JP2000286718A - 符号誤り訂正方法 - Google Patents

符号誤り訂正方法

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JP2000286718A
JP2000286718A JP11089261A JP8926199A JP2000286718A JP 2000286718 A JP2000286718 A JP 2000286718A JP 11089261 A JP11089261 A JP 11089261A JP 8926199 A JP8926199 A JP 8926199A JP 2000286718 A JP2000286718 A JP 2000286718A
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知慶 神谷
昭 ▲吉▼田
Akira Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号誤りの訂正処理を高速化する。 【解決手段】 第1のフレーム期間f1に第1のシンド
ローム算出処理SC1(n)を実行した後、次の第2のフ
レーム期間f2に、第1のシンドローム算出処理SC1
(n)の結果得られたシンドロームに基づいて第1の訂正
処理DC1を実行する。第2のフレーム期間内で、第1
の訂正処理DC1に続いて第2のシンドローム算出処理
SC2(n)を実行する。第3のフレーム期間に、第1の
訂正処理DC1(n)の結果に基づいて誤り位置検出EC
(n)が施され、続いて、第2のシンドローム算出処理S
C2(n)の結果得られたシンドロームに基づいて第2の
訂正処理DC2を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Dis
k)やMD(Mini Disk)等の記録媒体から読み出されるデ
ジタルデータの符号誤りを検出して訂正する符号誤り訂
正方法及びこの訂正方法を実行する符号誤り訂正装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】音声情報などのデジタルデータが記録さ
れたCDを再生するCDプレーヤでは、CDに生じた傷
や装置の機械的な不具合によって符号誤りが発生する場
合がある。このため、通常のCDプレーヤでは、CDか
ら読み出されるデジタルデータに対し、リードソロモン
符号を用いたCIRC(Cross-Interleave Reed-Solomon
Code)方式の訂正処理が施される。
【0003】CIRC方式では、CDにデータを記録す
る際、16ビットで構成される音声データが2分割され
て8ビットのシンボルデータが生成される。このシンボ
ルデータは、左右の各チャンネルの音声データ各々6個
から生成される合計24シンボルが1つのデータ群(1
フレーム)として取り扱われる。この24シンボルを1
フレームとするシンボルデータに対しては、リードソロ
モン符号法に基づく8ビットのC1符号及びC2符号か
らなる2系列の各パリティデータがそれぞれ4個ずつ付
加される。これにより、1フレームが合計32シンボル
で構成される記録用のシンボルデータが生成される。こ
のようにして生成される記録用のシンボルデータは、8
ビットのサブコードデータが付された後、EFM(Eight
to Fourteen Modulation)変調によって14ビットのエ
ンコードデータに変換され、さらに、同期信号及び接続
ビットが付加されて、EFM信号としてCDに書き込ま
れる。
【0004】CDから読み出されるEFM信号は、図3
に示すように、1フレームが588ビットで構成され、
各フレームの始まりに24ビットの同期信号が配置さ
れ、続いて14ビットのデータが3ビットの接続ビット
を挟んで33個連続して配置される。実際にCDからデ
ータが読み出されるときには、EFM信号が1フレーム
毎に読み出され、このEFM信号に対してEFM復調が
施される。EFM復調では、図3に示すように、同期信
号に続く最初の14ビットのデータから8ビットのサブ
コードデータが生成され、次に32個連続する14ビッ
トのデータから8ビットのシンボルデータがそれぞれ生
成される。32個のシンボルデータは、先ずC1符号に
基づいてデコード処理され、続いてC2符号に基づいて
デコード処理される。各デコード処理では、各シンボル
データがC1符号またはC2符号に従う配列規則で演算
処理されてシンドロームが算出され、このシンドローム
から各シンボルに対してリードソロモン符号法に基づく
符号誤りの検出及び訂正が行われる。この結果、C1符
