JP2000284872A - Usb伝送装置 - Google Patents
Usb伝送装置Info
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- JP2000284872A JP2000284872A JP11091989A JP9198999A JP2000284872A JP 2000284872 A JP2000284872 A JP 2000284872A JP 11091989 A JP11091989 A JP 11091989A JP 9198999 A JP9198999 A JP 9198999A JP 2000284872 A JP2000284872 A JP 2000284872A
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- Japan
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- usb
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 USBの規格では5mおきにハブを介しても
最大30mの距離しか伝送できないが、この伝送距離を
100m程度にまで延長する。 【解決手段】 トランシーバとインターフェースを有す
る擬似ファンクション、バッファとマイクロコントロー
ラを有する擬似ホスト及び光ファイバをUSBハブ又は
USBホストに接続することにより、USBに準拠した
伝送系に支障を生じることなく、30m以上100m程
度の距離の伝送を可能とする。
最大30mの距離しか伝送できないが、この伝送距離を
100m程度にまで延長する。 【解決手段】 トランシーバとインターフェースを有す
る擬似ファンクション、バッファとマイクロコントロー
ラを有する擬似ホスト及び光ファイバをUSBハブ又は
USBホストに接続することにより、USBに準拠した
伝送系に支障を生じることなく、30m以上100m程
度の距離の伝送を可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はUSB規格における
USB信号の伝送方法及び伝送装置に関するものであ
る。
USB信号の伝送方法及び伝送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ユニバーサル・シリアル・バス(以下、
USB)規格は、キーボード、マウス、モデム、プリン
タ、フロッピーディスク等の周辺機器とパーソナルコン
ピュータ(以下、PCと略記する)との間を、シリアル
信号のプロトコルで接続するインターフェース規格であ
る。
USB)規格は、キーボード、マウス、モデム、プリン
タ、フロッピーディスク等の周辺機器とパーソナルコン
ピュータ(以下、PCと略記する)との間を、シリアル
信号のプロトコルで接続するインターフェース規格であ
る。
【0003】USB規格は、電気信号によるデータ伝送
のみについて決められており、この規格の内容はワール
ドワイドウェブ(WWW)のUSBホームページからダ
ウンロードして誰でもが閲覧できる、事実上当技術分野
で広く認められた規格(デファクトスタンダード)であ
る。
のみについて決められており、この規格の内容はワール
ドワイドウェブ(WWW)のUSBホームページからダ
ウンロードして誰でもが閲覧できる、事実上当技術分野
で広く認められた規格(デファクトスタンダード)であ
る。
【0004】USBの特徴は、USB対応の周辺機器を
USB電気ケーブルを用いてUSB対応のPCに接続す
るだけで、PCはその周辺機器を自動的に認識すること
である。すなわち、PCに標準として搭載されているド
ライバのうちの必要なものが自動的にロードされて、周
辺機器が自動的に動作可能な状態になる。これにより、
PCと周辺機器との接続が、例えばAV機器における各
コンポーネント間の接続と同じ様に極めて簡単に行える
ようになった。図11は従来のUSBの最大構成の接続
状態を示すブロック図である。
USB電気ケーブルを用いてUSB対応のPCに接続す
るだけで、PCはその周辺機器を自動的に認識すること
である。すなわち、PCに標準として搭載されているド
ライバのうちの必要なものが自動的にロードされて、周
辺機器が自動的に動作可能な状態になる。これにより、
PCと周辺機器との接続が、例えばAV機器における各
コンポーネント間の接続と同じ様に極めて簡単に行える
ようになった。図11は従来のUSBの最大構成の接続
状態を示すブロック図である。
【0005】USBの最大構成では、PC等のUSBの
ホスト(以下USBホストという)100に最上流段ハ
ブ101が接続され、最上流段ハブ101から下流段へ
順次、次段ハブ102、次次段ハブ103、次次次段ハ
ブ104及び最下流段ハブ105が接続される。最下流
段ハブ105には、プリンタ等の周辺機器であるUSB
のファンクション(以下USBファンクションという)
106が接続される。図12は伝送路107の構成を示
すブロック図である。図12において、伝送路107は
上流側コネクタ108、USB電気ケーブル109及び
下流側コネクタ110で構成される。USBの最大構成
は5段のUSBハブと6段の電気ケーブルをもつ伝送路
である。
ホスト(以下USBホストという)100に最上流段ハ
ブ101が接続され、最上流段ハブ101から下流段へ
順次、次段ハブ102、次次段ハブ103、次次次段ハ
ブ104及び最下流段ハブ105が接続される。最下流
段ハブ105には、プリンタ等の周辺機器であるUSB
のファンクション(以下USBファンクションという)
106が接続される。図12は伝送路107の構成を示
すブロック図である。図12において、伝送路107は
上流側コネクタ108、USB電気ケーブル109及び
下流側コネクタ110で構成される。USBの最大構成
は5段のUSBハブと6段の電気ケーブルをもつ伝送路
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】USBでは上記に説明
したように、USBハブと、電気ケーブルを使用してい
る。このため、電気ケーブル固有の伝搬遅延時間を有す
る。また、USBハブのトランシーバ回路の半導体デバ
イスに含まれる負荷容量とインピーダンスのミスマッチ
ングに基づく反射による伝搬遅延時間を有する。さらに
所定のマージンを含めて搬送遅延時間を決めることが必
要である。USB規格には高速モードと低速モードがあ
るが、より長い距離を伝送できる高速モードにおいて
も、1段の伝送路107の長さを5m以下とし、その伝
送路の最大遅延時間を30nsecと規定している。
したように、USBハブと、電気ケーブルを使用してい
る。このため、電気ケーブル固有の伝搬遅延時間を有す
る。また、USBハブのトランシーバ回路の半導体デバ
イスに含まれる負荷容量とインピーダンスのミスマッチ
