JP2000275311A - 磁束測定方法 - Google Patents
磁束測定方法Info
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- JP2000275311A JP2000275311A JP11081677A JP8167799A JP2000275311A JP 2000275311 A JP2000275311 A JP 2000275311A JP 11081677 A JP11081677 A JP 11081677A JP 8167799 A JP8167799 A JP 8167799A JP 2000275311 A JP2000275311 A JP 2000275311A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】残留磁束及び過渡磁束を測定することにより精
度の高い磁束測定方法を提供すること。 【解決手段】静止誘導電気機器の電圧波形を測定器によ
り計測し、この計測値を計算機を用いて静止誘導電気機
器の磁束を算出する磁束測定方法において、電源遮断時
の電圧波形を計測し積分演算することで残留磁束を求
め、また静止誘導電気機器の電源投入時の過渡電圧から
求めた過渡磁束を残留磁束に加算することにより、正確
に鉄心の磁束を測定することができる。
度の高い磁束測定方法を提供すること。 【解決手段】静止誘導電気機器の電圧波形を測定器によ
り計測し、この計測値を計算機を用いて静止誘導電気機
器の磁束を算出する磁束測定方法において、電源遮断時
の電圧波形を計測し積分演算することで残留磁束を求
め、また静止誘導電気機器の電源投入時の過渡電圧から
求めた過渡磁束を残留磁束に加算することにより、正確
に鉄心の磁束を測定することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止誘導電気機器
の磁束を測定する磁束測定方法に関する。
の磁束を測定する磁束測定方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、正弦波電圧が印加されている際の
電圧の波高値を角周波数で割ることにより、定常的な磁
束の大きさを、また、波形に多少の歪みが生じた場合に
も、電圧を平均値で読み取ることにより、定常的な磁束
の大きさを算出していた。
電圧の波高値を角周波数で割ることにより、定常的な磁
束の大きさを、また、波形に多少の歪みが生じた場合に
も、電圧を平均値で読み取ることにより、定常的な磁束
の大きさを算出していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】電源を遮断あるいは投
入すると、過渡的な磁束が静止誘導電気機器の鉄心に生
じる。この過渡的な変化をする電圧により、電源遮断時
にはある値の残留磁束が鉄心中に残ることが知られてい
る。従って、電源遮断後に再び電源投入を行なった際に
は、電源投入による過渡磁束に残留磁束分が上乗せされ
ることになる。
入すると、過渡的な磁束が静止誘導電気機器の鉄心に生
じる。この過渡的な変化をする電圧により、電源遮断時
にはある値の残留磁束が鉄心中に残ることが知られてい
る。従って、電源遮断後に再び電源投入を行なった際に
は、電源投入による過渡磁束に残留磁束分が上乗せされ
ることになる。
【０００４】したがって、鉄心中の磁束を正確に求める
にはこれらの電源遮断及び投入時の過渡磁束を正確に測
定する必要があるが、この過渡的な磁束は電圧変化が不
規則かつ短時間の現象により引き起こされるため、従来
の技術では、測定することが非常に困難とされていた。
にはこれらの電源遮断及び投入時の過渡磁束を正確に測
定する必要があるが、この過渡的な磁束は電圧変化が不
規則かつ短時間の現象により引き起こされるため、従来
の技術では、測定することが非常に困難とされていた。
【０００５】本発明（請求項１及び請求項２対応）は、
以上のような従来技術の問題点を解決するために提案さ
れたものであり、その目的は、静止誘導電気機器の鉄心
の残留磁束及び過渡磁束を加味することで精度の高い磁
束測定方法を提供することにある。
以上のような従来技術の問題点を解決するために提案さ
れたものであり、その目的は、静止誘導電気機器の鉄心
の残留磁束及び過渡磁束を加味することで精度の高い磁
束測定方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１は、静止誘導電気機器の電圧波形
を測定器により計測し、この計測値を計算機を用いて当
該静止誘導電気機器の磁束を算出する磁束測定方法にお
いて、電源遮断時の前記静止誘導電気機器の電圧波形を
計測し積分演算することで残留磁束を求めることを特徴
とする。請求項１によれば、電源遮断時の電圧波形を計
測し積分演算することで、残留磁束を求めることができ
る。
に、本発明の請求項１は、静止誘導電気機器の電圧波形
を測定器により計測し、この計測値を計算機を用いて当
該静止誘導電気機器の磁束を算出する磁束測定方法にお
いて、電源遮断時の前記静止誘導電気機器の電圧波形を
計測し積分演算することで残留磁束を求めることを特徴
とする。請求項１によれば、電源遮断時の電圧波形を計
測し積分演算することで、残留磁束を求めることができ
る。
【０００７】本発明の請求項２は、静止誘導電気機器の
電圧波形を測定器により計測し、この計測値を計算機を
用いて当該静止誘導電気機器の磁束を算出する磁束測定
方法において、電源遮断時の前記静止誘導電気機器の電
圧波形を計測し積分演算することで残留磁束を求め、前
記静止誘導電気機器の電源投入時の過渡電圧から求めた
過渡磁束を前記残留磁束に加算することを特徴とする。
請求項２によれば、電源遮断時の電圧波形から残留磁束
を求め、それに電源投入時の過渡磁束を上乗せすること
で、正確に鉄心の磁束を測定することができる。
