JP2000278023A - アンテナ制御装置及びそのためのプログラム記録媒体 - Google Patents

アンテナ制御装置及びそのためのプログラム記録媒体

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JP2000278023A
JP2000278023A JP11083751A JP8375199A JP2000278023A JP 2000278023 A JP2000278023 A JP 2000278023A JP 11083751 A JP11083751 A JP 11083751A JP 8375199 A JP8375199 A JP 8375199A JP 2000278023 A JP2000278023 A JP 2000278023A
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Shiro Murakami
志郎 村上
Tomohiko Yamaguchi
友彦 山口
Naohide Takahashi
尚秀 高橋
Takeshi Shimada
猛 島田
Akira Okuma
彰 大熊
Motoji Takeya
元二 竹谷
Hitoshi Tanno
均 丹野
Yasuyuki Saito
保之 斎藤
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IHI Corp
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ANTEN KK
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信需要や周囲状況の変動によらず安定した
サービスが可能な移動体通信を実現するアンテナ制御装
置及びそのためのプログラム記録媒体を提供する。 【解決手段】 移動体通信のサービスエリア内の通信需
要に応じて基地局Tのアンテナ2の姿勢を決定するアン
テナ姿勢決定手段と、アンテナの姿勢を調整する姿勢調
整機構6が設けられた基地局Tに対し前記決定に基づく
アンテナ姿勢の制御情報を通信する通信手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信の基地
局に設置されているアンテナの姿勢制御を行う制御装置
に係り、特に、通信需要や周囲状況の変動によらず安定
したサービスが可能な移動体通信を実現するアンテナ制
御装置及びそのためのプログラム記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】移動体通信は、図6に示されるように、
地上を多数のサービスエリア61で区画し、サービスエ
リア61毎に基地局62を設置し、サービスエリア61
内の移動局63,64は基地局62に対して通信を行う
ようになっている。基地局62が使用するアンテナ装置
は、通常、複数のアンテナからなる。例えば、図7のア
ンテナ装置は、支柱71の周囲に鉛直に立てた3つのア
ンテナ72(72a,72b,72c)からなる。各ア
ンテナ72a,72b,72cは、それぞれ固有の通信
対象ゾーンを有する(図4(a)参照)。通信対象ゾー
ンとは、当該アンテナと移動局との電波送受信が十分可
能な領域のことであり、その通信対象ゾーン内ではアン
テナからの放射による電界強度が移動局にとって十分な
強さとなる。例えば、各アンテナには約120°の指向
性幅を有するアンテナを用い、これらのアンテナを支柱
の周りに120°ずつずらせ、かつ指向性の中心の方向
が支柱から径方向外方に向くよう取り付けることによ
り、各アンテナの指向性の中心の方向(以下、単にアン
テナの向きという)を120°間隔として各アンテナに
よる通信対象ゾーンが極端に重なることなく、かつ隙間
なくサービスエリア内を覆うことができる。
【0003】従来、3つのアンテナ72a,72b,7
2cの向きの間隔は、例えば120°であり、固定であ
る。また、アンテナ72a,72b,72cは鉛直に起
立させて固定されている。移動体通信には垂直偏波を使
用するので、アンテナ自体にチルト角度(鉛直に対する
傾き)はつけない。以下、アンテナの向きとチルト角度
とを総称してアンテナの姿勢と言う。
【0004】移動体通信では、一般に、アンテナ毎に使
用できるチャンネルが割り当てられている。例えば、1
つのアンテナに5個のチャンネルを割り当てると、3つ