ングに基づく反射による伝搬遅延時間を有する。さらに
所定のマージンを含めて搬送遅延時間を決めることが必
要である。USB規格には高速モードと低速モードがあ
るが、より長い距離を伝送できる高速モードにおいて
も、1段の伝送路107の長さを5m以下とし、その伝
送路の最大遅延時間を30nsecと規定している。
【0007】5mより長い距離を伝送する場合について
図13を用いて説明する。図13はn段(n=自然数)
のUSBハブを挿入したときのブロック図である。5m
の伝送路107ごとにトランシーバ回路を有するUSB
ハブ201、202、・・・、203、204を入れ、
ドライブ能力の回復と波形整形を行う。USBハブ20
1、202、・・・、203、204とUSBファンク
ション206はリニア回路とデジタル回路で構成されて
おり、当然その回路は遅延時間を有する。USB規格で
は1個のUSBハブ当たりの最大遅延時間を40nse
cと規定し、USBファンクションの応答時間を6.5
ビットタイム(=高速モードで542nsec)と規定
している。さらにUSBホスト100からUSBファン
クション106間のターンアラウンドタイムを16ビッ
トタイム(=高速モードで1333nsec)と規定し
ている。以上の条件において、USBハブの段数をnと
すると下記の式が成り立つ。 {(30×(n+1))+40×n}×2+542 <
1333 この式より、n < 5.22となり、nは自然数という
条件からn = 5(段)となる。したがってUSBの最
大到達距離は5(m)×5(段)+5(m) = 30
(m)である。
図13を用いて説明する。図13はn段(n=自然数)
のUSBハブを挿入したときのブロック図である。5m
の伝送路107ごとにトランシーバ回路を有するUSB
ハブ201、202、・・・、203、204を入れ、
ドライブ能力の回復と波形整形を行う。USBハブ20
1、202、・・・、203、204とUSBファンク
ション206はリニア回路とデジタル回路で構成されて
おり、当然その回路は遅延時間を有する。USB規格で
は1個のUSBハブ当たりの最大遅延時間を40nse
cと規定し、USBファンクションの応答時間を6.5
ビットタイム(=高速モードで542nsec)と規定
している。さらにUSBホスト100からUSBファン
クション106間のターンアラウンドタイムを16ビッ
トタイム(=高速モードで1333nsec)と規定し
ている。以上の条件において、USBハブの段数をnと
すると下記の式が成り立つ。 {(30×(n+1))+40×n}×2+542 <
1333 この式より、n < 5.22となり、nは自然数という
条件からn = 5(段)となる。したがってUSBの最
大到達距離は5(m)×5(段)+5(m) = 30
(m)である。
【0008】また上記に示すように伝送路の5mおきに
USBハブをリピータとして入れなければならず、設置
の自由度と高いコストに問題がありこれを改善すること
が課題であった。
USBハブをリピータとして入れなければならず、設置
の自由度と高いコストに問題がありこれを改善すること
が課題であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のUSB伝送装置
は、USB規格に準拠する機能を有するUSBホストに
インターフェース機能を付加した擬似ホスト、及び前記
擬似ホストに接続され、前記USB規格の信号を光によ
りUSBファンクションに伝送する光伝送手段を備える
ことを特徴とする。本発明によれば、USB擬似ホスト
はインターフェース機能を有するので、擬似ホストがU
SB規格のターンアラウンドタイムの制約を受けない。
従って、USB規格に準拠しつつUSBホストとUSB
ファンクションとの間の伝送距離を30m以上に延長す
ることができる。即ち伝送路の5mおきにハブを設ける
ことなくUSBの規格の上限の30mを超える距離の伝
送が可能となる。また回路規模が小さく部品数が少ない
ので、コスト面でもハブを用いるものよりメリットがあ
る。
は、USB規格に準拠する機能を有するUSBホストに
インターフェース機能を付加した擬似ホスト、及び前記
擬似ホストに接続され、前記USB規格の信号を光によ
りUSBファンクションに伝送する光伝送手段を備える
ことを特徴とする。本発明によれば、USB擬似ホスト
はインターフェース機能を有するので、擬似ホストがU
SB規格のターンアラウンドタイムの制約を受けない。
従って、USB規格に準拠しつつUSBホストとUSB
ファンクションとの間の伝送距離を30m以上に延長す
ることができる。即ち伝送路の5mおきにハブを設ける
ことなくUSBの規格の上限の30mを超える距離の伝
送が可能となる。また回路規模が小さく部品数が少ない
ので、コスト面でもハブを用いるものよりメリットがあ
る。
【0010】本発明の他の観点のUSB伝送装置はUS
B規格に準拠する機能を有するUSBホスト、USB規
格で定義されるUSBファンクションに、インターフェ
ース機能を付加した擬似ファンクション、USB規格に
準拠する機能を有するUSBホストにインターフェース
機能を付加した擬似ホスト、及び、前記擬似ホストに接
続され、前記USB規格の信号を光によりUSBファン
クションに伝送する光伝送手段を備える。擬似ファンク
ションと擬似ホストがインターフェースを有するので両
者間の伝送においては、USB規格のターンアラウンド
タイムの制約を受けない。従って擬似ホストとUSBフ
ァンクションとの距離が例えば50mであってもデータ
の伝送が可能になる。擬似ホストはUSB規格のタ−ン
アラウンドタイムで動作する。
B規格に準拠する機能を有するUSBホスト、USB規
格で定義されるUSBファンクションに、インターフェ
ース機能を付加した擬似ファンクション、USB規格に
準拠する機能を有するUSBホストにインターフェース
機能を付加した擬似ホスト、及び、前記擬似ホストに接
続され、前記USB規格の信号を光によりUSBファン
クションに伝送する光伝送手段を備える。擬似ファンク
ションと擬似ホストがインターフェースを有するので両
者間の伝送においては、USB規格のターンアラウンド
タイムの制約を受けない。従って擬似ホストとUSBフ
ァンクションとの距離が例えば50mであってもデータ
の伝送が可能になる。擬似ホストはUSB規格のタ−ン
アラウンドタイムで動作する。
【0011】本発明の他の観点のUSB伝送方式では、
前記の第1及び第2の観点のUSB伝送方式のものをn
個(n:自然数)直列に組み合わせることにより、50
m×nの伝送を可能にする。本発明の他の観点のUSB
伝送装置は、USB規格に準拠する機能を有するUSB
ホスト、USB規格で定義されるUSBファンクション
にインターフェース機能を付加した擬似ファンクショ
ン、USB規格に準拠する機能を有するUSBホストに
インターフェース機能を付加した擬似ホスト、前記擬似
