JP2000281173A - タンクローリ - Google Patents

タンクローリ

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JP2000281173A
JP2000281173A JP11085356A JP8535699A JP2000281173A JP 2000281173 A JP2000281173 A JP 2000281173A JP 11085356 A JP11085356 A JP 11085356A JP 8535699 A JP8535699 A JP 8535699A JP 2000281173 A JP2000281173 A JP 2000281173A
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tank
pipe
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injection
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Seizo Fujii
聖三 藤井
Tokio Sugano
時男 菅野
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、ガソリンスタンド等の傾斜した地面
上において、傾斜の上位側から荷卸しした場合、下位側
の分岐配管内における残液の発生が少量に抑えられ、第
2に、しかもこれが簡単容易に実現される、タンクロー
リを提案する。 【解決手段】 このタンクローリは、ボトムローディン
グ式よりなると共に、両側配管方式よりなる。そして、
タンク2の各タンク室9の積込み用兼荷卸し用の配管1
0において、その左右への分岐配管11は、それぞれ、
緩い傾斜角度の上部14と、縦又は急な傾斜角度の中間
部15と、注入吐出口4に接続された端部12とで、一
体的に構成されている。又、このような左右の分岐配管
11の端部12下側間が、小径配管17にて連通されて
いる。そこで、傾斜した地面上において、傾斜の上位側
から荷卸しした場合に、残液は、傾斜の下位側の分岐配
管11の中間部15,端部12や小径配管17内におい
てのみ発生するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボトムローディン
グ式のタンクローリに関する。すなわち、タンクの底弁
側から積込みと荷卸しとが行われる、ボトムローディン
グ式のタンクローリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タンクの底弁側から荷卸しのみならず積
込みも行うボトムローディング式のタンクローリは、タ
ンク上のマンホール付近の注入口から積込みを行うトッ
プローディング式のタンクローリに比べ、揮発ガスの発
生が少なく、安全性や作業性にも優れている。そして、
ボトムローディング式のタンクローリとしては、図5の
背面図に示した片側配管方式のものと、図3の(1)図
の背面図に示した両側配管方式のものとがある。
【0003】まず、図5の片側配管方式のボトムローデ
ィング式のタンクローリでは、積込み用兼荷卸し用の配
管1は、上端が、タンク2のタンク室に底弁3を介して
接続されると共に、下降傾斜した下端が、タンク2下の
左右のいずれか片側のみに位置する注入吐出口4に接続
されている。もって、タンク2の片側のみから、積込み
と荷卸しが行われるようになっている。これに対し、図
3の(1)図の両側配管方式のボトムローディング式の
タンクローリでは、積込み用兼荷卸し用の配管5は、そ
の接続配管6の上端が、タンク2のタンク室に底弁3を
介して接続されると共に、途中で左右に分岐されてい
る。そして、左右両側に向け緩い傾斜角度で下降傾斜し
た直線的な左右の分岐配管7の端部が、それぞれ、タン
ク2下の左右両側に位置する注入吐出口4に接続されて
いる。もって、タンク2の左右両側のいずれかから、適
宜、積込みと荷卸しとが行われるようになっている。
【0004】そして両側配管方式は、片側配管方式に比
べ作業性に優れていることが知られている。すなわち、
図5の片側配管方式のものは、タンク2の片側のみにし
