JP2000293434A - メモリ管理方法及びコンピュータ - Google Patents

メモリ管理方法及びコンピュータ

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JP2000293434A
JP2000293434A JP11094528A JP9452899A JP2000293434A JP 2000293434 A JP2000293434 A JP 2000293434A JP 11094528 A JP11094528 A JP 11094528A JP 9452899 A JP9452899 A JP 9452899A JP 2000293434 A JP2000293434 A JP 2000293434A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信を介して2台のコンピュータが連携処理
を行うプログラムにおいて、そのプログラムが両コンピ
ュータ間の通信を意識しないで済むようにする。 【解決手段】 モバイル端末Aのメモリ空間1−1とサ
ーバのメモリ空間3に、アドレスが共通した領域を確保
し、その領域を共通領域2−1、共通領域4−1として
それぞれ設定する。そして、これらモバイル端末Aの共
通領域2−1とサーバの共通領域4−1との一貫性を維
持する。モバイル端末Aにて、プログラムから共通領域
2−1のあるアドレスにアクセス要求があった場合、共
通領域2−1にそのアドレスの最新のデータがない場合
は、サーバのメモリ空間3の共通領域4−1の同じアド
レスのデータを共通領域2−1のそのアドレスにコピー
した上で、アクセスを許す。このような共通領域2−1
と4−1の間の一貫性の管理はハードウエア及びオペレ
ーティングシステムのレベルで実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メモリ管理方式
に関し、特にモバイル端末装置とサーバ装置とが通信回
線を介して通信を行いつつ連携動作する処理のためのメ
モリ管理に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話やPHS等の急速な普及、PD
A等の携帯型端末の高性能化・小型化に伴い、モバイル
コンピューティング環境が実現しつつある。このような
状況の下、モバイル端末とサーバとが通信回線を介して
連携動作することにより、サービスを実現するアプリケ
ーションも生まれている。例えば電子メールやWebブ
ラウザなどがその一例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなモバイル端
末とサーバとが連携動作するアプリケーションの作成に
は、従来、モバイル端末・サーバ間の通信を考慮したプ
ログラミングが必要であったため、開発が困難であっ
た。すなわち、一口に通信といっても、様々な通信媒体
や通信方式があるため、それらの組合せ毎に応じた通信
処理をアプリケーションに作り込む必要があり、多くの
開発コストや時間を要していた。
【0004】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたものであり、モバイル端末・サーバなど
のコンピュータ間での連携処理のためのプログラムが、
それらコンピュータ間での通信を考慮しないで済むよう
な、コンピュータ間のメモリ管理方法、及びそれを実現
するコンピュータを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るメモリ管
理方法は、通信回線を介して接続される2台のコンピュ
ータの間での連携処理のためのメモリ管理方法であっ
て、各コンピュータそれぞれのメモリ空間の一部を、互
いに共通領域となるように構成し、共通領域に対し同時
には前記コンピュータの一方にのみがアクセス権を持つ
よう、各コンピュータにおける共通領域のステータスを
管理し、各コンピュータにて連携処理のためのプログラ
ムから共通領域に対するアクセス要求があった場合に
は、ステータスがアクセス権有りを示す場合はアクセス
を許可し、アクセス権無しを示す場合は通信回線を介し
て当該コンピュータの共通領域に他方のコンピュータの
共通領域のデータをコピーし、当該コンピュータのステ
ータスをアクセス権有りに変更した上でアクセスを許可
することを特徴とするものである。
【0006】また、各コンピュータにおける共通領域の
ステータスとして、当該コンピュータで共通領域のアク
セス権を得た後データ変更を行ったか否かを更に管理
し、共通領域に対するアクセス権のない方のコンピュー
タにて共通領域にアクセス要求があった場合には当該コ
ンピュータから他方のコンピュータにステータスを問い
合わせ、その結果ステータスが非変更を示している場合
は、他方のコンピュータからの共通領域のデータのコピ
ーを中止することを特徴とするものである。
【0007】また、共通領域にアクセス権のない方のコ
ンピュータにて共通領域にアクセス要求があった場合に
おいて、当該コンピュータから他方のコンピュータに対
して通信回線による通信が不可能な場合は、当該コンピ
ュータの連携処理のためのプログラムに対し通信不能の
旨を通知すると共に共通領域のステータスを知らせ、当
該プログラムが共通領域のステータスに応じた処理を実
行することを可能にしたことを特徴とするものである。
【0008】また、共通領域は複数のブロックに分割さ
れ、ブロック単位でステータスの管理及びアクセスの管
理を行うことを特徴とするものである。
【0009】また、この発明に係るコンピュータは、通
信回線を介して相手コンピュータとの連携処理を行う機
能を有するコンピュータであって、連携処理のためのプ
ログラムを実行する際に、自コンピュータのメモリ空間
内に、相手コンピュータとの連携処理用の共通領域を設
定する共通領域設定部と、自コンピュータのアクセス権
の有無を含む共通領域のステータスを保持するメモリ制
御ステータス部と、連携処理のためのプログラムから共
通領域へのアクセス要求があった場合、メモリ制御ステ
ータス部を参照して自コンピュータのアクセス権の有無
を調べ、アクセス権がある場合にはアクセスを許可し、
アクセス権がない場合には通信回線を介して相手コンピ
ュータに対して通信接続を行って共通領域のデータに対
するコピー要求を送信し、これに応じて相手コンピュー
タから送られてきたデータを自コンピュータの共通領域
にコピーし、メモリ制御ステータス部における共通領域
のステータスをアクセス権有りに変更した上でアクセス
