JP2000262578A - 椅子形マッサージ機 - Google Patents

椅子形マッサージ機

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JP2000262578A
JP2000262578A JP11067195A JP6719599A JP2000262578A JP 2000262578 A JP2000262578 A JP 2000262578A JP 11067195 A JP11067195 A JP 11067195A JP 6719599 A JP6719599 A JP 6719599A JP 2000262578 A JP2000262578 A JP 2000262578A
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vibration
chair
massage machine
vibration generator
control unit
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Tadahiro Okura
忠博 大倉
Yoichi Endo
陽一 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】筋肉を収縮・弛緩させることにより、マッサー
ジ効果と共にリハビリテーション効果および入眠効果を
得る。 【解決手段】首当接部2と、背もたれ部3と、座部4
と、ふくらはぎ載せ部5と、足裏載せ部6とを備え、各
部にそれぞれ振動発生器7と、振動発生器で発生した振
動を当該各部の表面へと伝達させる振動伝達板8とが組
み込まれ、且つ当該各部に組み込まれた振動発生器を制
御する制御部10を備え、制御部は各部に組み込まれた
振動発生器の振動周波数を60Hzで個別に制御する制
御アルゴリズムを有している。これにより、人体の複数
の部位を同時に振動刺激することができるので、睡眠誘
導効果を得ることができ、また、人体の各部位を個別に
振動刺激することができるので、マッサージ効果と共に
リハビリテーション効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は椅子形マッサージ
機に係り、特に、マッサージ効果と共にリハビリテーシ
ョン効果(以下、「リハビリ効果」という。)および入
眠効果を得ることができる椅子形マッサージ機に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の椅子形マッサージ機は、一般的に、もみ玉(もみ輪)
によって揉む、叩くなどの動作を繰返して、マッサージ
を行っていた。
【0003】しかしながら、このような従来の椅子形マ
ッサージ機は、マッサージを主目的としているので、リ
ハビリ効果や入眠効果を得ることは難しかった。
【0004】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、筋肉を収縮・弛緩させること
により血行をよくして、マッサージ効果と共にリハビリ
効果および入眠効果を得ることができる椅子形マッサー
ジ機を提供することを目的とする。
【0005】
【発明を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の椅子形マッサージ機は、首当接部と、背もた
れ部と、座部と、ふくらはぎ載せ部と、足裏載せ部と
が、適宜選択されて備えられた椅子形マッサージ機であ
って、適宜選択された各部にそれぞれ振動発生器と、振
動発生器で発生した振動を当該各部の表面へと伝達させ
る振動伝達板とが組み込まれ、且つ当該各部に組み込ま
れた振動発生器を制御する制御部を備え、制御部は適宜
選択された各部に組み込まれた振動発生器の振動周波数
を60Hzで個別に制御する制御アルゴリズムを有する
ものである。
【0006】このような椅子形マッサージ機は、例え
ば、背もたれ部と座部とを備えていれば、各部に組み込
まれた振動発生器により振動伝達板が60Hzの振動周
波数で振動することから、生体の背中および腰部を振動
刺激することができるので、入眠効果を得ることができ
る。これは、本発明者らの研究によって、振動誘発皮膚
反射(VSR)を起こさせる振動周波数60Hzで、生
体の複数の部位を同時に振動刺激すると、睡眠誘導効果
があることが実証されているからである。また、制御部
が、各部に組み込まれた振動発生器を個別に制御するこ
とができるので、生体全体を満遍なく振動刺激したり、
生体の各部位を個別に振動刺激したりすることができ
る。
