JP2000258726A - 照明光学装置及びそれを用いた表示光学装置 - Google Patents

照明光学装置及びそれを用いた表示光学装置

Info

Publication number
JP2000258726A
JP2000258726A JP11058042A JP5804299A JP2000258726A JP 2000258726 A JP2000258726 A JP 2000258726A JP 11058042 A JP11058042 A JP 11058042A JP 5804299 A JP5804299 A JP 5804299A JP 2000258726 A JP2000258726 A JP 2000258726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
lens array
integrator
display panel
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11058042A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotaro Hayashi
宏太郎 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP11058042A priority Critical patent/JP2000258726A/ja
Publication of JP2000258726A publication Critical patent/JP2000258726A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来よりも表示パネルへの照明効率が良く、し
かも均一に照明する事ができる照明光学装置及びそれを
用いた表示光学装置を提供する。 【解決手段】光源からの光を所定の偏光方向に揃えるた
めの偏光変換装置と、その所定の偏光方向の光を所定の
波長領域毎に異なった方向に分離する色分離装置と、前
記各波長領域毎の光を分割して再統合するインテグレー
タ装置とを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示パネルを用い
た表示光学装置及びそれに含まれる照明光学装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、映像を表示する方法の一つと
して、例えば投影型の表示光学装置が知られている。こ
のような表示光学装置においては、反射型液晶表示パネ
ル等の表示パネル上の光学像を、効率よく均一に照明す
るための照明光学装置が必要である。図11に、従来の
表示光学装置に用いられている照明光学装置の概略断面
構造を示す。
【0003】同図において、光源1から出た光は、リフ
レクター2によって反射されて略平行で無偏光の光束
で、照明光学系OP1に入射する。照明光学系OP1
は、光束の進む順に、UVIRカットフィルター7、複
屈折回折格子3、第1レンズアレイ4、1/2波長板
5、第2レンズアレイ6より成る。
【0004】複屈折回折格子3は、ガラス等より成る基
板100上にブレーズ形状の回折格子101が形成さ
れ、更にそのブレーズ形状部に接する斜線部分に複屈折
光学材料102が充填されて、ガラス板103で封印さ
れている。複屈折光学材料102は、偏光方向の異なる
光線に対しては異なる屈折率を示し、本例では、矢印で
示す紙面に沿った偏光面を有する光線L1に対する屈折
率と、二重丸で示す紙面に垂直な偏光面を有する光線L
2に対する屈折率とが異なっている。また回折格子10
1の形状は直進する光を偏向する形状である。
【0005】ここで、紙面に沿った偏光面を有する光線
L1に対する屈折率と、基板材料の屈折率とを等しくす
る事により、紙面に沿った偏光面を有する光線L1は、
実線で示されるように回折格子101が存在しない場合
と等価に進行し、紙面に垂直な偏光面を有する光線L2
は、破線で示されるように回折格子101が存在する状
態で進行するので、偏向を受ける事になる。
【0006】複屈折回折格子3に隣接する第1レンズア
レイ4は入射する光線を空間分割し、平行光線を第2レ
ンズアレイ6上で結像させる。紙面に沿った偏光面を有
する光線L1は直進して結像し、紙面に垂直な偏光面を
有する光線L2は偏向を受けて結像する。従って、紙面
に沿った偏光面を有する光線L1と、紙面に垂直な偏光
面を有する光線L2とは空間的に異なる位置で結像する
事になる。そこで第2レンズアレイ6光源側近傍に、前
記いずれかの偏光面を有する光束の結像している空間に
1/2波長板5を配置する事により、いづれか一方の偏
光面を有する光束に揃える事が可能となる。
【0007】従って、照明光学系OP1からは、全て紙
面に対して平行な偏光面に揃えられた偏光が、照明光と
して射出する事になる。尚、複屈折光学材料は、例えば
液晶材料を所定の方向に配向処理する事等により得られ
る。また、紫外線等の照射を受けると硬化する液晶材料
が知られているので、そのような液晶材料を用いて上記
配向処理後に紫外線照射等を施すようにしても良い。
【0008】このような照明光学装置からの照明光を表
示パネルへと導くために、従来より、表示パネル直前に
配置したマイクロレンズアレイやシリンダーレンズアレ
イが用いられている。図12は、従来の一例であるマイ
クロレンズアレイと表示パネルとの関係を模式的に示す
図である。ここでは表示パネル16を単板とし、画素毎
にR用,G用,B用を順次並べており、上記光源1から
の光9を予めRGBに色分割したものを、角度をRGB
毎に変えて1絵素(1絵素とは表示パネル上のRGB3
画素を1組としたもの)ずつマイクロレンズアレイ21
