JP2000292747A - 物体識別装置 - Google Patents

物体識別装置

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JP2000292747A
JP2000292747A JP11104559A JP10455999A JP2000292747A JP 2000292747 A JP2000292747 A JP 2000292747A JP 11104559 A JP11104559 A JP 11104559A JP 10455999 A JP10455999 A JP 10455999A JP 2000292747 A JP2000292747 A JP 2000292747A
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Japan
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power spectrum
dimensional fourier
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image
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JP11104559A
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English (en)
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Kazuhiro Mimura
一弘 味村
Noburo Tomita
信郎 冨田
Yasuhiro Takemura
安弘 竹村
Toshiji Takei
利治 武居
Yutaka Nagai
豊 永井
Shigeko Kato
茂子 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Nippon Koden Corp
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Nippon Koden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不定形物体の特徴をより高精度に反映したデ
ータを算出し、不定形物体を高精度に分類する。 【解決手段】 不定形物体のフラウンフォーファ回折像
のパワースペクトルパターンに基づいたパラメータを算
出し、このパラメータを使って不定形物体の分類を行う
際に、パワースペクトルパターンの適当な部分で回帰直
線の傾きまたはy切片を算出する。これに基づいて不定
形物体画像の輸郭のフラクタル次元や内部構造のフラク
タル次元を調べ、不定形物体の特徴を高精度に反映した
パラメータを得る。このパラメータを用いて不定形物体
の識別判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液や尿、病理検
体など、粒子成分を含む試料の生物顕微鏡画像や蛍光顕
微鏡画像などから不定形物体を識別するための物体識別
装置に関し、特にフーリエ変換によるフラウンフォーフ
ァ回折像を利用して不定形物体の識別を行う物体識別装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、特開平6-138417
号、特開平8-29140 号、特開平8-304390号等に記載され
ている装置がある。これらの装置において、識別判定手
段では、フラウンフォーファ回折像のパワースペクトル
パターンに基づいたパラメータを算出し、このパラメー
タを使って不定形物体の分類を行っていたが、これらの
パラメータは、パワースペクトルパターンの全光量 (リ
ングディテクタの全チャンネル出力の和) 、周波数毎の
光量 (リングディテクタのチャンネル毎の出力)及びこ
れの全光量で正規化した値、周波数領域毎の光量(リン
グディテクタの数チャンネルの出力の和)及びこれの全
光量で正規化した値であった。
【0003】ところで、白血球の場合、核の内部構造の
複雑さを調べることが白血球の種類の識別のための重要
な手掛かりになり、これらの従来パラメータは、内部構
造の複雑さを反映するし、既知の画像処理手段による特
徴量だけを用いての識別判定よりも優れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異常白
血球の分類を行う場合には、従来の方法では不十分であ
り、更なる識別判定能力の向上を図る必要がある。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
に提案されたものであり、不定形物体の特徴をより高精
度に反映したデータを算出し、不定形物体を高精度に分
類できる物体識別装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の物体識
別装置は、識別すべき物体の像を2次元フーリエ変換す
る2次元フーリエ変換手段と、前記2次元フーリエ変換
手段により2次元フーリエ変換された信号のパワースペ
クトルを検出するパワースペクトル検出手段と、前記パ
ワースペクトル検出手段により検出されたパワースペク
