JP2000280734A - 自動車用の空気調和装置 - Google Patents

自動車用の空気調和装置

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JP2000280734A
JP2000280734A JP11092528A JP9252899A JP2000280734A JP 2000280734 A JP2000280734 A JP 2000280734A JP 11092528 A JP11092528 A JP 11092528A JP 9252899 A JP9252899 A JP 9252899A JP 2000280734 A JP2000280734 A JP 2000280734A
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expansion valve
drive motor
throttle amount
compressor
refrigerant
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Masato Ono
正人 大野
Toshiharu Watanabe
年春 渡辺
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Calsonic Kansei Corp
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンプレッサの小型化を図ることができ、そ
の結果、コスト的に有利を得ることができると共に車両
の軽量化及び省電力化を図ることもできる自動車用の空
気調和装置を提供する。 【解決手段】 コンプレッサ2,コンデンサ3,絞り量
調整可能な第1膨張弁4,絞り量調整可能な第2膨張弁
5,エバポレータ6をこの順に冷媒配管7で接続して冷
凍サイクル8を形成する。自動車駆動用の駆動モータ3
0と駆動モータ30用のモータ駆動ユニット41との少
なくとも一方に、第1及び第2の両膨張弁4,5を接続
する冷媒配管7aを配設する。駆動モータ30にかかる
負荷の大きさを負荷検出手段31によって検出する。絞
り量制御手段60により、前記負荷が増加した場合は第
1膨張弁4の絞り量を大きくして第2膨張弁5の絞り量
を小さくし、前記負荷が減少した場合は第1膨張弁4の
絞り量を小さくして第2膨張弁5の絞り量を大きくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車駆動用の駆
動モータを備えた電気自動車又はハイブリッド自動車で
用いられる自動車用の空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電気自動車又はハイブリッド自動車で用
いられる自動車用の空気調和装置のなかには、例えば特
開平4−325805号公報に開示されているように、
自動車駆動用の駆動モータと、車両電源の電力を調整し
て駆動モータに供給するモータ駆動ユニットとを冷凍サ
イクル内に設置し該冷凍サイクルによって冷却するもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この空気調
和装置では、自動車の登坂時や急発進時等のように駆動
モータにかかる負荷が増加した場合は、駆動モータ及び
モータ駆動ユニットの発熱量が増大するため、駆動モー
タにかかる負荷の増加に比例してコンプレッサの冷媒吐
出量が増大する。
【0004】従って、この空気調和装置では、炎天下で
駆動モータの負荷が増加した場合であっても駆動モータ
及びモータ駆動ユニットの冷却と車室内の冷房とを賄い
得る大吐出容量の大型コンプレッサを備える必要があ
り、コスト的に不利となると共に、車両の軽量化及び省
電力化に逆行することとなる。
【0005】そこで、本発明では、駆動モータにかかる
負荷が増加した場合のコンプレッサの冷媒吐出量の増大
を抑えてコンプレッサの小型化を図ることができ、その
結果、コスト的に有利を得ることができると共に、車両
の軽量化及び省電力化を図ることもできる自動車用の空
気調和装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コン