の各マイクロレンズ21aに入射させ、それぞれ表示パ
ネル16のR用,G用,B用の画素に集光するようにし
ている。尚、同図のマイクロレンズアレイ21及び表示
パネル16の左右は、図示を省略している。
【0009】図13は、特開平9−318904号公報
に記載されている、従来の他の例であるマイクロレンズ
アレイと表示パネルとの関係を模式的に示す図である。
同図に示すように、ここではマイクロレンズアレイ22
のマイクロレンズ22a一つ当たり、光源1からの光9
をRGB3つではなくRGBRGB…の順の複数絵素の
光束にして入射させ、それぞれ表示パネル16のR用,
G用,B用の画素に集光するようにしている。尚、同図
のマイクロレンズアレイ22及び表示パネル16の左右
は、図示を省略している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
12で示した従来の一例のような構成では、表示パネル
として用いられる最近の液晶表示パネルは画素ピッチが
細かいため、効率の良い構成とするためには、マイクロ
レンズ21aと表示パネル16の各画素との間隔が非常
に短くなり、現実には構成不可能となる。具体的には、
最近の液晶表示パネルは、高画素化のため画素ピッチが
10〜20μmとなっている。
【0011】従来の一例のマイクロレンズアレイ21の
ように、表示パネル16の各画素をRGBそれぞれ1つ
の光束で照明する場合、マイクロレンズ21aと表示パ
ネル16の各画素との間は、100μm以下の距離とな
り、実質的にこれらの作成が不可能である。たとえ実際
に作成できたとしても、マイクロレンズの曲率がきつ
く、収差等が生じて良好な照明ができない。
【0012】これらの問題を解決するために、上記図1
3で示した従来の他の例が有効であるが、このような構
成においては、色分割された光束の間隔は、ここでは図
示しないレンズアレイによる1段のインテグレータによ
り予め設定されるため、画面中央に対する周辺等の、大
きなスパンでの照明ムラをなくすためには、レンズアレ
イは相当細かく分割しなければならず、例えば分割の粗
い長辺方向でも、4〜7分割以上は必要となる。この場
合、逆にマイクロレンズ22aと表示パネル16の各画
素が大きく離れてしまい、マイクロレンズ22a個々の
Fナンバーが回折限界以下の暗さとなるため、うまく集
光しない。
【0013】具体的には、レンズアレイによるインテグ
レータにより、予め光源1からの光9をRGBRGB…
の光束に分けた場合、マイクロレンズ22aと表示パネ
ル16の各画素との間は、800〜1500μm程度と
大きくなるが、各マイクロレンズ22aのFナンバーは
F20以上となり、回折による結像のボケ量(1.22
×波長λ×Fナンバー)が十数ミクロンとなって、画素
ピッチと同等になってしまう。このとき、それぞれ細か
く分割したRGBの光束は、実質的には画素面上で各画
素からはみ出してしまい、色純度の低下や効率の大幅な
ダウンを引き起こす。
【0014】また、一般的にも、1絵素当たりに一つの
マイクロレンズを持つマイクロレンズアレイを表示パネ
ル直前に置いた場合、マイクロレンズアレイのFナンバ
ーが暗く、画素に結像するよりも回折で像がボケる方が
大きくなり、返って非効率となる。そして、複数絵素当
たりに一つのマイクロレンズを持つマイクロレンズアレ
イの場合(特開平9−318904号公報に記載された
実施例は殆どこれである)、近接する絵素間に寄与する
光源像が異なるため、光源像の明るさの差が、隣合う絵
素間といった小さいスパンでの照明ムラを発生する。
【0015】また、上記従来の他の例である特開平9−
318904号公報に記載された構成の中には、光源
(及びリフレクター)の直後(インテグレータより前)
に色分解光学系(色分離装置)を配置したものがある。
色分解光学系は、通常、ダイクロイックミラーにより、
およそ45度近傍で光を反射させて用いるが、ダイクロ
イックミラーは入射光の偏光面の違いにより、大幅に反
射透過特性が変わる。また、入射光の入射角によっても
特性が異なる。ここでは、そのダイクロイックミラーに
入射する光が偏光ではないので、偏光の違いによるダイ
クロイックミラーの反射特性の違いにより、最終的に表
示パネルの各画素への照明光は、2つの偏光面で違った
特性の光として到達し、色純度の悪い画像表示となって
しまう。
【0016】上記公報に記載された構成の中には、上記
とは逆に、レンズアレイによるインテグレータより後に
色分解光学系を配置したものもあり、この場合は、イン
テグレータに偏光変換を組み込めば、上記問題は発生し
ないが、今度は、照明光の表示パネルに到る位置によっ
て、色分解光学系を通過する光束の入射角が異なり、表
示パネルの位置によって色ムラが生じる事となる。
【0017】本発明は、以上のような問題点に鑑み、従
来よりも表示パネルへの照明効率が良く、しかも均一に
照明する事ができる照明光学装置及びそれを用いた表示
光学装置を提供する事を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、光源からの光を所定の偏光方向に揃え
るための偏光変換装置と、その所定の偏光方向の光を所
定の波長領域毎に異なった方向に分離する色分離装置
と、前記各波長領域毎の光を分割して再統合するインテ
グレータ装置とを備えた構成とする。また、前記色分離
装置は、複数のダイクロイックミラーより成る構成とす
る。また、前記インテグレータ装置は、2つのレンズア
レイより成る構成とする。
【0019】また、別の構成として、光源側より順に、
第1レンズアレイ及び第2レンズアレイより成る第1の
インテグレータと、第3レンズアレイ及び第4レンズア
レイより成る第2のインテグレータとを有し、前記光源
からの光が前記第1のインテグレータにより重畳されて
前記第2のインテグレータを照明し、その照明された光