電圧波形を測定器により計測し、この計測値を計算機を
用いて当該静止誘導電気機器の磁束を算出する磁束測定
方法において、電源遮断時の前記静止誘導電気機器の電
圧波形を計測し積分演算することで残留磁束を求め、前
記静止誘導電気機器の電源投入時の過渡電圧から求めた
過渡磁束を前記残留磁束に加算することを特徴とする。
請求項２によれば、電源遮断時の電圧波形から残留磁束
を求め、それに電源投入時の過渡磁束を上乗せすること
で、正確に鉄心の磁束を測定することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図１は、本発明の一実施例である静
止誘導電気機器の磁束測定装置の構成図である。
参照して説明する。図１は、本発明の一実施例である静
止誘導電気機器の磁束測定装置の構成図である。
【０００９】図において、本実施例の磁束測定装置は、
静止誘導電気機器１の１次側につながれた遮断器２及び
正弦波電源３と、静止誘導電気機器１の２次側につなが
れた電圧測定器４及び計算機５とから構成されている。
静止誘導電気機器１の１次側につながれた遮断器２及び
正弦波電源３と、静止誘導電気機器１の２次側につなが
れた電圧測定器４及び計算機５とから構成されている。
【００１０】次に、本実施例の磁束測定方法について説
明する。今、十分な時間、静止誘導電気機器１を励磁し
た状態で遮断器２を開くと、誘起電圧の変化が生じる。
この誘起電圧の変化を電圧測定器４によって測定し、そ
の電圧波形を計算機５に取り込んで積分演算を行ない磁
束の波形を求める。このときの磁束波形を図２に示す。
図２からこの時の磁束波形の最終値と、電源遮断前の正
弦波振動の中心６との差を求めることで、残留磁束値φ
1 を求めることができる。続いて、遮断器２を閉じる。
このときの誘起電圧の変化を電圧測定器４によって測定
する。その電圧波形を計算機５に取り込んで、積分演算
を行ない磁束の波形を求める。このときの磁束波形を図
３に示す。図３からこの時の磁束波形の始点７に、予め
計算しておいた残留磁束φ1 を上乗せすることで電源投
入時の磁束波形を得ることができる。
明する。今、十分な時間、静止誘導電気機器１を励磁し
た状態で遮断器２を開くと、誘起電圧の変化が生じる。
この誘起電圧の変化を電圧測定器４によって測定し、そ
の電圧波形を計算機５に取り込んで積分演算を行ない磁
束の波形を求める。このときの磁束波形を図２に示す。
図２からこの時の磁束波形の最終値と、電源遮断前の正
弦波振動の中心６との差を求めることで、残留磁束値φ
1 を求めることができる。続いて、遮断器２を閉じる。
このときの誘起電圧の変化を電圧測定器４によって測定
する。その電圧波形を計算機５に取り込んで、積分演算
を行ない磁束の波形を求める。このときの磁束波形を図
３に示す。図３からこの時の磁束波形の始点７に、予め
計算しておいた残留磁束φ1 を上乗せすることで電源投
入時の磁束波形を得ることができる。
【００１１】以上のような手順により、静止誘導電気機
器の残留磁束を測定することができ、また電源投入時の
過渡磁束に残留磁束を上乗せすることで正確に鉄心の磁
束を測定することができる。
器の残留磁束を測定することができ、また電源投入時の
過渡磁束に残留磁束を上乗せすることで正確に鉄心の磁
束を測定することができる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
によれば、電源遮断時の電圧波形を計測し積分演算する
ことで残留磁束を求めることができる。また、本発明の
請求項２によれば、残留磁束を求め、それに電源投入時
の過渡磁束を上乗せすることで正確に鉄心の磁束を測定
することができる。
によれば、電源遮断時の電圧波形を計測し積分演算する
ことで残留磁束を求めることができる。また、本発明の
請求項２によれば、残留磁束を求め、それに電源投入時
の過渡磁束を上乗せすることで正確に鉄心の磁束を測定
することができる。
【図１】本発明の一実施例の構成図。
【図２】図１の電源遮断時の磁束波形図。
【図３】図１の電源投入時の磁束波形図。
１…静止誘導電気機器、２…遮断器、３…正弦波電源、
４…電圧測定器、５…計算機、６…電源遮断前の正弦波
振動の中心、７…電源投入時の鉄心磁束始点。
４…電圧測定器、５…計算機、６…電源遮断前の正弦波
振動の中心、７…電源投入時の鉄心磁束始点。
Claims (2)
- 【請求項１】 静止誘導電気機器の電圧波形を測定器に
より計測し、この計測値を計算機を用いて当該静止誘導
電気機器の磁束を算出する磁束測定方法において、電源
遮断時の前記静止誘導電気機器の電圧波形を計測し積分
演算することで残留磁束を求めることを特徴とする磁束
測定方法。 - 【請求項２】 静止誘導電気機器の電圧波形を測定器に
より計測し、この計測値を計算機を用いて当該静止誘導
電気機器の磁束を算出する磁束測定方法において、電源
遮断時の前記静止誘導電気機器の電圧波形を計測し積分
演算することで残留磁束を求め、前記静止誘導電気機器
の電源投入時の過渡電圧から求めた過渡磁束を前記残留
磁束に加算することを特徴とする磁束測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11081677A JP2000275311A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 磁束測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11081677A JP2000275311A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 磁束測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000275311A true JP2000275311A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13752994
