JP2000275380A - 非常用炉心冷却系及びその取水設備 - Google Patents
非常用炉心冷却系及びその取水設備Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】原子炉補機海水冷却系(RSW)、非常用ディ
ーゼル発電機(D/G)のオンラインメンテナンスを可
能として定期点検の時間短縮を図る。 【解決手段】高圧炉心冷却系(HPCF8,RCIC
6)を3区分で構成し、低圧炉心冷却系(LPFL)1
及び残留熱除去系(RHR)2を4区分で構成し、原子
炉補機冷却系(RCW)3の配管を2ループで構成し、
原子炉補機冷却系ポンプを1ループ内に2台以上具備
し、原子炉補機海水冷却系(RSW)4を原子炉補機冷
却系(RCW)3の1ループに対してそれぞれ2ループ
以上、つまり合計4ループ以上で構成し、これらに給電
する非常用電源(D/G5,GTG16)を4区分で構成
する。上記構成によりRHRを2系統から4系統に増加
したことによりプラント運転時の原子炉除熱失敗の可能
性が低減し、D/G5を3台から4台に増加したことに
より電源喪失による炉心損傷の確率が低減する。
ーゼル発電機(D/G)のオンラインメンテナンスを可
能として定期点検の時間短縮を図る。 【解決手段】高圧炉心冷却系(HPCF8,RCIC
6)を3区分で構成し、低圧炉心冷却系(LPFL)1
及び残留熱除去系(RHR)2を4区分で構成し、原子
炉補機冷却系(RCW)3の配管を2ループで構成し、
原子炉補機冷却系ポンプを1ループ内に2台以上具備
し、原子炉補機海水冷却系(RSW)4を原子炉補機冷
却系(RCW)3の1ループに対してそれぞれ2ループ
以上、つまり合計4ループ以上で構成し、これらに給電
する非常用電源(D/G5,GTG16)を4区分で構成
する。上記構成によりRHRを2系統から4系統に増加
したことによりプラント運転時の原子炉除熱失敗の可能
性が低減し、D/G5を3台から4台に増加したことに
より電源喪失による炉心損傷の確率が低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軽水型原子力発電設
備(LWR)の非常用炉心冷却系(ECCS)及びその
取水設備に関する。
備(LWR)の非常用炉心冷却系(ECCS)及びその
取水設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型軽水炉(BWR)の中で
最新のものに新型改良型BWR(ABWR)が知られて
いる。このABWRの非常用炉心冷却系は3区分構成で
あり、それ以前の2区分構成しか持たない非常用炉心冷
却系よりも大幅に安全性を強化することに成功したもの
である。以下、このABWRの非常用炉心冷却系につい
て図7及び図8により説明する。また、従来の非常用炉
心冷却系の取水設備の概要を図9により説明する。
最新のものに新型改良型BWR(ABWR)が知られて
いる。このABWRの非常用炉心冷却系は3区分構成で
あり、それ以前の2区分構成しか持たない非常用炉心冷
却系よりも大幅に安全性を強化することに成功したもの
である。以下、このABWRの非常用炉心冷却系につい
て図7及び図8により説明する。また、従来の非常用炉
心冷却系の取水設備の概要を図9により説明する。
【0003】図7において、3区分からなる非常用炉心
冷却系は、各区分に低圧炉心冷却系(LPFL)1、残
留熱除去系(RHR)2及び非常用ディーゼル発電機
(D/G)5を具備し、さらに、第1の区分には原子炉
隔離時冷却系(RCIC)6を、第2及び第3の区分に
は高圧炉心注水系(HPCF)8をそれぞれ設置してい
る。
冷却系は、各区分に低圧炉心冷却系(LPFL)1、残
留熱除去系(RHR)2及び非常用ディーゼル発電機
(D/G)5を具備し、さらに、第1の区分には原子炉
隔離時冷却系(RCIC)6を、第2及び第3の区分に
は高圧炉心注水系(HPCF)8をそれぞれ設置してい
る。
【0004】ここで便宜的に、非常用炉心冷却系のう
ち、図7に示した範囲の系統機器をフロントラインと呼
ぶことにする。また、ここで区分とは、原子力発電所内
で安全上想定される万一の火災や溢水に対して物理的な
分離壁により区画され、他の区画内で発生した事象の影
響が及ばないように設計された安全設計上の空間領域を
意味する。
ち、図7に示した範囲の系統機器をフロントラインと呼
ぶことにする。また、ここで区分とは、原子力発電所内
で安全上想定される万一の火災や溢水に対して物理的な
分離壁により区画され、他の区画内で発生した事象の影
響が及ばないように設計された安全設計上の空間領域を
意味する。
【0005】次に、図8により、原子炉9及び原子炉格
納容器10内の熱がどのように冷却されるかを説明する。
図8中、原子炉補機冷却系(RCW)3は3系統設けら
れており、それぞれ同一部分には同一符号を付してい
る。符号5はD/G、9は原子炉、10は原子炉格納容
器、11は圧力抑制プール水、12はRHR熱交換器、13は
RCW熱交換器、14はRCWポンプ、15はRSWポン
プ、17はLPFL/RHRポンプ、18は非常用HVAC
及び非常用補機、19はIA,CRDポンプ等、20は格納
容器内機器(RIP・DWC)、21は常用補機、22はR
CWループ(循環配管)をそれぞれ示している。
納容器10内の熱がどのように冷却されるかを説明する。
図8中、原子炉補機冷却系(RCW)3は3系統設けら
れており、それぞれ同一部分には同一符号を付してい
る。符号5はD/G、9は原子炉、10は原子炉格納容
器、11は圧力抑制プール水、12はRHR熱交換器、13は
RCW熱交換器、14はRCWポンプ、15はRSWポン
プ、17はLPFL/RHRポンプ、18は非常用HVAC
及び非常用補機、19はIA,CRDポンプ等、20は格納
容器内機器(RIP・DWC)、21は常用補機、22はR
CWループ(循環配管)をそれぞれ示している。
【0006】図7に示したLPFL1とRHR2はポン
プを供用しており、原子炉9内の炉水または原子炉格納
容器10内の圧力抑制プール水11を循環してRHR熱交換
器(RHR Hx)12に通水することにより、原子炉9
及び原子炉格納容器10を冷却する機能を有している。
プを供用しており、原子炉9内の炉水または原子炉格納
容器10内の圧力抑制プール水11を循環してRHR熱交換
