JP2000288798A - 位置信号生成装置 - Google Patents

位置信号生成装置

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JP2000288798A
JP2000288798A JP11100126A JP10012699A JP2000288798A JP 2000288798 A JP2000288798 A JP 2000288798A JP 11100126 A JP11100126 A JP 11100126A JP 10012699 A JP10012699 A JP 10012699A JP 2000288798 A JP2000288798 A JP 2000288798A
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JP11100126A
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Inventor
Masayoshi Sakai
坂井  正善
Koichi Yomogihara
弘一 蓬原
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既存の検出手段を利用し、低コストで信頼性の
高い安全制御用の位置信号を生成できる位置信号生成装
置を提供する。 【解決手段】位置信号判定部10で、位置信号Bの発生
周期で位置信号Aの発生数をカウントして判定出力ZAB
で正常を確認し、動作正常確認部20で、位置信号Bの
周期途中で位置信号判定部10から発生する検査信号C
の発生タイミングの正常を判定出力ZABで確認し、位置
信号発生部30で、位置信号判定部10から発生する位
置信号Dの発生タイミングの正常を判定出力Zで確認
し、全て正常の時のみ、位置信号Dに基づいて位置信号
発生部30からの位置信号Xsを動作正常確認済みの最
終の所望の位置信号Xs*として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械と協同して作
業する作業者の安全を確保するための位置信号生成装置
に関し、詳しくは、機械可動部位置検出用の位置検出部
からの信号を用いて作業者の安全確保のため所望の位置
信号を生成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】機械と作業者が協同して作業する場合、
機械可動部と作業者の衝突事故を防止するため、可動部
の位置検出信号が衝突回避に関わる安全制御に用いられ
る。
【0003】例えば、プレス機械を例に説明すると、プ
レス機械ではフライホイールの回転運動をクランクを介
してスライドの往復運動に変換しており、スライドの位
置をクランクに取り付けたエンコーダ等の角度検出手段
の出力によって検出している。スライドの運動範囲を下
降区間と上昇区間に分ければ、前者は可動部と作業者の
衝突が生じる危険な位置に該当し、後者は衝突の生じ得
ない安全な位置に該当する。従って、危険な下降区間と
安全な上昇区間を角度検出手段の出力により検出し、下
降区間では人体が検出された場合にスライド下降をや
め、上昇区間では人体が検出されてもスライド上昇を継
続するような安全制御に用いられる。
【0004】ところで、このような安全に関わる制御に
おいては、検出手段の誤りによる衝突発生を配慮して、
冗長構成や安全制御専用の検出手段を別途設ける等の対
策が取られる。前者の公知の具体的例は、検出手段を2
重化して両者の出力を比較し一致すれば正常と判断する
モニタ付き2重化手法である。後者の公知の具体的例
は、別途設けた安全制御専用の検出手段自体が、可動部
等の存在位置を検出して安全位置にある時にエネルギー
が伝達され出力信号を発生し,故障時はそのエネルギー
が伝達されず出力信号が発生しないフェールセーフ手法
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら2重化
手法やフェールセーフ手法は各々下記の課題を備える。 モニタ付き2重化手法の課題 a)検出手段の2重化はコストアップに繋がる。
【0006】b)検出手段の本来の機能は機械制御であ
り、この制御部分を変更する際、この変更が検出手段の
安全に関わる機能に影響を与えないことの確認を変更の
都度行わねばならず、機械ユーザによる現場改修が困難
である。
【0007】フェールセーフ手法の課題 c)別途設ける検出手段はコストアップに繋がる。 d)安全制御専用の検出手段を既存設備に後付するのが
困難な場合が多い。
【0008】これら課題を解決するために、機械設備に
既存の複数の検出手段を用いることが考えられる。機械
設備の多くは、複数の機構が互いに連動して可動する。
例えば、プレス機械について述べれば、スライドと材料
搬入/搬出装置が連動して動作する。この連動動作を容
易化するために、スライドの位置を検出する位置検出手
段とは別に搬入/搬出のタイミングを認識するための位
置検出手段が別に設けられる。また、産業用ロボットの
場合、複数の可動軸に取り付けられる位置検出手段の他
にロボットと連動して作動する他の機械設備とのタイミ
ングを取るためにリミットスイッチ等の位置検出手段が
別途準備される。これら2つの位置検出手段の互いの出
力信号を比較し、常に所定のタイミングで発生している
こと確認して、その動作正常の確認を行う構成手法が考
えられる。
【0009】この場合、別の位置検出手段の位置検出出
力は、機械制御だけを考慮したものであり、安全に関わ
る制御に関しては考慮されていないので、安全制御用の
所望の位置信号として、これら位置検出手段自体の出力
信号を直接使用することはできず、2つの位置検出手段
の出力信号を用いて安全制御用の所望の位置信号を生成
