時までの時間帯及び
天気を指定することにより、行動予測システムは、蓄積
されているACTIVITYオブジェクトのなかから、
当該時間帯及びキー情報(Key)をもつACTIVI
TYオブジェクトを検索する。
【0041】そして、行動予測システムは、これら検索
された複数のACTIVITYオブジェクトについて、
その地点情報や前後関係に基づいて複数のACTIVI
TYオブジェクトを繋げてなる複数の行動パターンを作
成する。ACTIVITYオブジェクトの前後関係と
は、 Stay ACTIVITYオブジェクトにおいてはそ
の Before ACTIVITY情報(図6)及び Next A
CTIVITY情報(図6)を用い、また、 Move AC
TIVITYオブジェクトにおいては、その出発地点及
び目的地点(図8)を用いる。
【0042】例えば、図9に示すように、ユーザが行動
予測として晴れた日曜日の朝7時から夕方5時までを指
定し、開始地点を自宅とすると、行動予測システムは、
当該曜日及び天気情報をキー情報(Key)として持つ
Stay ACTIVITYオブジェクト及び Move ACT
IVITYオブジェクトのなかから指定された時間帯の
ACTIVITYオブジェクトを候補として検索し(図
9(A))、当該検索された候補オブジェクトAO1、
AO2、……、AOnの集団N1のなかから、例えば
「自宅に居る」という Stay ACTIVITYオブジェ
クトAO1を開始オブジェクトとして設定する(図9
(B))。
【0043】そして、行動予測システムは、これに続く
ACTIVITYオブジェクトとして、自宅を出発地点
とした Move ACTIVITYオブジェクトAO2や、
「自宅に居る」という Stay ACTIVITYオブジェ
クトAO1の Next ACTIVITY情報で指定された
Move ACTIVITYオブジェクトAO3等を予測A
CTIVITYオブジェクトとして選択する。
【0044】このようにして、選択された各ACTIV
ITYオブジェクトに続き得るACTIVITYオブジ
ェクトを選択して行く。この場合、選択されたACTI
VITYオブジェクトは複数存在することがあり、これ
により、ACTIVITYオブジェクトの繋がりによる
複数の予測行動パターン(PROCESS)が作成され
ることになる。
【0045】このように行動予測システムは、各ACT
IVITYオブジェクトの前後関係を表す情報( Befor
e ACTIVITY情報、 Next ACTIVITY情
報)や繋がりを表す情報(出発地点、目的地点)を用い
てPROCESSを作成することにより、予測する時間
帯に含まれるACTIVITYオブジェクトであれば、
その発生時間が異なっていてもユーザの行動パターンの
繋がりの特徴を持ったACTIVITYオブジェクトの
繋がりを行動予測の候補として得ることができる。
【0046】因みに、この実施の形態の行動予測システ
ムは、ACTIVITYオブジェクトの列を形成する際
の規則として、2つの規則を定めている。第1の規則と
して、 Stay ACTIVITYオブジェクトと Stay A
CTIVITYオブジェクトとの間には、必ず Move A
CTIVITYオブジェクトが存在することとする。こ
れにより、不自然な行動の切れ目が生じることを回避し
得る。そして、第2の規則として、 Move ACTIVI
TYオブジェクトの前後には、 Stay ACTIVITY
オブジェクト及び Move ACTIVITYオブジェクト
の両方が選択される可能性を有することとする。但し、
連続した Move ACTIVITYオブジェクトは必ず S
tay ACTIVITYオブジェクトによって囲まれてい
なければならないとする。
【0047】このようにして、行動予測システムは図9
(B)に示すように、複数の予測パターン(PROCE
SS)を作成することができる。因みに、各ACTIV
ITYオブジェクトは、そのEVENT数や経由地点の
数によって発生確率を有する。この発生確率は、あるA
CTIVITYオブジェクトから他のACTIVITY
オブジェクトに移行する際の確率として用いられ、この
結果、各PROCESSの発生する確率が各ACTIV
ITYの発生確率の積によって求まる。
【0048】このような発生確率を含む行動パターンの
予測結果を図10に示す。図10において、ACTIV
ITYaからACTIVITYiに移行する確率はAC
TIVITYiの発生確率である0.6であり、さらに
当該ACTIVITYiからACTIVITYfに移行
する確率は、ACTIVITYfの発生確率である0.