器(RHR Hx)12に通水することにより、原子炉9
及び原子炉格納容器10を冷却する機能を有している。
【0007】RHR熱交換器12に導かれた原子炉9及び
原子炉格納容器10内の熱は、原子炉補機冷却系(RC
W)3により冷却され、RCW熱交換器13に導かれた熱
は、さらに、原子炉補機海水冷却系(RSW)4により
海水に導かれる。
原子炉格納容器10内の熱は、原子炉補機冷却系(RC
W)3により冷却され、RCW熱交換器13に導かれた熱
は、さらに、原子炉補機海水冷却系(RSW)4により
海水に導かれる。
【0008】ABWRでは、このように原子炉9及び原
子炉格納容器10を冷却する原子炉補機冷却系(RCW)
3が3系統設置されているため、原子炉9の冷却に失敗
する事故の発生確率を、それまでの炉型よりも大幅に低
減できるという利点があった。また、便宜的に、以下の
説明では、原子炉補機冷却系(RCW)3と原子炉補機
海水冷却系(RSW)4を非常用炉心冷却系のサポート
ラインと呼ぶことにする。
子炉格納容器10を冷却する原子炉補機冷却系(RCW)
3が3系統設置されているため、原子炉9の冷却に失敗
する事故の発生確率を、それまでの炉型よりも大幅に低
減できるという利点があった。また、便宜的に、以下の
説明では、原子炉補機冷却系(RCW)3と原子炉補機
海水冷却系(RSW)4を非常用炉心冷却系のサポート
ラインと呼ぶことにする。
【0009】つぎに、図9において、原子炉補機海水冷
却系(RSW)4が最終的な熱の逃がし場として利用す
る海水または河川水などを取水する取水設備の構造を説
明する。
却系(RSW)4が最終的な熱の逃がし場として利用す
る海水または河川水などを取水する取水設備の構造を説
明する。
【0010】図9は従来のABWRの非常用炉心冷却系
の取水設備を概略的に示す上面図で、熱交建屋23内にポ
ンプ水槽24が設置されており、ポンプ水槽24内に2枚の
分離壁25が設けられて3区分が構成され、RSWポンプ
15が2台一対となって3組配置されている。ポンプ水槽
24は導水路(A),(B)26,27により取水槽28に連通
し、海水がポンプ水槽24内に導入されている。
の取水設備を概略的に示す上面図で、熱交建屋23内にポ
ンプ水槽24が設置されており、ポンプ水槽24内に2枚の
分離壁25が設けられて3区分が構成され、RSWポンプ
15が2台一対となって3組配置されている。ポンプ水槽
24は導水路(A),(B)26,27により取水槽28に連通
し、海水がポンプ水槽24内に導入されている。
【0011】取水槽28内にも2枚の分離壁29が設けられ
て3区分が構成され、それぞれの区分に循環ポンプ30が
設置されている。なお、図9中、符号31はスクリーン、
32は沈砂池、33は取水口構造物、34はポンプヤード、35
はスクリーンヤードをそれぞれ示している。
て3区分が構成され、それぞれの区分に循環ポンプ30が
設置されている。なお、図9中、符号31はスクリーン、
32は沈砂池、33は取水口構造物、34はポンプヤード、35
はスクリーンヤードをそれぞれ示している。
【0012】従来の取水設備では、RSWポンプ15が2
台ポンプ水槽を共有しており、RSWポンプ15またはR
CW熱交換器13を1台だけ待機除外にすることは不可能
であった。ポンプ水槽24は、むしろ、原子炉補機冷却系
(RCW)3の系統に対応して設置されており、1系統
全体の待機除外が必要である。
台ポンプ水槽を共有しており、RSWポンプ15またはR
CW熱交換器13を1台だけ待機除外にすることは不可能
であった。ポンプ水槽24は、むしろ、原子炉補機冷却系
(RCW)3の系統に対応して設置されており、1系統
全体の待機除外が必要である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成されたABWRの非常用炉心冷却系は最もコス
ト配分の高い原子炉補機冷却系(RCW)3の配管が3
ループ必要になることから、それ以前の原子炉冷却系に
比べてコスト低減を図ることができなかった。
うに構成されたABWRの非常用炉心冷却系は最もコス
ト配分の高い原子炉補機冷却系(RCW)3の配管が3
ループ必要になることから、それ以前の原子炉冷却系に
比べてコスト低減を図ることができなかった。
【0014】また、非常用炉心冷却系では原子炉補機冷
却系3を3系統にしたにも関わらず、安全上の要求から
原子炉プラント運転中には長期間の保守を行うことがで
きないため、残留熱除去系(RHR)2、原子炉補機冷
却系(RCW)3、原子炉補機海水冷却系(RSW)4
の保守作業はプラントの定期検査時にプラントの運転を
停止してかなり長時間をかけて行う必要があった。特
に、原子炉補機海水冷却系(RSW)4の場合には、付
着した貝殻などの海生物を洗浄するため、長時間の保守
作業が必要となっている。
却系3を3系統にしたにも関わらず、安全上の要求から
原子炉プラント運転中には長期間の保守を行うことがで
きないため、残留熱除去系(RHR)2、原子炉補機冷
却系(RCW)3、原子炉補機海水冷却系(RSW)4
の保守作業はプラントの定期検査時にプラントの運転を
停止してかなり長時間をかけて行う必要があった。特
に、原子炉補機海水冷却系(RSW)4の場合には、付
着した貝殻などの海生物を洗浄するため、長時間の保守
作業が必要となっている。
【0015】この結果、プラントの稼働率の向上がこれ
以上行えない状態になっている。また、残留熱除去系
(RHR)2,原子炉補機冷却系(RCW)3,原子炉
補機海水冷却系(RSW)4をプラント停止中に待機除
外にして保守することは、これを不要にできた場合に
は、プラント停止時の安全性向上に寄与する。
以上行えない状態になっている。また、残留熱除去系
(RHR)2,原子炉補機冷却系(RCW)3,原子炉
補機海水冷却系(RSW)4をプラント停止中に待機除
外にして保守することは、これを不要にできた場合に
は、プラント停止時の安全性向上に寄与する。
【0016】これは、プラント停止中であっても、原子
炉の炉心から発生される崩壊熱を除去するために残留熱
除去系(RHR)2、原子炉補機冷却系(RCW)3、
原子炉補機海水冷却系(RSW)4は少なくとも1系統
は運転を継続させなければならず、この1系統の冷却系
が故障して停止してしまい、かつ、他の系統が保守のた
め待機除外にある場合には、最悪の場合、炉心の損傷を
引き起こす可能性があるためである。
