JP2000276105A - 表示装置及び駆動装置 - Google Patents

表示装置及び駆動装置

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JP2000276105A
JP2000276105A JP11083577A JP8357799A JP2000276105A JP 2000276105 A JP2000276105 A JP 2000276105A JP 11083577 A JP11083577 A JP 11083577A JP 8357799 A JP8357799 A JP 8357799A JP 2000276105 A JP2000276105 A JP 2000276105A
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display
block
driving
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driver
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Takayoshi Nagai
孝佳 永井
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロック分割された駆動回路を備える表示装
置において、どのような画像表示時にもブロック化され
たいずれの駆動回路も過負荷とならないようにする。 【解決手段】 表示装置は、その表示セルが第1〜第J
ブロック用駆動回路4b1〜4bJに接続されて第1〜
第J表示ブロックBL1〜BLJに分割された表示パネ
ル5と、入力画像信号から表示ブロックBL1〜BLJ
の各表示率を検出する第1〜第Jブロック用検出回路8
1〜8Jと、上記J個の表示率の内の最大値を検出する
最大値検出回路9と、当該最大値及び上記画像信号を入
力信号とし、上記最大値に基づいて表示パネル5全体の
発光輝度を制御するための信号を含んだドライバ制御信
号を生成する制御回路3と、ドライバ制御信号に基づい
て駆動電源2からの駆動電圧を各表示ブロックBL1〜
BLJに供給する駆動回路4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイパネル(以下、「PDP」とも呼ぶ)等の自発光
型の表示セルを有する表示パネルを備えた表示装置の駆
動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】A.従来の表示装置の全体構成図14
は、例えば特開平6−332397号公報に開示され
る、自動電力制御(APC:Automatic Power Contro
l)機能を有する表示装置の構成を示すブロック図であ
る。図14に示すように、外部表示制御回路1は、表示
信号ないしは画像信号及び当該表示信号に付随する各種
の制御信号を生成して出力する。このとき、画像信号
は、画素数積算回路14に入力される。そして、画素数
積算回路14は、画像信号の中から所定レベルの画素信
号の数を積算して、後述するAPC信号発生回路7に対
して出力する。他方、表示制御信号は、表示タイミング
制御回路6に入力される。表示タイミング制御回路6
は、当該表示制御信号と共にAPC信号発生回路7から
の出力信号を入力信号とし、画面の水平方向及び垂直方
向の走査期間に合わせて表示タイミングを制御するため
の制御信号を生成して、ドライバ4に対して出力する。
なお、以下の説明において、表示タイミング制御回路6
とAPC信号発生回路7とを総称して、図14の表示装
置全体における制御回路3とも呼ぶ。
【0003】ドライバ4は、表示タイミング制御回路6
からの制御信号に基づいて、表示パネル5を駆動するた
めの各種の駆動パルスないしは駆動電圧を生成して出力
する。ドライバ4の出力信号である駆動電圧により表示
パネル5が駆動される。なお、ドライバ4には、外部駆
動電源2において生成された表示動作に必要な駆動電圧
が供給されている。ここでは、表示パネル5として、多
数の自発光型の表示セルがマトリクス状に配列された表
示パネルが適用可能である。
【0004】B.表示パネル5の構造及び駆動方法の具
体例ここで、表示パネル5の一例としての3電極面放電
型の交流型プラズマディスプレイパネル(以下、「AC
型PDP」とも呼ぶ)の構造及びその駆動方法を説明す
る。図15は、3電極面放電型AC型PDP(以下、こ
れを単に「AC型PDP」とも呼ぶ)の斜視図である。
【0005】図15に示すように、AC型PDPでは、
例えばガラスから成る前面基板21と背面基板24とが
放電空間27を介して配置されている。前面基板21の
放電空間27側の表面上に、互いに対を成す帯状の維持
電極Xn(n=1〜N(AC型PDPの行数))及び走
査電極Yn(n=1〜N)が形成されている。両電極X
n,Ynは、前面基板21の上記表面上に形成された透明
電極28と、当該透明電極28の放電空間27側の表面
上に形成された、低抵抗の金属等から成るバス電極29
との2層構造を有する。両電極(対)Xn,Yn及び前面
基板21の上記表面を覆うように、誘電体ないしは誘電
体層22が形成され、当該誘電体層22の放電空間27
側の表面上に保護層23が形成されている。
【0006】他方、背面基板24の放電空間27側の表
面上に、上記電極対Xn,Ynに垂直を成す方向に、帯状
のアドレス電極38が形成されている。なお、アドレス
電極38はAC型PDP全体でM本形成されており、そ
の内の任意の1本を「アドレス電極Am(m=1〜M
(AC型PDPの列数))」とも呼ぶことにする。ま
た、背面基板24の上記表面上には、隣接するアドレス
電極38間に隔壁26が形成されている。そして、アド
レス電極38を覆うように背面基板24の上記表面上
に、蛍光体ないしは蛍光体層25が形成されている。蛍
光体25は、隣接する隔壁26と背面基板24の上記表
面とで以て構成されるU字型溝毎に、赤色(R),緑色
(G)及び青色(B)の各発光色用のものが配置され
る。
【0007】そして、電極対Xn,Ynとアドレス電極A
mとの立体交差点における構造で以てマトリクス(n,
m)の位置の表示セルである「発光セルないしは放電セ
ル」が規定され、赤色(R),緑色(G)及び青色
(B)の各発光色用の発光セルで以て「画素」が構成さ
れる。なお、蛍光体25が上記U字型溝の内壁面全体に
形成された構造や、アドレス電極38と蛍光体25との
間に絶縁層が形成された構造を有するAC型PDPもあ
るが、いずれのAC型PDPであっても基本動作又は駆
動方法に大差はない。
【0008】ここで、図15に示す構造を有するAC型
PDPの駆動方法の一例を、図16に示すタイミングチ
ャートを用いて説明する。図16は、サブフィールド階
調法による1サブフィールド期間の駆動方法を示すタイ
ミングチャートであり、例えば特開平7−160218
号公報又は日本国特許第2772753号の公報に開示
される。図16中の(a),(b)及び(c)〜(e)
はそれぞれはアドレス電極Am,維持電極Xn(後述のよ
うにN本が共通に接続されて駆動される),走査電極Y
1,Y2,YNに印加される駆動パルスのタイミングチャ
ートである。
【0009】図16に示すように、1サブフィールド
は、(i)直前のサブフィールドの表示履歴として残存
する壁電荷を消去するためのリセット期間と、(ii)本
サブフィールドにおいて表示発光を行わせる発光セルに
壁電荷を形成する(蓄積させる)ためのアドレス期間
と、(iii)アドレス期間において壁電荷が形成(蓄
積)された発光セルに維持放電を生じさせて表示発光を
行うための維持放電期間ないしは維持期間とに分けられ
る。
【0010】リセット期間では、維持電極Xnに全面書
込パルス30を印加して、当該パルス30の立上がり時
に全発光セルにおいて放電を発生させる。この全面書込
パルスは「プライミングパルス」と呼ばれる場合もあ
る。そして、全面書込パルス30の立下がり時に自己消
去放電を生起させて、全発光セル内の壁電荷の消去を行
う。
【0011】引き続くアドレス期間において、走査電極
Y1〜YNに順次に印加する走査パルスないしはスキャン
