JP2000288411A - イオン交換樹脂層の境界面検出方法 - Google Patents

イオン交換樹脂層の境界面検出方法

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JP2000288411A JP11098355A JP9835599A JP2000288411A JP 2000288411 A JP2000288411 A JP 2000288411A JP 11098355 A JP11098355 A JP 11098355A JP 9835599 A JP9835599 A JP 9835599A JP 2000288411 A JP2000288411 A JP 2000288411A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン交換樹脂層の境界面の検出に際して簡
便な画像処理手法を提供する。 【解決手段】 アニオン交換樹脂21とカチオン交換樹
脂22とが分離された境界面23の近傍を複数の監視カ
メラ13で撮像する。階調表示された画像データの各画
素データを所定のしきい値に基づいて2値化し、2値化
したデータを水平走査線方向に加算する。各樹脂の色の
差に起因して、アニオン交換樹脂は殆どが白に、カチオ
ン交換樹脂は殆どが黒に、夫々二値化されるので、加算
したデータを各領域毎に比較することによって境界面2
3を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン交換樹脂層
の境界面検出方法に関し、詳しくは、イオン交換樹脂を
利用したイオン交換装置においてイオン交換樹脂の再生
時に行われるイオン交換樹脂層の境界面の検出方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】イオン交換樹脂を用いた純水製造装置等
のイオン交換装置が発電所の復水処理等に広く用いられ
ている。その内の一つとして、陽イオン(アニオン)交
換樹脂と陰イオン(カチオン)交換樹脂とが1つのイオ
ン交換樹脂塔内に収容された混床式イオン交換装置が知
られている。
【0003】混床式イオン交換装置では、原水を所定量
以上処理したイオン交換樹脂は、そのイオン交換性能が
低下するので、イオン交換樹脂の再生処理が必要とな
る。再生処理に利用する薬剤は、目的とするイオン交換
樹脂の種類によって異なるため、イオン交換樹脂の再生
処理に先立って、アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂
とを分離塔内で分離する処理が必要となる。この分離処
理には、一般に分離塔の下部から逆洗水を供給し、双方
のイオン交換樹脂の沈降速度の差に基づいてこれら樹脂
を上下に分離する方法が用いられる。
【0004】例えば、火力発電所や原子力発電所の復水
処理に用いられる復水脱塩装置においては、脱塩塔とし
て上述のような混床式イオン交換装置が用いられてお
り、この脱塩塔内のイオン交換樹脂を再生する場合に
は、充填されているイオン交換樹脂を脱塩塔とは別に設
けた再生設備内のカチオン再生塔に移送し、該カチオン
再生塔を分離塔として上述のようなイオン交換樹脂の分
離処理を行う。
【0005】イオン交換樹脂層の分離処理が完了し、そ
の境界面が所定のレベル範囲にあることが検出される
と、上部のアニオン交換樹脂を別の再生塔に移送し、下
部のカチオン交換樹脂をカチオン再生塔内に残留させ、
夫々をアルカリ及び酸と接触させて再生処理を行う。
【0006】また、上記とは別に、イオン交換樹脂塔自
体を分離塔として用い、双方のイオン交換樹脂を分離塔
内で2層に分離させ、夫々をアルカリ及び酸と接触させ
て再生処理を行う方法も採用される。
【0007】再生後のイオン交換樹脂の性能を高く維持
するためには、分離塔内で双方のイオン交換樹脂層の境
界面を正確に検出しこれらを分離する必要がある。例え
ば、特開平4−83538号公報は、この目的で行われ
る、イオン交換樹脂塔内における境界面検出方法を提案
している。
【0008】上記公報に記載の境界面検出方法では、図
6に示すように、境界面上部のアニオン交換樹脂は粒子
サイズが大きく、境界面下部のアニオン交換樹脂は粒子
サイズが小さいという、双方のイオン交換樹脂の粒子サ
イズの相違に着目している。つまり、イオン交換樹脂塔
の内部を撮像するように設置された撮像装置でイオン交
換樹脂層の境界面近傍を撮像し、撮像した画像情報か
ら、水平方向に並ぶ粒子数を各レベル毎にカウントし、
