JP2000284374A - 写真フィルム及び画像編集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像情報とその注文情報を記録可能な画像記
録媒体上の画像にに印刷や編集等の所定処理を行う際、
対象となる画像の特定を効率的に行うことのできる画像
編集装置を提供すること。 【解決手段】 写真フィルムやＰＣカードなどの画像記
録媒体１に記録された、画像に行うべき処理を記述した
注文情報を読み取る注文情報読取部２０を画像取得装置
２に設ける。この注文情報に基づき対象となる画像を画
像取得２１から読み込み、その後例えば印刷画像作成部
３１で印刷処理用の画像を作成して印刷実行部３２を介
して印刷装置４で印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像が記録された
メディア内の全て、または一部の画像を表示する装置
と、デジタルカメラ等で撮影した画像記録メディアにお
けるプリントマークファイルや、ＩＸ２４０フィルムに
おける磁気注文情報など、画像プリントを希望する画像
が記録されているメディアと共に提供される注文情報を
処理する画像編集・印刷装置に関するものである。たと
えば、スキャナ等の画像取得装置と画像を編集して印刷
するための情報処理装置に好適に適用される。

【０００２】

【従来の技術】従来、写真を撮影するためのフィルムは
ベースフィルムに感光剤が塗布された構成を有し、撮影
日や撮影時刻などを光学的に記録する以外、画像以外の
情報を記録することはできなかった。そのため、フィル
ムに撮影した写真のプリント注文を行う場合、プリント
を希望する画像の駒をネガ又はポジの入ったケースやシ
ート上で指定して、そのプリントサイズや枚数を指示す
るのが一般的である。

【０００３】これに対し、ＩＸ２４０フィルムのような
磁気記録が可能なフィルムや、あるいはデジタルカメラ
のように撮影した画像を電子データとして記録する装置
が登場するようになり、画像以外の注文情報が記録可能
になってきている。そのため、これら画像以外の記録情
報をプリントなどの注文情報に利用することが考えられ
ている。

【０００４】例えば、ＩＸ２４０フィルムに対応したＩ
Ｘ２４０カメラでは、撮影時に現像時のプリント（同時
プリント）枚数やサイズを各駒毎に指定可能になってお
り、この情報はＩＸ２４０フィルムの磁気記録層に書き
込まれる。書き込まれた情報は現像時のプリントに用い
られ、指定のサイズ及び枚数のプリントが行われる。

【０００５】一方、フィルムに記録された画像をデジタ
ルデータにした画像データ、あるいはデジタルカメラで
撮影した画像データを読み込んで、任意の画像の編集、
例えば色調の調整、変更や任意部分の拡大、縮小、背景
や文字、他の画像データの合成や傷の補正などを行うこ
とも一般的になってきている。そしてこのような画像編
集を行う画像編集装置を画像印刷装置と接続し、ユーザ
が持参した画像データをその場で編集、印刷を行うサー
ビスも提供されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来Ｉ
Ｘ２４０フィルムに記録されたプリントサイズや枚数の
情報は同時プリントの際に用いられるのみであり、撮影
後に情報を書き込んだり変更することができないため、
焼き増し等については従来通りプリント裏面に印字やイ
ンデックスプリントを用いてフィルムの駒番号、プリン
トサイズ、枚数を指定している。また、このように注文
情報を読み取って印刷（プリント）が可能な印刷装置で
あっても、印刷前に印刷される画像を確認したり、編集
を行うことはできず、単に記録された情報に従って印刷
を行うだけであった。

【０００７】また、デジタル画像データを編集する画像
編集装置は、予め指定されたフィルムの駒をスキャン
し、その画像データを用いたり、あるいは磁気／光学記
録媒体に記録されたデジタル画像データの一覧を表示装
置上に表示して、編集対象となる画像をユーザに指定さ
せるようになっていた。そして、スキャンするフィルム
がＩＸ２４０フィルムのような情報記録可能なフィルム
であっても、磁気記録層に記録されたデータを読み取る
機能を有する画像編集装置もなかった。また、デジタル
カメラによってはプリントを希望する画像データにその
情報（プリントマーク）付加できるものもあるが、その
情報を利用する画像編集装置もなかった。

