JP2000259703A - エンジニアリング支援方法とその装置 - Google Patents

エンジニアリング支援方法とその装置

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JP2000259703A
JP2000259703A JP5971299A JP5971299A JP2000259703A JP 2000259703 A JP2000259703 A JP 2000259703A JP 5971299 A JP5971299 A JP 5971299A JP 5971299 A JP5971299 A JP 5971299A JP 2000259703 A JP2000259703 A JP 2000259703A
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Tomomasa Nakada
智将 仲田
Yasumasa Kawashima
泰正 川島
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Hitachi Ltd
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の作業者が共同で行うエンジニアリング作
業において、適切なタイミングで作業や設計変更を行い
設計変更によるプロジェクト全体の損失コストを最小化
するため、データの確定度と設計変更による損失コスト
を提示する。 【解決手段】各作業の締め切りやデータの参照関係より
データの確定度をステップと、確定度や予算、既に発生
しているコスト、作業時間の情報よりデータを設定また
は変更した場合の損失コストを計算するステップと、各
データ毎に求められた損失コストの計算結果やデータ種
別毎の関連情報,データの参照関係よりある時点での作
業の開始や設計変更した場合のプロジェクト全体の損失
コストを計算するステップを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同時並行に進行す
るエンジニアリング作業のもとで、共有データの作業状
況を各共同作業者へ提示することにより、共同作業を支
援するエンジニアリング支援方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】大規模なエンジニアリングでは、工期を
短縮するために、作業を分担して同時並行に作業が進め
られる。さらに、上流設計、例えば、システムの概略設
計などの仕様が確定しないうちに、下流の設計業務では
過去のデータをもとに、見込みの値を用いて先行して作
業をはじめる。そのため、上流の設計作業で確定した値
が見込みの値と異なる場合や、上流の設計で変更が生じ
た場合は、さまざまな作業に影響を与え、プロジェクト
の混乱を招いたり、エンジニアリングのコスト増加を招
く。
【0003】従来、同時並行エンジニアリングのエンジ
ニアリング支援装置としては、特開平9−198291 号公報
に記載された、コンカレントエンジニアリング支援シス
テムおよびコンカレントエンジニアリング支援方法が挙
げられる。この支援システムでは、エンジニアリング情
報の変更に対して、影響の及ぶ他のエンジニアリング情
報を導出し、さらに、その影響を計算して影響の及ぶ作
業者へ通知することにより、あるデータの変更に対し
て、他の作業に与える影響の大きさを考慮したコンカレ
ントエンジニアリングの支援を提供している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】大規模なプラントのエ
ンジニアリングでは、工期の短縮と共に、コスト低減も
大きな課題となっている。
【0005】同時並行で進められるエンジニアリング業
務は、設計業務の他に、資材調達,機器や配管の据え付
け,建設など多岐にわたる。そのため、あるエンジニア
リングデータの変更は、他の作業に影響するだけでなく
エンジニアリングコストにも多大な影響を与える。
【0006】例えば、既に現地での据え付けが終わって
しまった機器を変更しようとすれば、多大なコスト損失
が発生する。即ち、エンジニアリングデータを変更する
場合は、変更するために要するエンジニアリングコスト
を考慮する必要がある。
【0007】さらに、同時並行作業では、各作業がそれ