のアンテナを有する基地局は、例えば15個のチャンネ
ルを使用することができる。従って、サービスエリアを
3分割した各通信対象ゾーンでは、それぞれ5台までの
移動局が同時に通信を行うことができる。1つの通信対
象ゾーン内で5台の移動局が通信を行っているときに
は、その通信対象ゾーン内では新たな移動局が通信を行
うことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アンテナに
よる通信対象ゾーンは、アンテナ自体の持つ指向性だけ
でなく、地形の凹凸・建造物などの周囲状況にも左右さ
れる。従って、各アンテナをアンテナの向きが120°
間隔となるよう取り付けたからといって、サービスエリ
アを整然と3つの通信対象ゾーンに分割できるとは限ら
ない。例えば、障害物を回り込んだり反射した電波を主
として受信する地域がある。この地域での受信感度を確
保するには、放射強度、指向性幅、位相等を変更する
か、偏波角を傾ける。そこで、従来は、アンテナの特性
の調整作業とチルト角度の調整作業とが可能になってい
る。チルト角度の調整作業は、支柱71に対するアンテ
ナ72の取り付け角度をボルト締めの調節によって変え
ることで行われる。チルト角度の調整により、偏波角を
傾けることができる。また、アンテナ特性の調整作業
は、位相調整器と呼ばれる器具を使用してアンテナを構
成する導体の形状や大きさを機構的に変えることで行わ
れる。アンテナ特性の調整により、アンテナ自体の姿勢
を変えずに、指向性幅、指向性角度、電界強度、偏波
角、位相といったアンテナ特性をある程度まで変えるこ
とができる。ただし、上記したいずれの作業において
も、実際に通信対象ゾーンがどうなっているかを確認し
ながら調整を進める必要がある。このために、電界強度
測定器を用い、サービスエリア内を移動して各所の電界
強度を測定している。
【0006】しかし、これらのアンテナ特性の調整作業
やチルト角度の調整作業は、熟練を要する作業であり、
しかも、アンテナ装置がビルの屋上等に設けられること
から、高所作業となる。また、電界強度の測定は人手と
時間のかかる作業である。従って、頻繁にこのような作
業を行うことは困難である。
【0007】また、従来は、前記した調整を取り付け時
に行うほかは、アンテナの姿勢が固定であり、従って、
通信対象ゾーンも固定となる。前記のように、ある通信
対象ゾーン内で5台の移動局が通信を行っているときに
は、この通信対象ゾーン内では他の移動局が通信を行う
ことができない。ところが、サービスエリアを3分割し
た各通信対象ゾーンにおいて、いつも均等に通信需要が
発生するとは限らない。例えば、サービスエリア内にオ
フィス街や駅が存在する場合、通勤ラッシュ時には駅を
含む通信対象ゾーンの通信需要が高まり、昼間はオフィ
ス街を含む通信対象ゾーンに通信需要が高まる。また、
サービスエリア内に競技場やイベント会場が存在する場
合、その開催日に限って会場を含む通信対象ゾーンの通
信需要が高まる。このようにして通信需要が高まった結
果、アンテナの使用チャンネルが満杯になり、通信がで
きない移動局が多くなる。つまり、基地局では15個の
チャンネルを使用できるにもかかわらず、5個のチャン
ネルが使用されただけで当該サービスエリアにおけるサ
ービスに支障が生じることになる。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、通信需要や周囲状況の変動によらず安定したサービ
スが可能な移動体通信を実現するアンテナ制御装置及び
そのためのプログラム記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアンテナ制御装置は、移動体通信のサービス
エリア内の通信需要に応じて基地局のアンテナの姿勢を
決定するアンテナ姿勢決定手段と、アンテナの姿勢を調
整する姿勢調整機構が設けられた基地局に対し前記決定
に基づくアンテナ姿勢の制御情報を通信する通信手段と
を備えるものである。
【0010】前記アンテナ姿勢決定手段は、アンテナの
姿勢に対応する通信対象ゾーンを予め記憶すると共に、
サービスエリア内の人口流動の情報から通信需要の偏り
を判定し、サービスエリア内の通信需要の高い地域が通
信対象ゾーンに入るよう前記記憶を参照してアンテナの
姿勢を決定してもよい。
【0011】前記アンテナ姿勢決定手段は、サービスエ
リア内に分散して設置された複数の電波検出手段から電