ホストに接続され、前記USB規格の信号を光によりU
SBファンクションに伝送する光伝送手段、前記光伝送
手段に接続され、USB規格で定義されるUSBファン
クションにインターフェース機能を付加した擬似ファン
クション、及び前記擬似ファンクションに接続された他
の擬似ホストを備える。擬似ホストと擬似ファンクショ
ンはインターフェース機能を有するので、擬似ホストと
擬似ファンクションとの間の伝送はUSBのターンアラ
ウンドタイムの制約を受けない。このような擬似ファン
クション及び擬似ホストを複数個組み合わせることによ
りさらに長い任意の距離の伝送を可能にする。本発明の
USB伝送方法は、コントローラ及びバッファを有する
シリアルインターフェースを介して、USBホストから
USBファンクションにコマンド信号とデータを伝送す
るUSB伝送方法であって、USBホストから前記シリ
アルインターフェースにアウトコマンド信号とデータを
送信するステップ、前記シリアルインターフェースにお
いて、受信したデータの巡回冗長検査を行うステップ、
巡回冗長エラーが検出されないとき、前記シリアルイン
ターフェースからUSBホストに、データを正しく受取
ったことを示すACK信号を送信するとともに、前記デ
ータをUSBファンクションに伝送するステップ、前記
USBファンクションは前記データを正しく受取ったと
きACK信号を前記シリアルインターフェースに送信す
るステップを備える。
前記の第1及び第2の観点のUSB伝送方式のものをn
個(n:自然数)直列に組み合わせることにより、50
m×nの伝送を可能にする。本発明の他の観点のUSB
伝送装置は、USB規格に準拠する機能を有するUSB
ホスト、USB規格で定義されるUSBファンクション
にインターフェース機能を付加した擬似ファンクショ
ン、USB規格に準拠する機能を有するUSBホストに
インターフェース機能を付加した擬似ホスト、前記擬似
ホストに接続され、前記USB規格の信号を光によりU
SBファンクションに伝送する光伝送手段、前記光伝送
手段に接続され、USB規格で定義されるUSBファン
クションにインターフェース機能を付加した擬似ファン
クション、及び前記擬似ファンクションに接続された他
の擬似ホストを備える。擬似ホストと擬似ファンクショ
ンはインターフェース機能を有するので、擬似ホストと
擬似ファンクションとの間の伝送はUSBのターンアラ
ウンドタイムの制約を受けない。このような擬似ファン
クション及び擬似ホストを複数個組み合わせることによ
りさらに長い任意の距離の伝送を可能にする。本発明の
USB伝送方法は、コントローラ及びバッファを有する
シリアルインターフェースを介して、USBホストから
USBファンクションにコマンド信号とデータを伝送す
るUSB伝送方法であって、USBホストから前記シリ
アルインターフェースにアウトコマンド信号とデータを
送信するステップ、前記シリアルインターフェースにお
いて、受信したデータの巡回冗長検査を行うステップ、
巡回冗長エラーが検出されないとき、前記シリアルイン
ターフェースからUSBホストに、データを正しく受取
ったことを示すACK信号を送信するとともに、前記デ
ータをUSBファンクションに伝送するステップ、前記
USBファンクションは前記データを正しく受取ったと
きACK信号を前記シリアルインターフェースに送信す
るステップを備える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例につ
いて、図1から図10を用いて説明する。
いて、図1から図10を用いて説明する。
【0013】《実施例1》図1は、本発明の実施例1の
USB伝送装置のブロック図であり、図2は、擬似ファ
ンクションと伝送装置20の詳細な構成を示すブロック
図である。図1及び図2において、USBホスト30は
USB規格に準拠したUSBホストであり、例えばCP
UやOSを有するコンピュータである。USBホスト3
0に接続された擬似ファンクション33は、トランシー
バ1とシリアルインターフェースエンジン(以下SIE
と略記する)を有し、USB規格のUSBファンクショ
ンと同様な機能を持つとともに、さらに下流方向の他の
ファンクションとの接続のためのインターフェース機能
を備えている。トランシーバ1は送受信回路を持った半
導体デバイスであり、USB内部のデジタル信号をアナ
ログ信号に変えて外部に出す送信機能と、逆に受信する
機能を有し、5mのケーブルに信号を送出する能力をも
ったドライバ回路である。USB規格のUSBファンク
ションは、下流方向の他のファンクションに接続できる
インターフェースを備えておらず、この点で擬似ファン
クション33はUSBファンクションと異なっている。
擬似ファンクション33の出力は、伝送装置20のバッ
ファ5に入力される。バッファ5とマイクロコントロー
ラ6により擬似ホスト31が構成される。バッファ5と
マイクロコントローラ6は擬似ファンクション33と共
用されている。バッファ5の出力端5Aには、中距離伝
送路22内のエンコーダ11、E/O変換器12が順次
接続され、E/O変換器12の光出力端には例えば長さ
50mの光ファイバ13の一端が結合されている。光フ
ァイバ13の他端はO/E変換器14の光入力端に結合
されている。光ファイバ13を伝搬した光信号はO/E
変換器により電気信号となる。O/E変換器14の出力
端にはデコーダ15が接続され、デコーダ15の出力端
はトランシーバ10の受信端子10Aに接続されてい
る。トランシーバ10の出力信号はUSBファンクショ
ン32に入力される。トランシーバ10の送信端子10
Bはエンコーダ41に接続され、エンコーダ41の出力
端はE/O変換器42に接続されている。E/O変換器
42の光出力端には光ファイバ43の一端が結合されて
いる。光ファイバ43の他端はO/E変換器44の光入
力端に結合されている。O/E変換器44の出力端はデ
コーダ45に接続され、デコーダ45の出力端はバッフ
ァ5の入力端5Bに接続されている。USBファンクシ
ョン32はUSB規格に準拠したUSBファンクション
の機器である。
USB伝送装置のブロック図であり、図2は、擬似ファ
ンクションと伝送装置20の詳細な構成を示すブロック
図である。図1及び図2において、USBホスト30は
USB規格に準拠したUSBホストであり、例えばCP
UやOSを有するコンピュータである。USBホスト3
0に接続された擬似ファンクション33は、トランシー
バ1とシリアルインターフェースエンジン(以下SIE
と略記する)を有し、USB規格のUSBファンクショ
ンと同様な機能を持つとともに、さらに下流方向の他の
ファンクションとの接続のためのインターフェース機能
を備えている。トランシーバ1は送受信回路を持った半
導体デバイスであり、USB内部のデジタル信号をアナ
ログ信号に変えて外部に出す送信機能と、逆に受信する
機能を有し、5mのケーブルに信号を送出する能力をも