ぞれに進行するため、時々刻々とエンジニアリングデー
タが変更される。このため、ある程度、他の作業と協調
して作業を進めなければ、無駄な作業が発生してコスト
損失が発生する。
【0008】例えば、変更されることが確実なデータを
参照して、先行作業を進めればその作業は無駄になる。
即ち、エンジニアリングデータの確定度の大小は、デー
タの参照側にとっては重要な情報となる。
【0009】以上のように、個々のエンジニアリングコ
ストとエンジニアリングデータの確定度から、どのタイ
ミングでエンジニアリングを開始すべきかを判断するこ
とがある程度可能となる。即ち、時間的なコスト損失の
推移をある程度推測することができるので、その推測を
もとにいつエンジニアリングを開始するればよいか判断
することができる。しかしながら、従来技術では時間的
なコスト損失の推移を考慮した作業誘導方法はない。
【0010】本発明の目的は、作業の開始や設計の変更
の可否の判断材料として、設計変更による共同作業全体
の損失コストの予測をユーザに提供することにより、時
間的なコスト損失の推移を考慮した作業誘導を実現し、
エンジニアリングコストの低減を図るためのエンジニア
リング支援方法とその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】計算機の記憶媒体に予め
管理データとして記憶された、データ種別ごとのコスト
の計算手順と確定度の計算手順と、各作業の締め切りと
作業時間の情報と、エンジニアリングデータの参照関係
と、データ種別を与えられた検索条件に従って検索する
ステップと、各作業の締め切りやエンジニアリングデー
タの参照関係と作業時間の情報より設計の確定度を計算
するための、各データ種別毎に用意された手順を用い
て、ある時点での確定度を計算するステップと、確定度
や予算、既に発生しているコストより、ある時点でのデ
ータを設定または変更した場合の損失コストを計算する
ための各データ種別毎に用意された手順を用いて、損失
コストを計算するステップと、各データ毎に求められた
損失コストの計算結果やエンジニアリングデータの参照
関係より、ある時点で作業の開始や設計変更した場合の
プロジェクト全体の損失コストを計算するステップと、
確定度の計算結果をもとに作業の可否を判定するステッ
プと、損失コストの計算結果をもとに時間の推移と共に
変化する損失コストの推移を計算するステップと、プロ
ジェクト全体の損失コストの計算結果をもとに2つ以上
の作業に対して、ある時点での変更による損失コストを
基準として、作業の優先度を計算するステップと、入出
力インタフェイスから送られてきた命令を判断するステ
ップを含むことを特徴とするエンジニアリング支援方
法、並びに上記方法を計算機上で実現した装置にある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わるエンジニ
アリング支援方法を計算機によって実現したエンジニア
リング支援装置に関し、その機能の構成例を示す図であ
る。
【0013】エンジニアリング支援装置は、ネットワー
ク120により各作業の複数の入出力インタフェイス1
01a〜101cや、各作業のデータベース102a〜
102cと接続されている。
【0014】管理データ記憶部200では、各エンジニ
アリングデータ毎に、少なくとも、確定度を計算する手
順とコストを計算する手順と、締め切りと、エンジニア
リングデータの参照関係として参照エンジニアリングデ
ータと、これに対応した関連情報と被参照エンジニアリ
ングデータと、これに対応した関連情報とデータ種別間
の関連情報を記憶している。
【0015】損失コスト算出部300は、ネットワーク
120を介して入出力インタフェイス101a〜101
cより送られてきた命令、または、データ登録部500
から送られてきた命令を解釈して、管理データ記憶部2
00から検索した管理データと、影響予測部400で計
算された結果をもとに損出コストを計算し、結果をネッ
トワーク120を介して命令が送られてきた入出力イン
タフェイス101a〜101cへ送信する。
【0016】影響予測部400は、損失コスト算出部、
または、データ登録部から送られてきた命令を解釈し
て、管理データ記憶部200とエンジニアリングデータ
記憶部600より、管理データとエンジニアリングデー
タを検索してデータの設定または変更による影響を計算