その粒子数が最も大きく変化するレベル面を境界面23
として検出している。
【0009】境界面23の検出の画像処理では、粒子2
1、22相互の境界面が暗くなることに着目し、まず、
画像データの各点における濃淡の階調に基づいて画像デ
ータを「明」又は「暗」に2値化し、その暗データの部
分を粒子相互の境界面であるとする。次いで、その境界
面に囲まれた画像データの明部分を個々の粒子と判断
し、これら個々の粒子の個数を水平方向にカウントし、
そのカウントした数を相互に比較している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のイオン交換
樹脂層の境界面検出方法によると、画像データから個々
の粒子を判断する際に、粒子相互の境界面の検出や、各
画素データが何れの粒子に属するか等の判断に利用する
アルゴリズムが複雑であり、処理時間も長いという問題
がある。
【0011】また、上記アルゴリズムソフトウエアの一
部は、処理速度が速い画像ボードを利用することが出来
るものの、この場合、画像ボードのバージョンが変わる
と、そのために変更しなければならない他のソフトウエ
ア部分が多いことから、ソフトウエア改造のためのコス
トアップが生ずるという問題もあった。
【0012】本発明は、上記に鑑み、従来のイオン交換
樹脂層の境界面の検出方法を改良し、簡単なアルゴリズ
ムから成るソフトウエアを用いることで処理時間を短く
し、且つ、ソフトウエアの頻繁な変更を要しない、イオ
ン交換樹脂層の境界面の検出方法を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のイオン交換樹脂層の境界面の検出方法は、
垂直方向に分離したアニオン交換樹脂層とカチオン交換
樹脂層との間の境界面を検出する、イオン交換樹脂層の
境界面の検出方法において、前記境界面近傍を撮像手段
で撮像し、該撮像手段で得られた階調データを各画素毎
に所定のしきい値と比較して2値化し、該2値化された
データを垂直方向に区分された各垂直領域内で夫々加算
し、該加算された各垂直領域のデータを相互に比較し、
データ相互の差が大きい垂直領域の境界を前記境界面と
判定することを特徴とする。
【0014】本発明のイオン交換樹脂層の境界面の検出
方法によると、境界面検出のアルゴリズムが簡素である
ので、処理時間が短くて済む。また、ソフトウエアの変
更も少なくて済むため、そのコストも低い。ここで、本
発明で用いる用語「加算」には、通常の加算の他に、平
均値の計算や最頻値等の計算をも含む。2値化データの
演算では、これらは加算と同様の手順で求め得るからで
ある。
【0015】上記階調データを0〜255のレベルに区
分する場合には、前記所定のしきい値を例えば5〜15
の範囲で選定する。或いは、これに代えて、画像全体を
白黒反転させ、しきい値を235〜250の範囲で選定
することもできる。更に、得られた階調データに従って
しきい値を選定することも好ましい態様である。この場
合、アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂との樹脂自体
の色の相違により、アニオン交換樹脂層の領域の殆どが
「白」に、カチオン交換樹脂層の領域の殆どが「黒」に
夫々2値化されるようなしきい値を選定する。このよう
な2値化を行うことにより、その後の処理が容易であ
る。例えば、判別分析法等を利用してしきい値を定め
る。
【0016】前記境界面の座標を水平方向に区分された
複数の水平領域内で測定し、該測定された複数の境界面
の座標に基づいて計算された座標をイオン交換樹脂層の
境界面とすることも本発明の好ましい態様である。この
場合、複数の水平領域で座標を計算することにより、よ
り正確な境界面の座標が得られる。
【0017】また、前記撮像手段を垂直方向に区分され
た複数の撮像領域の夫々に対応して配設される複数の撮
像装置として構成し、前記所定のしきい値を各撮像装置
から得られた階調データに対応して各撮像領域毎に選定
することも好ましい態様である。この場合、複数の撮像
装置を設けることによりきめ細かな映像データが得ら
れ、また、各撮像装置から得られた階調データに対応し
てしきい値を決めることで、各撮像装置毎の特性の相違
等による影響が排除できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1
は、本発明の一実施形態例のイオン交換樹脂層の境界面
の検出方法を実施するイオン交換装置を示す模式的断面
図である。イオン交換装置10は、例えば数メートル高
