JP2000268196A - 板厚自動設定方法および装置 - Google Patents

板厚自動設定方法および装置

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JP2000268196A
JP2000268196A JP11071732A JP7173299A JP2000268196A JP 2000268196 A JP2000268196 A JP 2000268196A JP 11071732 A JP11071732 A JP 11071732A JP 7173299 A JP7173299 A JP 7173299A JP 2000268196 A JP2000268196 A JP 2000268196A
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shell
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solid model
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Hideki Honma
秀樹 本間
Noboru Sasaki
暢 佐々木
Mitake Ito
未丈 伊藤
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソリッドモデル内部に生成された内部メッシュ
モデルの各シェル毎に、元のソリッドモデルの厚みを板
厚デ−タとして自動的に設定し、これに基づいて各シェ
ルの標準板厚を設定し、さらに必要に応じては、等しい
標準板厚を有する隣接シェルを同一グループにグループ
化する方法および装置を提供すること。 【解決手段】ソリッドモデルの内部に有限要素モデルの
格子点を含む内部メッシュモデルを生成し、前記各格子
点におけるソリッドモデルの厚みを演算し、各格子点の
厚み属性デ−タとして記憶し、シェル毎に、前記格子点
の厚み属性デ−タの平均値に基づいて各シェルの標準板
厚を設定し、これを標準板厚属性デ−タとして記憶す
る。または、各シェルを定義する格子点の座標の平均値
を演算して当該シェルの重心点とし、前記各重心点にお
ける前記ソリッドモデルの厚みに基づいて各シェルの標
準板厚を設定することもできる。必要に応じ、標準板厚
属性デ−タの等しい隣接シェル同士をグループ化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有限要素解析法を用
いてモデルの板厚を設定する方法および装置に関し、特
にモデルの板厚を自動設定することのできる板厚自動設
定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の装置や部品などの設計のために、
3次元メッシュモデルを作成し、これから有限要素モデ
ルを作成して強度解析を行ない、一方前記メッシュモデ
ルをソリッドモデルに変換して他の隣接部品との干渉チ
ェックや体積(容量)計算などを実行し、最後にソリッ
ドモデルに基づいてCAMなどによる成型品の作成を行
なうことが従来から知られている。
【0003】また最近では、設計の当初からソリッドモ
デルを作成し、同様の干渉チェックや体積計算などを実
行する一方で、前記ソリッドモデルをメッシュモデルに
変換して有限要素モデルを作成し、強度解析などを行な
うことも行なわれている。例えば特許第2603902
号明細書には、有限要素法による強度解析を行なうため
に、ソリッドモデルを4面体要素に分割する手法が開示
されている。
【0004】しかし、パイプや板材を素材とする装置や
部品の場合は、強度解析の結果を利用して板厚などの最
適設定を行なうために、メッシュモデルを用いた強度解
析結果に基づいて板厚を修正し、修正済みの板厚を用い
て再度強度解析を行ない、必要に応じてはこの操作を繰
り返すのが望ましい。このような場合、板厚を修正する
度にソリッドモデルも修正し、修正したソリッドモデル
を解析要素に分割し直すことが考えられる。
【0005】また板厚の自動設定に関しては、金属板を
螺旋状に巻いて作成されるスパイラルダクトの形状、寸
法を表す加工図デ−タの作成時に、部材の板厚デ−タを
予め記憶したメーカー/用途一覧テーブルから読み取っ
て自動設定することが、例えば特開平8−329131
号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、板厚を
修正する度にソリッドモデルも修正する手法では、モデ
ルの変換、修正の工数が多くなり、所要時間も長くなり
易いという問題がある。また特開平8−329131号
公報の板厚自動設定では、強度解析などは意図されてお
らず、全体に一様な厚みの部材が対象とされているの
で、厚みが一様ではないソリッドモデルの各部の板厚の
最適設定には適用できない。
【0007】本発明の目的は、メッシュを構成する各シ
ェルに元のソリッドモデルの厚みを板厚デ−タとして自