号に基づくデコード処理では28個のシンボルデータが
取り出され、C2符号に基づくデコード処理では24個
のシンボルデータが取り出される。以上のCIRC方式
による符号誤りの訂正処理は、例えば、特公平5−18
487号公報に開示されている。
【0005】符号誤りの訂正処理が施された24個のシ
ンボルデータは、図3に示すように、2個ずつ組み合わ
せられ、左右の各チャンネルに対応する16ビットの音
声データが6個ずつ復元される。このように復元された
音声データは、左右の各チャンネル毎にD/A変換処理
され、オーディオアンプへ送られる。
【0006】図4は、CIRC復号の演算処理動作を行
う符号誤り訂正回路の構成を示すブロック図であり、図
5は、その動作を説明するタイミング図である。
【0007】符号誤り訂正回路10は、I/O部1、レ
ジスタ2、シンドローム演算器3、ガロア体演算器4よ
り構成される。また、符号誤り訂正回路10には、シン
ボルデータを誤り訂正処理において必要なるフレーム数
だけ記憶するバッファRAM20が接続される。
【0008】I/O部1は、外部とのシンボルデータの
入出力を行うと共に、バッファRAM20に対してシン
ボルデータの書き込み及び読み出しを行う。このI/O
部1には、レジスタ2、シンドローム演算器3及びガロ
ア体演算器4が接続される。レジスタ2は、符号誤りの
訂正処理のための演算処理で算出される演算結果や、符
号誤りの位置を表すデータ、符号誤りによって生じる誤
差を表すデータをそれぞれ記憶する。このレジスタ2
は、各データを1フレーム分のシンボルデータに対する
符号誤りの訂正処理が行われる間保持する。
【0009】シンドローム演算器3は、バッファRAM
20からI/O部1を介してシンボルデータを取り込
み、8次の原始多項式の根に基づいて4つのシンドロー
ムを順次計算する。このシンドローム演算器3は、はじ
めにシンドロームの演算を実行した後、1フレーム分の
シンボルデータに対する符号誤りの訂正処理が行われる
間、算出したシンドロームを保持する。ガロア体演算器
4は、ガロア体の演算を実行し、シンドローム演算器3
によって算出されたシンドロームとデータレジスタに一
時的に格納されたデータとを所定の規則に従って演算す
る。これにより、符号誤りの位置を表すデータ及び符号
誤りによって生じた誤差を表すデータが生成される。ま
た、ガロア体演算器3は、符号誤りの位置を表すデータ
に基づいて符号誤りを含むシンボルデータをバッファR
AM20から取り込む。そして、そのシンボルデータ
に、符号誤りによって生じた誤差を表すデータを加算す
ることによって符号誤りを訂正した後、シンボルデータ
を再びバッファRAM20に格納する。
【0010】n番目のフレームのシンボルデータに対す
る訂正処理においては、まず、第1のフレーム期間f1
に、C1符号に基づく第1のシンドローム算出処理SC
1(n)が実行される。続いて、第1のシンドローム算出
処理SC1(n)において得られた第1のシンドローム群
に基づいて、第1の訂正処理DC1(n)が実行される。
そして、第1の訂正処理DC1(n)が完了した後、C2
符号に基づく第2のシンドローム算出処理SC2(n)が
実行される。この第2のシンドローム算出処理SC2
(n)までが第1のフレーム期間f1に完了する。
【0011】第2のフレーム期間f2の始まりでは、最
初に、誤り位置検出EC(n)が実行される。この誤り位
置検出EC(n)では、第1の訂正処理DC1(n)において
訂正されなかった符号誤りを含むシンボルデータの位置
が、エラーフラグに基づいて検出される。そして、第2
のフレーム期間f2の終わりに、誤り位置検出EC(n)
における検出結果と第2のシンドローム算出処理SC2
(n )において算出された第2のシンドローム群とに基づ
いて、第2の訂正処理DC2(n)が実行される。この第
2のフレーム期間f2においては、n+1番目のフレー
ムのシンボルデータに対する訂正処理のため、第1のシ
ンドローム算出処理SC1(n+1)、第1の訂正処理DC
1(n+1)及び第2のシンドローム算出処理SC2(n+1)が
並列して実行される。
【0012】以上のような訂正処理においては、シンド
ローム演算器3及びガロア体演算器4を時分割に動作さ
せ、1フレームのシンボルデータに対して2フレーム期
間で処理を完了させるようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】CD等の記録媒体の再
生速度の高速化に伴い、符号誤りの訂正処理の高速化が
望まれている。この訂正処理を高速化するためには、1