55である。従って、例えばACTIVITYa−AC
TIVITYi−ACTIVITYf−ACTIVIT
Yc−ACTIVITYkでなるPROCESSの発生
確率は、当該PROCESSを構成する各ACTIVI
TYの発生確率の積である0.33となる。
【0049】このようにして行動予測システムは、設定
された時間帯及びキー情報(Key)で検索されたAC
TIVITY集団のなかから、ユーザの行動履歴に基づ
く複数のPROCESSを作成することができる。
【0050】(2)行動予測システムの構成 図11は行動予測システムを用いた情報提供システム1
0の全体構成を示し、端末装置として例えばPHS等の
携帯端末装置20を所持するユーザの位置を通信事業装
置部30において検出し、通信事業装置部30の行動パ
ターン解析サーバ33において位置情報に基づくユーザ
の行動パターンを解析するようになされている。
【0051】すなわち、ユーザが所持する携帯端末装置
20は、図12に示すように、データバスBUSにCP
U20A、メモリ20B、基地局21との間で信号の送
受信を行う送受信回路部(RF)20E、送受信回路部
20Eにおいて受信したRF(Radio Frequency) 信号を
ベースバンド信号に変換すると共に送信しようとするベ
ースバンド信号をRF信号に変換するベースバンド処理
部20D、マイクロホン20G及びスピーカ20Hとの
インターフェイスであるMMI(Man Machine Interfac
e) 部20F、表示部20I及びキーボード20Jが接
続され構成を有する。
【0052】CPU20Aはメモリ20Bに格納されて
いる動作プログラムに従って種々の動作を実行するよう
になされており、当該動作に応じて各回路部を制御す
る。CPU20Aの各種処理内容は必要に応じて液晶表
示パネル等で構成された表示部20Iに表示される。
【0053】キーボード20Jは、ユーザが所望の通話
先の電話番号を入力すると、当該電話番号を表すデータ
をCPU20Aに供給する。CPU20Aはユーザが入
力した電話番号で表される通話先に対して、送受信回路
部20Eを介して接続要求を送信する。このとき通信回
線22は通話先の応答に応じて回線を接続する。回線が
接続されると、送受信回路部20Eは、アンテナを介し
て受信した通話先からのRF信号をベースバンド処理部
20Dに供給し、ここでRF信号をベースバンド信号に
変換する。ベースバンド処理部20Dは当該変換されて
なるベースバンド信号をMMI部20Fに供給すること
により、受信された通話先からの音声信号をスピーカ2
0Hから音声として出力する。
【0054】また、ユーザがマイクロホン20Gを介し
て音声を入力すると、MMI部20Fはマイクロホン2
0Gから供給される入力音声信号をベースバンド処理部
20Dに供給し、ここでベースバンド信号をRF信号に
変換する。そしてベースバンド処理部20Dは当該変換
されてなるRF信号を送受信回路部20Eを介して通信
回線22に送出することにより、当該RF信号を回線接
続された通話先に対して送信する。
【0055】またCPU20Aは、ユーザがキーボード
20Jを操作することにより入力される種々の情報をベ
ースバンド処理部20D及び送受信回路部20Eを介し
て通信先に送信すると共に、通信先からの情報が重畳さ
れたRF信号を送受信回路部20E及びベースバンド処
理部20Dを介して取り込み、表示部20Iに表示す
る。
【0056】かくして携帯端末装置20を使用するユー
ザは、通話先との間で会話や種々の情報の授受を行うこ
とができる。
【0057】ここで携帯端末装置20のCPU20A
は、当該携帯端末装置20が存在する無線ゾーンの基地
局21に対して所定のタイミングで位置登録信号及び携
帯端末装置20の識別情報(電話番号等からなるID情
報)を送信するようになされている。基地局21は、携
帯端末装置20から送信された位置登録信号及びID情
報を通信事業装置部30のアクセスサーバ31に送信す
る。これによりアクセスサーバ31は、携帯端末装置2
0の位置を基地局の無線ゾーン単位で認識することがで
き、これにより得られる携帯端末装置20の現在位置情
報をその時間情報と共に、例えば複数のハードディスク