【０００８】すなわち、従来の画像編集装置において、
編集対象となる画像データが記録された記録媒体に大量
の画像データが記録されているとき、どの画像を取得す
るべきかは、一度すべてこれを取得し、その画像内容を
情報処理装置に接続されている画像表示装置を介して確
認する必要があった。このような手続きは、時間が非常
にかかる上に、操作者に対して、大量の画像の中から、
所望の画像を選び出すという煩雑な処理を課することに
なり、作業性が良くない上に、類似の画像が複数ある場
合には、選択を誤る可能性もある。

【０００９】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、画像情報とその注文情報を記録可
能な画像記録媒体上の画像に印刷や編集等の所定処理を
行う際、対象となる画像の特定を効率的に行うことので
きる画像編集装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、感光材料により画像を記録するとともに、所定の手
段により記録した画像に関連したデジタルデータを記録
することのできるデジタルデータ記録領域を有する写真
フィルムであって、デジタルデータ記録領域が、画像記
録時に記録されるデジタルデータとは別に、少なくとも
写真フィルムに記録された画像のうち所定の画像を特定
するための情報を含む、現像後の所定の画像に対して行
う処理情報を記述する書き換え可能な第１の注文情報領
域を有することを特徴とする写真フィルムに存する。

【００１１】また、本発明の別の要旨は、記録された画
像のうち所定の画像に施す処理に関する第１の処理情報
が記録された写真フィルム又は画像データと画像データ
のうち所定の画像データに施す処理に関する第２の処理
情報が記憶された画像記録媒体から、第１又は第２の処
理情報を読み出す処理情報読み出し手段と、第１又は第
２の処理情報に基づき、処理の対象となる画像又は画像
データをデジタル画像データとして読み込む画像取得部
と、デジタル画像データを、処理情報に記載された処理
に応じた形式に変換する画像データ変換手段と、変換さ
れたデジタル画像データを用い、処理情報に記載された
処理を行う処理手段とを有することを特徴とする画像編
集装置に存する。

【００１２】また、本発明の別の要旨は、装置が実行可
能なプログラムを格納する記憶媒体であって、プログラ
ムを実行した装置を、記録された画像のうち所定の画像
に施す処理に関する第１の処理情報が記録された写真フ
ィルム又は画像データと画像データのうち所定の画像デ
ータに施す処理に関する第２の処理情報が記憶された画
像記録媒体から、第１又は第２の処理情報を読み出す処
理情報読み出し手段と、第１又は第２の処理情報に基づ
き、処理の対象となる画像又は画像データをデジタル画
像データとして読み込む画像取得部と、デジタル画像デ
ータを、処理情報に記載された処理に応じた形式に変換
する画像データ変換手段と、変換されたデジタル画像デ
ータを用い、処理情報に記載された処理を行う処理手段
とを有する画像編集装置として機能させることを特徴と
する記憶媒体に存する。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
つき添付図面を参照して述べる。なお、本発明におい
て、注文情報には印刷枚数やサイズなど、印刷処理に必
要な情報を全て含んでいても良いが、少なくとも処理の
対象となる画像データを特定できる情報を含んでいれ
ば、その他の項目は任意である。

【００１４】［第１の実施形態］ （画像記録媒体−フィルム）画像編集装置の構成を説明
する前に、画像データが記録された画像記録媒体、特に
非電子データ画像が記録された写真フィルムの構成につ
いて説明する。前述したように、現存する磁気記録可能
な写真フィルムにおいては、撮影時に指定した情報を記
録するのみであり、同時プリント時に使用された後の利
用は行われていない。本発明においては、例えばこの磁
気記録層に対し、同時プリント後に書き足し（あるいは
書き換え）を行うことにより、焼き増しなどの情報を書
き込んだフィルムを用いる。

