JP2000263362A - スピンドルの刃具取付け装置とその安全装置 - Google Patents

スピンドルの刃具取付け装置とその安全装置

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JP2000263362A
JP2000263362A JP2000006709A JP2000006709A JP2000263362A JP 2000263362 A JP2000263362 A JP 2000263362A JP 2000006709 A JP2000006709 A JP 2000006709A JP 2000006709 A JP2000006709 A JP 2000006709A JP 2000263362 A JP2000263362 A JP 2000263362A
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groove
ball
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cutting tool
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Masatake Nakaarata
昌丈 中新田
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Kitz Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 工具を必要とせず、ワンタッチで刃具の着脱
が可能であり、スピンドルの外周囲の破損無く、ネジの
かじり等もない取付け装置とその安全装置を提供する。 【解決手段】 刃物保持金具25の外周に位置する突き
棒33内周に設けた、ボール32の一部が嵌まる溝34
と、スピンドル15中に突き棒33と対向して位置し、
駆動手段11により軸方向にスピンドル15と相対移動
する中心軸13と、刃物保持金具25の筒部27に嵌ま
る軸状の抜け止め部37を有する刃具19と、抜け止め
部37に設け、刃物保持金具25への挿入によりボール
32の一部が嵌まる溝38とから成り、常時はボール3
2と突き棒33の溝34とが軸方向にずれていて、スピ
ンドル15と中心軸13の相対移動で中心軸13が突き
棒33を押してボール32と突き棒33の溝34とを対
向させることにより刃具19の着脱を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンドルの刃具
取付け装置とその安全装置に関し、特に、サドル分水栓
用穿孔機のスピンドルと刃具であるドリルとを取付ける
ための取付け装置と、これに付設した安全装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転する主軸(スピンドル)の
先端にドリルを備え、主軸を進退させながら工作物を穿
孔する穿孔機が実施されているが、特に、水道本管より
枝管を分岐する際に、不断水の状態で本管の周壁を穿孔
するためのサドル分水栓用穿孔機が知られている。
【0003】これらの主軸とドリルとの従来の取付構造
は、図14に示すように、主軸1には、ドリル取付用の
雌ネジ2が切ってあり、その開口端には、同心位置決め
用のインロー部3が設けられており、一方、それに対応
するようにドリル4のシャンクにはインロー部5と雄ネ
ジ6が切ってあり、更に、このドリル4を主軸1に取付
ける際には、かじり防止用に銅合金製の座金7を介在さ
せ、主軸1のスパナ掛けにスパナを掛けて主軸1を固定
すると共に、工具を使用してドリル4をねじ込んで主軸
1にドリル4を固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドリル取付構造は、ドリルの着脱作業に工具を必要と
し、そのため、工具を使用してのドリルの着脱作業が煩
わしく、しかも、スパナ、モンキーレンチ等の専用の工
具がない場合には、間に合わせのパイプレンチ等を使用
することがある。この場合は、主軸1の外周に傷がつ
き、傷がつくことによりOリングの破損等で防水性を損
なう。特に、図7に示すように、サドル分水栓用の穿孔