さのイオン交換樹脂塔11を有し、その内部にアニオン
交換樹脂21とカチオン交換樹脂22とが収容されてい
る。イオン交換樹脂塔11の高さ方向の略中央付近には
覗き窓12が形成され、その覗き窓12には塔内部を監
視する複数の監視カメラ13から成る監視カメラ群が取
り付けられている。覗き窓12の長さは例えば300m
mである。監視カメラ13の信号は、画像処理ソフトウ
エアから成る画像ボード14を経由し、画像処理装置を
なすPLCシーケンサ15に入力される。
【0019】監視カメラ13は、垂直方向に例えば6台
がアレイ状に配列され、夫々の監視カメラ13が、アニ
オン交換樹脂21とカチオン交換樹脂22の分離処理に
おいて予測される境界面23の近傍の所定位置を監視し
ている。塔内の照明には、各監視カメラに付属する白色
又はカラー蛍光灯が使用され、各監視カメラ13のレン
ズにはレンズフィルタが設けられる。レンズフィルタ
は、監視対象の粒子による蛍光灯の光の乱反射を防止し
ている。
【0020】各監視カメラ13の監視領域は、水平(X
軸)方向に5乃至6箇所に分割された水平領域から成
り、各水平領域は略40mm程度の幅を有する。各監視
カメラ13の垂直(Y軸)方向の監視エリアは約50m
m程度であり、垂直方向の各監視エリア(撮像領域)は
オーバーラップしている。重複して得られた撮像領域の
内で、より良好なデータを与える映像が選択される。こ
れにより、画像データ中の反射光のような解析阻害要因
を排除する。
【0021】本検出装置では、イオン交換樹脂の分離処
理において、覗き窓12の下端から100mm〜200
mmの範囲に境界面23が検出されたときに、所定の分
離が得られたものと判断し、次のイオン交換樹脂の取出
しステップに移行するようにイオン交換装置を制御す
る。また、所定の境界面が検出されない場合には、引き
続き分離処理を続行するように制御する。更に、検出さ
れた境界面23が前記所定の範囲に存在しない場合に
は、境界面が異常であるとして、分離工程を一旦中断す
る、この場合、イオン交換樹脂塔11内を点検の上で樹
脂層の分離処理を再度行う。
【0022】図2は、上記実施形態例の検出装置におけ
る処理の一例を示している。分離工程の進捗に対応して
境界面の検出処理がスタートすると、まず、i=1、j
=1として(S1)、第1(i番目)の監視カメラの第
1(j番目)の水平領域から画像データが取得される
(S2)。次いで、画像データに含まれる各画素データ
について「白(=1)」又は「黒(=0)」の2値化判
定がなされ、更に、フィルタ処理が実行されて(S
3)、各画素データが決定される。このフィルタ処理で
は、多数の「1」に隣接する少数の「0」を1に置き換
える。
【0023】次いで、上記決定された各画素データに基
づいて、エッジ処理が行われて第1の水平領域における
境界面の判定及びそのレベル(Y座標)が求められる
(S4)。jをj+1とし、jが5以下であると(S
5、S6)、ステップS2に戻り、第1の監視カメラの
第2の水平領域について同様な処理を行う。このエッジ
処理は、jが5になるまで繰り返して行われ、第1の監
視カメラの全ての水平領域(j=1〜5)についてエッ
ジ処理が行われる。
【0024】引き続き、順次にi=2〜6として、第2
乃至第6の監視カメラについて同様な処理が行われる
(S2〜S8)。これによって、全ての監視区域につい
てエッジ処理が行われる。
【0025】上記エッジ処理では、まず、256階調の
各画素データについて、その画素データがしきい値より
も高いか低いかが判定される。このしきい値は、例えば
レベル0〜255に区分される階調データについて、レ
ベル5〜15の内から適当な値が1つ選定される。この
選定されたしきい値よりも高いデータは「白」、しきい
値よりも低いデータは「黒」と判定される。このような
しきい値を採用すると、境界面付近に位置する粒子サイ
ズが大きなアニオン交換樹脂21は殆どの画素データが
白で、僅かに各粒子間の境界部分のみが黒となる。ま
た、境界面付近に位置する粒子サイズが小さなカチオン
交換樹脂は殆どの画素データが黒となる。そこで、1水
平走査線或いは所定数の水平走査線をまとめて1つの垂
直領域とし、この各垂直領域毎の画素データの和を演算
で求める。その和を垂直領域毎に相互に比較することに
よって、白と黒の境界の存在の有無、或いは、その境界
位置を判定することができ、エッジ処理が可能となる。
【0026】イオン交換樹脂が実際に分離し、各監視カ
メラ13からのデータについてエッジ処理が終了する
と、X軸方向で5つに分割された各水平領域についての
