JP2000284052A - β.γ線弁別用ガス充填積層型検出器 - Google Patents

β.γ線弁別用ガス充填積層型検出器

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JP2000284052A
JP2000284052A JP9048299A JP9048299A JP2000284052A JP 2000284052 A JP2000284052 A JP 2000284052A JP 9048299 A JP9048299 A JP 9048299A JP 9048299 A JP9048299 A JP 9048299A JP 2000284052 A JP2000284052 A JP 2000284052A
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gas
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Mutsuo Hatakeyama
睦夫 畠山
Hirokuni Ito
博邦 伊藤
Satoshi Yanagihara
敏 柳原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 原子炉施設の運転中に放射能汚染した建家表
面の低いレベルの放射能汚染分布を測定により評価する
場合の検出器であり、検出器内部に充填するガスを変え
ることによってα線、β・γ線、β線の放射能汚染分布
を測定評価することを可能にする。 【解決手段】 β線とγ線を弁別測定するため、2つの
ガス充填型検出器1,2を積層型に重ね合わせ、測定面
に近い第1検出器1と測定面から遠い第2検出器2とか
ら構成され、第1検出器1と第2検出器2の間には、測
定面からのβ線を遮へいするための遮へい板3を設け、
これにより、第1検出器1ではβ線とγ線が検出され、
第2検出器2ではγ線が検出され、第2検出器2の正味
計数率から第1検出器1で計数されるべきγ線計数率分
を補正しβ線による放射能汚染分布を測定することがで
き、また、内部に充填するガス(PRガス、Qガス等)
を適宜交換して放射線検出を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉施設の運転
中に放射能汚染した建家表面の低いレベルの放射能汚染
分布を測定により評価する場合の検出器に関するもので
ある。本発明の検出器は、検出器内部に充填するガスを
変えることによってα線、β・γ線、β線の放射能汚染
分布を測定評価することができるものであり、また、廃
止措置に備えた原子炉施設の建家表面の放射能汚染分布
測定に留まらず、核燃料の製造施設や再処理施設、ラジ
オアイソトープ(RI)利用施設等を含めた表面汚染に
関する放射線計測分野に幅広く利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】原子炉施設の建家解体においては、事前
に建家表面に放射能汚染のないことを確認するための測
定が必要である。この測定では、低いレベルの放射能汚
染について効率的に測定評価することが要求される。従
来、これらの測定には、β・γ測定用の表面汚染検査計
が使われていたが、コンクリート中に存在する天然の放
射性核種によるバックグラウンド計数率の変動によって
低いレベルの放射能汚染を評価できない場合があった。
そこで、建家表面の低いレベルの放射能汚染をβ線に着
目した測定により評価できる方法が考案された。この測
定方法は、測定面のβ・γ線の測定の後、β線を遮へい
するための薄い遮へい板を用いてγ線の測定を行い両者
の差からβ線に対する放射能汚染分布を評価するもので
ある。
【0003】この方法では、0.1Bq/cm2程度の低
いレベルの放射能汚染分布を測定することができる反
面、測定面で2度の測定(遮へい板がある状態と無い状
態)が必要であるため効率的な点で多少問題があった。
また、外部放射線の影響下においては、従来型の表面汚
染検査計の場合には、β線及びγ線が弁別できないため
低いレベルの放射能汚染分布を測定できない場合があっ
た。
【0004】この測定方法は、図1の(a)に示すよう