炉の炉心から発生される崩壊熱を除去するために残留熱
除去系(RHR)2、原子炉補機冷却系(RCW)3、
原子炉補機海水冷却系(RSW)4は少なくとも1系統
は運転を継続させなければならず、この1系統の冷却系
が故障して停止してしまい、かつ、他の系統が保守のた
め待機除外にある場合には、最悪の場合、炉心の損傷を
引き起こす可能性があるためである。
【0017】したがって、プラント停止中であっても,
これらの冷却系はできるだけ多くの系統数を運転可能な
ように待機させておくことが,停止時の安全性からは望
ましい。
これらの冷却系はできるだけ多くの系統数を運転可能な
ように待機させておくことが,停止時の安全性からは望
ましい。
【0018】このようにプラントの経済性及び安全性を
同時に向上させることが今後のプラント開発にとっては
急務となっており、コスト配分の高い原子炉補機冷却系
(RCW)3のループ数低減を行うとともに、定検工程
上ドミナントになっている原子炉補機海水冷却系(RS
W)4等のオンラインメンテナンスを可能とすることが
必要となっている。
同時に向上させることが今後のプラント開発にとっては
急務となっており、コスト配分の高い原子炉補機冷却系
(RCW)3のループ数低減を行うとともに、定検工程
上ドミナントになっている原子炉補機海水冷却系(RS
W)4等のオンラインメンテナンスを可能とすることが
必要となっている。
【0019】また、原子炉補機海水冷却系(RSW)4
の取水設備はRSWポンプごとの独立性が確保されてお
らず、RSWポンプ1台、RCW熱交換器13を1基単位
でオンラインメンテナンスを実施することはできなかっ
た。
の取水設備はRSWポンプごとの独立性が確保されてお
らず、RSWポンプ1台、RCW熱交換器13を1基単位
でオンラインメンテナンスを実施することはできなかっ
た。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、高圧
炉心冷却系は高圧炉心冠水系(HPCF)2台と原子炉
隔離時冷却系(RCIC)1台から成る3区分構成であ
り、低圧炉心冷却系及び残留熱除去系は4区分構成であ
り、原子炉補機冷却系は2ループであり、原子炉補機冷
却海水系の配管構成は4ループであり、原子炉補機冷却
系ポンプは1ループ内に2台以上具備し、原子炉補機海
水冷却系ポンプは1ループ内に1台以上具備し、これら
に給電する非常用電源は4区分構成であることを特徴と
する。
炉心冷却系は高圧炉心冠水系(HPCF)2台と原子炉
隔離時冷却系(RCIC)1台から成る3区分構成であ
り、低圧炉心冷却系及び残留熱除去系は4区分構成であ
り、原子炉補機冷却系は2ループであり、原子炉補機冷
却海水系の配管構成は4ループであり、原子炉補機冷却
系ポンプは1ループ内に2台以上具備し、原子炉補機海
水冷却系ポンプは1ループ内に1台以上具備し、これら
に給電する非常用電源は4区分構成であることを特徴と
する。
【0021】請求項2の発明は、4台以上で構成した前
記非常用電源は非常用ディーゼル発電機と非常用ガスタ
ービン発電機とから構成されることを特徴とする。本発
明によれば非常用電源に多様性が具備されるため、共通
原因故障によるこれら非常用電源の同時故障の可能性を
大幅に低減できる。
記非常用電源は非常用ディーゼル発電機と非常用ガスタ
ービン発電機とから構成されることを特徴とする。本発
明によれば非常用電源に多様性が具備されるため、共通
原因故障によるこれら非常用電源の同時故障の可能性を
大幅に低減できる。
【0022】請求項3の発明は、自らのバッテリーに充
電しつつ、運転を自立して継続可能な新型原子炉隔離時
冷却系を設置したことを特徴とする。本発明によれば、
全交流電源が喪失した状況であっても、原子炉への冷却
水の補給が可能となり、長期の全電源喪失による炉心損
傷の発生確率を更に大幅に低減可能となる。
電しつつ、運転を自立して継続可能な新型原子炉隔離時
冷却系を設置したことを特徴とする。本発明によれば、
全交流電源が喪失した状況であっても、原子炉への冷却
水の補給が可能となり、長期の全電源喪失による炉心損
傷の発生確率を更に大幅に低減可能となる。
【0023】請求項4の発明は、ポンプ水槽内に複数の
分離壁が設けられて複数に区分され、これらの区分内に
それぞれ原子炉補機海水冷却系のポンプが設置され、前
記ポンプ水槽内に海水が導入される導水路を介して取水
槽が設けられてなる非常用炉心冷却系取水設備におい
て、前記原子炉補機海水冷却系を4ループ以上設置し、
前記原子炉海水冷却系に対応して前記区分の取水口を前
記ポンプ及び熱交換器ごとにそれぞれ独立して4個以上
設置し、前記区分の取水口に分離用水門を設けてなるこ
とを特徴とする。
分離壁が設けられて複数に区分され、これらの区分内に
それぞれ原子炉補機海水冷却系のポンプが設置され、前
記ポンプ水槽内に海水が導入される導水路を介して取水
槽が設けられてなる非常用炉心冷却系取水設備におい
て、前記原子炉補機海水冷却系を4ループ以上設置し、
前記原子炉海水冷却系に対応して前記区分の取水口を前
記ポンプ及び熱交換器ごとにそれぞれ独立して4個以上
設置し、前記区分の取水口に分離用水門を設けてなるこ
とを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】図1及び図2により本発明に係る
非常用炉心冷却系の第1の実施の形態を説明する。な
お、図1中図7と同一部分には同一符号を付して重複す
る部分の説明は省略し要部のみを説明する。
非常用炉心冷却系の第1の実施の形態を説明する。な
お、図1中図7と同一部分には同一符号を付して重複す
る部分の説明は省略し要部のみを説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施の形態における
高圧炉心冷却系、低圧炉心冷却系、残留熱除去系、及
び、非常用電源の構成を示したものである。本発明の第
1の実施の形態が従来例と異なる点はフロントラインを
区分Ia,区分Ib,区分IIa,区分IIbの4区分にし
てLPFL1、RHR2,及びD/G5を4区分構成と
してプラント運転時の確率論的安全評価(PSA)を大
幅に向上させたことにある。
高圧炉心冷却系、低圧炉心冷却系、残留熱除去系、及
び、非常用電源の構成を示したものである。本発明の第
1の実施の形態が従来例と異なる点はフロントラインを