がその第2のインテグレータにより重畳されて表示パネ
ルを照明する構成とする。
【0020】そして、前記第3レンズアレイの格子状に
配列された各セルは、前記表示パネルと略相似形である
構成とする。また、前記第1レンズアレイの分割数は、
縦及び横方向の分割の内、分割数が少ない方で4列以上
であり、第3レンズアレイの分割数は、同じく分割数が
少ない方で2列以上3列以下である構成とする。
【0021】さらに、前記光源と前記第1レンズアレイ
との間、或いはその第1レンズアレイと前記第2レンズ
アレイとの間、或いはその第2レンズアレイ直後に、前
記光源からの光を互いに偏光方向の異なる2種類の光に
分離する偏光分離装置を備え、その偏光分離装置と前記
第1のインテグレータとにより、前記光源からの光を所
定の偏光方向に揃えるための偏光変換装置を構成し、前
記第1のインテグレータと前記第2のインテグレータと
の間に、前記所定の偏光方向の光を所定の波長領域毎に
異なった方向に分離する色分離装置を備えた構成とす
る。
【0022】さらに、前記第2のインテグレータと前記
表示パネルとの間に、マイクロレンズアレイを備え、そ
のマイクロレンズアレイは、そのマイクロレンズ一つに
つき一色当たり2或いは3列の光源像を前記表示パネル
に結像する構成とする。
【0023】また、前記表示パネルからの投影光を画素
毎にシフトして投影する投影光学系を備えた構成の照明
光学装置を用いた表示光学装置とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の照
明光学装置の一実施形態を含む表示光学装置の全体構成
図である。同図において、1は光源であり、2は光源1
を取り囲むように配置されるリフレクターである。ま
た、7はリフレクター2の光の射出口2aを覆うように
配置され、光源1及びリフレクター2からの光に含まれ
る紫外線及び赤外線をカットするUVIRカットフィル
ターである。UVIRカットフィルター7の後方(図の
右方)には、順に複屈折回折格子3、第1レンズアレイ
4、少し離れて第2レンズアレイ6、その直後に第1の
重ね合わせレンズ8が配置されている。
【0025】ここでは図示しないが、第1レンズアレイ
4は、ほぼ正方形に近い格子状に組み合わされた各セル
を有しており、第2レンズアレイ6は、第1レンズアレ
イ4とは異なる方向に区切った長方形の格子状に組み合
わされた各セルを有している。複屈折回折格子3は、第
2レンズアレイ6の各セルの長辺方向に、光源1及びリ
フレクター2からの光9の偏光分離を行う。複屈折回折
格子3、第1レンズアレイ4、第2レンズアレイ6を通
じて偏光変換が行われ、光源1及びリフレクター2から
の光9は特定の偏光に揃えられて出てくる。これらの詳
細な関係については後述する。
【0026】また、第2レンズアレイ6とその直後の第
1の重ね合わせレンズ8により、第1の重ね合わせレン
ズ8の後述する焦点位置近傍に、第1レンズアレイ4の
各セルの像が重なり合うようにしている。尚、第1の重
ね合わせレンズ8は、第2レンズアレイ6と一体に成形
されていても良い。また、複屈折回折格子3の代わり
に、第1レンズアレイ4と第2レンズアレイ6との間に
複屈折プリズムアレイ等を配置したものもある。以上の
第1レンズアレイ4から第1の重ね合わせレンズ8まで
を、第1のインテグレータ光学系と呼び、光軸をLとす
る。この、第1の重ね合わせレンズ8の焦点位置にコン
デンサーレンズ10が配置されている。
【0027】そして、第1の重ね合わせレンズ8とコン
デンサーレンズ10との間に、R(赤),G(緑),B
(青)それぞれの波長領域の光を反射するダイクロイッ
クミラーR,G,Bがそれぞれ異なった傾きで配置さ
れ、光軸Lで第1の重ね合わせレンズ8を透過してきた
光9が、R,G,Bそれぞれのダイクロイックミラーで
反射され、それぞれ異なった角度の光軸LR,LG,LB
でコンデンサーレンズ10に到達するようにしている。
尚、ダイクロイックミラーBは全反射ミラーでも良い。
【0028】また、コンデンサーレンズ10の直後(図
の上方)に、第3レンズアレイ11が配置されている。
これは、後述する表示パネルのアスペクト比がほぼ一致
した長方形の格子状に組み合わされた各セルを有してお
り、この長辺方向の第3レンズアレイ11の分割数即ち
セルの列数は、1〜3の範囲に設定される。ちなみに、
本実施形態においては、後述するように2列である。
【0029】さらに、第3レンズアレイ11の後方に
は、少し離れて第4レンズアレイ12が配置されてい
る。第4レンズアレイ12は、第3レンズアレイ11と
同様の長方形の格子状に組み合わされた各セルを有して
いる。これは、必ずしも相似形である必要はない。そし
て、第4レンズアレイ12とその直後の第2の重ね合わ
せレンズ群13により、後述する表示パネルに、第3レ
ンズアレイ11の各セルの像が重なり合うようにしてい
る。また、第2の重ね合わせレンズ群13によって、表
示パネルをテレセントリック照明する。以上の第3レン
ズアレイ11から第2の重ね合わせレンズ群13まで
を、第2のインテグレータ光学系と呼び、光軸をLaと
する。
【0030】第2の重ね合わせレンズ群13の後方(図
の上方)には、PBS(偏光ビームスプリッター)プリ
ズム14が配置されている。このPBSプリズム14
は、S偏光を反射して、P偏光を透過する性質を持つ。
一方、光源1及びリフレクター2からの光9は、上述し
た偏光変換によって、PBSプリズム14に対してほぼ
S偏光に揃えられて入射する。そのため、PBSプリズ
ム14によって、光9はその殆どが反射され、図の右方
の表示パネル16に向かう。
【0031】表示パネル16の直前には、複屈折材料に
より構成される複屈折マイクロレンズアレイ15が配置
されている。そして、上記ダイクロイックミラーと第