波検出情報を収集し、この電波検出情報からアンテナの
姿勢調整による通信対象ゾーンを確認してもよい。
【0012】また、本発明のためのプログラム記録媒体
は、移動体通信の基地局のアンテナの姿勢を決定するプ
ログラムと、アンテナの姿勢を調整する姿勢調整機構が
設けられた基地局に対しアンテナ姿勢の制御情報を通信
するプログラムと、前記決定内容及び制御結果を管理
し、目視可能に出力するプログラムとをコンピュータが
読取り可能に記録したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施形態を
添付図面に基づいて詳述する。
【0014】図1に示されるように、本発明のアンテナ
制御装置1は、サービスエリア内の通信需要に応じて基
地局Tのアンテナ2(2a,2b,2c)の姿勢(アン
テナの向き及びチルト角度の両方又はいずれか一方)を
決定するアンテナ姿勢決定手段と、基地局Tに対しアン
テナ姿勢の制御情報を通信する通信手段とを備える。ア
ンテナ制御装置1は、パソコン3に本発明に係るソフト
ウェアを実行させて実現できる。通信手段は、電話回線
Pを介して通信するために、モデム4、RS232C機
器(図示せず)等からなる。電話回線Pは、在来の電話
回線に限らず、携帯・衛星・ISDNを使用してもよ
い。このようなアンテナ制御装置1が、基地局Tから遠
く離れた遠隔制御室Sに設置され、例えば、255局の
基地局Tのアンテナ2を管理することができる。
【0015】アンテナ姿勢決定手段は、アンテナの姿勢
に対応する通信対象ゾーンを予め記憶した姿勢ゾーン対
応メモリと、サービスエリア内の人口流動の情報から通
信需要の偏りを判定する通信需要判定機能と、サービス
エリア内の通信需要の高い地域が通信対象ゾーンに入る
よう姿勢ゾーン対応メモリを参照してアンテナの姿勢を
決定するアンテナ姿勢決定機能とを有する。アンテナの
姿勢に対応する通信対象ゾーンは、後述する姿勢調整機
構6によってアンテナの姿勢を変更しながら、電界強度
測定器や後述する電波検出手段或いは電波監理局が提供
する測定情報等により各所における実際の測定値を得て
調べておく。一方、サービスエリア内の人口流動の情報
は、予め統計調査を行い、サービスエリア内を適宜に区
画した地域毎の人口を季節、日付、曜日、時間帯といっ
た定期的に繰り返される条件及びイベント開催、競技開
催といった不定期的な条件と共に、例えばデータベース
化しておく。
【0016】また、アンテナ制御装置1は、各アンテナ
に内蔵されている位相調整器(図示せず)の制御内容を
決定し、通信する機能も備えている。
【0017】一方、基地局Tには、アンテナ制御装置1
の通信手段と相互通信を行う局舎内に設置された基地局
端末5と、アンテナの姿勢を機構的に調整するべく屋上
等に設置された姿勢調整機構6と、この姿勢調整機構6
を直接的に制御するコントロールユニット7とが設けら
れる。局舎内の基地局端末5において、電話回線Pに対
してはモデム4、コントロールユニット7へのケーブル
8に対してはRS485機器(図示せず)が接続され、
コントロールユニット7とはRS485、RS422或
いはその他の省配線通信等による通信が行われる。ま
た、基地局端末5は商用電源を直流安定化してコントロ
ールユニット7及び姿勢調整機構6の制御用及び動力用
直流電源を供給するようになっている。1つのコントロ
ールユニット7は3つのアンテナ2a,2b,2cの姿
勢調整機構6を個別に制御することができ、1つの基地
局端末5には、例えば4台のコントロールユニット7を
接続することができる。なお、基地局Tにも遠隔制御室
のアンテナ制御装置1と同等のパソコン3’を設置する
ことができる。
【0018】姿勢調整機構6は、図2(a)に示される
ように、支柱21の周囲に120°間隔で設けたステー
22に対しアンテナ2の一側に取り付けた鉛直軸23を
回動自在に支持させ、この鉛直軸23の周りにアンテナ
2を回動させる首振りアクチュエータ24を設け、その
回動角度(アンテナの向き)を検出する回動角度センサ
(図示せず)を設けたものである。また、姿勢調整機構
6は、図2(b)に示されるように、支柱21の上部を
伸縮機構25で支持し、支柱21の下部を軸承部26で
支持し、伸縮機構25を伸縮させてアンテナを傾転させ
る傾転アクチュエータ27を設け、その傾転角度を検出
するチルト角度センサ(図示せず)を設けたものでもよ
い。回動と傾転との両方の機構を併設してもよい。