フレームのシンボルデータに対する訂正処理において必
要な演算が訂正方式によって決定されているため、シン
ドローム演算器3やガロア体演算器4の処理速度を速く
するか、シンドローム演算器3及びガロア体演算器4を
2組設けて並列処理を行うようにしなければならない。
【0014】しかしながら、シンドローム演算器3やガ
ロア体演算器4では、回路動作の速度に限界があるた
め、その限界を超えて高速化することはできない。ま
た、シンドローム演算器3及びガロア体演算器4を2組
設けると、回路規模が増大すると共に、消費電力が大き
くなるという問題が生じる。
【0015】そこで本発明は、演算処理の効率化を図
り、回路規模を増大させることなく高速動作に対応させ
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたもので、その特徴とするところ
は、2系列のパリティデータを含むデジタルデータの符
号誤りを1フレーム毎に検出して訂正する符号誤り訂正
方法において、第1の系列のパリティデータに従って第
1のシンドローム群を算出する第1のステップと、上記
第1のシンドローム群に基づいて第1の訂正処理を施す
第2のステップと、第2の系列のパリティデータに従っ
て第2のシンドローム群を算出する第3のステップと、
上記第2のシンドローム群に基づいて第2の訂正処理を
施す第4のステップと、を有し、上記第1のステップを
第1のフレーム期間の間に実行した後、上記第2及び第
3のステップを上記第1のフレーム期間に連続する第2
のフレーム期間の間に実行し、上記第4のステップを上
記第2のフレーム期間に連続する第3のフレーム期間の
間に実行することにある。
【0017】本発明によれば、デジタルデータの訂正処
理を3フレーム期間で行うようにしたことで、シンドロ
ーム演算と訂正処理とを空き時間なく実行できるように
なる。複数フレームのデジタルデータに対して連続して
訂正処理を行う場合には、同一フレーム期間内で、3フ
レーム分のデジタルデータの訂正処理を並列に行うこと
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の符号誤りの訂正
方法を説明するタイミング図であり、図2は、特定フレ
ームのシンボルに対する処理順序を説明する図である。
図1において、処理Aは、主にガロア体演算器によって
実行されるエラー訂正処理を示し、処理Bは、主にシン
ドローム演算器によって実行されるシンドローム演算処
理を示す。
【0019】処理Aでは、i番目のフレームのシンボル
データに対する第1の訂正処理DC1(i)と、i−1番
目のフレームのシンボルデータに対する誤り位置検出E
C(i-1)と、i−1番目のフレームのシンボルデータに
対する第2の訂正処理DC2(i-1)と、が繰り返され
る。また、処理Bでは、j番目のフレームのシンボルデ
ータに対する第1のシンドローム演算処理SC1(j)
と、j−1番目のフレームのシンボルデータに対する第
2のシンドローム演算処理SC2(j-1)と、が繰り返さ
れる。ここで、処理Aの第1の訂正処理DC1(i)は、
処理Bの第1のシンドローム演算処理SC1(j)に対し
て1フレーム遅れ、処理Aの誤り位置検出EC(i-1)及
び第2の訂正処理DC2(i-1)は、処理Bの第2のシン
ドローム演算処理SC2(j)に対して1フレーム遅れ
る。即ち、図2に示すように、特定のフレーム期間で
は、n番目のフレームの32個のシンボルデータに対し
て第1の訂正処理DC1(n)が実行され、n+1番目の
フレームの32個のシンボルデータに対して第1のシン
ドローム算出処理SC1(n+1)が実行される。そして、
n番目のフレームを先頭にしてn+4k番目(k=1、
2、3・・・)のフレームから1シンボルずつ取り出さ
れる合計28個のシンボルデータに対して第2のシンド
ローム算出処理SC2(n)が行われる。さらに、n−1
番目のフレームを先頭にしてn−1+4k番目(k=
1、2、3・・・)のフレームから1シンボルずつ取り
出される合計28個のシンボルデータに対して第2の訂
正処理DC2(n-1)が行われることになる。
【0020】ここで、処理Aと処理Bとは、それぞれ共
通の基準クロックに従って並列に処理が進められる。こ
のとき、処理Aにおける第1の訂正処理DC1(n)は、
処理Bにおける第1のシンドローム演算処理SC1(n+
1)よりも少ないクロック数で処理を完了するように設定
される。即ち、処理Aと処理Bとで並列に処理が進めら
れる課程で、第2のシンドローム算出処理SC2(n)
が、第1の訂正処理DC1(n)の完了後でなければ開始