パルス32と同期させて、アドレス電極A1〜AMに、
(ディジタル)画素信号ないしは画像データに基づくア
ドレスパルス31を印加する。かかる電圧印加によっ
て、表示点灯させるべき発光セルにアドレス放電を生起
して、壁電荷を生成・蓄積させる。
【0012】そして、維持放電期間において、全ての走
査電極Y1〜YNと全ての維持電極X1〜XNとの間に、即
ち、全電極対Xn,Yn間に交互に維持パルス33を印加
する。これによって、上記アドレス放電が生じた発光セ
ルにおいてのみ、維持パルス33の立ち上がり直後に維
持放電が発生する。維持パルス33は、各サブフィール
ドに基づいた回数だけ印加されて、AC型PDPの表示
発光を成す。なお、1秒間当たりに維持電極と走査電極
とのそれぞれに印加される維持パルスの個数を「維持周
波数」と呼ぶ。
【0013】C.ドライバ4の構成及び動作 次に、既述の図14に示す表示装置中の表示パネル5と
して上述の3電極面放電型のAC型PDPを適用した場
合における、同装置中のドライバ4を図17を用いて説
明する。
【0014】図17に示すように、かかる場合のドライ
バ4は、アドレスドライバ40,Xドライバ41及びY
ドライバ42から構成され、各ドライバ40,41,4
2は、アドレス電極A1〜AM,維持電極X1〜XN,走査
電極Y1〜YNに既述の図16に示す各駆動パルスを印加
する。なお、全維持電極X1〜XNは共通に接続されてX
ドライバ41に接続される。
【0015】Yドライバ42は、更にY共通ドライバ4
3及びY個別ドライバ44により構成されている。Y共
通ドライバ43は、図16の駆動パルスの内で複数の走
査電極に対して同時に印加するパルス、例えば維持パル
ス33等を生成し、配線DK,DAを介して接続された
Y個別ドライバ44に対して出力する。Y個別ドライバ
44は、例えば5個の第1〜第5走査ドライバIC44
1〜445から構成されており、それぞれの走査ドライ
バIC441〜445には複数本の走査電極が接続され
ている。このとき、各走査ドライバIC1個が受け持つ
表示パネルの範囲を1つの表示ブロックと考えると、図
17中の表示パネル5は、図18に示すように、それぞ
れが第1〜第5走査ドライバIC441〜445に接続
された、5個の表示ブロックBL51〜BL55に分割
される。
【0016】ここで、Yドライバ42を成すY共通ドラ
イバ43及びY個別ドライバ44の内部回路の一例を図
19を用いて説明する。図19に示すように、Y共通ド
ライバ43は、その一端が出力電圧Vsの電源に接続さ
れたスイッチ素子430の他端が、その一端が接地され
たスイッチ素子431の他端,ダイオードD43のカソ
ード端子及びスイッチ素子434の一端に接続されてい
る。ダイオードD43のアノード端子は、スイッチ素子
432を介して出力電圧(−Vsc)の電源に接続され
ていると共に、配線DKを介してY個別ドライバ44に
接続されている。また、スイッチ素子434の他端は、
スイッチ素子433を介して出力電圧(−Vy)(な
お、(−Vy)<(−Vsc)である)の電源に接続さ
れると共に、配線DAを介してY個別ドライバ44に接
続されている。なお、各スイッチ素子430〜434
は、バイポーラトランジスタ,電界効果トランジスタ
(FET),絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IG
BT)等より成る。
【0017】他方、Y個別ドライバ44は、基本的に、
それぞれが同一の構成を有し、各走査電極Y1〜YNに接
続された複数の回路から成る。詳細には、図19に示す
ように、走査電極Yn(n=1〜N)には、ダイオード
D44anのアノード端子及びスイッチ素子SW44an
の一端並びにダイオードD44bnのカソード端子及び
スイッチ素子SW44bnの一端が接続されている。そ
して、ダイオードD44anのカソード端子及びスイッ
チ素子SW44anの他端は共通に配線DKに接続され
ている一方、ダイオードD44bnのアノード端子及び
スイッチ素子SW44bnの他端は共通に配線DAに接
続されている。なお、各スイッチ素子SW44an,S
W44bn(n=1〜N)は、上述のスイッチ素子43
0〜434と同様に、バイポーラトランジスタ等から成
る。一般的に、スイッチ素子SW44an,SW44bn
及びダイオードD44an,D44bnは、走査ドライバ
IC(図17における第1〜第5走査ドライバIC44
1〜445に相当)として集積化されている。このと
き、スイッチ素子SW44an,SW44bnとしての上
記トランジスタの集積化に伴って形成される寄生ダイオ
ードをそのままダイオードD44an,D44bnとして
利用する場合もある。
【0018】次に、図19に示すYドライバ42におけ
る駆動パルス生成動作の具体例として、図16中のスキ
ャンパルス32を生成して各走査電極Ynへ供給する際
の動作を説明する。かかる動作では、まず、スイッチ素
子430,431及び434をOFF状態にし、スイッ
チ素子432及び433をON状態にすると共に、スイ
ッチ素子SW44an(n=1〜N)は全てON状態に
し、スイッチ素子SW44bn(n=1〜N)は全てO
FF状態にする。これにより、配線DKに電圧(−Vs
c)が出力され、配線DAに電圧(−Vy)が出力され
る。このとき、走査電極Y1〜YNには電圧(−Vsc)
が供給される(図16参照)。そして、かかる状態にお
いて、スイッチ素子SW44bn(n=1〜N)を順次
にON状態にしていき、これに同期させて、対応するス
イッチ素SW44anをOFF状態にすることによっ
て、各走査電極Y1〜YNに順次に電圧(−Vy)を有す
るスキャンパネル32が印加される。
【0019】これに対して、図16中の維持パルス33
を走査電極Ynに供給する場合には、まず、スイッチ素
子432及び433をOFF状態にし、スイッチ素子4
34をON状態にする。このとき、全てのスイッチ素子
SW44an及びSW44bn(n=1〜N)はON状態
であってもOFF状態であっても構わない。この状態に
おいて、スイッチ素子430及び431を交互にON状
態にすることによって、走査電極Y1〜YNに同時に電圧
Vsの維持パルス33が印加される。なお、図19中に
は、維持パルス33が電圧値0から電圧値Vsへ立ち上
がるときの電流経路を実線矢印で示すと共に、電圧値V
sから電圧値0に立ち下がるときに電流経路を破線矢印
で示している。即ち、維持パルス33の立上がり時に
は、スイッチ素子430,434,配線DA及びダイオ
ードD44bnを介して走査電極Ynに電流が流れ込む一
方、同パルス33の立下がり時には、走査電極Ynから
ダイオードD44an,ダイオードD43及びスイッチ
素子431を介して接地電位に向かって電流が流れる。
【0020】このとき、維持パルス33の印加期間であ
る維持期間では、Y個別ドライバ44内の全てのスイッ
チ素子SW44an及びSW44bn(n=1〜N)は、
同パルス33の走査電極Ynへの供給動作に関与してい
ないが、ダイオードD44an及びD44bn(n=1〜
N)に駆動電流が流れるので、ダイオードD44an及
びD44bnの内部において電力損失が発生する。
【0021】D.APC動作 次に、APC動作の説明をする。図14に示す画素数積
算回路14は、所定期間、例えば1垂直走査期間に与え
られる画像信号の中から所定レベルの画素信号の数を積
算する。このとき、階調表示を行う場合には、画素信号
の数に階調に基づく重み付けを行った値を積算する。そ
して、APC信号発生回路7は、この積算画素数に基づ
いて、表示パネル5の駆動周波数を変更する。例えば積
算画素数が増大するにつれて、APC信号発生回路7
は、駆動周波数(表示パネル5がAC型PDPである場
合は維持周波数)を減ずるように制御する。ここで、外
部駆動電源2からドライバ4に供給される駆動電流の大
きさは積算画素数又は表示率(ここでは全表示セル中の
発光している表示セルの割合)と駆動周波数との双方に
略比例することに鑑みれば、積算画素数又は表示率が増
大した場合であっても、上述の駆動周波数の低減によっ
て、駆動電流、従って消費電力を一定値以下に制御する
ことができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述の従来の表
示装置では、表示パネル5の画面の一部に集中的な画像
表示がなされたときに、ドライバ4を成す駆動回路に過
大な負荷がかかってしまう場合がある。このため、従来
の表示装置は、上記過大な負荷を回避するために表示時
の発光輝度を十分に高く設定できなかったり、上記過大
な負荷によって駆動回路に不具合が発生したり(信頼性
が低下したり)するという問題を有している。この問題
点を図20及び図21を用いて詳述する。
【0023】図20は、従来の表示装置におけるAPC
動作に関して、表示率と駆動周波数(同図20中の
(a))又は消費電力(同(b))との関係を説明する
ための図である。従来の表示装置におけるAPC動作
は、図20中の(a)に示すように例えば表示率が33
%を超えた場合に駆動周波数を表示率に反比例して低下
させることにより、図20中の(b)に示すように表示
装置全体の消費電力が一定値以下となるように制御を行
っている。
【0024】ここで、既述の表示パネルのブロック分割
の模式図である図21に示すように、表示パネルのブロ
ックBL52(即ち、第2走査ドライバIC442が接
続されている表示ブロック)が最高階調である白色表示
であり、且つ、その他のブロックBL51及びBL53
〜BL55が黒色表示であるようなパターンが表示され
た場合を考える。このとき、表示パネル全体としての表
示率は20%であるため、APC動作による駆動周波数
抑制動作は実行されず、図20中の(a)に示すよう
に、表示パネルの駆動周波数は最高駆動周波数f1のま
まである。ところが、ブロックBL52における表示率
は100%であり、第2走査ドライバIC442には駆
動電流が集中的に流れる。既述のように、維持放電期間
中はY個別ドライバ44内の全スイッチ素子SW44a
n,SW44bn(n=1〜N)はスイッチング動作を行
っていないが、その内部に電流が通過するため電力損失
が発生する。各走査ドライバICでの電力損失は当該I
Cが接続された表示ブロックにおける表示率と駆動周波
数とにほぼ比例することに鑑みれば、上述の表示パター
ン(図21参照)の場合、第2走査ドライバIC442
では、ブロックBL52の表示率が100%であること
及び駆動周波数が最高駆動周波数f1であることに起因
して、非常に大きな電力が集中的に消費される。
【0025】一般的に集積化された走査ドライバICの
電力損失許容値は低い(例えば1W/パッケージ)の
で、電力損失が過大である場合には動作の不具合等が生
じ易い。このような事態を回避するためには、最高駆動
周波数f1自体を低下させることが考えられるが、かか
る場合には駆動周波数に比例して発光輝度が低下すると
いう表示品質上の問題が惹起されてしまう。
【0026】そこで、本発明は、どのような画像表示を
行った場合であっても、いずれの表示ブロック用の駆動
回路も過負荷状態とならない表示装置又は表示パネルの
駆動装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1に記載の
発明に係る駆動装置は、複数の表示セルを有し、前記複
数の表示セルが複数の表示ブロックにブロック化された
表示パネルを駆動するための駆動装置であって、前記複
数の表示ブロックの各々の表示率を検出するブロック別
表示率検出手段と、前記複数の表示ブロックの各々の前
記表示率に基づいて、前記表示パネル全体の発光輝度を
制御する信号を生成して出力する制御手段と、それぞれ
が前記複数の表示ブロックの内の少なくとも1つの表示
ブロックに対して設けられて所定の表示ブロックに属す
る表示セルを駆動する複数の駆動部を有し、前記発光輝
度制御信号に基づいて前記表示パネルを駆動する表示パ
ネル駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0028】(2)請求項2に記載の発明に係る駆動装
置は、請求項1に記載の駆動装置であって、前記各表示
率の内の最大値を検出する最大値検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記各表示率の内の前記最大値に基づ
いて前記発光輝度制御信号を生成することを特徴とす
る。
【0029】(3)請求項3に記載の発明に係る駆動装
置は、請求項2に記載の駆動装置であって、前記表示パ
ネル全体の表示率である全表示率を検出する全表示率検
出手段を更に備え、前記制御手段は、前記全表示率と前
記複数の表示ブロックの各々の前記表示率の内の前記最
大値との双方に基づいて前記発光輝度制御信号を生成す
ることを特徴とする。
【0030】(4)請求項4に記載の発明に係る駆動装
置は、請求項1に記載の駆動装置であって、前記複数の
表示ブロックの各々の前記表示率に基づいて、前記複数
の駆動部の各々の温度を予測するブロック別温度予測手
段と、前記ブロック別温度予測手段によって予測された
温度データの内から最大値を検出する最大値検出手段と
を更に備え、前記制御手段は、前記最大値検出手段が出
力する前記最大値のデータに基づいて前記発光輝度制御
信号を生成することを特徴とする。
【0031】(5)請求項5に記載の発明に係る表示装
置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の前記駆動装置
と、前記駆動装置によって駆動される表示パネルとを備
えることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、従来の表示装置又は各実施の形態に係る表示装
置において同等の構成要素には同一の符号を付して、そ
れぞれの詳細な説明を援用する。
【0033】<実施の形態1>図1は、実施の形態1に
係る表示装置の全体構成を模式的に示すブロック図であ
る。図1に示すように、本表示装置は、プラズマディス
プレイパネル(PDP)やエレクトロルミネセント(E
L:electroluminescent)ディスプレイパネル等の自発
光型表示セル(図示せず)を有する表示パネル5と、画
像信号制御回路1と、制御回路(制御手段)3と、駆動
回路(表示パネル駆動手段)4と、駆動電源2と、本装
置の特徴であるブロック別表示率検出回路(ブロック別
表示率検出手段)8及び最大値検出回路(最大値検出手
段)9とを備える。
【0034】駆動回路4は、表示パネル5が例えばPD
Pである場合(このとき、「PDP5」とも呼ぶ)に
は、既述の図17に示すアドレスドライバ40,Xドラ
イバ41,Yドライバ42等のPDPの表示セルである
発光セルないしは放電セルを駆動するドライバが該当す
る。ここでは、図1に示すように、駆動回路4が、表
示パネル5全体に対して共通に印加する駆動パルスを生
成して出力する共通駆動回路4aと、J個(Jは2以
上の整数)のブロックとしての第1表示ブロックBL1
(後述する)用の駆動部である駆動回路(以下、単に
「第1ブロック用駆動回路」とも呼ぶ)4b1〜第Jブ
ロック用駆動回路4bJより成るブロック別駆動回路4
bとから構成される場合を一例として挙げて説明する。
第1〜第Jブロック用駆動回路4b1〜4bJの各ブロ
ックは、例えば図17のY個別ドライバ44における第
1〜第5走査ドライバIC441〜445に相当する。
なお、以下の説明において、J個の第1〜第Jブロック
用駆動回路4b1〜4bJの内の任意の1つの回路を
「第jブロック用駆動回路4bj」(j=1〜J)と呼
ぶことにする。
【0035】このとき、表示パネル5の複数の表示セル
は第1〜第Jブロック用駆動回路4b1〜4bJのいず
れかに接続された、第1表示ブロック(以下、単に「第
1ブロック」とも呼ぶ)BL1〜第J(表示)ブロック
BLJにブロック分割されている。即ち、J個の表示ブ
ロックBL1〜BLJの内の任意の1つのブロックを
「第j(表示)ブロックBLj」と呼ぶとき、第jブロ
ックBLj(に属する表示セル)は第jブロック用駆動
回路4bjに接続されて駆動される。以下に、本表示装
置の駆動方法を説明することにより当該装置の全体構成
を詳述する。
【0036】図1に示すように、TV信号やパーソナル
コンピューターのディスプレイ信号等の各種の映像信号
は、まず画像信号制御回路1に入力される。画像信号制