プレッサと、コンデンサと、絞り量を調整可能な第1膨
張弁と、絞り量を調整可能な第2膨張弁と、エバポレー
タとがこの順に冷媒配管で接続されて冷凍サイクルを形
成し、自動車駆動用の駆動モータと、車両電源の電力を
調整して前記駆動モータに供給するモータ駆動ユニット
との少なくとも一方に、第1及び第2の両膨張弁を接続
する冷媒配管が配設され、前記駆動モータにかかる負荷
の大きさを検出する負荷検出手段と、該負荷検出手段か
らの検出信号に基づき前記負荷が増加した場合は第1膨
張弁の絞り量を大きくして第2膨張弁の絞り量を小さく
し、前記負荷が減少した場合は第1膨張弁の絞り量を小
さくして第2膨張弁の絞り量を大きくする絞り量制御手
段とを備えていることを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の自動車
用の空気調和装置であって、前記冷凍サイクルにおける
コンデンサと第1膨張弁との間に、コンプレッサから吐
出された吐出冷媒を利用して車室内への送風を加熱する
加熱用熱交換器が設けられ、冷凍サイクルにおけるコン
プレッサの吐出側に、前記吐出冷媒をコンデンサを迂回
させて加熱用熱交換器に導くバイパス通路と、前記吐出
冷媒の流路を切り替えて該吐出冷媒を冷房運転時にはコ
ンデンサに導き暖房運転時にはバイパス通路経由で加熱
用熱交換器に導く切替手段とが設けられていることを特
徴としている。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明では、駆動モータにかか
る負荷が増加して駆動モータ及びモータ駆動ユニットの
発熱量が増大した場合は、第1膨張弁の絞り量が大きく
なり第2膨張弁の絞り量が小さくなるので、第1膨張弁
での冷媒の減圧及び断熱膨張が促進される。このため、
駆動モータとモータ駆動ユニットとの少なくとも一方か
らの冷媒の吸熱量を増大させて、駆動モータとモータ駆
動ユニットとの少なくとも一方を優先的に冷却すること
ができる。
【0009】駆動モータにかかる負荷が減少して駆動モ
ータ及びモータ駆動ユニットの発熱量も減少した場合
は、第1膨張弁の絞り量が小さくなり第2膨張弁の絞り
量が大きくなるので、第2膨張弁での冷媒の減圧及び断
熱膨張が促進される。このため、エバポレータでの冷媒
の吸熱量を増大させて、車室内への送風を優先的に冷却
することができる。
【0010】従って、駆動モータにかかる負荷が増加し
た場合は駆動モータとモータ駆動ユニットとの少なくと
も一方を優先的に冷却することができ、駆動モータにか
かる負荷が減少した場合は車室内への送風を優先的に冷
却することができ、よって、駆動モータとモータ駆動ユ
ニットとの少なくとも一方の冷却と車室内の冷房との両
立を図りつつ、駆動モータにかかる負荷が増加した場合
のコンプレッサの冷媒吐出量の増大を抑えてコンプレッ
サの小型化を図ることができ、その結果、コスト的に有
利を得ることができると共に車両の軽量化及び省電力化
を図ることもできる。
【0011】請求項2の発明では、コンプレッサから吐
出された高温高圧の吐出冷媒は、暖房運転時には、コン
デンサを迂回するバイパス通路を通って加熱用熱交換器
に導かれ、加熱用熱交換器での放熱により車室内への送
風を加熱して冷却液化された後、第1膨張器で断熱膨張
させられ、駆動モータとモータ駆動ユニットとの少なく
とも一方から蒸発潜熱を吸収して一部が気化され、第2
膨張器で再び断熱膨張させられ、エバポレータで蒸発潜
熱を吸収して気化され、コンプレッサへ帰還する。従っ
て、駆動モータとモータ駆動ユニットとの少なくとも一
方の廃熱を車室内の暖房に有効利用することができ、暖
房性能の向上と省電力とを図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、請求項
1記載の発明を実施した実施の形態の一例である第1実
施形態を示す模式図である。図1に示す空気調和装置1
は、電気自動車用のものであって、コンプレッサ2,コ
ンデンサ3,第1膨張弁4,第2膨張弁5及びエバポレ
ータ6がこの順に冷媒配管7で接続されて冷凍サイクル
8を形成している。
【0013】コンプレッサ2は、駆動用の交流モータを
一体的に備えており、この交流モータで駆動されて気相