【0019】コントロールユニット7は、図3に示され
るように、各アクチュエータ用のモータ31を駆動する
駆動インタフェース32と、各センサ33の入力インタ
フェース34と、センサ入力が所望の角度となるようア
クチュエータを制御するCPU35とからなる。CPU
35には1チップCPU又はCPUチップ+周辺チップ
を使用する。36は基地局端末5からの直流電源をCP
U用の電圧に安定化するコンバータ、37はRS485
用のバッファ、38はフォトカプラ、39はプリセット
角度設定器である。
【0020】なお、アクチュエータには、ステッピング
モータ、直流モータ、油圧シリンダ等を使用することが
できる。また、センサには、ポテンショメータ、ロータ
リエンコーダ等を使用することができる。
【0021】また、基地局Tの各アンテナには位相調整
器(図示せず)が内蔵されている。位相調整器は、アン
テナを構成する導体の形状や大きさを機構的に変えるた
めのモータと、そのモータ回転角を検出する回転角セン
サとからなる。位相調整器は、姿勢調整機構6と同様
に、遠隔制御室Sのアンテナ制御装置1から得た制御情
報に基づきコントロールユニット7によって制御され
る。
【0022】次に、アンテナ制御装置の動作を説明す
る。
【0023】アンテナ姿勢決定手段は、内蔵している時
計により現在時刻を知り、管理している各々の基地局に
ついて、前記のデータベースから現在の定期的・不定期
的な条件における現在の地域毎の人口を推測し、これよ
り現在の通信需要の偏りを判定し、通信需要の高い地域
を求める。この通信需要の高い地域が通信対象ゾーンに
入るよう姿勢ゾーン対応メモリを参照してアンテナの姿
勢を決定する。通信手段は、電話回線を介し、前記決定
したアンテナ姿勢(又は姿勢を変更するための制御量)
を各基地局に通知する。ここでは、説明を簡単にするた
め、アンテナの向きのみが通知されるものとする。
【0024】基地局Tでは、各アンテナの初期の姿勢と
して、従来と同様に3つのアンテナの向きの間隔が12
0°、チルト角度なしになっているものとする。通知を
受けた基地局Tでは、コントロールユニット7が、通知
内容に従いアンテナの向きを調整する。これにより、通
信対象ゾーンが移動する。この通信対象ゾーンは、電界
強度の実際の測定値に基づいて予めアンテナの姿勢に対
応させて記憶された通信対象ゾーンを再現したものとな
る。例えば、図4(a)に示されるように、サービスエ
リア41を基地局42のアンテナ装置により均等に3つ
の通信対象ゾーン43a,43b,43cで分割してい
た状態から、図4(b)に示されるように、通信対象ゾ
ーン43bが移動する。
【0025】このようにして、各アンテナによる通信対
象ゾーンが移動されることにより、サービスエリア内に
おいてオフィス街、駅、競技場、イベント会場が含まれ
る通信需要の高い地域に対し、必要な時間帯には、複数
のアンテナによる通信対象ゾーン43a,43bが重な
ることになる。アンテナ毎に使用できるチャンネルが5
個であったとすると、2本のアンテナによる通信対象ゾ
ーンが重なった地域44では最大10個のチャンネルが
割り当てられることになり、10台までの移動局が同時
に通信を行うことができるようになる。例えば、通勤時
間帯には駅周辺に人口が集中してその地域44の通信需
要が高まるが、その地域44に複数のアンテナによる通
信対象ゾーン43a,43bを重ねてチャンネル割り当
てを増加することにより通信需要を満たすことが可能に
なる。その結果、サービスに支障が生じることが緩和さ
れる。同様に、競技場で競技開催のときには予めオペレ
ータがアンテナ制御装置1に日時等の情報を入力してお
けば、必要な時間帯にはアンテナ制御装置1が競技場周
辺に複数の通信対象ゾーンを重ねるよう、自動的にアン
テナ姿勢を制御する。
【0026】本発明によれば、アンテナの制御を基地局
Tから遠く離れた遠隔制御室Sにて行うことができるの
で、基地局Tにおける高所作業やサービスエリアでの電
界強度測定作業をなくすると共に、広域にわたる多数の
サービスエリアを集中管理することが可能となる。
【0027】また、アンテナの姿勢を調整するので、ア
ンテナの指向性幅、指向性角度、電界強度、偏波角、位
相といったアンテナ特性を変更することなく、指向性の
向きを変更して通信対象ゾーンを移動させることができ
る。そして、位相調整器による指向性角度の調整可能範
囲を超えて指向性の向きを変更することができる。
【0028】次に、本発明の第二の実施形態として図1