トルを対数軸座標のパターンに変換するパワースペクト
ル変換手段と、前記パワースペクトル変換手段により変
換されたパワースペクトルを空間周波数領域において部
分的または全体的に1次回帰演算により1次回帰直線を
演算する回帰演算手段と、前記1次回帰直線の所定係数
に基づいて前記物体を識別する識別判定手段とを有する
ことを特徴とする。
【0007】請求項2の物体識別装置は、識別すべき物
体の像を2次元フーリエ変換する2次元フーリエ変換手
段と、前記2次元フーリエ変換手段により2次元フーリ
エ変換された信号のパワースペクトルを検出するパワー
スペクトル検出手段と、前記パワースペクトル検出手段
により検出されたパワースペクトルを対数軸座標のパタ
ーンに変換するパワースペクトル変換手段と、前記対数
座標において物体の特定構造の特徴を反映する空間周波
数領域ごとに分割する空間周波数領域分割手段と、前記
パワースペクトル変換手段により変換されたパワースペ
クトルを前記分割された空間周波数ごとに1次回帰演算
により1次回帰直線を演算する回帰演算手段と、前記1
次回帰直線の所定係数に基づいて前記物体を識別する識
別判定手段とを有することを特徴とする。
【0008】請求項3の物体識別装置は、請求項1また
は請求項2記載の装置において、前記識別判定手段は、
前記1次回帰演算により得られたフラクタル次元に関す
る値に基づいて前記物体を識別することを特徴とする。
【0009】請求項4の物体識別装置は、識別すべき物
体の像を2次元フーリエ変換する2次元フーリエ変換手
段と、前記2次元フーリエ変換手段により2次元フーリ
エ変換された信号のパワースペクトルを検出するパワー
スペクトル検出手段と、前記パワースペクトル検出手段
により検出されたパワースペクトルにおける低周波数成
分光量、全周波数成分光量に基づいて前記物体を識別す
る識別判定手段とを有することを特徴とする。
【0010】請求項5の物体識別装置は、請求項4記載
の装置において、前記識別判定手段は、前記全周波数成
分光量に対する前記低周波数成分光量の比の対数値の−
1乗の平方根を演算する演算手段を有することを特徴と
する。
【0011】請求項6の物体識別装置は、識別すべき物
体の像を2次元フーリエ変換する2次元フーリエ変換手
段と、前記2次元フーリエ変換手段により2次元フーリ
エ変換された信号のパワースペクトルを検出するパワー
スペクトル検出手段と、前記パワースペクトル検出手段
により検出されたパワースペクトルを対数軸座標のパタ
ーンに変換するパワースペクトル変換手段と、前記パワ
ースペクトル変換手段により変換されたパワースペクト
ルを空間周波数領域において部分的または全体的に1次
回帰演算により1次回帰直線を演算する回帰演算手段
と、前記物体の画像上の面積に関する値を演算する面積
関連演算手段と、前記1次回帰直線の所定係数および前
記面積に関する値に基づいて前記物体を識別する識別判
定手段とを有することを特徴とする。
【0012】請求項7の物体識別装置は、請求項6記載
の装置において、前記識別判定手段は、前記1次回帰直
線の傾きをa、切片をb、前記面積に関する値をS、前
記パワースペクトル変換手段における対数演算の底をα
とした場合、αb /(a・S)を演算することを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1
【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態の物体
識別装置の構成を示す図である。識別すべき不定形物体
は、それらを取り囲む物質とともに試料5として試料台
4の上にセットされており、染色処理などにより識別す
べき不定形物体は背景と特定の光波長域における透過率
が異なっているものとする。不定形物体の位置捕捉信号
観測用照明光束1は、レンズ3で集光され、試料台4上
の試料5を照明する。試料5を透過した照明光束1は、
レンズ6,ビームスプリッタ7,レンズ8を通って、マ
スク9に到達する。マスク9は、試料上の不定形物体の
大きさに応じた開口を有し、また、その開口は、前記特
定の光波長域に対応した透過率の分散特性を持つものと
する。
【0015】そこで、試料台4を試料台駆動回路16に
より矢印A或いは矢印Bの方向へ動かすと、識別すべき
不定形物体がマスクの開口内に入ったときのみ、検出回
路15はそのことを示す信号を得ることができ、不定形
物体が試料台4上の特定の位置にあることを知ることが
できる。即ち、ここでは照明光束1,試料台4,試料台
駆動装置16,マスク9,フォトディテクタ10,検出
回路15等により、不定形物体の位置捕捉手段が構成さ
れている。尚、これは、位置検出及び捕捉手段の一例で
あり、不定形物体の性質に応じて様々な具体例が考えら
れる。
【0016】上記のように、不定形物体の位置が捕捉で
きたとする。次に、半導体レーザ11から出射したコヒ
ーレン卜光束12は、レンズ13を通って略平行光束と
なり、ビームスプリッタ7で反射されて、レンズ6を通
り、試料5上に焦点を結ぷ収束光束となり、試料5に入
射する。このとき、入射したコヒーレント光束12が、
捕捉された不定形物体に照射されるように、試料台4が
駆動される。最も簡単には、図1に示すように、位置検
出光学系とコヒーレント光束12の光学系が併用されて
いれば、検出回路15において、不定形物体が検出され