3,第4レンズアレイによって色分解された光9は、こ
の複屈折マイクロレンズアレイ15によって、各色毎に
表示パネル16の異なる画素を照明する。詳しくは後述
する。この照明により、表示パネル16全体は、R,
G,Bの各色それぞれにより順にストライプ状に照明さ
れ、各色に照明された画素は各色の情報表示を行う。
【0032】表示パネル16は反射型液晶表示パネルで
あり、ここに照明された光を、画素毎に表示情報に応じ
て偏光面を回転させたり(ON)、回転させなかったり
(OFF)して反射する。このとき、OFFの反射光
は、複屈折マイクロレンズアレイ15を経てPBSプリ
ズム14に戻るが、S偏光のままであるので、ここで反
射され、光源側へと戻される。一方、ONの反射光は、
P偏光に変換されているので、複屈折マイクロレンズア
レイ15を経てPBSプリズム14に戻ってここを透過
し、次の投影光学系17に到る。投影光学系17の光軸
をLbとする。
【0033】この投影光学系17により、表示パネル1
6の表示情報が図示しないスクリーンに投影される。投
影光学系17を形成する投影レンズ群の一部のレンズ
は、像シフト用レンズ18として、アクチュエータ19
により、矢印Aで示す如く光軸Lbと垂直方向に高速で
駆動される。これにより、表示情報を高画素化する事が
できる。詳しくは後述する。
【0034】図2は、本実施形態における複屈折回折格
子と第1,第2レンズアレイとの関係を模式的に示す分
解斜視図である。同図では、レンズアレイ中の一部のセ
ルを代表して示してある。同図に示すように、本実施形
態では、第1レンズアレイ4の実線で示す各セルの辺方
向と第2レンズアレイ6の破線で示す各セルの辺方向と
が異なるようにし、複屈折回折格子3のブレーズ3aの
溝方向を第2レンズアレイ6の各セルの辺方向に沿うよ
うにしている。具体的には第1レンズアレイ4の各セル
の辺方向の対角線方向が第2レンズアレイ6の各セルの
辺方向となるようにしている。
【0035】図の左斜め下方に位置する図示しない上記
光源1及びリフレクター2からの光9は、複屈折回折格
子3のブレーズ3aにより、実線で示す所定偏光面を持
つ光9aと、それとは垂直な偏光面を持つ破線で示す光
9bとに偏光分離される。これらの光は、第1レンズア
レイ4のほぼ正方形に近い格子状に並んだ個々のセル
A,B,C,Dを透過し、第1レンズアレイ4とは異な
る方向に区切った長方形の格子状に並んだ第2レンズア
レイ6の個々のセルAa,Ba,Ca,Da上に、所定
偏光面を持つ光源像と、それとは垂直な偏光面を持つ光
源像とをそれぞれ作り出す。
【0036】セルA,B,C,Dから、異なった方向に
並ぶセルAa,Ba,Ca,Daに光源像を作るため
に、第1レンズアレイ4のA,B,C,D各セルは個々
に若干傾いているか、レンズ頂点が偏心している。即ち
レンズ頂点がセルの中心からずれている。同様に、第2
レンズアレイ6の各セルAa,Ba,Ca,Daも個々
に傾いているか、レンズ頂点が偏心している。
【0037】これら互いの光源像は、複屈折回折格子3
による分離方向、即ち第2レンズアレイ6の各セルの長
辺方向に並び、正しく列を成す。また、これらの光源像
は、実線及び破線の楕円(レンズアレイの正面から見れ
ば円)で示すように、第2レンズアレイ6の個々のセル
上に、或程度の大きさを持って投影される。ちなみに、
本例の座標系は、光源側から見た第1レンズアレイ4の
正面に向かって上方をy軸、右方をx軸としており、第
2レンズアレイ6の正面に向かって、各セルの辺方向に
沿った右斜め上方向をya軸、右斜め下方向をxa軸と
している。
【0038】このような構成によれば、第2レンズアレ
イ6における光源像の重なりが少なく、効率の良い偏光
変換を行う事ができる。このとき、例えば破線の楕円で
示した光源像の列に沿って、1/2波長板5を帯状にし
たものを貼付し、分離した光源像の偏光面を揃えれば良
い。ちなみに、第1,第2レンズアレイの各セルが同列
方向(辺方向が同じ)に並んだ従来の方式と、本実施形
態の光源サイズ及び第2レンズアレイ6のセルの面積は
等しい。
【0039】また、本実施形態においては、2段のイン
テグレータ即ち第1,第2のインテグレータ光学系を用
いているので、表示パネル16のアスペクト比にレンズ
アレイのセルを一致させるのは、第2のインテグレータ
光学系において行えば良い。このため、第1のインテグ
レータ光学系内の第1レンズアレイ4のセル形状を正方
形に近くする事ができ、第1レンズアレイ4の各セルの
辺方向と第2レンズアレイ6の各セルの辺方向とが異な
るようにするときの効果は顕著である。
【0040】尚、インテグレータが1段の場合、第1レ
ンズアレイ4のセルは、表示パネル16のアスペクト比
にほぼ等しくする必要がある。このような場合でも、第
1レンズアレイ4の各セルの辺方向と第2レンズアレイ
6の各セルの辺方向とが異なるようにする事により、従
来のように辺方向が同じ場合より効率がよい。図3は、
インテグレータが1段の場合の第1,第2レンズアレイ
の位置関係を模式的に示す正面図であり、アスペクト比
が4:3の場合を示している。同図に示すように、ここ
では第1レンズアレイ4の実線で示す各セルの一つの対
角線方向が、第2レンズアレイ6の破線で示す各セルの
長辺方向となるようにしている。
【0041】ここでは図示しない上記光源1及びリフレ
クター2からの光9は、これも図示しない複屈折回折格
子3により、所定偏光面を持つ光と、それとは垂直な偏
光面を持つ光とに偏光分離される。これらの光は、第1
レンズアレイ4のアスペクト比が4:3の格子状に並ん
だ個々のセルA,B,C,D,E,Fを透過し、第1レ
ンズアレイ4とは異なる方向に区切った長方形の格子状
に並んだ第2レンズアレイ6の個々のセルAa,Ba,
Ca,Da,Ea,Fa上に、所定偏光面を持つ光源像
