JP2000279623A - 弾球遊技機、信号伝達方式及びそれを用いた遊技機 - Google Patents

弾球遊技機、信号伝達方式及びそれを用いた遊技機

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JP2000279623A
JP2000279623A JP11342202A JP34220299A JP2000279623A JP 2000279623 A JP2000279623 A JP 2000279623A JP 11342202 A JP11342202 A JP 11342202A JP 34220299 A JP34220299 A JP 34220299A JP 2000279623 A JP2000279623 A JP 2000279623A
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昭治 佐藤
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正志 関戸
Akinori Kato
明紀 加藤
Tatsuya Tsuzuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球貸経路と賞球経路の構成を複雑化すること
なく、貸球数と賞球数を正確に把握すること。 【解決手段】 パチンコ機1の球流下部70は、屈曲樋
からなる上流側通路71と2つの分岐通路である賞球通
路73、球貸通路74と、遊技球を賞球通路73、球貸
通路74のいずれかに選択して移送可能な球排出装置9
9とにより構成されている。各通路71,73,74が
2条であるため、球排出装置99には2個の入口と、4
個の出口が形成されている。賞球通路73、球貸通路7
4のそれぞれに、賞球カウントスイッチ78と、球貸カ
ウントスイッチ79が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機、詳し
くは、CR機あるいは現金機として用いられる弾球遊技
機の改良に関する。また、本発明は、ディジタル信号の
伝達方法、例えば遊技機の各機器を作動するために、送
信側制御部から受信側制御部へ指令信号等のデータ信号
を伝達する方式と、それを用いた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
パチンコ遊技機等の弾球遊技機には、遊技者への球貸に
プリペイドカードを用いるもの(CR機)と、現金を用
いるもの(現金機)とが在る。これらのうちCR機にお
いては、球貸及び賞球排出のための遊技球の移送がとも
に内部で行われ、移送された遊技球は共通の排出口から
上皿に供給されるのが一般的である。
【0003】また、この種の弾球遊技機には、遊技球の
移送のために球排出装置を備えるとともに、この球排出
装置を球貸と賞球排出とに共用して構造の簡素化を図っ
たものがある。そして、球排出装置は、単位貸球数(例
えば25個)や単位賞球数(例えば6個、15個など)
に基づいて制御指令を受けて、必要な数の球排出を行っ
ている。
【0004】ところで、遊技店においては種々の計数管
理が行われており、弾球遊技機から得られる計数情報が
遊技店の経営管理や集客等に利用されている。そして、
正確な計数管理のためには、弾球遊技機の稼動状態を可
能な限り詳細に把握することが必要である。したがっ
て、貸球数や賞球数も別個に把握できることが望ましい
が、これらを正確に検出するためには、球貸経路と賞球
経路とを別系統で配設し、それぞれに球排出装置を配設
しなければならず、構造及び制御等に大幅な変更が必要
となる。
【0005】そこで、本発明は、球貸経路と賞球経路の
構成を複雑化することなく、貸球数及び賞球数を正確に
把握することが可能な弾球遊技機を提供することを第一
の課題とする。
【0006】次に、遊技機をはじめとするディジタル電
子機器のデータ伝達方式では、ストローブ(以下、ST
Bとも記す)信号を用いた方式が普及している。STB
信号は、送信側制御部から受信側制御部へデータ伝達を
行う際に、データ信号と並列に送信される一種のパルス
信号である。ディジタル信号は基本的に閾値を境として
定められる2レベル、つまり、HレベルとLレベルとの
組み合わせにより形成されるが、ストローブ信号は、H
レベルからLレベルへの変化エッジ(立ち下がりエッジ
ともいわれる)あるいはLレベルからHレベルへの変化
エッジ(立ち上がりエッジともいわれる)のいずれかが
有効となる。例えば、通常時がLレベルのときは、Lレ
ベルからHレベルに変わったとき、又は、Hレベルに変
わった後Lレベルに戻るときのエッジ(通常時がHレベ
ルのときはLレベルに変わったときか、その後Hレベル
ヘ戻るときのエッジ)が有効となる。
【0007】例えば遊技機において、主制御部から受動
制御部へ指令信号等のデータ信号を送信する場合、主制
御部から受動制御部へデータ信号を送信する毎に、これ
に随伴してSTB信号を送信している。受動制御部から
みると受動制御部のI/Oポートに種々の信号が次々と
入力されて来ているが、それらの信号の内、STB信号
を受けたときのみI/Oポートに入力されたデータ信号
に対して、そのデータ信号を有効なものとして受信し、
例えばそのデータ信号が特定の動作を指令する指令信号
であった場合には、対応する作動を行う必要がある。す
なわち、STB信号を受けたことにより、入力信号が自
身への主制御部からの指令信号であると認識し、受信し
た信号に対応する作動を行うこととなる。
【0008】ところで、近年のディジタル電子機器、特
に遊技機には各種の制御部やアクチュエータ、例えば、
遊技機全体の作動を統括する主制御部、賞球排出等を司
る枠制御部、遊技球検出センサ、遊技球排出モータ、発
射モータ、あるいはソレノイド等が互いに隣接して配置
されており、これらの機器からの出力信号や入力信号
が、電気配線を介して他の機器類と信号の授受を繰り返
している。このとき外部から不正な信号が入ったり、ノ
イズが入ったりすると、これらの信号が単独で、あるい
はこれらの信号と前記各種の機器からの出力信号との重
畳等により組み合わされた形で、前記受動制御部におい
てSTB信号と誤認されてしまい、不要な作動や不正な
作動を行ってしまうことがあった。
【0009】例えば、受動制御部たる賞球払出の制御部
をターゲットとして、上記のような信号入力が不正に行
われ、多数の遊技球が盗み取られるといった問題が現実
に発生している。他方、受動制御部が図柄表示装置の制
御部であった場合には、遊技盤に設けられた表示部に遊
技と関係のない図柄等が表示されてしまい、遊技者に不
信感を醸し出したりしてしまうこともあった。なお、受
動制御部から主制御部へACK(アクノリッジ)信号を
送信することで、正規のSTB信号かエラ−信号かの識
別は可能であるが、遊技機の場合は受動制御部から主制
御部へ信号を送信することは一切禁止されており、規制
上このACK信号を採用することはできない。一方、ノ
イズによる誤作動を防止するために、受動制御部の入力
端子部にノイズフィルター等を付加する方法もあるが、
この場合は受動制御部の入力端子部に接続する配線にノ
イズフィルターとして、フェライトピースやチョークコ
イル、あるいはコンデンサーと抵抗体の組などを要する
ので、部品点数の増大を招く上、フィルタの効果が及ば
ない部位からのノイズ混入は防ぎ切れない欠点がある。
【0010】本発明の第二の課題は、ノイズ等によるス
トローブ信号の誤認が起こりにくく、ひいてはそれによ
る機器の誤作動や不正作動等を効果的に防止できる信号
伝達方式と、それを用いた遊技機とを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題に鑑み、
本発明の遊技機の第一は、貸球排出及び賞球排出に共用
される球排出手段と、貸球及び賞球を区別して検出する
球検出手段とを具備したことを特徴とする弾球遊技機で
ある。これにより、球排出手段を球貸と賞球排出とに共
用して構造の簡略化を図ることができ、前記課題が好適
に解決される。すなわち、球貸経路と賞球経路の構成を
複雑化することなく、貸球数及び賞球数を正確に把握す
ることができる。
【0012】球排出手段は、上流側通路と、該上流側通
路から分岐部を介して分岐するとともに、貸球排出と賞
球排出とに対応して複数形成された分岐通路とを含む遊
技球通路と、分岐部に配設され、遊技球を複数の分岐通
路のいずれかに選択して移送可能な球送り手段とを備た
ものとして構成でき、球検出手段は、各分岐通路毎の排
出遊技球を個別に検出するものとすることができる。分
岐通路を設けることで、貸球と賞球との区別が一層容易
となる。この場合、球検出手段は、貸球排出用の分岐通
路に設けられた貸球検出センサと、賞球排出用の分岐通
路に設けられた賞球検出センサとを含むものとすること
で、貸球と賞球とを区別した検出をさらに確実に行うこ
とができる。球排出手段の具体的な構造の好適例として
は、裏機構盤に配設され、遊技球を上流側通路から分岐
部を介して複数の分岐通路に枝分かれさせた遊技球通路
と、前記分岐部に配設され、異なる方向に駆動制御可能
とされて、遊技球を前記複数の分岐通路のいずれかに選
択して移送可能な球送り部材を有する球排出装置と、を
備えたものが挙げられる。なお、一方向にのみ駆動制御
される球送り部材の下流側に分岐部を設けて賞球排出通
路と貸球排出通路とを形成し、各通路に賞球検出セン
サ、貸球検出センサを各々配置し、前記分岐部の上流に
球排出路切替部材を設ける構成を採用することもでき
る。該球排出路切替部材は、球排出路切替部材制御装置
により作動されて球送り部材から排出された球を賞球排
出通路又は貸球排出通路に導くものとして構成できる。
【0013】上記のような構成により、球排出装置は、
単位貸球数(例えば25個)や単位賞球数(例えば6
個、15個など)に基づいた制御指令を受けて、必要な
数の球排出を行う。球送り手段の構成としては、正逆両
方向に駆動制御可能な球送り部材を有し、その駆動方向
に応じて、賞球通路と球貸通路とのいずれかに選択して
遊技球を移送可能とするものを例示できる。こうすれ
ば、球送り部材の駆動方向により貸球排出と賞球排出と
の区別を一層確実に行うことができる。例えばCR機で
は、球送り部材を異なる方向に駆動制御可能とし、分岐
通路、即ち、賞球通路と球貸通路とのいずれかに選択し
て遊技球を移送可能とする。例えば、球送り部材とし
て、歯間に形成された凹所が球収容部とされた歯車状部
材を含むものを採用する場合は、該歯車状部材は自身の
回転に伴い上流側通路から流下してくる遊技球を凹所に
順次受け入れるとともに、その回転方向に応じて凹所内
の遊技球を、賞球通路と球貸通路とのいずれかに選択的
に離脱・落下させる態様を、具体例として例示できる。
歯車方向の回転方向を変更するのみで、球送り部材の駆
動制御方向の正逆反転を極めて容易に行うことができ、
しかも歯車の凹所を用いることで、球の排出数制御の精
度も高めることができる。
【0014】なお、歯車式の球送り部材駆動機構として
は、具体的には、軸と、軸に取りつけられた歯車と、軸
を回動させる球排出モータからなるもの等が挙げられ
る。また、球検出手段(貸球検出センサあるいは賞球検
出センサ)の具体例としては、前述の分岐通路にそれぞ
れ設けた賞球カウントスイッチ、球貸カウントスイッチ
等が挙げられる。
【0015】一方、球送り手段は、遊技球を移送すべき
分岐通路のみを選択的に開放し、他の分岐通路を閉塞す
る球送り制御部材を含むものとすることもできる。分岐
通路の選択的な開放により、貸球排出と賞球排出との区
別を一層確実に行うことができる。例えば、その合理的
で簡略な実現態様として、球送り制御部材が、分岐部に
対し賞球通路側と貸球通路側との間で揺動可能な封鎖部
材を含み、該封鎖部材は、それら賞球通路と貸球通路と
のいずれかの側に倒伏することで、その倒伏側の通路入
口を閉塞する一方、他方の通路入口を開放するものとす
る態様を例示できる。また、現金機では、分岐通路の一
方に蓋を取り付ける等によって球貸通路を封鎖すること
もでき、賞球通路のみを使用する態様も可能である。こ
の場合、前述の歯車式の球送り部材を使用する場合は、
これを一方向に駆動制御するのみで事足りる。
【0016】次に、本発明の第二の課題を解決するため
に、本発明のデータ伝達方式は、送信側装置側から受信
側装置へ、ストローブ信号を併用してデータ信号を伝達
する信号伝達方式において、所定の基準レベルを閾値と
して互いに識別される第一レベルと第二レベルとを定
め、その第一レベルから第二レベルへの変化エッジをス
トローブ信号のアサートエッジとしたときに、アサート
エッジが発生した後の第二レベルにおける信号保持時間
が所定の条件を満足している場合にのみ、受信側装置に
入力されるストローブ信号を有効なものとして取り扱う
ことを特徴とする。
【0017】また、それを用いた本発明の遊技機は、送
信側装置から受信側装置へ、ストローブ信号を併用して
遊技の進行に必要なデータ信号を伝達する際に、所定の
基準レベルを閾値として互いに識別される第一レベルと
第二レベルとを定め、その第一レベルから第二レベルへ
の変化エッジをストローブ信号のアサートエッジとした
ときに、アサートエッジが発生した後の第二レベルにお
ける信号保持時間が所定の条件を満足している場合にの
み、受信側装置に入力されるストローブ信号を有効なも
のとして取り扱うことを特徴とする。
【0018】なお、本明細書において「データ」とは、
例えば遊技機の場合は、受信側装置に各種作動を行わせ
るための指令(コマンド)データなどであるが、これに
限られるものではない。
【0019】ストローブ(STB)信号は、前述の通
り、第一と第二の2つの異なる信号レベル(例えばL、
H)の、第一レベルから第二レベルへの変化エッジを有
効エッジとしてアサートされ、また、信号が正常に認識
された後は次のストローブ信号のアサートに備えるため
に、所定時間経過後に第一レベルに復帰することでネゲ
ートされる。つまり、STB信号は、アサートエッジか
らネゲートエッジまでの期間が第二レベルとなるエッジ
有効のパルス信号である。しかしながら、このストロー
ブ信号はエッジ有効信号という性格上、従来はそのパル
ス幅は余り重視されていなかった。これに対し、本発明
においては、ストローブ信号のエッジ有効信号としての
取り扱いに加えて、アサートエッジからネゲートエッジ
までの第二レベルでの信号保持時間に制限を設け、該第
二レベルにおける信号保持時間が所定の条件を満足して
いる場合にのみ、受信側装置においてこれをSTB信号
として認識させる。要するに、STB信号のパルス幅を
規定するのであるが、ノイズ等が所定のパルス幅である
ことは非常に稀であり、遊技機等に搭載してある各種制
御部の誤作動を極めて効果的に防止することができる。
また、発生するノイズの波形が判明している場合には、
その波形からかけ離れたSTBのパルス幅となるよう
に、信号保持時間を設定することができる。
【0020】上記方式は、より具体的には、第一レベル
から第二レベルへの変化エッジをアサートエッジとして
検出するアサートエッジ検出手段と、そのアサートエッ
ジが検出された後の第二レベルにおける信号保持時間を
計測する信号保持時間計測手段と、少なくともその計測
された信号保持時間が、予め定められた時間に到達した
か否かにより、ストローブ信号の有効性の判定を行う判
定手段とを備えるものとして構成できる。
【0021】アサートエッジが発生した後の第二レベル