区分Ia,区分Ib,区分IIa,区分IIbの4区分にし
てLPFL1、RHR2,及びD/G5を4区分構成と
してプラント運転時の確率論的安全評価(PSA)を大
幅に向上させたことにある。
【0026】すなわち、本実施の形態は図1に示したよ
うに、区分IaにLPFL1/RHR2及びD/G5を
設置し、区分IbにHPCF8,LPFL1/RHR2
及びD/G5を設置し、区分IIaにRCIC6,LPF
L1/RHR2及びD/G5を設置し、区分IIbにHP
CF8,LPFL1/RHR2及びD/G5を設置して
いる。
うに、区分IaにLPFL1/RHR2及びD/G5を
設置し、区分IbにHPCF8,LPFL1/RHR2
及びD/G5を設置し、区分IIaにRCIC6,LPF
L1/RHR2及びD/G5を設置し、区分IIbにHP
CF8,LPFL1/RHR2及びD/G5を設置して
いる。
【0027】本実施の形態によれば、RHR2が従来の
3系統から4系統に増加したことにより原子炉の除熱失
敗による炉心損傷の確率と、D/G5が従来の3台から
4台に増えたことにより電源喪失による炉心損傷の確率
をそれぞれ1桁以上も低減可能となる効果が得られる。
3系統から4系統に増加したことにより原子炉の除熱失
敗による炉心損傷の確率と、D/G5が従来の3台から
4台に増えたことにより電源喪失による炉心損傷の確率
をそれぞれ1桁以上も低減可能となる効果が得られる。
【0028】次に、図2により本発明の第1の実施の形
態における原子炉補機冷却系(RCW)及び原子炉補機
海水冷却系(RSW)の構成を説明する。本実施の形態
では、原子炉補機冷却系(RCW)3のRCWループ
(循環配管)22は2ループとなっている。すなわち、R
CWポンプ14は各ループ22に2台ずつ設置されている。
原子炉補機海水冷却系(RSW)4は原子炉補機冷却系
(RCW)3の1ループに対して2ループ設置され、合
計で4ループ設置されている。RSWポンプ15は1ルー
プに1台設置されている。
態における原子炉補機冷却系(RCW)及び原子炉補機
海水冷却系(RSW)の構成を説明する。本実施の形態
では、原子炉補機冷却系(RCW)3のRCWループ
(循環配管)22は2ループとなっている。すなわち、R
CWポンプ14は各ループ22に2台ずつ設置されている。
原子炉補機海水冷却系(RSW)4は原子炉補機冷却系
(RCW)3の1ループに対して2ループ設置され、合
計で4ループ設置されている。RSWポンプ15は1ルー
プに1台設置されている。
【0029】RCWポンプ14及びRSWポンプ15は1ル
ープ内の台数を更に増加しても良い。従来のABWRの
場合には原子炉補機冷却系(RCW)3の配管構成は3
ループであり、また系統容量は3x50%である。
ープ内の台数を更に増加しても良い。従来のABWRの
場合には原子炉補機冷却系(RCW)3の配管構成は3
ループであり、また系統容量は3x50%である。
【0030】これに対して、本実施の形態では、系統容
量を2x100 %容量としている。これに伴い、1ループ
あたりの容量は、従来の50%から100 %に増大させる。
各ループにポンプを2台ずつ設置するので、ポンプ容量
は4x50%構成となり、1台あたりは50%に増大する
(従来は、ポンプ1台あたりの容量は25%である)。
量を2x100 %容量としている。これに伴い、1ループ
あたりの容量は、従来の50%から100 %に増大させる。
各ループにポンプを2台ずつ設置するので、ポンプ容量
は4x50%構成となり、1台あたりは50%に増大する
(従来は、ポンプ1台あたりの容量は25%である)。
【0031】また、4台あるD/G5からそれぞれ4台
あるポンプに給電を行う。これにより、本実施の形態で
は、動的機器はすべて4x50%構成となる。このように
構成された本実施の形態では、必要とされる100 %容量
に対して、動的機器はさらに2x50%の安全余裕を保持
する。
あるポンプに給電を行う。これにより、本実施の形態で
は、動的機器はすべて4x50%構成となる。このように
構成された本実施の形態では、必要とされる100 %容量
に対して、動的機器はさらに2x50%の安全余裕を保持
する。
【0032】その結果、事故時に非常用炉心冷却系の動
的機器の単一故障に加えて、さらに、もう一つの故障な
いしは、待機除外を想定しても安全性が維持可能である
という優れた性能を保持可能となる。これにより、プラ
ント運転時の確率論的安全評価(PSA)の結果は、従
来のABWRに比べて大幅に向上することが確認され
た。
的機器の単一故障に加えて、さらに、もう一つの故障な
いしは、待機除外を想定しても安全性が維持可能である
という優れた性能を保持可能となる。これにより、プラ
ント運転時の確率論的安全評価(PSA)の結果は、従
来のABWRに比べて大幅に向上することが確認され
た。
【0033】また、プラント運転中に原子炉補機海水冷
却系(RSW)4及びD/G5を待機除外として、保守
点検が可能となるため、これらの保守をプラント停止中
に行う必要が無くなる。これにより、プラント停止中に
原子炉を冷却する系統が全て待機状態とできるため、プ
ラント停止時のPSAの評価結果も大幅に向上すること
が確認された。
却系(RSW)4及びD/G5を待機除外として、保守
点検が可能となるため、これらの保守をプラント停止中
に行う必要が無くなる。これにより、プラント停止中に
原子炉を冷却する系統が全て待機状態とできるため、プ
ラント停止時のPSAの評価結果も大幅に向上すること
が確認された。
【0034】このように、本実施の形態によれば、ポン
プ等の動的機器の容量を1台あたりでは、従来の2倍に
することにより、また、D/Gの台数を1台増加させる
ことにより、系統全体の信頼性及び安全性を従来の設計
に対して大幅に向上させることができる。
プ等の動的機器の容量を1台あたりでは、従来の2倍に
することにより、また、D/Gの台数を1台増加させる
ことにより、系統全体の信頼性及び安全性を従来の設計
に対して大幅に向上させることができる。
【0035】しかし、このように動的機器の容量を増大
させても原子炉補機冷却系(RCW)3のループ数を従
来の3ループから2ループに低減させたことにより大幅
なコスト削減が可能であり、全体としてはむしろ経済性
が向上する。
させても原子炉補機冷却系(RCW)3のループ数を従
来の3ループから2ループに低減させたことにより大幅
