JP2000271054A - ワイパーの製造方法 - Google Patents

ワイパーの製造方法

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JP2000271054A
JP2000271054A JP11076244A JP7624499A JP2000271054A JP 2000271054 A JP2000271054 A JP 2000271054A JP 11076244 A JP11076244 A JP 11076244A JP 7624499 A JP7624499 A JP 7624499A JP 2000271054 A JP2000271054 A JP 2000271054A
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fiber sheet
wiper
width direction
width
lint
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Yoshio Ito
善男 伊藤
Kinsuke Ishida
謹右 石田
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KOSOBE SHOKAI KK
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ITO KK
KOSOBE SHOKAI KK
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的にリントの発生のないワイパーを
高能率で製造できる方法を提供する 【解決手段】 長手方向の両側縁からリントが発生しな
いようにシール1b1、1b2した繊維シート2aを、
下向きに傾斜した板面14上を下方へ向け長手方向に送
り、長手方向先端からワイパーの一辺の長さにほぼ等し
い位置で繊維シートを両側縁間に幅方向に延在する第1
押え部材18で押え、繊維シートの反押え部材側を傾斜
板面の上方へ引張って張力を掛けた状態で第1押え部材
と小間隙を開けて平行する第2押え部材17で繊維シー
トを押え、第1押え部材および第2押え部材間に保持さ
れた繊維シートを小間隙部に位置するシーラ19により
幅方向にシール1cし、次いで同位置で繊維シートの幅
方向シール部を幅方向カッター21で切断1dする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物品の表面を拭うた
めに用いるワイパーの製造方法に関する。本発明は、こ
れに限定されるものではないが、半導体などの電子関連
技術分野におけるクーリンルームなどにおいて物品の表
面を拭うために使用されるワイパーであって微粒子によ
る汚染のないリントフリーなワイパーの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体の製造技術分野や医療分野
において、これら製品の製造に関わるクリーンルームな
どではリントの発生のない、または少ない、ワイパーが
必要である。
【0003】このようなワイパーは、織物、編物、また
は不織布等の繊維シートからなり、通常25cm程度の大
きさの四角形をしており、これを適当な大きさに折畳ん
で用いることが多い。
【0004】このようなワイパーにおいては、所定の大
きさに切断されたワイパーの切断縁部から切屑(リン
ト)が発生する問題がある。すなわち、不織布、織物ま
たは編物からなる繊維シートを、製造時または使用時に
所定の大きさに切断しているが、繊維シートの性質上、
切断縁部に切断屑やごく短い繊維が発生し、この繊維が
リントとなる。
【0005】このようなリントの発生の少ないワイパー
として、実開昭62−83359号公報には、熱可塑性
合成繊維が10重量%以上含有されたフィラメント布帛
からなり、該布帛面に格子状に形成された切断用熱融着
部分を有することを特徴とするワイピングクロス用布帛
が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この実開昭62−83