における信号保持時間の計測処理は、受信側装置の主体
となる例えばCPUが、クロックパルスを利用したソフ
トウェアタイマー処理を行うことで簡単に実現できる。
該処理は、クロックパルスに同期したカウントアッププ
ログラム(あるいはカウントダウンプログラム)により
作動させるものであるから、その組み込むプログラムを
替えれば、個別の製品毎に追加する部品は不要であり製
造方法は新規な機能を付加したものであっても従来と同
一工程でよく、信頼性が高くコスト上も大いに有利であ
る。ただし、CPUとは別に設けられたハードウェアロ
ジックにより上記のタイマー処理を実現するようにして
もよい。
【0022】なお、より厳格な方式としては、STB信
号のアサートエッジからそのネゲートエッジに至る信号
保持時間(以下、STB信号幅あるいはパルス幅ともい
う)が、予め定められた時間範囲に収まっている場合
に、そのSTB信号を有効とする処理を行うこともでき
る。この場合は、STB信号幅に上限と下限が定められ
(上限と下限とは一致していてもよい)、その下限値よ
りも短い場合はもちろん、上限値よりも長い場合にも、
受信したSTB信号は無効とされる。従って、規定され
た時間通りの信号幅を有する信号のみをSTB信号とし
て認識させることとなる。
【0023】また、送信側制御部から出されるSTB信
号は、STB信号幅が略一定のものを採用することもで
きる。例えば、製品毎にSTB信号幅を特定し、受信側
装置にその特定の信号幅に対応するプログラムを組み込
めばよい。これにより不正行為に対して非常に有効に対
処することができるようになる。
【0024】上記の信号伝達方式を好適に採用できる遊
技機としては、例えば弾球遊技機があり、この場合、送
信側装置は、遊技球の入賞検知処理と、特定の入賞検知
に基づいて、予め定められた有利な遊技状態が得られる
当選状態と該有利な遊技状態が得られない非当選状態と
の間で当否の抽選・判定を行う当否判定処理とを司る主
制御部とすることができ、受信側装置は主制御部からの
指令を受けて作動する周辺制御部とすることができる。
主制御部と周辺制御部との間では、主制御部から周辺制
御部へ向かう一方向の信号伝達のみが許容される。こう
した構成に遊技機において、本発明の適用によりSTB
信号の信頼性を高めることは、周辺制御部での誤作動発
生率低下という観点において極めて波及効果が大きい。
【0025】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の実施形
態の弾球遊技機として、いわゆるフィーバー機とも呼ば
れるタイプの第1種パチンコ機を挙げて、その構造を図
1〜図6を参照して説明する。 <パチンコ機1の表面構造>図1に示すパチンコ機1の
表面構造を説明すると、パチンコ機1は遊技機枠1aと
遊技盤24(図2参照)とに大きく分けられる。このう
ち遊技機枠1aにおいては、裏面にガラス板が嵌められ
た前面枠2が中枠3に開閉可能に軸着され施錠装置5に
より開閉可能となっており、また、この中枠3が本体枠
4に開閉可能に軸着されている。中枠3の下方には、上
皿6及び下皿7が配置されている。上皿6及び下皿7に
は、それぞれに、パチンコ機1の内部から遊技球を排出
するための排出口6a,7aがそれぞれ開口している。
上皿6には複数の長孔を有するスピーカ面8が設けられ
ており、その裏側には遊技状態に応じた効果音を発生す
るスピーカ9が装着されている。
【0026】上皿6の上表面の右側には、プリペイドカ
ードの残高表示とエラー表示を行う表示部と、遊技球の
貸球を行う球貸ボタン、カード返却ボタン等各種操作ボ
タンとを有する操作パネル10が配置されている。下皿
7には、上皿6から供給される遊技球を遊技領域25
(図2参照)に発射するための発射装置ユニット107
(図3参照)を操作する発射ハンドル11が設けられて
いる。この発射ハンドル11には遊技者がタッチしてい
ることを検出す図示しないタッチスイッチが装着されて
いる。また、符号11aは発射レバーであり、さらに、
発射ハンドル11の近傍には発射停止を一時的に指令す
る発射停止スイッチ11bが設けられている。
【0027】前面枠2の上部には、枠飾りランプ12,
13,14,15が設けられ、これらに対応して、枠飾
りランプ基板16が設置されている。それらの左側上方
には、賞球表示LED17及び賞球表示LED基板18
が、右側上方にはストップ表示LED19及びストップ
表示LED基板20が位置しており、これらは中枠3に
装着されている。スピーカ面8の左方裏側に音量スイッ
チ基板21が設けられている。更にパチンコ機1の左側
にプリベイドカードユニット22が装着されている。ま
た、中枠3の表側の左辺上部には、前面枠2の開閉を検
知するドアスイッチ23が設けられている。さらに、図
示は省略するが、上皿6の背面側には、遊技球を上皿6
から発射位置に1個ずつ供給する発射装置ユニット10
7(図3参照)が装着されている。また、本実施形態に
おいては、スピーカ9は効果音のみでなく、警報音を発
するブザーとしても兼用されている。
【0028】さらに、下皿7の排出口7aの内部には下
皿満タンスイッチ7bが設けられており、この下皿満タ
ンスイッチ7bは下皿7内の遊技球量が過度に増えた場
合にONにする。
【0029】<遊技盤24の構造>図2に示す遊技盤2
4の構造を説明する。遊技盤24の遊技領域25の中央
部に大形の枠体でなるセンター役物26が設けられてい
る。このセンター役物26は、上部中央に普通図柄表示
装置27、左通過口28及び右通過口29、左右両側に
左普通図柄作動ゲート30及び右普通図柄作動ゲート3
1が設けられている。センター役物26の開口部には1
0インチサイズの液晶表示盤32を含み構成された特別
図柄表示装置33が設けられている。液晶表示盤32に
は左図柄表示領域34、中図柄表示領域35、右図柄表
示領域36が設定されている。センター役物26の左右
下部両側に左通過口出口37及び右通過口出口38が設
けられている。
【0030】センター役物26の下方に条件装置として
動作する、アタッカーとも呼ばれる大入賞装置40が配
置されている。この大入賞装置40は、その上部中央に
第1種始動口(普通電動役物)41、その下側に大入賞
口開閉シャッタ39、特定領域開閉シャッタ42、特定
領域43、特定領域外領域44、及び大入賞口45を備
えている。特別遊技状態において、大入賞口開閉シャッ
タ39が開き、1つの入賞球が特定領域43に入ると、
特定領域開閉シャッタ42が閉じ、その他の入賞球は特
定領域外領域44に導かれる。大入賞口45への入球数
が9個に達するか、或いは大入賞口開閉シャッタ39の
開放時間が約30秒に達すると、大入賞口開閉シャッタ
39が閉じる。
【0031】大入賞装置40の左右には、左下入賞口4
6及び右下入賞口47が設けられている。大入賞装置4
0の上部左右に左入賞口48及び右入賞口49が配置さ
れている。大入賞装置40の下側領域にアウト口50、
アウト口飾り51及びバック球防止部材52が設けられ
ている。遊技領域25を区画形成する外レール53、内
レール54、ファール球防止部材55及び返しゴム56
が遊技盤24に設けられている。
【0032】<パチンコ機1の裏側構造>パチンコ機1
の裏側構造を図3を参照して説明する。中枠3は本体枠
4にヒンジ60により開閉自在に支持されている。中枠
3に背面側から遊技盤24が着脱自在に固定されてい
る。中枠3にはヒンジ61により機構盤62が着脱自在
に固定されている。この機構盤62の上部左側に、遊技
球の荷重の有無によって遊技球の有無を検知するタンク
球切れ検知スイッチ63を有する賞球タンク64が備え
られており、賞球タンク64の下方にはタンクレール6
5が装着されている。このタンクレール65の右端に球
抜きレバー66が設けられている。タンクレール65は
図6(a)に示す通り2条レールである。
【0033】図4に示す通り、機構盤62は、中央部に
角型の開口部67を備え、その右側に、タンクレール6
5の右端部下部から上皿導入口68、下皿導入口69に
到る球流下部70(後述する)を備えている。
【0034】図3に戻り、タンクレール65の下側に特
別図柄表示装置33を格納した裏蓋102、又、裏蓋1
02の下側に主制御部140(送信側装置)が各々設け
られている。主制御部140はユニット化されたもの
で、機構盤62の下側の部位に外付けされている。主制
御部140の左側に発射装置制御部103、発射制御集
合中継基板106が各々設けられている。発射装置制御
部103には、タッチ感度調整つまみ104、球飛び強
弱調整つまみ105が設けられている。機構盤62の左
下側に発射装置ユニット107が設けられている。
【0035】機構盤62の右側に枠状態表示器108を
備えた枠制御部150(受信側装置;周辺制御部)が設
けられている。枠状態表示器108は、補給球詰まり、
下受け皿満タン、主電源電圧異常、発射停止、主基板通
信異常、球排出モータ異常などを7セグメントLED表
示器を用いて表示するものである。枠制御部150は主
制御部140の右下に位置している。
【0036】機構盤62の右上隅部に分電部110、外
部情報端子部111、ランプ中継部112が配置されて
おり、これらのうちランプ中継部112には、表示ラン
プ中継部113と効果ランプ中継部114とが設けられ
ている。また、機構盤62の左下隅部には、集中電源部
160(図4参照)が配置されている。この集中電源部
160は、主制御部140の左下に位置している。
【0037】枠制御部150から接続ケーブル115が
上方に延び出し、電源ケーブル116を備えたプリぺイ
ドカードユニット22に接続されている。機構盤62の
下側に下皿用球通路部材118が設けられている。
【0038】なお、図4の機構盤62の右側面の下端側
には、枠制御部150に備えられた押圧式のリセットス
イッチ119が露出しているが、このリセットスイッチ
119としては一般的な自動復帰式の手動スイッチが採
用されており、さらに、その外形寸法は機構盤62の外
形寸法に比べて極く小さいため、ここでは配置のみを符
号(数字)と引出線で示し、詳細な説明は省略する。
【0039】図5(a),(b)に示すように、球流下
部70には、上流側通路71、賞球通路73(分岐通
路)及び球貸通路74(分岐通路)が形成されるととも
に、球排出装置99が装着されている。上流側通路7
1、賞球通路73及び球貸通路74は、図5(b)に一
部省略して示すようにいずれも複数条、例えば2条の樋
であり、機構盤62の前後方向に区画された第1及び第
2の通路(71a,71b,73a,73b,74a,
74b)からなる。
【0040】上流側通路71は屈曲しており、その上端
は、タンクレール65の右端下部に開口した球流出口8
5に接続されている。また、上流側通路71の上端部近
傍には、接触式の補給球切れ検知スイッチ86及び球切
れスイッチレバー90が配設されている。球切れスイッ
チレバー90は上流側通路71の一部を構成するととも
に、上端部を支点として弾性的に揺動可能である。そし
て、球切れスイッチレバー90は、常開式(閉時に球切
れと判断する:ただし、逆の構成でもよい)の補給球切
れ検知スイッチ86に隣接しており、その揺動によって
補給球切れ検知スイッチ86をON/OFFにする。
【0041】なお、本実施形態においては、球切れスイ
ッチレバー90の弾性的動作のためにねじりコイルばね
が用いられているが、その他のコイルばね(引張あるい
は圧縮等)や板ばねなどの一般的な種々の弾性部材の採
用が可能である。また、本実施形態においては、球切れ
スイッチレバー90及び補給球切れ検知スイッチ86
は、各通路71a,71b毎に別個に設置されており、
各通路71a,71bの遊技球の有無は個別に検出され
る。なお、球切れスイッチレバー90及び補給球切れ検
知スイッチ86を第1及び第2の通路71a,71bの
いずれか一方のみに設けてもよい。
【0042】前記賞球通路73及び球貸通路74は、各
々上下に直線状に形成されており、互いにほぼ平行に延
びている。また、賞球通路73には賞球カウントスイッ
チ78(賞球検出センサ)が装着されており、球貸通路
74には球貸カウントスイッチ79(貸球検出センサ)
が装着されている。各スイッチ78,79の種別は限定
されないが、ここでは溝形の非接触式センサが使用さ
れ、各通路73,74に一体に形成されたスイッチ装着
部78a,78b,79a,79bのそれぞれに収容さ
れている。各スイッチ装着部78a〜79bは、各スイ
ッチ78,79を受入れる空間を確保するため、各通路
73,74の外側に張り出している。なお、各スイッチ
78,79として、本実施例では磁気式のものが採用さ
れているが、電流式のものや、光学式のもの等、金属体
を検出できるものであれば一般的な種々の非接触式セン
サの採用が可能である。
【0043】上記球排出装置99は、直方体状のケース
77内に、球排出モータ80、球送り部材76、及び、
球排出装置センサ基板96を収容している。球排出モー
タ80は正逆回転可能なステッピングモータ(エンコー
ダ付きのサーボモータでもよい)であり、前述の主制御
部140及び枠制御部150の指令に基づいて動作す
る。球排出装置センサ基板96には、図示を省略する
が、一対の投光器と受光器とを有する光センサが装着さ
れている。
【0044】また、ケース77には遊技球通路75が形
成されており、この遊技球通路75の上端部は上流側通
路71に連通している。また、遊技球通路75は途中の
分岐部72において二方向に分岐しており、賞球通路7
3及び球貸通路74に連通している。つまり、ケース7
7の上部には2つの入口が開口し、下部には4つの出口
が開口している。そして、上流側通路71、遊技球通路
75及び賞球通路73と球貸通路74とによって、下流
側へ二股に分かれる球流下通路が形成されている。
【0045】上記球送り部材76は、例えば合成樹脂の
一体成形品であり、球排出モータ80の出力軸に装着さ
れている。さらに、球送り部材76は、中空なシャフト
81の外周に遊技球移送用の歯車82,83(歯車状部
材)と回転量検出用の歯車(あるいはスプロケット)8
4とを有しており、これらの歯車82,83,84はシ
ャフト81の基端側から先端側へ、回転量検出用の歯車
84、遊技球移送用の歯車82,83の順で配設されて
いる。そして、これらの歯車82,83,84は、球排
出モータ80の駆動に伴って一体的に回転する。
【0046】移送用の歯車82,83は、遊技球通路7
5の分岐部72において、第1の通路72a及び第2の
通路72bの中にそれぞれ位置している。また、両歯車
82,83は同数の歯を同ピッチで有しており、歯間の
凹所は遊技球(一般に直径約11mm)を受入れること
ができる程度の大きさに設定されている。また、両歯車
82,83の間には位相差が設定されている。この位相
差は、例えば半歯分であり、一方の凹所に他方の歯部が
臨む形となっている。
【0047】また、回転量検出用の歯車84の歯は等し
いピッチで形成されており、その歯数は移送用の歯車8
2,83よりも多く設定されている(本実施例では、歯
車82の2倍に設定)。そして、回転量検出用の歯車8
4は球排出装置センサ基板96に対し、歯車84の回転
に伴ってその歯の各々が前述の光センサの光を間欠的に
遮る位置関係にて取り付けられている。
【0048】球流下部70の右側には球抜き通路120
が形成されており、この球抜き通路120はタンクレー
ル65の下流側端部から分岐している。また、球流下部