【0007】また、本発明の椅子形マッサージ機におい
て制御部は、振動発生器を60Hzの振動周波数で間欠
的に振動させる制御アルゴリズムを有することが好まし
い。これにより、振動刺激と振動停止とを繰返し行うこ
とができるので、振動停止時に起こる血液流動が活発化
する現象を生じさせることができる。
【0008】また、本発明の椅子形マッサージ機におい
て制御部は、60Hzの振動周波数と110Hzの振動
周波数とが交互に出現するように、適宜選択された各部
に組み込まれた振動発生器を振動させる制御アルゴリズ
ムを有することが好ましい。これにより、筋肉の収縮状
態に変化を与えることができるので、何れかの振動周波
数を単発で振動させるよりも血液流動が活発化される。
【0009】また、本発明の椅子形マッサージ機におい
て制御部は、適宜選択された各部に組み込まれた振動発
生器を、選択的に順次振動させる制御アルゴリズムを有
することが好ましい。これにより、生体の各部位を順次
振動刺激することができるようになるので、例えば背中
を振動刺激し、次に背中の振動刺激をやめて腰部を振動
刺激すれば、腰部の血液流動より背中の血液流動の方が
活発化するので、これらを反復させれば、背中および腰
部の血行がよくなる。
【0010】また、本発明の椅子形マッサージ機におい
て振動発生器は、振動の振幅を0.001〜30mmの範
囲内で可変可能なことが好ましい。これにより、被治療
者の脂肪の厚さを考慮した最適な振動刺激を与えること
ができる。
【0011】また、本発明の椅子形マッサージ機におい
て制御部は、適宜選択された各部の上で振動刺激を受け
る生体の体脂肪率を測定する体脂肪計が接続され、当該
体脂肪計から出力される体脂肪率データに基づき生体に
適した振幅を振動の振幅0.001〜30mmから選択
後、当該生体に適した振幅で適宜選択された各部の振動
発生器を振動させる制御アルゴリズムを有することが好
ましい。これにより、被治療者の実際の脂肪の厚さを考
慮した振幅で振動刺激を与えることができる。
【0012】また、本発明の椅子形マッサージ機におい
て制御部は、適宜選択された各部の上で振動刺激を受け
る生体から得られる生体情報を検出して生体情報検出デ
ータを出力する生体センサが接続され、当該生体センサ
から出力される生体情報検出データによって得られた生
体の生体情報に基づいて、適宜選択された各部に組み込
まれた振動発生器を振動させる駆動時間と、当該振動発
生器による治療時間とを設定する制御アルゴリズムが内
蔵されていることが好ましい。これにより、生体の血流
状態に応じた振動刺激を与えることができる。
【0013】また、本発明の椅子形マッサージ機におい
て振動伝達板は形状記憶合金であることが好ましい。こ
れにより、被治療者の体にフィットした振動伝達板で振
動刺激することができるようになるので、振動刺激を確
実に無駄なく与えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の椅子形マッサージ
機における好ましい実施の形態例について、図面を参照
して説明する。
【0015】本発明の椅子形マッサージ機は図1に示す
ように、枠体(図示せず)に首当接部2と、背もたれ部
3と、座部4と、ふくらはぎ載せ部5と、足裏載せ部6
とが取付けられ、この各部2、3、4、5、6には、そ
れぞれ振動発生器7と、振動発生器7で発生した振動を
当該各部2、3、4、5、6の表面へと伝達させる振動
伝達板8とが組み込まれている。また、椅子形マッサー
ジ機1は、各部2、3、4、5、6に組み込まれた振動
発生器7(以下、「各振動発生器7」という。)を制御
する制御部10を備え、この制御部10の基準となる制
御アルゴリズムは、各振動発生器7の振動周波数を60
Hzにして個別に制御するものである。このような制御
部10としては、内蔵方式またはリモートコントロール
方式の何れを採用してもよい。
【0016】ここで、振動発生器7の振動周波数を60
Hzに限定しているのは、本発明者らの研究によって振
動誘発皮膚反射(VSR)が、もっとも誘発される振動
周波数だからである。振動誘発皮膚反射は、人体の筋肉
上の皮膚に60Hzの振動を与えると、その振動刺激を
受けた部位が屈曲するように筋肉の収縮が起こる現象を
いう。
【0017】振動発生器7は、振幅を変えられるものが
好ましく、振幅範囲を0.001〜30mmに設定する。
これは、人体の脂肪の厚さを考慮した最適な振動刺激を
与えるためである。
【0018】振動伝達板8は、被治療者の体にフィット
した形状のものが好ましく、予め被治療者の体形に記憶
させた形状記憶合金を使用すれば、振動刺激を確実に無
駄なく与えることができる。
