JP2000079149A - 振動機能付マットレス - Google Patents

振動機能付マットレス

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JP2000079149A
JP2000079149A JP10251544A JP25154498A JP2000079149A JP 2000079149 A JP2000079149 A JP 2000079149A JP 10251544 A JP10251544 A JP 10251544A JP 25154498 A JP25154498 A JP 25154498A JP 2000079149 A JP2000079149 A JP 2000079149A
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vibration
mattress
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Tadahiro Okura
忠博 大倉
Yoichi Endo
陽一 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人体の全身を均一の振動周波数で振動刺激する
ことにより睡眠薬と同等以上の睡眠導入効果を得る。 【解決手段】マットレス本体2の広範囲に複数組込まれ
当該マットレス本体2の全体を振動させる振動発生器3
と、複数の振動発生器3によるマットレス本体2への振
動を振動周波数50〜70Hzに制御する制御部4と、制
御部4に内蔵され複数の振動発生器3を駆動させる電源
10をオフするまでの時間を設定するタイマ7とを備え
ている。これにより、単一の振動周波数で人体を振動刺
激することができるので、副作用のある睡眠薬を服用す
ることなく睡眠誘導を的確に行うことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は振動機能付マット
レスに係り、特に、睡眠誘導に適した振動機能付マット
レスに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、看護婦、コンビニエンスストアの店員、ガードマ
ン、長距離バス・トラックや電車の運転手など、勤務時
間帯の不規則な職業の人の中には、不眠症に悩まされて
いる人が増加している。これは、眠る時間帯が一定しな
いことに起因した生活リズム障害によるものである。ま
た、社会状況が複雑化してきているので、精神疾患によ
る不眠症、例えば、神経症の不安による不眠、躁鬱病や
精神分裂病による不眠に悩まされている人も増加してい
る。
【0003】このような不眠症対策として、安眠ベッド
などの安眠グッズが開発され或いは販売されているが、
何れの商品も的確に入眠させることができなかった。な
お、睡眠誘導を的確に行うためには、睡眠薬を服用させ
ることが好ましいが、副作用などの弊害が生ずる虞があ
る。本発明は、このような従来の難点を解決するために
なされたもので、人体の全身を均一の振動周波数で振動
刺激することにより睡眠薬と同等以上の睡眠導入効果を
得ることができる振動機能付マットレスを提供すること
を目的とする。
【0004】
【発明を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の振動機能付マットレスは、マットレス本体の
広範囲に複数組込まれ当該マットレス本体の全体を振動
させる振動発生器と、複数の振動発生器によるマットレ
ス本体への振動を振動周波数50〜70Hzに制御する制
御部と、制御部に内蔵され複数の振動発生器を駆動させ
る電源をオフするまでの時間を設定するタイマとを備え
たものである。
【0005】このような振動機能付マットレスによれ
ば、例えば、マットレス本体に横になっている人体の全
身に振動周波数50〜70Hzの振動刺激を制御部によっ
て正確に与えることができるので、睡眠薬と同等以上の
睡眠導入効果を得ることができる。これは、50〜70
Hzが本発明者らの研究によって睡眠誘導効果のある振動
周波数だということが実証されているからである。ま
た、タイマにより被治療者に最適な睡眠導入時間を設定
することができるので、当該被治療者の入眠後における
無駄な振動刺激を回避できる。
【0006】また、本発明の振動機能付マットレスにお
いて制御部により制御される複数の振動発生器による振
動周波数は、60Hzであることが好ましい。これは、本
発明者らの研究によって、不特定多数の人に対して最も
睡眠誘導効果のある振動周波数だということが実証され
ているからである。また、本発明の振動機能付マットレ