なコスト削減が可能であり、全体としてはむしろ経済性
が向上する。
【0036】これは、原子力プラントでは、極めて高品
質な、また、耐震設計の厳しい配管設計を実施している
ため、非常用炉心冷却系のコスト全体の中で原子炉補機
冷却系(RCW)3の配管コストがかなり大きな割合を
占めていることと、D/G5の総容量は、他の要因でも
決っているため、4台構成とした場合には、むしろD/
G1台あたりの容量を小さくできるということによって
いる。
質な、また、耐震設計の厳しい配管設計を実施している
ため、非常用炉心冷却系のコスト全体の中で原子炉補機
冷却系(RCW)3の配管コストがかなり大きな割合を
占めていることと、D/G5の総容量は、他の要因でも
決っているため、4台構成とした場合には、むしろD/
G1台あたりの容量を小さくできるということによって
いる。
【0037】さらに、本実施の形態では、定検工程に効
いている原子炉補機海水冷却系(RSW)4のオンライ
ンメンテナンスが可能となり、定検自体の短縮に寄与し
ている。従来55日程度のプラント停止が必要であった
が、これを30日以内に低減できる可能性が得られた。こ
れにより、プラント稼働率が向上でき、プラントの運転
経済性が向上する。即ち、本実施の形態によれば、プラ
ントの安全性の大幅な向上と経済性の向上が同時に達成
されるという効果が得られる。
いている原子炉補機海水冷却系(RSW)4のオンライ
ンメンテナンスが可能となり、定検自体の短縮に寄与し
ている。従来55日程度のプラント停止が必要であった
が、これを30日以内に低減できる可能性が得られた。こ
れにより、プラント稼働率が向上でき、プラントの運転
経済性が向上する。即ち、本実施の形態によれば、プラ
ントの安全性の大幅な向上と経済性の向上が同時に達成
されるという効果が得られる。
【0038】なお、本実施の形態では、RCWポンプ14
の台数を1ループあたり、2台の例を説明したが、さら
に、4台、6台、などとして、系統の信頼性を向上させ
ることは当然に可能である。同様に原子炉補機海水冷却
系(RSW)4のループ数及びRSWポンプ15の数を更
に増やして系統の信頼性を向上させることも可能であ
る。
の台数を1ループあたり、2台の例を説明したが、さら
に、4台、6台、などとして、系統の信頼性を向上させ
ることは当然に可能である。同様に原子炉補機海水冷却
系(RSW)4のループ数及びRSWポンプ15の数を更
に増やして系統の信頼性を向上させることも可能であ
る。
【0039】次に、図3により本発明に係る第2の実施
の形態を説明する。図3中、図1と同一部分には同一符
号を付して重複する部分の説明は省略する。すなわち、
本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、4台あ
る非常用電源のうち、区分Iaと区分IIaにD/G5を
設置し、区分Ibと区分IIbに非常用ガスタービン(G
TG)16を設置したことにある。
の形態を説明する。図3中、図1と同一部分には同一符
号を付して重複する部分の説明は省略する。すなわち、
本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、4台あ
る非常用電源のうち、区分Iaと区分IIaにD/G5を
設置し、区分Ibと区分IIbに非常用ガスタービン(G
TG)16を設置したことにある。
【0040】本実施の形態によれば、非常用電源の多様
性が得られ、非常用電源の信頼性が大幅に向上するの
で、電源喪失による炉心損傷の発生確率を大幅に低減可
能となる。すなわち、D/G5だけの構成では、動作原
理が同一であるため、いわゆる共通原因故障によって、
D/G5全台が同時に機能喪失する確率がある一定値以
下に下がらなかったが、本実施の形態によればこの問題
を根本的に解決可能となる。
性が得られ、非常用電源の信頼性が大幅に向上するの
で、電源喪失による炉心損傷の発生確率を大幅に低減可
能となる。すなわち、D/G5だけの構成では、動作原
理が同一であるため、いわゆる共通原因故障によって、
D/G5全台が同時に機能喪失する確率がある一定値以
下に下がらなかったが、本実施の形態によればこの問題
を根本的に解決可能となる。
【0041】また、GTG16は通常はメンテナンスフリ
ーであるため、非常用電源の保守作業量を半減できると
いう効果が得られる。GTG16はこのようにオンライン
メンテナンスも不要であるため、待機除外ができない安
全系をこのGTG16側に接続しておくことで、逆に、D
/G5側のオンラインメンテナンスが容易に行えるよう
になるという極めて重要な効果が得られる。このため、
ヨーロッパのプラントのようにすべての安全系を4区分
構成として待機除外可能な設計にする必要がない。
ーであるため、非常用電源の保守作業量を半減できると
いう効果が得られる。GTG16はこのようにオンライン
メンテナンスも不要であるため、待機除外ができない安
全系をこのGTG16側に接続しておくことで、逆に、D
/G5側のオンラインメンテナンスが容易に行えるよう
になるという極めて重要な効果が得られる。このため、
ヨーロッパのプラントのようにすべての安全系を4区分
構成として待機除外可能な設計にする必要がない。
【0042】2区分しかない安全系は、全てこのGTG
16側に接続しておくことにより、D/G5のオンライン
メンテナンスを全く安全上の支障が無い状態で実施する
ことが可能となる。本実施の形態の非常用炉心冷却系の
サポートラインの構成は、図2に示したものとほぼ同一
であるので説明を省略する。
16側に接続しておくことにより、D/G5のオンライン
メンテナンスを全く安全上の支障が無い状態で実施する
ことが可能となる。本実施の形態の非常用炉心冷却系の
サポートラインの構成は、図2に示したものとほぼ同一
であるので説明を省略する。
【0043】次に図4及び図5により本発明に係る第3
の実施の形態を説明する。図4は第3の実施の形態にお
ける非常用炉心冷却系のフロントラインを示しており、
本実施の形態が第2の実施の形態と異なる点は、図4に
示したように区分IIaに原子炉隔離時冷却系として自立
型の新型原子炉隔離時冷却系(ARCIC)7を設置し
たことにある。
の実施の形態を説明する。図4は第3の実施の形態にお
ける非常用炉心冷却系のフロントラインを示しており、
本実施の形態が第2の実施の形態と異なる点は、図4に