に、β線遮へい板を開いた状態で測定面のβ、γ線を測
定する。次に(b)に示すように、検出器の先端に取り
付けたβ線遮へい板を閉じた状態で、γ線の測定を行い
両者の差からβ線に対する放射能汚染分布を評価するも
のである。
【0005】即ち、建家表面の放射能汚染分布をβ線と
γ線とに弁別して測定する方法である。(a)の測定
は、測定対象面6のβ線4とγ線5が検出器1に計数さ
れる従来型のものである。そのため、β線を遮へいする
板2が無い状態(遮へい板が開いた状態)である。
(b)は、β線を遮へいする板3が検出器入射窓を塞い
だ状態(遮へい板が閉じた状態)示している。この状態
では、β線4は遮へいされγ線5が遮へい板を通過して
検出される。両者の計数率の差からβ線による汚染分布
を測定評価するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上に示し
た建家表面等の低いレベルの放射能汚染分布を測定する
際の欠点を改善し、効率的に、かつ、高感度の測定を実
現できるものである。即ち、本発明は、検出器の測定面
で2度の測定(遮へい板がある状態と無い状態)をする
必要がなく効率的に放射線を測定することができ、ま
た、外部放射線の影響下においてもβ線及びγ線を弁別
して低いレベルの放射能汚染分布を測定できるものであ
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、β線とγ線を
弁別測定するため、2つのガス充填型検出器を積層型に
重ね合わせたものであり、測定面に近い検出器(以下
「第1検出器」という)と測定面から遠い検出器(以下
「第2検出器」という)から構成する。第1検出器と第
2検出器の間には、測定面からのβ線を遮へいするため
の遮へい板を設ける。これにより、第1検出器ではβ線
とγ線が検出される。また、第2検出器ではγ線が検出
される。第2検出器の正味計数率から第1検出器で計数
されるべきγ線計数率分を補正しβ線による放射能汚染
分布を測定することができる。
【0008】また、本検出器は、内部に充填するガス
(PRガス、Qガス等)を適宜交換して使用することが
できる構造である。即ち、PR(アルゴン90%及びメ
タン10%)ガスを使用した場合には、第1検出器のα
領域でα線が検出されるためα線による放射能汚染分布
を測定することが可能である。また、β領域ではα線と
β線及びγ線とが検出されるため、β領域の計数率から
α領域の計数率を差し引くことによってβ・γ線の計数
率が求められる。さらに、第2検出器の計数率から求め
られた第1検出器のγ線計数率分を補正することによっ
てβ線の計数率が求められる。
【0009】一方、Qガス(ヘリウム98%及びイソブ
タン2%)を充填した場合には、第1検出器でβ線とγ
線が検出され、第2検出器でγ線が検出されるため、こ
のγ線計数率から第1検出器で計数されるべきγ線計数
率分を補正しβ線による正味計数率を求めることができ
る。
【0010】さらに、建家表面の放射能汚染分布を測定
する場合には、コンクリートに埋設された配管等からの
外部放射線によって測定面のバックグラウンド計数率が
変動して放射能汚染分布を評価できない場合がある。こ
のような場合には、正味のβ線及びγ線計数率の比率
(γ/β)から外部放射線の影響の有無を判別すること
ができるものである。
【0011】即ち、外部放射線からの影響が検出器の上
方、側方又は下方に存在する場合には、測定面における
β線の計数率に比べて外部放射線によるγ線の計数率が
高くなり、この比率(γ/β)が0.5−0.9のよう
に変化し、外部放射線の影響が非常に大きい場合には限
りなく1に近くなる。一方、外部放射線の影響が少ない
状態で測定面に汚染がある場合には、β線の計数率がγ
線の計数率に比べて高くなり、その汚染による放射能が
高い程γ/βの比率が限りなく0に近くなる。このよう
な関係は、検出器のβ線及びγ線の検出効率の違いによ
るものであり、本発明の検出器のβ線の機器効果は約3
0%であるのに対してγ線の検出効率が約0.3%と両
者の効率に100倍程度の開きがあるためである。した
がって、この比率(γ/β)の大きさによって外部放射