ったドライバ回路である。USB規格のUSBファンク
ションは、下流方向の他のファンクションに接続できる
インターフェースを備えておらず、この点で擬似ファン
クション33はUSBファンクションと異なっている。
擬似ファンクション33の出力は、伝送装置20のバッ
ファ5に入力される。バッファ5とマイクロコントロー
ラ6により擬似ホスト31が構成される。バッファ5と
マイクロコントローラ6は擬似ファンクション33と共
用されている。バッファ5の出力端5Aには、中距離伝
送路22内のエンコーダ11、E/O変換器12が順次
接続され、E/O変換器12の光出力端には例えば長さ
50mの光ファイバ13の一端が結合されている。光フ
ァイバ13の他端はO/E変換器14の光入力端に結合
されている。光ファイバ13を伝搬した光信号はO/E
変換器により電気信号となる。O/E変換器14の出力
端にはデコーダ15が接続され、デコーダ15の出力端
はトランシーバ10の受信端子10Aに接続されてい
る。トランシーバ10の出力信号はUSBファンクショ
ン32に入力される。トランシーバ10の送信端子10
Bはエンコーダ41に接続され、エンコーダ41の出力
端はE/O変換器42に接続されている。E/O変換器
42の光出力端には光ファイバ43の一端が結合されて
いる。光ファイバ43の他端はO/E変換器44の光入
力端に結合されている。O/E変換器44の出力端はデ
コーダ45に接続され、デコーダ45の出力端はバッフ
ァ5の入力端5Bに接続されている。USBファンクシ
ョン32はUSB規格に準拠したUSBファンクション
の機器である。
【0014】次に動作を説明する。USB規格には、コ
ントロール転送、バルク転送、割り込み転送、アイソク
ロナス転送の4つの転送モードがある。本実施例では、
最も一般的に使われるコントロール転送が行われている
場合について説明する。さらにコントロール転送モード
には、セットアップトランザクション、イントランザク
ション及びアウトトランザクションの3つのモードがあ
る。図3のダイヤグラムには上記の3つのモードにおけ
るデータのやりとりをそれぞれの矢印で示している。
ントロール転送、バルク転送、割り込み転送、アイソク
ロナス転送の4つの転送モードがある。本実施例では、
最も一般的に使われるコントロール転送が行われている
場合について説明する。さらにコントロール転送モード
には、セットアップトランザクション、イントランザク
ション及びアウトトランザクションの3つのモードがあ
る。図3のダイヤグラムには上記の3つのモードにおけ
るデータのやりとりをそれぞれの矢印で示している。
【0015】まず、アウトトランザクションモードにお
いて、USBホスト30からUSBファンクション32
へデータを伝送する場合を説明する。USBホスト30
はアウトコマンドを送信する。この信号は差分リニア信
号である。トランシーバ1はこの信号をデジタル信号に
変換する。SIE2はトランシーバ1から入力された信
号をDPLLによりロックし、さらにCRCチェック
(巡回冗長検査)を行う。CRCチェックでCRCエラ
ーが検出されなければ、SIE2はホスト30側へ、デ
ータを正しく受取ったことを表す信号であるACK(ack
nowledgement)を送信する。CRCエラーが検出された
ときはUSBホスト30側へ正しいデータを受取れない
ことを表す信号であるNACK(negative acknowledgem
ent)を送信することにより、USBホスト30に再送を
うながす。NACKを返すときはバッファ5へ送信しな
い。
いて、USBホスト30からUSBファンクション32
へデータを伝送する場合を説明する。USBホスト30
はアウトコマンドを送信する。この信号は差分リニア信
号である。トランシーバ1はこの信号をデジタル信号に
変換する。SIE2はトランシーバ1から入力された信
号をDPLLによりロックし、さらにCRCチェック
(巡回冗長検査)を行う。CRCチェックでCRCエラ
ーが検出されなければ、SIE2はホスト30側へ、デ
ータを正しく受取ったことを表す信号であるACK(ack
nowledgement)を送信する。CRCエラーが検出された
ときはUSBホスト30側へ正しいデータを受取れない
ことを表す信号であるNACK(negative acknowledgem
ent)を送信することにより、USBホスト30に再送を
うながす。NACKを返すときはバッファ5へ送信しな
い。
【0016】CRCエラーが検出されないときは、SI
E2はデータをバッファ5に送信し、バッファ5はそれ
をエンコーダ11に送信する。エンコーダ11は所定の
符号化を行い、多値に変換した電気信号をE/O12に
出力する。E/O12はその電気信号を光信号に変換す
る。光ファイバ13は例えば50mの光伝送路である。
O/E14は光ファイバーBで伝送された光信号を電気
信号に変換する。デコーダ15はデータを複合化して下
流側のトランシーバ10に送る。下流側のトランシーバ
10から出た信号はUSBのデファレンシャル信号であ
り、ファンクション32に印加される。ファンクション
32はCRCチェックを行い、エラーが検出されなけれ
ばACKを返す準備をし、エラーが検出されればNAC
Kを返す準備をする。
E2はデータをバッファ5に送信し、バッファ5はそれ
をエンコーダ11に送信する。エンコーダ11は所定の
符号化を行い、多値に変換した電気信号をE/O12に
出力する。E/O12はその電気信号を光信号に変換す
る。光ファイバ13は例えば50mの光伝送路である。
O/E14は光ファイバーBで伝送された光信号を電気
信号に変換する。デコーダ15はデータを複合化して下
流側のトランシーバ10に送る。下流側のトランシーバ
10から出た信号はUSBのデファレンシャル信号であ
り、ファンクション32に印加される。ファンクション
32はCRCチェックを行い、エラーが検出されなけれ
ばACKを返す準備をし、エラーが検出されればNAC
Kを返す準備をする。
【0017】次にACK又はNACKがファンクション
32からUSBホスト30へ返信される場合を説明す
る。ファンクション32から送信されるACKはデフェ
レンシャル信号である。この信号はトランシーバ10で
デジタル信号に変換され、エンコーダ41により符号化
して、多値に変換した電気信号をE/O42に出力す
る。E/O42はその電気信号を光信号に変換する。光
ファイバ43は例えば50mの光伝送路である。O/E
44は光信号を電気信号に変換する。デコーダ45はそ
の電気信号をUSB信号に復号する。バッファ5はその
信号を受信し、マイクロコントローラ6の指示によりA
CKであれば、バッファ5の内容を空にして、バッファ
5を、ホスト30からの次のデータの受信待ち受け状態
にする。NACKであれば、バッファ5に一時記憶され
ているデータをUSBファンクション32に対して再送
する。
32からUSBホスト30へ返信される場合を説明す