機には主軸(スピンドル)15の外周にOリングが装着
されており、このOリングの破損により防水、防滴性が
損なわれると共に、この破損修理の例が多発している。
【0005】また、上記のような従来の取付構造には、
かじり防止用に銅合金製の座金7を必要としている等の
課題を有していた。更には、ドリルが不用意に外れるこ
とがなく、必要時にのみ着脱できる安全性の高い構造を
有する刃具取付け手段の開発も要望されていた。
【0006】本発明は、上記の従来の課題点を解決する
ために開発したもので、その目的とするところは、工具
を必要とせず、ワンタッチで刃具の着脱が可能であり、
また、スピンドルの外周囲を破損させることが全く無
く、ネジのかじり等もない取付け装置を提供することに
あり、更には、ドリルを着脱する際に、必要時にのみ確
実に着脱できる安全装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、先端に刃具のシャンクが嵌
まる回り止め孔を有する中空スピンドルと、回り止め孔
より内側でスピンドルに固定した筒状の刃物保持金具
と、刃物保持金具の中間の周上に、放射方向に貫通した
嵌合孔と、嵌合孔に移動可能に嵌まり、嵌合孔の深さよ
り大きい直径のボールと、刃物保持金具外周に嵌まり、
ばねで後退付勢した突き棒と、刃物保持金具の外周に位
置する突き棒内周に設けた、ボールの一部が嵌まる溝
と、スピンドル中に突き棒と対向して位置し、駆動手段
により軸方向にスピンドルと相対移動する中心軸と、刃
物保持金具の筒部に嵌まる筒状の抜け止め部を有する刃
具と、抜け止め部に設け、刃物保持金具への挿入により
ボールの一部が嵌まる溝とから成り、常時はボールと突
き棒の溝とが軸方向にずれていて、スピンドルと中心軸
の相対運動で中心軸が突き棒を押してボールと突き棒の
溝とを対向させることにより刃具の着脱を行うようにし
たスピンドルの刃具取付け装置である。
【0008】この場合、突き棒の溝および抜け止め部の
溝を環状に設けるのが好ましく、また嵌合孔を複数と
し、同一円周上に等間隔で配置するのが良い。
【0009】請求項4に係る発明は、スピンドルと中心
軸の相対移動でボールと突き棒の溝とを対向させる前に
スピンドルの相対移動を停止させ、一方、スピンドルの
相対移動を安全機構によって解除することにより、ボー
ルと突き棒の溝とを対向させて刃具を着脱するようにし
た刃具取付け装置用の安全装置である。この場合、スピ
ンドルの外周囲にスピンドルの上下に併せて上下動する
円筒ラックを設け、この円筒ラックの外周面に設けた案
内溝に、バネによって円筒ラックの求心方向に弾発させ
た突出棒を抜き差し自在に設けると共に、上記案内溝の
終端と所定のストローク分の距離を有した位置に前記突
出棒を嵌合係止する係止溝を設けると良い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明におけるスピンドルの刃具
取付け装置とその安全装置をサドル分水栓用穿孔機に用
いた実施形態について図1乃至図13に基づいて説明す
る。まず、サドル分水栓用穿孔機の概略を図7に従って
説明すると、ケーシング10の内部に、駆動手段である
モータ11を内蔵し、このモータ11の駆動軸12と平
行してスプライン軸(中心軸)13を回転自在に設け、
駆動軸12とスプライン軸13の端部にそれぞれギヤ1
4を介して駆動軸12の回転運動をスプライン軸13に
回転自在に伝達する。この場合の駆動手段は手動であっ
ても良い。
【0011】また、このスプライン軸13の外側に、筒
状の中空のスピンドル15の上半部を、軸方向に沿って
相対移動可能で一体回転するように嵌合させると共に、
このスピンドル15の上半部の外側に円筒ラック16を
上下動自在に配設することにより、スピンドル15がス
プライン軸13の回転と連動して回転し、かつ、円筒ラ
ック16の上下のスライドに併せて上下進退するように
している。更に、図7に示すように、スピンドル15が
挿入されるケーシング10の軸装部にOリング17を装
着し、このOリング17を介在させることによって、軸
装部位から配管穿孔時に噴出する水の侵入を防止してい
る。なお、同図に示す16cは、円筒ラック16の長さ