70の下流領域には、上皿導入口68、下皿導入口69
を備えた振分け部101(図3及び図4参照)が設けら
れている。上皿6に通じる上皿導入口68、及び下皿7
に通じる下皿導入口69が互いに隣接して開口してい
る。上皿6には上皿賞球が供給され、上皿6が満杯にな
ると下皿賞球を下皿7に溢流させて、賞球を振り分け
る。
【0049】<電力の供給>次にパチンコ機1における
電力供給について図11、図12を参照して説明する。
パチンコ機1は、交流電源700からの電力供給を、機
構盤62に設けられた分電部110を介して集中電源部
160に受ける。図12に示す通り、この集中電源部1
60は、互いに出力電圧の異なる複数の電源部、本実施
例では第1〜第3の電源部710,720,730と、
バックアップ電源部740とを備える。第1〜第3の電
源部710,720,730は、電源700の所定電圧
の交流、ここではAC24Vの電圧を、それぞれ所定の
電圧の直流、ここでは、DC+12V、DC+5V、D
C+24Vの電圧に変換する。
【0050】上記の構成において集中電源部は、所定電
圧の交流電源部と、その交流電源からの交流出力を、互
いに電圧の異なる複数の直流出力に変換する複数の直流
電源部を備え、各直流電源部から、主制御部及び周辺制
御部(あるいは、他の周辺装置)のそれぞれに対し、必
要な直流電圧を分配供給するようにしている。具体的に
は、図11に示す通り、主制御部140、枠制御部15
0、発射装置制御部103、特別図柄制御部145(受
信側装置;周辺制御部)には、集中電源部160から、
それぞれDC+12V、DC+5Vの電力が別個に供給
される。また、プリペイドカードユニット22にはコネ
クタ770を介してDC+24Vの電力が供給される。
DC+12Vは主にソレノイドやモータ等の駆動部品に
用いられ、+DC5Vは主に各種IC等の電子部品に用
いられる。なお、特別図柄制御部145は、主制御部1
40(送信側装置)からの指示に基づいて、特別図柄表
示装置33を制御するものである。
【0051】こうした構成により、各制御部103,1
40,145,150に電源回路部を設ける必要がなく
なり、それらの各制御部が個々の電源回路部を原因とす
るノイズの影響を受けにくくなる。これにより、それら
各制御部における異常の発生を防止でき、より安定した
制御が可能になる。また、各制御基板上に、従来、電源
回路部に用いられていた比較的大型の電子部品(ヒート
シンク付電子部品、電源回路用コンデンサ、電源回路用
レギュレータ等)を実装する必要がなくなり、各制御基
板の外形寸法を小とすることができる。また、集中電源
部160はバックアップ電源部740を備えていること
から、短期的或いは瞬間的な停電、制御の暴走などが生
じても、各制御部のRAM等に記憶されたデ−タを補償
できる利点がある。
【0052】なお、上記の直流電源部は、予め定められ
た基準電圧を超える複数の直流電圧レベルのいずれかを
出力するものとする一方、前記主制御部及び周辺制御部
の少なくとも一部のものに、前記基準電圧以下の直流を
出力する分散電源部を設ける構成を採用することも可能
である。図11、図12の例ではDC+5Vの電力が集
中電源部160から各制御部103,140,145,
150に供給されるが、一般に電力が微弱であるほど伝
送経路中での損失の影響が大となることから、図13に
示す通り、上述の変更形態として、集中電源部160と
分散電源部161とを設け、DC+5Vの電力の生成を
各制御部103,140,145,150で行ってもよ
い。こうすることにより、伝送経路中での損失による悪
影響の発生を防止できる。図13中の他の構成要素の番
号は、図12の番号と同一符号とし、説明は準用する。
【0053】こうした利点は、次の通りの背景から生じ
たものである。即ち、従来、電力を供給する構成とし
て、図14に示す通り、電源回路は各制御部と一体に構
成されたものが一般的である。例えば、主制御基板54
0aには、配線パターン(図示略)がプリントされ、C
PU503、ROM502、各種IC504等の電子デ
バイス、抵抗器505、コンデンサ506、ヒートシン
ク付電子部品507、508、各種コネクタ509等の
様々な電気部品が実装され、さらに、第1の電源回路用
コンデンサ510a,510b,510c、第2の電源
回路用コンデンサ520a,520b,520c、電源
回路用レギュレータ530a,530bから構成された
電源回路部550が実装されている。
【0054】また、図15に示す通り、発射装置制御部
603は、ケース601と、ケース601に着脱自在に
取り付けできるカバー602とによって保護されたもの
で、電源回路用レギュレータ604と、電源回路用コン
デンサ605とを備えた電源回路部650が設けられた
発射装置制御基板603aとを有する。
【0055】以上の通りの従前の構造では、電源回路部
550,650が各制御部と一体に構成されていること
から、各制御部が電源回路部550,650を原因とす
るノイズの影響を受け易くなる。また、電源回路部55
0,650には、各種IC等の電子部品よりも大電力が
供給されるため、電源回路部550,650を構成する
部品は、比較的大型である。このため、各制御基板の外
形寸法が大きくなり易い。なお、説明は省略するが、特
別図柄制御部145や枠制御部150等にも同様な背景
がある。
【0056】<CR機の球排出動作>以上説明した本実
施形態の動作を、図3、図4、図5(a),(b)、図
6及び、図8を用いて説明する。遊技球は、賞球タンク
64、タンクレール65を経て、球流下部70に供給さ
れる。球流下部70において遊技球は、図5の上流側通
路71の屈曲した経路を辿り、球切れスイッチレバー9
0を押圧しながら流下する。球切れスイッチレバー90
は、球経路中に遊技球が存在する場合には、遊技球によ
り押圧されて弾性的に回動変位し、補給球切れ検知スイ
ッチ86をONにする。また、球切れスイッチレバー9
0は、遊技球からの押圧力から解放された場合には、ね
じりコイルばねの復元力を利用して元の位置に戻り、補
給球切れ検知スイッチ86をOFFする。この球切れス
イッチレバー90の動作を利用して、上流側通路71に
おける遊技球の有無が検出される。
【0057】上流側通路71を通過した遊技球は球排出
装置99に達し、遊技球通路75に流入して移送用の歯
車82,83に接する。一方の歯車82(又は83)に
おいては遊技球が歯の間に進入し、他方の歯車83(又
は82)においては遊技球が歯上に載置される。さら
に、後続の遊技球は先行の遊技球上に載置され、先行の
遊技球の上に順に堆積する。
【0058】この際、上流側通路71が屈曲しているた
め、上流側通路71に堆積した遊技球の重量は多方向に
分散され、歯車82,83に過度の負荷が作用すること
が防止されている。また、上流側通路71の長さは、歯
車82,83から球切れスイッチレバー90までの間の
遊技球数が所定個数、例えば25個以上となるよう設定
されている。上記の所定個数は単位貸球数(単位球貸金
額(ここでは100円)を球単価(ここでは4円)で除
した値)に一致している。
【0059】賞球排出が行われる場合には、球排出装置
99の球排出モータ80は、枠制御部150により正転
駆動され、歯車82,83が図5(a)の反時計回りに
回転する。歯車82,83の回転に伴い、遊技球は賞球
通路73の側へ移送され、歯車82,83から解放され
て賞球通路73に放出される。放出された遊技球は、賞
球通路73に沿って落下し、賞球カウントスイッチ78
を通過して個々に検出される。そして、これらの遊技球
は、球流下部70から流出して振分け部101に到り、
上皿6に放出される。
【0060】球排出モータ80の回転量は、入賞の態様
に応じて払い出されるべき単位賞球数(ここでは6個、
10個、15個の3種類)に基づいて決定される。ま
た、歯車82,83に位相差が設定されているため、遊
技球の排出は第1及び第2の通路間で交互に行われる。
したがって、二つの通路73a,73bについての合計
で奇数個の排出も可能である。
【0061】さらに、球排出モータ80の回転量は、移
送用の歯車82,83と一体に形成された回転量検出用
の歯車(スプロケット)84を利用して検出される。す
なわち、球排出モータ80の駆動に伴って、回転量検出
用の歯車(スプロケット)84の歯が前述の光センサの
光を遮り、光センサの出力を変化させるため、通過した
歯数と歯のピッチとを参照することにより回転量が算出
される。この回転量の検出結果は、球排出モータ80の
動作確認や、球排出異常の判断などに利用される。
【0062】図8は上述の賞球排出動作のための制御手
順を示している。なお、本実施形態のパチンコ機1にお
いては、他の一般的なものと同様に、制御の安定化等を
目的として所定周期(例えば約2ms)毎の割込リセッ
トが行われているが、図8(後述の図9、図17、図1
8、図42、図44、図45も同様)のフローチャート
は、制御手順の概略的な把握を容易にするため、割込リ
セット実行に必要な手順を省略して記載されている。
【0063】まず、主制御部140が入賞球を検知する
と(S10)、賞球数情報を枠制御部150へ送信し
(S12)、所定数の賞球の排出を要求する。枠制御部
150は、主制御部140から要求された賞球数に応じ
て、球排出モータ80を正転させる(S14)。排出さ
れた賞球は賞球カウントスイッチ78によって検出され
(S16)、検出結果が主制御部140へ送られる(S
18)。主制御部140は、賞球カウントスイッチ78
の計数値に基づいて、要求通りの数の賞球が排出された
か否かを確認し(S20)、処理を終了する。枠制御部
150も排出数を確認し、排出数が主制御部140から
の要求数に対して不足している場合(S22:YES)
は、枠制御部150は球排出モータ80を再試行動作さ
せ(S24)、不足分の賞球排出を行い、処理を終了す
る。排出数が主制御部140からの要求数に対して充足
している場合(S22:NO)は、そのまま処理を終了
する。
【0064】一方、球貸が行われる場合には、球排出装
置99の球排出モータ80が逆転され、歯車82,83
が図5(a)の時計回りに回転する。歯車82,83の
回転に伴い、遊技球は球貸通路74の側へ移送され、歯
車82,83から解放されて球貸通路74に放出され
る。放出された遊技球は、球貸通路74に沿って落下
し、球貸カウントスイッチ79を通過して個々に検出さ
れる。そして、これらの遊技球は、賞球排出の場合と同
様に、球流下部70から流出して振分け部101に到
り、上皿6に放出される。
【0065】球貸の場合の球排出モータ80の回転量
は、単位貸球数(ここでは25個)に応じて決定され
る。さらに、100円分を越える球貸が行われる場合に
は、25個の球貸を一単位とした複数単位の球貸が行わ
れる。
【0066】なお、賞球排出及び球貸の制御は、主制御
部140や前記遊技機枠1a各部などを参照して行われ
る。また、球貸処理は賞球排出処理に優先して行われ
る。そして、例えば複数の入賞球が記憶されるととも
に、記憶された入賞球に対応する賞球排出が行われてい
る最中に球貸の必要が生じた場合には、単位賞球数の賞
球排出が終了した後に球貸が実行され、球貸完了後に、
残りの入賞球に対応する賞球排出が再開される。
【0067】図9は上述の貸球排出動作のための制御手
順を概略的に示している。すなわち、操作パネル10の
球貸ボタンが押下されると(S30)、枠制御部150
が球貸要求を受信する(S32)。枠制御部150は、
25個の貸球が排出されるよう、球排出モータ80を逆
転させる(S34)。排出された貸球は球貸カウントス
イッチ79によって検出され(S36)、枠制御部15
0は球貸カウントスイッチ78の計数値に基づいて、要
求通りの数の貸球が排出されたか否かを確認する(S3
8)。検出された貸球数が25個に満たない場合には
(S40:YES)は、枠制御部150は球排出モータ
80を再試行動作させ(S42)、不足分の貸球排出を
行い、処理を終了する。例えば500円分の球貸が行わ
れる場合は、上述の動作が5回繰返される。検出された
貸球数が25個以上の場合には(S40:NO)は、処
理を終了する。
【0068】<現金機の具体例と動作>次に、本実施形
態のパチンコ機1を現金機1’として用いた場合の具体
例の要部を、図5(c)を用いて説明する。なお、図5
(a)と重複する部分については同一番号にダッシュを
付してその説明は省略するとともに、新たな構成要素に
ついては新たな番号を付す。
【0069】パチンコ機1’を現金機として使用する場
合には、貸球は上皿6’に機外から直接供給されるた
め、球流下部70’の球貸通路74’を使用する必要が
ない。したがって、球貸通路74’のスイッチ装着部7
9a’,79b’にストッパ蓋88が装着され、球貸通
路74’が封鎖されている。ストッパ蓋88は、CR機
の場合に用いられる球貸カウントスイッチ79(図5
(a)参照)とほぼ同じ外形寸法を有する厚板状の合成
樹脂体であり、球貸カウントスイッチ79のような球通
過孔を有していない。そして、このストッパ蓋88は、
遊技球検出の機能を有していない。
【0070】また、球排出モータ80の回転制御は正転
(一方向)のみに制限され、逆転方向の回転制御は行わ
れない。つまり、球排出モータ80は賞球排出にのみ使
用され、排出後の遊技球の検出も賞球についてのみ行わ
れる。なお、パチンコ機1’の大当り動作等、他の動作
については周知であるから説明は省略する。
【0071】<第1実施形態の効果>以上の通り説明し
た本実施形態によれば、次の効果が生じる。即ち、球排
出装置99が、遊技球を賞球あるいは貸球の別に応じて
異なる方向に排出するので、賞球と貸球を明確に区別す
ることができ、賞球と貸球の正確な検出が可能になる。
また、球排出装置99から前段の部位における遊技球の
経路を一つとすることができるとともに、球排出装置9
9を賞球排出と球貸とに共用できるので、遊技球経路や
遊技球の移送のための手段等を個別に複数組備える必要
がない。したがって、機構盤62の構造の大幅な複雑化
や変更を伴うことなく、貸球数及び賞球数を正確に把握
することが可能になる。
【0072】また、球排出に関する制御手順の変更、及
び、球貸カウントスイッチ79とストッパ蓋88との交
換により、CR機及び現金機の間の変更が可能であるの
で、用途の変更が容易である。なお、本実施形態のパチ
ンコ機1,1’の用途の変更(及び決定)は、製造時あ
るいはその後(例えば、改造時等)のいずれにおいても
可能である。
【0073】<球排出装置99aの変更形態>図10
(a)の球排出装置99aの変更形態に強制球排出手段
91aが設けられている。この強制球排出手段91a
は、球排出モータ80に連結されるダイヤル92を備え
ている。本変更形態では、ダイヤル92はケース77の
前側部の外側前面から前方に突出して配置され、操作者
がダイヤル92の回転量と排出される遊技球数との対応
を認識し易いよう、所定量ずつの間欠回転が可能なダイ
ヤル92が採用されている。このダイヤル92は特定の
場合に有効化され、例えば手指の操作により球送り部材
76と一体に回転する構造である。ダイヤル92が反時
計回り方向に回転すると、回転量に応じた個数の遊技球
が球排出装置99から賞球通路73の側へ排出され、時
計回り方向に回転させると球貸通路74の側へ排出され
るようになっている。
【0074】例えば、賞球カウントスイッチ78により
検出された賞球数が主制御部140から枠制御部150
へ要求された賞球数に達せず、異常が発生した場合に、