で構成された位置情報記憶部35に格納する。
【0058】位置情報記憶部35に格納される現在位置
情報は、携帯端末装置20をENTITY(図1及び図
2)としたEVENT情報(図3)となる。従って、位
置情報記憶部35には、携帯端末装置20から位置登録
信号が発信される毎にその位置及び時間を表す現在位置
情報が格納されて行く。
【0059】ここで、ACTIVITYオブジェクトを
作成する行動予測システムの行動パターン解析サーバ3
3は、データバスに接続されたCPU及びメモリを有
し、CPUはメモリに格納されているプログラムに従っ
て、図4に示したACTIVITYオブジェクトの作成
処理手順を実行する。そして、当該CPUは作成された
ACTIVITYオブジェクトを、例えば複数のハード
ディスクからなる行動パターン情報記憶部34に格納す
る。
【0060】また、行動パターン解析サーバ33のCP
Uは、位置情報記憶部35に携帯端末装置20の新たな
現在位置情報(すなわちEVENT又はEVENT列)
が格納される毎、又は所定のタイミング毎に、図7につ
いて上述したACTIVITYオブジェクトの更新処理
を実行する。この更新処理によって、行動パターン情報
記憶部34に格納されたACTIVITYオブジェクト
はその母体数を増やして行くことにより、各ACTIV
ITYオブジェクトはその発生確率がユーザの行動パタ
ーンを反映した値に近づいて行き、一段と精度の高い行
動パターン(ACTIVITY)が得られる。
【0061】このようにして、ユーザの行動パターンが
ACTIVITYオブジェクトとして行動パターン情報
記憶部34に蓄積された状態において、行動パターン解
析サーバ33は、サービスプロバイダ40からの要求に
応じて、行動パターン情報記憶部34に蓄積されたAC
TIVITYオブジェクトを用い、図9及び図10につ
いて上述した方法により携帯端末装置20を所持するユ
ーザの行動を予測する。
【0062】サービスプロバイダ40のサーバ41は、
図13に示すように、データバスBUSに接続されたC
PU41A、メモリ41B、通信インターフェイス41
C及びデータベース41Dを有し、CPU41Aはメモ
リ41Bに格納されているプログラムに従って種々の処
理を実行するようになされている。
【0063】すなわち、CPU41Aは通信インターフ
ェイス41Cによって接続されたネットワークを介して
種々の加入端末(図示せず)から提供情報を受け取り、
これをデータベース41Dに格納するようになされてい
る。これらの提供情報は、例えば映画館の上映案内、又
は交通機関の運行状況等といった特定の地域や地点に居
るユーザに対して特に有用な情報である。従って、サー
バ41のCPU41Aは、これらの提供情報を提供する
時間及び天気状況のもとにその特定地域や特定地点に行
くことが予測されるユーザ(すなわち当該ユーザが所持
する携帯端末)の情報及びその行動パターン(すなわち
PROCESS)の情報を通信事業装置部30の行動パ
ターン解析サーバ33に要求する。
【0064】行動パターン解析サーバ33は、当該要求
に応じて、行動パターン情報記憶部34に蓄積されたA
CTIVITYオブジェクトを用い、図9及び図10に
ついて上述した方法によりサービスプロバイダ40から
指定された曜日や天気をキー情報(Key)として、携
帯端末装置20を所持するユーザの行動を予測する。
【0065】この行動予測処理において、行動パターン
解析サーバ33は、ACTIVITYオブジェクトの繋
がりである予測行動パターン(PROCESS)を生成
する。この場合、行動パターン解析サーバ33は、発生
確率の異なる複数の予測行動パターン(PROCES
S)を生成する。
【0066】そして、行動パターン解析サーバ33は当
該行動予測結果において、サービスプロバイダ40のサ
ーバ41が指定した曜日及び天気状況下で特定の地域又
は地点に行くことが予測されるユーザの比較的高い発生
確率からなる行動パターン(PROCESS)をそのユ
ーザを特定する情報、すなわち当該ユーザが所持する携
帯端末装置20の電話番号等からなるID情報と共にサ
ービスプロバイダ40のサーバ41に供給する。
【0067】これによりサーバ41のCPU41Aは、
