JP2000287544A - 樹木の管理剤および樹木の管理方法 - Google Patents
樹木の管理剤および樹木の管理方法Info
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- JP2000287544A JP2000287544A JP11095852A JP9585299A JP2000287544A JP 2000287544 A JP2000287544 A JP 2000287544A JP 11095852 A JP11095852 A JP 11095852A JP 9585299 A JP9585299 A JP 9585299A JP 2000287544 A JP2000287544 A JP 2000287544A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光触媒性物質の光励起により親水性現象を起
こすとともに有機物を酸化分解する性質を利用して樹木
の洗浄が容易にかつ確実にできる。 【解決手段】 光触媒性物質を含む水溶液からなる樹木
の管理剤を散布して樹木の表面に光触媒性物質を付着す
る。この光触媒性物質が光励起に応じて樹木の表面に親
水性現象を起こすとともに酸化分解して樹木の表面に付
着する汚染物を除去する。光触媒性物質は酸化チタンま
たは酸化亜鉛の少なくとも一種またはこれらの混合物で
ある。光触媒性物質の水溶液は消毒剤の水溶液を用いる
ことができる。
こすとともに有機物を酸化分解する性質を利用して樹木
の洗浄が容易にかつ確実にできる。 【解決手段】 光触媒性物質を含む水溶液からなる樹木
の管理剤を散布して樹木の表面に光触媒性物質を付着す
る。この光触媒性物質が光励起に応じて樹木の表面に親
水性現象を起こすとともに酸化分解して樹木の表面に付
着する汚染物を除去する。光触媒性物質は酸化チタンま
たは酸化亜鉛の少なくとも一種またはこれらの混合物で
ある。光触媒性物質の水溶液は消毒剤の水溶液を用いる
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、道路沿い
に植生されている樹木に付着した汚染物を除去する樹木
の管理剤および樹木の管理方法に関する。
に植生されている樹木に付着した汚染物を除去する樹木
の管理剤および樹木の管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば、道路沿いに植生された樹
木の維持管理は、樹木の性状、種類によって定期的に施
肥、消毒、洗浄作業などを行う必要があり、また、道路
に沿って植生された樹木の維持管理作業には、作業の都
度、交通規制をして安全対策を施さなくてはならず、し
かも、樹木にはは自動車の排気ガスによる煤煙などによ
り汚染物が付着し、樹木、特に葉の表面に油煙などが付
着、沈着すると、葉の表面の表皮が塞がれて炭酸ガス
(CO2 )の吸収する呼吸作用、太陽光線の吸収機能が
著しく低下し、樹木の成育を妨げて枯れることもあり、
従来は樹木のこれらの汚染物の洗浄は水を吹き付けて行
っていた。
木の維持管理は、樹木の性状、種類によって定期的に施
肥、消毒、洗浄作業などを行う必要があり、また、道路
に沿って植生された樹木の維持管理作業には、作業の都
度、交通規制をして安全対策を施さなくてはならず、し
かも、樹木にはは自動車の排気ガスによる煤煙などによ
り汚染物が付着し、樹木、特に葉の表面に油煙などが付
着、沈着すると、葉の表面の表皮が塞がれて炭酸ガス
(CO2 )の吸収する呼吸作用、太陽光線の吸収機能が
著しく低下し、樹木の成育を妨げて枯れることもあり、
従来は樹木のこれらの汚染物の洗浄は水を吹き付けて行
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、道路沿いなどに
植生された樹木に付着している汚染物の除去には、樹木