境界面がY座標として求まる。次いで、ステップS9に
移行し、分離塔内の全体の境界面の計算が行われる。
【0027】図3は、ステップS9の境界面計算ルーチ
ンの一例を示すフローチャートである。この境界面計算
ルーチンでは、正規分布処理に基づいて実際の境界面が
判定される。まず、前記5つの領域のY座標から正規曲
線が計算され(S21)、次いで、フィルタ処理によっ
て、所定の範囲内以外のY座標データが無効データとし
て除かれる(S22)。更に、残った正規分布曲線から
その最大度数を与えるY座標が選定される(S23)。
【0028】次いで、ステップS24に移行し、最大度
数が所定のしきい値よりも大きいか否かが判定される。
最大度数が所定のしきい値よりも小さいと、求められた
エッジを正しい境界面と判定することが出来ないので、
図2のステップS1に戻り、第1の監視カメラからの画
像データの取得に始まる一連のステップが繰り返され
る。
【0029】最大度数が所定のしきい値以上であれば
(S24)、この正規化処理で得られたY座標を正しい
境界面として認定し(S25)、図2のステップS10
に移行する。ステップS10で境界面をY軸上にプロッ
トし、このプロットされたY座標値が所定の範囲内(覗
き窓下端から100〜200mm)にあるか否かが更に
判定される(S11)。Y座標値が所定の範囲内にあれ
ば、分離処理により正常な境界面が得られたものとして
(S12)、次のプロセスステップに移行するために工
程自動歩進が進められる(S13)。また、ステップS
11で、求められたY座標が所定の範囲内にないものと
判定されると、ステップS14に移行し、境界面異常の
アラームが出され、工程歩進がなされず、その場で待機
の指令が出される(S15)。
【0030】上記実施形態例における画像処理方法で
は、画像データの処理に際して、各画像データが所定の
しきい値よりも大きいか否かの判定を行い、その結果に
基づいてエッジ処理を行うようにしたので、従来の粒子
の位置を判定する画像処理に比してその処理が簡素にな
り、データ処理時間が大幅に低減する。また、複数の水
平領域で夫々にエッジ処理を行い、得られた複数のエッ
ジデータを正規化処理によって加工したので、信頼性が
高い境界面データが得られる。
【0031】なお、監視カメラで得られた映像データ
が、充分な濃淡を与えない場合には、得られた階調デー
タを2値化した後に、画面上の位置に関して微分処理
し、各粒子間の境界を強調することが出来る。また、各
監視カメラ毎の特性が異なることによって、境界面の検
出に影響を与えることも考えられる。このような影響を
排除するには、各監視カメラの画面毎に階調データの平
均値を検出し、その平均値に基づいて、各撮像エリア毎
に前記2値化のしきい値を決定することも出来る。
【0032】図4は、上記実施形態例の境界面計算ルー
チンの別の例を示すフローチャートである。この例で
は、各監視カメラが6個の水平領域に区分され、得られ
た6個のY座標に基づいて実際の境界面が計算される。
図5は、上記境界面計算ルーチンによって境界面が求め
られる計算の具体例を表形式で示している。ここでは、
エッジ処理によって6個のY座標が、y1=280、y
2=180、y3=177、y4=170、y5=158、
y6=30として求まった例を挙げている。
【0033】まず、ステップS31においてI=1、k
=2として、ZIk=YI−Ykを計算し、第1の領域のY
座標(y1)と第2の領域のY座標(y2)の差
(Z12)を求める(S32)。引き続き、kを順次にイ
ンクリメントして、k=6迄のZIkを求める(S32〜
S34)。この状態が図5の表(a)に示されている。
【0034】更に、Iをインクリメントし、k=1〜6
(除く2)として、同様にZIkを求める(S32〜S3
5、図5表(b))。Iを更に順次にインクリメントし
て、I=6迄の全てのY座標についてZIkを求める(図
5表(c)〜(f))。次いで、各IについてZIkの絶
対値の平均値を求め、これを所定の基準値として比較し
(S37)、所定の基準値以上のZIkの絶対値の平均値
を与えるYIを廃棄し、その他のYIを平均して境界面の
座標とする(S38)。
【0035】この例では、図5表(a)に示すように、
y1とy2〜y6との間でZIkが大きな絶対値を与え、
その結果ZIkの絶対値平均が137と求められ、その平
均値が所定のしきい値100よりも大きいので廃棄され
る。同様に、表(f)に示すように、y6とy1〜y5
との間でZIkの絶対値が大きく、その平均値が163と
しきい値100よりも大きいので、y6が廃棄される。