と、それとは垂直な偏光面を持つ光源像とをそれぞれ作
り出す。
【0042】これら互いの光源像は、複屈折回折格子3
による分離方向に並び、正しく列を成す。また、これら
の光源像は、実線及び破線の円で示すように、第2レン
ズアレイ6の個々のセル上に、或程度の大きさを持って
投影される。ちなみに、本例の座標系は、光源側から見
た第1レンズアレイ4の正面に向かって上方をy軸、右
方をx軸としており、第2レンズアレイ6の正面に向か
って、各セルの辺方向に沿った右斜め上方向をya軸、
右斜め下方向をxa軸としている。
【0043】本実施形態では、図2に示すように、複屈
折回折格子3の複屈折方向をブレーズ3aの溝方向とな
るya軸方向に揃えているので、偏光分離を行った実線
及び破線で示す2種の光9a,9b、引いては実線及び
破線の楕円で示す2種の光源像は、偏光面がそれぞれx
a軸,ya軸方向となる。ところが、これらの光が次に
入射する光学系のためには、偏光面はy軸方向に揃える
必要があるので、2種の光源像の列それぞれに、互いに
45゜で交わる異なった光学軸を持つ帯状の1/2波長
板を用いて、偏光面を同時に揃えるようにしている。
【0044】尚、偏光面を揃える他の方法として、ま
ず、2種の光源像の内の一方の光源像の列に帯状の1/
2波長板を用いて、他方の光源像と偏光面を揃えるよう
にした上で、偏光面全体を一挙にy軸方向に揃える1/
2波長板を第2レンズアレイ6全面に用いる事も可能で
ある。また、複屈折回折格子3の複屈折方向を、ブレー
ズ3aの溝方向即ち第2レンズアレイ6の各セルの長辺
或いは短辺方向ではなく、第1レンズアレイ4の各セル
の長辺或いは短辺方向となるようにしても良い。また、
複屈折回折格子を用いる方法以外の偏光分離の方法を行
っても良い。
【0045】図4は、本実施形態におけるダイクロイッ
クミラーと第3,第4レンズアレイとの関係を模式的に
示す分解斜視図である。図1で示したように、第2レン
ズアレイ6直後の第1の重ね合わせレンズ8とコンデン
サーレンズ10(それぞれ図4では不図示)との間に、
R(赤),G(緑),B(青)それぞれの波長領域の光
を反射するダイクロイックミラーR,G,Bがそれぞれ
異なった傾きで配置され、光軸Lで第1の重ね合わせレ
ンズを透過してきた光が、R,G,Bそれぞれのダイク
ロイックミラーで反射され、それぞれ異なった角度の光
軸LR,LG,LBでコンデンサーレンズ10に到達する
ようにしている。
【0046】上記複屈折回折格子,第1レンズアレイ,
第2レンズアレイでの偏光変換により、各ダイクロイッ
クミラーに当たる光は偏光面が揃えられているので、ダ
イクロイックミラーでの色分離特性がシャープであり、
色純度が良い。ダイクロイックミラーは、到達する偏光
面により色分離特性が異なるため、仮に偏光面が揃えら
れていない光がダイクロイックミラーに到達すると、色
分離が曖昧となって色純度の悪い状態となる。
【0047】RGBで異なる方向からコンデンサーレン
ズ10に到達した光は、コンデンサーレンズ10の直後
に配置された第3レンズアレイ11の個々のセル11a
毎に、その後方に少し離れて配置された第4レンズアレ
イ12の個々のセル12a上に結像する。このとき、R
GBで光の方向が異なるため、RGBそれぞれの光源像
ができる。本実施形態では、第3レンズアレイ11及び
第4レンズアレイ12の各セルは、図4に示すように2
列になっているため、RGBRGBの6列の光源像がで
きる。
【0048】本実施形態では、これまで述べてきたよう
に、第1,第2のインテグレータ光学系という、2段の
インテグレータを用いているが、これは、第2のインテ
グレータ光学系内の第4レンズアレイ12上に結像する
各光源像毎のムラ(強度差)をなくし、また光源像の数
引いてはレンズアレイの分割数を少なくするためであ
る。例えば同図のGの光源像は、それぞれ同じ強度を持
ち、高々2列となっている。尚、設計上の基準として
は、第1レンズアレイの分割数は、粗い方(縦及び横方
向の分割の内、分割数が少ない方)で4列以上であり、
第3レンズアレイの分割数は、同じく粗い方で高々2〜
4列である。
【0049】また、本実施形態の光学系は、1段目のイ
ンテグレータ(第1のインテグレータ光学系)、色分解
のためのダイクロイックミラー、2段目のインテグレー
タ(第2のインテグレータ光学系)の構成となっている
が、インテグレータが1段しかない場合、通常は、光源
側から順にインテグレータ,ダイクロイックミラーの順
に配置される。尚、本実施形態で、ダイクロイックミラ
ーの後に2段目のインテグレータを用いているのは、ダ
イクロイックミラーに入射する光の、その入射角の違い
により生じる色ムラを抑えるためでもある。
【0050】図5は、本実施形態における複屈折マイク
ロレンズアレイと表示パネルとの関係を模式的に示す図
である。図1でも示したように、表示パネル16の直前
には、複屈折材料により構成される複屈折マイクロレン
ズアレイ15が配置されている。そして、上記ダイクロ
イックミラーと第3,第4レンズアレイによってRGB
に色分解された光9は、この複屈折マイクロレンズアレ
イ15によって、各色毎に表示パネル16の異なる画素
RGBをそれぞれ照明する。尚、同図の複屈折マイクロ
レンズアレイ15及び表示パネル16の左右は、図示を
省略している。
【0051】本実施形態では、2段のインテグレータを
用いているので、光源像間の色ムラもなく、複屈折マイ
クロレンズアレイ15上のマイクロレンズ15a一つに
つき、一色当たり高々2〜3列(本例では2列)の光源
像となっている。このため、複屈折マイクロレンズアレ
イ15と表示パネル16の画素との間隔が200μm〜
300μmと適切であり、マイクロレンズ15a個々の
Fナンバーが4〜5と回折限界以上の明るさで、良好な