た瞬間に試料台の駆動を停止すれば、コヒーレント光束
12は、試料5上の不定形物体に入射することになる。
【0017】尚、試料5上におけるコヒーレント光束1
2の光束径は、レンズ6を通過したときのコヒーレント
光束12の光束径とレンズ6の焦点距離との比率及びコ
ヒーレント光束12の波長とで決まる。不定形物体の大
きさが小さく、試料5上の光束径を小さくしたい場合に
は、レンズ6の焦点距離に対してコヒーレント光束12
のレンズ6における光束径を大きくする必要がある。前
記のように、不定形物体の大きさが小さい(10 μm 程
度) 場合には、コヒーレント光束12は試料5を出射し
て数mm〜数十mm伝搬したところでフラウンフオーファ領
域に達する。従って、その位置に観測手段を設置すれ
ば、不定形物体を含んだ試料5上のコヒーレント光束1
2に照射された部分の複素振幅パターンの強度スペクト
ルパターンが観察される。従って、試料5を出射したコ
ヒーレント光束12は、レンズ3でほぼ平行光束とな
り、ビームスプリッタ2で反射されて、リングディテク
タ14で受光される。このリングディテクタ14は、レ
ンズ3の試料台4側にビームスプリッタを設けてレンズ
3を通さずに、出力パターンを観測しても良いが、レン
ズ3を通すことにより、リングディテクタ14の光軸方
向の設置位置のズレに対して、強度スペクトルパターン
の大きさのズレが小さくなる効果がある。
【0018】リングディテクタ14は、コヒーレント光
束12の光軸を中心とした同心の輪帯状フォトダイオー
ドがその半径方向に並んだもので、その素子数は、8 〜
128程度が適当である。その数が過小の場合には、特徴
量情報の不足をもたらし、過大の場合には、識別判定演
算速度が遅くなる。また、この輪帯状フォトダイオード
は、入力パターンに位相分布がない場合、そのフラウン
フォーファ回折パターンが点対称であるため、半円状で
も構わない
【0019】このリングディテクタ14で受光された光
量に基づく信号は、通常電流信号であり、検出回路17
により、電流電圧変換されるとともに、観測に十分なレ
ベルに増幅される。例えば、図2のリングディテクタ受
光領域を示す説明図に示すように、リングディテクタ1
4を受光領域14aから14hまでの8分割のリングデ
ィテクタとすれば、検出回路17を経て、各々の分割領
域の出力に対応するx1 からx8 までの8つの信号を得
ることができる。これらの信号は、不定形物体の空間周
波数毎の成分の大きさを反映したものであり、x1 が最
も低い空間周波数成分大きさ、x8 が高い空間周波数成
分の大きさを示している。その後これらの信号は識別判
定装置18に入力され、入力された不定形物体がどのカ
テゴリに属するのかの判定を行う。
【0020】識別判定装置18はデジタルコンピュータ
から構成され、キーボード等の入力装置や、表示器、プ
リンタ等の出力装置を備えている。識別判定装置18
は、図3に示す処理を行う。このような処理を行うよう
にした原理を以下に説明する。
【0021】文献「Diffracti0n Fields of Fractally
Bounded Apertures (OPTICAL REVIEW Vol.1,No.119943-
7)」 等で述べられているように、パワースペクトルパタ
ーンの適当な部分で回帰直線の傾きを算出することで、
不定形物体または2次元空間光変調器に表示された不定
形物体画像の輪郭のフラクタル次元や対象画像の内部構
造のフラクタル次元を調べることができる。
【0022】Mandelbrotらの研究により、一般に画像を
表現する2次元画像のパワースペクトルは、K を画像上
のある任意方向の空間周波数とすると、AK-2d という形
を持つ。このときのd をフラクタル次元と呼ぶ。これを
式で表すと、式1で表現できる。
【数1】 この式を底αで対数変換すると、式2のようになる。
【数2】
【0023】よって、式2より、パワースペクトルの対
数変換したパターンから、傾きを求めることにより、画
像のフラクタル次元を反映したデータを得ることでき
る。また、y 切片も傾きの影響を受けるので、同様にフ
ラクタル次元を反映したデータを調べることができる。
【0024】図3に示す処理は以上の原理に基づくもの
である。すなわち、識別判定装置18では、信号x1 か
らx8 の値が底αで対数変換され、信号x´1からx´8
の値になる(ステップ101)。信号x´1からx´8の
値は受光領域14aから14hをx軸とする仮想グラフ
上にプロットされる。図4は、識別判定装置18による
仮想グラフ説明図である。図4のようにプロットされた
ポイントは、適当な領域に分割されて1次回帰計算が行
われる(ステップ102)。例えば、本実施例では、1
4aから14cまでの領域A、14cから14fまでの
領域B,14fから14hまでの領域Cに分割されて各
領域毎に1次回帰計算が行われ(ステップ103)、回
帰直線の傾き及びy切片が算出され、領域Aの傾きa1
及びy切片b1,領域Bの傾きa2及びy切片b2,領
域Cの傾きa3及びy切片b3を得る(ステップ10
4)。これらの値は、不定形物体のフラクタル次元を反
映したデータであり、例えば、領域Aの回帰直線は不定
形物体の輪郭のフラクタル次元の大きさを強く反映した
データになっており、領域Cの回帰直線は不定形物体の
内部構造のフラクタル次元の大きさを強く反映したデー