【００１５】図６は、フィルムに対する情報の書き込み
方法を説明する図である。図６（ａ）は、ＩＸ２４０カ
メラを用いて撮影時に各コマに対して書き込まれるＩＸ
情報に加えて、プリント注文情報を付加して書き込む場
合を、図６（ｂ）は各コマ毎のＩＸ情報とは別に、プリ
ント注文情報をまとめた別ファイルを設けた場合をそれ
ぞれ模式的に示したものである。図６（ａ）のＩＸ情報
は例であり、カメラによって実際に記録されるデータ種
別や内容は異なる。図６（ｂ）の場合、ファイルを記録
する場所は任意だが、フィルムの撮影コマ開始前のリー
ダー部に記録すると、その後の処理が効率的にできるた
め好ましい。

【００１６】図６に示したプリント注文情報の記録は、
図５に示す注文情報書き込み装置を用いて行うことがで
きる。図５において、フィルム検出部７０１は、フィル
ムが装置に装填されたことを検出し、フィルム引き出し
部７０２へ検出したことを通知する。この際、フィルム
がＩＸ２４０フィルムであれば、現像済みのフィルムで
あるか否かをマーク（■）で検出し、現像済みのフィル
ムだけを受け付けるようにしても良い。

【００１７】フィルム引き出し部７０２は、フィルム検
出部７０１からの通知を受けると、予め定められた位置
までフィルムを引き出す。すなわち、図６（ａ）の記録
方法であれば、最初のコマまでフィルムを引き出し、図
６（ｂ）の記録方法であれば予め定めたプリント注文情
報記録位置までフィルムを引き出す。制御部７０６は注
文情報書き込み装置全体の制御を行う。制御部７０６
は、フィルム引き出し部７０２が所定位置までフィルム
を引き出すと、表示部７０５に書き込み準備が完了した
ことを知らせるメッセージを表示し、注文情報の入力を
待つ。

【００１８】注文情報は例えば表示部７０５に表示した
メニューをボタンやキー、タッチパネルなどから構成さ
れる注文情報入力部７０４で操作することにより入力す
る。ユーザは例えば、インデックスプリントやプリント
裏面の情報から、プリントを希望するコマ番号と、サイ
ズ及び枚数などのプリント指示に必要な情報を入力す
る。注文情報入力部７０４から注文情報の終了が指示さ
れると、制御部７０６は例えば入力された注文情報を表
示部７０５に表示し、注文内容の確認を促す。確認要求
に対してＯＫの応答が得られると、制御部７０６は対応
する書き込み方法に応じてフィルム引き出し部７０２を
制御するとともに、対応する注文情報を注文情報書き込
み部７０３へ送信し、注文情報の書き込みを指示する。
このようにして、注文情報の書き込みを行うことができ
る。

【００１９】図５に示した注文情報書き込み装置はＩＸ
カメラを用いて実現しても良い。その場合は、表示部７
０５はカメラに設けられた液晶パネルなどの表示部を、
注文情報入力部はモード設定用のダイヤルやボタンなど
を用いればよい。また、注文情報書き込み装置にフィル
ムスキャナを組み合わせ、撮影された画像を表示部７０
５に表示させることによって、プリントがない場合でも
その場で画像を見ながらプリント注文を行うこともでき
る。

【００２０】（画像記録媒体−デジタル記録媒体）デジ
タルカメラなど、画像情報をデジタルデータで記録する
装置で撮影された画像データを記録した画像記録媒体に
おいても、上述したフィルムと同様にプリント注文情報
を記録することができる。

【００２１】例えば、図６（ａ）に対応する記録方法と
しては、各画像データファイルの撮影日時などを記録す
るための注文情報記録領域にプリント注文情報を記録す
る方法、図６（ｂ）に対応する記録方法としては、各画
像データとは別に、プリント注文情報をまとめたファイ
ルを別に作成記録する方法となる。図７に、後者の記録
方法を採用した場合の画像記録媒体内のデータ構成を模
式的に示す。