冷媒を圧縮する。コンデンサ3は、冷却ファン3aを備
えており、コンプレッサ2から吐出された高温高圧の気
相冷媒を冷却して液化する。第1及び第2の両膨張弁
4,5は絞り量が調整可能で、液相冷媒を減圧して断熱
膨張させる。
【0014】エバポレータ6は、車室内に配設された室
内ユニット10の送風ダクト11内に配置されており、
室内ユニット10のブロア12から送られてくる車室内
への送風と、第2膨張器5で断熱膨張された液相冷媒と
を熱交換させて、液相冷媒を気化させ車室内への送風を
冷却する。
【0015】冷凍サイクル8におけるコンデンサ3と第
1膨張弁4との間には、コンデンサ3で液化された冷媒
の気液を分離して液相冷媒を貯留するリキッドタンク2
0が配設されている。冷凍サイクル8における第1及び
第2の両膨張弁4,5間には、自動車駆動用の駆動モー
タ30と、駆動モータ30用及びコンプレッサ2用の駆
動ユニット40とが設置され、駆動モータ30の冷却板
30a内と駆動ユニット40の冷却板40a内とに、第
1及び第2の両膨張弁4,5を接続する冷媒配管7aが
配設されている。
【0016】駆動ユニット40は、直流電源である車両
電源50の電力を調整して駆動モータ30に供給するモ
ータ駆動ユニット41と、車両電源50の電力を調整し
てコンプレッサ2駆動用の交流モータに供給するコンプ
レッサ駆動ユニット42とを備えている。このコンプレ
ッサ駆動ユニット42は、車両電源50の電圧を昇圧又
は降圧するコンバータ43と、このコンバータ43で電
圧が昇圧又は降圧された直流を擬似的な3相交流に変換
すると共に該3相交流の周波数を調整するインバータ4
4とを備えている。
【0017】駆動モータ30には、駆動モータ30にか
かる負荷の大きさを検出する負荷検出手段としての温度
センサ31が取り付けられている。この温度センサ31
は、駆動モータ30にかかる負荷の増減に比例して変動
する駆動モータ30の温度を検出することにより前記負
荷の大きさを間接的に検出し、その検出信号を絞り量制
御部61に出力する。
【0018】この絞り量制御部61は、駆動モータ30
の温度が所定値以下の場合には、駆動モータ30の負荷
が定常値以下と判断し、第1及び第2の両膨張弁4,5
に信号を出力して、第1膨張弁4の絞り量を小さくし第
2膨張弁5の絞り量を大きくする。駆動モータ30の温
度が所定値を超えて上昇した場合には、駆動モータ30
の負荷が定常値を超えて増加したと判断し、第1及び第
2の両膨張弁4,5に信号を出力して、第1膨張弁4の
絞り量を大きくし第2膨張弁5の絞り量を小さくする。
【0019】従って、絞り量制御部61と第1及び第2
の両膨張弁4,5とは、駆動モータ30の負荷が定常値
を超えて増加した場合は第1膨張弁4の絞り量を大きく
して第2膨張弁5の絞り量を小さくし、駆動モータ30
の負荷が定常値以下に減少した場合は第1膨張弁4の絞
り量を小さくして第2膨張弁5の絞り量を大きくする絞
り量制御手段60を構成している。
【0020】以上説明した空気調和装置1では、駆動モ
ータ30の温度が所定値以下で駆動モータ30の負荷が
定常値以下である場合は、第1膨張弁4の絞り量が小さ
くなり第2膨張弁5の絞り量が大きくなるので、第2膨
張弁5での冷媒の減圧及び断熱膨張が促進され、第1膨
張弁4では冷媒の充分な減圧及び断熱膨張が行われな
い。
【0021】このため、第1膨張弁4を通過した冷媒
は、飽和温度が高く、駆動モータ30及び駆動ユニット
40からの蒸発潜熱の吸収量が少なく、駆動モータ30
及び駆動ユニット40冷却後に多量の液相冷媒が残留す
る。第2膨張弁5を通過した冷媒は、飽和温度が低く、
エバポレータ6で車室内への送風から大量の蒸発潜熱を
吸収して気化され、車室内への送風を優先的に冷却して
コンプレッサ2へ帰還する。
【0022】駆動モータ30の温度が所定値を超えて上
昇し駆動モータ30の負荷が定常値を超えて増加した場
合は、第1膨張弁4の絞り量が大きくなり第2膨張弁5
の絞り量が小さくなるので、高圧の液相冷媒の第1膨張
弁4での冷媒の減圧及び断熱膨張が促進される。
【0023】このため、第1膨張弁4を通過した冷媒
は、飽和温度が低く、駆動モータ30及び駆動ユニット
40から大量の蒸発潜熱を吸収して駆動モータ30及び