方向に設けたスライド溝で、この溝16cを固定側突部
10aにスライドさせる。
【0012】円筒ラック16の上下のスライドは、駆動
軸12の途中にウォームギヤ18を形成し、このウォー
ムギヤ18と円筒ラック16の外周面に形成したラック
歯16aとの間に、ウォームギヤ18と噛み合うウォー
ムホイール18aやラック歯16aと噛み合うピニオン
16b等の減速輪列、並びにピニオン16bへの伝達を
切換えるクラッチ機構45等を介在させ、かつ、ピニオ
ン16bのハンドル軸39aをハンドル39と連結し、
モータ11若しくはハンドル39の運動を円筒ラック1
6に伝達して手動・電動の両方で行うようにしている。
【0013】このクラッチ機構45を図13に従って説
明すると、同図において、ハンドル軸39aの他端部に
設けたクラッチ歯車46とギヤ47の内歯歯車47aを
ハンドル軸39aを軸方向に移動させることにより、ク
ラッチ歯車46と内歯歯車47aを噛合自在に設けて手
動切換クラッチ構造としている。
【0014】図1乃至図3において、スピンドル15
は、ドリル(刃具)19のシャンク20が嵌まる回り止
め孔21が先端部に形成され、更に、この回り止め孔2
1の開口端にドリル19のシャンク20に形成されてい
るインロー部20aと対応するインロー部21aが形成
されている。また、回り止め孔21より奥の内周面に雌
ねじ24を切り、筒状の刃物保持金具25を内部に螺入
し固着させている。
【0015】この刃物保持金具25は、外周面にねじを
切った螺合部26以外の筒部27の外径をスピンドル1
5の内径よりも小さく形成し、筒部27の外周面とスピ
ンドル15の内周面との間に隙間28を設けている。ま
た、螺合部26の内周位置に装着溝29を形成し、この
装着溝29に刃具19の落下防止用のOリング30を嵌
入している。更に、筒部27の中間の同一円周上に、複
数の嵌合孔31を等間隔で放射方向に穿孔し、この嵌合
孔31に、孔の深さ(刃物保持金具の肉厚)よりも大き
い直径のボール32を外側から出没自在に嵌入させてい
る。なお、ボール32が嵌合孔31から内側に抜け出な
いように、嵌合孔31を内側が狭い断面テーパ状等にし
てあり、この嵌合孔31は、穿孔を途中で止めて形成す
るようにしている。
【0016】更に、スピンドル15内に設けた刃物保持
金具25の螺合部26とスプライン軸13との間に、ボ
ール32の移動を制限する突き棒33を内蔵している。
この突き棒33は、刃物保持金具25の外周面とスピン
ドル15の内周面との間の隙間28に摺動自在に嵌入さ
れてボール32の移動を制限する有底筒状部33aと、
スプライン軸13と同軸上に対向するシャフト部33b
とから成っている。
【0017】また、有底筒状部33aの内周面の適宜位
置に周溝34を形成し、図3に示すように、この周溝3
4にボール32が位置したときに、ドリル19を抜き出
すことができる。更に、スピンドル15と突き棒33と
の間をシールするため、シャフト部33bの一部をスピ
ンドル15の縮径部内径と同径にし、この部分の外周に
2個のOリング35a,35bを並設している。また、
常時(加工時)、ボール32が有底筒状部33aの内周
面に当接して嵌合孔31の外側から突出できないように
するため、刃物保持金具25の螺合部26と有底筒状部
33aとの間にばね36を介在させ、突き棒33をスプ
ライン軸13側に後退付勢してスピンドル15の縮径部
15aに有底筒状部33aの底部を当接させて後退位置
に停止させている(図1参照)。
【0018】また、ドリル19には、刃物保持金具25
に嵌入させる棒状の抜け止め部37を形成し、更に、こ
の抜け止め部37に、刃物保持金具25に嵌入したとき
にボール32と係合する環状溝38を形成している。
【0019】図9〜図12は、刃具取付け装置に付設し
た安全装置を示した例である。円筒ラック16の長さ方
向外周面に案内部(本例では案内溝)16dを形成し、
この案内溝16dの下端に位置する係合部位16fから
所定のストローク分の距離Sの位置に係止部(本例では
係止溝)16eを形成している。この案内溝16dの長
さは、図11において、円筒ラック16のラック有効長
さ以内であり、案内溝16dの下端に位置する係合部位