か注入吐出口4が配されていないので、油槽所等の積込
み設備での積込み作業や、ガソリンスタンド等の荷卸し
設備での荷卸し作業が、場所的・位置的に制約されると
いう難点がある。これに対し、図3の(1)図の両側配
管方式のものは、タンク2の左右両側に注入吐出口4が
配されているので、積込み作業や荷卸し作業が場所的・
位置的に制約されない、という利点がある。つまり両側
配管方式では、積込み設備や荷卸し設備の状況に対応
し、左右両側のうち都合の良いいずれか一方側を適宜選
択して、積込みや荷卸しが行え、便利で使い易く作業性
に優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
図3の(1)図の両側配管方式のボトムローディング式
のタンクローリにあっては、図5の片側配管方式のもの
に比し、荷卸し時に残液が多量に発生しやすい、という
問題が指摘されていた。これらについて詳述すると、ま
ず前提として、この種のタンクローリにおいて、計量時
の容積は、タンク2のタンク室内は勿論のこと配管5内
をも含めたものとされており、積込まれたり荷卸しされ
るガソリン等の液体の量は、タンク2のタンク室内と共
に配管5内のものも含めて計量される。そして、ボトム
ローディング式に注入吐出口4からの積込んだ際には、
タンク2のタンク室内に液体が積込まれると共に、配管
5内にも液体が充満し積込まれる。そこで事後、注入吐
出口4からの荷卸しに際しては、タンク2のタンク室内
の液体が荷卸しされるのは勿論のこと、配管5内の液体
も、なるべく残液が発生しないように荷卸ししなければ
ならない。すなわち、荷卸しに際し、配管5内に多量の
残液が荷卸しされずに残ってしまうと、大きな計量誤差
が生じ、法規・規則上許されないことになる。法規・規
則上では、検定公差0.5%の1/3以上の残液が発生
しないことが要求されており、例えば、2000リット
ル積込むと共にその全部を荷卸しする場合は、3.33
リットル以上の残液が発生してはならないことになる。
【0006】さて、図3の(2)図,(3)図の要部の
背面図に示したように、タンクローリの主な荷卸し設備
たるガソリンスタンドの地面Aは、自然排水・排液のた
め、水平面Bに対し1度から2度程度の傾斜角度Cで傾
斜している。図3の(2)図は、傾斜の下位となった注
入吐出口4側(図面上では左側)から荷卸しした場合を
示し、(3)図は、傾斜の上位となった注入吐出口4側
(図面上では右側)から荷卸しした場合を示す。そし
て、まず図3の(2)図に示したように、傾斜した地面
A上で下位側となった注入吐出口4から荷卸しした場合
は、配管5内に残液Dはほとんど発生せず、(図示した
ように傾斜角度C次第では若干の残液Dが発生すること
もあるが)、問題は生じない。これに対し、図3の
(3)図に示したように、傾斜した地面A上で上位側と
なった注入吐出口4から荷卸しした場合、多量の残液D
が発生する、という問題が指摘されていた。つまり、傾
斜の下位側となると共に閉鎖されたままの注入吐出口4
への配管5たる分岐配管7内を中心に、荷卸しされずに
残った残液Dがかなり多量に発生し、例えば2000リ
ットル積込んでそのすべてを荷卸しする場合において、
3.33リットル以上の残液Dが発生し、大きな計量誤
差発生の危険が指摘されていた。このように、この種従
来例の両側配管方式のボトムローディング式のタンクロ
ーリにあっては、荷卸し時に多量の残液Dが発生する虞
がある、という問題が指摘されていた。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、両側配
管方式の上記従来例における課題を解決すべくなされた
ものであって、左右の分岐配管がそれぞれ、緩い傾斜角
度の上部と、縦又は急な傾斜角度の中間部と、注入吐出
口に接続された端部とで構成されると共に、左右の分岐
配管の端部下側間を小径配管にて連通したことにより、
第1に、傾斜した地面上で傾斜の上位側から荷卸しした
場合に、残液の発生が抑えられると共に、第2に、しか
もこれが簡単容易に実現される、ボトムローディング式
のタンクローリを提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。すなわ