遊技店の関係者等がダイヤル92を操作し、不足分の賞
球を強制的に排出する。そして、賞球のカウント値が要
求数と一致すると、遊技機枠1aが異常状態から通常状
態に復帰し、通常の遊技が可能になる。
【0075】このように強制球排出手段91aを設ける
ことにより、球排出に異常が生じた場合に遊技球を補足
して排出でき、より適正な球排出が可能となる。また、
主制御部140から枠制御部150へ不足分の賞球の排
出要求を行うことなく、通常状態への復帰を行うことが
可能になる。したがって、1つの入賞に対して複数回の
賞球排出要求を行うことが不要であり、一度の要求のみ
に基づいて賞球排出が行われることが明確になる。この
ように賞球排出の手順を明確化することは、不正が行わ
れる余地の解消に有効である。
【0076】なお、ケース77の後側部の上部に球通過
上部開口93が形成されている。図10(b)に示す通
り、他の変更形態である球排出装置99bには強制球排
出手段91bが備えられている。この強制球排出手段9
1は手動操作により賞球の排出を強制的に行わせるため
のものであり、ここでは電気式のものが使用されてい
る。具体的には、排出スイッチ、例えば自動復帰式の押
圧スイッチ94と残球数表示器95とを有し、押圧スイ
ッチ94の1回の操作により、球排出モータ80が1個
の遊技球を賞球通路73に排出する。また、残球数表示
器95は、賞球検出センサからの信号に基づき把握され
る賞球のカウント数と、主制御部140から枠制御部1
50へ送信される賞球の要求数との差を、残球数として
表示するものであり、遊技球が1個払い出される毎に数
値が「1」ずつ減算される。そして、本変更形態では、
押圧スイッチ94を押し続けることにより連続した球排
出が行われるとともに、表示が「0」に近付くにつれて
球排出モータ80が減速する。そして、賞球が過剰に排
出されないよう球排出モータ80が停止制御される。こ
の強制球排出手段91bによれば、不足分の遊技球の排
出を更に容易且つ迅速に行うことが可能になり、操作者
の負担を軽減できる。
【0077】<球流下部の変更形態>上述の実施形態で
は、図6(a)に示すように2条通路のタンクレール6
5が用いられ、これに合せて球流下部70,70’の球
流下通路も2条に設定されているが、本発明はこれに限
定されず、それ以上の条数のもの、例えば図6(b)及
び図7に示す3条通路の構成の採用も可能である。即
ち、図6(b)に示す通り、3条のタンクレール165
とされ、図7に示す通り、球流下部170の上流側通路
171、賞球通路173、球貸通路174には、それぞ
れ機構盤162の前後方向に並設された第1〜第3の通
路(171a〜171c,173a〜173c,174
a〜174c)が形成されている。また、球排出装置1
99の遊技球通路175も3条に形成されており、第1
〜第3の通路172a,172b,172cの中には遊
技球移送用の歯車182a,182b,182cが配置
されている。このように各種通路(171,173,1
74等)の条数を増すことにより、より高速な球排出が
可能になる。なお、球排出モータ180、シャフト18
1は、球排出モータ80、シャフト81と同様のもので
ある。
【0078】[第2実施形態]第2実施形態を図16
(a),(b)を参照して説明する。図に示す通り、賞
球・球貸については、CR機201、現金機201’に
対して、それぞれ、別々の構造の球流下部270,27
0’を備えた機構盤262,262’をそれぞれ取りつ
ける。CR機201ではプリペイドカードユニット22
(図1参照、以下PCU22と称する)を設置しなけれ
ばならず、球貸機構をCR機201に内蔵する必要があ
る。本実施形態においては、CR機201として用いら
れる場合には、球排出装置299の後段にCR機用ユニ
ット300が装着される。球排出装置299は、ケース
277に球排出モータ280や球送り部材276等を収
容してなるもので、上方から流入した遊技球を屈曲した
遊技球通路275により案内して下方へ排出する。遊技
球通路275の入口及び出口は2条通路に対応してそれ
ぞれ2つであり、賞球及び貸球はともに同じ出口から排
出される。
【0079】CR機用ユニット300には、遊技球通路
375が形成されるとともに、揺動可能な通路切換えア
ーム301(封鎖部材)、及び、この通路切換えアーム
301を駆動する駆動手段としての通路切換ソレノイド
302等が備えられている。遊技球通路375は、途中
の分岐部において二方向に分岐しており、分岐した一方
の通路は賞球通路373に、他方は貸球通路374に設
定されている。そして、各通路373,374の途中の
部位には賞球カウントスイッチ378(賞球検出セン
サ)及び貸球カウントスイッチ379(貸球検出セン
サ;第1実施形態の球貸カウントスイッチ79に相当)
がそれぞれ設けられている。
【0080】通路切換えアーム301は遊技球通路37
5の分岐部に位置しており、下端側を支点として装着さ
れている。通常時には、通路切換ソレノイド302はO
FF状態にあり、通路切換えアーム301は起立姿勢を
保って賞球通路373を開放している。球貸時には通路
切換ソレノイド302がONとされ、通路切換えアーム
301が、2点鎖線で示すように倒伏して賞球通路37
3を閉塞するとともに、貸球通路374を開放する。即
ち、賞球排出及び貸球排出の違いに応じて、通路切換え
アーム301が賞球通路373及び貸球通路374のい
ずれかを選択的に開放し、球排出装置299から排出さ
れた遊技球を、賞球カウントスイッチ378あるいは貸
球カウントスイッチ379の側へ導く。なお、CR機用
ユニット300が装着される部分の形状及び寸法は、C
R機用ユニット300を受入れて係止させることができ
るよう、CR機用ユニット300の外部形状及び外形寸
法に合せて設定されている。
【0081】図17は上述の賞球排出動作のための制御
手順を概略的に示している。なお、前述の実施形態(例
えば図1〜図6(a),図8,図9,図11,図12に
示すもの)と同様の部分については同一符号を付し、そ
の説明は省略する。すなわち、主制御部140が入賞球
を検知すると(S60)、賞球数情報を枠制御部150
へ送信し(S62)、所定数の賞球の排出を要求する。
枠制御部150は、主制御部140から要求された賞球
数に応じて、球排出モータ280を回転させる(S6
4)。排出された賞球は、通路切換えアーム301によ
り案内されて賞球通路373へ流入するとともに、賞球
カウントスイッチ378によって検出(S66)され、
検出結果が主制御部140へ送られる(S68)。主制
御部140は、賞球カウントスイッチ378の計数値に
基づいて、要求通りの数の賞球が排出されたか否かを確
認し(S70)、処理を終了する。また、枠制御部15
0も排出数を確認し、排出数が主制御部140からの要
求数に対して不足している場合(S72:YES)は、
枠制御部150は排出モータ280を再試行動作させ
(S74)、不足分の賞球排出を行い、処理を終了す
る。排出数が主制御部140からの要求数に対して足り
ている場合(S72:NO)は、処理を終了する。
【0082】図18は上述の貸球排出動作のための制御
手順を概略的に示している。すなわち、操作パネル10
の球貸ボタンが押下されると(S80)、枠制御部15
0が球貸要求を受信する(S82)。枠制御部150
は、通路切換ソレノイド302を駆動し(S84)、通
路切換えアーム301を球貸側へ動作させる。さらに、
枠制御部150は、所定数、例えば25個の貸球が排出
されるよう、球排出モータ280を回転させる(S8
6)。排出された貸球は貸球カウントスイッチ379に
よって検出され(S88)、枠制御部150は貸球カウ
ントスイッチ379の計数値に基づいて、要求通りの数
の貸球が排出されたか否かを確認する(S90)。検出
された貸球数が25個に満たない場合には(S92:Y
ES)、枠制御部150は球排出モータ280を再試行
動作させ(S94)、不足分の貸球排出を行い、処理を
終了する。例えば500円分の球貸が行われる場合は、
上述の動作が5回繰返される。検出された貸球数が上記
所定数、すなわち25個以上の場合には(S92:N
O)、処理を終了する。
【0083】一方、図16(c)に示すように現金機2
01’として用いられる場合には、球貸は外部の球貸機
(図示略)によって行われるため、貸球通路374や通
路切換えアーム301等の機器が不要となる。したがっ
て、CR機用ユニット300に代えて現金機用ユニット
300’が装着されている。この現金機用ユニット30
0’には屈曲した賞球通路373’のみが形成され、賞
球通路373’の途中に賞球カウントスイッチ378’
が配置されている。また、現金機用ユニット300’の
外部形状及び外形寸法はCR機用ユニット300とほぼ
一致しており、両ユニット300,300’は装着に関
しての互換性を有している。なお、図16(c)におい
ては、図16(a)と共通する部分には同一数字にダッ
シュ(’)が付されている。
【0084】<制御系の説明>図19は制御系の接続を
示し、図20は電力の供給経路を示している。なお、本
実施形態においては前述の第1実施形態と共通する機器
が多く採用されているため、図19及び図20において
は、第1実施形態と共通の機器には同一の符号が付され
ている。この制御系には、主として、中継基板130、
主制御基板140a、枠制御基板150a、発射装置制
御基板103a、集中電源基板160a、及び、分電基
板110aが設けられている。これらのうち主制御基板
140aは図20に示す主制御部140に備えられてお
り、枠制御基板150aは枠制御部150に備えられて
いる。さらに、発射装置制御基板103aは発射装置制
御部103に、集中電源基板160aは集中電源部16
0に、分電基板110aは分電部110に、それぞれ設
けられている。なお、図20の主制御部140及び分電
部110は、前述の第1実施形態と概ね同様の構成及び
機能を有しているが、後述するように接続機器や使用電
力に関して第1実施例と相違する点を有している。
【0085】また、図19に示すように、この他の基板
として、枠飾りランプ基板16、賞球表示LED基板1
8、ストップ表示LED基板20、音量スイッチ基板2
1、球排出装置センサ基板96、外部情報端子1基板1
11a、表示ランプ中継基板113a、効果ランプ中継
基板114a、音声制御基板131、球送りソレノイド
中継基板133、及び、上受皿CR基板135が設けら
れている。
【0086】外部情報端子1基板111aは外部情報端
子部111に備えられており、表示ランプ中継基板11
3aは表示ランプ中継部113に備えられている。さら
に、効果ランプ中継基板114aは効果ランプ中継部1
14に備えられており、上受皿CR基板135は操作パ
ネル10(図1参照)に内蔵されている。なお、音量ス
イッチ基板21及び音声制御基板131はスピーカ9の
制御に用いられ、球送りソレノイド中継基板133は打
球供給装置(図示略)に設けられている。
【0087】また、遊技盤24には、盤面ランプ12
4、ランプ制御基板137、盤面スイッチ125、ソレ
ノイド等126、表示制御基板(図示略)、液晶表示盤
32などが備えられている。盤面ランプ124のブロッ
クは、センター役物26や大入賞装置40等に設けられ
た各種ランプ(LEDを含む)を一群として示してい
る。盤面スイッチ125のブロックは、第1種始動口
(普通電動役物)41、特定領域43、あるいは、特定
領域外領域44等への入賞や通過を検出する各種球検出
スイッチを、また、ソレノイド等126のブロックは、
第1種始動口(普通電動役物)41や大入賞口開閉シャ
ッタ39、あるいは、特定領域開閉シャッタ42等を駆
動する各種のソレノイドを一群として示している。ラン
プ制御基板137から盤面ランプ124へ信号が出力さ
れ、主制御基板140aから信号が入力される。盤面ス
イッチ125から信号が主制御基板140aへ出力さ
れ、主制御基板140aから、ソレノイド等126へ信
号が出力され、また、特別図柄制御部145を介して液
晶表示盤32へ信号が出力される。
【0088】つぎに、上述の各基板の接続関係について
説明する。上述の各種基板のうち、枠飾りランプ基板1
6はランプ入力用コネクタ(CN1)、ランプ1〜4と
を有しており、このランプ入力用コネクタ(CN1)を
介して効果ランプ中継基板114aのランプ出力用コネ
クタ(CN2)に接続されている。効果ランプ中継基板
114aはランプ入力用コネクタ(CN1)を介して、
遊技盤24のランプ制御基板137に設けられたランプ
出力用コネクタ(CN1)に接続されている。また、ス
トップ表示LED基板20はランプ入力用コネクタ(C
N1)を介して、賞球表示LED基板18のランプ出力
用コネクタ(CN2)に接続されており、賞球表示LE
D基板18のランプ入力用コネクタ(CN1)は表示ラ
ンプ中継基板113aのランプ出力用コネクタ(CN
2)に接続されている。さらに、表示ランプ中継基板1
13aのランプ入力用コネクタ(CN1)は、枠制御基
板150aのランプ出力用コネクタ(CN6)に接続さ
れている。
【0089】外部情報端子1基板111aにはタンク球
切れ検知スイッチ入力用コネクタ(CN1)、ドアスイ
ッチ入力用コネクタ(CN2)、球貸し情報入力用コネ
クタ(CN3)、大当り・賞球情報入力用コネクタ(C
N4)、大当り情報等出力用コネクタ(CN5)、賞球
情報出力用コネクタ(CN6)、球貸し情報出力用コネ
クタ(CN7)が設けられている。これらのうち、タン
ク球切れ検知スイッチ入力用コネクタ(CN1)にはタ
ンク球切れ検知スイッチ63が接続され、ドアスイッチ
入力用コネクタ(CN2)にはドアスイッチ23が接続
されている。
【0090】また、球貸し情報入力用コネクタ(CN
3)は枠制御基板150aの球貸し情報出力用コネクタ
(CN5)に接続されており、大当り・賞球情報入力用
コネクタ(CN4)は主制御基板140aの大当り・賞
球情報出力用コネクタ(CN2)に接続されている。さ
らに、大当り情報等出力用コネクタ(CN5)、賞球情
報出力用コネクタ(CN6)、及び、球貸し情報出力用
コネクタ(CN7)は、例えばホールコンピュータ等の
外部機器との接続に用いられる。
【0091】球排出装置センサ基板96は、光センサ出
力用コネクタ(CN1)、球排出モータ入力用コネクタ
(CN2)、及び、球排出モータ出力用コネクタ(CN
3)を有している。光センサ出力用コネクタ(CN1)
は枠制御基板150aの光センサ入力用コネクタ(CN
3)に接続されており、球排出モータ入力用コネクタ
(CN2)は同じく枠制御基板150aの球排出モータ
出力用コネクタ(CN2)に接続されている。さらに、
球排出装置センサ基板96の球排出モータ出力用コネク
タ(CN3)には、球排出モータ280が接続されてい
る。
【0092】ここで、球排出装置センサ基板96のブロ
ック内の光センサ出力用コネクタ(CN1)に記載され
た「球排出モータセンサLED」は第1実施形態で説明
した回転量検出用の光センサの投光器を意味しており、
同じく「球排出モータセンサ」は光センサの受光器を意
味している。また、球排出モータ入力用コネクタ(CN
2)に記載された「球排出モータA」、「球排出モータ
B」はモータ駆動の各相を表しており、(−),(+)
は逆転と正転を意味している。
【0093】発射装置制御基板103aには電源入力用
コネクタ(CN1)、発射スイッチ入力用コネクタ(C
N2)、ハンドル入力用コネクタ(CN3)、発射モー