動的に設定する方法および装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソリッドモデ
ルをメッシュモデルに変換して有限要素モデルのメッシ
ュを作成し、元のソリッドモデルの厚みデ−タはメッシ
ュを構成する各シェルの属性デ−タとして保持しておけ
ば、板厚を修正した場合の強度の再解析のときにも、上
記属性デ−タの変更のみで済むので、板厚の最適設定の
ためには有利であるという新規な着想に基づいてなされ
たものである。
【0009】本発明の板厚自動設定方法は、ソリッドモ
デルの内部に、有限要素モデルの格子点を含むメッシュ
モデルを生成する工程と、前記各格子点における前記ソ
リッドモデルの厚みを演算し、各格子点の厚み属性デ−
タとして記憶する工程と、シェル毎に、前記格子点の厚
み属性デ−タの平均値を演算し、厚み平均値属性デ−タ
として記憶する工程と、前記厚み平均値属性デ−タに基
づいて各シェルの標準板厚を設定し、標準板厚属性デ−
タとして記憶する工程とを含む点に特徴がある。
【0010】ソリッドモデルの内部にメッシュモデルを
生成する工程は、前記ソリッドモデルの表面および裏面
上に有限要素モデルの格子点をそれぞれ設定し、表面上
の格子点と裏面上の格子点とを結ぶ直線を2等分する点
を内部のメッシュモデルの格子点とすることによって実
施できる。
【0011】各シェルの標準板厚は、各シェルを定義す
る格子点の座標の平均値を演算し、得られた平均値を当
該シェルの重心点の座標として記憶し、前記各重心点に
おける前記ソリッドモデルの厚みを演算して各シェルの
重心点厚み属性デ−タとし、これに基づいて設定するこ
ともできる。
【0012】本発明の板厚自動設定装置は、ソリッドモ
デルの内部に、多数の有限要素モデルの格子点を含むメ
ッシュモデル面を作成するソリッド/メッシュモデル変
換部と、各格子点におけるソリッドモデルの厚みを演算
する格子点厚み演算部と、各シェルを規定する複数の格
子点におけるソリッドモデルの厚みに基づいて各シェル
の厚み平均値を演算するシェル厚み平均値演算部と、シ
ェル厚み平均値演算部で求められた各シェルの厚み平均
値を標準板厚に変換し、当該シェルの板厚属性デ−タと
して記憶するシェル標準板厚属性デ−タ記憶部とを具備
した点に特徴がある。
【0013】また前記シェル厚み平均値演算部の代り
に、シェルを定義する複数の格子点の座標の平均値を求
めるシェル重心点座標演算部と、求められたシェルの重
心点座標位置におけるソリッドモデルの厚みを演算する
シェル重心点厚み演算部とを設けてもよい。
【0014】各シェルの厚み平均値やシェル重心点厚み
を標準板厚に変換するために、標準板厚と板厚範囲との
関係を記憶する標準板厚テーブルを設けることもでき
る。さらに、上記のように設定した標準板厚属性デ−タ
を隣接するシェル同士で比較し、等しい標準板厚属性デ
−タを有する隣接シェルを同一グループにグループ化し
てもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は本発明の1実施形態の動作を示す
フローチャート、図2は有限要素モデルの生成を説明す
るための概念図である。図1のステップS10では、図
2(a)のようなソリッドモデル2が入力されると、同
図(b)のように、その上面と底面に有限要素モデルの
格子点がそれぞれ設定されて上面および底面の表面メッ
シュモデル2u、2Bが生成される。ただし、図2
(b)では、図を見易くするために、上面と底面の間隔
を大幅に誇張して示している。
【0016】ステップS11では、例えば、前記上面上
の1つの格子点と底面上の1つの格子点とを結ぶ直線を
2等分する点を有限要素モデルの格子点に設定し、前記
ソリッドモデル2の内部にメッシュモデル6を生成す
る。その際、一方の面(例えば、上面)上の特定の格子
点と結ばれる他方の面(例えば、底面)上の相手格子点
は、それぞれの段階において1つの特定格子点と結ばれ
得る相手格子点と前記1つの特定格子点を結ぶ直線の長
さが最小になるものを選定するのが望ましい。
【0017】ステップS12では、内部メッシュモデル
6の全格子点におけるソリッドモデルの厚みを演算し、
当該格子点の厚み属性デ−タとして保存する。前記厚み
は、格子点においてメッシュモデル面に立てた法線の、
ソリッドモデルの内部にある部分の長さ、すなわち上面
と底面との間の長さとして求めることができる。
【0018】ステップS13では、複数の格子点で定義
されるシェル(網目)の、前記格子点での厚みの平均値
(例えば、相加平均値)を演算し、これを厚み平均値属
性デ−タとして保存する。図3に示すように、シェルが
3個の格子点A、B、Cを有し、それぞれにおける厚み
がa、b、cであるとすると、平均厚みtはt=(a+
b+c)/3で求められる。
【0019】ステップS14では、図4に1例を示すよ
うな標準板厚テーブルを参照して、前記厚み平均値tが
含まれる板厚範囲に相応する標準板厚を求め、これを前
記シェルの標準板厚として設定し、当該シェルの板厚属
性デ−タとして保存する。例えば、前記平均値tが3.