のアンテナ制御装置1を用いてリアルタイムで行うアン
テナ姿勢制御を説明する。ここでは、アンテナ制御装置
1をノート型パソコン3’で実現し、このパソコン3’
を基地局Tの局舎内で基地局端末5にRS232Cによ
り直接接続して使用するものとする。また、ここでは、
主として周囲状況の変動時のチルト角度の調整について
述べる。
【0029】アンテナによる通信対象ゾーンは、周囲状
況により影響を受ける。例えば、新規な建造物が建造さ
れると、移動局との電波送受信が不十分な領域が生じる
場合があり、アンテナ設置時の通信対象ゾーンが維持で
きない。そこで、アンテナ姿勢制御を行って通信対象ゾ
ーンを維持することになるが、周囲状況が変動してしま
うと、第一の実施形態のように予め行った電波測定をそ
のまま利用することはできない。
【0030】本発明では、図4(c)に示されるよう
に、サービスエリア内に電波検出手段45を設ける。こ
の電波検出手段45は、電界強度、偏波角、位相等を検
出するものであるが、スペクトラムアナライザ等の汎用
の電界強度測定器や電波監理局の移動設備と異なり、移
動体通信の波長帯のみに対応するものでよい。この電波
検出手段45をサービスエリア内の各所に分散して設置
しておく。各電波検出手段45を電話回線に接続し、基
地局T或いは遠隔制御室Sからポーリング等により電波
検出情報を収集できるようにしておく。
【0031】アンテナ制御装置1(パソコン3’)のア
ンテナ姿勢決定手段は、収集した電波検出情報により、
現実の通信対象ゾーンが満足なものかどうかを確認す
る。例えば、目論んだ通信対象ゾーン43a内に設置さ
れている電波検出手段45xから電波送受信が不十分で
あるような電波検出情報が収集された場合、アンテナ姿
勢決定手段は、新たなアンテナの姿勢決定を行うことに
なる。この決定による制御情報は、基地局端末5を介し
て当該アンテナのコントロールユニット7に通知され
る。ここでは、説明を簡単にするため、チルト角度のみ
が通知されるものとする。
【0032】コントロールユニット7は、通知内容に従
いチルト角度を調整する。これにより、通信対象ゾーン
43aが破線で示すように変動する。従って、電波検出
情報が変化する。このようにして、電波検出情報の変化
をリアルタイムに見ながら、チルト角度を調整して所望
の通信対象ゾーンを実現することができる。
【0033】基地局Tの局舎内では、周囲状況の変動時
に限らず、アンテナ設置時や保守点検作業時にもアンテ
ナ制御装置1を利用することができる。
【0034】次に、本発明のアンテナ制御装置1をパソ
コン3,3’で実現するための構成について説明する。
アンテナ制御装置に必要なソフトウェアは、例えば、フ
ロッピーディスク9に保存されており、このソフトウェ
アをパソコン3,3’にロードして使用する。また、こ
のソフトウェアを予めフロッピーディスク9からパソコ
ン3,3’にインストールしておいてもよい。このソフ
トウェアを実行することにより、アンテナ制御装置1が
実現される。
【0035】このソフトウェアは、図5に示されるよう
に、主に、姿勢決定プログラム51と通信プログラム5
2と管理プログラム53とからなる。姿勢決定プログラ
ム51は、既に説明したアンテナ姿勢決定手段に相当す
るものである。通信プログラム52は、各基地局へのダ
イヤル機能、通信のプロトコル機能、オペレータを認定
するID機能等を有し、既に説明した通信手段に相当す
るものである。管理プログラム53は、姿勢決定プログ
ラム51による決定内容及び制御結果などの制御履歴を
管理すると共に、その管理内容を表示器やプリンタに出
力し、オペレータの操作を入力するものである。
【0036】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0037】(1)サービスエリア内の通信需要に応じ
て基地局のアンテナの姿勢を制御するようにしたので、
通信需要の高い地域に通信対象ゾーンを移動することが
でき、サービスに支障が生じることが緩和される。
【0038】(2)電話回線を使用する通信手段を備え
ることにより、広域にわたる多数のサービスエリアを集
中管理することが可能となる。
【0039】(3)アンテナの姿勢に対応する通信対象
ゾーンを予め記憶しているので、姿勢調整の都度にサー
ビスエリア内の電界強度測定を行わなくても所望の通信