【0019】制御部10は、主にマイクロコンピュータ
11およびタイマ12から構成されている。なお、タイ
マ12は、各振動発生器7のオン・オフ時間および電源
13をオフするまでの時間を計測するものである。ま
た、制御部10のマイクロコンピュータ11には、振動
刺激を受ける人体の体脂肪率を測定して体脂肪率データ
d1を出力する体脂肪計14と、当該人体から得られる
生体情報を検出して生体情報検出データd1を出力する
生体センサ15とが接続されている。この体脂肪計14
および生体センサ15は、例えば、足裏載せ部6に組み
込まれている。これにより、足裏載せ部6に素足を載せ
れば、検出を正確に行うことが可能になる。
【0020】このような制御部10は、基準となる制御
アルゴリズムと共に、種々の制御アルゴリズムを有して
いる。第1の制御アルゴリズムは、各振動発生器7を6
0Hzの振動周波数で間欠的に振動させるものである。
これにより、振動刺激と振動停止とを繰返し行うことが
できるので、振動停止時に起こる血液流動が活発化する
現象を生じさせることができる。これは、60Hzの振
動周波数で振動刺激している時には、筋肉が収縮してい
るので、血流量が減少するが、この振動刺激をやめると
筋肉が弛緩され血流量が通常時より増加するからであ
る。したがって、血行がよくなるので、マッサージ効果
と共にリハビリ効果を得ることができ、また、床ずれ防
止にもなる。
【0021】第2の制御アルゴリズムは、60Hzの振
動周波数と110Hzの振動周波数とが交互に出現する
ように、各振動発生器7を選択的に順次振動させるもの
である。ここで、振動発生器7の振動周波数を60Hz
および110Hzに限定しているのは、本発明者らの研
究によって振動誘発皮膚反射(VSR)および緊張性振
動反射(TVR)が生ずることが実証されているからで
ある。振動誘発皮膚反射は上述した通りで、緊張性振動
反射は、人の骨格筋の筋腹あるいは腱上に皮膚から11
0Hzの振動刺激を与えるとその骨格筋は収縮し、この
振動刺激を続けると収縮は序々に増強するという現象を
いう。これにより、筋肉の収縮状態に変化を与えること
ができるので、何れかの振動周波数を単発で振動させる
よりも血液流動が活発化される。したがって、リハビリ
効果を高められる。
【0022】第3の制御アルゴリズムは、各振動発生器
7を選択的に順次振動させるものである。例えば、最初
に、背もたれ部3の振動発生器7を所定時間だけ振動さ
せて停止させ、次に、座部4の振動発生器7を所定時間
だけ振動させて停止させ、次に、ふくらはぎ載せ部5の
振動発生器7を所定時間だけ振動させて停止させ、次
に、足裏載せ部6の振動発生器7を所定時間だけ振動さ
せて停止させ、次に、首当接部2の振動発生器7を所定
時間だけ振動させて停止させる。この繰返しを、予め設
定されている時間だけ行えば、人体の各部位を順次振動
刺激することができるので、血液流動を活発化させるこ
とができる。これは、振動刺激している部位と、してい
ない部位との間で血流量が変わるからで、このような繰
返しの振動刺激を被治療者に与えれば、体の末端まで血
行をよくすることができる。したがって、体全体の血行
がよくなるので、マッサージ効果と共にリハビリ効果を
得ることができ、また、床ずれ防止にもなる。
【0023】第4の制御アルゴリズムは、制御部10に
接続されている体脂肪計14から出力される体脂肪率デ
ータd1に基づき被治療者に適した振幅を振動発生器7
の振幅許容範囲0.001〜30mmから選択して、この
被治療者に適した振幅で各振動発生器7を振動させるも
のである。具体的には、図2に示すように、例えば体脂
肪率が20%とすると、男性は振幅0.135mm、女性
は振幅0.235mmが最適で、平均振幅は0.155mm
となる。このような体脂肪率−振幅強度の関係を第4の
制御アルゴリズムの比較データとして用いれば、被治療
者の実際の脂肪の厚さを考慮した振幅で振動刺激を与え
ることができる。
【0024】なお、体脂肪計14としては、人体の部分
インピーダンスを測定して当該人体の体脂肪率を演算処
理するものや、近赤外領域での生体脂肪組織の量的な変
化に対応する吸収スペクトル変化を測定して人体の体脂
肪率を演算処理するものが、測定精度が高くなるので好
適である。なお、体脂肪計14は、手、腕部、足部等に
取着される。
【0025】第5の制御アルゴリズムは、制御部10に
接続されている生体センサ15から出力される生体情報
検出データd2によって得られた人体の生体情報に基づ
いて、各振動発生器7を振動させる駆動時間と、当該各
振動発生器7による治療時間とを設定するものである。
この駆動時間および治療時間の計測はタイマ12によっ