に水を吹き付けて洗浄を行っているが、洗浄効果に充分
に期待できず、頻繁に洗浄作業が必要であり、その洗浄
作業の都度、交通規制をして安全対策を施さなくてはな
らず、自動車専用道路沿いの樹木の洗浄作業では、交通
規制により渋滞を招き、頻繁な樹木の洗浄を行うことが
できなかった。
植生された樹木に付着している汚染物の除去には、樹木
に水を吹き付けて洗浄を行っているが、洗浄効果に充分
に期待できず、頻繁に洗浄作業が必要であり、その洗浄
作業の都度、交通規制をして安全対策を施さなくてはな
らず、自動車専用道路沿いの樹木の洗浄作業では、交通
規制により渋滞を招き、頻繁な樹木の洗浄を行うことが
できなかった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、光触媒性物質の光励起により親水性現象を起こすと
ともに有機物を酸化分解する性質を利用して樹木の洗浄
が容易にかつ確実にできる樹木の管理剤および樹木の管
理方法を提供するものである。
で、光触媒性物質の光励起により親水性現象を起こすと
ともに有機物を酸化分解する性質を利用して樹木の洗浄
が容易にかつ確実にできる樹木の管理剤および樹木の管
理方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の樹
木の管理剤は、樹木の表面に付着して光励起に応じて樹
木の表面に親水性現象を起こすとともに有機物を酸化分
解する光触媒性物質を含む水溶液からなるものである。
木の管理剤は、樹木の表面に付着して光励起に応じて樹
木の表面に親水性現象を起こすとともに有機物を酸化分
解する光触媒性物質を含む水溶液からなるものである。
【0006】そして、樹木の表面に散布により付着した
水溶液に含まれる光触媒性物質が太陽光線による光励起
により、樹木の表面に親水性現象が起きるとともに樹木
に付着している光触媒性物質は有機物を酸化分解し、分
解された物質は降雨または水洗により容易に除去され
る。
水溶液に含まれる光触媒性物質が太陽光線による光励起
により、樹木の表面に親水性現象が起きるとともに樹木
に付着している光触媒性物質は有機物を酸化分解し、分
解された物質は降雨または水洗により容易に除去され
る。
【0007】請求項2記載の発明の樹木の管理剤は、請
求項1記載の樹木の管理剤において、光触媒性物質は酸
化チタンまたは酸化亜鉛の少なくとも一種またはこれら
の混合物である。
求項1記載の樹木の管理剤において、光触媒性物質は酸
化チタンまたは酸化亜鉛の少なくとも一種またはこれら
の混合物である。
【0008】そして、酸化チタンまたは酸化亜鉛は、太
陽光線による光励起による親水性現象が顕著であるとと
もに有機物の酸化分解作用が効率よく行われ、汚染物質
の除去が効率よく行われる。
陽光線による光励起による親水性現象が顕著であるとと
もに有機物の酸化分解作用が効率よく行われ、汚染物質
の除去が効率よく行われる。
【0009】請求項3記載の発明の樹木の管理剤は、請
求項1または2記載の樹木の管理剤において、光触媒性
物質の水溶液は消毒剤の水溶液である。
求項1または2記載の樹木の管理剤において、光触媒性
物質の水溶液は消毒剤の水溶液である。
【0010】そして、散布した水溶液に含まれる付着し
た光触媒性物質、好ましくは酸化チタンまたは酸化亜鉛
が樹木の表面に付着することにより光触媒性物質が樹木
の汚染物質の除去作用と同時に樹木の消毒を行うことが
できる。
た光触媒性物質、好ましくは酸化チタンまたは酸化亜鉛
が樹木の表面に付着することにより光触媒性物質が樹木
の汚染物質の除去作用と同時に樹木の消毒を行うことが
できる。
【0011】請求項4記載の発明の樹木の管理方法は、
光触媒性物質を含む水溶液からなる樹木の管理剤を散布
して樹木の表面に光触媒性物質を付着し、この光触媒性
物質が光励起に応じて樹木の表面に親水性現象を起こす
とともに有機物を酸化分解して樹木の表面に付着する汚