を許可するアクセス管理部と、共通領域へのアクセスの
データのコピー要求を受けた場合、その要求に応じて共
通領域のデータを相手コンピュータに送信し、メモリ制
御ステータス部における共通領域のステータスをアクセ
ス権無しに変更するコピー管理部とを有するものであ
る。
【0010】また、アクセス管理部は、自コンピュータ
に共通領域に対するアクセス権がない場合、相手コンピ
ュータに対して共通領域のデータ変更を行ったか否かを
問い合わせ、問合せの結果データ変更がなかったと分か
った場合は相手コンピュータに対する共通領域のデータ
のコピー要求を行わずに、メモリ制御ステータス部のア
クセス権の変更のみを行ってアクセスを許可することを
特徴とするものである。
【0011】また、アクセス管理部は、プログラムから
アクセス要求を受けた際に自コンピュータに共通領域へ
のアクセス権がないと判定された場合において、相手コ
ンピュータとの通信接続ができなかった場合には、プロ
グラムに対し通信接続不能の旨とメモリ制御ステータス
部の保持するステータスとを通知することにより、プロ
グラムに対しステータスに応じて共通領域のデータを限
定的に利用できるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0012】また、この発明に係る装置における共通領
域が複数のブロックに分割され、ブロック単位でステー
タスの管理及びアクセスの管理を行うことを特徴とする
ものである。
【0013】また、この発明に係る装置は、連携処理の
ためのプログラムの開始時には、共通領域の各ブロック
に前記相手コンピュータの共通領域のデータをコピーせ
ず、プログラムからのアクセス要求を受けて初めてその
アクセス要求に係るアドレスを含むブロックのデータを
相手コンピュータからコピーすることを特徴とするもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態の
メモリ管理方法の概念を示す図である。この図の例は、
同時に3台のモバイル端末A,B,Cが、それぞれサー
バとの間で連携処理を行っている場合について示したも
のである。図に示したように、この実施の形態では、モ
バイル端末のメモリ空間の一部とサーバのメモリ空間と
の一部とが連携処理用の共通領域となるように構成し、
その共通領域の内容の一貫性(コヒーレンス)を保持す
るよう制御を行う。
【0015】例えばモバイル端末Aとサーバとの連携処
理のためには、モバイル端末Aのメモリ空間1−1とサ
ーバのメモリ空間3に、アドレスが共通した領域を確保
し、その領域を共通領域2−1、共通領域4−1として
それぞれ設定する。そして、これらモバイル端末Aの共
通領域2−1とサーバの共通領域4−1との一貫性を維
持する。すなわち、共通領域2−1と共通領域4−1の
同じアドレスには、いずれか一方に同じデータの最新バ
ージョンが存在し、モバイル端末Aから共通領域2−1
にアクセスした場合でも、サーバから共通領域4−1に
アクセスした場合でも、どちらの場合でもアクセス先の
アドレスの最新バージョンのデータが取得できるように
する。例えばモバイル端末Aにて、プログラムから共通
領域2−1のあるアドレスにアクセス要求があった場
合、共通領域2−1にそのアドレスの最新のデータがな
い場合は、サーバのメモリ空間3の共通領域4−1の同
じアドレスのデータ(これが最新のデータである)を共
通領域2−1のそのアドレスにコピーした上で、アクセ
スを許す。
【0016】このような方式を採用することにより、モ
バイル端末Aから、サーバのメモリ空間の一部を自己の
メモリ空間としてアクセス可能になり、サーバからも、
モバイル端末のメモリ空間の一部を自己のメモリ空間と
してアクセス可能になる。
【0017】モバイル端末B,Cについても、同様にそ
のメモリ空間1−2,1−3の中に、サーバのメモリ空
間3に確保された共通領域4−2,4−3と共通アドレ
スの共通領域2−2,2−3が設定されており、共通領
域2−2と共通領域4−2との間、共通領域2−3と共
通領域4−3との間で、それぞれ一貫性の管理が行われ
る。
【0018】このようなメモリ管理によれば、最新のデ
ータがサーバ及びモバイル端末のどちらにあるかにかか
わらず、サーバ及びモバイル端末は各々自己のメモリ空
間にアクセスする動作により、その最新のデータにアク
セスすることができる。したがって、連携処理のための
アプリケーションプログラムを作成するのに、通信を意
識する必要がなくなる。
【0019】このような連携処理のためのアプリケーシ
ョンプログラムとしては、例えば、サーバ側にデータを
持ちモバイル端末からデータの参照や変更を行うグルー
プスケジュール管理アプリケーション、モバイル端末か
らのサーバ上のデータベースの検索や変更するデータベ
ース管理アプリケーション、サーバ経由で他のモバイル
端末と通信する通信アプリケーションなどがある。
【0020】次に、サーバとモバイル端末との間で、共
通領域同士のデータの一貫性を維持する機構について、
図2を参照して説明する。
【0021】図2に示すように、モバイル端末の共通領
域10とサーバの共通領域20は、それぞれ固定長のブ
ロックに分割されており、各ブロックはそれぞれ固定長
のサブブロックに分割されている。図示の例では、各共
通領域10及び20は、第0番目から第(n−1)番目
までのn個のブロックに分割され、各ブロックは、第0
番目から第(m−1)番目までのm個のサブブロックに
分割されている。ブロックのサイズとしては例えば32
〜2024バイト程度が考えられ、サブブロックのサイ
ズとしては例えば8〜128バイト程度が考えられる。
【0022】モバイル端末及びサーバには、それら各ブ
ロックごとに、メモリ制御ステータスフィールド30が
設けられている。図2では、メモリ制御ステータスフィ
ールド30は、第0ブロックについてのみ図示したが、
他のブロックについても同様のメモリ制御ステータスフ
ィールド30が設けられているものとする。
【0023】メモリ制御ステータスフィールド30に
は、大きく分けて3種類のステータスが含まれる。例え
ばモバイル端末のメモリ制御ステータスフィールド30
には、Vビット31、Cビット32及びDビット33の
3種類のステータスが含まれる。
【0024】Vビット31は、1ブロックについて1つ
設けられ、当該ブロックのデータが未ロードであるか否
かのステータスを示す。Vビット31の値が“0”の場
合は未ロード、“1”の場合はロード済みであることを
示す。この実施の形態では、モバイル端末のメモリ空間
の共通領域10にデータがロードされる場合として、モ