集光となる。
【0052】また、表示パネル16として使用される、
例えば最近の液晶表示パネルは、高画素化のため画素ピ
ッチが10〜20μmとなっているが、各マイクロレン
ズでの回折による結像のボケ量(1.22×波長λ×F
ナンバー)は、本実施形態では2〜3μmと画素ピッチ
の数分の1であり、回折による結像のボケは問題になら
ない。
【0053】また、本実施形態では、2段のインテグレ
ータにより、第4レンズアレイ12の光源像毎に強度の
差が殆どないため、図6のように、2絵素(1絵素とは
表示パネル上のRGB3画素を1組としたもの)に対し
て一つのレンズ(マイクロレンズ15a)となる複屈折
マイクロレンズアレイ15を用いても、絵素毎のムラが
ない。同図においては、焦点距離(即ちマイクロレンズ
と画素との間隔)が図5と同じで、マイクロレンズのピ
ッチが倍となっているので、作成が容易である。従来の
1段のインテグレータの構成でこの方式を用いると、表
示パネル上の絵素毎に、それに寄与するレンズアレイ上
の光源像が異なるため、隣合う絵素毎に明るさムラが生
じる。
【0054】図7は、複屈折マイクロレンズアレイの材
料構成を示す模式図である。本実施形態では、表示パネ
ル16として反射型液晶表示パネルを用いているので、
この場合、表示パネル16直前の複屈折マイクロレンズ
アレイ15(或いはシリンダーレンズアレイ等の断面が
レンズ形のレンチキュラータイプ)には、表示パネル1
6へ入射する照明光と表示パネル16から反射した投影
光との両方が通過する事となる。表示パネル16へ入射
する照明光は前述のように作用するが、反射した投影光
は、このままでは複屈折マイクロレンズアレイ15によ
り光線が乱され、画質が劣化する。
【0055】これに対処するため、本実施形態では、複
屈折マイクロレンズアレイ15を、等方性の光学材料と
複屈折特性を持つ光学材料とで構成している。同図にお
いて、表示パネル16へ入射する照明光は、或特定の偏
光面、例えば紙面に垂直な偏光面を持ち、反射した光の
内、映像の表示に有効な投影光は偏光面が回転してい
て、例えば紙面に沿った偏光面を持つ。
【0056】そこで、複屈折マイクロレンズアレイ15
を構成する、マイクロレンズ15aより上側にある等方
性の光学材料の屈折率をNとし、マイクロレンズ15a
より下側にある複屈折材料の、照明光の偏光面に対する
屈折率をNe、投影光の偏光面に対する屈折率をNoと
する。このとき、N=Noとする事により、複屈折マイ
クロレンズアレイ15は、照明光に対してはマイクロレ
ンズアレイとして働き、投影光に対しては単なる透明平
板となる。これにより、反射型表示パネルを用いても、
投影光の画質を劣化させる事がなくなる。
【0057】但し、同図では、説明のために、照明光が
表示パネル16に対して斜め方向に入射し、投影光とし
て反対側の斜め方向へと反射する形で描いているが、実
際は照明光,投影光共、主な光軸は表示パネル16に対
して垂直である。尚、図6,ず7の複屈折マイクロレン
ズアレイ15及び表示パネル16の左右は、図示を省略
している。また、以上に述べてきた光源1から複屈折マ
イクロレンズアレイ15までの構成を、照明光学装置と
呼ぶ。
【0058】図8は、投影光学系における画素シフトの
原理を模式的に示す斜視図である。本実施形態では、上
記表示パネル16は単板であるので、例えば解像度がX
GA(1024画素×768画素)の表示を行うために
は、RGB各色に対してそれぞれ画素が必要であるの
で、そのままでは1つの表示パネルでXGA画素の3倍
の画素が必要となり、表示パネルが大きくなってコスト
もかかる。そこで、単板でありながら表示パネルの画素
数をXGAと同じにして、スクリーンに表示する画素を
高速でずらす事により、カラーのXGA表示が可能とな
る。
【0059】具体的には、同図の投影光学系17の一部
のレンズを、像シフト用レンズ18として、矢印Aで示
す如く光軸Lbと垂直方向に高速で駆動する。このと
き、表示パネル16からの投影光の内、代表的にGの光
に注目すると、同図(a)においてスクリーン20上で
Gの列であった位置に、矢印Bで示すように同図(b)
においてRの列が来るようにし、更に矢印Cで示すよう
に同図(c)においてBの列が来るようにする。そし
て、最後には矢印Dで示すように同図(a)の状態に戻
る。以上のように3つの状態を高速で繰り返す。また、
各状態に応じて表示の内容も切り替えて制御を行う。
【0060】像シフト用レンズ18の駆動は、図1で述
べたアクチュエータ19により、画素サイズと同オーダ
ー、即ち10μmから数10μmの単位で行われる。ア
クチュエータとしては、例えばMC(ムービングコイ
ル)やMM(ムービングマグネット)等が、高出力で高
速駆動するのに適している。
【0061】図9は、本実施形態において、表示パネル
にレンズ効果を持たせる場合の、複屈折マイクロレンズ
アレイと表示パネルとの関係を模式的に示す図である。
同図(a)は通常の反射型液晶表示パネルを表示パネル
16として用いる場合、同図(b)はレンズ効果を持つ
反射型液晶表示パネルを表示パネル16として用いる場
合であり、両者を比較している。実際は、複屈折マイク
ロレンズアレイ15からの照明光が、表示パネル16で
反射されて、投影光として再び複屈折マイクロレンズア
レイ15へと戻って行くのであるが、同図では表示パネ
ル16を軸として、光路を左右に展開して示している。
【0062】同図において、複屈折マイクロレンズアレ
イ15(ここでの屈折率Ne=1.65,N=1.5)
からの照明光が表示パネル16へと入射するとき、例え
ば当初のFナンバーが約2.4であり、マイクロレンズ
15a一つにつき2絵素即ちRGBRGBの6個の光束
が存在している。これが、同図(a)で示す通常の場合
は、表示パネル16で反射されて、投影光として再び複