御回路1は、映像信号を、その種類毎に、同期分離,ビ
デオ復調,YC分離,A/D変換,逆ガンマ補正等を実
施して、例えば赤(R),緑(G)及び青(B)の各
8bitのディジタル画素信号ないしは画像データ,
垂直同期信号,水平同期信号及びドットクロックの組み
合わせによる制御信号等から成る、一定の信号形式の画
像信号に変換する。そして、当該画像信号をブロック別
表示率検出回路8及び制御回路3に対して出力する。
【0037】図1に示すように、ブロック別表示率検出
回路8は、第1〜第J表示ブロックBL1〜BLJのそ
れぞれに対応した(従って、第1〜第Jブロック用駆動
回路4b1〜4bJのそれぞれに対応した)、第1表示
ブロックBL1用の表示率検出回路(以下、単に「第1
ブロック用検出回路」とも呼ぶ)81〜第Jブロック用
検出回路8J(J個の検出回路81〜8Jの内の任意の
1つの回路を「第j表示ブロック用表示率検出回路8
j」又は「第jブロック用検出回路8j」と呼ぶことに
する)を備える。上記画像信号は、第1〜第Jブロック
用検出回路81〜8Jのそれぞれに入力される。このと
き、第jブロック用検出回路8jは、受信した画像信号
の内で第j表示ブロックBLjに関する画素信号ないし
は画像データのみを抽出して、当該抽出された画像デー
タに基づいて第j表示ブロックBLjにおける表示率
(従って、第jブロック用駆動回路4bjの負荷量)を
検出する。そして、検出結果である表示率に関するデー
タ(以下、単に「表示率データ」とも呼ぶ)を最大値検
出回路9に対して出力する。
【0038】ここで、第jブロック用検出回路8jの構
成及び動作の一例を、図2に示す模式的なブロック図を
用いて説明する。図2に示すように、第jブロック用検
出回路8jは、加算器8ajと、当該加算器8ajの出
力信号が入力されるDフリップフロップ等のレジスタ8
bjとを備える。まず、第j表示ブロックBLjの表示
率の検出動作前に(例えば垂直同期期間(1V期間)に
1回)レジスタ8bjにリセット信号を入力して、レジ
スタ8bjの内容をリセットする。そして、加算器8a
jは、レジスタ8bjの出力信号(出力データ)と、画
像信号の内のkビット(例えば8ビット)のディジタル
画素信号ないしは画像データとを入力信号として、両者
を順次に積算する。このとき、垂直同期期間内の第j表
示ブロックBLjの画素信号に対応する時間の間だけ加
算器8ajにイネーブル信号ないしは許可信号を入力す
ることによって、加算器8ajは、第j表示ブロックB
Ljの画像データのみを抽出して積算していく。以上の
構成及び動作により、第jブロック用検出回路8jは、
垂直同期期間における第j表示ブロックBLjに属する
表示セルの内の発光状態にある表示セルの個数を検出
(積算)することができる。さて、上記発光状態にある
表示セルの個数を、既知であり且つ一定値である第j表
示ブロックBLjに属する全表示セルの個数で除算する
ことにより第j表示ブロックBLjの「表示率」を算出
可能であることに鑑みれば、上記発光状態にある表示セ
ルの個数を以て第j表示ブロックBLjの「表示率」と
呼ぶことができる。なお、かかる点は、後述する表示パ
ネル5全体における「全表示率」についても同様であ
る。レジスタbjは、積算結果である表示率データを第
jブロック用検出回路8jの出力信号として最大値検出
回路9(図1参照)に対して出力すると共に、上述のよ
うに加算器8ajに対しても出力する。
【0039】ブロック別検出回路8から出力されたJ個
の表示率データを入力信号とする最大値検出回路9は、
上記J個の表示率データの内の最大値(以下、「最大ブ
ロック表示率」とも呼ぶ)を検出して、制御回路3に対
して出力する。最大値検出回路9として、複数のデータ
の中から最大値を抽出する演算・処理を実施しうるマイ
クロコンピュータやロジック回路等が適用可能である。
【0040】制御回路3は、画像信号制御回路1からの
画像信号及び最大値検出回路9からの最大ブロック表示
率データを入力信号とし、かかる入力信号に基づいてド
ライバ制御信号を生成して駆動回路4に対して出力す
る。特に、本表示装置の制御回路3が生成する上記ドラ
イバ制御信号は、最大ブロック表示率(データ)に基づ
いて表示パネル5全体の発光輝度ないしは表示輝度を制
御するための発光輝度制御信号を含んでいる。ここで
は、表示パネル5としてPDPが適用された場合におけ
る発光輝度の制御の一例を図3を用いて説明する。な
お、PDPの発光輝度と駆動周波数(サブフィールド階
調法では維持パルスの数に相当)とは比例関係にあるた
め、PDP5における発光輝度の制御は、駆動周波数の
制御(従って、駆動電流の制御)によって可能である
(このように、本表示装置の表示パネル5として、駆動
電流と表示率とが相関する(例えば比例する)自発光型
の表示セルを有する表示パネルが用いられる)。
【0041】図3中の(a)は、本表示装置における最
大ブロック表示率とPDPの駆動周波数との関係を模式
的に示す図であり、同図中の横軸は最大ブロック表示率
(0〜100%)を示し、縦軸は表示パネル5の全体
(即ち、全表示ブロックBL1〜BLJ)に供給する駆
動パネルの駆動周波数を最大駆動周波数を1とする相対
値(0〜1)で以て示している。最大ブロック表示率が
100%のときには、第1〜第J表示ブロックBL1〜
BLJの内の少なくとも1つの表示ブロックの表示率が
100%の状態、即ち、当該ブロック内の全ての表示セ
ルが最高階調で点灯している状態にある。
【0042】図3中の(a)に示すように、本表示装置
の制御回路3は、最大ブロック表示率が所定値r以下の
ときには駆動周波数を一定値(最大駆動周波数)に制御
する一方、上記所定値rよりも大きいときには駆動周波
数を最大ブロック表示率に反比例するように制御する。
このような周波数制御下における最大ブロック表示率と
ブロック別駆動回路4bでの電力損失(即ち、同回路4
b内で消費される電力)の最大値との関係を図3中の
(b)に示す。このとき、各ブロック用駆動回路4b1
〜4bJにおける電力損失は当該表示ブロックにおける
表示率と駆動周波数との積にほぼ比例する点に鑑みれ
ば、制御回路3による上述の駆動周波数の制御によっ
て、最大ブロック表示率が上記所定値rよりも大きい場
合であっても上記電力損失を一定値Pmax以下に制御
することができる。
【0043】次に、制御回路3の構成の一例を図4に示
す。図4に示すように、制御回路3は、画像信号を入力
信号とする画像データ並べ替え回路3aと、最大ブロッ
ク表示率データを入力信号とする駆動周波数決定回路3
bと、画像データ並べ替え回路3a及び駆動周波数決定
回路3bの各出力信号を受信して上記ドライバ制御信号
を生成して出力するシーケンス制御回路3cとから成
る。
【0044】画像データ並べ替え回路3aは、例えば図
4中に図示しないフレームメモリとロジック回路とで構
成され、入力画像信号をPDP5の駆動方法(例えばサ
ブフィールド階調法)や駆動回路4(図1参照)に適合
するように、画像信号中の画素信号ないしは画像データ
を並べ替える。
【0045】他方、周波数決定回路3bは例えばマイク
ロコンピュータやロジック回路等により構成され、最大
ブロック表示率データに基づいて上述の駆動周波数(最
終的に各サブフィールドにおける維持パルスの数)を決
定・制御して、駆動周波数データとして出力する。
【0046】そして、例えば駆動シーケンスが格納され
たROMやロジック回路により構成されるシーケンス制
御回路3cは、駆動回路4(図1参照)がPDP5(の
各電極)に対して供給する駆動パルス(例えば図16に
示す各パルス)に関するドライバ制御信号を生成する。
このとき、PDP5の維持電極及び走査電極に印加され
る維持パルスの数ないしは駆動周波数の生成のために、
上記駆動周波数データを用いる。また、アドレスパルス
の制御信号の生成のために、上述の並べ替えられた画素
信号ないしは画像データを用いる。
【0047】そして、図1に示すように、上記ドライバ
制御信号を入力信号とする共通駆動回路4a並びに上記
ドライバ制御信号及び共通駆動回路4aからの出力信号
を入力信号とするブロック別駆動回路4bが、駆動回路
4に供給される駆動電源2からの駆動電圧を制御して、