タになっている。
【0025】このような演算により、リングディテクタ
からの出力x1 からx8 の他に、a1からa3及びb1
からb3を特徴パラメータとして識別判定に用いること
ができ、これらの特徴パラメータを要素とする特徴量ベ
クトルを得ることができる。この特徴量べクトルを用い
て、入力された物体がどのカテゴリーに属するかの判定
を行う。この判定は、各々のカテゴリーの不定形物体の
特徴パラメータがどのような範囲の値を示すかをあらか
じめ実験で調べておくことにより、それらの範囲が複数
のカテゴリー間で全てのパラメータについて重なること
がない限りは、入力された不定形物体の各パラメータの
値があらかじめ調べた範囲内に入るか否かの2値論理の
組み合わせから行うことができる。
【0026】また、あらかじめ学習させて作成した判別
用のテーブルを使ってニューロファジー解析や統計的解
析を行ってもよい。これらの識別判定装置内の処理は、
通常のノイマン型コンピュータを用いてソフトウェアに
より判定機能を実現することができるし、同様の機能を
電子回路によりハードウェアにより実現することも容易
にできる。さらに、識別判定の精度を更に高めるために
特徴パラメータとして、例えば、出力x1 からx8 をx
1 からx8 の和で正規化したようなパラメータを追加す
ることも好適である。
【0027】なお、ステップ102における領域の分割
は、この識別判定装置18がステップ101の結果に応
じて所定の条件で分割するようにしても良いし、予め設
定された領域に分割しても良い。またこの分割は行われ
ない場合もある。
【0028】この実施の形態1において、半導体レーザ
11、レンズ13、ビームスプリッタ7及び2、レンズ
6、レンズ3およびリングディテクタ14から2次元フ
ーリエ変換手段が構成される。リングディテクタ14及
び検出器17がパワースペクトル検出手段に相当する。
識別判定装置18が有している各機能がパワースペクト
ル変換手段、回帰演算手段、および識別判定手段、空間
周波数領域分割手段にそれぞれ対応している。すなわ
ち、図3のステップ101がパワースペクトル変換手段
に対応し、ステップ102が空間周波数領域分割手段に
対応し、ステップ103および104が回帰演算手段に
対応している。また、識別判定装置18の識別判定機能
が識別判定手段に対応している。
【0029】実施の形態2
【0030】実施の形態1で2次元フーリエ変換の対象
となる物体の像は、物体に光をあて直接に得られる像で
あった。本実施の形態2で2次元フーリエ変換の対象と
なる物体の像は、物体が撮像され、表示装置に表示され
た像である。図5は、本発明の実施の形態2の物体識別
装置の構成図である。実施の形態1と同様に、識別すべ
き不定形物体は、それらを取り囲む物質とともに、試料
5として試料台4の上にセットされており、染色処理な
どににより、識別すべき不定形物体は背景と特定の光波
長域における透過率が異なっているものとする。照明光
束1は、レンズ3で集光され、試料台4上の試料5を照
明する。試料を透過した照明光束1は、レンズ6,レン
ズ8を通って、CCD50に到達し、試料5が結像され
る。即ち、レンズ6とレンズ8とで結像光学系を作って
おり、例えば、識別すべき不定形物体が比較的小さい物
体である場合には、この光学系は、顕微鏡をそのまま用
いたものでも構わない。CCD50は、少なくとも前記
特定の波長に対して感度を持つものとし、その画面内の
特定の位置に、不定形物体を示す濃度値が現れたとき
に、検出回路51により、それが認識されるようにして
おく。そこで、試料台4を試料台駆動装置16により矢
印A或いはBの方向に動かすと、識別すべき不定形物体
の像がCCD50の特定位置に入ったときのみ検出回路
51はそのことを示す信号を得ることができ、不定形物
体が試料台4上の特定の位置にあることを知ることがで
きる。即ち、ここでは、照明光束1,レンズ3,試料台
4,試料台駆動装置16,レンズ6,レンズ8,CCD
50,検出回路51により、不定形物体の位置捕捉手段
が構成されている。尚、これは、位置検出及び捕捉手段
の一例であって、不定形物体の性質に応じて様々な具体
例が考えられる。
【0031】既述のように、不定形物体の位置が捕捉す
ることができたとする。次にその不定形物体の像は、周
囲の背景の像とともに検出回路51内に設けられた液晶
パネル駆動回路を通して液晶パネル55に表示される。
このとき用いる液晶パネルは、液晶テレビや液晶プロジ
ェクタ等に用いられるのと同等のモノクロ液晶パネルで
よい。但し、コントラスト及び表示速度の観点から、ア
クティブマトリクス型の液晶パネルが望ましい。そこ
で、半導体レーザ52から出射したコヒーレント光束5
3は、レンズ54を通ってほぼ平行光束となり、液晶パ
ネル55に入射する。このとき、入射したコヒーレント
光束53が、捕捉された不定形物体の像に照射されるよ
うに試料台4が駆動される。最も簡単にはCCD50の
画面中央に不定形物体が存在するときに、検出回路51
において検出信号を出し、その瞬間に試料台の駆動を停
止すれば、コヒーレント光束53は、液晶パネル55上
で、試料5上の不定形物体像に入射することになる。
【0032】既に説明したように、液晶パネル55上に
不定形物体の大きさが小さい(10 μm程度) 場合には、
コヒーレント光束53は、試料5を出射して数mm〜数