359号公報に開示されているワイパーは、例えばポリ
エステル繊維フィラメントを用いて作成した布帛を高周
波加熱装置を用い布帛の横方向と縦方向に、それぞれ1
0cmの間隙をあけて幅5mmの連続した熱融着部分を多数
本、格子状に設け、この熱融着部分を鋏を用いて切断し
て所定の大きさのワイパーとしている。
【0007】しかしながら、この実開昭62−8335
9号公報に開示されたような方法でワイパーを製造しよ
うとした場合には、先ず繊維シートを格子状に均一に融
着することが非常に難しく、また、この融着部分を正確
に切断することが更に難しい。このため、切断箇所が融
着部分から外れてしまうことが発生し、融着部分以外を
切断したものは、リントが発生するものとなってしま
う。また、融着位置が適切でなく、融着部分の幅が狭過
ぎると、融着部分が綻びリントが発生するという問題が
ある。
【0008】
【発明の目的】本発明は上述したような従来技術に付随
する問題点に鑑みて、実質的にリントの発生のないワイ
パーを高能率で製造できる方法を提供することを目的と
する。なお、本発明方法により製造するワイパーは、ほ
ぼ正方形形状でもよく、また、縦横の長さが異なる長方
形形状でもよい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、請求
項1に記載のように、長手方向の両側縁からリントが発
生しないようにした繊維シートの該両側縁間を幅方向に
シールし、該シール部を幅方向に切断することを特徴と
するワイパーの製造方法により、上記の目的を達成す
る。
【0010】なお、本発明におけるシール方法として
は、ヒートシール、インパルスシール、熱溶融シール、
超音波シール、高周波シール、マイクロ波加熱等を用い
ることができる。
【0011】この請求項1に係る発明方法によれば、繊
維シートを多数の格子状に融着するのではなく、長手方
向の両側縁からリントが発生しないようにした繊維シー
トを用い、その繊維シートの幅方向にシールし、該シー
ル部を幅方向に切断するため、幅方向のシールおよび融
着部分の切断が正確に行え、切断箇所が融着部分から外
れてしまうことがなく、実質的にリントの発生のないワ
イパーを高能率で製造できる。
【0012】特に幅方向のシールをより確実にするため
に、本発明においては、請求項2のように、長手方向の
両側縁からリントが発生しないようにした繊維シートを
長手方向に送り、長手方向先端からワイパーの一辺の長
さにほぼ等しい第1位置で押え、前記第1位置より上流
側の前記繊維シートに張力を掛けた状態で前記第1押え
位置と小間隙を開けた第2押え位置で押え、前記第1押
え位置および第2押え位置間に保持された該繊維シート
を前記小間隙部に位置するシーラにより幅方向にシール
し、次いで同位置で該繊維シートの幅方向シール部を切
断することを特徴とするワイパーの製造方法とすること
が好ましい。
【0013】この請求項2の方法をより良好に行うため
には、本発明においては、請求項3のように、長手方向
の両側縁からリントが発生しないようにした繊維シート
を下向きに傾斜した板面上を下方へ向け長手方向に送
り、長手方向先端からワイパーの一辺の長さにほぼ等し
い位置で前記繊維シートを前記両側縁間に幅方向に延在
する第1押え部材で押え、前記繊維シートの反押え部材
側を前記傾斜板面の上方へ引張って張力を掛けた状態で
前記第1押え部材と小間隙を開けて平行する第2押え部
材で該繊維シートを押え、前記第1押え部材および第2
押え部材間に保持された該繊維シートを前記小間隙部に
位置するシーラにより幅方向にシールし、次いで同位置
で該繊維シートの幅方向シール部を切断することを特徴
とするワイパーの製造方法とすることが好ましい。
【0014】なお、請求項2または3に係る発明におい
ては、繊維シートを長手方向(繊維シートの経方向)に
送り、幅方向(繊維シートの緯方向)にシールするの
で、これら請求項に係る発明におけるワイパーの一辺の
長さとは、ワイパーの四辺のうち、原反繊維シートにお
いては長手方向(経方向)であるワイパーの一辺の長さ
を言う。