通信事業装置部30から供給された行動パターン及びそ
のユーザ情報(携帯端末装置20を特定する電話番号等
の情報)を基に、当該携帯端末装置20に対してデータ
ベースから読み出した提供情報をネットワーク(図11
に示すパラボラアンテナ25、衛星24及び電波塔23
等からなるネットワーク又は、通信回線22及び基地局
21からなるネットワーク等)を介して携帯端末装置2
0に送信する。
【0068】この場合、サーバ41は、通信事業装置部
30から供給された予測行動パターン(PROCES
S)を構成する各 Stay ACTIVITYオブジェクト
に含まれるユーザの嗜好情報(使用サービス及び回数)
及び地点に関する情報と、各 Move ACTIVITYオ
ブジェクトに含まれるユーザの嗜好情報(使用サービス
及び回数)及び移動経路に関する情報とに基づいて、ユ
ーザの予測行動の中で特に必要となる可能性が高い情報
をユーザの行動に先立ってデータベースから読み出し、
これを携帯端末装置20に送信する。
【0069】因みに、ユーザが必要とする可能性が高い
情報を選択する方法として、サーバ41は、通信事業装
置部30から供給された各ACTIVITYオブジェク
トに含まれるユーザの嗜好情報(使用サービス及び回
数)のなかから、その使用回数が予め設定された所定の
閾値よりも高いサービスを選択すると共に、各ACTI
VITYオブジェクトに含まれるユーザの移動経路や地
点に関する情報に基づいてユーザの行動予測経路上で特
に有効となる情報を選択して携帯端末装置20に送信す
る。
【0070】これにより、当該携帯端末装置20を所持
するユーザは、当該ユーザの行動のなかで、その時間帯
及び場所毎に必要となる情報を当該ユーザの嗜好に合わ
せて予め享受することができる。
【0071】因に、行動予測システムを用いた情報提供
システム10では、各端末装置(PHS等の携帯端末装
置20)、通信事業装置部30及び行動パターン解析サ
ーバ33の互いに通信を行う装置間において両者のみで
解くことができる暗号を用いるようになされている。こ
の暗号方式としては、秘密鍵(共通鍵)暗号方式や公開
鍵暗号方式が用いられる。
【0072】秘密鍵暗号方式は、送信側及び受信側が互
いに同じ鍵を使用して暗号データの授受を行う方式であ
り、データを暗号化するときに用いる鍵は公開しない。
具体的には、DES(Data Encryption Standard)又はト
リプルDESがあり、これら秘密鍵方式では暗号復号化
処理が速い効果がある。
【0073】また公開鍵方式は、秘密鍵及び公開鍵の2
種類の鍵を用いてデータを暗号化する方式であり、具体
的には、RSA、RC2又はRC4等の方式がある。こ
の公開鍵暗号方式では構成要素(例えば携帯端末装置2
0、通信事業装置部30、行動パターン解析サーバ3
3)が増えた場合、鍵の管理が容易になる効果がある。
【0074】(3)実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、行動予測システムは、ユーザの行
動を連続変化モデルとして捉えるのではなく、重要な意
味を持たないと判断される時間帯を省略した離散化モデ
ルによって捉える。この重要な事象とは、行動の切り換
わる時間及び切り換わる目的地であり、ユーザの滞在や
移動といった一つの行動単位をACTIVITYとして
表現する。
【0075】このように離散化されたモデルを用いるこ
とにより、連続的な現象の表現手段として例えば運動方
程式を用いる場合に比べて、その計算時間の短縮化が計
られる。
【0076】かかる離散化モデルであるACTIVIT
Yオブジェクトには、ユーザ特有の意味付けがなされ
る。例えば図6及び図8について上述した使用サービス
及び回数、地点に関する情報等、ユーザの行動を特徴付
ける情報がACTIVITYオブジェクトに含まれる。
これにより、これらの情報に基づいてユーザに対して有
用な情報を提供することができる。
【0077】また、かかる離散化モデルであるACTI
VITYオブジェクトとして、ユーザの滞在行動を表す
Stay ACTIVITYオブジェクトは、その Before
ACTIVITY情報及び Next ACTIVITY情報
