JP2000275446A - 光ファイバコイル - Google Patents

光ファイバコイル

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JP2000275446A
JP2000275446A JP11080545A JP8054599A JP2000275446A JP 2000275446 A JP2000275446 A JP 2000275446A JP 11080545 A JP11080545 A JP 11080545A JP 8054599 A JP8054599 A JP 8054599A JP 2000275446 A JP2000275446 A JP 2000275446A
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JP
Japan
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optical fiber
reel
wound
coil
body portion
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Application number
JP11080545A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Aikawa
和彦 愛川
Akira Wada
朗 和田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直径の小さな小型のリールに巻き込まれた光
ファイバコイルであって、偏波モード分散が抑制された
優れた伝送特性を有する光ファイバコイルを提供する。 【解決手段】 光ファイバをリール10に巻き込んでコ
イル状にした光ファイバコイルであって、該光ファイバ
の巻き張力と側圧が該リール10の胴部10aの除去に
よって軽減されている光ファイバコイルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散補償光ファイ
バ、光増幅用の希土類ドープ光ファイバ等の光ファイバ
コイルに関し、特に偏波モード分散が抑制された優れた
伝送特性を有する光ファイバコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、エルビウムドープ光ファイバ増幅
器が開発されたことから、従来広く利用されてきた1.
3μm帯にかわって、1.55μm帯を利用した超長距
離無再生中継、光加入者多分配網等のシステムが実用化
に向けて検討されている。1.55μm帯の伝送を行う
場合は、ゼロ分散波長が1.55μmである1.55μ
m分散シフトファイバを利用することが望ましいが、既
設の1.3μm帯シングルモード光ファイバを用いて
1.55μm帯の光を低分散で伝送できれば、新たに
1.55μm分散シフトファイバケーブルを布設する必
要がないことから、布設コスト等において非常に有利で
ある。しかし、1.3μm帯のシングルモード光ファイ
バケーブルはゼロ分散波長が1.3μmであって、1.
55μm帯を伝送すると大きな波長分散を生じ光信号が
劣化してしまう。そこで、1.3μm帯シングルモード
光ファイバを用いて1.55μm帯の光を伝送するため
には、1.3μm帯シングルモード光ファイバと逆符号
の波長分散を有する分散補償光ファイバを用いて1.5
5μm帯の光信号が劣化しないようにする方法等が考え
られている。このような分散補償光ファイバは、ある波
長の光信号を光増幅するエルビウムドープ光ファイバ等
と同様に、小型のリールに巻き込んでコイル状にされケ
ース内に収められた巻き込み小型モジュールとして使用
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ファ
イバをリールに巻き込む際に、直径の小さな小型のリー
ルを使用すると、光ファイバにかかる側圧や巻き張力が
大きくなり、それが原因で偏波モード分散が生じてしま
うという問題があった。偏波モード分散は光信号の歪み
を生じ、伝送特性を劣化させるので、光ファイバをリー
ルに巻く際にピッチを大きくしたり、巻き込み時の温度
を高くして室温状態で側圧が緩和されるようにする等、
偏波モード分散を抑制する方法が検討されてきた。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、直径の小さな小型のリールに巻き込まれた光ファイ
バコイルであって、偏波モード分散が抑制された優れた
伝送特性を有する光ファイバコイルを提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、リールに
巻き込まれたコイル状の光ファイバであって、該光ファ
イバの巻き張力と側圧が該リールの胴部の除去によって
軽減されていることを特徴とする光ファイバコイルによ
って解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の光ファイバコイルは光ファイバを小型のリール
に巻き込み、コイル状にしたものである。光ファイバは
従来から使用されているものであって、その種類は特に
制限はないが、コイル状にして使用することから、分散