する。
【0017】データ登録部500は、ネットワーク12
0を介して各作業データベース102a〜102cから送ら
れてきたエンジニアリングデータや、管理データをエン
ジニアリングデータ記憶部と管理データ記憶部に登録す
ると共に、登録されたエンジニアリングデータによる管
理データの変更を、損失コスト算出部300と影響予測
部400でそれぞれ計算、この結果を管理データ記憶部
200に登録する。
【0018】即ち、コスト算出部300で処理命令を判
断するステップ,損失コスト計算するステップ,作業の
開始の可否を判断するステップ,コスト損失の推移を計
算するステップ,作業の優先度を計算するステップ、お
よび、計算結果を表示するデータを作成するステップを
行う。
【0019】また、影響予測部では、影響範囲を計算す
るステップ,確定度を計算するステップ,更新履歴を検
索するステップ,差分を抽出するステップ,管理データ
を検索するステップを行う。
【0020】さらに、データ登録部では、各作業のデー
タベースから必要なデータを適宜検索するステップ,管
理データを記録・更新するステップ,データの更新履歴
を記憶するステップ,エンジニアリングデータを標準デ
ータ形式にデータ変換するステップを行う。
【0021】図2は時間の経過と共に推移するエンジニ
アリングデータの確定度の例を示したグラフである。
【0022】エンジニアリングデータは他のエンジニア
リングデータの確定度と関連して推移する。即ち、ある
エンジニアリングデータが変更されれば、他のエンジニ
アリングデータも変更される可能性が大きくなるので確
定度が下がる。但し、顧客へ書類を提出したり、現地で
の据え付けが完了してしまった機器などのエンジニアリ
ングデータは、事実上変更できないため確定となること
が多い。このため、顧客への書類提出や許認可,資材発
注,建設などエンジニアリングが進行して行けば、全て
のエンジニアリングデータは確定へと推移してゆく。
【0023】ここで、図2では、確定の状態を1と表記
した。コンカレントエンジニアリングでは、作業がそれ
ぞれに進行しており、関連するエンジニアリングデータ
が確定する前に作業を進めてしまうことがある。この場
合は参照しているエンジニアリングデータの確定度が高
いものから、作業を着手する方が効率がよい。
【0024】図3は時間の経過と共に推移する製品構成
要素の、エンジニアリングに係わるプロジェクト開始か
らある時点までに要したコストの例を示したグラフであ
る。エンジニアリングコストは、時間と共に増加するこ
とはあっても減少することはありえない。なぜなら、エ
ンジニアリングデータに変更が生じれば、それまでに要
したコストへ変更するために、要したコストが加わるた
めである。
【0025】エンジニアリングデータを変更する際、コ
ストが最小になる案を選択すれば、変更による損失コス
トを最小にすることができる。但し、参照しているエン
ジニアリングデータの確定度が低い場合は、再度変更す
る可能性が高いので、変更のタイミングが重要となる。
【0026】また、コストは上限が不明確であるため、
コストが見積りに達したからと云って、その製品構成要
素に係わるエンジニアリングデータが確定しているとは
限らない。逆に見積りに達していなくとも、確定してい
る場合もある。従って、エンジニアリングデータの変更
に際しては、確定度とコストとの両方の情報が有用にな
る。
【0027】図4は管理データのうち、データ種別毎に
管理データ記憶部200で記憶されるデータの例を示し
た図である。
【0028】管理データはデータ種別毎に、少なくと
も、データ種別間の関連情報,確定度計算手順,コスト
計算手順を含む。データ種別間の関連情報は、他のデー
タ種別との関連を示した情報であり、変更の影響範囲を
計算するステップで使用される。
【0029】例えば、「配管の口径に接続される弁の口
径は等しい」や、「配管の口径が変更されたら、必ず弁
の口径も変更される」などの制約条件が記述されてい
る。さらに、過去のデータパターン203や変更パター
ン204を関連情報としてもてば、過去の事例をもとに
影響範囲を計算することができる。
【0030】例えば、あるデータの属性の値が変更され
たとき、変更後のパターンが過去のデータパターンの中
にあれば、他の属性を変更しなければならない可能性は
低く、過去のデータパターンにない場合は、他の属性を