その他のY座標(y2〜y5)については正常な値が得
られたものとして採用される。その結果、y2〜y5の
平均値171.25mmが境界面のY座標として決定さ
れる。以下、先の例と同様に、図2のステップS10に
移行する。
【0036】図4の境界面決定ルーチンによると、単純
な加減算や乗除算で計算が行われるので、境界面の決定
のための処理時間が速いメリットがある。
【0037】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明のイオン交換樹脂層の境界面
の検出方法は、上記実施形態例の構成にのみ限定される
ものではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及
び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のイオン
交換樹脂層の境界面の検出方法によると、画像データの
処理が簡素なアルゴリズムで行われるので、検出処理に
要する時間が短く、また、ソフトウエアの変更等のため
のコストも低く納まるので、イオン交換装置の性能の向
上及びコスト低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例のイオン交換樹脂層の境
界面の検出方法を実施するイオン交換装置の模式的ブロ
ック図。
【図2】図1のイオン交換装置における境界面の検出方
法を示すフローチャート。
【図3】図2の境界面計算ルーチンのフローチャートの
一例。
【図4】図2の境界面計算ルーチンのフローチャートの
他の例。
【図5】図4の境界面計算ルーチンにおける計算例を示
す表。
【図6】従来のイオン交換樹脂層の境界面の検出方法を
示すためのイオン交換樹脂層の断面図。
【符号の説明】
10:イオン交換装置 11:イオン交換樹脂塔 12:覗き窓 13:監視カメラ 14:画像ボード 15:PLCシーケンサ 21:アニオン交換樹脂 22:カチオン交換樹脂 23:境界面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に分離したアニオン交換樹脂層
    とカチオン交換樹脂層との間の境界面を検出する、イオ
    ン交換樹脂層の境界面の検出方法において、 前記境界面近傍を撮像手段で撮像し、該撮像手段で得ら
    れた階調データを各画素毎に所定のしきい値と比較して
    2値化し、該2値化されたデータを垂直方向に区分され
    た各垂直領域内で夫々加算し、該加算された各垂直領域
    のデータを相互に比較し、データ相互の差が大きい2つ
    の垂直領域の境界を前記境界面と判定することを特徴と
    する境界面の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記階調データが0〜255のレベルに
    区分され、前記所定のしきい値が、得られた階調データ
    に基づいて選定される、請求項1に記載の境界面の検出
    方法。
  3. 【請求項3】 前記撮像手段が垂直方向に区分された複
    数の撮像領域の夫々に対応して配設される複数の撮像装
    置を含み、前記所定のしきい値が各撮像装置のデータに
    対応して各撮像領域毎に選定される、請求項1又は2に
    記載の境界面の検出方法。
  4. 【請求項4】 前記境界面の座標を水平方向に区分され
    た複数の水平領域内で測定し、該測定された複数の境界
    面の座標に基づいて計算された座標を前記イオン交換樹
    脂塔内のイオン交換樹脂層の境界面とする、請求項1乃
    至3の何れかに記載の境界面の検出方法。
  5. 【請求項5】 前記2値化されたデータを、画面上の位
    置に関して微分処理する、請求項1に記載の境界面の検
    出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005265674A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Nikuni:Kk 流体判別方法および装置
WO2022080416A1 (ja) * 2020-10-13 2022-04-21 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社 性能評価システム、性能評価方法、プログラム、及び学習済みモデル

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