染物を除去するものである。
光触媒性物質を含む水溶液からなる樹木の管理剤を散布
して樹木の表面に光触媒性物質を付着し、この光触媒性
物質が光励起に応じて樹木の表面に親水性現象を起こす
とともに有機物を酸化分解して樹木の表面に付着する汚
染物を除去するものである。
【0012】そして、樹木の表面に光触媒性物質を含む
水溶液からなる樹木の管理剤を散布して樹木の表面に光
触媒性物質を付着させることにより、この光触媒性物質
が光励起に応じて樹木の表面に親水性現象を起こすとと
もに樹木に付着した有機物を分解し、この分解された物
質は降雨または水洗により容易に除去されて樹木の表面
に付着した汚染物を除去することができる。
水溶液からなる樹木の管理剤を散布して樹木の表面に光
触媒性物質を付着させることにより、この光触媒性物質
が光励起に応じて樹木の表面に親水性現象を起こすとと
もに樹木に付着した有機物を分解し、この分解された物
質は降雨または水洗により容易に除去されて樹木の表面
に付着した汚染物を除去することができる。
【0013】請求項5記載の発明の樹木の管理方法は、
請求項4記載の樹木の管理方法において、光触媒性物質
は酸化チタンまたは酸化亜鉛の少なくとも一種またはこ
れらの混合物である。
請求項4記載の樹木の管理方法において、光触媒性物質
は酸化チタンまたは酸化亜鉛の少なくとも一種またはこ
れらの混合物である。
【0014】そして、酸化チタンまたは酸化亜鉛は、太
陽光線による光励起による親水性現象が顕著であるとと
もに有機物の酸化分解作用が効率よく行われ、汚染物質
の除去が効率よく行われる。
陽光線による光励起による親水性現象が顕著であるとと
もに有機物の酸化分解作用が効率よく行われ、汚染物質
の除去が効率よく行われる。
【0015】請求項6記載の樹木の管理方法は、請求項
4または5記載の樹木の管理方法において、光触媒性物
質の水溶液は消毒剤の水溶液である。
4または5記載の樹木の管理方法において、光触媒性物
質の水溶液は消毒剤の水溶液である。
【0016】そして、光触媒性物質の水溶液を散布する
ことにより、樹木の汚染物質の除去作業と同時に樹木の
消毒を行うことができる。
ことにより、樹木の汚染物質の除去作業と同時に樹木の
消毒を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の樹木の管理剤および樹木
の管理方法の一実施の形態を説明する。
の管理方法の一実施の形態を説明する。
【0018】水溶液からなる樹木の管理剤に含まれる光
触媒性物質は、酸化チタン( TiO2)、酸化亜鉛(ZnO
)、酸化錫( SnO2 )、酸化ストロンチウム( SrTiO
3 )、酸化タングステン(WO3 )、酸化ビスマス( Bi
2 O3 )、酸化鉄( Fe2 O3 )からなる1群から選択し
た1ないし複数を含む水溶液で、アナターゼ型酸化チタ
ン( TiO2 )、酸化亜鉛(ZnO )のいずれか一方または
両方の混合物を含む水溶液が好ましいが、ルチル型酸化
チタン( TiO2 )も用いることができる。また、光触媒
性物質は粒径20ηm 〜100μm で、好ましくは0.
1μm 以下の大きさが好ましい。光触媒性物質の粒径が
100μm 以上であると、光触媒性物質の被膜が厚くな
り、光触媒性物質の被膜の耐磨耗性特性、透光性特性を
低下させるなどの問題がある。
触媒性物質は、酸化チタン( TiO2)、酸化亜鉛(ZnO
)、酸化錫( SnO2 )、酸化ストロンチウム( SrTiO
3 )、酸化タングステン(WO3 )、酸化ビスマス( Bi
2 O3 )、酸化鉄( Fe2 O3 )からなる1群から選択し
た1ないし複数を含む水溶液で、アナターゼ型酸化チタ
ン( TiO2 )、酸化亜鉛(ZnO )のいずれか一方または
両方の混合物を含む水溶液が好ましいが、ルチル型酸化
チタン( TiO2 )も用いることができる。また、光触媒
性物質は粒径20ηm 〜100μm で、好ましくは0.