変更する可能性は高い。また、変更後のパターンに類似
するものを過去のパターンから検索することにより、ど
の属性が変更される可能性が高いかを判断する材料にす
ることができる。
【0031】確定計算手順は図7、コスト計算手順は図
8を用いて説明するので、ここでは説明を省略する。
【0032】図5および図6は、参照エンジニアリング
データが変更されたとき、被参照エンジニアリングデー
タがどのような影響を受けるかを示した例である。
【0033】図5のように、部品#X211aが配管、
部品#Y212がこれに接続される弁のとき、もし、部
品#X211aの半径が変更された場合、必ず部品#Y
212も変更されなければならない。しかし、図6のよう
に、フロア214に配置される機器213aが、機器2
13cのように大きなものに変更された場合、フロア2
14の柱は変更が必要であるが、213bのように小さ
なものに変更された場合は、フロア214を変更する必
要がない。即ち、エンジニアリングデータの変更は必ず
しも、プラント全体に影響を及ぼすわけではない。
【0034】図7は確定度計算手順の例である。確定度
計算手順は、エンジニアリングデータの確定度を決定す
るための手順である。
【0035】現地に据え付けが完了されているか220
a、顧客や認可機関へ設計図書が提出されているか22
0b、設計図書が作業責任者に承認され他の作業部署へ
開示されたか220dによって、確定度を計算する。あ
るいは、設計担当者によって確定度が設定されていれば
220f、その値を設定する220g、または、参照デ
ータの確定度に従って計算する220hなどの計算ステ
ップで構成される。ここで、確定度はエンジニアリング
データが変更されない確率の予測値とする。
【0036】図8はコスト計算手順の例を示した図であ
る。コスト計算手順は各エンジニアリングデータに対し
て、設計開始からある時刻までに生じたコストを計算す
るための手順である。
【0037】設計開始からそれまでに生じた設計コスト
を加算する230a他、購入手配済みならば230b、
購入コストまたはキャンセル料を加算230c、現地に
部品や製品が到着しているならば230d、輸送コスト
などを加算230e、据え付けが完了しているならば2
30f、工事費用を加算する230gなどのコスト計算
手順である。また、コストは実際にかかった費用と見積
り・予算などにより値を計算する。
【0038】図9は、管理データのうち、エンジニアリ
ングデータ毎に管理データ記憶部200に記憶されてい
るデータの例を示している。少なくともデータ種別と締
め切りと作業時間の情報と参照エンジニアリングデータ
と被参照エンジニアリングデータが記憶されている。
【0039】ここで、作業時間情報とはエンジニアリン
グを完了するまでの作業の所要時間や現時点までの作業
の所要時間などである。完了するまでの所要時間は見積
り値、または、目標あるいは標準として設定されている
作業時間などであり、試験や実験に要する時間なども含
まれる。この情報は作業の開始の可否を判断するステッ
プやコストを計算するステップなどで使用される。
【0040】締め切りとは、設計図書を他の作業部署へ
開示すべき期限や顧客や認可機関へ提出する期限,発注
期限,据え付け完了期限などエンジニアリングデータに
関する複数の締め切りに関する情報で、確定度を計算す
るときに使用される。
【0041】ここで、確定度データは入出力インタフェ
イスとのレスポンスを高速化するために、予め計算して
おいた計算結果であり、現在、あるいは、締め切りなど
のある区切りの時点での確定度である。コストデータ
は、同じく、現在、あるいは、締め切りなどのある区切
りの時点でのコストである。
【0042】本発明のエンジニアリング支援装置1で
は、図4〜図9で説明した確定計算手順,コスト計算手
順,締め切り,参照エンジニアリングデータ、および、
その関連情報,被参照エンジニアリングデータ、並び
に、その関連情報を用いて、データの設定や変更の影響
による影響範囲を計算した上で、その設定や影響による
損失コストを計算する。
【0043】図10は損失コスト算出部300の構成の
例を示した図である。入力解釈部310はネットワーク
と接続され、入出力インタフェイスから送られてきた命
令を解釈し、コスト算出部320へ指示を送る。コスト
算出部320では送られてきた指示に従って、影響予測