333…mmであったとすると、図4のテーブルから、標
準板厚すなわち当該シェルの板厚属性デ−タは3.0mm
に設定される。
【0020】ステップS15では、前記ステップS1
3、14による標準板厚(板厚属性デ−タ)設定手順が
すべてのシェルについて実行されたかどうかが判定さ
れ、判定が否定ならば処理はステップS13へ戻って残
りのシェルの板厚属性デ−タ設定手順が実行される。一
方、ステップS15の判定が肯定ならば、ステップS1
6で、互いに隣接するシェルの板厚属性デ−タを比較
し、板厚属性デ−タが等しいもの同士は同一グループに
なるようにブループ分けする。
【0021】シェルの「隣接」は、例えば、2つのシェ
ルが格子点を共有するか否かを基準とし、本実施態様で
は、少なくとも1つの格子点を共有する2つのシェルは
「隣接している」と判定する。図5は、前記判定基準に
基づくグループ分けの1例を示す図で、同じ英字符号を
付けられたシェルは互いに隣接し、かつ同一の板厚属性
デ−タを有している。もちろん他の判定基準、例えば、
「シェルの縁の線(隣接する2つの格子点)の共有」を
基準としても良い。
【0022】上記実施態様によれば、ソリッドモデルに
基づいて自動的に、その上面および下面にそれぞれメッ
シュモデルを生成し、これらのメッシュデ−タ(格子
点)に基づいて内部のメッシュデ−タを生成する。さら
にメッシュを構成する各シェルごとの板厚デ−タを属性
デ−タとして設定することができるので、板厚設定の工
数を削減することができる。また各シェルの格子点ごと
に元のソリッドモデルの厚みを演算し、シェル内で平均
化(相加平均)すれば、得られる平均値は各シェルのほ
ぼ重心点での厚みと等しくなり、板厚を精度良く設定す
ることが可能になる。
【0023】さらに、板厚属性デ−タの等しい隣接シェ
ル同士をグループ化しておけば、強度解析の結果にした
がって板厚を最適値に向かって修正する際にグループ単
位で修正が可能になり、より一層の工数削減が期待され
る。
【0024】図7は前記第1の実施態様のハード構成を
示す機能ブロック図である。ソリッド/内部メッシュモ
デル変換部10は入力されたソリッドモデルの上面およ
び下面にそれぞれメッシュモデルを作成し、それらのデ
−タに基づいて内部メッシュモデルのための有限要素モ
デルの格子点をソリッドモデル内部に設定する。格子点
厚み演算部11は、前述のような手法で内部メッシュモ
デルの各格子点におけるソリッドモデルの厚みを演算
し、厚み属性デ−タとして記憶する。シェル厚み平均値
演算部12は、前述のような手法で各シェルの厚み平均
値を演算し、厚み平均値属性デ−タとして記憶する。
【0025】標準板厚テーブル13は、図4に示したよ
うに、標準板厚がどのような板厚範囲を有するかの関係
を記憶する。シェル標準板厚属性デ−タ記憶部14は、
演算部12で求められたシェルの厚み平均値に対応する
標準板厚を、各シェルごとに、当該シェルの板厚属性デ
−タとして記憶する。隣接シェル・グループ化部15
は、板厚属性デ−タが等しく、かつ互いに隣接している
シェルを1つの群にグループ化する。
【0026】図6は本発明の他の実施態様を示すフロー
チャートである。なお、図1と同一の符号を付したブロ
ックでは同一の手順が実行される。
【0027】ステップS22では、シェルを定義する複
数の格子点の座標の平均値(例えば、相加平均値)を求
め、これを当該シェルの重心点の座標として記憶する。
ステップS23では、求めた重心点座標におけるソリッ
ドモデルの厚みを演算し、厚み属性デ−タとして記憶す
る。前記厚みは、前述の格子点における厚みと同様に、
前記重心点のメッシュモデル面に対する法線の、ソリッ
ドモデルの内部にある部分の長さ、すなわち上面と底面
との間の長さとして求めることができる。
【0028】求められた厚みに基づいて、前述の第1実
施態様の場合と同じ手法で各シェルの標準板厚を設定
し、すべてのシェルの標準板厚属性デ−タを決定して記
憶し、さらに必要に応じては、同一板厚の隣接シェルを
グループ化する(ステップS14、16)。
【0029】図8は前記他の実施態様のハード構成を示
す機能ブロック図であり、図7と同一の符合は同一また
は同等部分を表わす。シェル重心点座標演算部11A