できないため、第1の訂正処理DC1(n)を第1のシン
ドローム演算処理SC1(n+1)よりも先に完了させるよ
うにしている。
【0021】n番目のフレームのシンボルデータに対す
る符号誤りの訂正処理においては、まず、第1のフレー
ム期間f1の処理Bにおいて、C1符号に基づく第1の
シンドローム算出処理SC1(n)が実行される。フレー
ムを構成する32個のシンボルデータD0〜D31は、図
3に示すように、CDから読み出されたEFM信号をE
FM復調することによって得られるものであり、4個の
C1符号を含む。このシンドローム算出処理SC1(n)
では、32個のシンボルデータD0〜D31に対して、C
1符号が付された配列規則に対応した式1の演算によっ
て、4つのシンドロームS0、S1、S2、S3が算出され
る。
【0022】
【数1】
【0023】尚、αは8次の原始多項式〔f(x)=x8
4+x3+x2+1〕の根である。また、各演算処理
は、ガロア体による演算処理であり、例えば、加算処理
は、排他的論理和を表している。(以下、各式の演算処
理は全てガロア体による演算である。) 続いて、第2のフレーム期間f2の処理Aにおいて、第
1のシンドローム算出処理SC1(n)で算出された第1
のシンドローム群に基づいて、第1の訂正処理DC1
(n)が実行される。この第1の訂正処理DC1(n)では、
算出された4つのシンドロームS0、S1、S2、S3から
1フレームのシンボルデータD0〜D31に含まれる誤り
の状態が判定される。即ち、C1符号は、1フレームの
シンボルデータD0〜D31に対して4つのシンドローム
0〜S3が全て「0」となるように付されるものであ
り、この4つのシンドロームS0〜S3が全て「0」とな
れば、シンボルデータD0〜D31に符号誤りはないもの
と判定される。そして、式2が成り立つ場合には、シン
ボルデータD0〜D31に1つの符号誤りがあると判定さ
れ、式3が成り立つ場合には、2つの符号誤りがあると
判定される。また、式2または式3の何れも満たされな
かった場合には、シンボルデータD0〜D31に3つ以上
の符号誤りがあると判定される。
【0024】
【数2】
【0025】
【数3】
【0026】そして、符号誤りの判定の結果、符号誤り
が1つであると判定されたとき、シンドロームS0、S1
から式4の演算を実行し、その演算結果によって与えら
れるαの指数iから符号誤りの位置が検出される。
【0027】
【数4】
【0028】このとき、符号誤りによって生じる誤差
は、式1によるシンドロームS0の演算結果に一致して
おり、この誤差を符号誤りが発生した位置のシンボルデ
ータに加算することにより符号誤りを訂正する。即ち、
符号誤りの位置をp(p=0〜31)とし、シンボルデ
ータDpが符号エラーによって誤差Yだけずれていると
すると、式1より、S0=Y、S1=α(31-p)・Yとな
る。従って、式4の演算結果から、符号誤りの位置pを
31−iとして検出でき、符号誤りによって生じる誤差
YをS0により得ることができる。例えば、式4の結果
がα29となった場合には、シンボルデータD2に符号誤
りがあり、そのシンボルデータD2にシンドロームS0
誤差として加算することで符号誤りを訂正する。
【0029】また、符号誤りの判定の結果、符号誤りが
2つであると判定されたとき、以下のようにして訂正処
理が行われる。先ず、式1により算出されるシンドロー
ムS 0〜S3を用いて式3の演算を実行し、その演算結果
として得られる2次の連立方程式の解から符号誤りの位
置が検出される。そして、符号誤りによって生じるそれ
ぞれの誤差を式1によるシンドロームS0、S1の演算結
果から算出し、この誤差を符号誤りが発生した位置のシ
ンボルデータにそれぞれ加算することによって符号誤り
を訂正する。即ち、符号誤りの位置をp、q(p、q=
0〜31 p≠q)とし、シンボルデータDp、Dqが符
号エラーによってそれぞれ誤差Y0、Y1だけずれている
とすると、式1より、S0=Y0+Y1、S1=α(31-p)
0+α( 31-q)・Y1となる。そこで、式3の演算結果の
連立方程式の解として与えられるαの指数i、jから符
号誤りの位置p、qをそれぞれ31−i、31−jとし
て誤差Y0、Y1を算出し、その誤差Y0、Y1をシンボル
データDp、Dqに加算することで符号誤りを訂正する。
【0030】符号誤りの判定の結果、符号誤りが3つ以
上であると判定されたときには、全てのシンボルデータ
に対してエラーフラグが設定される。即ち、1フレーム
内の符号誤りが3つ以上になると、C1符号による訂正
