JP2000274431A - 異常検知機能付き軸受ユニット - Google Patents

異常検知機能付き軸受ユニット

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JP2000274431A
JP2000274431A JP11076184A JP7618499A JP2000274431A JP 2000274431 A JP2000274431 A JP 2000274431A JP 11076184 A JP11076184 A JP 11076184A JP 7618499 A JP7618499 A JP 7618499A JP 2000274431 A JP2000274431 A JP 2000274431A
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JP
Japan
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bearing
housing
shaft
rolling
groove
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Pending
Application number
JP11076184A
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English (en)
Inventor
Ryusuke Katsumata
龍介 勝又
Shoji Itomi
正二 糸見
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受外部の振動の影響を受けることがなく、
また異常発生部位に限定されず、広い範囲にわたる軸受
内部の異常を検出できるようにした異常検知機能付き軸
受ユニットを提供することである。 【解決手段】 軸1と、その軸1に作用する荷重を支持
する転がり軸受2と、その転がり軸受2を保持するハウ
ジング3とからなり、これらの各部材のうち固定側とな
るハウジング3に上記軸受2の玉8の直下にその配列方
向の溝7を設け、上記溝7内に圧電ケーブル9を所要の
締代ろをもって装着した構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異常検知機能付
き軸受ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受等の軸受の内部に生じた損傷
を検出するために、従来から軸受が組み込まれたハウジ
ング、軸の外径面、又は軸の端面に振動感知装置を取付
け、その装置を用いて軸受内部から発生する振動を測定
し、その信号の周波数を解析することによって異常の有
無を検知するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような異常検知
方法によると、振動感知装置をハウジング、軸の外径
面、又は軸の端面に取付けているため、軸受内部から生
じる振動に周囲の振動が加わった状態で振動を測定する
ことになり、周囲の振動が大きい場所では軸受の内部損
傷を振動から判断するのは困難である。
【0004】一方、軸受の内径面又は外径面に振動感知
装置を取付けると軸受の振動を直接測定できるが、軸受
内部の異常を検出するには検出可能範囲が限定される。
また、変動荷重が作用する等により、内部の損傷部位が
特定できないときは振動感知信号を複数箇所に取付けな
ければならない問題がある。
【0005】そこで、この発明は軸受外部の振動の影響
を受けることがなく、また異常発生部位に限定されず、
広い範囲にわたる軸受内部の異常を検出できるようにし
た異常検知機能付き軸受ユニットを提供することを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、軸と、その軸に作用する荷重を支持
する転がり軸受と、その転がり軸受を保持するハウジン
グとからなり、上記軸又は上記ハウジングのうちの固定
側となる部材と、上記転がり軸受の固定側軌道輪との間
において上記軸受の転動体の直下にその転動体の配列方
向の溝を設け、上記溝内に圧電ケーブルを所要の締代ろ
をもって装着した構成とした。
【0007】上記の転がり軸受が、内輪回転形又は外輪
回転形のラジアル軸受又はスラスト軸受である構成や、
上記の転がり軸受が複列の転動体を有するラジアル軸受
であり、上記の溝が該転動体の列数と同じ列数だけ設け
られた構成をとることができる。
【0008】なお、上記の圧電ケーブルにより検知され
た信号を処理判別し、異常と判別した場合に異常信号を