て行われる。治療時間がタイムアップすると、電源13
がオフされるようになっている。これにより、被治療者
の血流状態に応じた振動刺激を与えることができる。こ
のような生体センサ15としては、光センサ、血圧計、
心電計、皮膚電位計、脳波計または温度センサが好まし
く、これらによって人体の血流状態を電気的に捉えるこ
とができる。
【0026】光センサは、人体の心拍や脈拍を監視する
のに好ましく、例えば、光電脈拍計等が用いられ、心拍
を測定する場合には胸部に、脈拍を測定する場合には手
首にそれぞれ取着される。血圧計は、人体の血圧を監視
するのに好ましく、腕部に取着される。心電計は、人体
の心臓の活動電流を監視するのに好ましく、腕部、胸部
等に取着される。皮膚電位計は、人体の皮膚電位を監視
するのに好ましく、手首、腕部等に取着される。脳波計
は、人体の脳波を監視するのに好ましく、頭部に取着さ
れる。温度センサは、人体の皮膚温度を監視するのに好
ましく、例えば、熱電対、サーミスタ、抵抗温度計、半
導体センサ等が用いられ、頭部、胸部、手首、腕部、足
部等に取着される。これらは何れにおいても、血流状態
を確認できる。
【0027】なお、椅子形マッサージ機1の電源13
は、商用電源、乾電池あるいはバッテリの何れでもよ
い。
【0028】このように構成された椅子形マッサージ機
1の振動動作を制御する制御部10の制御動作について
説明する。
【0029】まず、制御部10の第1の制御アルゴリズ
ムによる振動制御について、図3のフローチャートを用
いて説明する。被治療者は、マッサージ機1に腰掛けて
電源13をオンにし、自分が最適だと思う各振動発生器
7を振動させる駆動時間および各振動発生器7による治
療時間を設定して制御部10に入力させる(ステップ1
01、102)。なお、駆動時間をXX秒とすると、振
動発生器の休止時間は血液流動が活発化するのに最適な
時間、即ち、振動時間と同じ時間XX秒が予め決定され
ているので、駆動時間XX秒および治療時間Y秒から振
動発生器のオン・オフ回数は、制御部10のマイクロコ
ンピュータ11によって演算処理され、図4に示すよう
な出力波形になる。各時間が設定されると、各振動発生
器7が振動を開始し、第1の制御アルゴリズムに基づき
振動刺激と振動停止とを繰返し行う(ステップ103、
104)。そして、治療時間Y秒が経過すると、各振動
発生器7を駆動させている電源13がオフされる(ステ
ップ105、106)。
【0030】このような振動刺激により、血液流動が活
発化する現象を生じさせることができる。
【0031】次に、制御部10の第1の制御アルゴリズ
ムと第4の制御アルゴリズムと第5の制御アルゴリズム
とを組み合わせた振動制御について、図5のフローチャ
ートを用いて説明する。被治療者は、マッサージ機1に
腰掛けて電源13をオンにする(ステップ111)。電
源13がオンされると、制御部10は第5の制御アルゴ
リズムにより、生体センサ15から出力される生体情報
検出データd2に基づき各振動発生器7を振動させる駆
動時間XX秒および各振動発生器7による治療時間Y秒
を設定し、予め決定されている停止時間XX秒と共にタ
イマ12に入力する(ステップ112、113)。ま
た、第4の制御アルゴリズムにより、体脂肪計14から
出力される体脂肪率データd1に基づき被治療者に適し
た振幅を振動発生器7の振幅許容範囲0.001〜30
mmから選択する(ステップ114、115)。これによ
り、被治療者の実際の脂肪の厚さを考慮した振幅で、而
も被治療者の血流状態に応じた振動刺激を与えることが
できる。
【0032】自動的に被治療者に適した駆動時間XX
秒、停止時間XX秒、治療時間Y秒および振幅が設定さ
れると、各振動発生器7が振動を開始し、第1の制御ア
ルゴリズムに基づき振動刺激と振動停止とを繰返し行う
(ステップ116、117)。そして、マイクロコンピ
ュータ11によって自動設定された治療時間Y秒が経過
すると、各振動発生器7を駆動させている電源13がオ
フされる(ステップ118、119)。
【0033】このような振動刺激により、血液流動が活
発化する現象を生じさせることができる。なお、第1の
制御アルゴリズムは、第4の制御アルゴリズムと第5の
制御アルゴリズムとを単独で組み合わせてもよい。
【0034】次に、制御部10の第2の制御アルゴリズ
ムによる振動制御について、図6のフローチャートを用
いて説明する。被治療者は、マッサージ機1に腰掛けて
電源13をオンにし、各振動発生器7を60Hzおよび
110Hzの各振動周波数で振動させる各駆動時間およ
び各振動発生器7による治療時間を設定して制御部10