十mm伝搬したところで、フラウンフォーファ領域に達
する。従って、試料5に入射するコヒーレント光束の集
束光束として、フラウンフォーファ領域に達した位置に
観測手段を設置すれば、不定形物体を含んだ液晶パネル
上のコヒーレント光束53に照射された部分の複素振幅
パターンが観察される。従って、液晶パネル55を出射
したコヒーレント光束53により、レンズ56を用いず
とも、不定形物体の強度スペクトルパターンをリングデ
ィテクタ14で受光することができる。但し、現状で
は、そのように小さい画像を表示できるほど解像度の高
いマトリックス型液晶パネルは存在しておらず、通常の
液晶パネルでは、不定形物体が小さい場合はそれを拡大
結像して数mm程度の大きさに表示する方が適当である。
この場合には、前記の説明のように、コヒーレント光束
53は、ほぼ平行光束として液晶バネル55に入射さ
せ、出射光をレンズ56により集光して、その集光点に
リングディテクタ14を置く。そうすると、前記のよう
にこの集光点は、液晶パネルに対して、フラウンフォー
ファ領域と見なすことができる。
【0033】リングディテクタ14は、実施の形態1に
おけると同様に、コヒーレント光束53の光軸を中心と
した同心の輪帯状フォトダイオードがその半径方向に並
んだもので、その素子数は、 8〜128 程度が適当であ
る。その数が過小の場合には、特徴量情報の不足をもた
らし、課題の場合には、識別判定演算速度が遅くなる。
また、この輸帯状フオトダイオードは、入力パターンに
位相分布がない場合、そのフラウンフォーファ回折パタ
ーンが点対称であるため、半円状でも構わない。前記の
説明と同様に、リングディテクタ14で受光されて光量
は、検出回路17を経て適当な電圧信号に変換されて出力
される。前記の説明と同様に、図2のリングディテクタ
受光領域を示す説明図に示すように、8分割のリングデ
ィテクタとすれば、x1 からx8 までの8つの信号を得
ることができ、これらの信号は、不定形物体の空間周波
数毎の成分の大きさを反映したものになる。これらの信
号は識別判定装置58に入力され、入力された不定形物
体がどのカテゴリーに属するのかの判定を行う。
【0034】前述の実施の形態1と同様、この識別判定
装置58はデジタルコンピュータから構成され、キーボ
ード等の入力装置や表示器、プリンタ等の出力装置を備
えている。識別判定装置58は、図6に示す処理を行
う。このような処理を行うようにした原理を以下に説明
する。
【0035】まず、表面の粗さを測定する方法について
説明する。図7は、光学的表面粗さ測定装置の一例の構
成を示す構成図である。始めに光源60から出射したレ
ーザ光束61は、回転鏡62に反射して、検出器D2 へ
入射し、レーザ光束61の全光量R0が測定される。その
後、回転鏡62は回転し、レーザ光束61は、直進して
試料63に入射する。試料63上ではレーザ光束が反射
するが、もし、試料63が完全に平らな形状のものであ
れば。正反射光のみが積分球64の外に戻って行くが、
試料63に凹凸があれば、波面の位相が乱れて、正反射
光以外の散乱光が発生する。この散乱光は積分球内で反
射し検出器D1 で光量Rdが測定される。ここで、測定さ
れたR0とRdの値から、試料の表面粗さを反映したデータ
Rrmsを測定する。このときRrmsは、式3のように求めら
れる。
【数3】
【0036】このようにして、表面粗さ測定は、物体表
面で光束が反射するとき波面に乱れが生じて光束の正反
射光と散乱光との比率が表面状態によって影響を受け
て、それにより全反射光量中の正反射光量が変化するこ
とを利用して測定を行う。一方、画像の乱雑さとしては
表面粗さのような位相変化ではなく画像パターンの振幅
変化で生じ、かつ、正反射光がパワースペクトルパター
ンの低周波数成分と考えることができるので、表面粗さ
測定と同様の原理が適用でき、不定形物体または2次元
空間光変調器に表示された不定形物体画像の乱雑さを測
定することができることを応用した。なお、表面粗さ測
定に関する計算方法は文献「最新精密計測技術P.581(S6
2 発行) 」や、「Relation between the angular depen
dence of scattering and the statistical properties
of optical surfaces J.Opt.Soc.Am,V0l69,No.1(1979)
31-47」等で詳細に述べられている。
【0037】そこで本実施の形態の識別判定装置58で
は、はじめに、低周波数成分光量の和として信号x1 と
信号x2 の和xLが計算され、全光量として信号x1 から
x8の和xAが計算される(ステップ201、202)。
そして、式4に示すような演算がされて、特徴パラメー
タR が算出される(ステップ203、204)。
【数4】
【0038】ここで得られる特徴パラメータR は、表面
の粗さ即ち凹凸の量の測定に用いられる式による表面粗
さ量と同等であり、光束波面の物質表面での反射による
波面の乱れと、液晶パネルに表示された画像による波面
の乱れは同様に考えることができるので、特徴パラメー
タR は、液晶パネル55に表示された不定形物体の像の
粗さ、乱雑さを反映したデータになっている。例えば、
模様のない一様な画像の場合はパラメータR の値は小さ
くなり、模様のある画像の場合はパラメータRの値は大