タ出力用コネクタ(CN4)、及び、球送り出力用コネ
クタ(CN5)が設けられている。電源入力用コネクタ
(CN1)には枠制御基板150aの発射制御用コネク
タ(CN10)が接続され、発射スイッチ入力用コネク
タ(CN2)には発射停止スイッチ11bが接続され、
ハンドル入力用コネクタ(CN3)には発射ハンドル1
1が接続されている。発射モータ出力用コネクタ(CN
4)には発射モータ138(発射装置ユニット107に
含まれる)が接続され、球送り出力用コネクタ(CN
5)には球送りソレノイド中継基板133を介して球送
りソノイド139が接続されている。
【0094】上受皿CR基板135には、表示入力コネ
クタ(CN1)、スイッチ出力用コネクタ(CN2)、
2個のスイッチ、1個のLED、3桁の7セグメント表
示部とが設けられている。表示入力用コネクタ(CN
1)は枠制御基板150aの表示出力用コネクタ(CN
11)に接続され、スイッチ出力用コネクタ(CN2)
は同じく枠制御基板150aのスイッチ入力用コネクタ
(CN12)に接続されている。
【0095】主制御基板140aには、スイッチ入力用
コネクタ(CN1)、大当り情報出力用コネクタ(CN
2)、電源入力用コネクタ(CN3)、賞球データ出力
用コネクタ(CN4)が設けられている。スイッチ入力
用コネクタ(CN1)は中継基板130の補給球切れ検
知スイッチ等出力用コネクタ(CN3)に接続されてお
り、大当り情報出力用コネクタ(CN2)は外部情報端
子1基板111aの大当り情報入力用コネクタ(CN
4)に接続されている。また、電源入力用コネクタ(C
N3)は集中電源基板160aの電源出力用コネクタ
(CN1)に接続されており、主制御基板140aは集
中電源基板160aのコネクタ(CN2)を介して分電
基板110aのメイン電源出力用コネクタ(CN3)に
接続されている。さらに、賞球データ出力用コネクタ
(CN4)は枠制御基板150aの賞球データ入力用コ
ネクタ(CN9)に接続されている。主制御基板140
aは音量制御基板131のコネクタ(CN1)を介して
音量スイッチ基板21のコネクタ(CN1)に接続さ
れ、コネクタ(CN2)がスピーカ9と接続されてい
る。
【0096】ここで、主制御基板140aについては電
源や賞球データの伝送に関わるコネクタのみ示されてお
り、遊技盤24との接続に用いられるコネクタや、音声
制御基板131との接続のためのコネクタの図示は省略
されている。また、賞球データ出力用端子(CN4)に
は、後述するように枠制御部150へ送られる賞球デー
タが5ビットデータであることに対応して、賞球データ
1端子〜賞球データ5端子等が設けられている。
【0097】枠制御基板150aには前述の各コネクタ
(CN2,3,5,6,9〜12)の他に、電源入力用
コネクタ(CN1)、貸球スイッチ入力用コネクタ(C
N4)、通路切換ソレノイド出力用コネクタ(CN
7)、及び、ブザー出力用コネクタ(CN8)が設けら
れている。電源入力用コネクタ(CN1)は分電基板1
10aの枠制御部出力用コネクタ(CN4)に接続され
ており、貸球スイッチ入力用コネクタ(CN4)には貸
球カウントスイッチ379が接続されている。通路切換
ソレノイド出力用コネクタ(CN7)には通路切換ソレ
ノイド302が接続され、ブザー出力用コネクタ(CN
8)にはブザー155が接続されている。
【0098】中継基板130には前述のコネクタ(CN
3)の他に、補給球切れ検知スイッチ入力用コネクタ
(CN1)、賞球カウントスイッチ入力用コネクタ(C
N2)、及び、下皿満タンスイッチ入力用コネクタ(C
N4)が設けられている。補給球切れ検知スイッチ入力
用コネクタ(CN1)には2つの補給球切れ検知スイッ
チ86が接続され、賞球カウントスイッチ入力用コネク
タ(CN2)には賞球カウントスイッチ378が接続さ
れている。また、下皿満タンスイッチ入力用コネクタ
(CN4)には下皿満タンスイッチ7bが接続されてい
る。分電基板110aには前述の主制御部出力用コネク
タ(CN3)、枠制御部出力用コネクタ(CN4)の他
に外部電源入力用コネクタ(CN1)、接地用コネクタ
(CN2)が設けられている。
【0099】<電力供給系の説明>図20は電力供給系
を示しており、本実施形態では前述の図13の例のよう
に分散電源部161を備えるとともに、分電部110か
ら集中電源部160と枠制御部150へ+24Vの電力
が供給される。さらに、+32V,+24V,+12V
の3種類の電力が集中電源部160から主制御部140
へ供給され、そのうちの+12V,+32Vの電力が主
制御部140から枠制御部150へ、枠制御部150か
ら発射装置制御部103へ供給され、+12Vの電力が
主制御部140から特別図柄制御部145へ供給され
る。また、枠制御部150からPCU22へ+24Vの
電力が供給される。
【0100】<賞球排出制御信号伝送方式>図21は賞
球排出制御における信号伝送方式を概略的に示してい
る。賞球数情報は賞球データ1〜5とストローブ(ST
B)信号とを含んでおり、賞球データ出力ポート1〜5
は後述するコマンドの各ビットに対応している。すなわ
ち、賞球データ出力ポート1〜5は主制御部140から
枠制御部150への各種コマンドのパラレル伝送に用い
られている(つまり、狭義の賞球数のデータのみを示す
ものではなく、賞球払出しに関する各種指令を行うため
のコマンドを包括的に出力するものである)。また、本
実施形態では、枠制御部150における賞球スイッチ情
報の受信は、主制御部140を介して行われている。枠
制御基板150aにおける通路切換ソレノイド出力用コ
ネクタ(CN7)の第1端子から信号が通路切換ソレノ
イド302へ送出されている。
【0101】<貸球排出制御信号伝送方式>図22は貸
球排出制御における信号伝送方式の概略を示している。
PCU22と枠制御部150との間でカードユニットR
EADY信号(BRDY)、台端末貸出要求完了確認信
号(BRQ)、台READY信号(PRDY)、及び、
台端末貸出完了信号(EXS)が送受信されることによ
り貸球排出が行われる。本実施形態においては、貸球カ
ウントスイッチ379の検出結果(貸球賞球スイッチ情
報)は枠制御部150に送られ、主制御部140へは送
られない。
【0102】<入賞管理処理>図23は主制御部140
において実行される入賞管理処理を示す。この入賞管理
処理において、まず、入賞がある(S100:YES)
と、6個、15個の順で入賞の種別を判断し(S10
1,102)、いずれにも該当しない場合には10個と
判断する(S102:NO)。ただし、10個賞球も、
個別の検出及びコマンド送信により識別するようにすれ
ば、不正対応等において有利となる場合がある。そし
て、判断結果に応じて賞球データに6,15,10のい
ずれかをセットし(S103,104,105)、賞球
データを枠制御部150の側へ出力する(S106)。
さらに、排出総個数メモリ(ここでは2バイト確保)に
賞球データを加算し(S107)、ストローブ信号(S
TB)をON(ここでは5マイクロ秒間)とし(S10
8)、処理を終了する。入賞がない(S100:NO)
と、そのまま処理を終了する。
【0103】<排出数処理>図24は排出数管理を示
す。まず、賞球スイッチ情報がONになっているか否か
を判断し(S110)、ONであれば排出総個数メモリ
を「1」減算し(S112)、処理を終了し、OFF
(S110:NO)であればそのまま処理を終了する。
【0104】<割込処理>図25は枠制御部150にお
いて実行される割込処理を示す。この割込処理はSTB
信号がONとなった場合(図23のS108参照)に実
行される。まず、主制御部140からのコマンドが取得
され(S120)、6個、15個の順で払い出すべき賞
球数が確認されて(S121,S122)、6個、15
個、10個のいずれかの賞球数に対応したメモリが
「1」加算され(S123,S124,S125)、処
理は終了する。
【0105】<排出処理>図26は排出処理を示す。賞
球排出中フラグがONでなければ(S130:NO)、
6個、15個、10個の順で排出用メモリが「0」か否
か確認され(S131,S132,S133)、「0」
でないメモリがあればそのメモリに対応した数が排出カ
ウンタにセットされる(S134,S135,S13
6)。その後、賞球排出中フラグがセットされ(S13
7)、球排出モータ起動処理が実行され(S138)、
リターンに抜ける。6個、15個、10個の排出用メモ
リが「0」であれば(S131,S132,S133:
YES)、処理はリターンに抜ける。
【0106】一方、賞球排出中フラグがONであれば
(S130:YES)、賞球スイッチ情報がONか否か
が判断され(S139)、ONであれば(S139:Y
ES)、排出カウンタを「1」減算する(S140)。
つぎに、排出カウンタが「0」になったか否かが判断さ
れ(S141)、「0」になっていれば(S141:Y
ES)、賞球排出中フラグがクリアされて(S14
2)、排出処理が終了し、リターンに抜ける。賞球スイ
ッチ情報がONでない場合(S139:NO)、あるい
は、排出カウンタが「0」でない場合には(S141:
NO)、そのまま処理はリターンに抜ける。
【0107】<コマンド一覧>図27は主制御部140
から枠制御部150へ送られるコマンドの一覧を示す。
定義されているコマンドは、図表の左端列の「データ」
欄に示すように、00H(「H」は16進数表記である
ことを示す)〜1FHの5ビットのデータであり、これ
らのコマンドの伝送は、主制御基板140aの賞球デー
タ出力用コネクタ(CN4)と枠制御基板150aの賞
球データ入力用コネクタ(CN9)を利用して行われ
る。コマンド00Hは、「内容」欄に示すように通常時
(通常の遊技が可能のとき)であることを意味してお
り、「出力タイミング」欄に示すように、通常時(ST
B信号がHレベルであるとき)のコマンドは00Hに固
定される
【0108】また、コマンド01H〜0FHは1〜15
個の賞球数データを示しており、例えば06Hは6個の
賞球の排出要求を意味し、0AHは10個の賞球の排出
要求を意味している。これらのコマンドの出力タイミン
グは賞球排出要求時であり、コマンドを受信した枠制御
部150は賞球動作、即ち賞球の排出のための一連の動
作を実行する。なお、ここでいう賞球動作はリトライ動
作、即ち賞球排出が滞った場合の再試行の動作を含んで
いる。
【0109】コマンド10H〜1FHは異常(エラー)
の種別を表すものであり、これらのうち10H〜15H
は、それぞれ補給球不足(10H)、補給球不足の解除
(11H)、下皿満タン(12H)、下皿満タンの解除
(13H)、球排出装置異常(14H)、及び通路切換
ソレノイド異常(15H)の状態を意味している。補給
球不足、下皿満タン、球排出装置異常、及び、通路切換
ソレノイド異常のコマンドの出力タイミングはそれぞれ
の発生時であり、補給球不足の解除及び下皿満タンの解
除のコマンドの出力タイミングはそれぞれのエラー解除
時である。図表の右端の「枠制御部側動作」欄に示すよ
うに、各エラー発生時には該当する装置の停止制御が行
われ、ランプや7セグ(7セグメント表示器の略称、枠
状態表示器108を表す)が状況に応じて駆動制御され
る。また、エラー解除時には該当する装置の復帰制御が
行われ、ランプや7セグの類が状況に応じて点灯制御さ
れる。ランプや7セグ等の動作態様の詳細な説明につい
ては後述するので(図28)、ここでは省略する。
【0110】コマンド16H〜1EHは異常データであ
ることを意味している。また、1FHはコネクタ抜け又
は異常データであることを意味している。これらのコマ
ンドの発生タイミングは予測が困難であるので特に定義
されていないが、枠制御部150でこれらのコマンドを
受信した場合には、受信データを破棄するとともに、主
基板(主制御基板140aを意味する)通信線異常のエ
ラーが発生したものと判断する。なお、枠制御部150
は、01H〜15Hのコマンドを受信した場合であって
も、これらのコマンドを受信すべき状態にない場合に
は、同様にエラー発生と判断する。
【0111】<エラー一覧>図28はエラーの一覧図表
を示す。図表の左端列は「エラーNo.」欄、その右列
は「項目」欄である。本実施形態では6種類のエラー、
即ち補給球不足、下皿満タン、球排出装置異常、通路切
換ソレノイド異常、主基板通信線異常、及び、PCU未
接続が設定されており、これらに「エラーNo.」が設
定されている。また、本図表には、各エラーの「検出方
法」、「検出場所」、「各装置の状態」、「主制御部か
らの送出コマンド」、「要因」、「復帰条件」の各欄が
設けられている。図表中央列の「各装置の状態」欄は、
更に「遊技盤」、「排出装置」、「発射装置」、「PC
U]、「排出LED」、「ストップLED」、「ブザー
音」、「7セグ表示」の欄に分けられている。これらは
概ね、遊技盤24、球排出装置299、発射装置ユニッ
ト107、PCU22、賞球表示LED17、ストップ
表示LED19、ブザー155、枠状態表示器108の
状態をそれぞれ表している。特に、「遊技盤」の表記は
遊技盤24に装着された各種機器を総括したものであ
り、「ブザー音」欄はブザー155の作動の有無を表し
ている。さらに、「7セグ表示」の表記は枠状態表示器
108の表示を意味している。また、図表の「要因」欄
は各エラーの発生要因を意味しており、「復帰条件」欄
は各エラーの要因を解消して通常状態に復帰させる方法
を示している。
【0112】つぎに、各エラーが発生した場合の制御態
様を通常時と比較して説明する。また、「各装置の状
態」の欄に関する説明にあたっては、本図表中の表記を
用いる。まず、通常時には、エラー出力が行われない状
態、すなわち「各装置の状態」欄に示すように、遊技盤
24、球排出装置299、発射装置ユニット107、及
び、PCU22が作動しており、賞球表示LED17、
ストップ表示LED19、ブザー音の作動が停止してい
る。この際、7セグ表示は作動していない。
【0113】他方、エラーが発生すると、エラーの種別
に応じて異なるエラー出力がなされる。まず、補給球不
足(No.1)の場合、まず主制御部140において補
給球切れ検知スイッチ86のOFFが検出され、主制御
部140から枠制御部150へ補給球不足を示すコマン
ド10Hが送出される。そして、球排出装置299及び
PCU22の作動が停止し、ストップ表示LED19が
所定態様で点滅する。この際の7セグ表示は「1」であ
る。補給球切れ検知スイッチ86のOFFの要因として
は、補給球不足、補給球切れ検知スイッチ故障、及び、
球詰まり等が挙げられる。補給球不足からの復帰は、補
給球切れ検知スイッチ86がONとなることにより自動
的に行われる。
【0114】下皿満タン(No.2)の場合には、主制
御部140が下皿満タンスイッチ7bのOFFを検出
し、枠制御部150へ下皿満タンを示すコマンド12H
を送出する。さらに、球排出装置299、発射装置ユニ
ット107、PCU22の作動が停止し、ストップ表示
LED19が所定態様で点滅するとともに、ブザー音が
出力される。そして、7セグ表示が「2」となる。下皿
満タンスイッチ7bのOFFの要因としては、下皿満タ
ンや下皿満タンスイッチ7bが故障することなどが挙げ
られる。下皿満タンからの復帰は、下皿満タンスイッチ
7bがONとなることにより自動的に行われる。
【0115】球排出装置異常(No.3)の場合には、
主制御部140による検出と、枠制御部150による検