対象ゾーンを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態による移動体通信にお
けるアンテナ制御システムの構成図である。
【図2】本発明に使用する姿勢調整機構の構成図であ
る。
【図3】本発明に使用するコントロールユニットの構成
図である。
【図4】サービスエリアの平面図である。
【図5】本発明のアンテナ制御装置を実現するソフトウ
ェアの構成図である。
【図6】移動体通信の概念図である。
【図7】基地局が使用するアンテナ装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナ制御装置 2、2a、2b、2c アンテナ 3、3’ パソコン 4 モデム 5 基地局端末 6 姿勢調整機構 7 コントロールユニット 41 サービスエリア 42、T 基地局 43a、43b、43c 通信対象ゾーン S 遠隔制御室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 友彦 東京都千代田区丸の内一丁目6番2号 石 川島播磨重工業株式会社本社別館内 (72)発明者 高橋 尚秀 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 島田 猛 東京都調布市上石原3丁目50番地1 アン テン株式会社内 (72)発明者 大熊 彰 東京都調布市上石原3丁目50番地1 アン テン株式会社内 (72)発明者 竹谷 元二 東京都調布市上石原3丁目50番地1 アン テン株式会社内 (72)発明者 丹野 均 東京都調布市上石原3丁目50番地1 アン テン株式会社内 (72)発明者 斎藤 保之 東京都調布市上石原3丁目50番地1 アン テン株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA03 AA10 AA11 DA02 DA06 DA07 EA02 FA20 FA30 FA32 GA02 GA08 HA05 HA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体通信のサービスエリア内の通信需
    要に応じて基地局のアンテナの姿勢を決定するアンテナ
    姿勢決定手段と、アンテナの姿勢を調整する姿勢調整機
    構が設けられた基地局に対し前記決定に基づくアンテナ
    姿勢の制御情報を通信する通信手段とを備えることを特
    徴とするアンテナ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記アンテナ姿勢決定手段は、アンテナ
    の姿勢に対応する通信対象ゾーンを予め記憶すると共
    に、サービスエリア内の人口流動の情報から通信需要の
    偏りを判定し、サービスエリア内の通信需要の高い地域
    が通信対象ゾーンに入るよう前記記憶を参照してアンテ
    ナの姿勢を決定することを特徴とする請求項1記載のア
    ンテナ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナ姿勢決定手段は、サービス
    エリア内に分散して設置された複数の電波検出手段から
    電波検出情報を収集し、この電波検出情報からアンテナ
    の姿勢調整による通信対象ゾーンを確認することを特徴
    とする請求項1又は2記載のアンテナ制御装置。
  4. 【請求項4】 移動体通信の基地局のアンテナの姿勢を
    決定するプログラムと、アンテナの姿勢を調整する姿勢
    調整機構が設けられた基地局に対しアンテナ姿勢の制御
    情報を通信するプログラムと、前記決定内容及び制御結
    果を管理し、目視可能に出力するプログラムとをコンピ
    ュータが読取り可能に記録したプログラム記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8060146B2 (en) 2006-03-28 2011-11-15 Kyocera Corporation Base station device and base station device installation error detection method
CN111543016A (zh) * 2017-12-21 2020-08-14 索尼公司 无线通信设备、控制设备和控制方法

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