によって前後の行動との繋がりを特徴付ける。また、ユ
ーザの移動行動を表す Move ACTIVITYオブジェ
クトは、その出発地点情報及び目的地点情報によってこ
れらの地点を関連付ける。
【0078】このように、行動予測システムは、ユーザ
の行動を離散化モデル(ACTIVITYオブジェク
ト)の繋がりによって特徴付けることにより、例えば、
ユーザが特定の場所に行くといった予測を、その正確な
時間ではなく所定の幅を持った時間帯での行動パターン
上(ACTIVITYオブジェクトの繋がり)で予測す
ることになる。この結果、ユーザの行動パターンとし
て、時間が多少ずれても同様の行動パターンをとるとい
った日常行動のなかで、当該ユーザが特定の場所に行く
といった予測が可能となる。
【0079】従って、当該予測に基づいて、ユーザの予
測行動パターン上での有用な情報を事前に当該ユーザに
提供することにより、ユーザは、情報の提供をサービス
プロバイダ40に対して要求することなく、所望の有用
な情報を享受し得る。
【0080】以上の構成によれば、ユーザの行動を特徴
付ける離散的モデル(ACTIVITYオブジェクト)
によってユーザの行動パターンを予測するようにしたこ
とにより、一段と容易にユーザの行動を予測することが
できる。
【0081】因みに、ユーザの行動モデルをオブジェク
トによって表現したことにより、当該オブジェクトにユ
ーザの行動内容や利用交通機関といった情報を持たせる
ことにより、これらの情報に関連した有用な情報を提供
することができる。
【0082】また、図14に示すように、行動パターン
解析サーバ33は、ACTIVITYオブジェクトの情
報(地点情報、時間情報及び母体数)に基づいて、表示
部に特定の時間帯におけるユーザの行動予測位置をその
発生確率と共に色分けして表示することができる。これ
により、例えば時点t1においてユーザがP2で示され
る地点に居る確率が最も高く、これに続いてP1で示さ
れる地点に居る確率が高い予測結果を表示画面によって
容易に確認することができる。
【0083】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、図15に示すよう
に、位置特定機能(携帯端末装置20のCPU20A、
基地局21及びアクセスサーバ31)を携帯端末装置2
0に設け、行動パターン解析サーバ33、位置情報記憶
部35及び行動パターン情報記憶部34を通信事業装置
部30に設け、さらにサービス提供機能(サーバ41)
をサービスプロバイダ40に設ける場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば図16に示すよう
に、通信事業装置部30の位置情報記憶部35に加え
て、携帯端末装置20にも位置情報記憶部35′を設け
るようにしても良い。このようにすれば、多頻度で位置
情報を取得する方式を実現する際に有効に機能する。例
えば、携帯端末装置20側において、ある時間間隔で多
くの位置情報を集積しておき、所定のタイミングごとに
まとめて通信事業装置部30に送信する方法が考えられ
る。この方法によると、位置情報を通信事業装置部30
に送信する回数が少なくなることにより、送信処理が簡
単になり通信コストを低減し得る。
【0084】また、図17に示すように、通信事業装置
部30が位置特定機能20′及びサービス提供機能(サ
ーバ41)を有すると共に、サービスプロバイダ40が
行動パターン解析サーバ33及び行動パターン記憶部3
4を有するようにしても良く、要は、携帯端末装置2
0、通信事業装置部30及びサービスプロバイダ40に
いずれかに、位置特定機能、行動解析サーバ、位置情報
記憶部、行動パターン記憶部及びサービス提供機能が少
なくとも一つ存在するようにすれば良い。
【0085】因みに、各機能の配置のパターン及びそれ
ぞれの効果を図18に示す。
【0086】また上述の実施の形態においては、携帯端
末装置20の位置を検出する際の検出時間として30分
を境界として Stay ACTIVITY又は Move ACT
IVITYを判断するようにしたが、本発明はこれに限
らず、種々の時間間隔を適用することができる。
【0087】また上述の実施の形態においては、携帯端