出の2通りがある。主制御部140による検出の場合
は、要求した賞球数と賞球カウントスイッチ378の検
知結果とが一致しなければ(後掲の図35参照)、主制
御部140から枠制御部150へ球排出装置異常を示す
コマンド14Hが送出され、球排出装置299とPCU
22とが作動停止し、賞球表示LED17が点灯し、ス
トップ表示LED19が所定態様で点滅するとともに、
ブザー音が出力される。そして、7セグ表示が「3」と
なる。
【0116】これに対し枠制御部150による検出の場
合は、更に検出方法が2通り存在する。一方は要求した
貸球数と貸球カウントスイッチ379の検知結果との比
較であり、他方は球排出モータ280の回転量の監視で
ある。すなわち、要求した貸球数と貸球カウントスイッ
チ379の検知結果とが一致しない場合(後掲の図36
参照)や、球排出モータ280の回転量を検出できない
場合には、主制御部140が球排出装置異常を検出した
場合と同様に、球排出装置299とPCU22とが作動
停止し、賞球表示LED17が点灯し、ストップ表示L
ED19が所定態様で点滅するとともに、ブザー音が出
力される。そして、この際の7セグ表示は「4」とな
る。
【0117】このような球排出装置異常が検出される要
因としては、主制御部通信異常、球詰まり、球排出モー
タ故障、賞球カウントスイッチ378の故障、貸球カウ
ントスイッチ379の故障などが挙げられる。球排出装
置異常からの復帰は、リセットスイッチ119(リセッ
ト手段)を押下することにより行われる。
【0118】通路切換ソレノイド異常(No.4)の場
合にも主制御部140による検出と、枠制御部150に
よる検出の2通りがある。主制御部140による検出の
場合は、賞球の排出を要求していないときに賞球が検出
されると(例えば後掲の図37参照)、主制御部140
から枠制御部150へ通路切換ソレノイド異常を示すコ
マンド15Hが送出され、球排出装置299とPCU2
2とが作動停止し、賞球表示LED17が点灯し、スト
ップ表示LED19が所定態様で点滅するとともに、ブ
ザー音が出力される。そして、7セグ表示が「5」とな
る。
【0119】一方、枠制御部150による検出の場合
は、貸球の排出を要求していないときに貸球が検出され
ると(例えば後掲の図38参照)、主制御部140によ
る場合と同様に、球排出装置299とPCU22とが作
動停止し、賞球表示LED17が点灯し、ストップ表示
LED19が所定態様で点滅するとともに、ブザー音が
出力される。そして、7セグ表示が「6」となる。この
ような通路切換ソレノイド異常が検出される要因として
は、通路切換ソレノイド302の故障が挙げられる。通
路切換ソレノイド異常からの復帰は、リセットスイッチ
119を押下することにより行われる。
【0120】主基板通信線異常(No.5)の場合に
は、枠制御部150が通信データの異常を検出すると、
球排出装置299とPCU22とが作動停止し、賞球表
示LED17とストップ表示LED19とが所定態様で
交互点滅し、7セグ表示が「7」となる。主基板通信線
異常の要因としては、断線やコネクタ抜けが挙げられ
る。そして、主基板通信線異常からの復帰は、正常なデ
ータを受信することにより自動的に行われる。
【0121】PCU未接続(No.6)の場合には、枠
制御部150が接続確認信号のOFFを検出すると、球
排出装置299、発射装置ユニット107、及び、PC
U22が作動停止し、賞球表示LED17とストップ表
示LED19とが所定態様で同時点滅し、7セグ表示が
「8」となる。PCU未接続の要因としては、断線、コ
ネクタ抜け、及び、CRユニット故障などが挙げられ
る。そして、PCU未接続からの復帰は、接続確認信号
がONとなることにより自動的に行われる。
【0122】なお、本実施形態において主制御部140
は、賞球カウントスイッチ378の検知結果を枠制御部
150へ出力するが、エラー中及び復帰時の処理に関与
していない。また、複数のエラーの発生した場合に備え
て、各装置の作動には優先順位の設定が行われている。
すなわち、まず7セグ等による表示優先順位は8>7>
6>5>4>3>2>1に設定されており、数値が大き
いほど優先順位が高い。例えばPCU未接続(No.
6)と主基板通信線異常(No.5)の双方のエラーが
検出された場合、7セグ表示は「8」となり、PCU未
接続(No.6)が解消されるまで「7」の表示は行わ
れない。また、主制御部140において球排出装置異常
(No.3)と下皿満タン(No.2)とが検出された
場合には、先に7セグ表示が「3」となり、球排出装置
異常(No.3)が解消されると7セグ表示が「2」と
なる。
【0123】さらに、賞球表示LED17、ストップ表
示LED19、ブザー音の作動は、そのときの7セグ表
示に従う。つまり、例えばPCU未接続(No.6)と
主基板通信線異常(No.5)の双方のエラーが検出さ
れた場合には、7セグ表示が「8」となるため、賞球表
示LED17及びストップ表示LED19は同時点滅す
る。そして、PCU未接続(No.6)が解消されて7
セグ表示が「7」となった場合に、作動態様が交互点滅
に変化する。さらに、この際、ブザー音は作動を継続す
る。
【0124】また、遊技盤24、球排出装置299、発
射装置ユニット107、PCU22の作動は、全てのエ
ラーを確認後、「×」を優先して実行する。つまり、例
えば球排出装置異常(No.3)と下皿満タン(No.
2)とが検出された場合の発射装置ユニット107の作
動は、7セグ表示が「3」となるものの、下皿満タン
(No.2)及びPCU未接続(No.6)については
「×」であるから、発射装置ユニット107はこの
「×」を優先して作動停止する。
【0125】<処理例>図29〜図38は主制御部14
0及び枠制御部150の処理例を示す。図29は正常な
状態における処理の一例を示す。最上段の「メイン周
期」は主制御部140におけるリセット割込周期を示し
ている。次段の「STB」はストローブ(STB)信号
を表し、「DATA」はパラレル伝送される5bitの
データ信号を表している。また、「割込処理」は枠制御
部150において、ストローブ信号の入力を契機に行わ
れる割込処理のタイミングを示している。最下段の「枠
側状態」は枠制御部150により制御される遊技機枠1
aの状態を表している。
【0126】図30は図29のタイミングチャートのコ
マンド受信部分の一部を拡大して示している。すなわ
ち、主制御部140から枠制御部150へのデータ信号
の送信が開始されてから所定時間、例えば約3マイクロ
秒が経過すると、STB信号がアサートされ(ここで
は、立ち下がりをアサートエッジとしている)、そこか
らさらに所定時間、例えば5マイクロ秒後にSTB信号
がネゲートされる(ここでは、立ち上がりをネゲートエ
ッジとしている)。さらに、ストローブ信号のアサート
から所定時間、例えば約3マイクロ秒後に、枠制御部1
50において割込処理が所定時間(ここでは約40マイ
クロ秒)の間実行される。
【0127】STB信号は、送信側装置(ここでは、主
制御部140)から、受信側装置(ここでは枠制御部1
50)にコマンドのデータ送信を行う際に、受信側装置
にデータ取込みのタイミングを与えるために出力される
ものである。これは、基本的にはCPUの動作特性を考
慮したものであり、データ信号は出力が開始されてから
安定化するまでに必ず一定の時間を要する。STB信号
は、データ信号の出力開始から、その安定化に要する時
間を見越して所定時間待った後アサートされる。これに
より、データ送受信の信頼性が向上することは周知の通
りである。受信側制御部では、このSTB信号を認識す
ることにより、データ取込み可能となったことを知り、
コマンドの取込み・認識と、それに続く処理とを行う。
遊技機では全ての処理が前述のリセット周期毎の割込処
理により行われるので、STB信号は、受信側装置(枠
制御部150)のCPUのINT端子(あるいはNMI
端子)に入力されている。なお、STB信号は、割込処
理ルーチンの開始が確定すれば用済みとなるので、割込
処理開始のタイミングから所定時間(約3マイクロ秒)
待った後、ネゲートされている。
【0128】本実施例では、データ送受信の信頼性を向
上させるため割込処理において、STB信号に関連し
て、2回連続して正常なコマンドデータが受信された場
合に、該コマンドデータを送信側装置からのコマンドデ
ータとして確定させるようにしている。ただし、これに
限定されるものではなく、例えば正常なコマンドデータ
の1回あるいは3回以上の受信によって入力を確定して
もよく、または、奇数回(例えば3回)のコマンド入力
のうち過半数のコマンドを確定情報として認識してもよ
い。また、ここに挙げた各時間の具体的な値は、例えば
使用機器の処理手順や処理時間に応じて適宜変更するこ
とが可能である。
【0129】図31は主制御部140の電源ON時の処
理を示す。パチンコ機1の電源投入に伴い主制御部14
0の電源がONとなり、主制御部140は枠制御部15
0へコマンド1FHを送信する。この際、枠側状態は立
ち上がり待機状態にある。また、該コマンド1FHの取
込みのため、STB信号はアサート完了直後のレベル
(後述の第二レベルであり、ここではここでは立ち下が
り状態であるLレベル)でスタートし、そのスタート点
がアサートエッジとして認識される形となる。前述の通
り、1FHはコネクタ抜け等を表す異常データであり、
これを取り込んだ枠側ではエラー状態となる。エラー状
態が確定すれば、ストローブ信号はネゲートされ、主制
御部140はコマンドを00H(通常状態)に切替え
る。次いで、主制御部140は、コマンドを11H(補
給球不足解除),13H(下皿満タン解除)の順に切り
替え、その都度、データ取込み指令のため、STB信号
のアサート/ネゲートを繰り返す。これらの解除処理が
枠側で確定されるのを待って(つまり、コマンド13H
が所定時間送信されるまで)、枠側状態はエラー状態を
維持する。そして、その後枠側状態は待機状態となる。
また、主制御部140は、コマンドを00Hに戻す。
【0130】図32は異常データ、断線、コネクタ抜け
の場合の処理例を示す。まず、コマンドが00H,0F
H,00Hの順で切替ると、枠側状態は通常時,コマン
ド受信,通常時の順に変化する。メインループでの監視
にて、割込処理が行われていないのにも関らずこの後コ
マンドが00H以外のデータに変化すると、枠制御部1
50は断線と判断する。また、STB信号がアサートさ
れるに伴い1FHが検出されると、枠制御部150はコ
ネクタ抜けと判断し、コマンド一覧(図27参照)に無
いデータ、又は、16H〜1EHの場合、異常データと
判断する。
【0131】図33は、正常な賞球排出の処理例を示
す。ここでは15個賞球の排出が繰返される場合を説明
する。まず、枠制御部150はコマンド0FHを受信す
ると割込処理を実行し、球排出装置299を駆動して賞
球の排出を実行する。払出された賞球は賞球カウントス
イッチ378により検出され、賞球カウントスイッチ3
78の検出結果は主制御部140へ送られる。さらに、
主制御部140から枠制御部150へ、賞球カウントス
イッチ信号が送られると、枠側状態は賞球中となる。そ
して、賞球カウントスイッチ信号から判断される賞球数
が15個に達すると、枠側状態は賞球開始待機中に変化
する。さらに、枠制御部150は、その後に送信された
コマンド0FHに対して同様な処理を実行する。
【0132】図34は、賞球排出が途中で滞った場合の
処理例を示す。ここでは、15個賞球の排出の際、14
個目以降の賞球排出が滞った場合について説明する。ま
ず、枠制御部150は、13個目の賞球に相当する信号
の立ち上りが検出されてから所定時間Tが経過しても後
続の信号が入力されなければ、リトライ(再試行)を実
行する。本実施形態におけるリトライは、球排出モータ
280を正逆方向に所定量(例えば遊技球数個分)回転
させ、その間に遊技球(ここでは賞球)が検出されなけ
れば、枠制御部150は球排出装置異常の判断を行う処
理である。図34の例では、14個目の賞球の排出が行
われ、この賞球が検出された後、枠側状態が残球賞球中
となり、15個目の賞球排出の後、枠側状態が賞球開始
待機中となる。なお、球排出装置299内の前記光セン
サによる回転量検出に基づく球排出装置異常の判断を併
用あるいは代替してもよい。
【0133】図35は球排出装置異常の場合であって、
且つ、球排出モータ280が作動しないことを主制御部
140が検出した場合の処理例を示す。主制御部140
から枠制御部150へ賞球個数データのコマンド(図示
略)が送信されることに伴い、枠制御部150にてスト
ローブ信号が検出されると、枠側状態は待機中から賞球
開始待機中、賞球中の順に変化する。正常であれば、枠
側状態が賞球待機中に変化してから所定時間経過後に、
破線で示すように球排出モータ280が作動し、その
後、賞球カウントスイッチ378が同じく破線で示すよ
うに賞球を検出する。
【0134】しかし、球排出装置299に異常があり、
球排出モータ280が実線で示すように動作しない場合
には、賞球が払出されず、賞球カウントスイッチ信号も
変化しない。主制御部140においては、STB信号の
アサートからの所定時間(例えば1秒)が賞球払出開始
監視時間と定められており、この賞球払出開始監視時間
が経過しても賞球が検出されなければ、主制御部140
が要求した賞球数を検出できないと判断して球排出装置
異常のエラーの発生を認識する。さらに、主制御部14
0は枠制御部150へ球排出装置異常コマンド(14
H)を送信する。この際、主制御部140は遊技盤側状
態を通常のまま維持する。枠制御部150は、球排出装
置異常のコマンドを受けた時点から、枠側状態を球排出
装置異常とする。
【0135】ここで、リセットスイッチ119を操作す
ることにより、球排出装置異常の状態が解消され、枠側
状態は通常状態に復帰する。リセットスイッチ119が
操作された場合、枠制御部150においては、それまで
記憶されていた賞球個数データが破棄される。そして、
次の賞球個数データに対応した排出が行われる。先の異
常の要因が排除されていれば、枠制御部150は正常な
排出を行うが、排除されていない場合には、再び異常発
生の判断が行われる。なお、賞球排出の途中に球排出装
置異常が生じる場合(例えば、1個目の正常な排出後に
2個目以降の排出が滞った場合など)も考慮し、正常な
球排出後の所定時間が判定時間と定められており、この
判定時間の経過後に残りの賞球数が「0」でなければ、
球排出装置異常の判断が行われる。
【0136】図36は球排出装置異常の場合であって、
且つ、球排出モータ280が作動しないことを枠制御部
150が検出した場合の処理例を示す。主制御部140
から枠制御部150へ賞球個数データのコマンド(図示
略)が送信されることに伴い、枠制御部150にてST
B信号が検出されると、枠側状態は球貸し準備となり、
通路切換ソレノイド302が所定時間ONになる。主制
御部140においては、STB信号のアサートからの所
定時間(ここでは10秒)が球貸し監視時間と定められ
ており、この球貸し監視時間が経過しても25個の貸球
が検出されなければ、枠制御部150は要求した貸球数
を検出できないと判断して球排出装置異常のエラーの発
生を認識する。そして、枠側状態は球排出装置異常とな
る。なお、本実施形態では、球排出装置299のこれ以
外の状態も監視されており、例えば、球排出の開始に先
立って球排出モータ280の基準位置を確認・決定する