スにおいて制御部は、複数の振動発生器を駆動させた
際、予め定められた1つの振動発生器から発生される振
動の波形と、他の各振動発生器から発生されるすべての
振動の波形とを同相にする制御アルゴリズムを有するも
のが好ましい。これにより、複数の振動発生器それぞれ
から発生される振動の振動周波数、波形および位相をす
べて同じにすることができるので、人体の全身に単一の
振動刺激を与えることができる。
【0007】また、本発明の振動機能付マットレスにお
いて振動発生器は、振動の振幅を0.001〜30mmの
範囲内で可変可能なことが好ましい。これにより、被治
療者の脂肪の厚さを考慮した最適な振動刺激を与えるこ
とができる。また、本発明の振動機能付マットレスにお
いて制御部は、マットレス本体上で振動刺激を受ける生
体の体脂肪率を測定する体脂肪計が接続され、当該体脂
肪計から出力される体脂肪率データに基づき生体に適し
た振幅を前記振動の振幅0.001〜30mmから選択
後、当該生体に適した振幅で前記複数の振動発生器を振
動させる制御アルゴリズムを有するものが好ましい。こ
れにより、被治療者の実際の脂肪の厚さを考慮した振幅
で振動刺激を与えることができる。
【0008】また、本発明の振動機能付マットレスにお
いて制御部は、マットレス本体上で振動刺激を受ける生
体から得られる生体情報を検出して生体情報検出信号を
出力する生体センサが接続され、当該生体センサから出
力される生体情報検出信号によって得られた生体の生体
情報に基づき生体が入眠したことを確認すると複数の振
動発生器を停止させる制御アルゴリズムを有するものが
好ましい。これにより、被治療者の入眠後における無駄
な振動刺激を回避できる。
【0009】また、本発明の振動機能付マットレスにお
いて生体センサは光センサであることが好ましい。これ
により、光センサによって被治療者の心拍あるいは脈拍
を監視することができるので、当該被治療者が入眠した
か否かを電気的に捉えることができる。また、本発明の
振動機能付マットレスにおいて生体センサは血圧計であ
ることが好ましい。これにより、血圧計によって被治療
者の血圧を監視することができるので、当該被治療者が
入眠したか否かを電気的に捉えることができる。
【0010】また、本発明の振動機能付マットレスにお
いて生体センサは心電計であることが好ましい。これに
より、心電計によって被治療者の心臓の活動電流を監視
することができるので、当該被治療者が入眠したか否か
を電気的に捉えることができる。また、本発明の振動機
能付マットレスにおいて生体センサは皮膚電位計である
ことが好ましい。これにより、皮膚電位計によって被治
療者の皮膚電位を監視することができるので、当該被治
療者が入眠したか否かを電気的に捉えることができる。
【0011】また、本発明の振動機能付マットレスにお
いて生体センサは脳波計であることが好ましい。これに
より、脳波計によって被治療者の脳波を監視することが
できるので、当該被治療者が入眠したか否かを電気的に
捉えることができる。また、本発明の振動機能付マット
レスにおいて生体センサは温度センサであることが好ま
しい。これにより、温度センサによって被治療者の皮膚
温度を監視することができるので、当該被治療者が入眠
したか否かを電気的に捉えることができる。
【0012】また、本発明の振動機能付マットレスにお
いて振動発生器は、回転不平衡重錘を有する第1の回転
体および第2の回転体と、第1の回転体および第2の回
転体が所定長さ離間された状態で配置されて同軸上に設
けられる回転駆動手段とから構成され、第1の回転体は
回転駆動手段の駆動軸上に固定され、第2の回転体は当
該第2の回転体を駆動軸上で回転移動させて第1の回転
体および第2の回転体の回転運動による遠心力で発生す
る周期振動の振幅を変化させる回転移動手段によって当
該駆動軸上に固定されていることが好ましい。これによ
り、回転移動手段によって第2の回転体を駆動軸上で回
転移動させることができることから、回転不平衡重錘に
よる遠心力のベクトル和を変更することができるので、
第2の回転体および第1の回転体の回転不平衡重錘の位
相差を変更することができる。したがって、振動周波数
を一定にしたままで振動の振幅(振動強度)を変化させ
ることができるので、被治療者に最適な振動刺激を与え
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の振動機能付マット
レスの実施の一形態について、図面を参照して説明す
る。本発明の振動機能付マットレスは図1、図2に示す
ように、マットレス本体2に横になっている人体の全身
に振動刺激を与えるために、当該マットレス本体2の全