【0015】以上の方法においては、長手方向の両側縁
からリントが発生しないようにした繊維シートを準備
し、これを用いてワイパーを製造することについて説明
した。本発明における繊維シートは、不織布や編物や織
物とすることができ、編物は経編地、丸編等の緯編地の
何れとすることもできる。また、繊維シートはヒートシ
ール、高周波シール等によって周辺部をシールするた
め、熱可塑性合成繊維を10重量%以上、好ましくはほ
ぼ全部がポリエステル、ポリアミドなどの熱可塑性合成
繊維からなっていることが好ましい。繊維シートを構成
する糸は、リントフリーとするために、フィラメント糸
とする。糸を構成する各フィラメントの太さが1デニー
ル以上であることが好ましいが、1デニール未満の極細
糸でもよい。また、糸としては50デニール以上のもの
を用いた方が丈夫である。
【0016】本発明における長手方向の両側縁からリン
トが発生しないようにした繊維シートとして、請求項4
に記載のように、ワイパーの一辺の長さの整数倍より大
きい幅を有する原反繊維シートを長さ方向に送給しつつ
該原反繊維シートをワイパーの一辺の長さの間隔で長手
方向にシールし、該シール部を長手方向に沿って切断し
て長手方向の両側縁がシールされた繊維シートとして用
いることが好ましい。このようにすることによりワイパ
ーの周囲四辺がシールされたワイパーが高能率で安価に
得られる。
【0017】なお、請求項4に係る発明においては、ワ
イパーの一辺の長さとは、ワイパーの四辺のうち、原反
繊維シートにおいては幅方向(緯方向)であるワイパー
の一辺の長さを言う。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好ましい
実施例を詳細に説明する。なお、本実施例においては一
辺が約25cmの正方形形状のワイパーを製造する。
【0019】図1は本発明に係るワイパーを製造するた
めの原反繊維シートから所定幅の繊維シートを製造する
工程を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面
図である。
【0020】ロール1a状に巻いた原反繊維シート1
は、原反保持軸3に支承されており、原反繊維シート1
は繊維シート供給ローラ4により引出され解舒される。
この実施例における原反繊維シート1としては、75デ
ニール/36フィラメントのポリエステル糸条を丸編機
で編成した緯編物で、幅が約90cmの原反繊維シート1
を用いている。
【0021】繊維シート供給ローラ4は、下側の強制駆
動ローラ4aおよび自由回転可能に設けられその強制駆
動ローラ4aとの間で原反繊維シート1をニップする上
側の押えローラ4bからなる。繊維シート供給ローラ4
の下流側に繊維シート引張りロール5が設けられてい
る。繊維シート供給ローラ4と同様に、繊維シート引張
りローラ5は、下側の強制駆動ローラ5aおよび自由回
転可能に設けられその強制駆動ローラ5aとの間で原反
繊維シート1をニップする上側の押えローラ5bからな
る。繊維シート供給ローラ4と繊維シート引張りローラ
5との間で原反繊維シート1に張力を掛けながら送る。
【0022】繊維シート供給ローラ4と繊維シート引張
りローラ5の間には、幅方向に間隔を開けて複数(実施
例では4個)の回転ローラ式のシールローラ8が設けら
れている。なお、図1(a)では、幅方向に間隔を開け
たシールローラを8a、8b、8c、8dで示し、図1
(b)ではシールローラ8で示している。図1(a)に
おいて、幅方向に隣接するシールローラ8a、8b、8
c、8dの間隔は中心間の間隔がワイパーの幅(得られ
るワイパーにおける原反シートの幅方向(緯方向)の一
辺の長さをいい、前述のように、本実施例においてはワ
イパーの幅を約25cmとしている)と等しく設定してい
る。
【0023】図1(b)において、シールローラ8は、
下側ブロックに回転可能に支承しており、駆動モータ
(図示せず)により駆動回転される下側シールローラ7
3と、上側ブロックに自由回転可能に設けられ原反繊維
シート1を挟んで下側シールローラ73にニップされる
上側シールローラ83からなる。符号71、81は、そ