【００２２】いずれの記録方法を用いても良いが、図７
に示す方法であれば、必要な画像ファイルのみにアクセ
スすることが可能であり、特に画像の枚数が多い場合に
は作業の効率化が期待できる。

【００２３】（画像記録媒体−その他）上述の画像記録
媒体はいずれも媒体を直接画像編集装置で取り扱う形態
を有しているが、画像データとその注文情報をネットワ
ークを介して受信しても良い。この場合も、注文情報は
別ファイルとしても、各画像データに含ませてもよい。
また、受信画像データが注文の対象となる画像だけか、
あるいはその他の画像も含むのか、受信画像データを注
文情報データでどのように指定するか等は任意に定める
ことができる。

【００２４】（画像編集装置）図１は本発明の第１実施
形態に係る画像編集装置の構成を示すブロック図であ
る。本実施形態は、画像編集装置をデータを読み込む画
像取得装置と、画像取得装置が読み込んだデータを処理
する情報処理装置とによって構成した場合を示す。

【００２５】図において、画像記録媒体１は、上述した
ように、デジタルカメラで撮影された画像ファイルとプ
リントマークファイルが記録されたＰＣカードや、注文
磁気情報の記録されたＡＰＳフィルムのような、非電子
データ画像とそれに対応した注文情報が記録されたメデ
ィア、あるいはネットワークを通して送られる画像デー
タと注文情報データなどである。

【００２６】情報処理装置３により制御される画像取得
装置２は、注文情報が記録されたメディアを読み取るた
めのＰＣカードリーダーや、磁気ヘッドを有するフィル
ムスキャナのような読み取り装置であり、注文情報読み
取り部２０と画像取得部２１から構成される。情報処理
装置３は注文情報解析部３０および印刷用画像作成部３
１、さらに印刷実行部３２を備え、印刷装置５と表示装
置４が接続されている。情報処理装置３には図示しない
制御部が設けられ、情報処理装置３の各要素、画像取得
装置２、表示装置４及び印刷装置５の制御を行ってい
る。

【００２７】以下、図２に示すフローチャートを用い
て、本実施形態の画像編集装置の動作を説明する。以下
の説明においては、画像記録媒体がＰＣカード等のデジ
タルデータ記録媒体であり、注文情報は図７に示すよう
に画像ファイルとは別個に記憶されているものとする。

【００２８】まず、画像処理装置３から画像取得装置２
に対して、画像の注文情報の読み取りを指示する。ま
ず、画像取得装置２は、装置に挿入された記録媒体をチ
ェックし、注文情報があるかどうか判定する（ステップ
Ｓ１００）。画像取得装置２は、注文情報があれば、こ
れをすべて読み出し、情報処理装置３へ転送する（ステ
ップＳ１１０）。

【００２９】情報処理装置３の中も情報解析部３０は、
受信した注文情報が有効なデータであるか判定する（ス
テップＳ１２０）。そして、有効でない場合、例えば画
像データの指定情報がなかった時は、全ての画像データ
を読み出すなどの従来方法を行うため、注文情報を利用
する本処理手順を終了する。一方、有効な注文情報だっ
た場合には、その内容を解析する（ステップＳ１３
０）。そして、注文情報から自動的に印刷要求リストを
作成する（ステップＳ１４０）。印刷要求リストは、印
刷対象となる画像を特定するための情報、例えばファイ
ル名と、対応する設定値（印刷枚数、サイズ、その他設
定）のリストである。

【００３０】次に、情報処理装置３の制御部（図示せ
ず）は、印刷要求リストにしたがって、画像取得装置２
に対して、どの画像を読むべきか指示する（ステップ１
５０）。画像取得装置２の画像取得部２１は、指示のあ
った画像データを読み込み、これを情報処理装置３の印
刷用画像作成部３１に転送する。この際読み込まれるの
は、サムネイル画像等の縮小画像ではなく、記憶媒体に
含まれる最大解像度の画像である。