体を振動させる振動発生器3と、振動発生器3によるマ
ットレス本体2への振動を振動周波数50〜70Hzに制
御する制御部4とを備えている。
【0014】ここで、振動周波数を50〜70Hzに限定
しているのは、本発明者らの研究によって睡眠誘導効果
のある振動周波数であるということが実証されているか
らである。具体的には、振動誘発皮膚反射理論(VS
R)を応用したもので、この振動誘発皮膚反射理論と
は、人体の筋肉上の皮膚に50〜70Hzの振動を与える
と、その振動刺激を受けた部位が屈曲するように筋肉の
収縮が起こる現象についての研究理論をいう。この振動
誘発皮膚反射が人体の筋肉上に一定時間続くと、眠気を
生ずるのである。
【0015】振動発生器3は、マットレス本体2の広範
囲に複数組込まれ、例えばマットレス本体2に横になっ
た人体の背部、腰部および足部の位置に、均等に配設さ
れる。これにより、マットレス本体2に横になっている
人体の全身に振動刺激を与えることができる。このよう
な振動発生器3としては、振動周波数と共に振幅を変え
られるものが好ましく、振幅範囲は0.001〜30mm
である。これは、人体の脂肪の厚さによって睡眠誘導効
果が異なるからである。例えば、図3に示すような振動
発生器3(特願平9−331394号の振動発生装置)
が好適で、回転不平衡重錘31を有する第1の回転体3
2および回転不平衡重錘33を有する第2の回転体34
と、第1の回転体32および第2の回転体34が所定長
さ離間された状態で配置されて同軸上に設けられる回転
駆動手段であるモータ35とから構成されている。な
お、モータ35のシャフトには、第1の回転体32およ
び第2の回転体34を設けるための回転駆動手段である
駆動軸36が同軸上に固定されている。
【0016】第1の回転体32はモータ35のシャフト
に固定された駆動軸36上に固定され、第2の回転体3
4は当該第2の回転体34を駆動軸36上で回転移動さ
せて第1の回転体32および第2の回転体34の回転運
動による遠心力で発生する周期振動の振幅を変化させる
回転移動手段37によって当該駆動軸36上に固定され
ている。
【0017】回転移動手段37は図4に示すように、例
えば雄螺旋38が螺刻された駆動軸36と、この駆動軸
36の当該雄螺旋38に螺合する雌螺旋39が螺刻され
た第2の回転体34と、この第2の回転体34が駆動軸
36に螺合された状態で当該第2の回転体34を把持し
て当該駆動軸36の軸方向に回転移動させる送り機構4
0とから成る。この送り機構40は、第2の回転体34
を回転可能に把持する把持テーブル41と、把持テーブ
ル41に設けられたナットに螺合される送り螺旋42
と、この送り螺旋42を回転させるための送りハンドル
43とから構成されている。なお、駆動軸36の雄螺旋
38および第2の回転体34の雌螺旋39のピッチは、
等ピッチで而も送り機構40で第2の回転体34をスム
ーズに駆動軸36の軸方向に回転移動させるために広く
なっている。
【0018】また、第1の回転体32および第2の回転
体34が設けられた駆動軸36と、この駆動軸36がシ
ャフトに固定されたモータ35とは図3に示すように、
それぞれ弾性金属板から成る振動板ケース44に固定さ
れている。具体的には、駆動軸36の端部が軸受となる
振動板ケース44の側板44aに、モータ35が振動板
ケース44の下部に形成された台座44bにそれぞれ固
定されている。これにより、第1の回転体32および第
2の回転体34による振動が振動板ケース44に伝達さ
れ、この振動板ケース44に接しているマットレス本体
を振動させることができる。なお、振動板ケース44内
には送り機構40の把持テーブル41および送り螺旋4
2が組込まれ、振動板ケース44外には送りハンドル4
3が配置されている。
【0019】このように構成された振動発生器3の送り
ハンドル43を所定方向に回転させると、把持テーブル
41が第2の回転体34を駆動軸36の軸方向に回転移
動させるので、第2の回転体34の回転不平衡重錘33
と第1の回転体32の回転不平衡重錘31との重心バラ
ンスを変えることができる。これにより、回転不平衡重
錘31、32による遠心力のベクトル和を変化させるこ
とができるので、両者間の位相差を変更することができ
る。したがって、振動周波数を一定にしたままで振動の
振幅(振動強度)を調節することができるので、各人に
適した皮膚反射が生じるような振動強度を得られ、被治
療者に最適な振動刺激を与えることができる。なお、送
りハンドル43は小型モータによって回転制御すること
ができるようにすると、振動強度の自動制御が可能にな
る。
【0020】制御部4は図1に示すように、マイクロコ
