JP2000279938A - 生ごみ処理機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外に設置した処理機まで搬送する装置を安
価に提供することである。 【解決手段】 シンク１下部の投入口２にスクリュー３
を有する搬送筒５の一端を接続し、搬送筒５の屋内側端
部に分離板４を設け、搬送筒５の一部はシンク１の後部
から家屋の外壁１０を貫通し屋外に突出し、生ごみをバ
イオ処理などで減容する処理機７に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は屋外に設置した生ご
みを分解処理する処理機に生ごみを搬送する装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、シンクの投入口から直接生ごみを
投入し、屋内で生ごみをバイオなどで減容するものがあ
る。バイオ処理するとバクテリアの働きで減容するが、
炭酸ガスが発生し臭気を伴なう。

【０００３】このため、処理機を屋外に設置し、シンク
から直接生ごみを投入し、屋外の処理機まで搬送するも
のが提案されているが、これを図９を用いて説明する。
生ごみを水分と一緒にシンク１からシンク１下側に設け
た粉砕機１４（ディスポーザ）に投入し、生ごみを小さ
く砕く。砕いた生ごみは水と一緒に水圧で配管１５を通
り、屋外に設けた脱水機１６に送られ、水分は排水管を
通り排水され、生ごみはバイオ又は乾燥装置などで減容
する処理機７に搬送される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】通常の水圧で生ごみを
屋外まで搬送するには、生ごみを小さく砕かなければな
らず、その生ごみを砕く粉砕機１４が必要になるため高
価であった。

【０００５】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
消し、屋外に設置した処理機まで搬送する装置を安価に
提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、シンクの投
入口に投入口から投入された生ごみ類を屋外に搬送する
搬送部を接続し、搬送部に生ごみを脱水する脱水部を設
け、搬送部の屋外側に生ごみを分解処理する処理機を接
続することにより達成できる。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図１〜図２を
用いて説明する。

【０００８】図において、シンク１下部に生ごみの投入
口２を設け、投入口２下側には搬送筒５の一端が接続さ
れ、搬送筒５は搬送方向に対し上り勾配に配置され、搬
送筒５の一部はシンク１の後部から家屋の外壁１０を貫
通し屋外に突出している。搬送筒５内に生ごみを搬送す
るスクリュー３を設け、スクリュー３を回転させるモー
ター６が搬送筒５の屋内側終端に固定ねじ１１により固
定され、モーター６はスクリュー３の一端に接続されて
いる。スクリュー３の他端は搬送筒５内の軸受１２に取
り付けられ、搬送筒５内で回転自在となる。生ごみの搬
送部はスクリュー３又は凹凸形状を有するコンベアと搬
送筒５からなる。

【０００９】脱水部は、生ごみと水分を分離する多数の
孔を有した分離板４からなり、分離板４は搬送筒５の屋
内側端部に設け、搬送筒５の分離板４の下方に排水管９
が接続されている。搬送筒５の屋外側終端付近にシュー
ト８の一端を接続し、その他端に生ごみをバイオ処理な
どで減容する処理機７を連結している。処理機７は、バ
イオ処理の際に発生する炭酸ガス等の臭気の弊害を避け
るために屋外に設置する。

【００１０】上記構成において、図示しないスイッチに
よりモーター６を駆動しスクリュー３を回転させ、投入
口２から生ごみを投入する。このとき生ごみ中の大部分
の水分は分離板４の孔を通り排水管９へ排水される。生
ごみはスクリュー３により搬送筒５内に取り込まれ屋外
側に搬送されたあと、シュート８内を通り処理機７内に
排出される。

【００１１】また、生ごみがスクリュー３に付着した場
合、モーター６の固定ねじ１１をゆるめてモーター６と
一緒に引き抜いた状態で、スクリュー３や搬送筒５内を
掃除する。モーター６を屋内に設置している場合、図２
に示すように搬送筒５からスクリュー３とモーター６を
引き抜いたときに、スクリュー３や搬送筒５内に付着し
た生ごみがシンク１下側周辺に落下し、さらに室内に悪
臭も出る不具合が生じてしまう。このため、図３に示す
ように、モーター６を搬送筒５の屋外側終端に固定すれ
ば、図４に示すように、屋外側でモーター６およびスク
リュー３を引き抜くことができ、シンク１下側周辺が汚
れたり、室内に悪臭が出たりすることはない。