駆動ユニット40を優先的に冷却した後、第2膨張弁5
で更に減圧されて断熱膨張させられ、エバポレータ6で
車室内への送風から蒸発潜熱を吸収して車室内への送風
を冷却し、コンプレッサ2へ帰還する。
【0024】従って、空気調和装置1では、駆動モータ
30にかかる負荷が所定値を超えて増加した場合は駆動
モータ30とモータ駆動ユニット41とコンプレッサ駆
動ユニット42とを優先的に冷却することができ、駆動
モータ30にかかる負荷が所定値以下に減少した場合は
車室内への送風を優先的に冷却することができる。
【0025】よって、駆動モータ30,モータ駆動ユニ
ット41及びコンプレッサ駆動ユニット42の冷却と車
室内の冷房との両立を図りつつ、駆動モータ30にかか
る負荷が所定値を超えて増加した場合のコンプレッサ2
の冷媒吐出量の増大を抑えてコンプレッサ2の小型化を
図ることができ、その結果、コスト的に有利を得ること
ができると共に車両の軽量化及び省電力化を図ることも
できる。
【0026】また、空気調和装置1では、モータ駆動ユ
ニット41とコンプレッサ駆動ユニット42とを駆動ユ
ニット40として一体化したので、モータ駆動ユニット
41及びコンプレッサ駆動ユニット42の車両への取付
作業の作業効率と、モータ駆動ユニット41及びコンプ
レッサ駆動ユニット42への冷媒配管7aの取付作業の
作業効率とを向上させることもできる。
【0027】(第2実施形態)図2は、請求項1及び2
記載の両発明を併せて実施した実施の形態の一例である
第2実施形態を示す模式図である。なお、以下に行う第
2実施形態の説明では、第1実施形態と同一の構成部品
には同一の符号を付し、第1実施形態の説明と重複する
説明は省略する。
【0028】図2に示す空気調和装置100は、冷凍サ
イクル8におけるコンデンサ3とリキッドタンク20と
の間に、コンプレッサ2から吐出された吐出冷媒を利用
して車室内への送風を加熱する加熱用熱交換器101が
設けられている。冷凍サイクル8におけるコンプレッサ
2の吐出側には、前記吐出冷媒をコンデンサ3を迂回さ
せて加熱用熱交換器101に導くバイパス通路102が
設けられている。
【0029】このバイパス通路102は、コンプレッサ
2とコンデンサ3とを接続する冷媒配管7bと、コンデ
ンサ3と加熱用熱交換器101とを接続する冷媒配管7
cとを連通させている。バイパス通路102には、電磁
式の開閉弁103が取り付けられている。冷媒配管7b
とバイパス通路102との合流点よりコンデンサ3寄り
の冷媒配管7bにも、電磁式の開閉弁104が取り付け
られている。
【0030】開閉弁103と開閉弁104とは、絞り量
制御部61を含むコントローラによって連動制御され、
コンプレッサ2から吐出される吐出冷媒を冷房運転時に
はコンデンサ3に導き、暖房運転時にはバイパス通路1
02経由で加熱用熱交換器101に導くようになってい
る。従って、開閉弁103と開閉弁104とは、前記吐
出冷媒の流路を切り替えて該吐出冷媒を冷房運転時には
コンデンサ3に導き暖房運転時にはバイパス通路102
経由で加熱用熱交換器101に導く切替手段を構成して
いる。
【0031】バイパス通路102と冷媒配管7cとの合
流点よりコンデンサ3寄りの冷媒配管7cには、逆止弁
105が取り付けられている。この逆止弁105とコン
デンサ3との間の冷媒配管7cと、エバポレータ6とコ
ンプレッサ2とを接続する冷媒配管7dとは、コンデン
サ3に滞留している所謂寝込み冷媒をコンプレッサ2に
戻す冷媒戻し通路110によって連通されている。この
冷媒戻し通路110には、電磁式の開閉弁111と逆止
弁112とが取り付けられている。冷媒戻し通路110
と冷媒配管7dとの合流点よりエバポレータ6寄りの冷
媒配管7dには、逆止弁106が取り付けられている。
【0032】エバポレータ6と加熱用熱交換器101と
は、車室内に配設された室内ユニット10の送風ダクト
11内に配置されている。室内ユニット10は、送風用
のブロア12を備え、ブロア12への流入口に、車両外
の外気と車室内の内気との流入切替を行う切替ドア13
が回動自在に配設されている。
【0033】エバポレータ6は、加熱用熱交換器101
より送風上流側に位置している。エバポレータ6と加熱
用熱交換器101との間の送風ダクト11内には、エバ