屈折マイクロレンズアレイ15(ここでの屈折率N=
1.5,No=1.5)へと戻り、最終的にFナンバー
が約1.6となるように広がって図示しない投影光学系
へと出て行く事となる。そうすると、投影光学系もF
1.6程度のものが必要となり、装置が大型化してコス
トアップとなる。
【0063】ここで、同図(b)に示すように、表示パ
ネル16の絵素毎に矢印a,b,cでそれぞれ示す範囲
に、レンズ効果を生じるパワーを持たせると、投影光が
最終的にF2.4程度を保ったまま出て行くようにな
る。これにより、撮影光学系もF2.4程度のもので済
み、小型化,コストダウンを図る事ができる。
【0064】図10は、そのレンズ効果を持つ反射型液
晶表示パネルの具体的な構成を模式的に示す図である。
同図(a)に示すように、表示パネル16の底部には各
画素16aが並んでおり、その上面に絵素単位に反射型
回折格子16bが形成されている。これはアルミより成
り、電極を兼ねるものである。反射型回折格子16bの
表面の凹凸を埋めるために、その上面には樹脂材料等よ
り成る透過部材層16cが設けられている。そして、そ
の上に強誘電液晶層16dが形成され、更にその上に透
明な平板である上ガラス16eが載せられている。この
反射型回折格子16bにより、表示パネル16が、照明
光反射時にレンズ効果を生じるパワーを持つ。
【0065】ところで、反射型液晶表示素子は、通常の
IC素子と同様にして、層を重ねる事により作成され
る。従って、反射型回折格子16bも、同図(b)に示
すように、アルミの層を階段状に重ねるようにして作成
される事となる。ここでの段数は4段程度であり、格子
の高さは一定である。
【0066】尚、請求項7で言う偏光分離装置は、実施
形態における複屈折回折格子に対応している。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来よりも表示パネルへの照明効率が良く、しかも均一
に照明する事ができる照明光学装置及びそれを用いた表
示光学装置を提供する事ができる。
【0068】また、本発明では、第1のインテグレータ
の分割数を粗い方で4列以上とし、大きいスパンでの明
るさムラをなくすとともに、第2のインテグレータの分
割数を粗い方で2〜4列とし、レンズアレイのセル毎に
RGBの光源像を作るが、その間隔が粗くても、大きい
スパンでの明るさムラの心配がなく、また、分割数が細
かすぎる事による回折の問題もない。
【0069】また、この2段のインテグレータにより、
第4レンズアレイのセル上にできる光源像は、各光源像
の間に明るさのムラがなく、複数絵素当たり1つのマイ
クロレンズを持つマイクロレンズアレイを使用しても、
小さいスパンでの明るさムラが生じない。
【0070】また、第1のインテグレータで偏光変換を
行い、色分離装置に到る光を偏光の揃った状態にし、更
に、第2のインテグレータに到るときに発生している場
所毎の色ムラを、第2のインテグレータにより少なくす
る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体構成図。
【図2】本実施形態の複屈折回折格子と第1,第2レン
ズアレイとの関係を模式的に示す分解斜視図。
【図3】インテグレータが1段の場合の第1,第2レン
ズアレイの位置関係を模式的に示す正面図。
【図4】ダイクロイックミラーと第3,第4レンズアレ
イとの関係を模式的に示す分解斜視図。
【図5】複屈折マイクロレンズアレイと表示パネルとの
関係を示す模式図。
【図6】2絵素に対して一つのレンズとなる場合を示す
模式図。
【図7】複屈折マイクロレンズアレイの材料構成を示す
模式図。
【図8】投影光学系における画素シフトの原理を模式的
に示す斜視図。
【図9】表示パネルにレンズ効果を持たせる場合の、複
屈折マイクロレンズアレイと表示パネルとの関係を示す
模式図。
【図10】レンズ効果を持つ反射型液晶表示パネルの構
成を示す模式図。
【図11】従来の照明光学装置の概略断面構造を示す
図。
【図12】従来の一例であるマイクロレンズアレイと表
示パネルとの関係を模式的に示す図。
【図13】従来の他の例であるマイクロレンズアレイと
表示パネルとの関係を模式的に示す図。
【符号の説明】
1 光源 2 リフレクター 3 複屈折回折格子 4 第1レンズアレイ 5 1/2波長板 6 第2レンズアレイ 7 UVIRカットフィルター 8 第1の重ね合わせレンズ 10 コンデンサーレンズ 11 第3レンズアレイ 12 第4レンズアレイ 13 第2の重ね合わせレンズ群 14 PBSプリズム 15 複屈折マイクロレンズアレイ 16 表示パネル 17 投影光学系 18 像シフト用レンズ 19 アクチュエータ 20 スクリーン R,G,B ダイクロイックミラー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を所定の偏光方向に揃える
    ための偏光変換装置と、該所定の偏光方向の光を所定の
    波長領域毎に異なった方向に分離する色分離装置と、前
    記各波長領域毎の光を分割して再統合するインテグレー
    タ装置とを備えた事を特徴とする照明光学装置。
  2. 【請求項2】 前記色分離装置は、複数のダイクロイッ
    クミラーより成る事を特徴とする請求項1に記載の照明
    光学装置。
  3. 【請求項3】 前記インテグレータ装置は、2つのレン
    ズアレイより成る事を特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の照明光学装置。
  4. 【請求項4】 光源側より順に、第1レンズアレイ及び
    第2レンズアレイより成る第1のインテグレータと、第
    3レンズアレイ及び第4レンズアレイより成る第2のイ