【００３１】印刷用画像作成部３１は画像取得部２１か
ら転送された画像データから印刷用のデータを作成する
（ステップＳ１６０）。印刷用データを作成すると、注
文情報内にさらに別の画像に対する注文がないか調べる
（ステップＳ１７０）。まだ残りの注文があれば、ステ
ップＳ１５０へ戻って次の画像に対する印刷用データの
作成処理を行う。そして、すべての注文に対する印刷用
データを作成すると、印刷用データを印刷装置５へ転送
し、印刷を実行する（ステップＳ１８０）。

【００３２】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、画像記録媒体に記録された注文情報を画像取得装置
で取得し、この情報を用いて印刷用データを作成するこ
とにより、画像記録媒体に多数の画像が記録されている
場合であっても、必要な画像のみを読み取ればよく、効
率の良い印刷処理を行うことができる。

【００３３】［第２の実施形態］図３に本発明に係る画
像編集装置の第２の実施形態のブロック図を示す。

【００３４】前述の実施形態においては、画像記録媒体
に記録された画像をそのまま用いて印刷用データを作成
していたが、本実施形態では印刷前に色調などの補正や
トリミング、拡大、縮小などの編集を可能としたことを
特徴とする。

【００３５】図３から明らかなように、情報処理装置３
に印刷用画像編集部３３を設けたこと以外は図１に示し
た本発明の第１の実施形態に係る画像編集装置と共通の
構成を有するため、共通な要素については同じ参照数字
を付し、その説明は省略する。

【００３６】印刷用画像編集部３３は、図示しない制御
部の制御により、印刷用画像作成部３１が作成した印刷
用画像に対して所定の編集作業を行う。具体的には、印
刷用画像作成部３１が作成した印刷用画像を表示装置４
に表示し、表示装置４に画像とともに表示されるコマン
ド指定用のアイコンなどを通じてユーザが指定した処理
を印刷用画像に施す。ユーザによる処理の指示は図示し
ないキーボードやマウスなどの入力手段によって与えら
れる。

【００３７】次に、図４に示すフローチャートを参照し
て本実施形態に係る画像編集装置の動作について説明す
る。図２に示した第１の実施形態に係る画像編集装置の
動作とステップＳ１００〜ステップＳ１７０までの処理
は共通であるため、詳細な説明は省略する。

【００３８】ステップＳ１７０において、全ての注文に
対応する印刷用画像の作成が終了すると、注文情報から
作成した注文リストを表示装置４に表示し、編集を希望
する注文の選択をユーザに促す（ステップＳ１８０）。
ユーザが図示しないマウス、キーボード等により注文の
選択を行うと、その注文に対応して作成された印刷用画
像を表示用に変換した後、表示装置４に表示する（ステ
ップＳ１９０）。一方、ステップＳ１８０においてユー
ザが注文情報を選択しなかった場合には、全印刷を行う
ステップＳ２２０へ移行する。

【００３９】ステップＳ１９０で表示された画像に対
し、色調補正、トリミング、拡大、縮小、変形、回転、
シャープマスクなど、通常画像に対して可能な処理をユ
ーザの希望に応じて施す（ステップＳ２００）。編集が
終了したら（ステップＳ２１０）、ステップＳ１８０へ
戻り、他の注文を選択するかを確認する。編集する画像
がなくなれば、ステップＳ２２０へ移行し、編集した画
像データ（表示装置４での表示用に変換されたものを印
刷用に再変換したもの）及び、編集を行わなかった印刷
用画像の全てについて印刷装置５で印刷を行う（ステッ
プＳ２２０）。

【００４０】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、第１の実施形態の利点に加えて、注文情報より取得
した画像に対して、印刷する直前にいろいろな付加価値
としての画像編集機能をもたせることで、多種多様な印
刷要求に答えることが可能となる。

【００４１】

【他の実施形態】上述の実施形態においては、印刷用画
像データを作成してから編集動作を行うようにしていた
が、画像記録媒体から読み出した画像データに対して編
集を行い、編集が終了してから編集しなかった画像デー
タとともに印刷用画像データに変換するようにしても良
い。