末装置20としてPHS端末装置を用い、当該PHS端
末装置から基地局に送信される位置登録信号に基づいて
当該PHS端末装置の位置を特定する位置特定手段を用
いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えば複数の衛星からの信号の相関に基づいて位置を特定
するGPS(Global Positioning System) 受信部を有す
る携帯端末装置を用いる等、種々の位置特定手段を適用
し得る。
【0088】また上述の実施の形態においては、行動予
測の結果に基づいてユーザの行動エリアに関する種々の
情報を提供する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、行動予測の結果と現在位置とを比較し、当該比
較結果が異なる場合にその旨をユーザに通知する等、提
供する情報として種々の情報を適用し得る。
【0089】また上述の実施の形態においては、形態端
末装置20としてPHS端末装置を用いる場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、例えば携帯電話、P
DA(Personal Digital Assistant)、カーナビゲーショ
ンシステム、パーソナルコンピュータ、携帯テレビ、携
帯ラジオ等、種々の端末を適用し得る。
【0090】また上述の実施の形態においては、ネット
ワークに接続されたサービスプロバイダを利用する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の
情報提供手段を利用できる。
【0091】また上述の実施の形態においては、携帯端
末装置20が所定のタイミングで位置登録信号を基地局
21に送信する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、ユーザが所定の送信命令を携帯端末装置20に
入力することにより、ユーザの意思で位置登録信号を送
信させるようにしても良い。
【0092】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、予測対象
の行動履歴の離散情報を取得し、取得された離散情報に
基づいて、予測対象の単位行動履歴情報を抽出し、抽出
された単位行動履歴情報に基づいて、予測対象の行動を
予測することにより、一段と容易に予測対象の行動を予
測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による離散系モデルの説明に供する略線
図である。
【図2】離散系モデルの表現方法の説明に供する略線図
である。
【図3】EVENT列からACTIVITYを抽出する
方法を示す略線図である。
【図4】EVENT列からACTIVITYを抽出する
方法を示すフローチャートである。
【図5】Stay ACTIVITY及び Move ACTIV
ITYの説明に供する略線図である。
【図6】Stay ACTIVITYオブジェクトに割り当
てられる情報を示す略線図である。
【図7】ACTIVITYの更新方法を示すブロック図
である。
【図8】Move ACTIVITYオブジェクトに割り当
てられる情報を示す略線図である。
【図9】行動予測処理の説明に供する略線図である。
【図10】ユーザの行動パターンの予測結果を示す略線
図である。
【図11】本発明による行動予測システムを用いた情報
提供システムの全体構成を示す略線的接続図である。
【図12】携帯端末装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】サーバの構成を示すブロック図である。
【図14】行動パターンの表示例を示す略線図である。
【図15】構成要素の配置例を示すブロック図である。
【図16】他の実施の形態による構成要素の配置例を示
すブロック図である。
【図17】他の実施の形態による構成要素の配置例を示
すブロック図である。
【図18】構成要素の配置例別の効果の説明に供する略
線図である。
【符号の説明】
10……情報提供システム、20……携帯端末装置、2
0A、41A……CPU、20B、41B……メモリ、