動作(原点出し動作)等において回転量検出用の光セン
サの出力信号を正常に検出できない場合などにも、枠制
御部150は球排出装置異常の判断を行う。
【0137】そして、リセットスイッチ119を操作す
ることにより、球排出装置異常の状態が解消され、枠側
状態は通常状態に復帰する。リセットスイッチ119が
操作された場合、枠制御部150においては、それまで
記憶されていた賞球個数データが破棄される。そして、
次の賞球個数データに対応した排出が行われる。先の異
常の要因が排除されていれば、枠制御部150は正常な
排出を行うが、排除されていない場合には、再び異常発
生の判断が行われる。
【0138】図37は、通路切換ソレノイド異常の場合
であって、且つ、球貸し時に通路切換ソレノイド302
が作動せず遊技球が賞球側に流下したことを、主制御部
140が検出した場合の処理例を示す。球貸しのために
操作パネル10の操作ボタンが押され、貸出スイッチ信
号が変化すると、枠制御部150がこれを検出し、枠側
状態が球貸し準備となる。この後、正常であれば、所定
時間経過後に通路切換ソレノイド302が貸球側に動作
し、球排出モータ280が駆動され、貸球カウントスイ
ッチ信号が同じく破線で示すように変化する。
【0139】しかし、通路切換ソレノイド302が動作
しない場合には、貸球として排出された遊技球が賞球通
路373に流入し、遊技球が賞球カウントスイッチ37
8により検出される。主制御部140は、賞球カウント
スイッチ378が遊技球を検出したことに伴い、通路切
換ソレノイド異常コマンド(15H)を枠制御部150
へ送信する(STB信号参照)。枠側状態は、球排出モ
ータ280が25個分の遊技球の排出動作を終えた後、
先の通路切換ソレノイド異常コマンドに基づいて通路切
換ソレノイド異常となり、この通路切換ソレノイド異常
はリセットスイッチ119が操作されるまで継続する。
主制御部140においては、1個目の異常に基づいて異
常検出を行う。
【0140】枠制御部150においては、貸球数が目的
値に達しないため、前述の球貸し監視時間経過後に球排
出装置異常の判断が行われるが、主制御部140によっ
て通路切換ソレノイド異常の検出も行われているため、
7セグ表示は優先順位に基づいて「6」となる。そし
て、リセットスイッチ119を操作することにより、球
排出装置異常の状態が解消され、枠側状態は通常状態に
復帰する。リセットスイッチ119が操作された場合、
枠制御部150においては、それまで記憶されていた賞
球個数データが破棄される。
【0141】図38は、通路切換ソレノイド異常の場合
であって、且つ、賞球排出時に通路切換ソレノイド30
2が作動せず遊技球が貸球側に流下したことを、枠制御
部150が検出した場合の処理例を示す。なお、このよ
うな異常が生じる原因としては、ゴミ等の異物の侵入に
より可動部品が通常の動作を妨げられて固着することな
どが挙げられる。
【0142】まず、主制御部140から枠制御部150
へSTB信号(賞球要求)がアサートされると、枠側状
態は賞球準備となり、更に所定時間経過後、賞球中とな
る。通路切換ソレノイド302がOFFしないまま(案
内方向が貸球側となったまま)球排出モータ280が遊
技球を払出すと、賞球として払出された遊技球が貸球カ
ウントスイッチ379により誤まって検出される。枠制
御部150は、賞球スイッチ信号の変化によって異常を
検出し、通路切換ソレノイド異常の判断をする。枠側状
態は、球排出モータ280が所定数(ここでは15個)
分の遊技球の排出動作を終えた後、通路切換ソレノイド
異常となる。この通路切換ソレノイド異常はリセットス
イッチ119が操作されるまで継続する。1個目の異常
に基づいて異常検出を行う。
【0143】主制御部140においては賞球数が目的値
に達しないため球排出装置異常の判断が行われるが、球
排出装置異常の7セグ表示の優先順位は通路切換ソレノ
イド異常よりも低いため、7セグ表示は「6」となる。
リセットスイッチ119を操作することにより、球排出
装置異常の状態が解消され、枠側状態は通常状態に復帰
する。リセットスイッチ119が操作された場合、枠制
御部150においては、それまで記憶されていた賞球個
数データが破棄される。
【0144】<第2実施形態の効果>第2実施形態のC
R機201,現金機201’においては、前述の実施形
態と同様に、複数の球排出装置99や球排出系統を設け
ることなく賞球及び貸球が個別に検出される。したがっ
て、機構盤262,262’の構造の大幅な複雑化や変
更を伴うことなく、貸球数及び賞球数を正確に把握する
ことができる。また、CR機用ユニット300及び現金
機用ユニット300’の装着構造が互換性を有するとと
もに、これら以外の部分は賞球排出及び貸球排出に共用
されているので、両ユニットのいずれかを選択して装着
するのみで異なる用途に対応することができる。したが
って、用途変更が容易である。
【0145】また、本実施形態のCR機201,現金機
201’においても用途の変更(及び決定)は、製造時
あるいはその後(例えば改造時等)のいずれの場合にも
可能である。さらに、球排出装置異常、切換ソレノイド
異常等の各種エラーを緻密に検出し、遊技者等に音声、
表示によりエラーを認識させ、リセットスイッチ119
等の操作、あるいは、自動により、正常状態への迅速、
確実な復帰が可能となる。
【0146】<第2実施形態の変更形態>図39、図4
0は上述の第2実施形態におけるコマンド一覧図表及び
エラー一覧図表(図27、図28参照)の一変更例であ
る。本変更例においては、リセット手段として、発射ハ
ンドル11に設けられたタッチスイッチ11aが兼用さ
れている。すなわち、球排出装置異常や通路切換ソレノ
イド異常を主制御部140の検出により判断した場合の
復帰条件としてタッチスイッチ11aの状態が設定され
ており、異常の要因を解消後、タッチスイッチ11aに
遊技店の関係者や遊技者が接触することにより、図40
の「復帰条件」欄に示すように、通常状態への復帰が行
われる。
【0147】すなわち、(1)球排出装置異常(No.
3)で検出場所が主制御部140の場合、タッチスイッ
チ11aがOFFからONに変化することで復帰し、
(2)球排出装置異常(No.3)で検出場所が枠制御
部150の場合、主制御部140の通常状態を受信する
ことで復帰し、(3)通路切換ソレノイド異常(No.
4)で検出場所が主制御部140の場合、タッチスイッ
チ11aがOFFからONに変化することで復帰し、
(4)通路切換ソレノイド異常(No.4)で検出場所
が枠制御部150の場合、主制御部140の通常状態を
受信することで復帰する。また、図示は省略するが、本
変更例ではタッチスイッチ11aに係る信号が主制御部
140へも送られる。そして、図39に示すように、
「球排出装置異常 解除」のコマンド(15H)や、
「通路切換ソレノイド異常 解除」のコマンド(17
H)が設定されており、これらのコマンドは、タッチス
イッチ11aのON動作に伴い、主制御部140から枠
制御部150へ送信される。
【0148】なお、この他の例として、リセット手段と
して、発射ハンドル11に内蔵されたスタートスイッチ
11cを用いることが挙げられる。このスタートスイッ
チ11cは、一般の発射ハンドルと同様にタッチスイッ
チ11bとのAND条件を成立させるもので、本実施形
態においては、図19に示す発射装置制御基板103a
のハンドル入力用コネクタ(CN3)に設けられた発射
SW端子(第5端子)に接続されている。
【0149】<STB信号の別態様>前記した処理例と
して用いられているSTB信号は、既に説明した通り、
アサートエッジを有効として検出される信号であるが、
エッジ検出のみでは、例えばノイズ信号が信号線に混入
したり、あるいは不正行為等によって故意に信号が流さ
れた場合に、これをSTB信号と誤認識してしまい、枠
制御部150や特別図柄制御部145を始めとする周辺
制御部の誤作動を引き起こしやすくなる。主制御部14
0と周辺制御部150,145との間では、規則上、主
制御部から周辺制御部へ向かう一方向の信号伝達のみが
許容されるので、主制御部140から周辺制御部150
へコマンドデータ等を送信する際に、受信側制御部から
主制御部側にACK信号を返すことができない。従っ
て、データ信号線の状態が、目的とするデータの信号出
力状態でないときに、ノイズ等をSTB信号として誤認
してしまうと、周辺制御部ではそのときのデータ信号線
の状態を、受け取るべきデータ内容として盲目的に取り
込んでしまうことになる。そして、その結果として誤作
動が発生しても主制御部側にこれを通知する手段は全く
存在しない。
【0150】上記のような不具合を防止するためには、
以下のような手法が有効である。すなわち、主制御部1
40(送信側装置:主体はそのCPU)から周辺制御部
(受信側装置:主体はそのCPU)へ、図41に示すよ
うに、STB信号を併用して遊技の進行に必要なデータ
信号、例えばコマンドデータ信号を伝達する際に、所定
の基準レベルを閾値として互いに識別される第一レベル
(ここではHレベル)と、第二レベル(ここではLレベ
ル)とを定め、第一レベルから第二レベルへの変化エッ
ジをSTB信号のアサートエッジとしたときに、アサー
トエッジが発生した後の第二レベルにおける信号保持時
間が所定の条件を満足している場合にのみ、周辺制御部
に入力されるSTB信号を有効なものとして取り扱うよ
うにする。すなわち、図41において、STB信号のパ
ルス幅(第二レベルの信号保持時間:)を規定するの
であるが、ノイズ等が所定のパルス幅であることは非常
に稀であり、その結果、各制御部の誤作動等を極めて効
果的に防止することができる。
【0151】なお、図41は、図30と同様のコマンド
データ送信のタイミングチャートを表すものである。
はコマンドデータ安定時間(コマンドデータの安定化を
見越して設定されるSTB信号アサートまでの遅れ時
間:図30では3マイクロ秒)、は前述のSTB信号
パルス幅、は割り込み処理の準備時間(図30では5
マイクロ秒)、は割り込み処理時間、はコマンドデ
ータの出力時間である。最も簡単な処理としては、図4
3(a)にも示すように、STB信号パルス幅が、ノ
イズ等により誤発生する信号のパルス幅よりも十分長い
値T0よりも大きい場合にはSTB信号を有効とし、そ
うでない場合は無効とする処理を例示できる。この処理
に限らず、STB信号の有効性判定に係る処理は、受信
側装置、すなわち各周辺制御部(例えば枠制御部15
0)に組み込まれたCPUが、ROM等に書き込まれた
判定プログラムを実行することでなされる。
【0152】図42は、その処理の流れの一例を示すも
のである。すなわち、T1でSTB信号の受信ポート
(例えばINT端子ポートである)を監視し、T2でア
サートエッジの検出によりSTB信号を検出したら、タ
イマーを起動させる。このタイマーは、CPUクロック
パルスを利用したソフトウェアタイマールーチンにより
実行される。そして、そのタイマー起動後もSTB信号
の受信状態の監視を続けながら(T4)、タイマー値T
SBのリードを行い、TSBがSTB信号パルスの持続時
間、つまりSTB信号幅の基準値T0に達するまでにS
TB信号がネゲートされてしまった場合はT5からT9
に進んで、そのSTB信号を無効と判定する。一方、T
5においてSTB信号がネゲートされない場合は、タイ
マー値TSBすなわちSTB信号幅(パルス幅)の監視を
続け、TSBがT0以上となればそのSTB信号を有効と
判定する。T0は、ノイズ等で偶発的に発生するパルス
幅よりも十分に長く、かつ以降の処理に過度の遅れをき
たさないように、例えば0.1〜1000マイクロ秒
(本実施例では3マイクロ秒)程度に設定するのがよい
が、これに限られるものではない。要するに、ノイズ波
形と異なると推定されるものであればよいのである。
【0153】なお、STB信号受信後の作動シーケンス
については、例えば以下のような各種方式が可能である
が、これに限られるものではない。 アサートエッジを受けることでコマンドの取込みは無
条件に行い、割り込み処理のルーチンを起動する。そし
て、有効判定となればそのまま処理を継続し、無効判定
であれば処理をブレークして、自発的にエラー表示等を
行う。 アサートエッジを受けた後、コマンドの取込みは保留
し、有効判定が確定した後にコマンド取込み及び割り込
み処理の実行を行う。また、コマンドの取込みのみを行
って、割り込み処理の開始を有効判定が確定するまで保
留する方法もある。いずれの場合も、割り込み処理の開
始タイミングEIは、STB信号のネゲートエッジENの
発生タイミングよりも後という形となる(図41のE
I’)。
【0154】一方、最近では、賞球詐取等を目的として
ゴト集団等が、不正操作によりニセのSTB信号を信号
線に流す、といった由々しき事態についても懸念の余地
が生じているが、このような不正なSTB信号との区別
を図るため、図43(b)に示すように、STB信号の
パルス幅に上限値T1を設けることも有効である。つま
り、パルス幅が下限値T0未満であった場合はもちろ
ん、上限値がT1を超えた場合も無効とするのである。
この場合の処理の一例を図44に示す。T11〜T17
までの処理は、図40のT1〜T7と同様であるが、こ
の処理ではT17においてパルス幅(タイマー値TSB)
がT0以上であることが確認できた場合、STB信号の
ネゲートエッジが検出されるまで受信ポートの状態を監
視する(T18,T19)。そして、ネゲートエッジが
検出されれば再びTSBをリードし、上限値T1を以下で
あれば有効判定とし、T1を超えていれば無効判定とす
る。なお、より厳しい管理方法として、T0とT1を同じ
値に設定すること、すなわち、パルス幅の基準値をワン
ポイントにて設定することも可能である。
【0155】一方、図43(c)に示すように、STB
信号のアサート中にノイズ等による影響で信号が断続的
に途切れる、といったことも発生しうる。この場合、そ
の途切れ時に生ずるエッジをネゲートエッジと誤判断し
ないように、次のような方法を講ずることもできる。す
なわち、STB信号の一定のサンプリング期間Tjを予
め定めておき、その有効期間Tj内において生ずる第二
レベル(この場合、Lレベル)での保持時間Ta、Tb、
Tc‥‥の合計ΣTを計測し、ΣT≧T0(あるいはT1
≧ΣT≧T0)であれば有効と判定し、そうでない場合
は無効と判定するようにする。
【0156】なお、上記の例では、STB信号の受信ポ
ートを1つに固定し、経時的にその受信状態を監視する
ことによりSTB信号のパルス幅を管理するようにして
いたが、STB信号の入力を2つの受信ポートに分配
し、一方のポートでアサートエッジの検出を、他方のポ
ートでネゲートエッジの検出を別個に行うようにしても
同様の処理が可能である。
【0157】また、パルス幅の管理は、上記のようにC
PUによるソフトウェア処理の他、ハードウェアシーケ
ンスを用いて行うことも可能である。図47は、そのよ
うなハードウェア構成の一例を示している。この例で
は、送信側装置(CPU)からのSTB信号の出力がイ
ンバータ500介してAND回路501の一方の端子に
入力される。他方、インバータ500による反転出力は
単安定回路505に入力され、そのパルス出力がRS−
FF502のセット端子Sに入力される。また、RS−
FF502の出力はオフディレータイマー503(遅延
時間Tk:STB信号のパルス幅の下限値を与える)に
入力され、そのオフディレータイマー503の出力は、