る。ファンクション32から送信されるACKはデフェ
レンシャル信号である。この信号はトランシーバ10で
デジタル信号に変換され、エンコーダ41により符号化
して、多値に変換した電気信号をE/O42に出力す
る。E/O42はその電気信号を光信号に変換する。光
ファイバ43は例えば50mの光伝送路である。O/E
44は光信号を電気信号に変換する。デコーダ45はそ
の電気信号をUSB信号に復号する。バッファ5はその
信号を受信し、マイクロコントローラ6の指示によりA
CKであれば、バッファ5の内容を空にして、バッファ
5を、ホスト30からの次のデータの受信待ち受け状態
にする。NACKであれば、バッファ5に一時記憶され
ているデータをUSBファンクション32に対して再送
する。
【0018】次にセットアップトランザクションモード
を説明する。セットアップトランザクションモードはア
ウトトランザクションモードと基本的には同じである
が、アウトトランザクションモードが一般的なコマンド
とデータの送信であったのに対し、セットアップトラン
ザクションモードはセットアップコマンドとセットアッ
プデータのみが送信される点と、セットアップトランザ
クションモードではNACKを返すことがない点が異な
る。
を説明する。セットアップトランザクションモードはア
ウトトランザクションモードと基本的には同じである
が、アウトトランザクションモードが一般的なコマンド
とデータの送信であったのに対し、セットアップトラン
ザクションモードはセットアップコマンドとセットアッ
プデータのみが送信される点と、セットアップトランザ
クションモードではNACKを返すことがない点が異な
る。
【0019】イントランザクションモードでは、USB
ホスト30からUSBファンクション32に対してイン
コマンドが送信される。インコマンドにおいて、USB
ホスト30がSIE2へ正しく送信できなければ、NA
CK又は、データが正しいかどうかが判定できない時に
送出する信号であるSTALLがSIE2からホスト3
0へ送信される。SIE2がCRCエラーをおこさずに
受信したときはホスト30へ何も返さずに、バッファ5
にインコマンドを送信する。バッファ5は下流方向のエ
ンコーダ11にインコマンドを渡す。ここからファンク
ション32までの伝送手順は上記アウトトランザクショ
ンモードと同じであるので省略する。
ホスト30からUSBファンクション32に対してイン
コマンドが送信される。インコマンドにおいて、USB
ホスト30がSIE2へ正しく送信できなければ、NA
CK又は、データが正しいかどうかが判定できない時に
送出する信号であるSTALLがSIE2からホスト3
0へ送信される。SIE2がCRCエラーをおこさずに
受信したときはホスト30へ何も返さずに、バッファ5
にインコマンドを送信する。バッファ5は下流方向のエ
ンコーダ11にインコマンドを渡す。ここからファンク
ション32までの伝送手順は上記アウトトランザクショ
ンモードと同じであるので省略する。
【0020】ファンクション32がインコマンドを正し
く受信するとファンクション32は返答データをバッフ
ァ5に向けて送信する。もしインコマンドが正しく受信
できないときやCRCエラーが発生したときは、STA
LL又はNACKコマンドをバッファ5へ送信する。バ
ッファ5はマイクロコントローラ6の指示により、ホス
ト30へその返答データを返す。バッファ5がNACK
又はSTALLを受信したときは、バッファ5に記憶さ
れているインコマンドをファンクション32へ再送す
る。USBホスト30は返答データのエラーがおきない
とき、ACKをUSBファンクション32へ送信する。
この実施例では、USBホスト30とSIE2との間の
伝送時間はUSB規格のターンアラウンドタイムの最大
値1333nsecで制限される。
く受信するとファンクション32は返答データをバッフ
ァ5に向けて送信する。もしインコマンドが正しく受信
できないときやCRCエラーが発生したときは、STA
LL又はNACKコマンドをバッファ5へ送信する。バ
ッファ5はマイクロコントローラ6の指示により、ホス
ト30へその返答データを返す。バッファ5がNACK
又はSTALLを受信したときは、バッファ5に記憶さ
れているインコマンドをファンクション32へ再送す
る。USBホスト30は返答データのエラーがおきない
とき、ACKをUSBファンクション32へ送信する。
この実施例では、USBホスト30とSIE2との間の
伝送時間はUSB規格のターンアラウンドタイムの最大
値1333nsecで制限される。
【0021】USBホスト30はセットアップトランザ
クションモードにおいて、パケットを擬似ファンクショ
ン33へ送る。USBホスト30と擬似ファンクション
33とのデータのやりとりは次の異なる点を除いてUS
B規格どうりの手順で行う。USB規格と異なる点は、
擬似ホスト31が、データを受取ったことを表す信号で
あるACKを返してくるまで、擬似ファンクション33
はUSBホスト30へNACKを返し続ける。さらにU
SB規格に決められていない機能として、擬似ファンク
ション33は、パケットを擬似ホスト31へ伝送する。
擬似ホスト31はUSBホスト30の機能に準拠した信
号を中距離伝送路22を経由して下流方向へ流す。US
Bファンクション32は、データを正しく受け取ったこ
とを示すACKを上記とは逆の順路で中距離伝送路22
を経由して擬似ホスト11へ返す。これを受けて擬似ホ
スト31はACKを擬似ファンクション33へ返す。こ
こで初めて擬似ファンクション33はUSBホスト30
に対しACKを返す。これによってUSBホスト30
と、USBホスト30から50m離れたUSBファンク
ション32との間でハンドシェークが完了する。本実施
例によれば、中距離伝送路22に光ファイバ13を用
い、データを光で伝送する。従って電気ケーブルで伝送
する場合における信号の反射や信号の遅延が生じない。
そのためUSBホスト30とUSBファンクション32
との間の距離が50mであっっても、USB規格で規定
されたターンアラウンドタイム内でデータの伝送ができ
る。
クションモードにおいて、パケットを擬似ファンクショ
ン33へ送る。USBホスト30と擬似ファンクション
33とのデータのやりとりは次の異なる点を除いてUS
B規格どうりの手順で行う。USB規格と異なる点は、
擬似ホスト31が、データを受取ったことを表す信号で
あるACKを返してくるまで、擬似ファンクション33
はUSBホスト30へNACKを返し続ける。さらにU
SB規格に決められていない機能として、擬似ファンク
ション33は、パケットを擬似ホスト31へ伝送する。
擬似ホスト31はUSBホスト30の機能に準拠した信
号を中距離伝送路22を経由して下流方向へ流す。US
Bファンクション32は、データを正しく受け取ったこ
とを示すACKを上記とは逆の順路で中距離伝送路22