ンピュータ5、複数の振動発生器3の回転制御回路6、
およびタイマ7から構成されている。なお、タイマ7は
複数の振動発生器3を駆動させる電源10をオフするま
での時間を設定するものである。また、制御部4には、
マットレス本体2上で振動刺激を受ける人体の体脂肪率
を測定する体脂肪計8と、当該人体から得られる生体情
報を検出して生体情報検出信号d1を出力する生体センサ
9とが接続されている。
【0021】このような制御部4は複数の振動発生器3
を統括して制御するための制御アルゴリズムを有してい
る。第1の制御アルゴリズムは、複数の振動発生器3を
駆動させた際、予め定められた1つの振動発生器3から
発生される振動の波形と、他の各振動発生器3から発生
されるすべての振動の波形とを同相にするものである。
例えば、図5に示すように、2つの振動発生器3、3を
駆動させた際、予め定められた一方の振動発生器3から
発生される振動周波数の波形(図5(a))と、他方の
振動発生器3から発生される振動周波数の波形(図5
(b)、(c)、(d))との位相が異なる場合には、
予め定められた一方の振動発生器3から発生される振動
周波数を基準にして、他方の振動発生器3から発生され
る振動周波数の波長を変えることによりタイミング調整
する。これにより、すべての振動発生器3から発生され
る振動の位相を同相にすることができる。
【0022】第2のアルゴリズムは、制御部4に接続さ
れている体脂肪計8から出力される体脂肪率データd2
基づき被治療者に適した振幅を振動発生器3の振幅許容
範囲0.001〜30mmから選択して、この被治療者に
適した振幅で複数の振動発生器3を振動させるものであ
る。具体的には図6に示すように、例えば体脂肪率が2
0%とすると、男性は振幅0.135mm、女性は振幅
0.235mmが最適で、平均振幅は0.155mmとな
る。このような体脂肪率−振幅強度の関係を第2のアル
ゴリズムの比較データとすれば、被治療者の実際の脂肪
の厚さを考慮した振幅で振動刺激を与えることができ
る。
【0023】このような体脂肪計8としては、人体の部
分インピーダンスを測定して当該人体の体脂肪率を演算
処理するものや、近赤外領域での生体脂肪組織の量的な
変化に対応する吸収スペクトル変化を測定して人体の体
脂肪率を演算処理するものが、測定精度が高くなるので
好適である。なお、体脂肪計8は手、腕部、足部等に取
着される。
【0024】第3の制御アルゴリズムは、制御部4に接
続されている生体センサ9から出力される生体情報検出
信号d1によって得られた人体の生体情報に基づき人体が
入眠したことを確認すると複数の振動発生器3を停止さ
せるものである。これにより、被治療者の入眠後におけ
る無駄な振動刺激を回避できる。このような生体センサ
9としては、光センサ、血圧計、心電計、皮膚電位計、
脳波計または温度センサが好ましく、これらによって被
治療者が入眠したか否かを電気的に捉えることができ
る。
【0025】光センサは、被治療者の心拍や脈拍を監視
するのに好ましく、例えば、光電脈波計等が用いられ、
心拍を測定する場合には胸部に、脈拍を測定する場合に
は手首にそれぞれ取着される。血圧計は、被治療者の血
圧を監視するのに好ましく、腕部に取着される。心電計
は、被治療者の心臓の活動電流を監視するのに好まし
く、腕部、胸部等に取着される。皮膚電位計は、被治療
者の皮膚電位を監視するのに好ましく、手首、腕部等に
取着される。脳波計は、被治療者の脳波を監視するのに
好ましく、頭部に取着される。温度センサは、被治療者
の皮膚温度を監視するのに好ましく、例えば、熱電対、
サーミスタ、抵抗温度計、半導体センサ等が用いられ、
頭部、胸部、手首、腕部、足部等に取着される。
【0026】なお、振動機能付マットレス1の電源10
は、商用電源、乾電池あるいはバッテリの何れでもよ
い。このように構成された振動機能付マットレス1の振
動動作を制御する制御部4の制御動作について、図7の
フローチャートを用いて説明する。まず、被治療者は、
体脂肪計8および生体センサ9を生体の所定部位に取着
すると共に、自分が最適だと思う振動発生器3による振
動周波数を振動周波数50〜70Hzから選択して制御部
4に入力する(ステップ101)。そして、電源10を
オンさせると(ステップ102)、複数の振動発生器3
が振動を開始する。この際、制御部4は第1のアルゴリ
ズムにより、予め定められた1つの振動発生器3から発
生される振動の波形と、他の各振動発生器3から発生さ
れるすべての振動の波形とを同相にする(ステップ10
3)。さらに、制御部4は第2のアルゴリズムにより、
体脂肪計8から出力される体脂肪率データd2に基づき被
治療者に適した振幅を振動発生器3の振幅許容範囲0.