【００１２】また、スクリュー３の外周と搬送筒５の内
周間には隙間があるため、搬送筒５の内周部には微量の
生ごみが付着し、放置すると固形化してスクリュー３の
回転不良となる可能性がある。このため、図５、図６に
示すように、スクリュー３の外周部に海綿１３を固定
し、搬送筒５の内周部に接触させる。スクリュー３の回
転により生ごみが搬送される際、スクリュー３に固定し
た海綿１３により搬送筒５の内周部に付着した生ごみを
除去する。このとき、海綿１３を使用することにより、
搬送筒５の内周部に傷がつくことはない。なお、スクリ
ュー３の外周に固定した海綿１３の代わりに、図示しな
い樹脂製などのブラシを固定しても同様の効果を得るこ
とができる。

【００１３】通常、投入口２から外壁１０までの距離Ｌ
１は各家屋で異なり、図７に示すように距離Ｌ１が短い
場合、その分、外壁１０からモーター６までの距離Ｌ２
および処理機７までの距離Ｌ３が大きくなり、搬送筒５
が屋外に大きく突出する。そのため、処理機７は家屋か
ら離れた位置に設置され、処理機７の設置範囲を広く取
ることになってしまう。この場合、スクリュー３および
搬送筒５はゴム等の弾性体又は金属や樹脂製の可動体に
し、図８のように、家屋の外壁１０の手前でスクリュー
３および搬送筒５を湾曲させる。これにより、距離Ｌ１
が変化しても、外壁１０からモーター６までの距離Ｌ２
および処理機７までの距離Ｌ３が変わらないため、処理
機７の設置位置を変えずに据え付けることができる。

【００１４】

【発明の効果】請求項１記載の発明は、シンクから投入
した生ごみと水分を脱水部で分離し、生ごみのみを搬送
部で屋外に設置した処理機まで搬送することにより、従
来のような生ごみ粉砕機および圧縮しながら水分と生ご
みを分離する脱水機を使用せず、安価な生ごみ処理装置
を提供することができる。

【００１５】請求項２記載の発明は、搬送部を駆動させ
るモーターを屋外に設けたことにより、搬送部を屋外で
清掃できるため、屋内に悪臭を出したり、シンク下側周
辺に生ごみが落下することを防ぐことができる。

【００１６】請求項３記載の発明は、スクリューの外周
に海綿又は樹脂製のブラシを固定したことにより、搬送
部に付着する生ごみを除去することができる。

【００１７】請求項４記載の発明は、搬送部を弾性体又
は可動体にし、屋内側の搬送部を湾曲させることによ
り、投入口から外壁までの距離が変化しても、外壁から
モーターまでの距離および処理機までの距離が変わるこ
とはなく、処理機の設置範囲を変えずに据え付けること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示す生ごみ処理機の側面
図。

【図２】図１でモーター、スクリューを引き抜いたとき
の側面図。

【図３】モーターを屋外に設けた生ごみ処理機の側面
図。

【図４】図３でモーター、スクリューを引き抜いたとき
の側面図。

【図５】スクリューの拡大図。

【図６】図５のＡ−Ａ線断面図。

【図７】距離Ｌ１が短い場合の生ごみ処理機の側面図。

【図８】スクリュー、搬送筒を湾曲させたときの側面
図。

【図９】従来の生ごみ処理機の側面図。

【符号の説明】

２…投入口、３…スクリュー、４…分離板、５…搬送
筒、６…モーター、７…処理機、８…シュート、１１…
固定ねじ、１３…海綿。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シンクの投入口に投入口から投入された
   生ごみ類を屋外に搬送する搬送部を接続し、搬送部に生
   ごみを脱水する脱水部を設け、搬送部の屋外側に生ごみ
   を分解処理する処理機を接続したことを特徴とする生ご
   み処理機。
2. 【請求項２】 前記搬送部を駆動させるモーターを屋外
   に設けたことを特徴とする請求項１記載の生ごみ処理
   機。
3. 【請求項３】 前記搬送部をスクリューとし、スクリュ
   ーの外周に海綿又は樹脂製のブラシを固定したことを特
   徴とする請求項１記載の生ごみ処理機。
4. 【請求項４】 前記搬送部を弾性体又は可動体にしたこ
   とを特徴とする請求項１記載の生ごみ処理機。