ち、このタンクローリは、タンクの底弁側から積込みと
荷卸しとが行われるボトムローディング式のタンクロー
リであって、該タンク下に積込み用兼荷卸し用の配管を
備えてなる。該配管は、上端が該タンクに該底弁を介し
て接続されると共に、途中で左右の分岐配管に分岐され
ている。そして、左右の該分岐配管は、それぞれ上から
順に、左右両側に向け緩い傾斜角度で下降傾斜した上部
と、縦又は急な傾斜角度で下降傾斜した中間部と、該タ
ンク下の左右両側に位置する注入吐出口に接続された端
部とが、一体的に連通された構成よりなる。これと共
に、左右の該分岐配管の端部下側間がより小径で水平な
小径配管にて連通されていること、を特徴とする。
【0009】このように、このタンクローリはボトムロ
ーディング式よりなるので、タンクの底弁側から積込み
と荷卸しが行われ、又、両側配管方式よりなるので、タ
ンクの左右両側又はそのいずれかから、積込みと荷卸し
が行われる。そして、このタンクローリの積込み用兼荷
卸し用の配管において、左右への分岐配管はそれぞれ、
所定の上部と中間部と端部とで構成され、左右の端部下
側間が小径配管にて連通されている。そこで、傾斜した
地面上で上位側となった注入吐出口から荷卸しした場
合、残液は、下位側となると共に閉鎖されたままの注入
吐出口への分岐配管内には若干しか発生せず、小径配管
を中心に発生する。すなわち残液は、径・容積が大きい
分岐配管に関しては、緩い傾斜角度の上部内ではなく、
より下位の縦や急な傾斜角度の中間部内や端部内に発生
するので、その分、量は少なくても済む。しかも大部分
の残液は、より下位で径・容積が小さい小径配管内にお
いて発生する。このようにして残液は、極く少量に抑え
られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2
は、本発明の実施の形態の説明に供する。そして、図1
の(1)図は背面図、(2)図は要部の縦断面図、
(3)図は要部の底面図である。図2は要部の背面図で
あり、(1)図は、下位となった注入吐出口側から荷卸
しした場合を示し、(2)図は、上位となった注入吐出
口側から荷卸しした場合を示す。なお、図4はタンクロ
ーリの説明に供し、(1)図は側面図、(2)図は、配
管等を示す底面図である。
【0011】まず、図4を参照しつつ、タンクローリに
ついて説明する。タンクローリのシャーシ上には、タン
ク2が搭載,架装されており、タンク2内は、消防法の
要請もあり、幅方向に沿った仕切板8により、3室から
7室程度(図4の例では6室)の複数の小室たる各タン
ク室9に区画,分割されている。タンク室9は、それぞ
れ2000リットル又は4000リットルの液体を積込
み可能な容積よりなる。そして、ガソリン,軽油,その
他の油等の危険物たる揮発性の液体が、積込み設備たる
油槽所の貯蔵タンクから、各タンク室9にそれぞれ積込
まれる。なお、各タンク室9について、すべて同種の液
体(例えばガソリン)が積込まれることもあるが、前側
の各タンク室9と後側の各タンク室9とで異種の液体
(例えば前側にはガソリン、後側には軽油)が積込まれ
ることもあり、更に、各タンク室9毎に異種の液体が積
込まれることもある。もってタンクローリは、タンク2
の各タンク室9にこのような液体を積載して運搬し、目
的地の荷卸し設備たるガソリンスタンドの地下タンク等
に荷卸しする。タンク2の各タンク室9には、それぞれ
上部に、マンホール(図示せず)が設けられ、確認口や
安全弁等が付設されると共に、それぞれ下部に、底弁3
が設けられている。
【0012】さて、タンクローリのタンク2下の配管1
0の配管方式としては、いわゆる集中配管方式と独立配
管方式とがあるが、このタンクローリでは独立配管方式
が採用されている。独立配管方式では、各タンク室9毎
に、それぞれ専用の底弁3のみならず、それぞれ専用の
配管10や、弁V付の注入吐出口4を備えてなり、各タ
ンク室9用の注入吐出口4は、タンク2の側面下の中央
付近に集合せしめられている。もって独立配管方式で
は、各タンク室9毎に積込みや荷卸しが行われる。又、
タンクローリの積込み方式としては、いわゆるトップロ
ーディング式とボトムローディング式とがあるが、この