する必要がある。また、搬入/搬出のタイミングを認識
する位置検出手段は、カムスイッチ、リミットスイッチ
等、所定の位置範囲で出力信号を発生する単純な検出手
段が用いられる場合が多く、1サイクル当たり、互いの
位置検出手段の出力信号の比較が通常1回しかできな
い。即ち、動作正常確認の頻度が1回/1サイクルであ
る。このような確認の安全性は国際安全規格では低くラ
ンク付けされ、ハイリスクの状況では利用できないこと
になっている。
【0010】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、既存の検出手段を利用し、低コストで信頼性の
高い、安全制御用の位置信号を生成できる位置信号生成
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1では、検出対象の位置に応じて、
第1位置検出手段から発生する第1位置信号と、該第1
位置信号の所定数毎に第2位置検出手段から発生する第
2位置信号とに基づいて前記検出対象の予め定めた特定
位置を示す所望の位置信号を生成する位置信号生成装置
であって、前記第2位置信号の1サイクル当たり前記第
1位置信号が前記所定数発生した時、動作正常の第1の
判定出力を発生する位置信号判定手段と、前記第2位置
信号の発生サイクル途中で前記位置信号判定手段から出
力される正常確認頻度増大用検査信号の1サイクル当た
り前記第1位置信号が予め設定した設定数発生した時、
動作正常の第2の判定出力を発生する動作正常確認手段
とを備え、前記第1及び第2の判定出力が発生している
時のみ、前記所望の位置信号を発生する構成した。
【0012】かかる構成では、位置信号判定手段で第1
と第2位置信号が正常な関係で発生しているか否かが確
認される。また、動作正常確認手段で、位置信号判定手
段からの検査信号が正常なタイミングで発生したか否か
が検査信号の発生時に確認される。即ち、位置信号判定
手段と動作正常確認手段によって、異なるタイミングで
複数回動作正常の確認が行われる。これらにより、動作
正常が確認された時のみ、検査対象の特定位置を示す所
望の位置信号が発生する。
【0013】請求項2では、前記第2位置信号の発生サ
イクル途中で前記検査信号と異なるタイミングで前記位
置信号判定手段から出力される第3位置信号を、前記第
1及び第2の判定出力が発生している時のみ、正常動作
確認済みの前記所望の位置信号として出力する位置信号
出力手段とを備えて構成した。
【0014】前記位置信号判定手段は、請求項3のよう
に、前記第2位置信号でリセットされ、前記第1位置信
号の入力数が前記所定数になる毎にカウントアップ出力
を発生すると共にカウントアップ以前の互いに異なる所
定タイミングで前記検査信号及び第3位置信号をそれぞ
れ発生する第1カウンタと、該第1カウンタの前記カウ
ントアップ出力の発生パターンと前記第2位置信号の発
生パターンが一致した時に前記第1の判定出力を発生す
る第1一致検出回路とを備えて構成した。
【0015】前記動作正常確認手段は、請求項4のよう
に、前記検査信号でリセットされ、前記第1位置信号が
前記設定数入力する毎にカウントアップ出力を発生する
第2カウンタと、前記第2カウンタのカウントアップ出
力の発生パターンと前記検査信号の発生パターンが一致
した時に前記第2の判定出力を発生する第2一致検出回
路とを備えて構成した。
【0016】前記位置信号出力手段は、請求項5のよう
に、前記第3位置信号でリセットされ、前記第1位置信
号が予め設定した設定数入力する毎にカウントアップ出
力を発生する第3カウンタ、及び、該第3カウンタのカ
ウントアップ出力の発生パターンと前記第3位置信号の
発生パターンが一致した時に動作正常を示す第3の判定
出力を発生する第3一致検出回路からなる位置信号発生
手段と、前記第1〜第3の判定出力の論理積演算を行う
第1論理積手段と、該第1論理積手段の出力信号に基づ
いて生成される動作正常確認出力と前記位置信号発生手
段から出力される前記第3位置信号の論理積演算を行い
前記正常動作確認済みの前記特定位置を示す所望の位置
信号を発生する第2論理積手段とを備えて構成するとよ
い。
【0017】かかる構成では、位置信号出力手段で、位
置信号判定手段からの第3位置信号が正常な設定タイミ
ングで発生したか否かが第3位置信号の発生時に確認さ
れるので、こ時点においても動作正常が確認される。
【0018】前記位置信号出力手段は、請求項6のよう
に、前記第1論理積手段の論理積出力をホールド端子に
入力し、プリセット信号をトリガ端子に入力し、ホール
ド入力とトリガ入力が共に入力した時に前記動作正常確
認出力を前記第2論理積手段に出力すると共に前記動作
正常確認出力でトリガ入力を自己保持する自己保持手段
を備える構成とするとよい。
【0019】かかる構成では、故障で位置信号生成装置
が停止した時は、再度プリセットしないと動作しない。
前記動作正常確認手段は、請求項7のように、前記位置
信号判定手段から出力される検査信号でリセットされて
前記第1位置信号が設定数入力する毎にカウントアップ
出力を発生するカウンタと、前記検査信号とカウントア
ップ出力の状態変化の一致を判定して所定時間出力を発
生する判定回路を、前記位置信号判定手段から連続的に
出力される複数の検査信号に対応して複数設け、該複数
の判定回路の各出力信号を論理和回路で論理和演算し、
該論理和出力を前記第2の判定出力として発生する構成
とするとよい。
【0020】かかる構成では、検査信号の発生タイミン
グの正常判定が連続的になるので、所望の位置信号が発
生した直後に故障が起こった場合でも、故障の発生と同
時に所望の位置信号を停止させることができる。
【0021】請求項8のように、前記動作正常確認手段
からの第2の判定出力が発生し、且つ、プリセット信号
による前記第1の判定信号の自己保持出力が発生してい