【００４２】また、上述の実施形態においては、画像記
録媒体としてＰＣカードを用いた例を説明したが、画像
データを電子データとして記録した記録媒体であれば任
意の記録媒体を使用することができる。すなわち、ＣＤ
（ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ等）、ＤＶＤの
ような光記録媒体、フロッピーディスクや磁気テープ等
の磁気記録媒体、光磁気ディスクのような光磁気記録媒
体などを用いることができる。この場合、媒体にあわせ
て画像取得装置の構成を変更すればよい。

【００４３】また、上述の実施形態においては、画像記
録媒体としてＰＣカードを用いた例を説明したが、ＩＸ
２４０フィルム等の、感光材料による画像記録と、磁気
記録による情報記録をあわせて行うことのできる画像記
録媒体であっても、ＰＣカードの場合と同等に処理を行
うことができる。

【００４４】また、上述の実施形態においては、画像編
集装置を画像取得装置と情報処理装置とを組み合わせて
構成する例のみを説明したが、本発明は、複数の機器
（例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リ
ーダ、プリンタなど）から構成されるシステムに適用し
ても、一つの機器からなる装置（例えば、複写機、ファ
クシミリ装置など）に適用してもよい。

【００４５】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体（または記録媒体）を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ（またはCPUやMPU）が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。

【００４６】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。

【００４７】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した（図２および/または図
４に示す）フローチャートに対応するプログラムコード
が格納されることになる。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
編集装置によれば、画像記録媒体から画像データを読み
出す画像取得装置に、画像記録媒体に記録された注文情
報を読み出す注文情報読取部を設けたことにより、撮影
者等の注文情報作成者がプリントを望む画像をあらかじ
め把握できるため、画像の確認のために、すべての画像
を一度読み込むという従来の手法を省くことができる。

【００４９】その上、自動的にその注文内容を１つの印
刷オーダーとして作成できるので、注文情報に複数の印
刷要求があっても、その管理が簡便になることは明らか
である。これは、画像取得装置が、注文情報を取得する
手段を持っていさえすれば、実現可能であり、その画像
取得装置は、メディアの種類により、フロッピーディス
クドライブであったり、コンパクトディスクドライブで
あったりと、従来から情報処理装置に装備されている機
器で代用が可能である。それは、通常の画像取得装置と
なんら変わりないため、システムの構築において低コス
トで実現できるという利点がある。

【００５０】また、本発明に係る画像編集装置によれ
ば、さらに画像データの編集処理を行う画像編集部を設
けることにより、印刷前に、編集装置上の表示画面に、
印刷実行後の成果物として表示することで、注文情報に
はなかった、付加価値画像処理等をその場で行うことが
でき、印刷物の品質向上に責献できるという効果があ
る。さらに、再編集によって、注文情報には記述できな
い構成上の表現が可能になるという効果も有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る画像編集装置の
構成を示すブロック図である。

【図２】図１に示した画像編集装置の動作を説明するフ
ローチャートである。

【図３】本発明の第２の実施形態に係る画像編集装置の
構成を示すブロック図である。

【図４】図３に示した画像編集装置の動作を説明するフ
ローチャートである。

【図５】本発明に用いる写真フィルムに注文情報を記録
する装置の構成を示すブロック図である。

【図６】本発明に用いる写真フィルムにおける注文情報
の記録方法を説明する図である。

【図７】本発明に用いる画像記録媒体における注文情報
の記録方法を説明する図である。

【符号の説明】

１ 画像記録媒体 ２ 画像取得装置 ３ 情報処理装置 ４ 表示装置 ５ 印刷装置 ２０ 注文情報読取部 ２１ 画像読み取り部 ３０ 注文情報解析部 ３１ 印刷用画像作成部 ３２ 印刷実行部 ３３ 編集実行部

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H023 HA04 2H106 BA47 BA55 BA58 BA95 5C052 AA12 AA16 AB03 AB04 CC06 DD02 EE08 FA02 FA03 FA04 FB01 FB05 FC01 FC06 FD01 FD06 5C062 AA05 AB03 AC02 AC04 AF00 BA01 5C076 AA40