タンクローリではボトムローディング式が採用されてい
る。ボトムローディング式では、タンク2の各タンク室
9の底弁3,配管10,注入吐出口4側から、荷卸しの
みならず積込みが行われる。更に、ボトムローディング
式のタンクローリについては、いわゆる片側配管方式と
両側配管方式とがあるが、このタンクローリでは両側配
管方式が採用されている。両側配管方式では、上端がタ
ンク2の各タンク室9にそれぞれ底弁3を介して接続さ
れた各配管10は、途中で左右の分岐配管11にそれぞ
れ分岐されており、左右の分岐配管11の端部12にそ
れぞれ、弁V付の注入吐出口4が接続されている。もっ
て両側配管方式では、タンク2の左右両側から積込みと
荷卸しが可能となっている。
【0013】このように、このタンクローリでは、独立
配管方式,ボトムローディング式,両側配管方式が採用
されている。そこで積込みに際しては、まず、油槽所等
の積込み設備側の貯蔵タンクと、タンクローリのタンク
2の積込み対象とされたタンク室9用の注入吐出口4と
の間が、ホースにてつながれ,連結される。それから、
そのタンク室9用の底弁3や弁Vが開に切換えられ、も
って危険物たる液体が、ホースやそのタンク室9専用の
配管10等を介し、ポンプを利用して圧送,吸入,積込
まれる。又、事後の荷卸しに際しては、まず、ガソリン
スタンド等の荷卸し設備側の地下タンク等の受口と、タ
ンクローリのタンク2の荷卸し対象とされたタンク室9
用の注入吐出口4との間が、ホースにてつながれ,連結
される。それから、そのタンク室9用の底弁3や弁Vが
開に切換えられ、もって危険物たる液体が、そのタンク
室9専用の配管10やホース等を介し、重力を利用して
吐出,荷卸しされる。なお、タンクローリとしては、図
示のように一体的な単車タイプのもの、タンク2を搭載
したトレーラーがトラクタにて牽引されるトレーラータ
イプのものがある。タンクローリは、概略このようにな
っている。
【0014】以下、図1を参照しつつ、配管10等につ
いて説明する。このタンクローリは、タンク2の各タン
ク室9毎に、それぞれ専用の積込み用兼荷卸し用の配管
10を備えてなる。この配管10は、接続配管13と分
岐配管11とからなり、径が例えば110mm程度の円
筒管よりなる。接続配管13は、上端が、タンク室9に
底弁3を介して接続され、下端が、左右の分岐配管11
へと分岐接続されている。左右の分岐配管11は、それ
ぞれ、上から順に上部14,中間部15,端部12が、
一体的に連通された構成よりなる。すなわち、左右両側
に向け緩い傾斜角度で下降傾斜した上部14と、縦又は
急な傾斜角度で下降傾斜した中間部15と、タンク2下
の左右両側に位置する注入吐出口4に接続された端部1
2とが、一体的に連通された構成よりなる。
【0015】このようなタンク2下に配された積込み用
兼荷卸し用の配管10について、更に詳述する。まず、
接続配管13は、タンク2下の前後方向や左右方向等に
配されると共に、下降傾斜しているものが多いが、縦に
配されているものもある(図4の(2)図も参照)。左
右対をなす分岐配管11は、それぞれ、タンク2下の左
右方向に配されている。そして分岐配管11の上部14
は、直線状をなし、上位の接続配管13への接続箇所か
ら、左右両側に向け、水平に近い緩い傾斜角度で下降傾
斜している。この傾斜角度は、ガソリンスタンドの地面
Aの水平面Bに対する傾斜角度C(1度から2度程度)
(後述する図2を参照)以上、に設定されている。例え
ば、水平面Bに対し2度から3度以上、に設定されてい
る。この分岐配管11の上部14は、傾斜の上端で接続
配管13の下端に接続され、傾斜の下端で、中間部15
の上端と一体的に連通されている。そして、この上部1
4は、分岐配管11をタンク2下の左右両側近くまで延
出させるべく機能し、次に述べる中間部15や端部12
より、長い寸法のものが用いられる。
【0016】ところで、図1の(1)図に示した分岐配
管11の上部14は、左右方向の一方側に若干寄った位
置(図面上では中央位置より左側に寄った位置)で、左
右に分岐されており、左右の他方が一方より長くなって
いる(図面上では右側のものが左側のものより長くなっ
ている)。しかしながら、このような図示例によらず、