バイル端末内の外部記憶装置からロードされる場合と、
サーバの外部記憶装置から共通領域20にロードされた
ものが通信を介してロードされる場合とがある。あるブ
ロックが、サーバの外部記憶装置からのデータの格納場
所となるか、モバイル端末の外部記憶装置からのデータ
の格納場所となるかは、連携処理のアプリケーションに
よって決まる。例えばサーバ側のデータベースをモバイ
ル端末から操作するためのアプリケーションでは、共通
領域にロードするデータは、サーバの支配下にあるの
で、そのアプリケーションの開始時にはVビット31は
“0”になる。しかし、いずれの場合でも、いったんロ
ードされるとVビット31の値は“1”になり、その後
連携処理のプログラムが終了するまで、その値は変わら
ない。逆に言えば、Vビット31が“0”であるのは、
当該ブロックがサーバの外部記憶装置からのデータの格
納場所であり、かつサーバの共通領域20の当該ブロッ
クにロードされたデータを、当該モバイル端末の共通領
域10の当該ブロックにまだ書き写していない段階のみ
である。
【0025】Cビット32は、1ブロックにつき1つ設
けられ、当該ブロックにロードしたデータを相手コンピ
ュータ(サーバ又はモバイル端末)にコピーしたか否か
のステータスを示す。当該ブロックのデータを相手コン
ピュータの共通領域20の同じブロックにコピーすると
Cビット32の値は“1”にセットされる。逆に、相手
コンピュータから当該ブロックのデータをコピーしてく
ると、Cビット32の値は“0”にセットされる。ここ
で、ブロックのデータを相手コンピュータにコピーする
と、相手コンピュータ側でそのデータに変更が加えられ
る可能性がある。そこで、この実施の形態では、Cビッ
ト32が“0”のときに、連携処理のプログラムに対し
当該ブロックへのアクセスを許可ようにする。そして、
Cビット32が“1”の場合には、当該ブロックへのア
クセスをすぐには許可せず、相手コンピュータから最新
のデータを当該ブロックへコピーした後にアクセスを許
可するようにする。この意味で、Cビット32は、自コ
ンピュータのプログラムからの当該ブロックへのアクセ
ス権を示すものと言える。すなわちC=“0”の場合は
アクセス権有り、C=“1”の場合はアクセス権無しで
ある。
【0026】Dビット33は、各サブブロック毎に設け
られる。図2では1ブロックはm個のサブブロックに分
割されているので、1ブロックのメモリ制御ステータス
フィールド30には、DからDm−1までのm個のD
ビット33がある。Dビット33は、各々対応するサブ
ブロックのデータに対して変更を行ったか否かを示す。
Dビット33の値は、当該サブブロックのデータが、相
手コンピュータからコピーを行ったあと変更していない
間は“0”であり、変更を行うと“1”にセットされ
る。この実施の形態では、書き込みや書き戻しはサブブ
ロックを単位として行い、Dビット33はそのような書
き込みや書き戻しを行うか否かの判断基準として用い
る。
【0027】サーバのメモリ制御ステータスフィールド
30は、Vビット31の代わりにIビット34を持つ他
は、モバイル端末のメモリ制御ステータスフィールド3
0と同じである。Iビット34は、モバイル端末側のV
ビット31に対応するものであり、当該ブロックのデー
タが未ロードであるか否かのステータスを示す。Iビッ
ト34の値が“1”の場合は未ロード、“0”の場合は
ロード済みであることを示す。Vビット31の場合と
は、値と状態内容との関係が逆になるだけで、その役目
と値の遷移は全く同じである。例えばサーバ側のデータ
ベースをモバイル端末から操作するためのアプリケーシ
ョンでは、共通領域にロードするデータは、サーバの支
配下にあるので、そのアプリケーションの開始時にはI
ビット34は“0”にセットされる。
【0028】このようなメモリ制御ステータスフィール
ド30は、メモリの中にハードウエアとして作り込むこ
とができる。また、メモリ制御ステータスフィールド3
0を多数含んだステータスメモリとこのステータスメモ
リについての制御のための制御部等とを含むメモリ制御
ステータス処理機構を、メモリとは別体に作成し、これ
をメモリに付加する構成も可能である。この場合、既存
のメモリに対して外部構成を付加するのみでよいという
メリットがある。
【0029】図3にモバイル端末のメモリ制御ステータ
スビットVCDのとりうる組合せとその意味を示す。図
3に示すように、ステータスビットの組合せはVCD=
“100”,“101”,“11−”,“0−−”の4
種類である。なお、ここで例えばVCD=“101”と
表記した場合、V=“1”,C=“0”,D=“1”を
意味するものとする。表記“−”は、そのビットの値に
意味がないことを示す。なお、ここで、VCDの組にお
けるDは、各サブブロック毎のDビット33の論理和
(OR)とする。
【0030】VCD=“0−−”は、モバイル端末の共
通領域10の当該ブロックが初期状態であり、その内容
が無効であることを示す。VCD=“0−−”となるの
は、当該ブロックにロードするデータがサーバの外部記
憶装置に由来し、かつそのブロックにサーバからデータ
を書き写していない場合のみである。サーバからデータ
を書き写すと、V=“1”に変わり、C,Dの各ビット
に意味が出てくる。VCD=“100”の状態は、当該
ブロックのデータが最新、かつ当該ブロックに対するア
クセス権がモバイル端末にあり、かつサーバから当該ブ
ロックに書き写したデータに対して変更を加えていない
ことを示す。VCD=“101”の状態は、当該ブロッ
クのデータが最新、かつ当該ブロックに対するアクセス
権がサーバにあり、かつ当該ブロックのデータ内容を変
更したことを意味する。そして、VCD=“11−”
は、当該ブロックのデータをサーバにコピーし、アクセ
ス権をサーバに渡したことを意味する。この状態のとき
には、そのブロックのデータに対しサーバ側で変更が加
えられている可能性がある。
【0031】図4にサーバのメモリ制御ステータスビッ
トICDのとりうる組合せとその意味を示す。図4に示
すように、ステータスビットの組合せはICD=“00
0”,“001”,“01−”,“1−−”の4種類で
ある。ICD=“000”の状態は、サーバの共通領域
20の当該ブロックのデータが最新であり、かつ当該ブ
ロックに対するアクセス権がサーバにあり、かつ当該ブ
ロックのデータを変更していないことを示す。同様にI
CD=“001”の状態は、当該ブロックのデータが最
新、かつ当該ブロックに対するアクセス権がサーバにあ
り、かつ当該ブロックのデータ内容を変更したことを意