れぞれ下側ブロックおよび上側ブロックに設けられ、下
側シールローラ73および上側シールローラ83をシー
ル温度(原反繊維シートにおける熱可塑性繊維の融点よ
り高温)に加熱するシール用加熱ヒータであり、下側ブ
ロックおよび上側ブロックに設けられた温度制御検出端
72、82により検出した温度に基づき所定のシール温
度に温度制御される。
【0024】繊維シート供給ローラ4と繊維シート引張
りローラ5の間で原反繊維シート1に所定の張力を掛け
て送給しながら、この状態でシールローラ8により長手
方向にシールする。図1(a)では、原反繊維シート1
のシールローラ8により長手方向にシールした部分を1
b1、1b2、1b3、1b4で示している。
【0025】原反繊維シート1はシール後、繊維シート
引張りローラ5により送られ、長手方向にシールした部
分1b1、1b2、1b3、1b4を繊維シート引張り
ローラ5の下流においてカッター(実施例においては、
カッターローラ6)によりカットする。
【0026】再び図1(b)において、カッターローラ
6は、原反繊維シート1の幅を越えて延在し、駆動モー
タ(図示せず)により駆動回転される1本の下側ローラ
61と、カッターブロック62に自由回転可能に設けら
れた回転刃63からなる。自由回転刃63は下側ローラ
61と共に原反繊維シート1をニップし、原反繊維シー
ト1を長手方向に切断する。符号64は、カッターブロ
ック62に設けられ、自由回転刃63を原反繊維シート
の溶断温度に加熱するシール用加熱ヒータであり、カッ
ターブロック62に設けられた温度制御検出端65によ
り検出した温度に基づき所定の溶断温度に温度制御され
る。
【0027】自由回転刃63は原反繊維シート1の幅方
向に間隔を開けており(図1(a)においては、カッタ
ーローラ6a、6b、6c、6dで示す)、幅方向に隣
接するカッターローラ6a、6b、6c、6dの間隔は
中心間の間隔がシールローラ8a、8b、8c、8dの
中心間の間隔、すなわち、前述したワイパーの幅(前述
のように、本実施例においてはワイパーの幅を約25cm
としている)と等しく設定され、各シールローラ8a、
8b、8c、8dと対応する位置に配置されている。
【0028】下側ローラ61および自由回転刃63から
なるカッターローラ6a、6b、6c、6dにより原反
繊維シート1を幅方向に間隔を開けたヒートシール箇所
1b1、1b2、1b3、1b4で長手方向にカットす
る。これにより、ワイパーの幅に等しい幅を有し、両側
側縁がヒートシールにより処理された3本の繊維シート
2a、2b、2cが得られる。3本の繊維シート2a、
2b、2cは、公知の巻取装置により、ロール(図1
(b)で符号2で示す)状に巻取られる。また、両端部
の耳部2d、2eはウェスト巻きされ、廃棄される。な
お、自由回転刃63による切断を確実にするために、3
本の繊維シート2a、2b、2cおよび耳部2d、2e
に適度の張力を付与しながら巻取ればよい。
【0029】上述のように原反繊維シート1は、繊維シ
ート供給ローラ4と繊維シート引張りローラ5との間で
長手方向に所定の張力を掛けられながらシールローラ8
によりヒートシールされるため、長手方向のヒートシー
ルが確実に且つ高能率で行える。更に、繊維シート引張
りローラ5の下流において、各シールローラ8と対応す
る位置に配置された各カッターローラ6により切断する
ため、そのヒートシールされた箇所をカッターローラ6
により確実にカットできる。従って、両側側縁がヒート
シールにより確実に処理されてリントの発生がなく、ワ
イパーに等しい所定幅の繊維シート2a、2b、2cが
得られる。
【0030】上述の実施例においては、カッターとして
回転刃からなるカッターローラ6を用いていたが、上述
したような回転刃のほか、超音波カッターや高周波加熱
カッターなどを用いてもよい。
【0031】上述のようにして得られた両側側縁がヒー
トシールにより処理された繊維シート2a、2b、2c
を、次に、横方向に所定の間隔でシールする。なお、本
発明の以下の処理においては、両側側縁からリントが発
生しないようにした繊維シートは、両側側縁からリント