を経由して擬似ホスト11へ返す。これを受けて擬似ホ
スト31はACKを擬似ファンクション33へ返す。こ
こで初めて擬似ファンクション33はUSBホスト30
に対しACKを返す。これによってUSBホスト30
と、USBホスト30から50m離れたUSBファンク
ション32との間でハンドシェークが完了する。本実施
例によれば、中距離伝送路22に光ファイバ13を用
い、データを光で伝送する。従って電気ケーブルで伝送
する場合における信号の反射や信号の遅延が生じない。
そのためUSBホスト30とUSBファンクション32
との間の距離が50mであっっても、USB規格で規定
されたターンアラウンドタイム内でデータの伝送ができ
る。
【0022】《実施例2》図4は本発明の実施例2のU
SB伝送装置のブロック図である。実施例2は、実施例
1のUSBホスト30と擬似ファンクション33との間
に、USBハブ34が挿入された構成を有する。このU
SBハブ34を介することにより、USBハブの既知の
リピート機能により、USBホスト30に複数個の擬似
ファンクション33を接続できる。各擬似ファンクショ
ン33には前記実施例1の装置20が接続され複数個の
USBファンクション32を動作させることが出来る。
これにより、USBハブ34を介して複数個の擬似ファ
ンクション33がUSBホスト30に接続され、USB
ホスト30とそれぞれ50m離れた複数個のUSBファ
ンクション32との間の伝送が可能となる。
SB伝送装置のブロック図である。実施例2は、実施例
1のUSBホスト30と擬似ファンクション33との間
に、USBハブ34が挿入された構成を有する。このU
SBハブ34を介することにより、USBハブの既知の
リピート機能により、USBホスト30に複数個の擬似
ファンクション33を接続できる。各擬似ファンクショ
ン33には前記実施例1の装置20が接続され複数個の
USBファンクション32を動作させることが出来る。
これにより、USBハブ34を介して複数個の擬似ファ
ンクション33がUSBホスト30に接続され、USB
ホスト30とそれぞれ50m離れた複数個のUSBファ
ンクション32との間の伝送が可能となる。
【0023】《実施例3》図5は本発明の実施例3のU
SB伝送方式の装置のブロック図である。図5に示すよ
うに実施例3は、擬似ファンクション33と伝送装置2
0の組が、n個直列に接続される構成を有する。nの値
は、小規模なシステムでは2ないし3、大規模なシステ
ムでは5ないし10である。伝送装置20は実施例1で
述べたように伝送距離が50mであるので、n個直列接
続したときの全長はn×50mとなる。 《実施例4》
SB伝送方式の装置のブロック図である。図5に示すよ
うに実施例3は、擬似ファンクション33と伝送装置2
0の組が、n個直列に接続される構成を有する。nの値
は、小規模なシステムでは2ないし3、大規模なシステ
ムでは5ないし10である。伝送装置20は実施例1で
述べたように伝送距離が50mであるので、n個直列接
続したときの全長はn×50mとなる。 《実施例4》
【0024】図6は本発明の実施例4のUSB伝送装置
のブロック図であり、図7は擬似ファンクション33、
伝送装置21及び擬似ホスト35の詳細な構成を示すブ
ロック図である。図6及び図7において、USBホスト
30はUSB規格に準拠したUSBホストである。US
Bホスト30に接続された擬似ファンクション33は図
1に示す実施例1のものと同じである。伝送装置21の
擬似ホスト31と中距離伝送路22は、前記伝送装置2
0のものと同じである。擬似ホスト31から擬似ファン
クション17間のターンアラウンドタイムはUSB規格
に関係なく決めることが出来る。したがって中距離伝送
路22の長さは任意に決めることが出来る、例えば10
0mとすることも出来る。このときの伝送路の遅延時間
は最大500nsecである。伝送装置21は上流側と
のインターフェースを持ち、下流側にはUSBホストと
同じ機能を持つ擬似ホスト35とUSB規格に準拠した
USBファンクション32が接続されている。図7にお
いて、バッファ5とマイクロコントローラ6は擬似ファ
ンクション33と擬似ホスト31に共用されている。ま
たバッファ5Dとマイクロコントローラ6Dは擬似ファ
ンクション17と擬似ホスト35に共用されている。
のブロック図であり、図7は擬似ファンクション33、
伝送装置21及び擬似ホスト35の詳細な構成を示すブ
ロック図である。図6及び図7において、USBホスト
30はUSB規格に準拠したUSBホストである。US
Bホスト30に接続された擬似ファンクション33は図
1に示す実施例1のものと同じである。伝送装置21の
擬似ホスト31と中距離伝送路22は、前記伝送装置2
0のものと同じである。擬似ホスト31から擬似ファン
クション17間のターンアラウンドタイムはUSB規格
に関係なく決めることが出来る。したがって中距離伝送
路22の長さは任意に決めることが出来る、例えば10
0mとすることも出来る。このときの伝送路の遅延時間
は最大500nsecである。伝送装置21は上流側と
のインターフェースを持ち、下流側にはUSBホストと
同じ機能を持つ擬似ホスト35とUSB規格に準拠した
USBファンクション32が接続されている。図7にお
いて、バッファ5とマイクロコントローラ6は擬似ファ
ンクション33と擬似ホスト31に共用されている。ま
たバッファ5Dとマイクロコントローラ6Dは擬似ファ
ンクション17と擬似ホスト35に共用されている。
【0025】次に動作を説明する。USB規格には前記
のように、コントロール転送、バルク転送、割り込み転
送、アイソクロナス転送の4つの転送モードがあるが、
本実施例でもコントロール転送が行われている場合を説
明する。そしてコントロール転送における、セットアッ
プトランザクションモード、イントランザクションモー
ド及びアウトトランザクションモードの内のセットアッ
プトランザクションモードについて説明する。なお、図
8のダイヤグラムには、上記の3つのモードにおけるデ
ータのやりとりをそれぞれの矢印で示している。USB
ホスト30はセットアップトランザクションモードにお
いて、パケットを擬似ファンクション33へ送る。US
Bホスト30と擬似ファンクション33とのデータのや
りとりは次ぎに示す点を除いてUSB規格どうりの手順
で行う。その一つは、擬似ホスト31がACKを返して
くる前に、擬似ファンクション33はUSBホスト30
へACKを返す。さらにUSB規格に決められていない
機能として、擬似ファンクション33はパケットを擬似
ホスト31へ送る。擬似ホスト31はUSBホスト30
の機能に準拠した形でそれらを下流方向へ流す。パケッ
トは中距離伝送路22を経て擬似ファンクション17へ
伝送される。
のように、コントロール転送、バルク転送、割り込み転
送、アイソクロナス転送の4つの転送モードがあるが、
本実施例でもコントロール転送が行われている場合を説