16fは、スプライン軸13と突き棒33とが略当接す
る位置であり、係止溝16eの位置は、図3に示すよう
に、ドリル19が取り外すことができる位置である。
【0020】更に、図12において、ケーシング10の
中央位置に取付穴48を設け、この取付穴48に有底状
の筒体49を固着すると共に、この筒体49にキャップ
50を固着する。この有底状の筒体49とキャップ50
との間にバネ51を装着し、筒体49内にバネ51の弾
発力でケーシング10内に求心方向に付勢されたシャフ
ト52を設け、このシャフト52の内端に案内溝16d
と係止溝16eに嵌合する突出棒53を設け、シャフト
52の外端に摘部54を設けている。
【0021】次に、上記実施の形態における作用を説明
する。加工(穿孔)時か否かにかかわらず、通常、突き
棒33はスプライン軸13に押圧されることなく、ばね
36により後退付勢されて後退位置に停止しており、刃
物保持金具25の嵌合孔31に収めたボール32が有底
筒状部33aの内周面に押圧されて求心方向に移動し、
嵌合孔31の内側からボール32の一部が突出している
ので、ドリル19が取り付けられている場合、ドリル1
9の抜け止め部37の環状溝38にボール32の突出し
ている部分が係合して、ドリル19を刃物保持金具25
から抜き取ることはできない(図1参照)。
【0022】この状態において、先ず、モータ12やハ
ンドル39の手動回転などの駆動手段で円筒ラック16
を上方に移動させることにより、スピンドル15を原位
置よりもやや上方に移動させる。この原位置とは、突き
棒33の端面とスプライン軸13の端面とが相対移動し
ていない時のスピンドル15の位置である。
【0023】スピンドルを上方へ移動させていくと、シ
ャフト52の突出棒53が案内溝16dの係合部位16
fに係合され、スピンドル15の上方への移動が阻止さ
れる。この状態のときでも、ドリル19は、依然として
刃物保持金具25から抜き取ることはできない。従っ
て、スピンドル15をこの状態より上方に不用意に移動
させるおそれがないため、ドリル19が刃物保持金具2
5からみだりに外れることがなく、ドリル19が不用意
に外れて分水栓内等に落ちることがない。
【0024】次いで、図12において、摘部54をバネ
51に抗して矢印方向に引いて、シャフト52の突出棒
53を案内溝16dから外した状態のまま、ハンドル3
9を更に回転させて円筒ラック16をストロークS分だ
けやや引き上げた後、摘部54を解放すると、突出棒5
3が係止溝16eに嵌合係止される。
【0025】この状態のとき、スピンドル15と共に移
動する刃物保持金具25が、スプライン軸13に対して
相対的に上方に移動すると共に、スプライン軸13に突
き棒33が当接して停止すると、突き棒33に対しても
ばね36に抗して相対的に上方に移動し、この刃物保持
金具25の嵌合孔31に収めたボール32と、突き棒3
3の有底筒状部33aの内周面に形成した周溝34とが
対向した状態になるので、ボール32が嵌合孔31の外
側に突出可能となる(図2参照)。
【0026】次に、この状態を保持したままドリル19
を引き抜く。すると、ボール32が抜け止め部37の周
面に押圧されて嵌合孔31の外側に移動し、抜け止め部
37の環状溝38との係合が解除され、そのままドリル
19を取り外すことができる(図3参照)。従って、ド
リル19を取り外す必要時にのみ確実に取り外すことが
できる。
【0027】他方、スピンドル15が原位置以下にある
場合にドリル19を取り付けようとしても、ドリル19
の抜け止め部37が、嵌合孔31の内側から突出したボ
ール32の一部に当接して取り付けることができない。
【0028】そこで、ドリル19を取り外す場合と同
様、モータ11やハンドル39の手動回転などの駆動手
段でスピンドル15を原位置よりも上方に移動させて、
シャフト52の突出棒53を円筒ラック16の係止溝1
6eに係止させ、ばね36に抗して、刃物保持金具25
を突き棒33に対して相対的に上方に移動させ、ボール
32と突き棒33の周溝34とを対向させて、ボール3
2を嵌合孔31の外側に突出可能とし、この状態を保持
したままドリル19の抜け止め部37を刃物保持金具2
5に嵌入する。すると、刃物保持金具25の内周面から