部へデータの設定あるいは変更による影響を計算する命
令を送る。計算結果と確定度,作業時間などを入力とし
てコスト計算手順に従って損失コストを計算する。
【0044】図11は、あるエンジニアリングデータの
変更による影響の波及の例を有効グラフで示した図であ
る。
【0045】エンジニアリングデータ#Aが変更される
と、#B1と#B2も変更しなければならなくなる。さ
らに、#B1が変更されれば、#C1,#C2も変更さ
れなければならない。
【0046】損失コスト算出部300では、管理データ
記憶部200に格納されているエンジニアリングデータ
の被参照エンジニアリングデータをもとに幅優先探索、
または、深さ優先探索方式で影響のある全てのエンジニ
アリングデータについて損失コストを計算する。但し、
変更方法が複数あり、影響を確定できない場合は、選ば
れる可能性が高い選択肢や、一番低コストの選択肢を損
失コストなどとする。図12はコスト算出部320で行
われる、あるデータの設定や変更によるプロジェクト全
体での、総損失コストの計算の例を示したフロー図であ
る。コスト算出部320は、被参照エンジニアリングデ
ータの変更による影響の計算を、影響予測部400へ命
令する350a。影響がある場合は350b、コストを
計算する。
【0047】先ず、管理データ記憶部200よりコスト
計算手順,締め切り,確定度計算手順を検索し350
c、確定度の計算350dと、コストを計算する350
e。計算結果である確定度と個別のコストの積を総コス
トへ加算する350f。
【0048】図13は影響予測部400の構成の例を示
した図である。影響算出部410では、損失コスト算出
部と、データ登録部から送られてきた指示に従って、エ
ンジニアリングデータの変更による影響範囲を計算す
る。即ち、エンジニアリングデータ、および、データ種
別の関連情報をもとに、参照・被参照関係になっている
エンジニアリングデータに、変更の影響が及ぶかどうか
を判断してゆく。
【0049】図11の説明で述べたように、この作業を
変更の影響のあるデータについて幅優先、または、深さ
優先探索法で繰り返す。
【0050】ここで、ある設計作業からエンジニアリン
グデータの開示があり、このデータがデータ登録部50
0を介してエンジニアリングデータ記憶部へ登録される
場合、管理データも記憶も更新しなければならない。こ
の場合、登録前と登録後のエンジニアリングデータの差
分をとり、変更箇所を検出する必要があり、この処理を
差分抽出部420が行う。
【0051】図14はデータ登録部500の構成の例を
示した図である。データ取得部は、検索式等をネットワ
ークを介して各作業データベースへ送り、最新のエンジ
ニアリングデータを定期的に検索し、入力解釈部520
とデータ変換部を介してエンジニアリングデータ記憶部
600へ登録する。
【0052】入力解釈部では入出力インタフェイス10
1a〜101c、あるいは、データ取得部から送られて
きた指示を解釈して、データ変換部540へデータを送
り、エンジニアリングデータ記憶部600へ登録や、管
理データの更新をするように管理データ算出部530へ
指示を送る。ここで、データ変換部は、各作業データベ
ース102a〜102cのデータ形式を共通形式に変換
する。
【0053】図15は、エンジニアリングデータをエン
ジニアリングデータ記憶部へ登録し、管理データ記憶部
を更新する流れの例を示したフロー図である。
【0054】先ず、対象となるエンジニアリングデータ
をデータ変換後エンジニアリング記憶部600へ登録す
る550a。次に、変更の影響を調べるために、登録前
のデータといま登録したエンジニアリングデータの差分
をとる550b。変更がある場合は550c、その影響
を影響予測部400で計算する550d。変更の影響が
ある場合は550e、コストと確定度をそれぞれ計算し
550f,550g、計算結果に従って管理データ記憶
部を更新する550h。
【0055】図16は、エンジニアリングデータの作業
の開始の可否を判断するために、ユーザに提示する情報
を表示した画面の例を示す図である。
【0056】表示される参照エンジニアリングデータの
確定度は、エンジニアリングデータ#Aが参照している
全てのエンジニアリングデータの確定度の積である。参
照エンジニアリングデータの少なくとも1つが変更され
ることによって、必ずエンジニアリングデータ#Aが変