補償光ファイバ、光増幅用光ファイバ等として使用され
るものが好ましい。分散補償光ファイバは、光伝送に使
用される光ファイバと逆符号の波長分散を有し、伝送さ
れる光信号が劣化しないように使用されるものであっ
て、コアとクラッドの屈折率の差が大きくなるように設
計された単峰型構造の光ファイバや、クラッドが2重に
設けられた二重クラッド型屈折率分布構造の光ファイバ
等である。光増幅用光ファイバは、ある波長の光信号を
光増幅する光ファイバであって、エルビウム等の希土類
をコアにドープした光ファイバである。
【0007】光ファイバが小型のリールに巻き込まれる
際は、光ファイバがゆるまないように、光ファイバを一
定の張力で引っ張りながら順次リールに巻き込んでい
く。そのため、コイル状に形成された光ファイバには一
定の張力、すなわち巻き張力がかかり、また、コイルの
内層側では光ファイバが、温度変化によるリール胴部の
変形に起因する側圧およびコイルの外層側に起因する側
圧を受ける。ここでいう巻き張力とは小型コイルへの巻
き込み中に光ファイバへかけられる荷重のことであり、
側圧とは小型コイルへ多層に巻いた時に隣合う層のファ
イバから受ける圧力や、温度変化により変形するリール
胴部から受ける圧力をいう。巻き張力は20g以下とす
ること、好ましくは10g以下とすることが望ましい。
巻き張力と側圧は、光ファイバが小型のリールに巻き込
まれた後、リールの胴部を除去する方法によって軽減さ
れる。図1は光ファイバを巻き込むために使用するリー
ル10の一例を示した図である。リール10は通常、直
径が40〜80mmで高さが8〜60mmの円筒型の胴
部10aと、円筒の上底と下底に設けられた外径100
〜200mmのドーナツ型の一対の鍔部10bによって
構成されている。リールの胴部10aや鍔部10bの大
きさは、巻き込む光ファイバの直径や長さによって適宜
選択される。リール10は通常、アルミニウム等の金属
からなり、胴部10aと鍔部10bは互いに容易にとり
外せるようになっている。光ファイバはその一方の末端
から順次リール10の胴部10aに巻きつけられ、全長
がすべて巻き込まれる。このようにして光ファイバがリ
ール10に巻き込まれた後、リール10から胴部10a
が除去される。図2(a)、(b)は、光ファイバが巻
き込まれたリール10から、(a)胴部10aのみが除
去された状態、(b)胴部10aと一方の鍔部10bが
除去された状態を示す図である。光ファイバが巻き込ま
れたリール10から、胴部10aが除去される際には、
胴部10aのみではなく、図2(b)のように胴部10
aと一方の鍔部10bがともに除去されてもよい。
【0008】このようにして得られた光ファイバコイル
は、一般に、金属製の立方体または直方体のケース内に
収められ使用される。ケースの大きさは収納するリール
10の大きさによって異なるが、通常、縦および横の辺
の長さが120〜250mmで、高さは10〜100m
mである。ケース内に収められた光ファイバコイルは、
通常、リール10の鍔部10bまたはケースの少なくと
も一方と接着剤で固定される。これは、リール10に巻
き込まれた光ファイバコイルが、リール10からその胴
部10aや胴部10aと一方の鍔部10bが除去される
ことによって崩れることを防止し、ケース内で動かない
ようにするためである。光ファイバコイルと鍔部10b
の固定は、光ファイバコイルと鍔部10bの接する部分
がすべて接着剤で固定される方法でもよいし、光ファイ
バの末端の巻き終わり部分と鍔部10bの任意の点が固
定されてもよく、その固定形態には特に制限はない。ま
た、光ファイバコイルとケースとを接着し固定する方法
にも特に制限はないが、この場合は通常、光ファイバの
末端の巻き終わり部分とケースの任意の点を接着し固定
する方法が好ましい。
【0009】使用される接着剤は、光ファイバの被覆を
構成する樹脂と、リール10やケースを構成する金属と
を強力に接着するものであれば特に制限はないが、特に
光ファイバの被覆との接着性が優れていることから、光
ファイバの被覆を形成する樹脂と同じものを使用するこ
とが好ましい。例えば、紫外線により硬化するUV硬化
型樹脂からなる被覆が設けられている光ファイバでは、
接着剤にもUV硬化型樹脂を使用することが好ましい
し、シリコーン樹脂からなる被覆が設けられている光フ
ァイバでは接着剤にもシリコーン樹脂を使用することが
好ましい。このような光ファイバコイルは通常、ケース
内に収められた後、陸上または海底ルートの端局等の装
置内に設置される。
【0010】このような光ファイバコイルでは、リール
10に巻き込まれたコイル状の光ファイバの巻き張力と
側圧が、該リール10の胴部10aの除去によって軽減
されているので、偏波モード分散が抑制された優れた伝
送特性を有する光ファイバコイルとなる。また、直径の
小さな小型リール10を使用して光ファイバをコイル状
にしても、光ファイバコイルの伝送特性を良好に保つこ
とができる。さらに、リール10の鍔部10bまたはケ
ースの少なくとも一方と光ファイバを接着剤で固定する
ことによって、リールの胴部10aを除去しても光ファ
イバコイルが崩れない。よって、振動や衝撃にも強い光
ファイバコイルとすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例をあげて具体的に説明