1μm 以下の大きさが好ましい。光触媒性物質の粒径が
100μm 以上であると、光触媒性物質の被膜が厚くな
り、光触媒性物質の被膜の耐磨耗性特性、透光性特性を
低下させるなどの問題がある。
【0019】そして、これらの光触媒性物質は光励起に
応じて樹木の表面に親水性現象を起こすとともに樹木に
付着した有機物を酸化分解する作用を有する。
応じて樹木の表面に親水性現象を起こすとともに樹木に
付着した有機物を酸化分解する作用を有する。
【0020】また、光触媒性物質を含ませる水溶液は、
例えば、イソプロピルアルコール、エチルアルコールな
どの水溶液である。
例えば、イソプロピルアルコール、エチルアルコールな
どの水溶液である。
【0021】そして、水溶液に光触媒性物質を重量比で
20%〜0.05%含ませ、好ましくは、重量比で2%
〜0.5%の光触媒性物質を水溶液に含ませる。この水
溶液に対し光触媒性物質が重量比で20%を超えると、
光触媒性物質の均一の散布が出きなくなり、また、光触
媒性物質が重量比で0.05%以下となると、光触媒性
物質の被膜が形成されなくなる。
20%〜0.05%含ませ、好ましくは、重量比で2%
〜0.5%の光触媒性物質を水溶液に含ませる。この水
溶液に対し光触媒性物質が重量比で20%を超えると、
光触媒性物質の均一の散布が出きなくなり、また、光触
媒性物質が重量比で0.05%以下となると、光触媒性
物質の被膜が形成されなくなる。
【0022】さらに、水溶液は有機リン酸エステル系殺
虫剤、またはボルドー液などの消毒剤の水溶液を用いる
こともできる。
虫剤、またはボルドー液などの消毒剤の水溶液を用いる
こともできる。
【0023】また、水溶液は葉面散布用肥料の水溶液を
用いることもできる。
用いることもできる。
【0024】なお、樹木の表面への光触媒性物質の被膜
の定着性、耐久性を高めるために、予め、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
またはこれらの誘導体の水溶液またはアルコール性水溶
液を散布して乾燥し、そのバインダー被膜が形成された
状態で、光触媒性物質の水溶液を散布することもでき
る。
の定着性、耐久性を高めるために、予め、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
またはこれらの誘導体の水溶液またはアルコール性水溶
液を散布して乾燥し、そのバインダー被膜が形成された
状態で、光触媒性物質の水溶液を散布することもでき
る。
【0025】さらに、光触媒性物質の水溶液にメチルセ
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースまたはこれらの誘導体の水溶液またはアルコール性
水溶液を混合して光触媒性物質の水溶液と同時にバイン
ダー水溶液を散布させることにより、光触媒性物質の被
膜の定着性、耐久性を高めることができる。
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースまたはこれらの誘導体の水溶液またはアルコール性
水溶液を混合して光触媒性物質の水溶液と同時にバイン
ダー水溶液を散布させることにより、光触媒性物質の被
膜の定着性、耐久性を高めることができる。
【0026】次にこの実施の形態の作用を説明する。
【0027】光触媒性物質を含む水溶液からなる樹木の
管理剤を樹木に散布することにより、散布された水溶液
に含まれる光触媒性物質を散布して樹木の葉などの表面
に光触媒性物質を付着し、この樹木の表面に付着した光
触媒性物質が、太陽光線などの照射で光励起し、この光
励起に応じて光触媒性物質は樹木の表面に親水性現象を
起こすとともに樹木に付着されている光触媒性物質の表
面に付着した有機物を酸化分解する。
管理剤を樹木に散布することにより、散布された水溶液
に含まれる光触媒性物質を散布して樹木の葉などの表面
に光触媒性物質を付着し、この樹木の表面に付着した光
触媒性物質が、太陽光線などの照射で光励起し、この光
励起に応じて光触媒性物質は樹木の表面に親水性現象を
起こすとともに樹木に付着されている光触媒性物質の表
面に付着した有機物を酸化分解する。
【0028】例えば、酸化チタンに300nm 〜400nm の紫
外線が照射されると、励起電子と正孔が生成され、大気
中の酸素および水蒸気はスーパーオキシドアニオン(O
2 −)7ヒドロキシラジカル(・OH)などの活性酸素
種が生成される。この活性酸素種が一酸化窒素(NO)
が二酸化窒素(NO2 )に酸化し、さらに、硝酸(HN
O3 )に間で酸化される。
外線が照射されると、励起電子と正孔が生成され、大気
中の酸素および水蒸気はスーパーオキシドアニオン(O
2 −)7ヒドロキシラジカル(・OH)などの活性酸素
種が生成される。この活性酸素種が一酸化窒素(NO)
が二酸化窒素(NO2 )に酸化し、さらに、硝酸(HN
O3 )に間で酸化される。
【0029】このように、樹木の表面に付着した光触媒