る時に、前記第3の位置信号を、前記所望の位置信号と
して出力する構成としてもよい。
【0022】前記位置信号判定手段は、請求項9のよう
に、第1カウンタに代えてシフトレジスタを備え、該シ
フトレジスタは、前記第2位置信号でリセットされ、前
記第1位置信号をクロックとして第1位置信号の入力毎
に入力信号をシフトし第1位置信号が所定数入力した時
に出力信号を生成して前記第1一致検出回路に出力する
と共にシフト途中の前記第1及び第2の設定タイミング
で前記検査信号及び第3位置信号をそれぞれ発生する構
成とすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る位置信
号生成装置の基本的な機能を示すブロック図である。
【0024】図1において、本発明の位置信号生成装置
1は、例えば、機械設備に予め設置され検出対象の機械
可動部の位置を検出する既存の第1及び第2位置検出手
段としての2つの第1及び第2位置検出部2、3からの
第1及び第2位置信号A,Bを入力し、機械可動部の特
定位置(例えば、検出対象がプレス機械のスライドとす
ればスライドの上昇区間等)を示す安全制御用の所望の
位置信号Xs*を発生する。
【0025】図2に、各位置信号A、B、Xs*の関係
を示す。位置信号A,Bは、第1と第2の両位置検出部
2,3が正常な場合は、位置信号Bの1サイクル当たり
位置信号Aはn個発生する関係にあるとする。位置信号
Aの起点を位置信号Bの立下りに合わせる場合、所望の
位置信号Xs*は、位置信号Aのm番目で立上がりm′
番目で立下るものとし、位置信号Xs*の発生区間を安
全区間として位置信号Xs*を例えば機械の運転許可信
号に使用し、位置信号Xs*が発生している時を機械運
転の実行を許可するような制御を行う。ここで、第1位
置検出部2としては、例えば回転体の回転角度を1度ピ
ッチで検出するエンコーダコーダ等の角度センサのよう
なものが考えられる。第2位置検出部3としては、例え
ば回転体の1回転で1度ON/OFFするカムスイッチ
等のようなものが考えられる。この場合、位置信号A,
Bの関係は回転体の回転速度に依存せず常に一定であ
る。
【0026】図3に、本発明の図1に示す位置信号生成
装置の第1実施形態を示す。図3において、本実施形態
の位置信号生成装置1は、位置信号AとBの上述した関
係(位置信号Bの1サイクル当たり位置信号Aがn個発
生する)が正常か否かを判定し、正常判定時に第1の判
定出力である出力信号ZABを発生する位置信号判定手段
である位置信号判定部10と、該位置信号判定部10か
ら位置信号Bの1周期内の予め設定したタイミングで発
生する正常確認頻度増大用の検査信号としての出力信号
Cと位置信号Aとの発生関係(信号Cの1サイクル当た
り信号Aが所定個数発生する)が正常か否かを、前記位
置信号判定部10と異なるタイミングで判定し、正常判
定時に第2の判定出力である出力信号TQを発生する動
作正常確認手段である動作正常確認部20と、前記位置
信号判定部10から位置信号Bの1周期内で前記信号C
とは別の設定タイミングで発生する出力信号Dに基づい
て安全制御用の第3位置信号Xsを生成すると共に、位
置信号Xsが位置信号Aに対して正常なタイミングで発
生したか否かを判定し、正常判定時に第3の判定出力と
しての出力信号Zを発生する機能を備える位置信号発生
手段である位置信号発生部30と、前記位置信号判定部
10、動作正常確認部20及び位置信号発生部30から
の出力信号ZAB、TQ、Zが共に発生している(論理値
1)時に論理値1の出力信号を発生する第1論理積手段
である第1ANDゲート40と、プリセット信号Pがト
リガ端子に入力した状態でANDゲート40の出力信号
Zがホールド端子に入力すると動作正常確認出力として
の論理値1の出力信号を発生すると共にトリガ入力を自
己保持する自己保持手段である自己保持回路50と、該
自己保持回路時50の出力信号と前記位置信号発生部3
0の所望の位置信号Xsとが共に論理値1の時に、動作
正常確認済みの論理値1の最終的な安全制御用位置信号
Xs*を発生する第2論理積手段である第2ANDゲー
ト60とを備えて構成されている。前記位置信号発生部
30と、第1ANDゲート40と、自己保持回路50及
び第2ANDゲート60で、位置信号出力手段が構成さ
れる。
【0027】前記位置信号判定部10の構成例を図4に
示す。位置信号判定部10は、位置信号Aがn個入力す
るとカウントアップして出力信号Xを発生すると共に前
記出力信号C、Dを発生する一方、後述のリセット信号
Rがアクティブローのリセット端子に入力するとリセッ
トされる第1カウンタ11と、位置信号Aの立上りで動
作し位置信号Bをサンプルホールドするサンプル/ホー
ルド回路12と、サンプル/ホールド回路12の出力信
号Bsと位置信号Bの論理積出力を発生するANDゲー
ト13と、位置信号Bの立下り微分信号を前記リセット
信号Rとしてカウンタ11に出力する立下り微分回路1
4と、カウンタ11の出力信号XとANDゲート13の
出力信号X′が一致しているか否かを判定し、一致する
ときに前記出力信号ZABを発生する第1一致検出回路1
5とを備えている。サンプル/ホールド回路12とAN
Dゲート13は、カウンタ11の出力Xと位置信号Bが
必ずしも同期が取れていないので、これらの同期を取る
ために設けている。
【0028】前記一致検出回路15の構成例を図5に示
す。本実施形態の一致判定回路15は、双対な2線信号
を用いる構成である。入力の反転信号を発生する2つの
回路15a,15bと、入力と同一論理値の出力を発生
する2つの回路15c,15dと、回路15aと15b
の出力を論理積演算して入力の論理値0状態を検出する
ANDゲート15eと、回路15cと15dの出力を論
理積演算して入力の論理値1状態を検出するANDゲー