出力する信号処理回路を有する構成をとることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(a)(b)に示した第1実
施形態の軸受ユニットは、軸1を回転自在に支持するラ
ジアル玉軸受2をハウジング3により保持したものであ
り、上記の軸受2は蓋4によりハウジング3からの逸脱
が防がれている。
【0010】上記の軸1にはその軸線と直角方向の荷重
W(矢印参照)が作用し、軸1と軸受2の内輪5が回転
し、外輪6とハウジング3が固定した状態で使用され
る、いわゆる内輪回転形である。即ち、軸1とハウジン
グ3のうちハウジング3が固定側の部材となり、軸受2
の軌道輪のうち外輪6が固定側軌道輪となる。
【0011】上記(a)図の場合は、ハウジング3の内
径面にその全周面にわたり溝7が設けられ、また(b)
図の場合は外輪6の外径面にその全周にわたり溝7が設
けられる。これらの溝7の位置は、図示のように、軸受
2の玉8の直下(玉8の中心線上であって玉8より外
側)となる位置に設定される。
【0012】上記の各溝7には、圧電ケーブル9が全長
にわたり装着され、その一対のリード線10、10’が
ハウジング3に設けた引き出し溝11から外部に引き出
される。上記の溝7内において、上記の圧電ケーブル9
は所要の締代ろがあるように外輪6とハウジング3とに
よって挟着される。
【0013】上記の圧電ケーブル9は、同軸ケーブルの
芯線と銅編組シールドとの間に誘電体として機能する圧
電ポリマーを介在し、上記の銅編組シールドの周りに絶
縁体の外装を施したものである。この圧電ケーブル9は
半径方向に圧縮した際にその応力に比例した電圧が発生
する長尺な圧電素子である。上記のように締代ろを加え
るのは、確実に外輪6又はハウジング3に押圧させ検出
感度を上げるためである。
【0014】図2(a)(b)に示した第2実施形態
は、前記の引き出し溝11に変えて、L字形の引き出し
穴11’としたものである。その他の構成は同じであ
る。
【0015】なお、引き出し溝11に変えてL字形の引
き出し穴11’とすることができるのは、以下の実施形
態においても同様である。
【0016】図3(a)(b)に示した第3実施形態
は、軸1と内輪5が固定され、ハウジング3と外輪6が
回転する外輪回転形である。即ち、軸1とハウジング3
のうち軸1が固定側の部材となり、軸受2の軌道輪のう
ち内輪5が固定側軌道輪となる。この場合は溝7を内輪
5に設けるか(図3(a)の場合)、又は軸1に設ける
(図3(b)の場合)。これらの溝7に圧電ケーブル9
を装着する構成、その他の構成は前記の第1実施形態と
同じである。
【0017】上記の第1から第3実施形態はいずれも転
動体が玉8で、かつ単列の場合を示しているが、転動体
はころでもよく、また複列であってもよい。このうち、
複列ころ軸受13を用いた内輪回転形の例を第4実施形
態として図4に示す。この場合は、複列のころ8’の列
に応じてその直下に複列の溝7を設け、前記と同様に各
溝7に圧電ケーブル9を装着する。
【0018】図5(a)(b)に示した第5実施形態
は、スラスト玉軸受14を用いる場合である。この場合
は、軸1の肩部15側に回転輪16を配置し、ハウジン
グ17側に固定輪18を配置したものであり、玉19の
列の直下に環状の溝21が、(a)図の場合は固定輪1
8に、また(b)図の場合はハウジング17に設けられ
る。これらの溝21に圧電ケーブル9が所要の締代ろを
もって装着されること、引き出し溝11を通って外部に
引き出されることは前記の場合と同様である。
【0019】図6(a)(b)に示した第6実施形態
は、軸1が固定であり、その肩部15側に固定輪18が
配置され、ハウジング17側に回転輪16が配置され
る。溝21は図6(a)の場合は固定輪18に設けら
れ、図6(b)の場合は軸1に設けられる。その他は、
図5の第5実施形態と同様である。
【0020】上記の第5、第6実施形態においては、ス
ラスト玉軸受14を用いるものを示しているが、スラス
トころ軸受であっても同様である。また、それらのスラ
スト軸受の装着部分は上記のような肩部15に限らず軸
1の端面であってもよい。
【0021】上記の各実施形態の軸受ユニットは、リー
ド線10、10’を外部の振動測定器に接続して使用に
供される。軸受が回転した際、転動体の通過により固定
側の軸受部材が変形し、その変形に伴い圧電ケーブル9
が歪んで、その歪みに応じた電圧が出力される。
【0022】前記の第1実施形態の図1(a)の場合に
ついての測定結果を、図7と図8(a)(b)に示す。
荷重W=50kgf、回転速度=300rpmである。
図7は傷の無い場合であり、図8(a)は外輪6の転走