ポレータ6を通過した冷風の加熱用熱交換器101への
配風量を調節するエアミックスドア14が回動自在に配
設されている。
【0034】加熱用熱交換器101より送風下流側の送
風ダクト11内には、加熱用熱交換器101を通過した
温風と、加熱用熱交換器101を迂回した冷風とを混合
して空調風を生成するエアミックス室15が形成されて
いる。このエアミックス室15には、デフロスタ吹出
口,ベント吹出口及びフット吹出口が開口している。デ
フロスタ吹出口,ベント吹出口及びフット吹出口には、
各吹出口を開閉する開閉ドア(図示省略)がそれぞれ設
けられている。
【0035】以上説明した空気調和装置100は、冷房
運転時には、破線矢印で示す経路を通って冷媒が流通す
る。すなわち、コンプレッサ2から吐出された高温高圧
の吐出冷媒は、コンデンサ3で冷却液化されて加熱用熱
交換器101に導かれ、加熱用熱交換器101での放熱
により車室内への送風を加熱して更に冷却される。ただ
し、このときの加熱用熱交換器101による送風加熱効
果は、冷媒がコンデンサ3で既に冷却されているので小
さくなる。
【0036】加熱用熱交換器101を通過した冷媒は、
リキッドタンク20で一旦貯留され、第1膨張弁4で断
熱膨張させられ、駆動モータ30及び駆動ユニット40
から蒸発潜熱を吸収し駆動モータ30及び駆動ユニット
40を冷却して一部が気化され、第2膨張弁5で再び断
熱膨張させられ、エバポレータ6通過中に車室内への送
風から蒸発潜熱を吸収し車室内への送風を冷却して気化
され、コンプレッサ2へ帰還する。
【0037】暖房運転時には、実線矢印で示す経路を通
って冷媒が流通する。すなわち、コンプレッサ2から吐
出された高温高圧の吐出冷媒は、コンデンサ3を迂回す
るバイパス通路102を通って加熱用熱交換器101に
導かれ、加熱用熱交換器101での放熱により車室内へ
の送風を加熱して冷却液化され、リキッドタンク20に
貯留される。このときの冷媒はコンデンサ3を迂回して
いるので、加熱用熱交換器101による送風加熱効果
は、冷房運転時と比べて遥かに大きくなる。
【0038】リキッドタンク20から流出した冷媒は、
第1膨張弁4で断熱膨張させられ、駆動モータ30及び
駆動ユニット40から蒸発潜熱を吸収し駆動モータ30
及び駆動ユニット40を冷却して一部が気化され、第2
膨張弁5で再び断熱膨張させられ、エバポレータ6通過
中に車室内への送風から蒸発潜熱を吸収し車室内への送
風を冷却して気化され、コンプレッサ2へ帰還する。
【0039】従って、空気調和装置100では、冷房運
転時であっても暖房運転時であっても、駆動モータ30
とモータ駆動ユニット41とコンプレッサ駆動ユニット
42とを冷媒によって冷却することができる。
【0040】しかも、暖房運転時には、駆動モータ3
0,モータ駆動ユニット41及びコンプレッサ駆動ユニ
ット42から冷媒が吸収した蒸発潜熱を加熱用熱交換器
101で放熱させているので、駆動モータ30,モータ
駆動ユニット41及びコンプレッサ駆動ユニット42の
廃熱を車室内の暖房に有効利用することができ、従っ
て、暖房性能の向上と省電力とを図ることができる。
【0041】なお、以上説明した空気調和装置1,10
0では、駆動モータ30の冷却板30a内と駆動ユニッ
ト40の冷却板40a内とに、第1及び第2の両膨張弁
4,5を接続する冷媒配管7aが配設されている。しか
し、この冷媒配管7aは、駆動モータ30の冷却板30
aの外部又は駆動モータ30の本体外部に当接配置され
ていても良く、駆動モータ30の本体内部に配設されて
いても良い。
【0042】同様に、冷媒配管7aは、駆動ユニット4
0の冷却板40aの外部又は駆動ユニット40の本体外
部に当接配置されていても良く、駆動ユニット40の本
体内部に配設されていても良い。あるいは、冷媒配管7
a途中に冷却用熱交換器を設け、この冷却用熱交換器を
駆動モータ30や駆動ユニット40に配設しても良い。
【0043】また、空気調和装置1,100では、駆動
モータ30にかかる負荷の大きさを検出する負荷検出手
段として、前記負荷の増減に比例して変動する駆動モー
タ30の温度を検出することにより前記負荷の大きさを
間接的に検出する温度センサ31を採用している。
【0044】しかし、負荷検出手段は、駆動モータ30