ト15fと、両ANDゲート15eと15fの出力を論
理和演算するORゲート15gとを備え、回路15a,
15cに信号Xが入力し回路15b,15dに信号X′
が入力する構成である。
【0029】動作は、両入力信号X,X′が、共に論理
値1の時はANDゲート15fの出力が論理値1とな
り、共に論理値0の時はANDゲート15eの出力が論
理値1となる。従って、両入力信号X,X′の出力パタ
ーンが一致していれば、ORゲート15gから論理値1
の出力ZABが継続して発生する。
【0030】前記立下り微分回路14の構成例を図6に
示す。本実施形態の立下り微分回路14は、光結合素子
を用いる構成であり、抵抗R1〜R5、フォトカプラP
C1、トランジスタTr1、コンデンサC1、ダイオー
ドD1及びツェナーダイオードZDを備えて構成されて
いる。
【0031】動作は、位置信号Bが立下がるとフォトカ
プラPC1のフォトトランジスタがOFFし倍電圧整流
によりツェナーダイオードZDの閾値電圧THZD(VCC
<THZD<2VCC)より高い電圧がツェナーダイオード
ZDに印加し、トランジスタTr1がONし、ローレベ
ルのリセット信号Rが発生する。
【0032】かかる構成の位置信号判定部10の動作を
図7を参照して説明する。両位置信号A、Bの発生タイ
ミングが正常であれば、位置信号Bが発生している時に
n個目の位置信号Aが発生する。このn個目の位置信号
Aが入力するとカウンタ11から出力信号Xが発生す
る。サンプル/ホールド回路12は、前記n個目の位置
信号Aの入力で位置信号Bをサンプル/ホールドし、出
力信号Bsを発生する。これにより、ANDゲート13
から出力信号X′が発生する。位置信号Bが立下がると
立下り微分回路14からリセット信号Rが発生しカウン
タ11がリセットされて出力信号Xも立下がる。サンプ
ル/ホールド回路12の出力信号Bsは次の位置信号A
に入力で立下がる。
【0033】従って、位置信号AとBの発生タイミング
と位置信号判定部10が正常であれば、信号XとX′の
出力パターンは常に一致し、一致検出回路15から図7
に示すように常時出力信号ZABが発生する。位置信号A
とBが正常な関係になかったり、例えばカウンタ11の
故障で所定数(n個)計数する前に出力信号Xが発生す
るような場合には、信号XとX′の発生パターンが異な
り一致検出回路15の出力信号ZABは停止する。
【0034】尚、位置信号Bがカウンタ11の出力信号
Xとして直接伝達される故障が発生すると、位置信号A
とB及びカウンタ11の正常/異常に関係なく出力信号
XとX′が一致して出力信号ZABが発生する虞れがあ
る。このような誤りを回避するために、本実施形態では
立下り微分回路14として図6で示す光結合素子を用い
る構成を採用している。
【0035】かかる立下り微分回路14の構成によれ
ば、位置信号Bがリセット信号Rとして直接カウンタ1
1に伝達されることがなく、上記のような誤りを回避で
きる。次に、動作正常確認部20について説明する。
【0036】まず、本発明の特徴である位置信号の正常
動作確認頻度を増大するための基本構成を図8に示し説
明する。図8において、カウンタaは位置信号s1を所
定数(例えばn個)入力するとカウントアップして出力
信号s2を出力する。また、カウント途中の予め設定し
たタイミングで出力信号s3を発生する。この出力信号
s3は立下り微分回路bを介してリセット信号s4とし
て別のカウンタcに入力する。カウンタcは、位置信号
s1が所定数、即ち、図9で出力信号s3の発生区間内
でカウントされる位置信号s1の数(k−k′)をn個
から減算した数(n−(k−k′))入力するとカウン
トアップして出力信号s5を出力するよう設定される。
そして、前記出力信号s3とs5の出力パターンの一致
/不一致を一致検出回路dで確認し、正常であれば出力
信号s6が発生する。但し、信号s3の誤りが必ずカウ
ンタaの出力信号s2に影響を与えるように、信号s3
は、カウンタの信号処理で用いられる信号を引き出す。
【0037】ここで、信号s1、s2、s3は、図4の
信号A、X、Cにそれぞれ相当し、カウンタaは、図4
のカウンタ11に相当する。信号s6は図3の出力信号
Qに相当する。
【0038】上記回路の動作タイムチャートを図9に示
す。カウンタaの動作正常は前述した図4の位置信号判
定部10で確認される。カウンタaが正常であれば信号
s3の発生タイミングは正しい。信号s3と信号s5の
発生パターンが一致していれば信号s3の発生タイミン
グは正しい。即ち、図9から判るように、カウンタaの
動作が、位置信号Bの1周期で位置信号Aのn個目とそ
の間のk〜k′の区間の2回確認できる。信号s3と同
様な信号を信号s3と異なる発生タイミングで複数個生
成すれば、位置信号Bの1周期における正常動作の確認
回数を生成した信号数だけ増大できることになる。
【0039】図10に、本実施形態のカウンタ11の具
体的構成を示す。図10において、カウンタ11は、例
えば3つの分周回路11A〜11Cと、分周回路11A
と11Bの間、分周回路11Bと11Cの間、及び分周
回路11Cの出力側にそれぞれ、2個づつ直列に設けら
れたインバータ11D〜11Iを備えて構成される。こ
こで、前記分周回路11A、11B、11Cは、それぞ
れr1分周、2分周、2分周を行うものとする。
【0040】かかるカウンタ11の動作を説明する。位
置信号Aの1パルスがΔθ(度)に該当するものとする
と、分周回路11Aの出力信号q1は、図11(A)の
ように2r1×Δθの周期でON/OFFする。同様
に、分周回路11Bの出力信号q2は、図11(B)の
ように4r1×△θの周期でON/OFFし、分周回路
11Cの出力信号q3は8r1×Δθの周期でON/O
FFする。3つの信号q1、q2、q3のON/OFF
状態の組合せは合計8通りあるので、この8通りの組合