001〜30mmから選択して(ステップ104、10
5)、この被治療者に適した振動周波数および振幅で複
数の振動発生器3を振動させる(ステップ106、10
7)。これにより、被治療者に最適な振動周波数・振動
強度で振動刺激を与えることができる。
【0027】このような振動刺激を与えられている被治
療者の生体の所定部位には生体センサ9が取着されてい
るので、制御部4には常時、生体センサ9からの生体情
報検出信号d1が入力される(ステップ108)。制御部
4は第3のアルゴリズムにより、この生体情報検出信号
d1に基づき被治療者が入眠したことを確認すると(ステ
ップ109)、複数の振動発生器3を停止させるために
電源をオフさせる(ステップ110)。これにより、被
治療者の入眠後における無駄な振動刺激を回避できる。
【0028】なお、タイマ7で振動刺激時間を設定する
場合には、制御部4の第3のアルゴリズムに拘らず、予
め設定された時間が経過すると、複数の振動発生器3を
駆動させている電源10がオフされる。また、本発明の
実施の一形態によれば、振動周波数を被治療者に選択さ
せていたが、不特定多数の人に対して最も睡眠誘導効果
のある振動周波数は60Hzであるので、制御部4でこの
振動周波数に限定してもよい。
【0029】さらに、本発明の実施の一形態によれば、
タイマおよび生体センサを備えていたが、これに限ら
ず、タイマあるいは生体センサを単体で備えて振動制御
を行ってもよい。
【0030】
【実施例】また、以下のような条件で臨床試験を行っ
た。複数の健常者に、マットレス本体に振動発生器が6
台組込まれた振動機能付マットレスに横になってもら
い、光電脈波計、血圧計、皮膚電位計、脳波計および温
度センサで被験者の生体情報を監視しながら振動刺激を
与えて、入眠開始までの時間を計測した。なお、振動周
波数は60Hz、振幅は各被験者の脂肪の厚さに応じた値
とした。
【0031】光電脈波計は図8に示すように、脈拍数が
70〜75回で入眠開始となり、この時の振動刺激時間
は300〜350秒であった。血圧計は図9に示すよう
に、血圧値が80〜130mmHgで入眠開始となり、この
時の振動刺激時間は300〜350秒であった。皮膚電
位計は図10に示すように、皮膚電位値が男は17.5
〜19mV、女は7〜9mV、平均が12.5〜14mVで入
眠開始となり、この時の振動刺激時間は300〜350
秒であった。脳波計は図11に示すように、脳波が3〜
4Hz、即ちδ波に導かれて入眠開始となり、この時の振
動刺激時間は300〜350秒であった。温度センサは
図12に示すように、皮膚温度が33.1〜34.2℃
で入眠開始となり、この時の振動刺激時間は300〜3
50秒であった。
【0032】これらの臨床データから、タイマ7の場合
には、振動刺激時間を300〜600秒に設定すること
により、入眠まで導くことが可能になることがわかっ
た。また、生体センサ9が光電脈波計の場合は脈拍が7
0〜75回、血圧計の場合は血圧値が80〜130mmH
g、皮膚電位計の場合は皮膚電位値が男は17.5〜1
9mV、女は7〜9mV、平均が12.5〜14mV、脳波計
の場合は脳波が3〜4Hz、温度センサは皮膚温度が3
3.1〜34.2℃に推移することにより、入眠まで導
くことが可能なので、生体センサ9がこれらの値になっ
た時点で振動発生器を停止させれば、被治療者の入眠後
における無駄な振動刺激を回避できることが確認でき
た。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の振動機
能付マットレスによれば、被治療者の全身に振動周波数
50〜70Hzの振動刺激を制御部によって正確に与える
ことができるので、睡眠薬と同等以上の睡眠導入効果を
得ることができる。これにより、副作用のある睡眠薬を
服用せずに睡眠誘導を的確に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動機能付マットレスの制御系の実施
の一形態を示す回路図。
【図2】本発明の振動機能付マットレスの実施の一形態
を示す説明図。
【図3】本発明の振動機能付マットレスの構成要素であ
る振動発生器の実施の一形態を示す簡易斜視図。
【図4】図3の振動発生器の機構を示す詳細図。
【図5】本発明の振動機能付マットレスの構成要素であ
る複数の振動発生器の振動の波形を同相にするためのタ
イミング調整を示す図で、(a)は基礎とする振動の波
形の波形図、(b)、(c)、(d)は位相を修正する
ための方法を示す波形図。
【図6】体脂肪率と振幅強度との関係を示すグラフ。
【図7】本発明の振動機能付マットレスの構成要素であ
る制御部による制御動作を示すフローチャート図。
【図8】脈拍と振動刺激時間との関係を示すグラフ。
【図9】血圧と振動刺激時間との関係を示すグラフ。