線の影響があるかどうかを判断することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の検出器の概念を図2に示
す。(a)は検出器の断面を示したものである。また
(b)は第1検出器の平面、(c)は第2検出器の平
面、(d)は入射窓の状況を示す。この検出器は、ガス
充填型の検出器(1及び2)を積層型に積み重ねた構造
をしており、第1検出器と第2検出器の間には、β線を
遮へいするための薄いアルミ板を設けてある。
【0013】本発明の検出器は、図2の(a)に示すよ
うに、ガス充填型の検出器を積層型に重ねたものであ
り、1の第1検出器と2の第2検出器から構成した。第
1検出器は、(a)、(b)及び(d)に示すように3
のβ線遮へい板、4のアノードワイヤ、5カソード(ア
ルミニウムケーシング)、6のガス充填用バルブ、8の
アノードワイヤ用支柱、9の入射窓及び10の入射窓板
で構成した。また第2検出器は、(a)及び(c)に示
すように、3のβ線遮へい板、4のアノードワイヤ、5
カソード(アルミニウムケーシング)、7のガス充填用
バルブ、8のアノードワイヤ用支柱で構成した。
【0014】本発明の検出器にQガスを充填した場合に
は、第1検出器ではβ線とγ線が計数されるが、第2検
出器ではγ線が計数されるため、第2検出器の正味計数
率から第1検出器で計数されるべきγ線計数率分を補正
することによってβ線の正味計数率が求められる。
【0015】測定対象面のβ線による計数率(Nβ)
は、次式により求める。 Nβ=D1−(F×D2)・・・・・・(1) ここで、 D1 :第1検出器の正味β・γ計数率(cps) D2 :第2検出器の正味γ計数率(cps) F :第1検出器で計数されるべきγ線計数率の補正
係数 また、本発明の検出器にPRガスを充填した場合には、
第1検出器のα領域ではα線が計数され、β領域ではα
線の他、β線とγ線が計数される。また、第2検出器で
はγ線が計数される。これらの計数率からα線及びβ線
の計数率を以下の計算式を用いて求めることができる。
【0016】測定対象面のα線による正味計数率(N
α)は、次式により求める。 Nα=D1α−D1αBG・・・・・・(2) ここで、 D1α :第1検出器α領域の計数率(cps) D1αBG:第1検出器α領域のバックグラウンド計数率
(cps) また、測定対象面のβ線による正味計数率(Nβ)は、
次式により求める。
【0017】 Nβ={(D1Netβ−Nα)−(F×D2)}・・・・・(3) ここで、 D1Netβ:第1検出器β領域の正味計数率(cps) D2 :第2検出器の正味計数率(cps) F :第1検出器γ線計数率の補正係数 このように、本発明の検出器は、第1検出器及び第2検
出器に計数される放射線を上式によって分離できること
が特長である。
【0018】さらにまた、原子炉施設の廃止段階では、
コンクリート中に埋設された配管等からの外部放射線が
存在する場合がある。このような測定環境では、外部放
射線の影響によって測定面のバックグラウンド計数率が
変動し、正確な放射能汚染分布を評価できない場合があ
る。本発明の検出器は、正味のβ線及びγ線計数率の比
率(γ/β)から外部放射線の影響の有無を判別するこ
とができるものである。
【0019】
【実施例】本発明の検出器については、検出器の特性試
験のため図3に示す計測系に接続して計数プラトー特
性、模擬コンクリート試験体のバックグラウンド計数率
の測定、及び機器効率の測定を行った。図3には、本発
明の検出器(DET)の検出特性を把握するために装備
した高圧電源(HV、BIAS)、プリアンプ、ディス
クリミネー夕(DISCRI)、IN(信号入力)、O
UT(信号出力)、CH1(チャンネル1)、CH2
(チャンネル2)、スケーラ及びタイマー等の計測系を
示す。また、計測系は、充填するガスによって異なり、
かつ、第1検出器と第2検出器の2系統の計数回路が必
要である。
【0020】(計数プラトー特性)図4にPRガスを充
填した場合の計数プラトー(印加電圧−計数率における
比較的に平坦な部分)の例を示す。この場合、第1検出
器では、1のα領域と2のβ領域の2つの計数プラトー
が形成される。また、第2検出器では、α線が検出され
ないため3のβ領域の計数プラトーが形成される。1で