が発生しないようにされた繊維シートであればよく、上
述のようなヒートシールにより処理された繊維シートに
は限られない。
【0032】図2は本発明に係るワイパーを製造するた
めの、両側側縁が処理された繊維シート2a、2b、2
cを横方向に所定の間隔でシールする工程を示すもので
あり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0033】図2に示すように、前述のようにして両側
側縁が処理された繊維シート2a、2b、2c(図2に
は2aのみを示す)を、繊維シートロール2に巻上げて
支承している。繊維シートロール2の斜め上方に自由回
転可能にローラ11が設けられ、自由回転ローラ11の
下流側に繊維シート供給ローラ12を設けている。繊維
シート供給ローラ12は、繊維シート2aの全幅に亘り
延在し、正逆転可能に強制駆動される駆動ローラ12a
と、全幅に亘り延在して自由回転可能に設けられ、駆動
ローラ12aに向けて押圧される押えローラ12bから
なっている。
【0034】両側側縁が処理された繊維シート2aを、
繊維シートロール2から自由回転ローラ11を経て、繊
維シート供給ローラ12により引出す。
【0035】繊維シート供給ローラ12の下流側に下向
きに傾斜した板面14を有する板部材を固定設置してい
る。板面14は鏡面仕上げもしくは適宜な梨地仕上げし
たステンレス板または鉄板表面にニッケルもしくはクロ
ム鍍金し鏡面もしくは適宜な梨地仕上げしたものであ
り、その表面上を繊維シート2aが滑らかに下降するよ
うにしている。
【0036】繊維シート供給ローラ12から引出された
繊維シート2aを、下向きに傾斜した板面14の上端部
へ送出すと、繊維シート2aはその自重により板面14
上を上から下へ向けて長手方向に送られる。
【0037】板面14の下側先端近傍の部分に第1押え
部材18が設けられている。第1の押え部材18は、繊
維シートの両側縁を越えて幅方向に延在するヘッド18
aと、両側縁の上方に設けられ、このヘッド18aを昇
降させるエアシリンダ18bのような流体圧シリンダか
らなっている。
【0038】第1押え部材18の上流側、すなわち、繊
維シート2aの送り方向に見て繊維シート供給ローラ1
2側に、小間隙を開け且つ第1押え部材18と平行して
第2押え部材17が設けられている。第2押え部材17
は、第1押え部材18と同様に、繊維シートの両側縁を
越えて幅方向に延在するヘッド17aと、両側縁の上方
に設けられ、このヘッド17aを昇降させるエアシリン
ダ17bのような流体圧シリンダからなっている。
【0039】第1押え部材18と第2押え部材17との
間の小間隙部分の板面14には、幅方向に伸びる細幅の
スリット14aを形成している。このスリット14aに
おいて、繊維シート2aを幅方向にシールする幅方向シ
ーラ19および幅方向シーラ19によりシールされた繊
維シート2aのシール部を繊維シート2aの幅方向に切
断する幅方向カッター21が交互に位置するようになっ
ている。
【0040】次に、幅方向シーラ19および幅方向カッ
ター21の実施例の構造を説明する。本実施例の幅方向
シーラ19は、それぞれ繊維シート2aの幅方向に延在
し、それぞれエアシリンダ(図示せず)等により昇降可
能な板状のヒートシーラ19a、19bからなってい
る。
【0041】両板状のヒートシーラ19a、19bを押
え部材17、18間の小間隙部分のスリット14aに向
けて同時に進出させることにより、スリット14a部分
に位置した繊維シート2aを幅方向にヒートシールする
ことができる。
【0042】なお、幅方向シーラ19としては、ローラ
状の幅方向シーラを、幅方向の一端から他端に向けて走
行しつつ上下のローラが繊維シートを挟持した状態で幅
方向にヒートシール、高周波シール等をするようにする
こともできる。
【0043】図2(b)および図4(a)に示すよう
に、幅方向カッター21は、板面14の上方に設けら
れ、エアシリンダ(図示せず)等によりスリット14a
に向けて昇降可能なヒーターブロック21aと、ヒータ
ーブロックに回転可能に支承され、ヒーター21bによ