示したように区分IIaに原子炉隔離時冷却系として自立
型の新型原子炉隔離時冷却系(ARCIC)7を設置し
たことにある。
【0044】ARCIC7はタービンに連結された交流
発電機と整流器から出力される電流を充電器を介して蓄
積するバッテリーを設けることにより、全交流電源喪失
時の原子炉の安全性を維持するものである。このARC
IC7について図5により詳しく説明する。
発電機と整流器から出力される電流を充電器を介して蓄
積するバッテリーを設けることにより、全交流電源喪失
時の原子炉の安全性を維持するものである。このARC
IC7について図5により詳しく説明する。
【0045】図5中、符号9は蒸気発生器の一種である
原子炉で、この原子炉9には主給水ポンプ38から冷却水
39が供給される。また、原子炉9内の冷却水39の水位を
検出する水位計40において一定水位以下になったときに
出力される起動信号により外部の水源41からポンプ42を
介して補助給水が供給されるようになっている。
原子炉で、この原子炉9には主給水ポンプ38から冷却水
39が供給される。また、原子炉9内の冷却水39の水位を
検出する水位計40において一定水位以下になったときに
出力される起動信号により外部の水源41からポンプ42を
介して補助給水が供給されるようになっている。
【0046】一方、原子炉9で生成された水蒸気は、こ
の原子炉9に接続された蒸気管43により隔離弁44及び蒸
気加減弁53を介してタービン45に供給され、このタービ
ン45を駆動し電気を発生させる。
の原子炉9に接続された蒸気管43により隔離弁44及び蒸
気加減弁53を介してタービン45に供給され、このタービ
ン45を駆動し電気を発生させる。
【0047】そして、タービン45には前記ポンプ42を連
結させてポンプ42を作動させると共に、交流発電機46を
連結させてこの交流発電機46を作動させる。この交流発
電機46により発電された交流電源はケーブル47を介して
整流器48に入力され、ここで直流電源に変換され、更
に、充電器49を介してバッテリー50に蓄積されるように
してある。
結させてポンプ42を作動させると共に、交流発電機46を
連結させてこの交流発電機46を作動させる。この交流発
電機46により発電された交流電源はケーブル47を介して
整流器48に入力され、ここで直流電源に変換され、更
に、充電器49を介してバッテリー50に蓄積されるように
してある。
【0048】このようにして、バッテリー50に直流電源
を蓄積させるもので、バッテリー50とケーブル51を介し
て接続された制御器52によって前記タービン45を駆動制
御すべく、制御器52は、蒸気加減弁53の開度を調整して
タービン45の回転数の制御を行うようにしてある。
を蓄積させるもので、バッテリー50とケーブル51を介し
て接続された制御器52によって前記タービン45を駆動制
御すべく、制御器52は、蒸気加減弁53の開度を調整して
タービン45の回転数の制御を行うようにしてある。
【0049】ここで、原子力発電所において全交流電源
喪失事故が発生し、主給水ポンプ38が停止すると、原子
炉9内の冷却水39は核燃料が発生する残留熱によって蒸
発し、水位が降下を開始する。水位が降下し始めると水
位計40から起動信号が出力され隔離弁44が開となり、蒸
気管43を通して発生蒸気がタービン45に導かれ、タービ
ン45を回転させる。このタービン45に連結されたポンプ
42はタービン45から駆動力を得て水源41の冷却水を原子
炉9に注入し、冷却水39の水位を維持し、核燃料または
原子炉9内の細管の冷却が十分に行われる。
喪失事故が発生し、主給水ポンプ38が停止すると、原子
炉9内の冷却水39は核燃料が発生する残留熱によって蒸
発し、水位が降下を開始する。水位が降下し始めると水
位計40から起動信号が出力され隔離弁44が開となり、蒸
気管43を通して発生蒸気がタービン45に導かれ、タービ
ン45を回転させる。このタービン45に連結されたポンプ
42はタービン45から駆動力を得て水源41の冷却水を原子
炉9に注入し、冷却水39の水位を維持し、核燃料または
原子炉9内の細管の冷却が十分に行われる。
【0050】一方、タービン45に連結された交流発電機
46はタービン45からの駆動力によって交流電源を発電
し、この交流電源はケーブル11を介して整流器48に導か
れて直流電源に変換される。そして、充電器49を介して
バッテリー50に蓄積されるもので、蓄積された直流電源
はケーブル51を介して制御器52に導かれ、蒸気加減弁53
の開度を調整してタービン45の回転数制御を行う。
46はタービン45からの駆動力によって交流電源を発電
し、この交流電源はケーブル11を介して整流器48に導か
れて直流電源に変換される。そして、充電器49を介して
バッテリー50に蓄積されるもので、蓄積された直流電源
はケーブル51を介して制御器52に導かれ、蒸気加減弁53
の開度を調整してタービン45の回転数制御を行う。
【0051】本実施の形態によれば、長期間の全交流電
源喪失に対して安全性を更に向上させることが可能とな
る。非常用電源を4区分化し、また、GTG16による非
常用電源の多様性を強化し、さらに、区分IIaにARC
IC7を設置することにより、従来の非常用炉心冷却系
及び非常用電源が単独では到底達成できなかった高度の
安全性を提供可能となる。
源喪失に対して安全性を更に向上させることが可能とな
る。非常用電源を4区分化し、また、GTG16による非
常用電源の多様性を強化し、さらに、区分IIaにARC
IC7を設置することにより、従来の非常用炉心冷却系
及び非常用電源が単独では到底達成できなかった高度の
安全性を提供可能となる。
【0052】次に図6により本発明に係る非常用炉心冷
却系の取水設備の実施の形態を説明する。図6中、図9
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
却系の取水設備の実施の形態を説明する。図6中、図9
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は
省略する。
【0053】本実施の形態が図9に示した従来例と異な
る点は、ポンプ水槽24内を3枚の分離壁25を設けて4個
所に区分し、それぞれの区分内に1台のRSWポンプ15
を設置したことにある。また、それぞれの区分に海水を