は、シェルを定義する複数の格子点の座標の平均値を求
め、これを当該シェルの重心点の座標として記憶する。
シェル重心点厚み演算部12Aは、前述の格子点におけ
る厚み演算と同様の手法で、各シェルの重心点における
ソリッドモデルの厚みを演算し、厚み属性デ−タとして
記憶する。
【0030】上述のようにして求められた各シェルの厚
みに基づいてそれぞれの標準板厚を設定し、すべてのシ
ェルの標準板厚属性デ−タを記憶する。さらに所望に応
じて、板厚属性デ−タが等しく、かつ互いに隣接してい
るシェルを、隣接シェル・グループ化部15によって1
つの群にグループ化する。
【0031】この実施態様によれば、上述の効果に加え
てさらに、ソリッドモデルの厚みの演算、すなわち内部
メッシュ面からソリッドモデル表面までの垂直方向距離
の演算回数が、先の実施態様におけるよりも少なくて済
む利点がある。これにより、演算処理の高速化が図れ
る。
【0032】なお上述の実施態様では、標準板厚の設定
は標準板厚テーブルの参照によって行なうものとして説
明したが、前記テーブル以外の手段、例えば、平均厚み
の四捨五入、切り上げ、切り下げ、丸めなどによって標
準板厚設定を行なうこともできる。
【0033】また内部メッシュモデルの生成は、前述の
手順による他、次のようにしても良い。図2(a)のよ
うなソリッドモデル2が入力されたのち、その上面と底
面(あるいは側面)を指定すると、既知の手法によっ
て、その高さ(厚み)方向の中点位置を含む面(内部メ
ッシュモデル面)4が、図9のように作成される。具体
的には、例えば、図9に点線で示すようなソリッドモデ
ル2の場合は、上面と底面とが作る夾角を2等分する
面、側面の稜線の2等分点を通る面などを内部メッシュ
モデル面として設定することができる。 続いて、図2
(c)に示したように、内部メッシュモデル面4上に有
限要素モデルの格子点9が多数設定され、多数の微細な
網目(格子)から構成されたメッシュ6が生成される。
このような格子点の設定手法は周知である。
【0034】図10は本発明を適用するのに好適な1例
としての、2輪車(スクータ)のフレーム部のソリッド
モデル、図11および図12は前記ソリッドモデルの1
部拡大図およびこれに基づいて作られたメッシュモデル
の1例を示す。
【0035】おおむね細長リング状のメインフレーム2
1の前端部には、ステアリングを収納支持するためのヘ
ッドパイプ22が立ち上げられ、その後部には補強用の
クロスフレーム23が設けられている。クロスフレーム
23とメインフレームの最後端部21Tの上部には燃料
タンクが搭載されるので、その支持、取付け用ブラケッ
ト25、26がそれぞれ前記クロスフレーム23と最後
端部21Tに固着される。メインフレーム21にはその
他にも、多数の各種部品取付け用のブラケットやアタッ
チメント(図では、一部のみに符号ATを付け、残りは
符号を省略している)が固着される。
【0036】例えば燃料タンク(図示せず)の荷重Wは
ブラケット25に加わり、さらにクロスフレーム23に
伝えられる。このような部品の設計の際に、燃料タンク
の予想最大荷重とブラケット25の応力などに基づいて
最適所要厚みを決定し、これをそのままクロスフレーム
23にも適用して同じ厚みを採用すると、必要強度は十
分に得られるが、一般的にはクロスフレーム23の最適
所要厚みは小さくて済むので過剰品質となり、全体の重
量軽減やコスト削減の面からは好ましくない。
【0037】これを避けるために個々の部品ごとに、そ
こに加わる応力や歪みを演算して最適所要強度や厚みを
演算しようとすると、図10のように多数の部材が固着
されるメインフレーム21などでは、演算対象が多数に
のぼるので、膨大な時間と労力、コストを必要とする。
本発明はこのような場合に有効に適用でき、それぞれの
部材の最適所要厚みを個々に決定できるので、少ない時
間と労力、コストで適正品質を保証できる設計が可能に
なる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、板厚設定の工数を削減
しながら、板厚を精度良く設定することが可能になる。
さらに、板厚属性デ−タの等しい隣接シェル同士をグル
ープ化しておけば、強度解析の結果にしたがって板厚を