に入力させる(ステップ121、122)。この際、6
0Hzの振動周波数の駆動時間をX秒とすると、110
Hzの振動周波数の駆動時間はX/2秒、各振動周波数
の停止時間もX/2秒とする。このような各駆動時間X
秒、各停止時間X/2秒および治療時間Y秒から振動発
生器のオン・オフ回数は、制御部10のマイクロコンピ
ュータ11によって演算処理され、図7に示すような出
力波形になる。各時間が設定されると、各振動発生器7
が振動を開始し、第2の制御アルゴリズムに基づき60
Hzの振動周波数と110Hzの振動周波数とが交互に
出現するように、而も振動周波数が切り替わる際に所定
の停止時間X/2秒が加わるように制御する(ステップ
123、124、125、126)。そして、治療時間
Y秒が経過すると、各振動発生器7を駆動させている電
源13がオフされる(ステップ127、128)。
【0035】このような振動刺激により、血液流動が活
発化する現象を生じさせることができる。
【0036】なお、第2の制御アルゴリズムにおいて
も、第4の制御アルゴリズムと第5の制御アルゴリズム
とを組み合わせた振動制御を行うことができ、また、第
4の制御アルゴリズムと第5の制御アルゴリズムとを単
独で組み合わせてもよい。
【0037】次に、第3のアルゴリズムによる振動制御
について、図8のフローチャートを用いて説明する。被
治療者は、マッサージ機1に腰掛けて電源13をオンに
し、自分が最適だと思う各振動発生器7を振動させる駆
動時間および各振動発生器7による治療時間を設定して
制御部10に入力させる(ステップ131、132)。
なお、駆動時間XX秒および治療時間Y秒から振動発生
器のオン・オフ回数は、制御部10のマイクロコンピュ
ータ11によって演算処理される。各時間が設定される
と、各振動発生器7が振動を開始し、第3の制御アルゴ
リズムに基づき各部2、3、4、5、6の振動発生器7
を、血液流動が活発化するように順次、振動・停止させ
て、被治療者を振動刺激する(ステップ133、13
4)。そして、治療時間Y秒が経過すると、各振動発生
器7を駆動させている電源13がオフされる(ステップ
135、136)。
【0038】このような振動刺激により、血液流動が活
発化する現象を生じさせることができる。
【0039】なお、第3の制御アルゴリズムにおいて
も、第4の制御アルゴリズムと第5の制御アルゴリズム
とを組み合わせた振動制御を行うことができ、また、第
4の制御アルゴリズムと第5の制御アルゴリズムとを単
独で組み合わせてもよい。
【0040】また、制御部10の基準制御アルゴリズム
による振動制御において、図9のフローチャートに示す
ように、治療時間だけを設定すれば、その治療時間Y秒
だけ被治療者に振動刺激を与えることになるので、睡眠
誘導効果を得ることができる。これは、本発明者らの研
究によって、振動周波数60Hzで人体の複数の部位を
同時に振動刺激すると、睡眠誘導効果があることが実証
されているからである。
【0041】このような制御部10は、これら制御アル
ゴリズムをすべて有していなくともよく、必要に応じて
選択してもよい。
【0042】さらに、本発明の椅子形マッサージ機にお
ける好ましい実施の形態例によれば、首当接部2と、背
もたれ部3と、座部4と、ふくらはぎ載せ部5と、足裏
載せ部6とをすべて備えていたが、これに限らず、図1
0(a)、(b)に示すように、背もたれ部3および座
部4だけ、背もたれ部3、座部4およびふくらはぎ載せ
部5だけなど、血液流動が活発化する現象を生じさせる
ことができれば、どのような組み合わせでもよい。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の椅子形
マッサージ機によれば、適宜選択された首当接部、背も
たれ部、座部、ふくらはぎ載せ部および足裏載せ部それ
ぞれに組み込まれた振動発生器を、筋肉を収縮・弛緩さ
せる特定周波数で個別に制御できることから、血行がよ
くなるので、マッサージ効果と共にリハビリ効果および
入眠効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の椅子形マッサージ機における好ましい
実施の形態例を示す説明図。
【図2】体脂肪率と振幅強度との関係を示すグラフ。
【図3】図1の椅子形マッサージ機の構成要素である制
御部の第1の制御アルゴリズムによる制御動作を示すフ
ローチャート図。
【図4】図3の制御部の第1の制御アルゴリズムによる
振動制御の状態を示す波形図。
【図5】図1の椅子形マッサージ機の構成要素である制
御部の第1の制御アルゴリズムと第4の制御アルゴリズ
ムと第5の制御アルゴリズムとを組み合わせた制御動作