反転された形でAND回路501の他方の端子に入力さ
れる。そして、AND回路501からの出力が、RSフ
リップフロップ(以下、RS−FFと略記する)502
のリセット端子Rにも入力される一方、インバータ50
4を介して受信側装置(CPU)のSTB信号受信ポー
トに入力される。
【0158】図48は、インバータ500への原信号入
力波形をA、RS−FF502の出力波形をB、オフデ
ィレータイマー503側からのAND回路501の入力
波形をC、同じくインバータ500からの入力波形を
D、AND回路501の出力波形、すなわち受信側装置
への最終的なSTB信号の入力波形をEとしてそれぞれ
示すタイミングチャートである。AでSTB信号の原入
力波形がLになると、インバータ500の出力がHとな
り(D)、単安定回路505がトリガパルスをRS−F
F502のセット端子Sに入力する。RS−FF502
はこれをラッチ保持し(B)、オフディレータイマー5
03を付勢する。オフディレータイマー503の反転さ
れた出力は、付勢とともにL状態に変化した後、時間T
k後にHに復帰する(C)。AND回路501の出力は
常時はLであり、インバータ500からの入力波形D、
つまり原入力がオフディレータイマー503の遅延時間
Tkよりも長く保持された場合にのみHとなる。すなわ
ち、インバータ504からのSTB信号入力にアサート
エッジが現われる(これと同時に、RS−FF502は
リセットされる)。図48(a)は、原信号入力波形A
がオフディレータイマー503の遅延時間Tkよりも長
いパルスとして発生した場合であり、STB信号入力波
形Eにアサートエッジが現われている。他方、(b)
は、原信号入力波形Aがオフディレータイマー503の
遅延時間Tkよりも短い長いパルスの場合であり、ST
B信号入力波形Eにアサートエッジが現われていない。
【0159】さて、以上の処理は全て受信側装置にて行
われる処理であるが、送信側装値において出力されるS
TB信号のパルス幅TSAを一定に制御する方法も、ノイ
ズ対策や不正なSTB信号混入を防止する上で同様に有
効である。図45は、これをソフトウェア処理により行
う場合のフローチャートの一例である。この処理は、送
信側装置、すなわち主制御部140に組み込まれたCP
Uが、ROM等に書き込まれた制御プログラムを実行す
ることでなされる。すなわち、U1でSTB信号を第一
レベルから第二レベルへ切り替える(つまり、送信開始
する)とともにタイマーを起動し、その後タイマー値T
SAを監視しつつ(U2〜U4)、TSAが設定値T0に到
達すればSTB信号の第二レベルから第一レベルに切り
替えて、信号送信を終わる。なお、この処理もハードウ
ェアシーケンスにより行うことが可能であり、図46は
その一例を示している。すなわち、送信側CPUのST
B出力端子(あるいは他の端子でもよい)からの信号出
力をトリガとして使用し、単安定回路506を用いて所
期のパルス幅TSA のSTB信号を発生させる。
【0160】<実験例>静電気許容試験機を用いて間接
放電を行ってノイズを発生させた状態の下で、主基板か
ら賞球排出基板へ賞球を排出するように信号を送信した
その時の排出すべき賞球数は次の通りとした。すなわ
ち、主制御部から枠制御部に対し、15個賞球連続10
回、10個賞球1回、6個賞球連続3回、最後に10個
賞球1回払出させる動作を1クールとして、これを対応
する15個のコマンドの送信により行わせる。STB信
号は、各コマンドを送信する毎にアサートされる。そし
て、上記1クールの処理を30回線り返すことで、15
×30=計450指令の作動を行った。この場合、排出
すべき遊技球数は1クールで188個、これを30回繰
り返して合計5,640個の遊技球の排出動作とな
る。。なお、静電気許容試験機は、MODELEESS
−630A(株式会社ノイズ研究所製)を使用し、試験
条件は、約8KVのパルス波を1クール15指令毎に1
00回加え、これを30回繰り返した。また、用いたS
TB信号は、 イ(実施例):パルス幅=3マイクロ秒 ロ (比較例)パルス幅を特に限定せず とした。その結果、イの排出球数は5640個と極めて
正確であったのに対し、ロは6656個と誤差が大きか
った。
【0161】以上、本実施形態と様々な変更形態を説明
したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において
本発明の構成を適宜改変できることは当然であり、この
ような改変も、本発明の技術的範囲に属するものであ
る。例えば、本発明は、いわゆる権利物、羽根物、アレ
ンジボールと呼ばれている機種、一般電役などの種々の
弾球遊技機に適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のパチンコ機の正面図。
【図2】同パチンコ機の遊技盤の正面図。
【図3】同パチンコ機の裏面図。
【図4】同パチンコ機の機構盤の裏面図。
【図5】(a)は同パチンコ機をCR機として用いた場
合の球流下部及びその周辺の裏面図、(b)は同パチン
コ機の球排出装置及びその周辺の側面断面図、(c)は
同パチンコ機を現金機として用いた場合の球流下部及び
その周辺の裏面図。
【図6】(a)は同パチンコ機のタンクレールの平面
図、(b)は同タンクレールの変更形態の平面図。
【図7】同パチンコ機の球排出装置の変更形態の側面断
面図。
【図8】同パチンコ機の賞球動作の制御手順を示すフロ
ーチャート。
【図9】同パチンコ機の貸球動作の制御手順を示すフロ
ーチャート。
【図10】(a)球排出装置の変更形態の斜視図、
(b)は別の変更形態の斜視図。
【図11】本実施形態のパチンコ機の電力供給経路を概
略的に示すブロック図。
【図12】本実施形態のパチンコ機の集中電源部の要部
を示すブロック図。
【図13】同電源ユニットの変更形態のブロック図。
【図14】従来のパチンコ機の主制御基板の斜視図。
【図15】従来のパチンコ機の発射装置制御部の分解斜
視図。
【図16】(a)は第2実施形態のパチンコ機のCR機
用の球流下部及びその周辺の裏面図、(b)は同パチン
コ機の球排出装置及びその周辺の側面断面図、(c)は
同パチンコ機の現金機用の球流下部及びその周辺の裏面
図。
【図17】同実施形態のパチンコ機の賞球動作の制御手
順を示すフローチャート。
【図18】同実施形態のパチンコ機の貸球動作の制御手
順を示すフローチャート。
【図19】制御系の接続ブロック図。
【図20】パチンコ機の電力供給系路を概略的に示すブ
ロック図。
【図21】賞球排出制御における信号伝達方式を概略的
に示すブロック図。
【図22】貸球排出制御における信号伝達方式を概略的
に示すブロック図。
【図23】主制御部において実行される入賞管理処理を
示すフローチャート。
【図24】主制御部において実行される排出数管理処理
を示すフローチャート。
【図25】枠制御部において実行される割込処理を示す
フローチャート。
【図26】枠制御部において実行される排出処理を示す
フローチャート。
【図27】主制御部から枠制御部へ送られるコマンドの
一覧図表。
【図28】エラーの一覧図表。
【図29】正常な状態における処理の一例を示すタイミ
ングフローチャート。
【図30】図29のコマンド受信部分の一部を示す拡大
タイミングフローチャート。
【図31】主制御部の電源ON時の処理を示すタイミン
グフローチャート。
【図32】異常データ、切断、コネクタ抜けの場合の処
理例を示すタイミングフローチャート。
【図33】正常な賞球排出の処理を示すタイミングフロ
ーチャート。
【図34】賞球排出が途中で滞った場合の処理例を示す
タイミングフローチャート。
【図35】球排出装置異常の場合であって、且つ、球排
出モータが作動しないことを主制御部が検出した場合の
処理例を示すタイミングフローチャート。
【図36】球排出装置異常の場合であって、且つ、球排
出モータが作動しないことを枠制御部が検出した場合の
処理例を示すタイミングフローチャート。
【図37】通路切換ソレノイド異常の場合であって、且
つ、球貸し時に通路切換ソレノイドが作動せず遊技球が
賞球側に流下したことを、主制御部が検出した場合の処
理例を示すタイミングフローチャート。
【図38】通路切換ソレノイド異常の場合であって、且
つ、賞球排出時に通路切換ソレノイドが作動せず遊技球
が貸球側に流下したことを、枠制御部が検出した場合の
処理例を示すタイミングフローチャート。
【図39】第2実施形態の変更形態におけるコマンド一
覧図表。
【図40】第2実施形態の変更形態におけるエラー一覧
図表。
【図41】STB信号を用いたデータ送信処理及びそれ
に基づく割込処理の一例を表すタイミングチャート。
【図42】STB信号受信/判定ジョブの流れを示すフ
ローチャート。
【図43】STB信号のパルス幅管理の種々の形態を示
す模式的なタイミングチャート。
【図44】図42の変形例を示すフローチャート。
【図45】STB信号発生ジョブの流れを示すフローチ
ャート。
【図46】一定パルス幅のSTB信号を発生させるハー
ドウェアの一例を示す回路図。
【図47】所定長さ以下のSTB信号を受け付けないよ
うにするハードウェアの一例を示す回路図。
【図48】その作動を示すタイミング。
【符号の説明】
1 パチンコ機 70,70’,170 球流下部 71,71’,171 上流側通路、 71a,71a’ 第1の通路、 71b,71b’ 第2の通路、 72,72’ 分岐部 73,73’,173 賞球通路(分岐通路) 74,74’,174 球貸通路 75,75’,175 遊技球通路、 76,76’,176 球送り部材、 78,78’ 賞球カウントスイッチ(賞球検出セン
サ) 79 球貸カウントスイッチ(貸球検出センサ) 80,180 球排出モータ 82,82’,83,83’,84,84’,182
a,182b,182c歯車(歯車状部材) 140 主制御部(送信側装置) 145 特別図柄制御部(受信側装置;周辺制御部) 150 枠制御部(受信側装置;周辺制御部) 301 通路切換えアーム(封鎖部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 秀人 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 タイ ヨーエレック株式会社内 (72)発明者 関戸 正志 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 タイ ヨーエレック株式会社内 (72)発明者 加藤 明紀 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 タイ ヨーエレック株式会社内 (72)発明者 都築 達也 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 タイ ヨーエレック株式会社内 Fターム(参考) 2C088 BA03 BA32 BC56 EA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貸球排出及び賞球排出に共用される球排
    出手段と、 貸球及び賞球を区別して検出する球検出手段とを具備し
    たことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記球排出手段は、上流側通路と、該上
    流側通路から分岐部を介して分岐するとともに、貸球排
    出と賞球排出とに対応して複数形成された分岐通路とを
    含む遊技球通路と、 前記分岐部に配設され、遊技球を前記複数の分岐通路の
    いずれかに選択して移送可能な球送り手段とを備え、 前記球検出手段は、各分岐通路毎の排出遊技球を個別に
    検出するものとされている請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記球検出手段は、貸球排出用の分岐通
    路に設けられた貸球検出センサと、賞球排出用の分岐通
    路に設けられた賞球検出センサとを含む請求項2記載の
    弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 送信側装置から受信側装置へ、ストロー
    ブ信号を併用してデータ信号を伝達する信号伝達方式に
    おいて、所定の基準レベルを閾値として互いに識別され
    る第一レベルと第二レベルとを定め、その第一レベルか
    ら第二レベルへの変化エッジを前記ストローブ信号のア
    サートエッジとしたときに、前記アサートエッジが発生
    した後の前記第二レベルにおける信号保持時間が所定の
    条件を満足している場合にのみ、前記受信側装置に入力
    されるストローブ信号を有効なものとして取り扱うこと
    を特徴とする信号伝達方式。
  5. 【請求項5】 前記第一レベルから前記第二レベルへの
    変化エッジを前記アサートエッジとして検出するアサー
    トエッジ検出手段と、 そのアサートエッジが検出された後の前記第二レベルに
    おける信号保持時間を計測する信号保持時間計測手段
    と、 少なくともその計測された信号保持時間が、予め定めら
    れた時間に到達したか否かにより、前記ストローブ信号
    の有効性の判定を行う判定手段とを備える請求項4記載
    の信号伝達方式。
  6. 【請求項6】 前記第二レベルから第一レベルへの変化
    エッジを前記ストローブ信号のネゲートエッジとしたと
    きに、前記アサートエッジからそのネゲートエッジに至
    る信号保持時間が、予め定められた時間範囲に収まって
    いる場合に、前記ストローブ信号を有効とする請求項4
    又は5に記載の信号伝達方式。
  7. 【請求項7】 前記第二レベルから第一レベルへの変化
    エッジを前記ストローブ信号のネゲートエッジとしたと
    きに、前記送信側制御部からは、アサートエッジからネ
    ゲートエッジに至る信号保持時間が略一定のストローブ
    信号が送信される請求項4ないし6のいずれかに記載の
    信号伝達方式。
  8. 【請求項8】 送信側装置から受信側装置へ、ストロー
    ブ信号を併用して遊技の進行に必要なデータ信号を伝達
    する際に、所定の基準レベルを閾値として互いに識別さ
    れる第一レベルと第二レベルとを定め、その第一レベル
    から第二レベルへの変化エッジを前記ストローブ信号の
    アサートエッジとしたときに、前記アサートエッジが発
    生した後の前記第二レベルにおける信号保持時間が所定
    の条件を満足している場合にのみ、前記受信側装置に入
    力されるストローブ信号を有効なものとして取り扱う受
    信側装置を有することを特徴とする遊技機。
  9. 【請求項9】 前記遊技機は弾球遊技機であり、 前記送信側装置は、遊技球の入賞検知処理と、特定の入
    賞検知に基づいて、予め定められた有利な遊技状態が得
    られる当選状態と該有利な遊技状態が得られない非当選
    状態との間で当否の抽選・判定を行う当否判定処理とを
    司る主制御部であり、 前記受信側装置は前記主制御部からの指令を受けて作動
    する周辺制御部であり、 前記主制御部と前記周辺制御部との間では、主制御部か
    ら周辺制御部へ向かう一方向の信号伝達のみが許容され
    ている請求項8記載の遊技機。
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