最適値に向かって修正する際にグループ単位で修正が可
能になり、より一層の工数削減が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図2】有限要素モデルの生成を説明するための概念図
である。
【図3】シェルの格子点における厚みを説明するための
概念図である。
【図4】標準板厚テーブルの1例を示す図である。
【図5】本発明の1実施形態におけるシェルのグループ
化の1例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の1実施形態のハード構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図8】本発明の他の実施形態のハード構成を示す機能
ブロック図である。
【図9】有限要素モデル生成の他の手法を説明するため
の概念図である。
【図10】本発明を適用するのに好適な1例としての、
2輪車(スクータ)のフレーム部のソリッドモデルを示
す図である。
【図11】図10のソリッドモデルの1部拡大図であ
る。
【図12】図11のソリッドモデルに基づいて作られた
メッシュモデルの1例を示す図である。
【符号の説明】 2…ソリッドモデル、 4…サーフェースモデル、 6
…メッシュモデル、8…シェル、 9…格子点、 10
…ソリッド/内部メッシュモデル変換部、11…格子点
厚み演算部、 11A…シェル重心点座標演算部、 1
2…シェル厚み平均値演算部、 12A…シェル重心点
厚み演算部、 13…標準板厚テーブル、 14…シェ
ル標準板厚属性デ−タ記憶部、 15…隣接シェル・グ
ループ化部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 未丈 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5B046 FA18 JA07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソリッドモデルの内部に、有限要素モデル
    の格子点を含むメッシュモデルを生成する工程と、 前記各格子点における前記ソリッドモデルの厚みを演算
    し、各格子点の厚み属性デ−タとして記憶する工程と、 格子点を頂点とするシェル毎に、前記格子点の厚み属性
    デ−タの平均値を演算し、得られた平均値を当該シェル
    の厚み平均値属性デ−タとして記憶する工程と、 各シェルの厚み平均値属性デ−タに基づいて各シェルの
    標準板厚を設定し、これをシェルの標準板厚属性デ−タ
    として記憶する工程とを含む板厚自動設定方法。
  2. 【請求項2】前記格子点における前記ソリッドモデルの
    厚みは、格子点においてメッシュモデル面に立てた法線
    の、ソリッドモデルの上面と底面との間の長さとして求
    められる請求項1に記載の板厚自動設定方法。
  3. 【請求項3】ソリッドモデルの内部に、有限要素モデル
    の格子点を含むメッシュモデルを生成する工程と、 前記格子点を頂点とするシェル毎に、前記格子点の座標
    の平均値を演算し、得られた平均値を当該シェルの重心
    点の座標として記憶する工程と、 前記各重心点における前記ソリッドモデルの厚みを演算
    し、各シェルの重心点厚み属性デ−タとして記憶する工
    程と、 各シェルの重心点厚み属性デ−タに基づいて各シェルの
    標準板厚を設定し、これをシェルの標準板厚属性デ−タ
    として記憶する工程とを含む板厚自動設定方法。
  4. 【請求項4】前記重心点における前記ソリッドモデルの
    厚みは、重心点において前記メッシュモデル面に立てた
    法線の、ソリッドモデルの上面と底面との間の長さとし
    て求められる請求項3に記載の板厚自動設定方法。
  5. 【請求項5】前記メッシュモデルはソリッドモデルの対
    向する2面間をほぼ2等分する位置に生成される請求項
    1ないし4のいずれかに記載の板厚自動設定方法。
  6. 【請求項6】前記ソリッドモデルの内部に、有限要素モ
    デルの格子点を含むメッシュモデルを生成する工程は、