左右方向の中央位置で左右に分岐され、左右が同じ長さ
のものも考えられる(図4の(2)図も参照)。このよ
うに分岐配管11の分岐位置が異なるのは、タンク2下
に多数の配管構造や操作手段等々が、複雑に入り組んで
いるので、これらの上下方向での重複を避けるためであ
る。分岐配管11の上部14は、このようになってい
る。
【0017】次に、分岐配管11の中間部15は、直線
状をなし、図1の(1)図に示したように、垂直に近い
急な傾斜角度で下降傾斜するか、又は図示例によらず、
垂直の縦に配されている。この分岐配管11の中間部1
5は、上述した上部14の下端に一体的に連通されてお
り、図示例では、両者間の接続部にアールが形成されて
いるが、アールが存せず直線的なものが折曲されたタイ
プのも可能である。この中間部15は、後で述べるよう
に、残液D(図2等を参照)を減少させるために介装・
形成されるものなので、その長さ,寸法は上部14より
短い。分岐配管11の中間部15は、このようになって
いる。
【0018】次に、分岐配管11の端部12は、内側・
上側が、上述した中間部15の下端に一体的に連通され
ており、図示例では横・水平に配され、中間部15との
間の接続部にアールが形成されているが、アールが存せ
ず直線的に折曲されたタイプも可能である。このように
分岐配管11の端部12が横・水平をなすのは、次に述
べる注入吐出口4が横・水平に配設されることが多いの
で、両者間のフランジ接続を容易化・確実化するためで
ある。なお、中間部15の傾斜角度や注入吐出口4の配
設方向次第では、端部12は、横・水平から上下方向に
傾斜したタイプも考えられ、更に、中間部15から曲げ
られることなく、直線的な中間部15の単なる下端部と
して形成することも可能である。そして、このような端
部12の外側に、注入吐出口4がフランジ接続されてい
る。この注入吐出口4は、タンク2下の左右両側に位置
しており、注入弁兼吐出弁として機能する弁Vが付設さ
れている。分岐配管11の端部12は、このようになっ
ている。
【0019】分岐配管11は、このような横に近い上部
14と、略縦の中間部15と、横の端部12等が、一体
的に連通された構成よりなる。つまり分岐配管11は、
1本のパイプを2箇所で曲げて製作され、上部14と中
間部15と端部12とで、それぞれの軸芯の傾斜角度が
変化し異なったものとなっている。なお図中16は、保
護枠たるサイドガードである。積込み用兼荷卸し用の配
管10は、このような左右の分岐配管11を備えてな
る。
【0020】さて次に、小径配管17について述べる。
上述した左右の分岐配管11の端部12下側間は、より
小径で水平な小径配管17にて連通されている。この小
径配管17は、図1の(2)図等に示したように、分岐
配管11等の配管10より、はるかに小径の円筒管より
なる。例えば、前述したように配管10の径が110m
m程度の場合、小径配管17としては、径が30mm程
度のものが採用される。つまり、配管10の1/3から
1/4程度の径ものが用いられる。そして小径配管17
は、図1の(3)図等に示したように、直線状をなすと
共に、分岐配管11の直下において、左右方向に沿い水
平に配設され、左右端がそれぞれ、分岐配管11の端部
12下側に、接続され開口している。小径配管17は、
このようになっている。
【0021】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このタンクローリはボ
トムローディング式よりなるので、タンク2の各タンク
室9の底弁3側から積込みと荷卸しが行われ、又、両側
配管方式よりなるので、タンク2の左右両側又はそのい
ずれかから、積込みと荷卸しが行われる。そして、この
タンクローリのタンク2の各タンク室9の積込み用兼荷
卸し用の各配管10において、その左右への分岐配管1
1は、それぞれ、緩い傾斜角度の上部14と、縦又は急
な傾斜角度の中間部15と、注入吐出口4に接続された
端部12とで構成されると共に、左右の端部12下側間
が小径配管17にて連通されている。
【0022】そして、ガソリンスタンド等の荷卸し設備
への荷卸しに際しては、まず、ガソリンスタンド等の地
下タンク側の受口と、タンクローリ側の荷卸し対象のタ