PDP5の各電極に上記駆動周波数を有する維持パルス
等の所定の駆動パルスを印加する。以上の動作により、
PDP5の表示セルにおいて表示発光が実行されて、本
表示装置の表示画像が得られる。
【0048】このように、本実施の形態1に係る表示装
置によれば、最大ブロック表示率に基づいて表示パネル
5全体の発光輝度(PDPにおける駆動周波数)を制御
する。このため、第1〜第J表示ブロックBL1〜BL
Jの内の少なくとも1つの表示ブロックに集中的な画像
表示を実行する場合であっても、従来の表示装置のよう
な不具合が生じない。即ち、そのような画像表示を行っ
た場合であっても、ブロック別駆動回路4bを成す第1
〜第Jブロック用駆動回路4b1〜4bJのいずれの回
路も過負荷状態にならないので、各ブロック用駆動回路
4b1〜4bJの安定的な動作を確保することができる
(同回路の信頼性を向上させることができる)。
【0049】換言すれば、各ブロック用駆動回路4b1
〜4bJの耐電力値を低減しても同回路4b1〜4bJ
の信頼性を低下させることが無い。このため、各ブロッ
ク用駆動回路4b1〜4bJの回路規模、即ち、ブロッ
ク別駆動回路4b又は駆動回路4の規模を小さくするこ
とができるので、従来の表示装置における同回路よりも
低コスト化,軽量化を推進することができる。
【0050】加えて、本表示装置では、従来の表示装置
のように駆動回路の安定的な動作を確保するために最高
駆動周波数を制限又は低減する必要が無い。逆に、駆動
回路4の信頼性を低下させることなく最高駆動周波数を
より高く設定することが可能であるので、表示パネル5
の発光輝度をより増大させることができる。
【0051】なお、表示画像の一般的な特性上、各表示
ブロックの表示率がフィールド毎に大きく変化し続ける
ことはほとんど無いため、最大値検出回路9における最
大ブロック表示率の検出動作は、必ずしも全てのフィー
ルドにおいて実行する必要は無く、例えば数フィールド
に1回の割合で実行しても良い。
【0052】また、上述の説明では、駆動回路4を複数
の駆動部としてブロック化する場合の一例として図17
に示す第1〜第5走査ドライバIC441〜445のよ
うに走査ドライバIC毎に分割する場合を述べたが、駆
動部のブロック化は、かかる形態に限られない。即ち、
上記複数の駆動部(ブロック化された駆動回路)のそれ
ぞれが表示パネルの表示セルの内の一部分ずつを分担し
て受け持って駆動し、且つ、各駆動部における電力損失
が当該分担する表示ブロックの表示率に依存している限
り、他の形態のブロック分割を行っても良い。例えば維
持パルスを発生する回路を複数にブロック分割した上で
当該各ブロックの回路が表示パネルの一部分ずつを駆動
する場合には、そのように分割された各維持パルス発生
回路を1つのブロック、即ち、駆動部として捉えること
ができる。なお、かかる場合の具体例を実施の形態4と
して後述する。また、例えば第1ブロック用駆動回路4
b1と共通駆動回路4a,第2ブロック用駆動回路4b
2と共通駆動回路4a,・・・のように第1〜第Jブロ
ック用駆動回路4b1〜4bJのそれぞれに共通駆動回
路4aを加えた構成(このとき、各構成を「駆動部」と
呼ぶことができる)で以てブロック化しても良い。
【0053】更に、複数の走査ドライバICチップが同
一の金属基板に搭載された構造(COM(Chip On Meta
l)構造)の場合には、上記複数の走査ドライバICが
熱的に結合されるので、当該熱的に結合された複数の走
査ドライバICをまとめて1つのブロックないしは駆動
部として取り扱っても良い。
【0054】ここで、PDP等の表示パネルをブロック
化した上で表示ブロック毎に輝度信号レベルを制御する
という平面表示装置及びその駆動方法が、特開平7−2
10109号公報に提案されている。当該駆動方法は、
集中的な表示画像に起因した表示パネル内の温度分布を
低減して、表示パネルを構成するガラス板の変形や歪み
を防止することを目的としている。これに対して、実施
の形態1に係る表示装置及び駆動方法は、ブロック分割
された駆動回路の過負荷状態を回避して安定的な動作を
確実に実現するための技術である。このような目的ない
しは着眼点の違いに起因して、両者の間には以下の
(i)〜(iv)の相違が存在する。
【0055】(i)まず、上記公報に開示される表示装
置では、表示パネル内の温度分布を画像表示における白
ピークとして検出するので、任意のブロック化が適用さ
れる。これに対して、実施の形態1に係る表示装置で
は、上述のように駆動回路の構成単位に基づいてブロッ
ク化される点において両者は異なる。
【0056】(ii)更に、上記公報に開示される表示装
置では、任意の表示ブロックの発光輝度がその周囲の表
示ブロックに対して高い状態が所定時間に亘って継続的
に発生したことを検出して発光輝度を調整するのに対し
て、実施の形態1に係る表示装置では、上述の表示ブロ
ック毎の各表示率の最大値を検出して、当該最大値に基
づいて表示パネルの発光輝度を制御している。
【0057】(iii)特に、上記公報に開示される表示
装置では、周囲よりも輝度の高い表示ブロックの輝度を
低減するのに対して、実施の形態1に係る表示装置で
は、表示パネル全体の輝度を制御する点において、両者
の間に大きな相違が存在する。
【0058】(iv)また、上記(i)〜(iii)で述べた
駆動方法の相違に起因して、両表示装置の構成自体に差
異が認められる。例えば、上記公報に開示される表示装
置は、実施の形態1に係る表示装置が備える最大値検出
回路を有していないし、逆に、実施の形態1に係る表示
装置は、上記公報に開示される表示装置が備える周辺ブ
ロック状況判断手段を有していない。
【0059】<実施の形態2>さて、上述の実施の形態
1に係る表示装置は、ブロック別駆動回路4bの第1〜
第Jブロック用駆動回路4b1〜4bJの内のいずれか
の電力損失が所定値を越えたときに発生する同回路の不
都合を回避するには、非常に有用である。ところが、上
記回路の不都合は、(たとえ電力損失が上記所定値を越
えなくても)電力損失が高い状態が数秒〜数分間程度継
続した場合にも生じうる。即ち、上記駆動回路における
電力損失(値)の履歴と当該回路を構成する各素子の熱
特性(熱容量や、外界への熱抵抗等)とによって決まる
素子の温度が所定値を超えたときに、上記不都合が発生
する場合がある。そこで、実施の形態2では、そのよう
な場合に生じうる不都合に対応可能な表示装置を説明す
る。
【0060】図5に、実施の形態2に係る表示装置の全
体構成の模式的なブロック図を示す。図5と既述の図1
とを比較すると分かるように、本表示装置は、ブロック
別表示率検出回路8と最大値検出回路9との間に設けら
れた、第1ブロック用駆動回路4b1用(第1表示ブロ
ックBL1用と捉えることも可能である)の温度予測回
路(以下、単に「第1ブロック用予測回路」とも呼ぶ)
151〜第Jブロック用予測回路15J(このJ個の内
の任意の1つを「第jブロック用予測回路15j」と呼
ぶことにする)から成るブロック別温度予測回路(ブロ
ック別温度予測手段)15を更に備える。具体的には、
第j(j=1〜J)ブロック用予測回路15jは、第j
ブロック用検出回路8jからの出力信号である第j表示
ブロックBLjの表示率データを入力信号とし、その履
歴を用いて第jブロック用駆動回路4bjの温度、特
に、同回路4bjを構成する素子の内で最も過負荷に弱
い素子の温度を予測する。そして、その予測結果のデー
タを最大値検出回路9に対して出力する。
【0061】このとき、第1〜第Jブロック用予測回路
151〜15Jのそれぞれは、簡易的には、RC積分回
路等の時定数回路や同時定数回路と等価な時定数演算回
路(例えばマイクロコンピュータ)で以て構成すること
ができる。かかる構成により、第jブロック用駆動回路
4bjの温度は、第jブロック用予測回路15jによる
表示率の時間積分、即ち、表示率の履歴で以て予測可能
である。
【0062】そして、最大値検出回路9は、入力された
第1ブロック用予測回路151〜第Jブロック用予測回
路15Jからの上記各予測温度データとしての表示率の
時間積分値の内から最大値を検出(抽出)して、制御回
路3に対して出力する。実施の形態2に係る制御回路3