する。 実施例1 VAD法によって、図3に示すような径方向の屈折率分
布を有し、コアがゲルマニウムドープ石英、クラッドが
フッ素ドープ石英と石英からなる二重クラッド型屈折率
分布構造の全長13kmの分散補償光ファイバを製造し
た。光ファイバにはUV硬化型樹脂からなる被覆を設け
た。この光ファイバの1.55μm帯の伝送損失は、
0.41dB/km、偏波モード分散は0.2ps/
(km)0.5 であった。この光ファイバを直径が60m
m、高さが34mmの胴部と、直径190mmの一対の
円形の鍔部によって構成されているアルミ製リールに巻
き込んだ。この状態で光ファイバの伝送損失、偏波モー
ド分散を測定したところ、全長13kmの平均値でそれ
ぞれ0.45dB/km、0.42ps/(km)0.5
であった。その後、このリールからその胴部のみを除去
し、光ファイバの末端と一方の鍔部の一点をUV硬化型
樹脂で固定した。この状態で光ファイバの伝送損失、偏
波モード分散を測定したところ、13kmの平均値でそ
れぞれ0.41dB/km、0.2ps/(km)0.5
であって、リールに巻き込む前の値と同じであった。こ
の光ファイバコイルを230mm×250mm×40m
mの金属ケースに収め、振動試験、衝撃試験を行ったと
ころ、リールの胴部が除去されていない光ファイバコイ
ルがケース内におさめられた比較例1の光ファイバモジ
ュールと同等の耐振動性、耐衝撃性を示した。
【0012】実施例2 実施例1と同様の分散補償光ファイバを製造し、同じく
実施例1と同様にしてリールに巻き込み、その後、この
リールからその胴部と一方の鍔部を除去し、光ファイバ
の末端と鍔部の一点をUV硬化型樹脂で固定した。この
状態で光ファイバの伝送損失、偏波モード分散を測定し
たところ、13kmの平均値でそれぞれ0.41dB/
km、0.2ps/(km)0.5 であって、リールに巻
き込む前の値と同じであった。この光ファイバコイルを
実施例1と同様にして金属ケースに収め、振動試験、衝
撃試験を行ったところ、リールの胴部が除去されていな
い光ファイバコイルがケース内におさめられた比較例1
の光ファイバモジュールと同等の耐振動性、耐衝撃性を
示した。
【0013】比較例1 実施例1と同様の分散補償光ファイバを製造し、同じく
実施例1と同様にしてリールに巻き込んだ。この状態で
光ファイバの伝送損失、偏波モード分散を測定したとこ
ろ、13kmの平均値でそれぞれ0.45dB/km、
0.42ps/(km)0.5 であって、両者ともリール
に巻き込む前の値より増加し、伝送特性の悪化がみられ
た。この光ファイバコイルを実施例1と同様にして金属
ケースに収め、振動試験、衝撃試験を行ったところ、耐
振動性、耐衝撃性は良好であった。
【0014】
【発明の効果】本発明の光ファイバコイルは、リールに
巻き込まれたコイル状の光ファイバであって、該光ファ
イバの巻き張力と側圧が、該リールの胴部の除去によっ
て軽減されているので、偏波モード分散が抑制された優
れた伝送特性を有するものである。また、直径の小さな
小型リールを使用して光ファイバをコイル状にしても、
光ファイバコイルの伝送特性を良好に保つことができ
る。さらに、リールの鍔部またはケースの少なくとも一
方と光ファイバを接着剤で固定することによって、リー
ルの胴部を除去しても光ファイバコイルが崩れない。よ
って、振動や衝撃にも強い光ファイバコイルとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバコイルを形成する際に使
用するリールの一例を示す図である。
【図2】 本発明の光ファイバコイルの形成において、
光ファイバを巻き込んだリールから、(a)胴部のみが
除去された状態、(b)胴部と一方の鍔部が除去された
状態を示す図である。
【図3】 本発明の実施例の分散補償光ファイバの半径
方向の屈折率分布を示す概略図である。
【符号の説明】
10…リール、10a…リールの胴部、10b…リール
の鍔部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールに巻き込まれたコイル状の光ファ
    イバであって、該光ファイバの巻き張力と側圧が該リー
    ルの胴部の除去によって軽減されていることを特徴とす
    る光ファイバコイル。
JP11080545A 1999-03-24 1999-03-24 光ファイバコイル Pending JP2000275446A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010232331A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Fujitsu Ltd 光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010232331A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Fujitsu Ltd 光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールの製造方法

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