明する。そしてコントロール転送における、セットアッ
プトランザクションモード、イントランザクションモー
ド及びアウトトランザクションモードの内のセットアッ
プトランザクションモードについて説明する。なお、図
8のダイヤグラムには、上記の3つのモードにおけるデ
ータのやりとりをそれぞれの矢印で示している。USB
ホスト30はセットアップトランザクションモードにお
いて、パケットを擬似ファンクション33へ送る。US
Bホスト30と擬似ファンクション33とのデータのや
りとりは次ぎに示す点を除いてUSB規格どうりの手順
で行う。その一つは、擬似ホスト31がACKを返して
くる前に、擬似ファンクション33はUSBホスト30
へACKを返す。さらにUSB規格に決められていない
機能として、擬似ファンクション33はパケットを擬似
ホスト31へ送る。擬似ホスト31はUSBホスト30
の機能に準拠した形でそれらを下流方向へ流す。パケッ
トは中距離伝送路22を経て擬似ファンクション17へ
伝送される。
【0026】擬似ファンクション17は擬似ホスト35
へ信号を送るとともにACKを上流側の擬似ホスト31
へ返す。擬似ホスト35はUSBファンクション32へ
データを送る。USBファンクション32は、データを
正しく受け取ったときは、それを示すACKを擬似ホス
ト35へ返す。以上の動作によって、USBホスト30
と、USBホスト30から100m離れたUSBファン
クション32との間でハンドシェークが行われる。デー
タの伝送は上記の動作の繰り返しによって行われる。本
実施例によれば、伝送手段として、電気ケーブルではな
く光ファイバを用いているので、電気ケーブルに固有の
反射や遅延はない。さらに光ファイバの両端部に擬似ホ
ストと、擬似ファンクションを設けることにより、伝送
装置のターンアラウンドタイムをUSB規格に関係なく
定め決めることが出来る。これにより、USBホストを
USBファンクション間の距離を100m程度に延長す
ることが出来る。
へ信号を送るとともにACKを上流側の擬似ホスト31
へ返す。擬似ホスト35はUSBファンクション32へ
データを送る。USBファンクション32は、データを
正しく受け取ったときは、それを示すACKを擬似ホス
ト35へ返す。以上の動作によって、USBホスト30
と、USBホスト30から100m離れたUSBファン
クション32との間でハンドシェークが行われる。デー
タの伝送は上記の動作の繰り返しによって行われる。本
実施例によれば、伝送手段として、電気ケーブルではな
く光ファイバを用いているので、電気ケーブルに固有の
反射や遅延はない。さらに光ファイバの両端部に擬似ホ
ストと、擬似ファンクションを設けることにより、伝送
装置のターンアラウンドタイムをUSB規格に関係なく
定め決めることが出来る。これにより、USBホストを
USBファンクション間の距離を100m程度に延長す
ることが出来る。
【0027】《実施例5》図9は本発明の実施例5のU
SB伝送装置のブロック図である。実施例5では、実施
例4のUSBホスト30と擬似ファンクション33との
間にUSBハブ34を挿入して、例えば2個の擬似ファ
ンクション33をUSBホスト30に接続している。各
擬似ファンクション33には、伝送装置21、擬似ホス
ト35及びUSBファンクション32が接続されてい
る。実施例5の構成でも、実施例4と同様、各伝送装置
21のターンアラウンドタイムはUSB規格には関係な
く任意に決めることが出来る。したがって2個またはそ
れ以上のUSBファンクション32の伝送距離をそれぞ
れ例えば100mにすることが出来る。
SB伝送装置のブロック図である。実施例5では、実施
例4のUSBホスト30と擬似ファンクション33との
間にUSBハブ34を挿入して、例えば2個の擬似ファ
ンクション33をUSBホスト30に接続している。各
擬似ファンクション33には、伝送装置21、擬似ホス
ト35及びUSBファンクション32が接続されてい
る。実施例5の構成でも、実施例4と同様、各伝送装置
21のターンアラウンドタイムはUSB規格には関係な
く任意に決めることが出来る。したがって2個またはそ
れ以上のUSBファンクション32の伝送距離をそれぞ
れ例えば100mにすることが出来る。
【0028】《実施例6》図10は本発明の実施例6の
USB伝達装置のブロック図である。実施例6では実施
例4における伝達装置21をn個直列に接続している。
この場合の伝送距離はn×100mとなる。
USB伝達装置のブロック図である。実施例6では実施
例4における伝達装置21をn個直列に接続している。
この場合の伝送距離はn×100mとなる。
【0029】
【発明の効果】以上の各実施例で詳細に説明したところ
から明らかなように本発明は、従来技術では30m以下
しか伝送できなかったUSB信号を30m以上伝送でき
るという効果を有する。
から明らかなように本発明は、従来技術では30m以下
しか伝送できなかったUSB信号を30m以上伝送でき
るという効果を有する。
【図1】本発明の実施例1によるUSB伝送装置を示す
ブロック図
ブロック図
【図2】実施例1における擬似ファンクション33及び
伝送装置20の詳細な構成を示すブロック図
伝送装置20の詳細な構成を示すブロック図
【図3】実施例1のUSB伝達装置の動作を示すダイヤ
グラム
グラム
【図4】本発明の実施例2によるUSB伝送装置を示す
ブロック図
ブロック図
【図5】本発明の実施例3によるUSB伝送装置を示す
ブロック図
ブロック図
【図6】本発明の実施例4によるUSB伝送装置を示す
ブロック図
ブロック図
【図7】実施例4における擬似ファンクション33、伝
送装置21及び擬似ホスト35の詳細な構成を示すブロ
ック図
送装置21及び擬似ホスト35の詳細な構成を示すブロ
ック図
【図8】実施例4のUSB伝送装置の動作を示すダイヤ
グラム
グラム
【図9】本発明の実施例5によるUSB伝送装置を示す
ブロック図
ブロック図
【図10】本発明の実施例6によるUSB伝送装置を示
すブロック図
すブロック図
【図11】従来のUSB伝送の接続を示すブロック図
【図12】従来の伝送路の構成を示すブロック図
【図13】従来のUSB伝送における接続の他の例を示
すブロック図
すブロック図
1、10 トランシーバ 2 SIE 5 バッファ 5A 出力端 6 マイクロコントローラ 11、41 エンコーダ 12、42 E/O 13、43 光ファイバ 14、44 O/E 15、45 デコーダ 17、33 擬似ファンクション 20、21 伝送装置 22 中距離伝送路 30、100 USBホスト 31、35 擬似ホスト 32、106、206 USBファンクション 34、201、202、203、204 USBハブ 101 最上流段ハブ 102 次段ハブ 103 次次段ハブ 104 次次次段ハブ 105 最下流段ハブ 107 伝送路 108 上流側コネクタ 110 下流側コネクタ
Claims (10)