更される場合は、#Aに関数作業を開始しても、必ずこ
の作業は無駄になる。
【0057】作業の開始の可否の値が否であるとは、作
業を開始してもこの作業が無駄になってしまうことを云
う。逆に、作業が無駄にならない場合に、作業の可否の
値が可になる。
【0058】締め切りの表示は、現時点で最も早く来る
締め切りを示しているが、必要に応じて適宜表示する情
報を増やしてもよい。作業所要時間の表示は、エンジニ
アリングデータ#Aの設計作業をするための所要時間で
ある。
【0059】図17は、エンジニアリングデータの変更
による損失コストの情報を表示した画面の例を示す図で
ある。
【0060】この画面によって作業者は、エンジニアリ
ングデータ#Aを変更するタイミングを判断する。画面
の例では、参照エンジニアリングデータの確定度と変更
の可否,締め切り,損失コストを表示しているが、必要
に応じて、その他の管理データを表示してもよい。ここ
で、変更の可否の値が否であるとは、エンジニアリング
データの値を変更しても、この作業が無駄になってしま
うことを云う。また、逆の場合に変更の可否の値が可に
なる。
【0061】図18は、あるエンジニアリングデータ#
Aの設計変更に関する損失コストの推移を、入出力イン
タフェイスで表示した画面の例を示す図である。
【0062】作業者はこの画面から、変更の必要のある
エンジニアリングデータを、いつまでに変更するかを判
断する。損失コストは、時間と共に変化する作業の確定
度と共に増えて行く。例えば、ある時期がくれば、資材
を発注しなければならないし、現地に据え付けをしなけ
ればならない。エンジニアリングデータを変更する時期
が遅れると、場合によっては、現地の据え付けをやり直
さなければならないことになる。そのため、時間の推移
と共に損失コストがどのような推移で変化して行くか
は、作業者にとって重要な情報である。
【0063】図19は、作業が必要なエンジニアリング
データについて、その優先度を入出力インタフェイスの
画面に表示した例を示す図である。どのエンジニアリン
グデータの作業を先に取り掛かるかを判断をする材料と
して、本画面を作業者へ示す。
【0064】エンジニアリングデータは確定度が上がる
と共に、損失コストが増えて行くので、損失コストを最
小に押さえようとすれば、損失コストの増加率が最も高
いものから作業を進めるべきである。但し、日程に余裕
がある場合は、参照エンジニアリングデータの確定度が
高いものから、作業を進めた方がよい場合がある。
【0065】
【発明の効果】本発明により、各作業者へ、各エンジニ
アリング作業の取り掛かりや変更のタイミングの指標を
示すことにより、時間的なコスト損失の推移を考慮した
作業誘導を実現し、エンジニアリングコストの低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】計算機によって実現したエンジニアリング支援
装置の構成図である。
【図2】エンジニアリングデータの確定度の推移のグラ
フである。
【図3】製品構成要素のエンジニアリングに係わるコス
トの推移のグラフである。
【図4】データ種別ごとに記憶される管理データの図で
ある。
【図5】エンジニアリングデータの変更の影響の波及図
である。
【図6】エンジニアリングデータの変更の影響の波及図
である。
【図7】確定計算手順のフロー図である。
【図8】コスト計算手順のフロー図である。
【図9】エンジニアリングデータ毎に記憶される管理デ
ータの図である。
【図10】損失コスト算出部の構成図である。
【図11】エンジニアリングデータ変更の影響の有効図
である。
【図12】損失コストの計算のフロー図である。
【図13】影響予測部の構成図である。
【図14】データ登録部の構成図である。
【図15】管理データ記憶部の更新のフロー図である。
【図16】作業開始の可否に関する情報を表示する画面
である。
【図17】エンジニアリングデータの変更による損失コ
ストの情報を表示する画面である。
【図18】エンジニアリングデータの変更に関する損失
コストの推移を示す画面である。
【図19】エンジニアリングデータの作業優先度を示す
画面である。
【符号の説明】
1…エンジニアリング支援装置、101a〜101c…
入出力インタフェイス、102a〜102c…各作業D
B、120…ネットワーク、200…管理データ記憶