ができないため、符号誤りの有無にかかわらず、エラー
を含むおそれがあるものとして、全てのシンボルデータ
に対してエラーフラグが付加されて次段の処理へ移され
る。
【0031】第1の訂正処理DC1(n)が完了した後、
第2のフレーム期間f2内の処理Bにおいて、第2のシ
ンドローム算出処理SC2(n)が実行される。この第2
のシンドローム算出処理SC2(n)では、4つのC2符
号を含む28個のシンボルデータD0〜D27に対して、
式5の演算によって4つのシンドロームS0、S1
2、S3が算出される。
【0032】
【数5】
【0033】ここで、28個のシンボルデータD0〜D
27は、第1の訂正処理DC1(n)を完了して得られるも
のであり、C2符号に対応した順序に並び替えられてい
る。即ち、C2符号は、図3に示すようなC1符号の配
列順序に対して、4フレーム毎にシンボル番号を1つず
つずらすようにして付されており、109フレームから
取り出される28個のシンボルデータに対して付されれ
ている。
【0034】続いて、第3のフレーム期間f3の処理A
において、誤り位置検出EC(n)が実行される。この誤
り位置検出EC(n)では、第1の訂正処理DC1(n)で付
されたエラーフラグに基づいて符号誤りの数及び位置が
検出される。即ち、第1の訂正処理DC1(n)において
特定のフレームのシンボルデータに対してエラーフラグ
が設定されていると、そのフレームから取り出されるシ
ンボルデータにもエラーフラグが設定れていることにな
る。そこで、このエラーフラグを検出することで、第1
の訂正処理DC1(n)で訂正されなかった符号誤りの数
及び位置を確認できる。この検出結果に基づいて、続く
第2の訂正処理DC2(n)が行われる。
【0035】そして、第3のフレーム期間f3の処理A
において、第2のシンドローム算出処理SC2(n)で算
出された4つのシンドロームS0、S1、S2、S3と誤り
位置検出EC(n)の検出結果とに基づいて、第2の訂正
処理DC2(n)が実行される。ここで、誤り位置検出E
C(n)において、符号誤りが2つ以下であると検出され
た場合、第2のシンドローム算出処理SC2(n)で算出
された4つのシンドロームS0、S1、S2、S3に基づい
て第1の訂正処理DC1(n)と同一の訂正処理が施され
る。
【0036】誤り位置検出EC(n)において、符号誤り
が3つであると判定された場合、以下のようにして訂正
処理が行われる。この訂正処理の場合、各シンボルデー
タD 0〜D27に付されたエラーフラグによって符号誤り
の位置を予め特定できるため、その位置を基に4つのシ
ンドロームS0〜S2から符号誤りによって生じた誤差が
それぞれ算出される。ここで、予め分かっている符号誤
りの位置をp、q、rとし、それぞれの符号誤りによる
誤差をY0、Y1、Y2とすると、式5の演算結果は、 S0=Y0+Y1+Y21=α(27-p)・Y0+α(27-q)・Y1+α(27-r)・Y22=α(54-2p)・Y0+α(54-2q)・Y1+α(54-2r)・Y
2 となる。これらの演算結果と、シンドロームS0〜S2
関係から各誤差Y0、Y1、Y2の値を3次の連立方程式
の解として得ることができる。この結果、各誤差Y0
1、Y2をシンボルデータDp、Dq、Drに加算するこ
とで符号誤りを訂正できる。
【0037】誤り位置検出EC(n)において、符号誤り
が4つであると判定された場合、以下のようにして訂正
処理が行われる。この場合の符号誤りの訂正処理につい
ても、4つの符号誤りの位置を予め特定できるため、3
つの場合と同様に、各符号誤りによって生じた誤差を算
出することができる。即ち、符号誤りの位置がp、q、
r、sであり、それぞれの位置の誤差がY0、Y1
2、Y3であれば、式5の演算結果が、 S0=Y0+Y1+Y2+Y31=α(27-p)・Y0+α(27-q)・Y1+α(27-r)・Y2
α(27-s)・Y32=α(54-2p)・Y0+α(54-2q)・Y1+α(54-2r)・Y
2+α(27-s)・Y33=α(81-3p)・Y0+α(81-3q)・Y1+α(81-3r)・Y
2+α(27-s)・Y3 となる。これらの演算結果と、シンドロームS0〜S3
関係から各誤差Y0、Y1、Y2、Y3の値を4次の連立方
程式の解として得ることができる。この結果、各誤差Y
0、Y1、Y2、Y3をシンボルデータDp、Dq、Dr、Ds
に加算することで符号誤りを訂正できる。
【0038】なお、誤り位置検出EC(n)において、符
号誤りが5つ以上であると判定された場合には、C2符
号による訂正処理ができないため、第1の訂正処理DC