性物質は樹木の表面を親水性現象を起し、樹木の表面に
付着した光励起により生成される硝酸は酸化チタンの光
触媒面に保持されるが、この樹木の表面に蓄積された硝
酸は水洗洗浄または雨水などで洗い流される。
性物質は樹木の表面を親水性現象を起し、樹木の表面に
付着した光励起により生成される硝酸は酸化チタンの光
触媒面に保持されるが、この樹木の表面に蓄積された硝
酸は水洗洗浄または雨水などで洗い流される。
【0030】また、消毒剤の水溶液に光触媒性物質を含
ませることにより、散布した水溶液に含まれる付着した
光触媒性物質が樹木の表面に付着させることにより、光
触媒性物質が太陽光線などの照射で光励起し、樹木の表
面に親水性現象を起し、光触媒性物質は樹木の表面に親
水性現象を起こすとともに樹木に付着されている光触媒
性物質の表面に付着した有機物を酸化分解に汚染物質の
除去ができるとともに樹木の消毒を行うことができる。
ませることにより、散布した水溶液に含まれる付着した
光触媒性物質が樹木の表面に付着させることにより、光
触媒性物質が太陽光線などの照射で光励起し、樹木の表
面に親水性現象を起し、光触媒性物質は樹木の表面に親
水性現象を起こすとともに樹木に付着されている光触媒
性物質の表面に付着した有機物を酸化分解に汚染物質の
除去ができるとともに樹木の消毒を行うことができる。
【0031】さらに、肥料の水溶液に光触媒性物質を含
ませることにより、散布した水溶液に含まれる付着した
光触媒性物質が樹木の表面に付着させることにより、光
触媒性物質が太陽光線などの照射で光励起し、樹木の表
面に親水性現象を起し、光触媒性物質は樹木の表面に親
水性現象を起こすとともに樹木に付着されている光触媒
性物質の表面に付着した有機物を酸化分解に汚染物質の
除去ができるとともに樹木に施肥を行うことができる。
ませることにより、散布した水溶液に含まれる付着した
光触媒性物質が樹木の表面に付着させることにより、光
触媒性物質が太陽光線などの照射で光励起し、樹木の表
面に親水性現象を起し、光触媒性物質は樹木の表面に親
水性現象を起こすとともに樹木に付着されている光触媒
性物質の表面に付着した有機物を酸化分解に汚染物質の
除去ができるとともに樹木に施肥を行うことができる。
【0032】また、予め、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースまたはこれらの
誘導体の水溶液またはアルコール性水溶液を散布して乾
燥し、そのバインダー被膜が形成された状態で、光触媒
性物質の水溶液を散布することにより、樹木の表面への
光触媒性物質の被膜の定着性、耐久性を高めることがで
きる。
ルロース、カルボキシメチルセルロースまたはこれらの
誘導体の水溶液またはアルコール性水溶液を散布して乾
燥し、そのバインダー被膜が形成された状態で、光触媒
性物質の水溶液を散布することにより、樹木の表面への
光触媒性物質の被膜の定着性、耐久性を高めることがで
きる。
【0033】さらに、光触媒性物質の水溶液にメチルセ
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースまたはこれらの誘導体の水溶液またはアルコール性
水溶液を混合して同時に散布させて、光触媒性物質の被
膜の定着性、耐久性を高めることがもできる。
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースまたはこれらの誘導体の水溶液またはアルコール性
水溶液を混合して同時に散布させて、光触媒性物質の被
膜の定着性、耐久性を高めることがもできる。
【0034】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。
【0035】光触媒性物質として粒径が1μm 以下の大
きさの酸化チタンを用い、この酸化チタンをイソプロピ
ルアルコールからなる水溶液に重量比で0.5%混合し
て酸化チタンを水溶液に含ませる。
きさの酸化チタンを用い、この酸化チタンをイソプロピ
ルアルコールからなる水溶液に重量比で0.5%混合し
て酸化チタンを水溶液に含ませる。
【0036】そして、この水溶液を200g/m2 (光
触媒性物質の固体比として1.0g/m2 )を散布する
ことにより、樹木の表面が湿浸状態となり、樹木に付着
する有機物の汚染物が光触媒性物質により酸化分解され
て水洗によりほとんど除去された。
触媒性物質の固体比として1.0g/m2 )を散布する
ことにより、樹木の表面が湿浸状態となり、樹木に付着
する有機物の汚染物が光触媒性物質により酸化分解され
て水洗によりほとんど除去された。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、樹木の表
面に付着した光触媒性物質が光励起により、樹木の表面
に親水性現象が起きるとともに樹木に付着している光触
媒性物質は有機物を酸化分解し、分解された物質は降雨
または水洗により容易に除去される。