せを用いて、正常動作確認頻度増大用の出力信号Cを発
生させることができる。また、所望の位置信号Xs生成
用の図3に示した出力信号Dを発生させることができ
る。
【0041】ここで、分周回路の出力側に2つのインバ
ータを直列に設けるのは、分周回路11A〜11CのO
N状態の出力だけしか使用できない場合、必ずしも位置
信号Aの1周期内の任意の角度範囲で安全制御用信号生
成のための出力信号Dを発生できないので、ON/OF
Fの両方の出力状態を用いざるを得ずOFFの出力を使
用するための否定信号を生成するためである。図10で
は、信号q1、q2、q3の否定信号を /q1、 /q
2、 /q3で示す。
【0042】また、これら否定信号を取り出すための分
岐路にインバータを配置すると、インバータが故障して
もカウンタ11の出力信号Xに影響を与えず、インバー
タの故障による出力信号Dの誤りが発見できない。図1
0の本実施形態のように、分周回路間にインバータを直
列に接続する構成にすれば、インバータ故障時は、カウ
ンタ11の最終段出力信号Xの発生パターンも正常時と
異なり出力信号Dの誤りが発見できる。
【0043】図12に、図8の基本構成に基づいた本実
施形態の動作正常確認部20の構成を示す。図12にお
いて、本実施形態の動作正常確認部20は、カウンタ1
1(図8のカウンタaに相当)の信号Cとして /q3・
q2・ /q1の組合わせ信号を論理積演算するANDゲ
ート21と、ANDゲート21の出力信号Xk(図8の
信号s3に相当)の立下り微分信号を生成する立下り微
分回路22と、立下り微分回路22(図8の立下り微分
回路bに相当)の出力をリセット信号として位置信号A
(図8の信号s1に相当)をカウントする第2カウンタ
23(図8のカウンタcに相当)と、ANDゲート21
の出力信号Xkとカウンタ23の出力信号Xk′(図8
の信号s5に相当)の出力パターンの一致/不一致を判
定し一致する時に出力信号TQ(図8の信号s6に相
当)を出力する第2一致検出回路24(図8の一致検出
回路dに相当)を備えて構成されている。ここで、立下
り微分回路22及び一致検出回路24は、図6及び図5
に示すと立下り微分回路14及び一致検出回路15と同
様の構成である。
【0044】ANDゲート21は、図13のように、3
つのフォトカプラPC2〜PC4、抵抗R6〜R9、交
番信号の入力によりON/OFFするトランジスタTr
2、及び倍電圧整流する2つのコンデンサC2,C3と
2つのダイオードD2,D3等を備えて構成されてい
る。
【0045】位置信号発生部30は、図12の動作正常
確認部20と略同様の構成である。動作正常確認部20
と異なる部分を図12の括弧内の符号を用いて説明する
と、位置信号発生部30では、ANDゲート31に位置
信判定部10から信号Dが入力して、立下り微分回路3
2を介してリセット信号が生成され、カウンタ33の出
力信号を一致検出回路34に出力すると共に点線で示す
ように安全制御用の所望の位置信号Xsとして直接図3
のANDゲート60にも出力し、一致検出回路34から
の判定信号ZがANDゲート40に出力される構成が異
なる。そして、本実施形態では、信号Dを信号Cと位相
が180度ずれたq3・ /q2・q1の組合わせ信号と
している。
【0046】次に、本実施形態の位置信号生成装置の動
作を図3〜図13の各図を参照して説明する。機械可動
部の動作により、既存の第1及び第2位置検出部2,3
から位置信号A,Bが発生する。位置信号判定部10で
は、位置信号Bが立下がってから次に位置信号Bが発生
した時に正常にn個番目の位置信号Aが発生し、カウン
タ11のカウントアップ出力信号Xが発生し、出力信号
XとANDゲート13の出力信号X′が一致すれば、一
致検出回路15から出力信号ZABは発生する。また、位
置信号Bが立下がってから次に発生するまでのカウンタ
11のカウントアップ途中で、図9で示すように位置信
号Aのk番目からk′番目の範囲で信号C=1(= /q
1・q2・ /q3=1)は発生し、信号C=1と180
度位相がずれた位置で信号D=1(=q1・ /q2・q
3=1)は発生する。
【0047】動作正常確認部20では、信号Cの入力で
図12のANDゲート21から信号Xkが発生する。こ
のとき、カウンタ23の位置信号A入力数が正常にn−
(k−k′)個であればカウントアップ信号Xk′が発
生する。そして、信号Cが立下がると立上がり微分回路
22からリセット信号が発生しカウンタ23がリセット
され、信号XkとXk′は共に停止する。従って、信号
XkとXk′の発生パターンは一致し、図12の一致検
出回路24から出力信号TQが発生し動作正常確認を示
す。
【0048】同様にして、位置信号発生部30では、信
号Dの入力で図12のANDゲート31から安全制御用
の所望の位置信号Xsが発生し、カウンタ33の位置信
号A入力数が正常に図1のn−(m−m′)個であれば
カウントアップ信号Xs′が発生する。信号Dが立下が
り立上がり微分回路32からリセット信号が発生しカウ
ンタ33がリセットされて信号XsとXs′は共に停止
する。従って、信号XsとXs′の発生パターンは一致
し、図12の一致検出回路34から出力信号Zが発生し
動作正常確認を示す。また、前記所望の位置信号Xs
は、ANDゲート60の一方の入力端に入力する。
【0049】プリセット信号Pが発生している時に、前
述のように、位置信号判定部10、動作正常確認部20
及び位置信号発生部30から出力信号ZAB、TQ、Zが
発生しANDゲート40から論理値1の出力信号が発生
すれば、自己保持回路50から論理値1の出力信号が発
生する。従って、ANDゲート60は、所望の位置信号
Xsと自己保持回路50の出力信号により、安全制御用
の最終的な所望の位置信号Xs*を発生する。この位置