突出していたボール32の一部は嵌合孔31内に収ま
り、かつ、嵌合孔31の外側に突出したボール32の一
部は突き棒33の周溝34内に収まるので、抜け止め部
37を奥まで嵌入することができる(図3参照)。
【0029】ドリル19の抜け止め部37を嵌入する途
中、ドリル19のシャンク20をスピンドル15の先端
に設けた回り止め孔21に嵌入し、更に、ドリル19の
インロー部20aを回り止め孔21の開口端に設けたイ
ンロー部21aに嵌入する。これにより、スピンドル1
5に対してドリル19は空転せず、スピンドル15と共
にドリル19を回転させることができる。
【0030】そして、スピンドル15の先端にドリル1
9を嵌入した状態で、穿孔する場合と同様に円筒ラック
16を下方に移動させ、スピンドル15をスプライン軸
13に対して相対的に下方に移動させる。
【0031】このとき、スピンドル15は、原位置に戻
るまでの間、ばね36で付勢された突き棒33に対して
も相対的に下方に移動し、スピンドル15と共に移動す
る刃物保持金具25も、突き棒33に対して相対的に下
方に移動する。これにより、周溝34とボール32の位
置がずれて刃物保持金具25の嵌合孔31の外側から突
出していたボール32の一部は、突き棒33の有底筒状
部33aの内周面により押圧されて嵌合孔31内に没す
る一方、嵌合孔31の内側からボール32の一部が突出
してドリル19の抜け止め部37に形成した環状溝38
に係合するので、スピンドル15にドリル19を確実に
取り付けることができる。
【0032】ここで、図8を用いて、ドリル19を取り
付けたサドル分水栓穿孔機の使用法を説明する。まず、
配水管40に装着したサドル分水栓41の開口端寄りの
袋ナットを外し、この開口端に穿孔機の取付けアタッチ
メント42を取り付けて穿孔機を分水栓41に固着し、
分水栓41の開閉弁43を開く。
【0033】次いで、モータ11を駆動して、駆動軸1
2、ギヤ14を介してスプライン軸13を高速回転さ
せ、更に、図示しないクラッチ機構を用いて、駆動軸1
2に形成したウォームギヤ18、ウォームホイール18
a、ピニオン16b、ラック歯16aなどを適宜噛み合
わせ、駆動軸12の回転運動を直線運動に変換して円筒
ラック16に伝達し、円筒ラック16に対して回動可能
に設けたスピンドル15をスプライン軸13と共に回転
させながら、円筒ラック16と共に下方に移動させ、配
水管40に孔44を形成する。
【0034】そして、配水管40に孔44が完全に開い
た後、クラッチ機構を切り換えてモータ11による駆動
を停止させ、図示しないハンドルを回転させることによ
って円筒ラック16を上方に移動させてスピンドル15
を原位置に戻す。最後に、分水栓41の開閉弁43を閉
じて、分水栓41から穿孔機を取り外して作業は完了す
る。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明は、次のよう
に優れた効果を奏する。工具を用いなくても刃具の着脱
が可能であり、しかも、簡単に素早く着脱することがで
きるうえに、工具を用いないために、スピンドルの表面
を傷つけることがない。殊に、サドル分水栓用穿孔機で
は、スピンドルとケーシングの挿入間をシールするOリ
ングが設けられているのが、この場合、スピンドルの表
面に傷をつけるおそれがないため、Oリング装着部位の
防水性、防滴性を損なうことがなく、特に、サドル文水
栓用穿孔機にとって顕著な効果を発揮する。
【0036】また、突き棒の溝および抜け止め部の溝を
環状に形成したので、刃具の抜け止め部をスピンドルの
刃物保持金具内に適宜に挿入するのみで、軸心ぶれもな
く確実に装着することができる。
【0037】更に、嵌合孔を複数とし、同一円周上に等
間隔で配置したので、刃具が均等に保持され、確実に刃
具の抜けを防止できる等の効果を有する。
【0038】更には、刃具取付け装置に安全装置を付設
することにより、刃具が不用意に外れることを回避し、
必要時にのみ刃具を確実に取り換えることができ、安全
性に優れた刃具取付け装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例を示したもので、スピン