【図10】皮膚電位と振動刺激時間との関係を示すグラ
フ。
【図11】脳波と振動刺激時間との関係を示すグラフ。
【図12】皮膚温度と振動刺激時間との関係を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1・・・・・振動機能付マットレス 2・・・・・マットレス本体 3・・・・・振動発生器 4・・・・・制御部 7・・・・・タイマ 8・・・・・体脂肪計 9・・・・・生体センサ 10・・・・・電源 31、33・・・・・回転不平衡重錘 32・・・・・第1の回転体 34・・・・・第2の回転体 35・・・・・モータ(回転駆動手段) 36・・・・・駆動軸 37・・・・・回転移動手段 d1・・・・・生体情報検出信号 d2・・・・・体脂肪率データ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マットレス本体の広範囲に複数組込まれ当
    該マットレス本体の全体を振動させる振動発生器と、前
    記複数の振動発生器による前記マットレス本体への振動
    を振動周波数50〜70Hzに制御する制御部と、前記制
    御部に内蔵され前記複数の振動発生器を駆動させる電源
    をオフするまでの時間を設定するタイマとを備えたこと
    を特徴とする振動機能付マットレス。
  2. 【請求項2】前記制御部により制御される前記複数の振
    動発生器による前記振動周波数は60Hzであることを特
    徴とする請求項1記載の振動機能付マットレス。
  3. 【請求項3】前記制御部は、前記複数の振動発生器を駆
    動させた際、予め定められた1つの前記振動発生器から
    発生される振動の波形と、他の前記各振動発生器から発
    生されるすべての振動の波形とを同相にする制御アルゴ
    リズムを有することを特徴とする請求項1または2記載
    の振動機能付マットレス。
  4. 【請求項4】前記振動発生器は振動の振幅を0.001
    〜30mmの範囲内で可変可能なことを特徴とする請求項
    1乃至3記載の振動機能付マットレス。
  5. 【請求項5】前記制御部は、前記マットレス本体上で振
    動刺激を受ける生体の体脂肪率を測定する体脂肪計が接
    続され、当該体脂肪計から出力される体脂肪率データに
    基づき前記生体に適した振幅を前記振動の振幅0.00
    1〜30mmから選択後、当該生体に適した振幅で前記複
    数の振動発生器を振動させる制御アルゴリズムを有する
    ことを特徴とする請求項4記載の振動機能付マットレ
    ス。
  6. 【請求項6】前記制御部は、前記マットレス本体上で振
    動刺激を受ける生体から得られる生体情報を検出して生
    体情報検出信号を出力する生体センサが接続され、当該
    生体センサから出力される前記生体情報検出信号によっ
    て得られた前記生体の前記生体情報に基づき前記生体が
    入眠したことを確認すると前記複数の振動発生器を停止
    させる制御アルゴリズムを有することを特徴とする請求
    項1乃至5記載の振動機能付マットレス。
  7. 【請求項7】前記生体センサは光センサであることを特
    徴とする請求項6記載の振動機能付マットレス。
  8. 【請求項8】前記生体センサは血圧計であることを特徴
    とする請求項6記載の振動機能付マットレス。
  9. 【請求項9】前記生体センサは心電計であることを特徴
    とする請求項6記載の振動機能付マットレス。
  10. 【請求項10】前記生体センサは皮膚電位計であることを
    特徴とする請求項6記載の振動機能付マットレス。
  11. 【請求項11】前記生体センサは脳波計であることを特徴
    とする請求項6記載の振動機能付マットレス。
  12. 【請求項12】前記生体センサは温度センサであることを
    特徴とする請求項6記載の振動機能付マットレス。
  13. 【請求項13】前記振動発生器は、回転不平衡重錘を有す
    る第1の回転体および第2の回転体と、前記第1の回転
    体および前記第2の回転体が所定長さ離間された状態で
    配置されて同軸上に設けられる回転駆動手段とから構成
    され、前記第1の回転体は前記回転駆動手段の駆動軸上
    に固定され、前記第2の回転体は当該第2の回転体を前
    記駆動軸上で回転移動させて前記第1の回転体および前
    記第2の回転体の回転運動による遠心力で発生する周期
    振動の振幅を変化させる回転移動手段によって当該駆動
    軸上に固定されていることを特徴とする請求項1乃至1
    2記載の振動機能付マットレス。
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