信号Xs*は、例えば機械運転の許可信号として使用さ
れ、位置信号Xs*が発生している時のみ、機械可動部
を可動可能として作業者の安全を確保するような安全制
御を行う。
【0050】かかる位置信号生成装置によれば、既存の
位置検出部を利用して安全制御に係る所望の位置信号X
*を生成できるので、既に設備されている機械に対し
ても容易に適用でき、既設の機械設備の安全性を向上で
きる。また、位置信号Bの1サイクルにおいて、位置信
号判定部10、動作正常確認部20及び位置信号発生部
30で、それぞれ異なるタイミングで3回の動作正常の
確認が行われるため、作業者の安全確保に対する信頼性
をより一層向上できる効果がある。
【0051】尚、信号Cの発生タイミングは、適宜設定
すれば良く、信号TQの発生を、Xs発生後のq3・q
2・ /q1=1の区間で発生させるようにしても良く
い。この場合、所望の位置信号Xs発生後に、正常確認
の動作が行われることになる。
【0052】ところで、上述の実施形態では、例えば、
検査信号Xsの発生を確認して自己保持し位置信号Xs
*が発生しまった後、位置信号Aが断線等で消滅した場
合、位置信号Xsが誤って継続しても発見できず、位置
信号Bが発生するまでこの誤りは発見できない。
【0053】この問題を解消するための信号TQの発生
回路の実施形態を図14に示す。図14の回路では、8
通りの組合わせ信号 /q3・ /q2・ /q1〜q3・q
2・q1を使用して、信号q1のON/OFF周期(即
ち、角度2r1×Δθ毎)で正常確認が連続的に行われ
る。
【0054】図14の動作正常確認回路70は、組合わ
せ信号 /q3・ /q2・ /q1〜q3・q2・q1と位
置信号Aをそれぞれ入力してそれぞれの組合わせ信号 /
q3・ /q2・ /q1〜q3・q2・q1の各区間で動
作正常確認を行う判定回路としての複数の回路71−1
〜71−8と、これら各回路71−1〜71−8の出力
を論理和演算する論理和回路であるORゲート72とを
備えて構成される。各回路71−1〜71−8は、同一
の構成であり、回路71−1を例に説明すれば、図12
のANDゲート、立下がり微分回路及びカウンタで構成
される回路71Aと、回路71Aの各出力信号の立下り
微分信号を生成する立下り微分回路71B,71Cと、
両立下り微分回路71B,71Cの出力信号を論理積演
算するANDゲート71Dとで構成される。
【0055】かかる構成では、機械可動部が駆動され角
度が変化すると、各回路71−1〜71−8において正
常が確認された時のみ立下り微分信号が発生し、AND
ゲートから図15に示すように論理値1の信号k1〜k
8が連続的に発生し、信号T Qは連続的に発生する。図
15は、q3・ /q2・q1(k6)=1で機械可動部
が停止し、q3・ /q2・q1(k6)=1で固定した
場合を示す。この場合、信号TQは消滅し安全位置を示
すための位置信号Xsが消滅し、最終的な位置信号Xs
*も消滅する。しかし、機械可動部の停止状態では安全
位置を示す位置信号Xs*は必要ない。
【0056】図16は、本発明の位置信号生成装置と人
不在検出信号を用いて構成する安全制御システムを示
す。図16において、位置信号生成装置100は、図1
4の構成に基づいて正常確認信号TQを発生するもので
ある。また、信号ZABとXsは図3の位置信号判定部1
0と位置信号発生部30で生成されるものである。AN
Dゲート101は、信号TQとXsの論理積出力をAN
Dゲート102の一方の入力端に出力し、自己保持回路
103は図3のものと同じでその出力をANDゲート1
02の他方の入力端に出力する。人不在検出信号H(H
発生:安全、H非発生:危険)は、ANDゲート102
からの安全制御用の所望の位置信号Xs*の出力と同様
にORゲート104に入力し、ORゲート104から機
械運転の許可信号Opが発生する。
【0057】かかる構成の安全制御システムでは、人不
在検出信号Hが非発生(論理値0)であっても、機械可
動部位置が安全位置にあれば位置信号生成装置値100
の位置信号Xs*によって許可信号Opは発生し機械可
動部の運転が許可される。また、人不在検出停止状態か
ら機械可動部を再起動するのに信号Hを用いる。可動部
が再起動され再び信号TQが発生すれば、人不在検出信
号Hが安全を示さない状態(非発生状態)であっても、
位置信号生成装置100で生成される位置信号Xs*
基づいて機械可動部の運転を安全に継続できる。
【0058】上述の各実施形態において、カウンタの代
わりにシフトレジスタを用いてもよい。位置信号判定部
10内のカウンタ11と動作正常確認部20(位置信号
発生部30)内のカウンタ23(33)のどちらか一方
を、或いは両方をシフトレジスタにかえてもよい。
【0059】図17は、図4のカウンタ11をシフトレ
ジスタで構成した場合である。図17において、シフト
レジスタ80は、n個のフリップフロップで構成され
る。初段のフリップフロップには入力信号として、第2
位置信号Bに基づいて生成される図4のサンプル/ホー
ルド回路12からの信号Bsが入力する。全てのフリッ
プフロップには、クロックとして信号Aが、リセット信
号として図4の立下り微分回路14の出力信号Rがそれ
ぞれ入力する。また、図3の動作正常確認部20に出力
する検査信号Cは、k番目〜(k′−1)番目のフリッ
プフロップの出力で生成され、これら各出力信号を入力
するORゲート81の論理和出力を図12の信号Xkと
している。尚、図1に示すように、m〜m′の間で所望
の位置信号Xs*を得るための信号Dを発生させるなら
ば、m番目〜(m′−1)番目のフリップフロップから
出力を取り出してORゲートを介して位置信号Xsを発
生させる。
【0060】かかる構成の動作タイムチャートは図7と
同様であり、シフトレジスタ80は、位置信号Aが発生
する毎に、各フリップフロップから信号Bsのパルス幅