部、300…損失コスト算出部、400…影響予測部、
500…データ登録部、600…エンジニアリングデー
タ記憶部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同時並行に進行するエンジニアリング作業
    の支援に関して、共有データの作業状況を共同作業者へ
    提示することにより共同作業を支援する方法であって、
    作業の開始や設計変更の可否を判断する材料として各設
    計の確定度と設計を変更した場合の損失コストを作業者
    に提供するために、各作業の締め切りやエンジニアリン
    グデータの参照関係より設計の確定度を計算するための
    各データ種別毎に用意された手順を用いてある時点での
    確定度を計算するステップと、確定度や予算、既に発生
    しているコスト,作業時間の情報よりある時点でデータ
    を設定または変更をした場合の損失コストを計算するた
    めの各データ種別毎に用意された手順を用いて損失コス
    トを計算するステップと、各データ毎に求められた損失
    コストの計算結果やデータ種別間の関連情報,エンジニ
    アリングデータの参照関係よりある時点で作業の開始や
    設計変更をした場合のプロジェクト全体の損失コストを
    計算するステップを含むことを特徴とするエンジニアリ
    ング支援方法。
  2. 【請求項2】前記確定度の計算結果をもとに、作業の可
    否を判定するステップを含む請求項1に記載のエンジニ
    アリング支援方法。
  3. 【請求項3】前記損失コストの計算結果をもとに、時間
    の推移とともに変化する損失コストの推移を計算するス
    テップを含む請求項1または2に記載のエンジニアリン
    グ支援方法。
  4. 【請求項4】前記プロジェクト全体の損失コストの計算
    結果をもとに、2つ以上の作業に対して、ある時点での
    データの設定または変更による損失コストを基準として
    作業の優先度を計算するステップを含む請求項1,2ま
    たは3に記載のエンジニアリング支援方法。
  5. 【請求項5】前記のエンジニアリング支援方法をネット
    ワークに接続された計算機上で実現する装置であって、
    計算機の記憶媒体に予め管理データとして記憶された、
    少なくともデータ種別ごとのコストの計算手順と確定度
    の計算手順と各作業の締め切りと作業時間の情報とエン
    ジニアリングデータの参照関係とデータ種別間の関連情
    報を与えられた検索条件にしたがって検索するステップ
    と、入出力インタフェイスから送られてきた命令を判断
    するステップと入出力インタフェイスへ確定度や損失コ
    ストを表示するステップを含むことを特徴とするエンジ
    ニアリング支援装置。
  6. 【請求項6】ネットワークを介して、各作業のエンジニ
    アリングデータベースまたは、入出力インタフェイスか
    ら送られてきたエンジニアリングデータを本発明の方法
    を実現する計算機の記憶媒体へ記憶するとともに、前記
    管理データを更新するステップを含む請求項5に記載の
    エンジニアリング支援装置。
  7. 【請求項7】予め登録された検索命令をもとに、ネット
    ワークを介して、各作業のデータベースから必要なデー
    タを適宜検索するステップを含む請求項5または6に記
    載のエンジニアリング支援装置。
  8. 【請求項8】各作業のデータベースから検索したデータ
    を標準データ形式にデータ変換するステップを含む請求
    項5,6または7に記載のエンジニアリング支援装置。
  9. 【請求項9】前記管理データやエンジニアリングデータ
    の更新履歴を前記計算機の記憶媒体へ記憶するステップ
    と、記憶されたデータを検索条件にしたがって検索する
    ステップを含む請求項5〜8のいずれかに記載のエンジ
    ニアリング支援装置。
  10. 【請求項10】前記管理データ、あるいは、エンジニア
    リングデータの更新履歴の差分を抽出するステップを含
    む請求項5〜9のいずれかに記載のエンジニアリング支
    援装置。
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