- 【請求項1】 USB規格に準拠する機能を有するUS
Bホストにインターフェース機能を付加した擬似ホス
ト、及び前記擬似ホストに接続され、前記USB規格の
信号を光により伝送する光伝送手段を備えることを特徴
とするUSB伝送装置。 - 【請求項2】 USB規格に準拠する機能を有するUS
Bホスト、 USB規格で定義されるUSBファンクションに、イン
ターフェース機能を付加した擬似ファンクション、 USB規格に準拠する機能を有するUSBホストにイン
ターフェース機能を付加した擬似ホスト、及び前記擬似
ホストに接続され、前記USB規格の信号を光によりU
SBファンクションに伝送する光伝送手段を備えるUS
B伝送装置。 - 【請求項3】 USBホストにUSBハブを介して、複
数個の前記請求項2に記載の伝送装置を接続したことを
特徴とする伝送装置。 - 【請求項4】 複数個の、前記請求項1記載の伝送装置
を直列に接続したことを特徴とする伝送装置。 - 【請求項5】 USB規格に準拠する機能を有するUS
Bホストにインターフェース機能を付加した擬似ホス
ト、 前記擬似ホストに接続され、前記USB規格の信号を光
により伝送する光伝送手段、及びUSB規格で定義され
るUSBファンクションにインタフェース機能を付加し
た擬似ファンクションを備えることを特徴とする伝送装
置。 - 【請求項6】 USB規格に準拠する機能を有するUS
Bホスト、 USB規格で定義されるUSBファンクションにインタ
ーフェース機能を付加した擬似ファンクション、 USB規格に準拠する機能を有するUSBホストにイン
ターフェース機能を付加した擬似ホスト、 前記擬似ホストに接続され、前記USB規格の信号を光
によりUSBファンクションに伝送する光伝送手段、 前記光伝送手段に接続され、USB規格で定義されるU
SBファンクションにインターフェース機能を付加した
擬似ファンクション、及び前記疑似ファンクションに接
続された他の擬似ホストを備えるUSB伝送装置。 - 【請求項7】 USBホストにUSBハブを介して、複
数個の前記請求項6に記載の伝送装置を接続したことを
特徴とする伝送装置。 - 【請求項8】 複数個の、前記請求項7記載の伝送装置
を直列に接続したことを特徴とする伝送装置。 - 【請求項9】 コントローラ及びバッファを有するシリ
アルインターフェースを介して、USBホストからUS
Bファンクションにコマンド信号とデータを伝送するU
SB伝送であって、 USBホストから前記シリアルインターフェースにアウ
トコマンド信号とデータを送信するステップ、 前記シリアルインターフェースにおいて、受信したデー
タの巡回冗長検査を行うステップ、 巡回冗長エラーが検出されないとき、前記シリアルイン
ターフェースからUSBホストに、データを正しく受取
ったことを示すACK信号を送信するとともに、前記デ
ータをUSBファンクションに伝送するステップ、及び
前記USBファンクションは前記データを正しく受取っ
たときACK信号を前記シリアルインターフェースに送
信するステップ、 を備えるUSB伝送方法。 - 【請求項10】 前記シリアルインターフェースは、U
SBホストから送られたデータを記憶するステップと、
記憶されたデータを所定のタイミングでUSBファンク
ションに送出するステップを有することを特徴とするU
SB伝送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11091989A JP2000284872A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | Usb伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11091989A JP2000284872A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | Usb伝送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000284872A true JP2000284872A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=14041876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11091989A Pending JP2000284872A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | Usb伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000284872A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1213658A2 (en) * | 2000-12-05 | 2002-06-12 | Opticis Co., Ltd. | Optical communication interface module for universal serial bus |
CN100366029C (zh) * | 2003-09-29 | 2008-01-30 | 夏普株式会社 | 通信控制器、主机端控制器、通信设备、通信系统和方法 |
JP2009238236A (ja) * | 2002-07-09 | 2009-10-15 | Intel Corp | パケット処理に対応する構成可能なマルチポートのマルチプロトコルのネットワークインタフェース |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11091989A patent/JP2000284872A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1213658A2 (en) * | 2000-12-05 | 2002-06-12 | Opticis Co., Ltd. | Optical communication interface module for universal serial bus |
EP1213658A3 (en) * | 2000-12-05 | 2004-12-22 | Opticis Co., Ltd. | Optical communication interface module for universal serial bus |
US6950610B2 (en) | 2000-12-05 | 2005-09-27 | Opticis Co., Ltd | Optical communication interface module for universal serial bus |
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