を有する信号が順次発生し、図7のように、n個目の位
置信号Aが発生すると最終段のフリップフロップからパ
ルス信号が発生する。また、その途中の過程で、k個目
〜(k′−1)個目の位置信号Aが入力する間、対応す
るフリップフロップが順次出力を発生するので、その間
ORゲート81から出力が発生し、信号Xkが生成され
る。信号Xkは、k個目の位置信号Aが入力すると停止
する。
【0061】図18は、シフトレジスタの別の構成例で
ある。図18において、このシフトレジスタ80′と図
17のシフトレジスタ80の異なる部分は、初段のフリ
ップフロップに信号Bsの代わりに定電圧VCCを入力
し、図10のカウンタの場合と同様に各フリップフロッ
プ間に直列に2つのインバータを接続し、また、信号X
kは、k番目のフリップフロップの出力とk′番目のフ
リップフロップの出力の反転信号をANDゲート81′
で論理積演算して得る構成である。
【0062】かかる構成では、位置信号Aの入力毎に各
フリップフロップの出力が立上る個とは同じであるが、
出力の立上ったフリップフロップは、リセット信号Rが
入力するまでその出力を継続する。従って、k′番目の
フリップフロップの出力が立上るとその反転信号が入力
するANDゲートの出力が立下り信号Xkが停止するよ
うになる。
【0063】図19は、動作正常確認部20及び位置信
号発生部30に設ける図12に示すカウンタ23,33
をシフトレジスタに置き換える場合の構成例を示す。図
19は、動作正常確認部20のカウンタ23の代わりに
シフトレジスタ90を用いた例であり、シフトレジスタ
90は、初段のフリップフロップに定電圧VC Cを入力
し、n−((k′−1)−k)番目のフリップフロップ
の出力を信号Xk′として出力する構成である。位置信
号発生部30のカウンタ33の代わりにシフトレジスタ
を用いた場合は、図1に示すように、m〜m′の間で所
望の位置信号Xs*を発生させるならば、n−((m′
−1)−m)番目のフリップフロップの出力を図12の
信号Xs′として出力させればよい。図19中、リセッ
ト信号Rxは、図12の立下り微分回路22(32)の
出力である。
【0064】尚、本発明の位置信号生成装置は、プレス
機械だけでなく他の機械設備にも適用できることは言う
までもない。本実施形態で使用する自己保持回路、AN
Dゲートは、故障時には出力信号を生成しないフェール
セーフな構成であり、電源枠外処理と演算発振器を用い
て構成することができ、米国特許4,757,417 号明細書、
米国特許5,027,114 号明細書、WO94/23303 及びWO
94/23496 等で公知である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、繰り返し動作を行う機械設備の機械
可動部と人体の衝突回避のための安全制御用位置信号を
生成するのに、既存の検出手段を利用でき、新たな検出
手段を設ける必要がない。また、1回のサイクル内での
互いの検出手段の比較回数を増大できる。従って、低コ
ストで機械設備の安全性及び信頼性を向上できる。
【0066】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5の発明の効果に加えて、位置信号生成装置が故障し
て停止した時、プリセット信号を与えないと再起動でき
ず安全性がより向上する。
【0067】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜6の発明の効果に加えて、第1位置信号に故障等が発
生した時、直ちに装置出力が停止して危険を示すことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図
【図2】図1の動作を説明するタイムチャート
【図3】本発明の第1実施形態を示すブロック図
【図4】図3の位置信号判定部の構成図
【図5】図4の一致検出回路の構成図
【図6】図4の立下り微分回路の構成図
【図7】位置信号判定部の動作を説明するタイムチャー
【図8】図3の動作正常確認部の構成図
【図9】図8の動作を説明するタイムチャート
【図10】図4のカウンタの構成図
【図11】図10の分周回路の動作説明図
【図12】図3の位置信号発生部の構成図
【図13】図12のANDゲートの構成図
【図14】動作正常確認部の別の構成図
【図15】図14の動作説明図
【図16】図14の動作正常確認部を備える本発明の位
置信号生成装置を用いた安全制御システムの構成図
【図17】図4のカウンタに代えてシフトレジスタを用
いた構成図
【図18】シフトレジスタの別の構成例を示す図
【図19】図12のカウンタに代えてシフトレジスタを
用いた構成図
【符号の説明】
1 位置信号生成装置 2 第1位置検出部 3 第2位置検出部 10 位置信号判定部 11、23、33 カウンタ 13、21、31、40、60、71D ANDゲー
ト 14、22、32、71B、71C 立下り微分回路 15、24、34 一致検出回路 20 動作正常確認部 30 位置信号発生部 50 自己保持回路 72 ORゲート 80、80′、90 シフトレジスタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出対象の位置に応じて、第1位置検出手
    段から発生する第1位置信号と、該第1位置信号の所定
    数毎に第2位置検出手段から発生する第2位置信号とに
    基づいて前記検出対象の特定位置を示す所望の位置信号
    を生成する位置信号生成装置であって、 前記第2位置信号の1サイクル当たり前記第1位置信号
    が前記所定数発生した時、動作正常の第1の判定出力を
    発生する位置信号判定手段と、 前記第2位置信号の発生サイクル途中で前記位置信号判
    定手段から出力される正常確認頻度増大用検査信号の1