では、実施の形態1に係る制御回路3における最大ブロ
ック表示率に基づく発光輝度の制御と同様に、上記予測
温度の最大値に基づいて表示パネル5の発光輝度(PD
Pの場合には、駆動周波数)を制御するためのドライバ
制御信号を生成して出力する。
【0063】このように、実施の形態2に係る表示装置
によれば、各ブロックの瞬時の表示率ではなく、各表示
ブロックの表示率の履歴から求められる各ブロック用駆
動回路の温度の予測値の内の最大値に基づいて表示パネ
ル5全体の発光輝度(又は駆動周波数)を制御する。こ
のため、従来の表示装置及び実施の形態1に係る表示装
置と比較して、駆動回路が安定的な動作領域にあるか否
かをより高い精度で(よりきめ細やかに)判定すること
ができる。従って、駆動回路4の信頼性をより向上可能
である。更に、より高い発光輝度を設定した場合であっ
ても、駆動回路の信頼性を確保することができる。
【0064】<実施の形態3>図6は、実施の形態3に
係る表示装置の全体構成を模式的に示すブロック図であ
る。本表示装置は、図1に示す実施の形態1に係る表示
装置に対して、ブロック別表示率検出回路8とは別個
に、表示パネル5の画面全体における表示率(全表示
率)を検出する全表示率検出回路(全表示率検出手段)
14を更に備える。全表示率検出回路14は、画像信号
制御回路1の出力信号である画像信号を入力信号とし、
全表示率(データ)を検出して制御回路3に対して出力
する。全表示率検出回路14は、例えば既述の図2に示
す各表示ブロック用表示率検出回路と同等の回路を更に
準備して、垂直同期期間中を通してイネーブル信号を与
え続けることにより実現可能であるし、また、その他の
積算回路であっても構わない。
【0065】そして、実施の形態3に係る制御回路3
は、入力された最大ブロック表示率と全表示率との両方
のデータに基づいて、表示パネル5の発光輝度を制御す
るためのドライバ制御信号を生成して出力する。このと
き、制御回路3は、第1〜第Jブロック用駆動回路4b
1〜4bJの全回路の消費電力が所定値以下となり、且
つ、表示装置全体の消費電力が所定値以下となるように
表示パネル5の発光輝度を制御するためのドライバ制御
信号を生成する。即ち、本表示装置は、ブロック単位及
び表示装置(又は表示パネル)全体の消費電力を所定値
以下に制限するためのAPC機能を有している。
【0066】ここでは、表示パネル5としてPDPが適
用された場合における発光輝度の制御の一例を図7を用
いて説明する。図7中の(a)は、本表示装置における
全表示率とPDPの駆動周波数との関係を模式的に示す
図であり、同図7中の(b)は最大ブロック表示率と同
駆動周波数との関係を模式的に示す図である。図7中の
(a)及び(b)の各縦軸は、PDPの駆動周波数を最
大駆動周波数を1とする相対値(0〜1)で以て示し、
各横軸は全表示率又は最大ブロック表示率(0〜100
%)で以て示している。
【0067】図7中の(a)に示す全表示率と駆動周波
数との関係は、表示装置又はPDP5全体の消費電力の
制限値に基づいて規定され、全表示率が(a-1)所定値
r1以下のときには駆動周波数は最大駆動周波数に等し
く(相対値1)、(a-2)上記所定値r1よりも大きい
ときには駆動周波数は全表示率に反比例する。他方、同
図7中の(b)の最大ブロック表示率と駆動周波数との
関係は、第1〜第Jブロック用駆動回路4b1〜4bJ
の各許容電力損失に基づいて規定され、最大ブロック表
示率が(b-1)所定値r2以下のときには駆動周波数は
最大駆動周波数に等しく(相対値1)、(b-2)上記所
定値r2よりも大きいときには駆動周波数は全表示率に
反比例する。
【0068】このとき、PDPの表示動作において、例
えば全表示率ra(このとき、図7の(a)の関係によ
り求められる駆動周波数を周波数faとする)であり、
且つ、最大ブロック表示率rb(このとき、図7の
(b)の関係により求められる駆動周波数を周波数fb
とする)である場合、制御回路3は、両周波数fa,f
bの内の小さい方の周波数で以てPDP5を駆動するよ
うに駆動回路4を制御する。従って、実施の形態3に係
る表示装置によれば、第1ブロック用駆動回路4b1〜
第Jブロック用駆動回路4bJのそれぞれの負荷を所定
値以下にすることで同回路の信頼性を確保すると共に、
表示装置(又は表示パネル)全体の消費電力を所定値以
下に制限することができる。
【0069】なお、図8に示す構成の表示装置によって
も上述の効果を得ることができる。即ち、図8に示すよ
うに、図6の全表示率検出回路14に代えて、第1〜第
Jブロック用検出回路81〜8Jの各々から出力される
各表示ブロックの表示率データを入力信号とし、これら
を加算することによって全表示率データを生成して制御
回路3に出力する加算器(全表示率検出手段)10を設
けても良い。図8に示す表示装置では、表示ブロック毎
の表示率データを有効に活用して全体の表示率を得るこ
とができるので、図6の表示装置と比較して、装置の構
成をより簡略化することができるという利点がある。
【0070】<実施の形態4>図9に示す関係により結
びつけられる図10及び図11は、実施の形態4に係る
表示装置の全体構成を模式的に示すブロック図である。
本表示装置は、特願平11−22469号に提案される
プラズマディスプレイ装置(主として図10に図示され
る構成に特徴を有する)に対してブロック別表示率検出
回路8が適用されている。
【0071】図10に示すように、表示パネルであるP
DP5は4つの表示ブロックBLAa,BLBa,BL
Ab,BLBbにブロック分割されている。詳細には、
N=4i(iは自然数)本の維持電極X1〜X4i及び走
査電極Y1〜Y4iから成る電極対の内で、電極対X1,
Y1〜Xi,Yiが属する(第1)表示ブロックBLAa
と、電極対Xi+1,Yi+1〜X2i,Y2iが属する(第
2)表示ブロックBLBaと、電極対X2i+1,Y2i+1
〜X3i,Y3iが属する(第3)表示ブロックBLAb
と、電極対X3i+1,Y3i+1〜X4i,Y4iが属する(第
4)表示ブロックBLBbとに分割されている。
【0072】また、X(共通)ドライバ41は、(A)
維持電極X1〜Xi及びX2i+1〜X3i(総称して「(第
1)維持電極群XA」とも呼ぶ)に対して所定の電圧を
供給する第1X共通ドライバ41XAと、(B)維持電
極Xi+1〜X2i及びX3i+1〜X4i(総称して「(第2)
維持電極群XB」とも呼ぶ)に対して所定の電圧を供給
する第2X共通ドライバ41XBとから成る。なお、X
ドライバ41は制御回路3(図11参照)からの制御信
号CNT2により制御される。
【0073】他方、Y共通ドライバ43は第1共通ドラ
イバ43Yaと第2共通ドライバ43Ybとから成り、
Y走査ドライバ(ないしはY個別ドライバ)44は第1
走査ドライバ(ないしは第1個別ドライバ)44Yaと
第2走査ドライバ(ないしは第2個別ドライバ)44Y
bとから成る。このとき、(a)走査電極Y1〜Y2i
(総称して「(第1)走査電極群Ya」とも呼ぶ)に
は、第1走査ドライバ44Yaを介して第1Y共通ドラ
イバ43Yaから所定の電圧が供給され、(b)走査電
極Y2i+1〜Y4i(総称して「(第2)走査電極群Yb」
とも呼ぶ)には、第2走査ドライバ44Ybを介して第
2Y共通ドライバ43Ybから所定の電圧が供給され
る。ここで、Y共通ドライバ43と走査ドライバ44と
を総称してYドライバ42とも呼び、第1Y共通ドライ
バ43Yaと第1走査ドライバ44Yaとを総称して
「第1Yドライバ42Ya」とも呼び、第2Y共通ドラ
イバ43Ybと第2走査ドライバ44Ybとを総称して
「第2Yドライバ42Yb」とも呼ぶ。なお、走査ドラ
イバ44及びY共通ドライバ43はそれぞれ制御回路3
(図11参照)からの制御信号CNT31,CNT32
により制御される。
【0074】また、アドレス電極A1〜AMには、制御回
路3(図11参照)からの制御信号CNT1及び画像デ
ータ(ないしは画素信号)DATAに基づいて制御され
るアドレスドライバ41から、所定の電圧が供給され
る。なお、上記各制御信号CNT1,CNT2,CNT
31,CNT32及び画像データDATAが既述のドラ