ンク室9用の左右いずれか一方の注入吐出口4間が、ホ
ースにてつながれる。(なお、左右両側の注入吐出口4
から同時に荷卸しされることは少ない。)次に、そのタ
ンク室9の底弁3や一方の注入吐出口4の弁Vが、それ
ぞれ開に切換えられる。そこで、そのタンク室9内に積
載されていた危険物たる液体、更には積込み時にその配
管10内に充満し積込まれていた危険物たる液体が、接
続配管13や、上部14,中間部15,端部12等より
なる左右いずれか一方の分岐配管11等の配管10、ホ
ース等々を介し、ガソリンスタンド等の地下タンクへ
と、流出,荷卸しされる。
【0023】そして、荷卸し対象となっていたタンク室
9について、上部の確認口より内部の残量を確認し、残
量がなければ、そのタンク室9の底弁3や一方の注入吐
出口4の弁Vを閉に切換えると共に、ホースを取り外す
ことにより、荷卸しが終了する。なお、このように多く
の場合、タンク室9に積込まれていた液体の全部が荷卸
しされるが、勿論、一部のみを荷卸しすることも考えら
れる。さて、このタンクローリは、分岐配管11が所定
の上部14,中間部15,端部12等よりなると共に、
小径配管17を備えてなる。そこで、次の第1,第2の
ようになる。
【0024】第1に、図2に示したように、荷卸し場所
たるガソリンスタンド等の荷卸し設備の地面Aは、水平
面Bに対し1度から2度程度の傾斜角度Cで、緩やかに
傾斜している。そこで、まず図2の(1)図に示したよ
うに、このように傾斜した地面A上で、傾斜の下位側
(図面上では左側)となった注入吐出口4から荷卸しし
た場合、荷卸し対象のタンク室9内やその配管10内の
液体は、残液Dを生じることなく、すべてが確実に荷卸
しされる。すなわち、上位側(図面上では右側)つまり
注入吐出口4の弁Vが閉鎖されたままの分岐配管11内
の液体も、残液Dとなることなく、小径配管17を通っ
て下位側(図面上では左側)つまり弁Vが開の注入吐出
口4から、荷卸しされてしまう。次に、図2の(2)図
に示したように、このように傾斜した地面A上で、傾斜
の上位側(図面上では右側)となった注入吐出口4から
荷卸しした場合も、荷卸し対象のタンク室9内やその配
管10内の液体は、上位側の分岐配管11や小径配管1
7を通り、上位側の弁Vが開の注入吐出口4からほとん
どすべて荷卸しされ、残液Dは、極く僅かしか発生しな
いようになる。
【0025】図2の(2)図に示した後者の場合につい
て、更に詳述しておく。この場合において、残液Dは、
まず荷卸しされる上位側(図面上では右側)の注入吐出
口4への分岐配管11内においては、勿論発生しない。
これと共に残液Dは、下位側(図面上では左側)となる
と共に弁Vが閉のままの注入吐出口4への分岐配管11
内についても、若干しか発生しない。残液Dは、小径配
管17を中心に発生するようになる。
【0026】その理由については、次の,,,
,,,,,のとおり。 残液Dは、下位側(図面上では左側)となった分岐配
管11内や小径配管17内において、上面が水平面Bを
形成して発生する。 そして下位側の分岐配管11において、その上部14
は、その緩い傾斜角度が地面Aの傾斜角度C以上に設定
されているので、荷卸しが行われる上位側の注入吐出口
4より常に上位にあり、残液Dは発生しない。 もって残液Dは、下位側の分岐配管11については、
上部14より下位、つまり縦や急な傾斜角度の中間部1
5内や端部12内においてのみ、発生する。
【0027】すなわち、残液D上面の水平面Bは、傾
斜の下位側となった分岐配管11については、上部14
ではなく、より下位の中間部15内や端部12内におい
て、形成される。 もしも分岐配管11について、ほぼ縦の中間部15が
なく、上部14が端部12に直接連通していたと仮定し
た場合(図3の(3)図の従来例の場合を参照)、残液
Dは、緩い傾斜で横に近い上部14内と端部12内に形
成されてしまうことになる。これに対し、本発明ではこ
れによらず、上述したようにほぼ縦の中間部15や端部
12に形成される。このように、横に近い上部14では
なく、ほぼ縦の中間部15に形成される分だけ、残液D
の量が、より少なくて済むようになる。 このように残液Dは、径・容積が大きい分岐配管11
に関しては、左右の下位側となったものについて、上部