きくなる。
【0039】このような演算により、リングディテクタ
からの出力x1 からx8 の他に、Rを特徴パラメータと
して識別判定に用いることができ、これらの特徴パラメ
ータを要素とする特徴量ベクトルを得ることができる。
この特徴量ベクトルを用いて、入力された物体がどのカ
テゴリーに属するかの判定を行う。この判定は、各々の
カテゴリーの不定形物体の特徴パラメータがどのような
範囲の値を示すかをあらかじめ実験で調べておくことに
より、それらの範囲が複数のカテゴリー間で全てのパラ
メータについて重なることがない限りは、入力された不
定形物体の各パラメータの値があらかじめ調べた範囲内
に入るか否かの2値論理の組み合わせから行うことがで
きる。また、あらかじめ学習させて作成した判別用のテ
ーブルを使ってニューロファジー解析や統計的解析を行
ってもよい。
【0040】これらの識別判定装置内の処理は、通常の
ノイマン型コンピュータを用いてソフトウェアにより判
定機能を実現することができるし、同様の機能を電子回
路によりハードウェアにより実現することも容易にでき
る。さらに、特徴パラメータとして、例えば、出力x1
からx8 をx1 からx8 の和で正規化したようなパラメ
ータや、実施の形態1で説明したような特徴パラメータ
を追加することも好適である。また、CCD50で撮像
した画像をデジタル画像処理装置に入力して、不定形物
体の面積や色などのデータを取得し、これを特徴パラメ
ータとして追加することも好適である。
【0041】この実施の形態2において、半導体レーザ
52、レンズ54、レンズ56から2次元フーリエ変換
手段が構成される。リングディテクタ14、検出器17
がパワースペクトル検出手段に相当する。識別判定装置
58が有している識別判定機能が識別判定手段に対応し
ている。すなわち、図6に示すステップ201乃至20
4の処理機能と、ステップ204で求めたパラメータに
基づいて物体を識別する機能が識別判定手段に対応して
いる。
【0042】実施の形態3
【0043】本実施の形態3が、実施の形態1と異なる
点は、識別判定装置18の処理プログラムだけであるの
で、その構成図は省略し識別判定装置18の処理につい
て説明する。図8にその処理ステップを示す。この識別
判定装置18において、リングディテクタ14の各分割
領域の出力x1 〜x8 の底αの対数変換値である信号x
´1から信号x´8の値が、受光領域14aから14hを
x軸とする仮想グラフ上にプロットされるところまでは
前記実施の形態1と同様である。
【0044】仮想グラフの状態は、前記図4と同様にな
る。そして、実施の形態1と同様に適当な領域に分割
し、各領域毎に回帰直線を計算して傾き及びy 切片を算
出してもよいし、領域を分割せずに回帰直線を計算して
傾き及びy 切片を算出してもよい(ステップ301〜3
04)。本実施の形態では簡単のため領域を分割せず
に、回帰直線を計算し傾きa,y 切片b を求める。更に、
検出回路18からの信号x1 〜x8 の出力の総和を計算
し(ステップ305)、全光量S とする。この全光量S
は、対象画像を透過してきた光量全てであり、対象画像
の面積を反映したデータで、面積が大きければ全光量S
の値は大きくなり、面積が小さければ小さくなる。その
後、これらの値を用いて以下の式5に表すような計算を
行う(ステップ306)。
【数5】
【0045】上記の式で求められるパラメータR2は、表
面の粗さ即ち凹凸の量の測定に用いられる式による表面
粗さ量と同等と考えられる。以下に理由を説明する。
【0046】対象とする表面の凹凸或いは画像情報を f
(x) とし、 f(x) のフーリエ変換をF(x) とすると、f
(x)のコンボリューション G(τ) は、パワースペクト
ルパターンのフーリエ変換と等しいので、
【数6】 また、表面粗さ測定で用いられる表面粗さ量 Rrms の定
義より、測定範囲を Lとすると、
【数7】 となる。
【0047】実施例1で述べたようにMandelbrotらによ
ると一般にf(x)のパワースペクトルは、AK-2d の形をし
ており、式1のように表現できる。式1に基づき、式6
を変形しτ=0 を代入すると、
【数8】 となる。ここでεは零に近い空間周波数である。式7よ
り、
【数9】 となる。ここで式1の底αの対数を取った式2について
考えると、左辺はパワースペクトルパターンの対数変換
されたものであり、-2d が直線の傾きa, logαAが直線
の y切片b と考えることができる。即ち、
【数10】
【数11】
【0048】従って、式10,11を式9に代入する
と、
【数12】 となる。ここでεa+1 について考える。解析されるのは
2次元の画像情報であるので、フラクタル次元d の値は
1 〜2 になり、このときε-1 〜ε-3 の間の値をと
る。このとき、複雑度が大きい場合d=1 に近づき、Rrms
も複雑度が大きいということで値が大きくなるが、この
ときεa+1 も値が大きくなり、Rrmsの変化する方向には
一致している。同様にして複雑度が小さくなる場合も考
えることができる。従って、厳密なRrmsとの値とはずれ
るが、εa+1 を定数項として考えて式を書き直しても、
Rrms値を反映した値を表す式として式13を使用しても
識別分類には問題はない
【数13】
【0049】フラクタル次元の絶対値が小さいほど複雑