イバ制御信号を構成する。
【0075】上述のブロック化されたPDP5及び各ド
ライバ41,42によれば、各表示ブロックBLAa,
BLBa,BLAb,BLBb間でタイミングをずらし
て放電を発生させることができる。例えば、図12に示
すように、第1X共通ドライバ41XA及び第1Yドラ
イバ42Yaからの印加電圧によって生じる表示ブロッ
クBLAaでの放電と、第2X共通ドライバ41XB及
び第2Yドライバ42Ybからの印加電圧によって生じ
る表示ブロックBLBbでの放電とを同時に発生させる
一方で、当該放電とはタイミングをずらして、図13に
示すように、第1X共通ドライバ41XA及び第2Yド
ライバ42Ybからの印加電圧によって生じる表示ブロ
ックBLAbでの放電と、第2X共通ドライバ41XB
及び第1Yドライバ42Yaからの印加電圧によって生
じる表示ブロックBLBaでの放電とを同時に発生させ
ることができる。
【0076】このとき、本表示装置のブロック別表示率
検出回路8は、各表示ブロックBLAa,BLBa,B
LAb,BLBbにおける表示率を検出した上で、駆動
部である各ドライバ41XA,41XB,42Ya,4
2Ybの負荷量を検出する。詳細には、図11に示すよ
うに、実施の形態4に係るブロック別表示率検出回路8
は、第1〜第4表示ブロックBLAa,BLBa,B
LAb,BLBb用の各表示率検出回路8Aa,8B
a,8Ab,8Bbと、それぞれが例えば加算器から
成る、第1Yドライバ42Ya用,第2Yドライバ42
Yb用,第1X共通ドライバ41XA用及び第2X共通
ドライバ41XB用の各負荷量検出回路8Ya,8Y
b,8XA,8XBとを備える。
【0077】第1〜第4表示ブロックBLAa,BLB
a,BLAb,BLBb用の表示率検出回路8Aa,8
Ba,8Ab,8Bbのそれぞれは、既述の表示率検出
回路81等と同様に、画像信号を入力信号として、各表
示ブロックBLAa,BLBa,BLAb,BLBbの
表示率を検出して出力する。
【0078】第1Yドライバ42Ya用の負荷量検出回
路8Yaは、第1表示ブロックBLAa用の表示率検出
回路8Aa及び第2表示ブロックBLBa用の表示率検
出回路8Baの各々が出力する表示率データの双方を入
力信号とし、両表示率を加算して得られた表示率デー
タ、即ち、第1Yドライバ42Yaの負荷量に関するデ
ータを最大値検出回路9に対して出力する。
【0079】同様に、第2Yドライバ42Yb用の負荷
量検出回路8Ybは、第3表示ブロックBLAb用及び
第4表示ブロックBLBb用の各表示率検出回路8A
b,8Bbから出力される表示率データを入力信号と
し、第2Yドライバ42Ybの負荷量を検出して出力す
る。また、第1X共通ドライバ41XA用の負荷量検出
回路8XAは、第1表示ブロックBLAa用及び第3表
示ブロックBLAb用の各表示率検出回路8Aa,8A
bから出力される表示率データを入力信号とし、第1X
共通ドライバ41XAの負荷量を検出して出力する。ま
た、第2X共通ドライバ41XB用の負荷量検出回路8
XBは、第2表示ブロックBLBa用及び第4表示ブロ
ックBLBb用の各表示率検出回路8Ba,8Bbから
出力される表示率データを入力信号とし、第2X共通ド
ライバ41XBの負荷量を検出して出力する。
【0080】そして、最大値検出回路9は、負荷量検出
回路8Ya,8Yb,8XA,8XBから出力される各
負荷量データを入力信号とし、負荷量データの最大値を
検出して制御回路9に対して出力する。制御回路3は、
上記負荷量の最大値及び画像信号に基づいて、例えば実
施の形態1に係る制御回路3における周波数制御と同様
にして、各制御信号CNT1,CNT2,CNT31,
CNT32及び画像データDATAを生成して出力す
る。
【0081】このとき、上記負荷量データは表示率デー
タの加算結果であることに鑑みれば、ブロック別表示率
検出回路8は、 第1Yドライバ42Ya用の負荷量検出回路8Yaと
第1表示ブロックBLAa用及び第2表示ブロックBL
Ba用の両表示率検出回路8Aa,8Baとから成る構
成, 第2Yドライバ42Yb用の負荷量検出回路8Ybと
第3表示ブロックBLAb用及び第4表示ブロックBL
Bb用の両表示率検出回路8Ab,8Bbとから成る構
成, 第1X共通ドライバ41XA用の負荷量検出回路8X
Aと第1表示ブロックBLAa用及び第3表示ブロック
BLAb用の両表示率検出回路8Aa,8Abとから成
る構成,及び、 第2X共通ドライバ41XB用の負荷量検出回路8X
Bと第2表示ブロックBLBa用及び第4表示ブロック
BLBb用の両表示率検出回路8Ba,8Bbとから成
る構成によって、駆動部である各ドライバ42Ya,4
2Yb,41XA,41XBが駆動を担う各表示ブロッ
クの表示率を検出する。
【0082】本表示装置によれば、分割されたドライ
バ、即ち、第1Yドライバ42Ya,第2Yドライバ4
2Yb,第1X共通ドライバ41XA及び第2X共通ド
ライバ41XBのいずれにおいても、電力損失が最大許
容損失を超えないように制御することできる。
【0083】なお、図10及び図11に示す本表示装置
に対して、実施の形態1に係る表示装置のように、第1
及び第2走査ドライバ44Ya,44Ybを構成する
(複数の)走査ドライバICのそれぞれに対応する表示
率(即ち、当該各走査ドライバの負荷量)を検出する構
成を更に設けて、かかる表示率データをもPDP5の駆
動周波数(発光輝度)の制御に利用しても良い。このと
き、分割されたドライバ41XA,41XB,42Y
a,42Yb及び上記各走査ドライバICのそれぞれの
消費電力のいずれもが許容値を上回らないように、上記
ドライバ又はICのそれぞれに対して規定される駆動周
波数の内の最小値を、PDP5の駆動周波数に設定す
る。
【0084】また、実施の形態3に係る表示装置のよう
に、全表示率を検出する構成を更に設けても構わない。
かかる場合には、分割されたドライバ41XA,41X
B,42Ya,42Ybの各消費電力及び表示パネル全
体(ないしは表示装置全体)の消費電力のいずれもが許
容値を上回らないように、上記各ドライバに対して規定
される駆動周波数の内の最小値を、PDP5の駆動周波
数に設定する。
【0085】なお、上述の実施の形態1〜4に係る各表
示装置の特徴部分を組み合わせることにより、種々の表
示装置が実現可能である。例えば実施の形態1及び2に
係る各表示装置を組み合わせて、各表示ブロックの表示
率の瞬時値及び履歴の両方に基づいて表示パネル全体の
発光輝度を制御する表示装置が考えられる。また、実施
の形態2に係る表示装置に対して、実施の形態3に係る
全表示率検出回路14を設けても良い。
【0086】
【発明の効果】(1)請求項1に係る発明によれば、当
該駆動装置によって、例えば各表示ブロックの表示率の
内の最大値に基づいて表示パネル全体の発光輝度を制御
するときには、どのような画像表示を行った場合であっ
ても(例えば1つの表示ブロックの表示率のみが特に高
い場合であっても)、いずれの駆動部も(瞬時的な)過
負荷状態とならないように制御することができる。ま
た、例えば各表示ブロックの表示率の履歴を用いて各駆
動部の温度を予測し、その予測された温度データの内の
最大値に基づいて表示パネル全体の発光輝度を制御する
ときには、上記複数の駆動部を(継続的に)安定的な動
作領域下で動作させることが可能である。このため、従
来の駆動装置を備える表示装置と比較して、いずれの駆
動部においても不具合の発生が無い表示装置を提供する
ことができる。即ち、当該駆動部又は駆動装置の信頼性
を向上させることができる。
【0087】このとき、上記駆動部の耐電力値を従来の
駆動装置のそれよりも低減化することができるので、か
かる場合には駆動部の規模を小さくして当該駆動部又は
駆動装置の低コスト化,軽量化を推進することができ
る。
【0088】加えて、従来の駆動装置のように駆動部又
は駆動装置の安定的な動作を確保するために最高輝度を
制限又は低減する必要が無い。逆に言えば、駆動部又は
駆動装置の信頼性を低下させることなく最高発光輝度を
より増大させることができる。
【0089】(2)請求項2に係る発明によれば、当該
駆動装置は、上記表示率の最大値に基づいて表示パネル