1(n)の場合と同様に、シンボルデータに対してエラー
フラグを設定する。
【0039】以上の符号誤りの訂正処理では、1フレー
ム分のシンボルデータの訂正処理に3フレーム期間必要
となるが、1フレーム期間内で、3フレーム分のシンボ
ルデータに対する訂正処理が並列して行われている。従
って、nフレームのシンボルデータを連続して処理する
場合、全ての処理が完了するまでには、n+2フレーム
期間要することになる。実際の処理においては、数十フ
レームが連続して処理されるため、処理時間が2フレー
ム期間程度長くなっても問題はない。本発明の誤り訂正
方法においては、シンドローム演算処理と訂正処理とを
待ち時間なく実行できるため、1フレーム期間に必要な
基準クロックのクロック数を少なく設定できる。例え
ば、図6に示す従来の訂正方法では、全ての演算を19
2クロックで処理していたが、本願発明の訂正方法で
は、144クロックで全ての演算処理を完了できる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、1フレーム期間で訂正
処理に必要なクロック数を少なくすることができ、訂正
処理の高速化が可能になる。また、演算処理のアルゴリ
ズムにおいて、第1の訂正処理に要するクロック数を第
1のシンドローム算出処理に要するクロック数よりも短
く設定しているため、2系統の処理で互いの処理の完了
を確認する必要がなくなる。従って、動作の高速化と共
に、処理の簡略化が図れ、動作を制御するマイクロプロ
セッサの負担を低減できると共に、制御系回路の簡略化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号誤り訂正方法を説明するタイミン
グ図である。
【図2】演算処理が行われるシンボルデータの配列順序
を示す図である。
【図3】ディスクから読み出されるデータのフォーマッ
ト図である。
【図4】符号誤り訂正回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】従来の符号誤り訂正方法を説明するタイミング
図である。
【符号の説明】
1 I/O部 2 データレジスタ 3 シンドローム演算器 4 ガロア体演算器 5 演算制御部 6 エラーモニタ 10 符号誤り訂正回路 20 バッファRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 572 G11B 20/18 572F H04L 1/00 H04L 1/00 A Fターム(参考) 5J065 AC03 AD02 AE01 AE06 AF01 AF03 AG01 AG02 AG04 AH01 AH02 5K014 AA05 BA00 BA08 EA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2系列のパリティデータを含むデジタル
    データの符号誤りを1フレーム毎に検出して訂正する符
    号誤り訂正方法において、第1の系列のパリティデータ
    に従って第1のシンドローム群を算出する第1のステッ
    プと、上記第1のシンドローム群に基づいて第1の訂正
    処理を施す第2のステップと、第2の系列のパリティデ
    ータに従って第2のシンドローム群を算出する第3のス
    テップと、上記第2のシンドローム群に基づいて第2の
    訂正処理を施す第4のステップと、を有し、上記第1の
    ステップを第1のフレーム期間の間に実行した後、上記
    第2及び第3のステップを上記第1のフレーム期間に連
    続する第2のフレーム期間の間に実行し、上記第4のス
    テップを上記第2のフレーム期間に連続する第3のフレ
    ーム期間の間に実行することを特徴とする符号誤り訂正
    方法。
  2. 【請求項2】 上記第2のステップの処理クロック数を
    上記第1のステップの処理クロック数よりも短く設定す
    ることを特徴とする請求項1に記載の符号誤り訂正方
    法。
  3. 【請求項3】 上記第2のステップにおいて、上記第1
    のシンドローム群に基づいて訂正不能な符号誤りを含む
    データに対してエラーフラグを設定することを特徴とす
    る請求項2に記載の符号誤り訂正方法。
  4. 【請求項4】 上記第4のステップは、上記エラーフラ
    グが設定されたデータの位置を検出した後に実行される
    ことを特徴とする請求項3に記載の符号誤り訂正方法。
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