14内ではなく、より下位の中間部15内や端部12内
において発生するので、その分、量は少なくて済む。
【0028】しかも図示では、地面Aの傾斜角度Cが
模式的に分かり易く大きく表現されているが、実際の傾
斜角度Cは1度から2度程度に過ぎない。もって、残液
Dの上面の水平面Bは、実際上正確には、分岐配管11
の中間部15内の下位と端部12内、更には端部12内
のみに形成されるようになる。このように、径・容積が
大きい分岐配管11について、発生する残液Dの量は、
極めて少ない。 そして大部分の残液Dは、より下位で径・容積が小さ
い小径配管17内において発生する。すなわち小径配管
17は、荷卸しが行われる上位の注入吐出口4の下側や
分岐配管11の端部12の下側に対し、その高さレベル
が同レベル以下となる。もって残液Dは、小径配管17
については必ず発生する。 つまり残液Dの上面の水平面Bは、小径配管17につ
いては、より上位(上位側の分岐配管11の端部12の
最下側)側に形成されるか、又は図示したように、小径
配管17の端部(図面上では右端部)側の上部分にのみ
形成される。
【0029】このような,,,,,,,
,等の理由により、図2の(2)図のように、傾斜
の上位側となった注入吐出口4から荷卸しした場合にお
いて、荷卸し終了時において、残液Dは、傾斜の下位側
となった分岐配管11内には若干しか発生せず(中間部
15や端部12においてのみ発生)、小径配管17を中
心に発生する。もって残液Dは、結果的に、極く僅かの
少量に抑えられる。例えば、タンク室9に2000リッ
トル積込むと共にその全部を荷卸しした場合において、
図3の(3)図に示したこの種従来例では、緩く傾斜し
た直線的な下位側となった分岐配管7内等に、法規・規
則の要求値である3.33リットル以上の残液Dが発生
していたのに対し、本発明では、下位側となった分岐配
管7のほぼ縦の中間部15,端部12,小径配管17内
において、計2.1リットルの残液Dが実測されたに止
まった。このように、このタンクローリでは、第1に、
残液Dの発生が抑えられ、法規・規則の要求値を余裕を
もって満足できるようになる。
【0030】第2に、そしてこのような残液Dの抑制
は、分岐配管11について、緩い傾斜角度の上部14
と、縦又は急な傾斜角度の中間部15と、注入吐出口4
に接続された端部12と、よりなる構成を採用すると共
に、左右の端部12下側間を小径配管17にて連通せし
めた構成を採用したことにより、実現される。つまり第
2に、簡単な構成を採用したことにより、上述した第1
の残液Dの抑制が実現される。
【0031】更に分岐配管11について、横に近い上部
14と横の端部12との間に、縦又は急な傾斜角度で下
降傾斜した中間部15が形成されているので、小径配管
17の接続が容易化されている。すなわち、略縦の中間
部15が逃げとして機能し、横の小径配管17の左右端
は、簡単容易にそのままストレートに、端部12の下側
を形成する縦の内壁に対し、接続,開口可能となってい
る。
【0032】つまり分岐配管11について、もしもほぼ
縦の中間部15がなく、横に近い緩い傾斜角度の上部1
4が端部12に直接連通していたと仮定した場合(図3
の(1)図の従来例の場合を参照)、この上部14が邪
魔となり、端部12下側の縦の内壁に、横の分岐配管1
1の左右端を接続,開口せしめることは、開口寸法・形
状等の設定が面倒であり容易ではない。このような場合
において、横の小径配管17を接続,開口せしめる方法
は、小径配管17を分岐配管11の真下ではなく、平面
図において略凹字状に迂回させることが考えられるが、
これでは迂回させた分だけ、構成が複雑化すると共に、
残液Dがその分増加し、荷卸し時間も長くなる等の難点
が生じる。これに対し本発明では、小径配管17の左右
端と分岐配管11の端部12下側との接続は、両者に略
同寸法の円形の開口を形成するだけで、簡単容易に行わ
れる。このようにして小径配管17は、迂回させること
なく、分岐配管11の真下にて直線的に配されるように
なる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るタンクローリは、以上説明
したように、左右の分岐配管がそれぞれ、緩い傾斜角度