    サイクル当たり前記第1位置信号が予め設定した設定数
    発生した時、動作正常の第2の判定出力を発生する動作
    正常確認手段と、 を備え、 前記第1及び第2の判定出力が発生している時のみ、前
    記所望の位置信号を発生する構成したことを特徴とする
    位置信号生成装置。
  2. 【請求項2】前記第2位置信号の発生サイクル途中で前
    記検査信号と異なるタイミングで前記位置信号判定手段
    から出力される第3位置信号を、前記第1及び第2の判
    定出力が発生している時のみ、正常動作確認済みの前記
    所望の位置信号として出力する位置信号出力手段とを備
    えて構成した請求項1に記載の位置信号生成装置。
  3. 【請求項3】前記位置信号判定手段は、 前記第2位置信号でリセットされ、前記第1位置信号の
    入力数が前記所定数になる毎にカウントアップ出力を発
    生すると共にカウントアップ以前の互いに異なる所定タ
    イミングで前記検査信号及び第3位置信号をそれぞれ発
    生する第1カウンタと、 該第1カウンタの前記カウントアップ出力の発生パター
    ンと前記第2位置信号の発生パターンが一致した時に前
    記第1の判定出力を発生する第1一致検出回路と、 を備えて構成された請求項1又は2に記載の位置信号生
    成装置。
  4. 【請求項4】前記動作正常確認手段は、 前記検査信号でリセットされ、前記第1位置信号が前記
    設定数入力する毎にカウントアップ出力を発生する第2
    カウンタと、 前記第2カウンタのカウントアップ出力の発生パターン
    と前記検査信号の発生パターンが一致した時に前記第2
    の判定出力を発生する第2一致検出回路と、を備えて構
    成された請求項1〜3のいずれか1つに記載の位置信号
    生成装置。
  5. 【請求項5】前記位置信号出力手段は、 前記第3位置信号でリセットされ、前記第1位置信号が
    予め設定した設定数入力する毎にカウントアップ出力を
    発生する第3カウンタ、及び、該第3カウンタのカウン
    トアップ出力の発生パターンと前記第3位置信号の発生
    パターンが一致した時に動作正常を示す第3の判定出力
    を発生する第3一致検出回路からなる位置信号発生手段
    と、 前記第1〜第3の判定出力の論理積演算を行う第1論理
    積手段と、 該第1論理積手段の出力信号に基づいて生成される動作
    正常確認出力と前記位置信号発生手段から出力される前
    記第3位置信号の論理積演算を行い正常動作確認済みの
    前記特定位置を示す所望の位置信号を発生する第2論理
    積手段と、を備えて構成された請求項2〜4のいずれか
    1つに記載の位置信号生成装置。
  6. 【請求項6】前記位置信号出力手段は、前記第1論理積
    手段の論理積出力をホールド端子に入力し、プリセット
    信号をトリガ端子に入力し、ホールド入力とトリガ入力
    が共に入力した時に前記動作正常確認出力を前記第2論
    理積手段に出力すると共に前記動作正常確認出力でトリ
    ガ入力を自己保持する自己保持手段を備える構成である
    請求項5に記載の位置信号生成装置。
  7. 【請求項7】前記動作正常確認手段は、 前記位置信号判定手段から出力される検査信号でリセッ
    トされて前記第1位置信号が設定数入力する毎にカウン
    トアップ出力を発生するカウンタと、前記検査信号とカ
    ウントアップ出力の状態変化の一致を判定して所定時間
    出力を発生する判定回路を、前記位置信号判定手段から
    連続的に出力される複数の検査信号に対応して複数設
    け、該複数の判定回路の各出力信号を論理和回路で論理
    和演算し、該論理和出力を前記第2の判定出力として発
    生する構成とした請求項1〜3のいずれか1つに記載の
    位置信号生成装置。
  8. 【請求項8】前記動作正常確認手段からの第2の判定出
    力が発生し、且つ、プリセット信号による前記第1の判
    定信号の自己保持出力が発生している時に、前記第3の
    位置信号を、前記所望の位置信号として出力する構成と
    した請求項7に記載の位置信号生成装置。
  9. 【請求項9】前記位置信号判定手段は、 前記第1カウンタに代えてシフトレジスタを備え、該シ
    フトレジスタは、前記第2位置信号でリセットされ、前
    記第1位置信号をクロックとして第1位置信号の入力毎
    に入力信号をシフトし第1位置信号が所定数入力した時
    に出力信号を生成して前記第1一致検出回路に出力する
    と共にシフト途中の前記第1及び第2の設定タイミング
    で前記検査信号及び第3位置信号をそれぞれ発生する構
    成である請求項3に記載の位置信号生成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015211984A (ja) * 2014-05-03 2015-11-26 フィースラー エレクトロニク ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 成形装置及び成型装置を作動させる方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015211984A (ja) * 2014-05-03 2015-11-26 フィースラー エレクトロニク ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 成形装置及び成型装置を作動させる方法

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