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11081677A Pending JP2000275311A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 磁束測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000275311A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007088588A1 (ja) | 2006-01-31 | 2007-08-09 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 残留磁束測定装置 |
| WO2008047469A1 (fr) | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Appareil de mesure de flux magnétique d'un dispositif électrique à induction stationnaire, son procédé de mesure de flux magnétique et appareil de commande de commutation synchrone pour rupteur |
| EP3504767A1 (en) * | 2016-08-23 | 2019-07-03 | ABB Schweiz AG | A method for phase controlled energizing of power transformer |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP11081677A patent/JP2000275311A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007088588A1 (ja) | 2006-01-31 | 2007-08-09 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 残留磁束測定装置 |
| US8093885B2 (en) | 2006-01-31 | 2012-01-10 | Mitsubishi Electric Corporation | Residual magnetic flux determining apparatus |
| WO2008047469A1 (fr) | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Appareil de mesure de flux magnétique d'un dispositif électrique à induction stationnaire, son procédé de mesure de flux magnétique et appareil de commande de commutation synchrone pour rupteur |
| CN101529543B (zh) * | 2006-10-16 | 2011-10-12 | 株式会社东芝 | 静止感应电气设备的磁通量测量装置、磁通量测量方法和断路器的同步分合控制装置 |
| US8344557B2 (en) | 2006-10-16 | 2013-01-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic flux measuring device and magnetic flux measuring method for stationary induction electrical apparatus, and synchronous switching control gear for circuit breaker |
| EP2565894A1 (en) | 2006-10-16 | 2013-03-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic flux measuring appartus of stationary induction electric device, magnetic flux measuring method thereof, and synchronous switch control apparatus of crossing gate |
| EP3504767A1 (en) * | 2016-08-23 | 2019-07-03 | ABB Schweiz AG | A method for phase controlled energizing of power transformer |
| JP2019528670A (ja) * | 2016-08-23 | 2019-10-10 | アーベーベー・シュバイツ・アーゲー | 電力変圧器の位相制御された通電のための方法 |
| JP7008911B2 (ja) | 2016-08-23 | 2022-01-25 | ヒタチ・エナジー・スウィツァーランド・アクチェンゲゼルシャフト | 電力変圧器の位相制御された通電のための方法 |
| US11245254B2 (en) | 2016-08-23 | 2022-02-08 | Hitachi Energy Switzerland Ag | Method for phase controlled energizing of power transformer |
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