を示すフローチャート図。
【図6】図1の椅子形マッサージ機の構成要素である制
御部の第2の制御アルゴリズムによる制御動作を示すフ
ローチャート図。
【図7】図6の制御部の第2の制御アルゴリズムによる
振動制御の状態を示す波形図。
【図8】図1の椅子形マッサージ機の構成要素である制
御部の第3の制御アルゴリズムによる制御動作を示すフ
ローチャート図。
【図9】図1の椅子形マッサージ機の構成要素である制
御部の基準制御アルゴリズムによる制御動作を示すフロ
ーチャート図。
【図10】本発明の椅子形マッサージ機における好まし
い他の実施の形態例の構成を示す説明図で、(a)は背
もたれ部および座部だけの組合わせ図、(b)は背もた
れ、座部およびふくらはぎ載せ部だけの組合わせ図。
【符号の説明】
1・・・・・椅子形マッサージ機 2・・・・・首当接部 3・・・・・背もたれ部 4・・・・・座部 5・・・・・ふくらはぎ載せ部 6・・・・・足裏載せ部 7・・・・・振動発生器 8・・・・・振動伝達板 10・・・・・制御部 14・・・・・体脂肪計 15・・・・・生体センサ d1・・・・・体脂肪率データ d2・・・・・生体情報検出データ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】首当接部と、背もたれ部と、座部と、ふく
    らはぎ載せ部と、足裏載せ部とが、適宜選択されて備え
    られた椅子形マッサージ機であって、 適宜選択された前記各部にそれぞれ振動発生器と、前記
    振動発生器で発生した振動を当該各部の表面へと伝達さ
    せる振動伝達板とが組み込まれ、且つ当該各部に組み込
    まれた前記振動発生器を制御する制御部を備え、前記制
    御部は適宜選択された前記各部に組み込まれた前記振動
    発生器の振動周波数を60Hzで個別に制御する制御ア
    ルゴリズムを有することを特徴とする椅子形マッサージ
    機。
  2. 【請求項2】前記制御部は、前記振動発生器を前記60
    Hzの振動周波数で間欠的に振動させる制御アルゴリズ
    ムを有することを特徴とする請求項1記載の椅子形マッ
    サージ機。
  3. 【請求項3】前記制御部は、前記60Hzの振動周波数
    と110Hzの振動周波数とが交互に出現するように、
    適宜選択された前記各部に組み込まれた前記振動発生器
    を振動させる制御アルゴリズムを有することを特徴とす
    る請求項1記載の椅子形マッサージ機。
  4. 【請求項4】前記制御部は、適宜選択された前記各部に
    組み込まれた前記振動発生器を、選択的に順次振動させ
    る制御アルゴリズムを有することを特徴とする請求項1
    記載の椅子形マッサージ機。
  5. 【請求項5】前記振動発生器は、振動の振幅を0.00
    1〜30mmの範囲内で可変可能なことを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか1項記載の椅子形マッサージ機。
  6. 【請求項6】前記制御部は、適宜選択された前記各部の
    上で振動刺激を受ける生体の体脂肪率を測定する体脂肪
    計が接続され、当該体脂肪計から出力される体脂肪率デ
    ータに基づき前記生体に適した振幅を前記振動の振幅
    0.001〜30mmから選択後、当該生体に適した振幅
    で適宜選択された前記各部の前記振動発生器を振動させ
    る制御アルゴリズムを有することを特徴とする請求項5
    記載の椅子形マッサージ機。
  7. 【請求項7】前記制御部は、適宜選択された前記各部の
    上で振動刺激を受ける生体から得られる生体情報を検出
    して生体情報検出データを出力する生体センサが接続さ
    れ、当該生体センサから出力される前記生体情報検出デ
    ータによって得られた前記生体の前記生体情報に基づい
    て、適宜選択された前記各部に組み込まれた前記振動発
    生器を振動させる駆動時間と、当該振動発生器による治
    療時間とを設定する制御アルゴリズムを有することを特
    徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の椅子形マッ
    サージ機。
  8. 【請求項8】前記振動伝達板は形状記憶合金であること
    を特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の椅子形
    マッサージ機。
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