取水できるように各区分の取水口にそれぞれに分離用水
門54を設置したことにある。4個所の区分は4ループ設
置されるRSWのループに対応している。
る点は、ポンプ水槽24内を3枚の分離壁25を設けて4個
所に区分し、それぞれの区分内に1台のRSWポンプ15
を設置したことにある。また、それぞれの区分に海水を
取水できるように各区分の取水口にそれぞれに分離用水
門54を設置したことにある。4個所の区分は4ループ設
置されるRSWのループに対応している。
【0054】本実施の形態によれば、各RSWポンプ15
ごとに分離用水門54によって、そのポンプ15を隔離可能
となるため、RSWのオンラインメンテナンス時に循環
ポンプ30を設置する取水槽29に付着した海生物を他のポ
ンプ水槽24に影響を与えることなく洗浄可能となる効果
がある。
ごとに分離用水門54によって、そのポンプ15を隔離可能
となるため、RSWのオンラインメンテナンス時に循環
ポンプ30を設置する取水槽29に付着した海生物を他のポ
ンプ水槽24に影響を与えることなく洗浄可能となる効果
がある。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、残留熱除去系を3系統
から4系統に増加したことによりプラント運転時の原子
炉除熱失敗の可能性が低減し、非常用ディーゼル発電機
を3台から4台に増加したことにより非常用電源の多重
故障ないしは、共通要因故障により炉心損傷事故が発生
する確率を大幅に低減することができる。
から4系統に増加したことによりプラント運転時の原子
炉除熱失敗の可能性が低減し、非常用ディーゼル発電機
を3台から4台に増加したことにより非常用電源の多重
故障ないしは、共通要因故障により炉心損傷事故が発生
する確率を大幅に低減することができる。
【0056】また、プラント停止時には、全ての原子炉
補機海水冷却系と非常用電源を待機状態に維持可能であ
り、これらを停止してメンテナンスする必要が無いた
め、プラント停止時に炉心損傷事故が発生する確率も大
幅に低減する。
補機海水冷却系と非常用電源を待機状態に維持可能であ
り、これらを停止してメンテナンスする必要が無いた
め、プラント停止時に炉心損傷事故が発生する確率も大
幅に低減する。
【0057】さらに、原子炉補機海水冷却系と非常用電
源等の定検工程に従来クリティカルであった系統機器を
運転時にオンラインメンテナンス可能となるため、プラ
ントの停止期間を大幅に短くできるとともに、プラント
の稼働率を向上できる。
源等の定検工程に従来クリティカルであった系統機器を
運転時にオンラインメンテナンス可能となるため、プラ
ントの停止期間を大幅に短くできるとともに、プラント
の稼働率を向上できる。
【0058】以上により、プラントの運転経済性が向上
するとともに、原子炉補機冷却系の配管ループ数を従来
の3ループから2ループに低減することにより、プラン
トの初期コストが低減するとともに、原子炉補機冷却
系,原子炉補機海水冷却系及び非常用ディーゼル発電機
のオンラインメンテナンスが可能な非常用炉心冷却系を
提供できる。
するとともに、原子炉補機冷却系の配管ループ数を従来
の3ループから2ループに低減することにより、プラン
トの初期コストが低減するとともに、原子炉補機冷却
系,原子炉補機海水冷却系及び非常用ディーゼル発電機
のオンラインメンテナンスが可能な非常用炉心冷却系を
提供できる。
【図1】本発明に係る非常用炉心冷却系の第1の実施の
形態におけるフロントラインを示す区分図。
形態におけるフロントラインを示す区分図。
【図2】本発明に係る非常用炉心冷却系の第1の実施の
形態におけるサポートラインを示す機器配管系統図。
形態におけるサポートラインを示す機器配管系統図。
【図3】本発明に係る非常用炉心冷却系の第2の実施の
形態におけるフロントラインを示す区分図。
形態におけるフロントラインを示す区分図。
【図4】本発明に係る非常用炉心冷却系の第3の実施の
形態におけるフロントラインを示す区分図。
形態におけるフロントラインを示す区分図。
【図5】図4における原子炉隔離時冷却系を説明するた
めの概略系統図。
めの概略系統図。
【図6】本発明に係る非常用炉心冷却系の取水設備にお
ける実施の形態を概略的に示す上面図。
ける実施の形態を概略的に示す上面図。
【図7】従来のABWRで採用されている非常用炉心冷
却系のフロントラインを示す区分図。
却系のフロントラインを示す区分図。
【図8】従来のABWRの非常用炉心冷却系のサポート
ラインを説明するための機器配管系統図。
ラインを説明するための機器配管系統図。
【図9】従来のABWRの非常用炉心冷却系の取水設備
を概略的に示す上面図。
を概略的に示す上面図。
1…低圧炉心冷却系(LPFL)、2…残留熱除去系
(RHR)、3…原子炉補機冷却系(RCW)、4…原
子炉補機海水冷却系(RSW)、5…非常用ディーゼル
発電機(D/G)、6…原子炉隔離時冷却系(RCI
C)、7…新型原子炉隔離時冷却系(ARCIC)、8
…高圧炉心冠水系(HPCF)、9…原子炉、10…原子
炉格納容器、11…圧力抑制プール水、12…RHR熱交換
器(RHRHx)、13…RCW熱交換器(RCW H
x)、14…RCWポンプ、15…RSWポンプ、16…非常
用ガスタービン発電機(GTG)、17…LPFL/RH
Rポンプ、18…非常用HVAC及び非常用補機、19…I
A,CRDポンプ等、20…格納容器内機器(RIP・D
WC)、21…常用補機、22…RCWループ(循環配
管)、23…熱交建屋、24…ポンプ水槽、25…分離壁、26
…導水路(A)、27…導水路(B)、28…取水槽,29…
分離壁、30…循環ポンプ、31…スクリーン、32…沈砂
池、33…取水口構造物、34…ポンプヤード、35…スクリ
ーンヤード、36…RHR注入配管、37…RHR吸込み配
管、38…主給水ポンプ、39…冷却水、40…水位計、41…
水源、42…ポンプ、43…蒸気管、44…隔離弁、45…ター
ビン、46…交流発電機、47…ケーブル、48…整流器、49
…充電器、50…バッテリー、51…ケーブル、52…制御
器、53…蒸気加減弁、54…分離用水門。
(RHR)、3…原子炉補機冷却系(RCW)、4…原
子炉補機海水冷却系(RSW)、5…非常用ディーゼル
発電機(D/G)、6…原子炉隔離時冷却系(RCI
C)、7…新型原子炉隔離時冷却系(ARCIC)、8