全体の発光輝度を制御するので、例えば1つの表示ブロ
ックの表示率のみが特に高い場合であっても、いずれの
駆動部も(瞬時的な)過負荷状態にならないように制御
することができる。このため、どのような画像表示を行
った場合であっても、いずれの駆動部においても不具合
が発生せず、当該駆動部又は駆動装置の信頼性を向上さ
せることができる。
【0090】(3)請求項3に係る発明によれば、上記
(2)と共に、駆動装置全体(又は表示装置全体)の消
費電力を所定値以下の適正値に制御可能であるという効
果を得ることができる。
【0091】(4)請求項4に係る発明によれば、当該
駆動装置は、例えば各表示ブロックの表示率の履歴を用
いて各駆動部の温度を予測した上で、その最大値に基づ
いて表示パネル全体の発光輝度を制御するので、各駆動
部が(継続的に)安定的な動作領域下で動作させること
が可能である。このため、従来の駆動装置と比較して、
いずれの駆動部においても不具合の発生が無く、当該駆
動部又は駆動装置の信頼性を向上させることができる。
【0092】(5)請求項5に係る発明によれば、上記
(1)乃至(4)のいずれかの効果が発揮されて、安定
的に画像表示を実行可能な表示装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る表示装置の全体構成を模
式的に示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係る表示装置の表示率検出回
路の構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1に係る表示装置における、最大
ブロック表示率と(a)駆動周波数又は(b)ブロック
別駆動回路での電力損失の最大値との関係を説明するた
めの図である。
【図4】 実施の形態1に係る表示装置の制御回路の構
成を模式的に示すブロック図である。
【図5】 実施の形態2に係る表示装置の全体構成を模
式的に示すブロック図である。
【図6】 実施の形態3に係る表示装置の全体構成を模
式的に示すブロック図である。
【図7】 実施の形態3に係る表示装置における、
(a)全表示率又は(b)最大ブロック表示率と駆動周
波数との関係を説明するための図である。
【図8】 実施の形態3に係る他の表示装置の全体構成
を模式的に示すブロック図である。
【図9】 図10と図11との関係を示す図である。
【図10】 実施の形態4に係る表示装置の構成を模式
的に示すブロック図である。
【図11】 実施の形態4に係る表示装置の構成を模式
的に示すブロック図である。
【図12】 実施の形態4に係る表示装置の動作を説明
するための図である。
【図13】 実施の形態4に係る表示装置の動作を説明
するための図である。
【図14】 従来の表示装置の構成を模式的にブロック
図である。
【図15】 3電極面放電型プラズマディスプレイパネ
ルの斜視図である。
【図16】 プラズマディスプレイパネルの駆動方法の
一例を示すタイミングチャートである。
【図17】 従来の表示装置の構成を模式的にブロック
図である。
【図18】 表示装置における、走査ドライバICと表
示パネルとのブロック分割の概念図である。
【図19】 図17におけるYドライバ42の内部回路
の一例を示す図である。
【図20】 従来の表示装置におけるAPC動作に関し
て、表示率と(a)駆動周波数又は(b)消費電力との
関係を説明するための図である。
【図21】 従来の表示装置におけるAPC動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 画像信号制御回路、2 駆動電源、3 制御回路
(制御手段)、3a 画像データ並べ替え回路、3b
駆動周波数決定回路、3c シーケンス制御回路、4
駆動回路(表示パネル駆動手段)、4a 共通駆動回
路、4b ブロック別駆動回路、4bj(j=1〜J)
第j表示ブロック用駆動回路、5 表示パネル、8
ブロック別表示率検出回路(ブロック別表示率検出手
段)、8j(j=1〜J) 第j表示ブロック用表示率
検出回路、8aj(j=1〜J) 加算器、8bj(j
=1〜J) レジスタ、8Aa,8Ba,8Ab,8B
b 表示ブロック用表示率検出回路、8Ya,8Yb,
8XA,8XB ドライバ用負荷量検出回路、9 最大
値検出回路(最大値検出手段)、10 加算器(全表示
率検出手段)、14 全表示率検出回路(全表示率検出
手段)、15 ブロック別温度予測回路(ブロック別温
度予測手段)、15j(j=1〜J) 第j表示ブロッ
ク用温度予測回路、21 前面基板、22 誘電体層、
23 保護層、24背面基板、25 蛍光体、26 隔
壁、27 放電空間、28 透明電極、29 バス電
極、30 全面書込パルス(プライミングパルス)、3
1 アドレスパルス、32 スキャンパルス、33 維
持パルス、40 アドレスドライバ、41 Xドライ
バ、41XA 第1共通ドライバ、41XB 第2共通
ドライバ、42 Yドライバ、42Ya 第1Yドライ
バ、42Yb 第2Yドライバ、43 Y共通ドライ
バ、43Ya 第1Y共通ドライバ、43Yb 第2Y
共通ドライバ、44 Y走査ドライバ(個別ドライ
バ)、44Ya 第1走査ドライバ、44Yb 第2走
査ドライバ、BL1,BL2,BL3,BL4,BL5
表示ブロック、Am(m=1〜M) アドレス電極、
r,r2,ra 最大ブロック表示率、r1,rb 全
表示率、Xn(n=1〜N) 維持電極、Yn(n=1〜
N) 走査電極。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の表示セルを有し、前記複数の表示
    セルが複数の表示ブロックにブロック化された表示パネ
    ルを駆動するための駆動装置であって、 前記複数の表示ブロックの各々の表示率を検出するブロ
    ック別表示率検出手段と、 前記複数の表示ブロックの各々の前記表示率に基づい
    て、前記表示パネル全体の発光輝度を制御する信号を生
    成して出力する制御手段と、 それぞれが前記複数の表示ブロックの内の少なくとも1
    つの表示ブロックに対して設けられて所定の表示ブロッ
    クに属する表示セルを駆動する複数の駆動部を有し、前
    記発光輝度制御信号に基づいて前記表示パネルを駆動す
    る表示パネル駆動手段とを備えることを特徴とする、駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の駆動装置であって、 前記各表示率の内の最大値を検出する最大値検出手段を
    更に備え、 前記制御手段は、前記各表示率の内の前記最大値に基づ
    いて前記発光輝度制御信号を生成することを特徴とす
    る、駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の駆動装置であって、 前記表示パネル全体の表示率である全表示率を検出する
    全表示率検出手段を更に備え、 前記制御手段は、前記全表示率と前記複数の表示ブロッ
    クの各々の前記表示率の内の前記最大値との双方に基づ
    いて前記発光輝度制御信号を生成することを特徴とす
    る、駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の駆動装置であって、 前記複数の表示ブロックの各々の前記表示率に基づい
    て、前記複数の駆動部の各々の温度を予測するブロック
    別温度予測手段と、 前記ブロック別温度予測手段によって予測された温度デ
    ータの内から最大値を検出する最大値検出手段とを更に
    備え、 前記制御手段は、前記最大値検出手段が出力する前記最
    大値のデータに基づいて前記発光輝度制御信号を生成す
    ることを特徴とする、駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の前記
    駆動装置と、 前記駆動装置によって駆動される表示パネルとを備える
    ことを特徴とする、表示装置。
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