    前記ソリッドモデルの上面および底面上に有限要素モデ
    ルの格子点をそれぞれ設定する段階と、上面上の格子点
    と底面上の格子点とを結ぶ直線を2等分する点を、内部
    のメッシュモデルの格子点とする段階とよりなる請求項
    1ないし4のいずれかに記載の板厚自動設定方法。
  7. 【請求項7】上面上の格子点と直線で結ばれる底面上の
    格子点は、前記直線の長さが最小になるように選定され
    る請求項6に記載の板厚自動設定方法。
  8. 【請求項8】隣接するシェルの標準板厚属性デ−タを比
    較し、等しい標準板厚属性デ−タを有する隣接シェルを
    同一グループにグループ化する工程をさらに具備する請
    求項1ないし7のいずれかに記載の板厚自動設定方法。
  9. 【請求項9】ソリッドモデルの内部に、多数の有限要素
    モデルの格子点を含むメッシュモデル面を作成するソリ
    ッド/メッシュモデル変換・生成部と、 各格子点におけるソリッドモデルの厚みを演算する格子
    点厚み演算部と、 各シェルを規定する複数の格子点におけるソリッドモデ
    ルの厚みに基づいて各シェルの厚み平均値を演算するシ
    ェル厚み平均値演算部と、 シェル厚み平均値演算部で求められた各シェルの厚み平
    均値を標準板厚に変換し、当該シェルの板厚属性デ−タ
    として記憶するシェル標準板厚属性デ−タ記憶部とを具
    備した板厚自動設定装置。
  10. 【請求項10】ソリッドモデルの内部に、多数の有限要
    素モデルの格子点を含むメッシュモデル面を作成するソ
    リッド/メッシュモデル変換・生成部と、 シェルを定義する複数の格子点の座標の平均値を求める
    シェル重心点座標演算部と、 求められたシェルの重心点座標位置におけるソリッドモ
    デルの厚みを演算するシェル重心点厚み演算部と、 シェル重心点厚み演算部で求められた各シェルの重心点
    厚みを標準板厚に変換し、当該シェルの板厚属性デ−タ
    として記憶するシェル標準板厚属性デ−タ記憶部とを具
    備した板厚自動設定装置。
  11. 【請求項11】前記ソリッド/メッシュモデル変換・生
    成部は、前記ソリッドモデルの上面および底面上に有限
    要素モデルの格子点をそれぞれ設定する手段と、上面上
    の格子点と底面上の格子点とを結ぶ直線を2等分する点
    を、内部のメッシュモデルの格子点として設定する手段
    とよりなる請求項9または10に記載の板厚自動設定装
    置。
  12. 【請求項12】上面上の1つの格子点と直線で結ばれる
    底面上の1つの格子点は、前記直線の長さが最小になる
    ように選定された請求項11に記載の板厚自動設定装
    置。
  13. 【請求項13】互いに隣接しており、かつ等しい板厚属
    性デ−タを有するシェルを1つの群にグループ化する隣
    接シェルグループ化部をさらに具備した請求項9ないし
    12のいずれかに記載の板厚自動設定装置。
  14. 【請求項14】標準板厚と板厚範囲との関係を記憶する
    標準板厚テーブルをさらに具備し、各シェルの前記厚み
    平均値または重心点厚みに対応する標準板厚が前記標準
    板厚テーブルを参照して各シェルごとに求められる請求
    項9ないし12のいずれかに記載の板厚自動設定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007293928A (ja) * 2007-08-15 2007-11-08 Fujitsu Ltd 設計支援プログラム
CN111539064A (zh) * 2020-03-30 2020-08-14 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 一种中线及厚度提取方法及有限元网格自动生成方法
CN111680433A (zh) * 2020-04-29 2020-09-18 中国第一汽车股份有限公司 一种板材厚度的赋值方法、装置、设备及存储介质

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