味する。また、ICD=“01−”は、当該ブロックの
データをモバイル端末にコピーし、アクセス権をモバイ
ル端末に渡したことを意味する。この状態のときには、
モバイル端末側で当該ブロックのデータが変更されてい
る可能性がある。最後に、ICD=“1−−”は、当該
ブロックが初期状態であり、その内容が無効であること
を示す。ICD=“1−−”となるのは、当該ブロック
にロードするデータがモバイル端末の外部記憶装置に由
来し、かつそのブロックにモバイル端末からデータを書
き写していない場合のみである。
【0032】次に、この実施の形態におけるメモリアク
セス制御について説明する。
【0033】まず、モバイル端末上の連携処理用のプロ
グラムから共通領域10に対してアクセス要求があった
場合の動作について説明する。この場合まず、アクセス
要求の対象アドレスの属するブロックのメモリ制御ステ
ータスフィールド30を参照して、そのブロックのステ
ータスを調べる。
【0034】ここでそのブロックのステータスがV=
“0”であった場合、まだそのブロックに対して有効な
データがロードされていないということなので、そのデ
ータをサーバからコピーする。このために、メモリ例外
割込を発生させてプログラムの実行を中断し、割込ルー
チンを起動する。この割込ルーチンでは、サーバと通信
を行い、サーバに対してそのブロックのアドレスを通知
し、そのブロックのデータの転送を要求する。この要求
を受けたサーバは、そのブロックのステータスを調べ、
この場合ステータスはIC=“00”(有効かつ最新の
データ)を示しているので、そのブロックのデータをモ
バイル端末に転送し、そのブロックのCビット32を
“1”にセットする。サーバからデータの転送を受けた
モバイル端末は、そのデータを当該ブロックに書き込
み、当該ブロックのメモリ制御ステータスフィールド3
0をVCD=“100”にセットして割込ルーチンを終
了する。これにより、モバイル端末で当該ブロックへの
アクセスが可能になり、連携処理のためのプログラムの
割り込まれていた命令が再開され、目的のアドレスへの
アクセスが行われる。そして、このアクセスがライトの
場合は、そのアドレスの属するサブブロックのDビット
33が“1”にセットされる。リードアクセスの場合は
ステータスは変更されない。
【0035】アクセス対象のブロックのステータスがV
C=“11”であった場合、当該ブロックへのアクセス
権が相手側、すなわちサーバにあり、サーバ側でデータ
変更が加えられている可能性がある。したがって、この
場合メモリ例外割込を発生させ、割込ルーチンを起動す
る。この割込ルーチンでは、サーバと通信を行い、サー
バに対して当該ブロックのアドレスを伝える。これに応
じ、サーバは、通知されたブロックのメモリ制御ステー
タスフィールド30を調べる。この場合、サーバの当該
ブロックのステータスは、ICD=“001”かICD
=“000”のいずれかである。ICD=“001”の
場合、サーバ側でそのブロックのデータを変更したとい
うことなので、サーバは、モバイル端末に対してそのブ
ロックのデータを転送し、そのブロックのCビット32
を“1”に変更する。以降のモバイル端末におけるメモ
リ制御の動作は、前述のV=“0”の場合と同じであ
る。一方、サーバの当該ブロックのステータスがICD
=“000”の場合は、サーバ側でそのブロックのデー
タの変更が行われていないということなので、サーバは
そのブロックのCビット32を“1”に変更した上で、
モバイル端末に対してデータ変更のない旨の信号を返
す。これを受けたモバイル端末は、そのブロックのステ
ータスをVCD=“100”に変更し、割込ルーチンを
終了する。この場合、サーバからモバイル端末へのデー
タのコピーは行われない。
【0036】アクセス対象のブロックのステータスがV
C=“10”であった場合、モバイル端末はそのブロッ
クに対するアクセス権を持っている(すなわちそのブロ
ックの内容は有効かつ最新である)ので、正常にアクセ
スされる。リードアクセスの場合は、そのブロックにつ
いてのステータスの変更は行われず、ライトアクセスの
場合は対象アドレスの属するサブブロックのDビット3
3が“1”にセットされる。
【0037】サーバ側の連携処理用のプログラムから共
通領域20にアクセスがあった場合の動作は、ステータ
スのIビット34の意味がモバイル端末のVビットと反
対になるところが変わるだけで、ステータスを利用した
メモリ制御の方針・手順は上記モバイル端末側のものと
同じである。例えば、アクセス要求の対象アドレスの属
するブロックへのアクセス権が相手側、すなわちモバイ
ル端末にある場合(すなわちC=“1”)、割込ルーチ
ンを起動し、モバイル端末に対して当該ブロックのステ
ータスを問い合わせ、モバイル端末でそのブロックのデ
ータが変更されている場合(D=“1”)、モバイル端
末からサーバに当該ブロックのデータをコピーし、モバ
イル端末側の当該ブロックのステータスをC=“1”
に、サーバ側のステータスをICD=“000”にセッ
トし、サーバでは割込ルーチンを終了する。モバイル側
でそのブロックが変更されていない場合(D=“0”)
は、データのコピーは行わず、モバイル端末側のステー
タスをC=“1”に、サーバ側のステータスをICD=
“000”にセットし、サーバでは割込ルーチンを終了
する。
【0038】次に、図5を参照して、この実施の形態の
メモリ管理方式におけるステータス遷移を説明する。図
5に示されるのは、共通領域10及び20にサーバの外
部記憶装置に由来するデータをロードする場合の状態遷
移である。この図では、モバイル端末とサーバの同一ブ
ロックのステータスVCD及びICDをひとまとめにし
て1つのステータスとして扱い、“VCD ICD”の
順に並べて表記している。
【0039】まず、連携処理が開始されたとき、サーバ
の共通領域20にデータがロードされ、ステータスは
“0−− 000”となる。サーバでリードアクセスが
繰り返されている間はステータスは変化せず、サーバで
ライトアクセスが行われるとステータスは“0−− 0
01”に遷移する。以降、サーバのリード又はライトア
クセスが繰り返されている間は、そのステータスは変化
しない。なお、ステータスが“0−− 000”及び
“0−− 001”の場合は、まだ当該ブロックのデー
タはモバイル端末側にはロードされていない。
【0040】さて、これらの状態において、モバイル端
末側で当該ブロックにリードアクセス要求がなされる
と、サーバからモバイル端末に当該ブロックのデータが
コピーされ、ステータスが“100 01−”に遷移す