面に付着した光触媒性物質が光励起により、樹木の表面
に親水性現象が起きるとともに樹木に付着している光触
媒性物質は有機物を酸化分解し、分解された物質は降雨
または水洗により容易に除去される。
【0038】請求項2記載の発明によれば、酸化チタン
または酸化亜鉛は、無害で安定して太陽光線による光励
起による親水性現象が顕著であるとともに有機物の酸化
分解作用が効率よく行われ、汚染物質の除去が効率よく
行われる。
または酸化亜鉛は、無害で安定して太陽光線による光励
起による親水性現象が顕著であるとともに有機物の酸化
分解作用が効率よく行われ、汚染物質の除去が効率よく
行われる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、光触媒性物
質、好ましくは酸化チタンまたは酸化亜鉛が樹木の表面
に付着することにより光触媒性物質が樹木の汚染物質の
除去作用とともに樹木の消毒を行うことができる。
質、好ましくは酸化チタンまたは酸化亜鉛が樹木の表面
に付着することにより光触媒性物質が樹木の汚染物質の
除去作用とともに樹木の消毒を行うことができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、樹木の表面
に付着された光触媒性物質が光励起に応じて樹木の表面
に親水性現象を起こすとともに樹木に付着した有機物を
分解し、この分解された物質は降雨または水洗により容
易に除去されて樹木の表面に付着した汚染物を除去する
ことができる。
に付着された光触媒性物質が光励起に応じて樹木の表面
に親水性現象を起こすとともに樹木に付着した有機物を
分解し、この分解された物質は降雨または水洗により容
易に除去されて樹木の表面に付着した汚染物を除去する
ことができる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、酸化チタン
または酸化亜鉛は、無害で安定して光励起による親水性
現象が顕著に行われ、有機物の酸化分解作用が効率よく
行われ、汚染物質の除去が効率よく行われる。
または酸化亜鉛は、無害で安定して光励起による親水性
現象が顕著に行われ、有機物の酸化分解作用が効率よく
行われ、汚染物質の除去が効率よく行われる。
【0042】請求項6記載の発明によれば、光触媒性物
質の水溶液を散布することにより、樹木の汚染物質の除
去作業と同時に樹木の消毒を行うことができる。
質の水溶液を散布することにより、樹木の汚染物質の除
去作業と同時に樹木の消毒を行うことができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 樹木の表面に付着して光励起に応じて樹
木の表面に親水性現象を起こすとともに有機物を酸化分
解する光触媒性物質を含む水溶液からなることを特徴と
する樹木の管理剤。 - 【請求項2】 光触媒性物質は酸化チタンまたは酸化亜
鉛の少なくとも一種またはこれらの混合物であることを
特徴とする請求項1記載の樹木の管理剤。 - 【請求項3】 光触媒性物質の水溶液は消毒剤の水溶液
であることを特徴とする請求項1または2記載の樹木の
管理剤。 - 【請求項4】 光触媒性物質を含む水溶液からなる樹木
の管理剤を散布して樹木の表面に光触媒性物質を付着
し、この光触媒性物質が光励起に応じて樹木の表面に親
水性現象を起こすとともに酸化分解して樹木の表面に付
着する汚染物を除去することを特徴とする樹木の管理方
法。 - 【請求項5】 光触媒性物質は酸化チタンまたは酸化亜
鉛の少なくとも一種またはこれらの混合物であることを
特徴とする請求項4記載の樹木の管理方法。 - 【請求項6】 光触媒性物質の水溶液は消毒剤の水溶液
であることを特徴とする請求項4または5記載の樹木の
管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11095852A JP2000287544A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 樹木の管理剤および樹木の管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11095852A JP2000287544A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 樹木の管理剤および樹木の管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000287544A true JP2000287544A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14148913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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