り加熱される回転刃21cと、板面14の下方に設けら
れ、エアシリンダ21d等によりスリット14aに向け
て昇降可能な下敷き板21eからなる。なお、エアシリ
ンダ21dは下敷き板21eの幅方向両端部にそれぞれ
設けられている。
【0044】エアシリンダ21dを伸長させて下敷き板
21eをスリット14aの位置に位置させ、ヒーターブ
ロック21aをスリット14aに向けて下降させ、次い
でヒーターブロック21aを幅方向の一端から他端に向
けて移動させることにより回転刃21cが走行しつつ繊
維シート2aを切断する。
【0045】なお、本発明においては、同位置で繊維シ
ートを幅方向にシールするとともに切断するために、上
述した小間隙部において幅方向シーラ19および幅方向
カッター21が交互に位置するように設けられている。
すなわち、上側の幅方向シーラ19および幅方向カッタ
ー21は上下方向に移動するとともに下側の幅方向シー
ラ19および幅方向カッター21も上下に移動して、そ
の同位置でシールしカットできるようにしている。しか
し、幅方向シーラ19および幅方向カッター21は同時
にスリット14a側に位置しないように制御されてお
り、幅方向シーラ19および幅方向カッター21がスリ
ット14aから退避した際に、それぞれが干渉しないよ
うな径路を通り、上側部材は異なる上側上昇端へ、ま
た、下側部材は異なる下側下降端へ移動するようにして
いる。
【0046】以上の構成からなる図2に示す装置におい
て、繊維シート供給ローラ12の駆動ローラ12aを正
転させることにより、繊維シート2aが板面14上へ、
ほぼワイパーの一辺の長さ(得られるワイパーにおける
原反繊維シートの長手方向(経方向)の一辺の長さをい
い、前述したように、本実施例においては約25cmとし
ている)に等しい長さだけ送出された状態で、繊維シー
ト供給ローラ12の駆動ローラ12aの回転を止める。
そして、第1押え部材18のエアシリンダ18b(図3
(a)参照)を下降させて、ヘッド18aと板面14と
の間で繊維シート2aを押さえる。
【0047】このようにして第1押え部材18で繊維シ
ートの先端からワイパーのほぼ一辺の長さに等しい位置
(第1押え位置)を押さえた状態で、上述した繊維シー
ト供給ローラ12を逆転して、繊維シート2aを上の方
へ引張る。第1押え部材18で先端側が押さえられてい
るために、繊維シート供給ローラ12が逆転することに
より繊維シート2a全体に所定の張力が作用する。
【0048】この状態で、第2押え部材17のエアシリ
ンダ17bを下降させて、第1押え部材18から小間隙
を開けた上流側、すなわち、繊維シート供給ローラ12
側の位置(第2押え位置)において、ヘッド17aと板
面14との間で繊維シート2aを押さえ、第1押え部材
18と第2押え部材17との間で繊維シート2aを緊張
状態とする。
【0049】次いで、図3に示すように、両板状のヒー
トシーラ19a、19bを第1、第2押え部材17、1
8間の小間隙部分のスリット14aに向けて同時に進出
させることにより、スリット14a部分に位置し第1押
え部材18と第2押え部材17との間で緊張状態に保持
された繊維シート2aを、繊維シート2aの先端からワ
イパーの一辺の長さの位置において、幅方向にヒートシ
ール1cすることができる。
【0050】ヒートシール後、第1押え部材18と第2
押え部材17との間で繊維シート2aの緊張状態を保持
したままで、ヒートシーラ19a、19bをスリット1
4aから待機位置へ後退させる。次いで、図4に示すよ
うに、エアシリンダ21dを伸長させて下敷き板21e
をスリット14aの位置に上昇させ、一方、ヒーターブ
ロック21aをスリット14aに向けて下降させる。そ
の状態で、第1押え部材18と第2押え部材17との間
で緊張状態で保持された繊維シート2aの幅方向のヒー
トシール部分に沿って回転刃21cを幅方向の一端から
他端に向けて走行させることにより、回転刃21cと下
敷き板21eとの間で、繊維シート2aの幅方向のヒー
トシール部分1cを切断1d(図4(c)参照)するこ
とができる。
【0051】このように、本発明においては、同位置で