る。また、同じ状態においてモバイル端末側でライトア
クセス要求がなされた場合は、当該ブロックのデータが
サーバからモバイル端末へコピーされ、ステータスが
“101 01−”に遷移する。
【0041】“100 01−”の状態で、モバイル端
末側でリードアクセスが繰り返されている間はそのステ
ータスは変化しないが、モバイル端末側でライトアクセ
スがあるとステータスは“101 01−”に遷移す
る。
【0042】ステータスが“100 01−”又は“1
01 01−”の状態で、サーバ側でリードアクセスが
あった場合はステータスは“11− 000”に遷移
し、サーバ側でライトアクセスがあった場合はステータ
スは“11− 001”に遷移する。ステータス“11
− 000”はサーバのライトアクセスでステータス
“11− 001”に遷移する。
【0043】そして、ステータスが“11− 000”
又は“11− 001”の状態で、モバイル端末側でリ
ードアクセスがあった場合はステータスは“100 0
1−”に遷移し、モバイル端末側でライトアクセスがあ
った場合はステータスは“101 01−”に遷移す
る。
【0044】このように、いったんモバイル端末側にデ
ータがコピーされると、それ以降は、図5の右側の4つ
のステータス、すなわち“100 01−”、“101
01−”、“11− 000”、“11− 001”
の間でステータスが遷移する。
【0045】このようなステータス遷移により、モバイ
ル端末とサーバとの間での共通領域10と20の一貫性
が維持される。なお、以上では、モバイル端末の共通領
域10及びサーバの20にサーバの外部記憶装置に由来
するデータをロードする場合の状態遷移を示したが、モ
バイル端末の外部記憶装置に由来するデータをロードし
た場合の状態遷移は、初期状態が“100 1−−”か
ら始まる点が異なるだけで、遷移の様子は上記と同様で
あり、いったんサーバ側にデータがコピーされた後は、
図5の右側の4つのステータスの間を遷移することにな
る。
【0046】なお、以上に説明したメモリ管理の流れ
は、メモリ例外割込が発生したときにサーバ・モバイル
端末間で通信が可能な場合のことである。しかし、モバ
イル端末とサーバとの間の通信は、一般には無線通信で
あり、メモリ例外割込が発生したときに必ず通信接続で
きるとは限らない。メモリ例外割込の割込ルーチンにお
いて、相手コンピュータ(サーバ又はモバイル端末)と
の通信ができなかった場合、この実施の形態では、アク
セス要求元の連携処理プログラムに対して通信接続が不
可能な旨を通知すると共に、更にアクセス対象のアドレ
スに対応するブロック(サブブロック)のステータス
(VCD又はICD)を通知する。連携処理プログラム
の処理内容によってはデータが最新でなくても用に足り
る場合があるので、ステータスを知らせることにより、
連携処理プログラムはそのステータスに応じて予め定め
た範囲で、限定的なデータ利用を行うことができる。
【0047】以上説明したメモリ管理方式は、ハードウ
エアとオペレーティングシステムにより実現することが
できる。すなわち、ハードウエアとしては、メモリの各
ブロックごとのメモリ制御ステータスフィールドと、ア
クセス先のアドレスに応じたブロックのメモリ制御ステ
ータスフィールドを参照してステータスが所定の条件
(アクセス権無しなど)を満足する場合にメモリ例外割
込を発生させるロジックと、を設ければよい。また、オ
ペレーティングシステムには、メモリ例外割込によって
呼ばれる上記の割込ルーチンと、相手コンピュータの割
込ルーチンによるデータ転送要求等に対応するためのル
ーチンを組み込めばよい。このように、この方式は、既
存のメモリアーキテクチャに対して比較的簡単なハード
ウエアを追加するだけで実現できる。
【0048】以上、連携処理が開始し、実行されている
間のメモリ管理について説明したが、モバイル端末側の
連携処理用のプログラムが終了した場合等には、サーバ
からモバイル端末にコピーしていた共通領域のデータを
書き戻す必要が出てくる。このような場合、この実施の
形態では、Dビット33によりサブブロック単位でデー
タの変更の有無を管理しているので、変更のあった(D
=“1”)ブロックのみを書き戻すように構成すること
ができ、この結果通信時間の節約が可能になる。また、
モバイル端末の共通領域のあるブロックを他のプログラ
ムの使用に供するため、そのブロックのデータをサーバ
に書き戻す必要が出てくることも考えられるが、このよ
うな場合の書き戻しも、変更のあったサブブロックのみ
に限定すれば、通信時間を節約できる。
【0049】なお、以上の例では、アクセス権がない場
合のサーバ・モバイル端末間のデータ転送をブロック単
位で行ったが、この実施の形態ではデータの変更の有無
をサブブロック単位で管理しているので、このデータ転
送を前述のサブブロック単位で行うようにしてももちろ
んよい。
【0050】図6は、この実施の形態のメモリ管理方式
を用いたモバイルコンピューティングシステムの要部構
成を示す機能ブロック図である。
【0051】図において、モバイル端末40とサーバ5
0とは、公衆回線網などの通信回線60を介して通信可
能となっている。通信回線60の媒体としては、IrD
A等の赤外線通信、無線LAN、PHS、携帯電話、E
hternetなど様々なものが考えられる。なお、伝
送容量等の通信回線60の特性に応じ、メモリ管理のた
めのブロックのサイズなどを調整することが好ましい。
【0052】この図6では、モバイル端末40及びサー
バ50とで連携処理用のプログラム41及び51が実行
されている状態を示している。例えばモバイル端末40
側のプログラム41は、データベース操作プログラムや
グループスケジュール管理プログラムなどであり、サー
バ50側のプログラム51は、データベース管理プログ
ラムなど、モバイル端末40側のプログラム41に対し
てサービスを提供するためのプログラムである。一般
に、サーバ50のサービス用のプログラムは常時動作し
ており、モバイル端末40で連携処理用のプログラム4
1が起動され、そのプログラム41からサーバ50の対
応するプログラム51にアクセスがあると、両者の間で
の連携処理が開始される。
【0053】モバイル端末40とサーバ50とは、互い
の通信処理部48及び58により、通信回線60を介し
て互いに通信可能となっている。
【0054】モバイル端末40とサーバ50とは、前述
のメモリ管理方式を実現するために、互いに同様のメモ
リ管理機構を有している。すなわち、モバイル端末40
はメモリ42の中に設けられたメモリ制御ステータス部