はα線、2ではα線及びβ・γ線が、3ではγ線が検出
されることになる。
【0021】また、Qガスを充頃した場合の計数プラト
ー特性は、図5に示すように、第1検出器及び第2検出
器ともGM領域のプラトー(1及び2)を形成し、第1
検出器ではβ・γ線が検出され、第2検出器ではγ線が
検出されることになる。このような特長から測定対象の
放射線に最適な使用電圧を設定して測定を行なうことに
した。
【0022】(バックグラウンド計数率の測定)図6に
コンクリート試験体を用いた場合のバックグラウンド計
数率測定の状況を示す。3のコンクリート試験体と検出
器を2cm離した状態で、先ず、1の第1検出器に計数
されるβ線とγ線の計数率を11及び12の遮へい板を
用いて弁別測定し、2の第2検出器に計数されるべきγ
線計数率を特定する。この結果を基に、図3に示す第2
検出器の計測系のディスクリミネータを調整し、コンク
リート試験体のγ線のバックグラウンド計数率を合わせ
る。
【0023】即ち、積層型の検出器としては、第1検出
器でβ・γ線を、第2検出器でγ線のみを計測するのが
条件となる。そのため、第2検出器で計数されるべきγ
線の計数率分を、事前に、第1検出器にβ線を遮へいす
る遮へい板を用いてβ線とγ線計数率を弁別測定により
把握し、このγ線計数率と同様の計数率が得られるよう
に図3の第2検出器のディスクリミネー夕を調整する。
そのため、先ず、検出器と試験体を2cm離し、入射窓
を塞ぐ遮へい板を用いてβ線とγ線を弁別測定する。こ
こで、1は第1検出器、2は第2検出器、3はコンクリ
ート試験体、11は入射窓から0.5mm厚さのアルミ
板を開いた状態、12は入射窓を0.5mm厚さのアル
ミ板で閉じた状態を示す。
【0024】PRガス及びQガスを充填したバックグラ
ウンド計数率を図7に示す。横軸は試験体からの検出距
離、縦軸は計数率を示す。β線のバックグラウンド計数
率は、0.25〜0.5cps、γ線のバックグラウン
ド計数率は、約3.5cpsである。また、α線のバッ
クグラウンド計数率は、約0.07〜0.08cpsで
ある。
【0025】(機器効率の測定)図8に機器効率の測定
状況を示す。実際の建家表面の汚染測定では、汚染の主
要核種を特定し、その核種にあった測定条件を設定する
ことが必要である。これまでの経験から汚染の主要核種
60Coとして機器効率を測定することにした。 60Co
β線の機器効率は、(a)に示すように、検出器と13
の基準面線源とをlcm及び2cm離した状態で測定
し、(1)又は(3)式を用いて求める。また、U3O
8の基準面線源によるβ線の機器効率は、(a)の60
oと同様の測定を行い(3)式を用いて求める。また、
α線の機器効率は、(b)に示すように、PRガスを充
填した検出器と14のU3O8基準面線源を密着と1c
m離した状態で第1検出器のα領域の計数率を測定して
(2)式により求める。
【0026】機器効率の測定結果の例を図9に示す。1
はα線の効率、2はβ線の効率、3はγ線の効率を示
す。上記のコンクリート試験体のβ線バックグラウンド
計数率、β線機器効率等から算出されるβ線の検出感度
は、0.1Bq/cm2以下の値が得られることを確認
した。この検出感度は、遮へい板を用いてβ線とγ線を
弁別測定する方法の検出感度と同等の値である。
【0027】図10は、本発明の検出器の上面図
(a)、断面図(b)及び底部入射面図(c)を示すも
のであり、1は上部用ガス口、2は下部用コネクタ部、
3は下部用ガス口、4は上部用コネクタ部、5は第2検
出器、6は第1検出器、7はアノードワイヤ用支柱、8
はアノードワイヤ、9は入射窓板、10は入射窓、11は
コネクタ、そして12はノブである。
【0028】
【発明の効果】本発明の特徴は、ガス充填型の検出器を
積層型に積み重ねたものである。これにより、建家表面
の低いレベルの放射能汚染分布を効率的、かつ、正確に
測定評価することができる。また、原子炉施設の廃止段
階では、コンクリート中に埋設された配管等からの外部
放射線が存在する場合がある。このよな測定環境では、
外部放射線の影響によって測定面のバックグラウンド計
数率が変動し、正確な放射能汚染分布を評価できない場