…高圧炉心冠水系(HPCF)、9…原子炉、10…原子
炉格納容器、11…圧力抑制プール水、12…RHR熱交換
器(RHRHx)、13…RCW熱交換器(RCW H
x)、14…RCWポンプ、15…RSWポンプ、16…非常
用ガスタービン発電機(GTG)、17…LPFL/RH
Rポンプ、18…非常用HVAC及び非常用補機、19…I
A,CRDポンプ等、20…格納容器内機器(RIP・D
WC)、21…常用補機、22…RCWループ(循環配
管)、23…熱交建屋、24…ポンプ水槽、25…分離壁、26
…導水路(A)、27…導水路(B)、28…取水槽,29…
分離壁、30…循環ポンプ、31…スクリーン、32…沈砂
池、33…取水口構造物、34…ポンプヤード、35…スクリ
ーンヤード、36…RHR注入配管、37…RHR吸込み配
管、38…主給水ポンプ、39…冷却水、40…水位計、41…
水源、42…ポンプ、43…蒸気管、44…隔離弁、45…ター
ビン、46…交流発電機、47…ケーブル、48…整流器、49
…充電器、50…バッテリー、51…ケーブル、52…制御
器、53…蒸気加減弁、54…分離用水門。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牟田 仁 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 山本 雄司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 村瀬 昭 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内
Claims (4)
- 【請求項1】 高圧炉心冷却系を3区分で構成し、低圧
炉心冷却系及び残留熱除去系を4区分で構成し、原子炉
補機冷却系の配管を2ループで構成し、原子炉補機冷却
系ポンプを1ループ内に2台以上具備し、原子炉補機海
水冷却系を前記原子炉補機冷却系の1ループに対してそ
れぞれ2ループ以上、つまり合計4ループ以上で構成
し、これらに給電する非常用電源を4区分で構成してな
ることを特徴とする非常用炉心冷却系。 - 【請求項2】 前記4区分で構成した非常用電源は非常
用ディーゼル発電機と非常用ガスタービン発電機とから
構成されることを特徴とする請求項1記載の非常用炉心
冷却系。 - 【請求項3】 前記非常用炉心冷却系に設置する原子炉
隔離時冷却系は自ら発電機を回転させた後バッテリに充
電する機能を有する新型原子炉隔離時冷却系からなるこ
とを特徴とする請求項1ないし2記載の非常用炉心冷却
系。 - 【請求項4】 ポンプ水槽内に複数の分離壁が設けられ
て複数に区分され、これらの区分内にそれぞれ原子炉補
機海水冷却系のポンプが設置され、前記ポンプ水槽内に
海水が導入される導水路を介して取水槽が設けられてな
る非常用炉心冷却系取水設備において、前記原子炉補機
海水冷却系を4ループ以上設置し、前記原子炉海水冷却
系に対応して前記区分の取水口を前記ポンプ及び熱交換
器ごとにそれぞれ独立して4個以上設置し、前記区分の
取水口に分離用水門を設けてなることを特徴とする非常
用炉心冷却系取水設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11083651A JP2000275380A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 非常用炉心冷却系及びその取水設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11083651A JP2000275380A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 非常用炉心冷却系及びその取水設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000275380A true JP2000275380A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13808367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11083651A Pending JP2000275380A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 非常用炉心冷却系及びその取水設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000275380A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1328731C (zh) * | 2004-01-14 | 2007-07-25 | 株式会社东芝 | 紧急堆芯冷却系统 |
JP2008281426A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Toshiba Corp | 非常用炉心冷却系 |
JP2009053049A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Toshiba Corp | 原子力プラントの安全系 |
WO2012066710A1 (ja) * | 2010-11-16 | 2012-05-24 | 株式会社 東芝 | 非常用炉心冷却系および沸騰水型原子力プラント |
CN102842349A (zh) * | 2011-06-22 | 2012-12-26 | 上海核工程研究设计院 | 核电厂冷却水系统的检修备用系统 |
CN103460299A (zh) * | 2011-03-30 | 2013-12-18 | 西屋电气有限责任公司 | 自包含的应急废核燃料池冷却系统 |
CN109659046A (zh) * | 2019-02-01 | 2019-04-19 | 中国原子能科学研究院 | 耦合的反应堆余热导出系统 |
-
1999
- 1999-03-26 JP JP11083651A patent/JP2000275380A/ja active Pending
Cited By (13)
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