21……基地局、22……通信回線、30……通信事業
装置部、31……アクセスサーバ、33……行動パター
ン解析サーバ、34……行動パターン記憶部、35……
位置情報記憶部、40……サービスプロバイダ、41…
…サーバ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予測対象の行動を予測する行動予測方法に
    おいて、 上記予測対象の行動履歴の離散情報を取得する行動履歴
    取得ステップと、 上記取得された離散情報に基づいて、上記予測対象の単
    位行動履歴情報を抽出する単位行動履歴抽出ステップ
    と、 上記抽出された単位行動履歴情報に基づいて、上記予測
    対象の行動を予測する行動予測ステップとを具えること
    を特徴とする行動予測方法。
  2. 【請求項2】上記行動予測ステップは、上記単位行動履
    歴情報の発生確率に基づいて上記予測対象の行動を予測
    することを特徴とする請求項1に記載の行動予測方法。
  3. 【請求項3】上記単位行動履歴情報は、上記予測対象の
    滞在行動履歴情報及び移動行動履歴情報であることを特
    徴とする請求項1に記載の行動予測方法。
  4. 【請求項4】上記単位行動履歴情報は、当該単位行動履
    歴の前後に繋がる前後行動履歴情報を有し、 上記行動予測ステップは、上記前後行動履歴情報に基づ
    いて上記予測対象の行動を予測することを特徴とする請
    求項1に記載の行動予測方法。
  5. 【請求項5】上記行動履歴取得ステップは、 上記予測対象が携帯する端末装置の位置を検出し、 上記単位行動履歴抽出ステップ及び上記行動予測ステッ
    プは、上記端末装置から送信される離散的位置情報に基
    づいて上記予測対象の行動を予測することを特徴とする
    請求項1に記載の行動予測方法。
  6. 【請求項6】上記行動予測方法は、 上記抽出された単位行動履歴情報を蓄積する単位行動履
    歴情報蓄積ステップを具え、 上記行動予測ステップは、上記蓄積された単位行動履歴
    情報に基づいて上記予測対象の行動を予測することを特
    徴とする請求項1に記載の行動予測方法。
  7. 【請求項7】予測対象の行動を予測する行動予測装置に
    おいて、 上記予測対象の行動履歴の離散情報を取得する行動履歴
    取得手段と、 上記取得された離散情報に基づいて、上記予測対象の単
    位行動履歴情報を抽出する単位行動履歴抽出手段と、 上記抽出された単位行動履歴情報に基づいて、上記予測
    対象の行動を予測する行動予測手段とを具えることを特
    徴とする行動予測装置。
  8. 【請求項8】上記行動予測手段は、上記単位行動履歴情
    報の発生確率に基づいて上記予測対象の行動を予測する
    ことを特徴とする請求項7に記載の行動予測装置。
  9. 【請求項9】上記単位行動履歴情報は、上記予測対象の
    滞在行動履歴情報及び移動行動履歴情報であることを特
    徴とする請求項7に記載の行動予測装置。
  10. 【請求項10】上記単位行動履歴情報は、当該単位行動
    履歴の前後に繋がる前後行動履歴情報を有し、 上記行動予測手段は、上記前後行動履歴情報に基づいて
    上記予測対象の行動を予測することを特徴とする請求項
    7に記載の行動予測装置。
  11. 【請求項11】上記行動履歴取得手段は、 上記予測対象が携帯する端末装置の位置を検出する検出
    手段であり、 上記単位行動履歴抽出手段及び上記行動予測手段は、上
    記端末装置から送信される離散的位置情報に基づいて上
    記予測対象の行動を予測することを特徴とする請求項7
    に記載の行動予測装置。
  12. 【請求項12】上記行動予測装置は、 上記抽出された単位行動履歴情報を蓄積する単位行動履
    歴情報蓄積手段を具え、 上記行動予測手段は、上記蓄積された単位行動履歴情報
    に基づいて上記予測対象の行動を予測することを特徴と
    する請求項7に記載の行動予測装置。
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