性が増し、Rrmsが大きくなる。また、粗さが同じ場合、
αb /Lという量は大きさに従うy 切片の増加量を大きさ
自体でキャンセルする方向になるので、比較的大きさ或
いは面積によらない量にすることができる。式5では、
a+1 の箇所がa になっており、Rrmsの値が変わってしま
うが、識別分類には影響はない。更にまた、本実施の形
態のような場合は対象が2次元であるので、測定範囲は
L2 となって面積になる。よって、画像の面積を反映し
たデータである全光量S を使えば、式5と同様になる。
【0050】このようにして、画像のパワースペクトル
パターンの対数変換パターンの回帰直線の傾きとy 切片
から、対象画像の粗さを反映したパラメータR2を得るこ
とができる。
【0051】以下は、実施の形態1,2で述べた処理と
同様にして、不定形物体の識別判定を行うことができ
る。
【0052】ここで、本実施の形態では、全光量S を画
像の面積を反映するデータとして計算に用いたが、CC
Dカメラなどで撮像した画像をデジタル画像処理装置な
どで解析して不定形物体の面積を求めて、本実施例の計
算に用いても好適である。
【0053】本実施の形態3において、2次元フーリエ
変換手段、パワースペクトル検出手段は実施の形態1と
おなじ構成である。そして識別判定装置18が有してい
る各機能がパワースペクトル変換手段、回帰演算手段、
面積関連演算手段および識別判定手段にそれぞれ対応し
ている。すなわち、図8のステップ301がパワースペ
クトル変換手段に対応し、ステップ302乃至304が
回帰演算手段に対応し、ステップ305が面積関連演算
手段に対応し、ステップ306が識別判定手段に対応し
ている。
【0054】以上の各実施の形態の装置により白血球の
分類を行った場合、従来装置と比較すると次のような結
果が得られる。すなわち、識別判定に用いられるパラメ
ータの違いから、例えば単球と大リンパ球のカテゴリ間
/標準偏差は次の表1のようになる。
【0055】
【表1】
【0056】また、本発明により、どのような細胞が識
別されるようになったかの具体的例を表2に示す。この
例は、17検体から抽出した361個の細胞データによ
って学習し、11検体から抽出した418個の細胞デー
タのテストにおいて、従来のパラメータの強調2値化高
周波規格値による認識率と、今回のパラメータのRMS
粗さ(実施の形態2)による認識率とを示したものであ
る。
【0057】
【表2】
【0058】また、上記各実施の形態におけるパラメー
タ、すなわちフラクタル次元、RMS粗さ、フラクタル
RMS粗さによれば、従来不可能であった細胞の核の内
部構造の画像の特徴を定量化することができる。このた
め、核の内部構造を表現するのに、例えば網状配列では
「緻密」、「疎荒」、顆粒状配列では「繊細」、「粗
大」などと定性的に呼ばれ、その基準が人によって異な
っていたものを、定量化することができる。したがって
白血病の診断における異常血球の分類において、細胞の
特徴を客観的に表現することができる。
【0059】また、上記各実施の形態において、試料5
は移動する試料台4に載置されて、観測されるようにし
たが、特願平8-15281 号に記載されているように、試料
5を染色してフローセルに送り、更にシース液をフロー
セルに送ってシースフローを形成し、これを観測するよ
うにしても良い。
【0060】また、上記各実施の形態のそれぞれにおい
て、特願平9-80050 号、特願平9-107162号に記載されて
いるように、色相、彩度などの色情報のパラメータを加
えて識別判定を行うようにしても良い。更に、このよう
なパラメータは、識別の対象カテゴリに応じて適宜組み
合わせて用いるなら一層正確な識別を行うことができ
る。
【0061】また、上記各実施の形態においては、2次
元フーリエ変換は光学的手段により求めるようにした
が、画像のデジタルデータを用いて計算により求めるよ
うにしても良い。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、不定形物体の特徴を高
精度に反映したパラメータを得ることができるので、こ
のパラメータを用いて高精度に不定形物体の識別判定を
行うことできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物体識別装置の実施の形態1の構成
図。
【図2】リングディテクタの構成を示す図。
【図3】実施の形態1の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図4】本発明の物体識別装置の識別判定装置内で演算
する仮想グラフの説明図。
【図5】本発明の物体識別装置の他の実施の形態を示す
構成図。
【図6】実施の形態2の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図7】本発明の物体識別装置に関連した光学系表面粗
さ測定の一例を示す構成図。
【図8】実施の形態3の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【符号の説明】