にかかる負荷の増減に応じて変動する変動値を検出もの
であれば良く、従って温度センサ31に限定されず、例
えば、モータ駆動ユニット41の温度を検出する温度セ
ンサ、駆動モータ30の巻線電流の大きさを検出する電
流センサ、モータ駆動ユニット41の電気回路を流れる
電流の大きさを検出する電流センサ、車両電源50の電
源電圧の大きさを検出する電圧センサ等であっても良
い。
【0045】また、空気調和装置1,100では、駆動
モータ30の負荷が定常値を超えて増加した場合に、第
1膨張弁4の絞り量を大きくして第2膨張弁5の絞り量
を小さくし、駆動モータ30の負荷が定常値以下に減少
した場合には、第1膨張弁4の絞り量を小さくして第2
膨張弁5の絞り量を大きくしている。
【0046】しかし、駆動モータ30の負荷が増加した
場合には、その増加に応じて第1膨張弁4の絞り量は大
きくし第2膨張弁5の絞り量は小さくし、駆動モータ3
0の負荷が減少した場合には、その減少に応じて第1膨
張弁4の絞り量は小さくし第2膨張弁5の絞り量は大き
くすることにより、駆動モータ30の負荷の変動に応じ
て第1及び第2の両膨張弁4,5の絞り量をきめ細かく
調整することは勿論可能である。
【0047】更に、空気調和装置100では、コンプレ
ッサ2から吐出される吐出冷媒の流路を切り替える切替
手段は、開閉弁103と開閉弁104によって構成され
ている。しかし、前記切替手段は、開閉弁の組み合わせ
に限定されず、例えば三方弁や四方弁等であっても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1,100 空気調和装置 2 コンプレッサ 3 コンデンサ 4 第1膨張弁 5 第2膨張弁 6 エバポレータ 7,7a 冷媒配管 8 冷凍サイクル 30 駆動モータ 31 温度センサ(負荷検出手段) 41 モータ駆動ユニット 60 絞り量制御手段 101 加熱用熱交換器 102 バイパス通路 103,104 開閉弁(切替手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ(2)と、コンデンサ
    (3)と、絞り量を調整可能な第1膨張弁(4)と、絞
    り量を調整可能な第2膨張弁(5)と、エバポレータ
    (6)とがこの順に冷媒配管(7)で接続されて冷凍サ
    イクル(8)を形成し、自動車駆動用の駆動モータ(3
    0)と、車両電源(50)の電力を調整して前記駆動モ
    ータ(30)に供給するモータ駆動ユニット(41)と
    の少なくとも一方に、第1及び第2の両膨張弁(4,
    5)を接続する冷媒配管(7a)が配設され、前記駆動
    モータ(30)にかかる負荷の大きさを検出する負荷検
    出手段(31)と、該負荷検出手段(31)からの検出
    信号に基づき前記負荷が増加した場合は第1膨張弁
    (4)の絞り量を大きくして第2膨張弁(5)の絞り量
    を小さくし、前記負荷が減少した場合は第1膨張弁
    (4)の絞り量を小さくして第2膨張弁(5)の絞り量
    を大きくする絞り量制御手段(60)とを備えているこ
    とを特徴とする自動車用の空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用の空気調和装置
    であって、 前記冷凍サイクル(8)におけるコンデンサ(3)と第
    1膨張弁(4)との間に、コンプレッサ(2)から吐出
    された吐出冷媒を利用して車室内への送風を加熱する加
    熱用熱交換器(101)が設けられ、冷凍サイクル
    (8)におけるコンプレッサ(2)の吐出側に、前記吐
    出冷媒をコンデンサ(3)を迂回させて加熱用熱交換器
    (101)に導くバイパス通路(102)と、前記吐出
    冷媒の流路を切り替えて該吐出冷媒を冷房運転時にはコ
    ンデンサ(3)に導き暖房運転時にはバイパス通路(1
    02)経由で加熱用熱交換器(101)に導く切替手段
    (103,104)とが設けられていることを特徴とす
    る自動車用の空気調和装置。
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