43とメモリ制御部44とにより、サーバ50はメモリ
52の中に設けられたメモリ制御ステータス部53とメ
モリ制御部54とにより、この実施の形態のメモリ管理
方式を実現している。メモリ42及び52は、同サイズ
のブロックごとに分割管理されており、メモリ42及び
52の各々の回路の一部として各ブロックのステータス
を示すメモリ制御ステータス部43が設けられている。
メモリ制御ステータス部43及び53は、それぞれメモ
リ42、52のメモリ空間の各ブロック毎に対応したメ
モリ制御ステータスフィールドを持つ。メモリ制御ステ
ータスフィールドの構成は既に図2を参照して説明した
とおりである。なお、メモリ制御ステータスフィールド
は、メモリ空間の全ブロックそれぞれに設けてもよい
が、共通領域に選択可能なアドレス範囲を予め限定して
おき、その範囲についてのみ設けるようにしてもよい。
【0055】メモリ制御部44及び54は、プログラム
41及び51からメモリ42及び52へのアクセスの制
御を行う。メモリ制御部44及び54は、この実施の形
態のメモリ管理方式を実現するための機構として、共通
領域設定部45及び55、アクセス管理部46及び5
6、コピー管理部47及び57をそれぞれ有している。
【0056】共通領域設定部45及び55は、モバイル
端末40とサーバ50との連携処理のために、プログラ
ム41及び51で共有する共通領域の設定を行う。すな
わち、モバイル端末40側で連携処理用のプログラム4
1が起動された場合、それを検知したメモリ制御部44
では、共通領域設定部45が、通信回線60を介してサ
ーバ50のメモリ制御部54の共通領域設定部55と情
報のやり取りを行い、互いのメモリ空間の空き領域のう
ちでアドレスが共通した部分を必要なサイズだけ確保
し、それぞれその領域を共通領域(図1、図2参照)と
して設定する。共通領域には、モバイル端末40のプロ
グラム41とサーバ50のプログラム51が共用するデ
ータをロードするようにする。例えばモバイル端末40
からサーバ50の持つデータベースを操作するアプリケ
ーションの場合、共通領域にはそのデータベースのデー
タなどがロードされる。共通領域には、両者で共用する
プログラムなどをロードしてももちろんよいが、両者間
の通信による処理遅れなどを考慮すると、リアルタイム
性への要求が強いプログラムよりも、さほどリアルタイ
ム性が要求されないデータを記憶するようにした方が好
ましい。実用面では、メモリ資源の限られたモバイル端
末40から大容量記憶を持つサーバ50のデータを利用
することが一般的と考えられるが、このような場合、ま
ずサーバ50の共通領域(図2の共通領域20)に対し
てサーバ50のデータベースなどから必要なデータがロ
ードされる。この段階では、モバイル端末40側の共通
領域にはそのデータは送られない。モバイル端末40側
で共通領域のそのデータの属するブロックに対してアク
セスがあって初めて、モバイル端末40側にそのブロッ
クのデータが送られる。このような仕組みにより、使用
されないデータをサーバ50・モバイル端末40間で受
け渡す必要がなくなり、通信時間等の処理時間が短縮さ
れる。特に、モバイル端末40側でのプログラム41の
立ち上げに要する時間が大幅に短縮できる。
【0057】アクセス管理部46及び56は、プログラ
ム41、51からメモリ42、52へのアクセス要求に
対し、メモリ制御ステータス部43、53を参照し、ス
テータスを用いた前述のメモリ管理方式に従ってそのア
クセスを制御する。詳しい説明は前記の繰り返しになる
ので避けるが、例えばアクセス管理部46について簡単
に説明すると、アクセス管理部46は、プログラム41
からアクセス要求されたアドレスの属するブロックのス
テータスをメモリ制御ステータス部43を参照して調
べ、そのブロックに対してモバイル端末40側にアクセ
ス権があれば(すなわちCビット32が“0”であれ
ば)、そのアクセスを許し、アクセス内容(リード又は
ライト)に応じてそのステータスを更新する。アクセス
権がなければ、アクセス管理部46は、サーバ50のメ
モリ制御部54と通信処理部48を介して通信を行い、
サーバ50側で当該ブロックのデータのステータスを問
い合わせ、サーバ50側でそのブロックのデータが変更
されている場合にはそのブロックのデータをサーバ50
からコピーしてくる。また、そのブロックのステータス
が未ロード(V=“0”)の場合は、サーバ50に対し
てそのブロックのデータの転送を要求し、これに応じて
転送されてきたデータをメモリ42の当該ブロックにコ
ピーする。また、アクセス管理部46は、アクセス権無
しなどの場合にサーバ50に通信しようとして接続がで
きなかった場合は、プログラム41に対して接続不可の
旨とブロックのステータスを通知し、プログラム41が
所定の対応処理をできるようにする。サーバ50のアク
セス管理部55の機能も同様である。
【0058】アクセス権無しの場合などにおけるアクセ
ス管理部46、56からの相手コンピュータ(サーバ5
0又はモバイル端末40)側への通信に対応するのが、
コピー管理部57、47である。コピー管理部47、5
7は、相手コンピュータのアクセス管理部56、46か
らブロックのデータの転送要求があれば、それに応じて
自コンピュータの共通領域の当該ブロックのデータを相
手コンピュータに対して転送する。また、アクセス管理
部56、46からブロックのステータスが照会された場
合は、コピー管理部47、57は、自コンピュータの共
通領域の当該ブロックのステータスをメモリ制御ステー
タス部43、53を参照して調べ、そのブロックのデー
タが変更がない(Dビット=“0”)場合はその旨を示
す情報を、変更があった(Dビット=“1”)場合はそ
のブロックのデータを相手のアクセス管理部56、46
に対して返す。
【0059】このような機構により、前述のメモリ管理
方式が実現される。なお、実装面からいうと、共通領域
設定部45及び55、コピー管理部47及び57は、モ
バイル端末40、サーバ50各々のオペレーティングシ
ステム内の処理ルーチンとして実現できる。アクセス管
理部46及び56、メモリ制御ステータス部43及び5
3に保持されたステータス情報を調べ、それに応じてメ
モリ例外割込を発生させるハードウエア部分と、その割
込によって起動され、ステータスに従ったアクセス管理
動作を行う割込ルーチンとによって実現できる。
【0060】なお、このモバイルコンピューティングシ
ステムにおいて、モバイル端末40とサーバ50との通
信回線60を介した通信接続は、連携処理が完了するま
で維持しておいてもよいが、通信をアナログ電話回線を