2、7 ビームスプリッタ 3、6、8、54、56 レンズ 4 試料台 9 マスク 10 フォトディテクタ 11、52 半導体レーザ 14 リングディテクタ 15 検出回路 16 試料台駆動回路 17 検出回路 18、58 識別判定装置 55 液晶パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 信郎 東京都千代田区神田美土代町一番地 住友 大阪セメント株式会社光電子事業部内 (72)発明者 竹村 安弘 東京都千代田区神田美土代町一番地 住友 大阪セメント株式会社新規技術研究所内 (72)発明者 武居 利治 東京都千代田区神田美土代町一番地 住友 大阪セメント株式会社光電子事業部内 (72)発明者 永井 豊 東京都新宿区西落合1丁目31番4号 日本 光電工業株式会社内 (72)発明者 加藤 茂子 東京都新宿区西落合1丁目31番4号 日本 光電工業株式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA90 AB20 BA10 BB20 CA03 CA20 CB06 CC15 CC20 DA05 EA11 EA12 EC01 EC02 EC03 ED21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別すべき物体の像を2次元フーリエ変
    換する2次元フーリエ変換手段と、 前記2次元フーリエ変換手段により2次元フーリエ変換
    された信号のパワースペクトルを検出するパワースペク
    トル検出手段と、 前記パワースペクトル検出手段により検出されたパワー
    スペクトルを対数軸座標のパターンに変換するパワース
    ペクトル変換手段と、 前記パワースペクトル変換手段により変換されたパワー
    スペクトルを空間周波数領域において部分的または全体
    的に1次回帰演算により1次回帰直線を演算する回帰演
    算手段と、 前記1次回帰直線の所定係数に基づいて前記物体を識別
    する識別判定手段とを有することを特徴とする物体識別
    装置。
  2. 【請求項2】 識別すべき物体の像を2次元フーリエ変
    換する2次元フーリエ変換手段と、 前記2次元フーリエ変換手段により2次元フーリエ変換
    された信号のパワースペクトルを検出するパワースペク
    トル検出手段と、 前記パワースペクトル検出手段により検出されたパワー
    スペクトルを対数軸座標のパターンに変換するパワース
    ペクトル変換手段と、 前記対数座標において物体の特定構造の特徴を反映する
    空間周波数領域ごとに分割する空間周波数領域分割手段
    と、 前記パワースペクトル変換手段により変換されたパワー
    スペクトルを前記分割された空間周波数ごとに1次回帰
    演算により1次回帰直線を演算する回帰演算手段と、 前記1次回帰直線の所定係数に基づいて前記物体を識別
    する識別判定手段とを有することを特徴とする物体識別
    装置。
  3. 【請求項3】 前記識別判定手段は、前記1次回帰演算
    により得られたフラクタル次元に関する値に基づいて前
    記物体を識別することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の物体識別装置。
  4. 【請求項4】 識別すべき物体の像を2次元フーリエ変
    換する2次元フーリエ変換手段と、 前記2次元フーリエ変換手段により2次元フーリエ変換
    された信号のパワースペクトルを検出するパワースペク
    トル検出手段と、 前記パワースペクトル検出手段により検出されたパワー
    スペクトルにおける低周波数成分光量、全周波数成分光
    量に基づいて前記物体を識別する識別判定手段とを有す
    ることを特徴とする物体識別装置。
  5. 【請求項5】 前記識別判定手段は、前記全周波数成分
    光量に対する前記低周波数成分光量の比の対数値の−1
    乗の平方根を演算する演算手段を有することを特徴とす
    る請求項4記載の物体識別装置。
  6. 【請求項6】 識別すべき物体の像を2次元フーリエ変
    換する2次元フーリエ変換手段と、 前記2次元フーリエ変換手段により2次元フーリエ変換
    された信号のパワースペクトルを検出するパワースペク
    トル検出手段と、 前記パワースペクトル検出手段により検出されたパワー
    スペクトルを対数軸座標のパターンに変換するパワース
    ペクトル変換手段と、 前記パワースペクトル変換手段により変換されたパワー
    スペクトルを空間周波数領域において部分的または全体
    的に1次回帰演算により1次回帰直線を演算する回帰演
    算手段と、 前記物体の画像上の面積に関する値を演算する面積関連
    演算手段と、 前記1次回帰直線の所定係数および前記面積に関する値
    に基づいて前記物体を識別する識別判定手段とを有する
    ことを特徴とする物体識別装置。
  7. 【請求項7】 前記識別判定手段は、前記1次回帰直線
    の傾きをa、切片をb、前記面積に関する値をS、前記
    パワースペクトル変換手段における対数演算の底をαと
    した場合、αb /(a・S)を演算することを特徴とす
    る請求項6記載の物体識別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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