合がある。本検出器は、正味のβ線及びγ線計数率の比
率から外部放射線の影響の有無を判別することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 建家表面の放射能汚染分布をβ線とγ線とに
弁別して測定する従来方法を示す図である。
【図2】 本発明における、第1検出器と第2検出器の
間にβ線を遮へいするための薄いアルミ板があ設けられ
たガス充填型の検出器(1及び2)を積層型に積み重ね
た構造のものを示す図である。
【図3】 本発明の検出器の検出特性を把握するために
装備した高圧電源、プリアンプ、ディスクリミネー夕、
スケーラ等の計測系を示す図である。
【図4】 PRガスを充填した検出器の計数プラトーを
示したものである。第1検出器では、α領域1及びβ領
域2の計数プラトーが形成される。また、第2検出器で
は、β領域3の計数プラトーが形成される。
【図5】 Qガスを充填した検出器の計数プラトーを示
した図である。
【図6】 コンクリート試験体のバックグラウンド計数
率の測定の状況を示す図である。
【図7】 PRおよびGガスを充填した検出器のバック
グランド計数率を示す図である。
【図8】 機器効率の測定状況を示す図である。
【図9】 α線1、β線2及びγ線3の機器効率等を示
した図である。
【図10】 検出器の上面、その検出面及びその断面を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳原 敏 茨城県那珂郡東海村白方字白根2番地の4 日本原子力研究所東海研究所内 Fターム(参考) 2G088 EE17 FF04 FF05 FF06 GG01 JJ01 JJ08 JJ29 KK24 KK28 KK29 LL02 LL06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β線とγ線を弁別測定するために、2つ
    のガス充填型検出器を積層型に重ね合わせた検出器から
    なり、この検出器は、測定面に近い検出器(以下「第1
    検出器」という)と測定面から遠い検出器(以下「第2
    検出器」という)から構成され、第1検出器と第2検出
    器の間に測定面からのβ線を遮蔽するための遮蔽板を設
    け、第1検出器ではβ線とγ線を検出し、第2検出器で
    はγ線のみを検出し、第2検出器の正味計数率から第1
    検出器で計数されるべきγ線計数率分を補正してβ線に
    対する正味計数率を求めることを特徴とするβ、γ線弁
    別用ガス充填積層型検出器。
  2. 【請求項2】 内部に充填するガスを適宜交換して使用
    することができ、PRガスを使用した場合に、第1検出
    器のα領域でα線を検出してα線による放射能汚染分布
    を測定し、β領域でα線とβ線及びγ線とを検出してβ
    領域の計数率からα領域の計数率を差し引くことによっ
    てβ・γ線の計数率を求め、さらに、第2検出器の正味
    計数率から第1検出器で計数されるべきγ線計数率分を
    補正することによってβ線の正味計数率を求めることを
    特徴とする請求項1に記載のβ、γ線弁別用ガス充填積
    層型検出器。
  3. 【請求項3】 内部に充填するガスを適宜交換して使用
    することができ、Qガスを充填した場合に、第1検出器
    でβ線とγ線を検出し、第2検出器でγ線を検出して第
    2検出器の正味計数率から第1検出器で計数されるべき
    γ線計数率分を補正することによってβ線の正味計数率
    を求める請求項1に記載のβ、γ線弁別用ガス充填積層
    型検出器。
  4. 【請求項4】 建家表面の放射能汚染分布を測定するた
    めに、コンクリートに埋設された配管等からの外部放射
    線によって測定面のバックグラウンド計数率が変動して
    放射能汚染分布を評価できない場合に、正味のβ線及び
    γ線計数率の比率(γ/β)から外部放射線の影響の有
    無を判別することを特徴とする請求項1に記載のβ、γ
    線弁別用ガス充填積層型検出器。
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