の上部と、縦又は急な傾斜角度の中間部と、注入吐出口
に接続された端部とで構成されると共に、左右の分岐配
管の端部下側間を小径配管にて連通したことにより、次
の効果を発揮する。
【0034】第1に、傾斜した地面上で傾斜の上位側か
ら荷卸しした場合に、残液の発生が抑えられる。すなわ
ち、このボトムローディング式のタンクローリは、両側
配管方式よりなるものの、ガソリンスタンド等の荷卸し
設備の傾斜した地面上で、傾斜の上位側となった注入吐
出口から荷卸しした場合において、傾斜の下位側となっ
た注入吐出口への分岐配管内における残液の発生が、僅
か少量に抑えられる。つまり、前述したこの種従来例の
ように、傾斜の下位側となった分岐配管等に多量の残液
が発生することは回避され、計量誤差も許容範囲内の僅
かなものとなり、法規・規則の要求を十分に満足できる
ようになる。
【0035】第2に、しかもこれは簡単容易に実現され
る。すなわち、このタンクローリの配管は、緩い傾斜角
度の上部と、縦又は急な傾斜角度の中間部と、注入吐出
口に接続された端部とで構成された分岐配管を採用する
と共に、その左右の端部下側間を小径配管にて連通せし
めた構成よりなり、構成が簡単である。そして、このよ
うな簡単な構成により、上述した第1の残液の抑制が、
容易かつ確実に実現される。このように、この種従来例
に存した課題が確実に解決される等、本発明の発揮する
効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタンクローリについて、発明の実
施の形態の説明に供し、(1)図は背面図、(2)図は
要部の縦断面図、(3)図は要部の底面図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する要部の背面
図であり、(1)図は、下位となった注入吐出口側から
荷卸しした場合を示し、(2)図は、上位となった注入
吐出口側から荷卸しした場合を示す。
【図3】この種従来例のタンクローリの説明に供し、
(1)図は背面図、(2)図は、下位となった注入吐出
口側から荷卸しした場合を示す、要部の背面図、(3)
図は、上位となった注入吐出口側から荷卸しした場合を
示す、要部の背面図である。
【図4】タンクローリの説明に供し、(1)図は側面
図、(2)図は、配管等を示す底面図である。
【図5】片側配管方式のタンクローリの背面図である。
【符号の説明】
1 配管(片側配管方式のもの) 2 タンク 3 底弁 4 注入吐出口 5 配管(従来例のもの) 6 接続配管(従来例のもの) 7 分岐配管(従来例のもの) 8 仕切板 9 タンク室 10 配管(本発明のもの) 11 分岐配管(本発明のもの) 12 端部 13 接続配管(本発明のもの) 14 上部 15 中間部 16 サイドガード 17 小径配管 A 地面 B 水平面 C 傾斜角度 D 残液 V 弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクの底弁側から積込みと荷卸しとが
    行われるボトムローディング式のタンクローリであっ
    て、該タンク下に積込み用兼荷卸し用の配管を備えてな
    り、該配管は、上端が該タンクに該底弁を介して接続さ
    れると共に、途中で左右の分岐配管に分岐されており、 左右の該分岐配管は、それぞれ上から順に、左右両側に
    向け緩い傾斜角度で下降傾斜した上部と、縦又は急な傾
    斜角度で下降傾斜した中間部と、該タンク下の左右両側
    に位置する注入吐出口に接続された端部とが、一体的に
    連通された構成よりなり、 左右の該分岐配管の端部下側間が、より小径で水平な小
    径配管にて連通されていること、を特徴とするタンクロ
    ーリ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010126194A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Tokiko Techno Kk タンクローリ車の荷卸しシステム

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