繊維シートを幅方向にシール1cするとともに切断1d
するために、幅方向のシール位置と幅方向の切断位置と
を確実に一致させることができ、幅方向の縁がヒートシ
ールにより確実に処理されてリントの発生がない。
【0052】第1押え部材18と第2押え部材17との
間で緊張状態を保持したままで、幅方向にシールするの
で、幅方向の縁のシールが確実に行える。特に、長手方
向の側縁をヒートシールした繊維シートにおいても、確
実にシールが行える。更に、第1押え部材18と第2押
え部材17との間で緊張状態を保持したままで、幅方向
のシール部分を切断するので、幅方向の切断が確実に行
える。
【0053】このようにしてシールし同位置でカットさ
れた繊維シート2aは、第1押え部材18および第2押
え部材17を上方に持上げることにより、板面14との
間の把持が解除され、幅方向カッター21により切断さ
れた部分から下側が、その自重により下側に傾斜した板
面14に沿って下降し、板面14の出口の下に用意され
ていた受箱(図示せず)中に収納され、移送コンベア
(図示せず)上に搭載され、または作業ロボット等によ
り、次工程へ移送される。
【0054】次いで、先端がシールされた繊維シート2
aを、前述したと同様に、繊維シート引張りローラ5に
より送出し、上述と同様の手順に従い、次の横方向のシ
ールおよび切断を行う。
【0055】このようにして、本発明により製造された
四辺がヒートシールされたワイパーにおいては、四辺の
ヒートシール部が何れも繊維シートの長手方向に張力が
掛かった状態でシールされる。
【0056】従って、実施例のように、伸縮性が織物に
比較して大きい編物のような布帛を原反繊維シートとし
て用いた場合は、原反繊維シートにおいて長手方向であ
った両側縁部は、シール時に長手方向に引っ張られた状
態(伸びた状態)でシールされるが、最終製品(ワイパ
ー)においては張力が解除された状態となる。そのた
め、最終製品(ワイパー)で見た場合に、長手方向であ
った両側縁部がヒートシール処理により緊張されたまま
の状態であるのに対し、該両側縁部の間(幅方向)が長
手方向に僅かに縮んだ状態となり、このため、長手方向
側縁は僅かに波打つ。また、幅方向の一方の縁部は中央
部が内部に向かってかすかに凹状となっている。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、同位置で繊維シートを
幅方向にシールするとともに切断するために、幅方向の
シール位置と幅方向の切断位置とを確実に一致させるこ
とができ、幅方向の側縁がヒートシールにより確実に処
理されており、長手方向の処理と相俟って実質的にリン
トの発生がないワイパーを高能率で且つ確実に生産する
ことができる。
【0058】特に、第1押え部材と第2押え部材との間
で緊張状態を保持したままで、幅方向にシールするの
で、幅方向の側縁のシールが確実に行える。このため、
長手方向の側縁からリントが発生しないようにした繊維
シートにおいても、確実にシールが行える。更に、第1
押え部材と第2押え部材との間で緊張状態を保持したま
まで、幅方向のシール部分を切断するので、幅方向の切
断が確実に行える。
【0059】更に、実施例に示すように、長手方向側縁
をヒートシールすることにより、ワイパーの四辺が確実
に処理されてリントの発生の少ない、特にクリーンルー
ムの使用に適したワイパーが高能率で且つ確実に生産す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイパーを製造するための、原反
繊維シートから所定幅の繊維シートを製造する工程を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明に係るワイパーを製造するための、両側
側縁が処理された繊維シートを横方向に所定の間隔でシ
ールする工程を示し、(a)は平面図、(b)は側面図
である。
【図3】両側側縁が処理された繊維シートを横方向にシ
ールする工程を示し、(a)は側面図、(b)は繊維シ
ートの斜視図、(c)は繊維シートの側面図である。
【図4】両側側縁が処理された繊維シートを横方向に切