用いて行う場合などには通信料金が問題となる。このよ
うな場合には、共通領域のデータ転送などの必要が生じ
た場合にのみ通信を行うようにすればよい。
【0061】以上、この発明の好適な実施の形態につい
て説明した。以上説明したように、この実施の形態によ
れば、モバイル端末又はサーバ上のプログラムは、自コ
ンピュータのメモリにアクセスするのと全く同様にして
相手コンピュータが持っているデータにアクセスでき
る。このような機能は、オペレーティングシステムとハ
ードウエアのレベルで提供される。したがって、通信を
介した連携処理のためのプログラムは、通信処理のこと
をほとんど考慮せずに作成することができる。
【0062】なお、以上の例では、モバイル端末とサー
バとで、メモリの共通領域としてアドレスが共通した領
域を用いたが、これは必須ではない。共通領域は、モバ
イル端末とサーバとの間で互いのアドレスの対応づけが
できればよく、共通アドレスである必要はない。例え
ば、モバイル端末及びサーバに、各自の共通領域の先頭
アドレスを保持するレジスタをそれぞれ設ければ、その
ようなアドレスの対応づけは可能であり、このような態
様もこの実施の形態の範囲に含まれる。
【0063】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0064】この発明に係るメモリ管理方法によれば、
2台のコンピュータの間での連携処理のために、各コン
ピュータそれぞれのメモリ空間の一部を互いに共通領域
となるように構成し、共通領域については同時には一方
のコンピュータからのアクセスを認めるよう共通領域に
ついてのアクセス権等のステータスを管理し、アクセス
権がないコンピュータでアクセス要求があった場合に
は、他方のコンピュータから共通領域のデータをコピー
してアクセスを認めるようにしたことにより、アクセス
を要求するプログラムは通常のメモリアクセスと同様に
動作することにより、相手のコンピュータの持つデータ
にアクセスすることができる。したがって、2台のコン
ピュータで連携処理を行うようなアプリケーションで
も、そのためのプログラムは両コンピュータ間での通信
を考慮する必要がなくなり、プログラム開発が容易とな
る。
【0065】また、共通領域のステータスとしてその領
域のデータを変更したか否かの情報を管理し、変更され
ていない場合は両コンピュータ間でのデータのコピーを
省略し、アクセス権の移動のみを行うことにより、両コ
ンピュータ間での通信コストを低減することができる。
【0066】また、アクセス権のない方のコンピュータ
から他方のコンピュータにデータを要求する際、通信回
線による通信が不可能な場合に、アクセス要求元のプロ
グラムに対して通信不能の旨と共通領域のステータスを
通知することにより、そのプログラムは、共通領域のデ
ータをそのステータスに応じて限定的に利用することが
可能になる。
【0067】また、共通領域を複数のブロックに分割
し、ブロック単位でステータス及びアクセスの管理を行
うことにより、両コンピュータ間でのデータ転送の効率
化が図れる。
【0068】また、この発明に係るコンピュータは、メ
モリ空間の一部に、共通領域設定部により相手コンピュ
ータとの共通領域を設定し、メモリ制御ステータス部に
おいてこの共通領域のステータスを保持し、アクセス管
理部及びコピー管理部により相手コンピュータとの間で
ステータスを用いて共通領域のデータ内容の一貫性を維
持することにより、アクセスを要求するプログラムは通
常のメモリアクセスと同様に動作することにより、相手
のコンピュータの持つデータにアクセスすることができ
る。
【0069】また、この装置において、共通領域のデー
タを相手コンピュータからコピーしようとする際、相手
コンピュータに対して共通領域のデータの変更を行った
か否か確認し、変更のない場合はデータコピーを省略し
てアクセス権のみを移動する用意したことにより、連携
処理のための通信量を減らすことができる。
【0070】また、この装置において、相手コンピュー
タに対する通信が不可能な場合に、アクセス要求元のプ
ログラムに対して通信不能の旨と共通領域のステータス
を通知することにより、そのプログラムは、共通領域の
データをそのステータスに応じて限定的に利用すること
が可能になる。
【0071】また、この装置において、共通領域を複数
のブロックに分割し、ステータス及びアクセスの管理を
ブロック毎に行うことにより、両コンピュータ間でのデ
ータ転送の効率化が図れる。
【0072】また、この装置において、連携処理のため
のプログラムからのアクセス要求を受けて初めてそのア
クセス要求に係るアドレスを含むブロックのデータを相
手コンピュータからコピーするようにすることにより、
一度も使わないデータを相手コンピュータからもらって
来るというような無駄を大幅に減らすことができ、通信
コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態のメモリ管理方法の概念を示す図
である
【図2】 モバイル端末とサーバのメモリ空間の共通領
域の一貫性管理のための機構を説明する図である。
【図3】 モバイル端末のメモリ制御ステータスの意味
を説明するための図である。
【図4】 サーバのメモリ制御ステータスの意味を説明
するための図である。
【図5】 実施の形態のメモリ管理におけるメモリ制御
ステータスの遷移を示す状態遷移図である。
【図6】 実施の形態に係るモバイルコンピューティン
グシステムの要部構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1−1 モバイル端末Aメモリ空間、1−2 モバイル
端末Bメモリ空間、1−3 モバイル端末Cメモリ空
間、2−1,2−2,2−3,4−1,4−2,4−3
共通領域、3 サーバメモリ空間、10 モバイル端
末の共通領域、20 サーバの共通領域、30 メモリ
制御ステータスフィールド、31 Vビット、32 C
ビット、33 Dビット、34 Iビット、40 モバ
イル端末、41,51 プログラム、42,52 メモ
リ、43,53 メモリ制御ステータス部、44,54
メモリ制御部、45,55 共通領域設定部、46,
56アクセス管理部、47,57 コピー管理部、4