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 感光材料により画像を記録するととも
   に、所定の手段により記録した前記画像に関連したデジ
   タルデータを記録することのできるデジタルデータ記録
   領域を有する写真フィルムであって、前記デジタルデー
   タ記録領域が、前記画像記録時に記録されるデジタルデ
   ータとは別に、少なくとも前記写真フィルムに記録され
   た前記画像のうち所定の画像を特定するための情報を含
   む、現像後の前記所定の画像に対して行う処理情報を記
   述する書き換え可能な第１の注文情報領域を有すること
   を特徴とする写真フィルム。
2. 【請求項２】 前記処理情報が、前記所定の画像の印刷
   あるいは印画に必要な情報であることを特徴とする請求
   項１記載の写真フィルム。
3. 【請求項３】 前記第１の注文情報領域が、１つの連続
   した領域から構成されることを特徴とする請求項１記載
   の写真フィルム。
4. 【請求項４】 前記第１の注文情報領域が、前記記録さ
   れた画像のそれぞれに対応して分割された不連続な領域
   から構成されることを特徴とする請求項１記載の写真フ
   ィルム。
5. 【請求項５】 記録された画像のうち所定の画像に施す
   処理に関する第１の処理情報が記録された写真フィルム
   又は画像データと前記画像データのうち所定の画像デー
   タに施す処理に関する第２の処理情報が記憶された画像
   記録媒体から、前記第１又は第２の処理情報を読み出す
   処理情報読み出し手段と、 前記第１又は第２の処理情報に基づき、処理の対象とな
   る画像又は画像データをデジタル画像データとして読み
   込む画像取得部と、 前記デジタル画像データを、前記処理情報に記載された
   処理に応じた形式に変換する画像データ変換手段と、 変換された前記デジタル画像データを用い、前記処理情
   報に記載された処理を行う処理手段とを有することを特
   徴とする画像編集装置。
6. 【請求項６】 前記処理情報に記載された処理が印刷処
   理であり、前記画像データ変換手段が前記デジタル画像
   データを所定の印刷形式に変換するとともに、前記処理
   手段が、前記所定の印刷形式に変換された前記デジタル
   画像データを印刷装置に転送することによって印刷する
   ことを特徴とする請求項５記載の画像編集装置。
7. 【請求項７】 前記デジタル画像データ又は前記変換さ
   れた前記デジタル画像データに対し、所定の画像編集処
   理を施し、その結果を前記画像データ変換手段又は前記
   処理手段に出力する画像編集手段をさらに有することを
   特徴とする請求項５記載の画像編集装置。
8. 【請求項８】 画像表示装置をさらに有し、前記画像編
   集処理中、前記画像編集処理を反映した前記デジタル画
   像データ又は前記変換された前記デジタル画像データを
   前記画像表示装置に表示することを特徴とする請求項７
   記載の記載の画像編集装置。
9. 【請求項９】 請求項１乃至４のいずれかに記載の写真
   フィルムを取り扱うことを特徴とする請求項５乃至８の
   いずれかに記載の画像編集装置。
10. 【請求項１０】 装置が実行可能なプログラムを格納す
    る記憶媒体であって、前記プログラムを実行した装置
    を、 記録された画像のうち所定の画像に施す処理に関する第
    １の処理情報が記録された写真フィルム又は画像データ
    と前記画像データのうち所定の画像データに施す処理に
    関する第２の処理情報が記憶された画像記録媒体から、
    前記第１又は第２の処理情報を読み出す処理情報読み出
    し手段と、 前記第１又は第２の処理情報に基づき、処理の対象とな
    る画像又は画像データをデジタル画像データとして読み
    込む画像取得部と、 前記デジタル画像データを、前記処理情報に記載された
    処理に応じた形式に変換する画像データ変換手段と、 変換された前記デジタル画像データを用い、前記処理情
    報に記載された処理を行う処理手段とを有する画像編集
    装置として機能させることを特徴とする記憶媒体。