断する工程を示し、(a)は側面図、(b)は繊維シー
トの斜視図、(c)は繊維シートの側面図である。
【符号の説明】
1b1、1b2、1b3、1b4 長手方向にシールし
た部分 1c 幅方向シール部 1d 幅方向切断部 2 両側側縁が処理された繊維シートのロール 2a、2b、2c 両側側縁が処理された繊維シート 11 自由回転可能なローラ 12 繊維シート供給ローラ 12a 駆動ローラ 12b 押えローラ 14 下向きに傾斜した板面 14a スリット 17 第2押え部材 17a ヘッド 17b エアシリンダ 18 第1押え部材 18a ヘッド 18b エアシリンダ 19 幅方向シーラ 19a、19b ヒートシーラ 21 幅方向カッター 21d エアシリンダ 21e 下敷き板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B074 AA02 AA07 AA08 AB01 3B154 AA07 AA08 AB20 AB21 AB22 BA32 BA47 BB02 BB09 BB12 BB22 BB23 BB28 BB54 BC28 BC31 DA21 DA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の両側縁からリントが発生しな
    いようにした繊維シートの該両側縁間を幅方向にシール
    し、該シール部を幅方向に切断することを特徴とするワ
    イパーの製造方法。
  2. 【請求項2】 長手方向の両側縁からリントが発生しな
    いようにした繊維シートを長手方向に送り、長手方向先
    端からワイパーの一辺の長さにほぼ等しい第1位置で押
    え、前記第1位置より上流側の前記繊維シートに張力を
    掛けた状態で前記第1押え位置と小間隙を開けた第2押
    え位置で押え、前記第1押え位置および第2押え位置間
    に保持された該繊維シートを前記小間隙部に位置するシ
    ーラにより幅方向にシールし、次いで同位置で該繊維シ
    ートの幅方向シール部を切断することを特徴とするワイ
    パーの製造方法。
  3. 【請求項3】 長手方向の両側縁からリントが発生しな
    いようにした繊維シートを下向きに傾斜した板面上を下
    方へ向け長手方向に送り、長手方向先端からワイパーの
    一辺の長さにほぼ等しい位置で前記繊維シートを前記両
    側縁間に幅方向に延在する第1押え部材で押え、前記繊
    維シートの反押え部材側を前記傾斜板面の上方へ引張っ
    て張力を掛けた状態で前記第1押え部材と小間隙を開け
    て平行する第2押え部材で該繊維シートを押え、前記第
    1押え部材および第2押え部材間に保持された該繊維シ
    ートを前記小間隙部に位置するシーラにより幅方向にシ
    ールし、次いで同位置で該繊維シートの幅方向シール部
    を切断することを特徴とするワイパーの製造方法。
  4. 【請求項4】 ワイパーの一辺の長さの整数倍より大き
    い幅を有する原反繊維シートを長さ方向に送給しつつ該
    原反繊維シートをワイパーの一辺の長さの間隔で長手方
    向にシールし、該シール部を長手方向に沿って切断して
    長手方向の両側縁がシールされた繊維シートとし、該繊
    維シートを前記長手方向の両側縁からリントが発生しな
    いようにした繊維シートとして用いることを特徴とする
    請求項1、2または3に記載のワイパーの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100417292B1 (ko) * 2002-03-12 2004-02-11 손병준 세척용 와이퍼 제조장치
KR100461070B1 (ko) * 2004-08-21 2004-12-09 주식회사 은성코퍼레이션 와이퍼 절단장치
KR100681729B1 (ko) 2005-04-28 2007-02-15 이천재 와이퍼 실링장치

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