8,58 通信処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 尚 静岡県浜松市有玉南町347−1 アートピ ア有玉南801 (72)発明者 水野 忠則 静岡県浜松市富塚町175−1 Fターム(参考) 5B045 AA00 DD03 5B060 KA02 KA09 5B082 HA03 HA05 5B089 GA11 GA25 KA10 KB13 KD08 KD10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して接続される2台のコン
    ピュータの間での連携処理のためのメモリ管理方法であ
    って、 前記各コンピュータそれぞれのメモリ空間の一部を、互
    いに共通領域となるように構成し、 前記共通領域に対し同時には前記コンピュータの一方に
    のみがアクセス権を持つよう、前記各コンピュータにお
    ける前記共通領域のステータスを管理し、 前記各コンピュータにて連携処理のためのプログラムか
    ら前記共通領域に対するアクセス要求があった場合に
    は、前記ステータスがアクセス権有りを示す場合はアク
    セスを許可し、アクセス権無しを示す場合は前記通信回
    線を介して当該コンピュータの前記共通領域に他方のコ
    ンピュータの前記共通領域のデータをコピーし、当該コ
    ンピュータの前記ステータスをアクセス権有りに変更し
    た上でアクセスを許可することを特徴とするメモリ管理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記各コンピュータにおける前記共通領
    域のステータスとして、当該コンピュータで前記共通領
    域のアクセス権を得た後データ変更を行ったか否かを更
    に管理し、前記共通領域に対するアクセス権のない方の
    コンピュータにて前記共通領域にアクセス要求があった
    場合には当該コンピュータから他方のコンピュータに前
    記ステータスを問い合わせ、その結果前記ステータスが
    非変更を示している場合は、他方のコンピュータからの
    前記共通領域のデータのコピーを中止することを特徴と
    する請求項1に記載のメモリ管理方法。
  3. 【請求項3】 前記共通領域にアクセス権のない方のコ
    ンピュータにて共通領域にアクセス要求があった場合に
    おいて、当該コンピュータから他方のコンピュータに対
    して前記通信回線による通信が不可能な場合は、当該コ
    ンピュータの連携処理のためのプログラムに対し通信不
    能の旨を通知すると共に前記共通領域のステータスを知
    らせ、当該プログラムが前記共通領域のステータスに応
    じた処理を実行することを可能にしたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のメモリ管理方法。
  4. 【請求項4】 前記共通領域は複数のブロックに分割さ
    れ、ブロック単位で前記ステータスの管理及びアクセス
    の管理を行うことを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載のメモリ管理方法。
  5. 【請求項5】 通信回線を介して相手コンピュータとの
    連携処理を行う機能を有するコンピュータであって、 連携処理のためのプログラムを実行する際に、自コンピ
    ュータのメモリ空間内に、相手コンピュータとの連携処
    理用の共通領域を設定する共通領域設定部と、 自コンピュータのアクセス権の有無を含む前記共通領域
    のステータスを保持するメモリ制御ステータス部と、 前記連携処理のためのプログラムから前記共通領域への
    アクセス要求があった場合、前記メモリ制御ステータス
    部を参照して自コンピュータのアクセス権の有無を調
    べ、アクセス権がある場合にはアクセスを許可し、アク
    セス権がない場合には通信回線を介して相手コンピュー
    タに対して通信接続を行って前記共通領域のデータに対
    するコピー要求を送信し、これに応じて相手コンピュー
    タから送られてきたデータを自コンピュータの前記共通
    領域にコピーし、前記メモリ制御ステータス部における
    前記共通領域のステータスをアクセス権有りに変更した
    上でアクセスを許可するアクセス管理部と、 前記共通領域へのアクセスのデータのコピー要求を受け
    た場合、その要求に応じて前記共通領域のデータを相手
    コンピュータに送信し、前記メモリ制御ステータス部に
    おける前記共通領域のステータスをアクセス権無しに変
    更するコピー管理部と、 を有するコンピュータ。
  6. 【請求項6】 前記アクセス管理部は、自コンピュータ
    に前記共通領域に対するアクセス権がない場合、相手コ
    ンピュータに対して前記共通領域のデータ変更を行った
    か否かを問い合わせ、問合せの結果データ変更がなかっ
    たと分かった場合は相手コンピュータに対する前記共通
    領域のデータのコピー要求を行わずに、前記メモリ制御
    ステータス部のアクセス権の変更のみを行ってアクセス
    を許可することを特徴とする請求項5記載のコンピュー
    タ。
  7. 【請求項7】 前記アクセス管理部は、前記プログラム
    からアクセス要求を受けた際に自コンピュータに前記共
    通領域へのアクセス権がないと判定された場合におい
    て、相手コンピュータとの通信接続ができなかった場合
    には、前記プログラムに対し通信接続不能の旨と前記メ
    モリ制御ステータス部の保持するステータスとを通知す
    ることにより、前記プログラムに対し前記ステータスに
    応じて前記共通領域のデータを限定的に利用できるよう
    にしたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の
    コンピュータ。
  8. 【請求項8】 前記共通領域は複数のブロックに分割さ
    れ、ブロック単位で前記ステータスの管理及びアクセス
    の管理を行うことを特徴とする請求項5から請求項7の
    いずれかに記載のコンピュータ。
  9. 【請求項9】 前記連携処理のためのプログラムの開始
    時には、前記共通領域の各ブロックに前記相手コンピュ
    ータの共通領域のデータをコピーせず、前記プログラム
    からのアクセス要求を受けて初めてそのアクセス要求に
    係るアドレスを含むブロックのデータを前記相手コンピ
    ュータからコピーすることを特徴とする請求項8記載の
    コンピュータ。
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