面に1.0×1.5mmの傷が有る場合、図8(b)は
同じく1.5×2.5mmの傷がある場合を示す。
【0023】これらの測定結果によると、傷(剥離)が
無い場合は転動体(玉8)の通過振動だけであるが、傷
が有る場合は上記の通過振動に加えてひげ状の異常波形
(符号A参照)が検出でき、軸受の内部に異常のあるこ
とが分かる。
【0024】上記の各実施形態において、異常の発生を
報知するために、図9に示すような信号処理回路を設け
ることができる。この信号処理回路は、圧電ケーブル9
で検出された信号をリード線10から入力回路22をへ
て処理回路23に入力し、該処理回路23において異常
の有無を判別する。異常有りの判別がなされると、出力
回路24をへて報知器25に異常信号を出力する。報知
器25においては、音や光などにより異常を外部に報知
する。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、圧電
ケーブルは軸受外部の振動を遮断して軸受のみの振動を
検出することができる。また、圧電ケーブルは軸受の全
周にわたり装着されるので、異常検出の部位が限定され
ず、軸受内部の広い範囲にわたる異常を検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)第1実施形態の断面図 (b)同上の変形例の断面図
【図2】(a)第2実施形態の断面図 (b)同上の変形例の断面図
【図3】(a)第3実施形態の断面図 (b)同上の変形例の断面図
【図4】第4実施形態の断面図
【図5】(a)第5実施形態の断面図 (b)同上の変形例の断面図
【図6】(a)第6実施形態の断面図 (b)同上の変形例の断面図
【図7】第1実施形態の測定結果の波形図
【図8】(a)(b) 同上の異常時の測定結果の波形
【図9】信号処理回路のブロック図
【符号の説明】
1 軸 2 軸受 3 ハウジング 4 蓋 5、5’ 内輪 6 外輪 7 溝 8 玉 8’ ころ 9 圧電ケーブル 10、10’ リード線 11、11’ 引き出し溝 11a 引き出し穴 12 玉 13 複列ころ軸受 14 スラスト玉軸受 15 肩部 16 回転輪 17 ハウジング 18 固定輪 19 玉 21 溝 22 入力回路 23 処理回路 24 出力回路 25 報知器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸と、その軸に作用する荷重を支持する
    転がり軸受と、その転がり軸受を保持するハウジングと
    からなり、上記軸又は上記ハウジングのうちの固定側と
    なる部材と、上記転がり軸受の固定側軌道輪との間にお
    いて上記軸受の転動体の直下にその転動体の配列方向の
    溝を設け、上記溝内に圧電ケーブルを所要の締代ろをも
    って装着してなる異常検知機能付き軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 上記の転がり軸受が、内輪回転形又は外
    輪回転形のラジアル軸受又はスラスト軸受である請求項
    1に記載の異常検知機能付き軸受ユニット。
  3. 【請求項3】 上記の転がり軸受が複列の転動体を有す
    るラジアル軸受であり、上記の溝が該転動体の列数と同
    じ列数だけ設けられた請求項1に記載の異常検知機能付
    き軸受ユニット。
  4. 【請求項4】 上記の圧電ケーブルにより検知された信
    号を処理判別し、異常と判別した場合に異常信号を出力
    する信号処理回路を有することを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれかに記載の異常検知機能付き軸受ユニッ
    ト。
JP11076184A 1999-03-19 1999-03-19 異常検知機能付き軸受ユニット Pending JP2000274431A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101333127B1 (ko) 2012-05-18 2013-11-26 한국과학기술원 구조물 결함 감지장치
WO2021002372A1 (ja) * 2019-07-04 2021-01-07 Ntn株式会社 軸受装置

Cited By (4)

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JP2021011898A (ja) * 2019-07-04 2021-02-04 Ntn株式会社 軸受装置
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