ドルと刃具であるドリルの通常時の取付状態を示す断面
図である。
【図2】図1におけるドリルの抜け止めが解放された状
態を示す断面図である。
【図3】図2におけるドリルを取外し又は取付ける状態
を示す断面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】本発明おけるドリルの正面図である。
【図7】本発明を適用した穿孔機の概略断面図である。
【図8】図7の穿孔機の使用状態を示す概略正面図であ
る。
【図9】本発明における円筒ラックの断面図である。
【図10】図9のC−C線断面図である。
【図11】図10のD線矢視図である。
【図12】円筒ラックと安全機構との組込み構造を示し
た部分断面図である。
【図13】クラッチ機構部分を示した説明図である。
【図14】ドリルとスピンドルである主軸の従来例を示
した分離図である。
【符号の説明】
11 モータ(駆動手段) 13 スプライン軸(中心軸) 15 スピンドル 16 円筒ラック 19 ドリル(刃具) 20 シャンク 21 回り止め孔 25 刃物保持金具 27 筒部 31 嵌合孔 32 ボール 33 突き棒 34 周溝 36 ばね 37 抜け止め部 38 環状溝 39 ハンドル 51 バネ 52 シャフト 53 突出棒 54 摘部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に刃具のシャンクが嵌まる回り止め
    孔を有する中空スピンドルと、回り止め孔より内側でス
    ピンドルに固定した筒状の刃物保持金具と、刃物保持金
    具の中間の周上に、放射方向に貫通した嵌合孔と、嵌合
    孔に移動可能に嵌まり、嵌合孔の深さより大きい直径の
    ボールと、刃物保持金具外周に嵌まり、ばねで後退付勢
    した突き棒と、刃物保持金具の外周に位置する突き棒内
    周に設けた、ボールの一部が嵌まる溝と、スピンドル中
    に突き棒と対向して位置し、駆動手段により軸方向にス
    ピンドルと相対移動する中心軸と、刃物保持金具の筒部
    に嵌まる軸状の抜け止め部を有する刃具と、抜け止め部
    に設け、刃物保持金具への挿入によりボールの一部が嵌
    まる溝とから成り、常時はボールと突き棒の溝とが軸方
    向にずれていて、スピンドルと中心軸の相対移動で中心
    軸が突き棒を押してボールと突き棒の溝とを対向させる
    ことにより刃具の着脱を行うようにしたことを特徴とす
    るスピンドルの刃具取付け装置。
  2. 【請求項2】 突き棒の溝および抜け止め部の溝を環状
    に設けた請求項1に記載のスピンドルの刃具取付け装
    置。
  3. 【請求項3】 嵌合孔を複数とし、同一円周上に等間隔
    で配置した請求項1又は2に記載のスピンドルの刃具取
    付け装置。
  4. 【請求項4】 スピンドルと中心軸の相対移動でボール
    と突き棒の溝とを対向させる前にスピンドルの相対移動
    を停止させ、一方、スピンドルの相対移動を安全機構に
    よって解除することにより、ボールと突き棒の溝とを対
    向させて刃具を着脱するようにした請求項1に記載の刃
    具取付け装置用の安全装置。
  5. 【請求項5】 スピンドルの外周囲にスピンドルの上下
    に併せて上下動する円筒ラックを設け、この円筒ラック
    の外周面に設けた案内溝に、バネによって円筒ラックの
    求心方向に弾発させた突出棒を抜き差し自在に設けると
    共に、上記案内溝の終端と所定のストローク分の距離を
    有した位置に前記突出棒を嵌合係止する係止溝を設けた
    請求項4に記載の刃具取付け装置用の安全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106217080A (zh) * 2016-08-26 2016-12-14 广西玉柴机器股份有限公司 一种中盖销孔加工夹持方法及装置
CN111817501A (zh) * 2020-07-13 2020-10-23 大连恒昇机械有限公司 一种垂直驱动推杆

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