    ンテグレータとを有し、前記光源からの光が前記第1の
    インテグレータにより重畳されて前記第2のインテグレ
    ータを照明し、該照明された光が該第2のインテグレー
    タにより重畳されて表示パネルを照明する事を特徴とす
    る照明光学装置。
  5. 【請求項5】 前記第3レンズアレイの格子状に配列さ
    れた各セルは、前記表示パネルと略相似形である事を特
    徴とする請求項4に記載の照明光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第1レンズアレイの分割数は、縦及
    び横方向の分割の内、分割数が少ない方で4列以上であ
    り、第3レンズアレイの分割数は、同じく分割数が少な
    い方で2列以上3列以下である事を特徴とする請求項4
    又は請求項5に記載の照明光学装置。
  7. 【請求項7】 前記光源と前記第1レンズアレイとの
    間、或いは該第1レンズアレイと前記第2レンズアレイ
    との間、或いは該第2レンズアレイ直後に、前記光源か
    らの光を互いに偏光方向の異なる2種類の光に分離する
    偏光分離装置を備え、該偏光分離装置と前記第1のイン
    テグレータとにより、前記光源からの光を所定の偏光方
    向に揃えるための偏光変換装置を構成し、前記第1のイ
    ンテグレータと前記第2のインテグレータとの間に、前
    記所定の偏光方向の光を所定の波長領域毎に異なった方
    向に分離する色分離装置を備えた事を特徴とする請求項
    4乃至請求項6のいずれかに記載の照明光学装置。
  8. 【請求項8】 前記第2のインテグレータと前記表示パ
    ネルとの間に、マイクロレンズアレイを備え、該マイク
    ロレンズアレイは、そのマイクロレンズ一つにつき一色
    当たり2或いは3列の光源像を前記表示パネルに結像す
    る事を特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれかに記
    載の照明光学装置。
  9. 【請求項9】 前記表示パネルからの投影光を画素毎に
    シフトして投影する投影光学系を備えた事を特徴とす
    る、請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の照明光学
    装置を用いた表示光学装置。
JP11058042A 1999-03-05 1999-03-05 照明光学装置及びそれを用いた表示光学装置 Pending JP2000258726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11058042A JP2000258726A (ja) 1999-03-05 1999-03-05 照明光学装置及びそれを用いた表示光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11058042A JP2000258726A (ja) 1999-03-05 1999-03-05 照明光学装置及びそれを用いた表示光学装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000258726A true JP2000258726A (ja) 2000-09-22

Family

ID=13072891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11058042A Pending JP2000258726A (ja) 1999-03-05 1999-03-05 照明光学装置及びそれを用いた表示光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000258726A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021869A (ja) * 2001-03-30 2003-01-24 Hewlett Packard Co <Hp> 光バルブプロジェクタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021869A (ja) * 2001-03-30 2003-01-24 Hewlett Packard Co <Hp> 光バルブプロジェクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4147698B2 (ja) 表示光学装置
EP1420597B1 (en) Projector
US6343862B1 (en) Projecting image display device
US6332684B1 (en) Projection type color image display apparatus
JP4052282B2 (ja) プロジェクタ
US6637888B1 (en) Full color rear screen projection system using a single monochrome TFT LCD panel
US6824270B2 (en) Single-panel color image display apparatus and scrolling method
EP1280360A2 (en) Single-panel color image display apparatus
EP1377073B1 (en) Illumination unit employing dichroic mirror wheel and image display system including the illumination unit
JPH03140920A (ja) 投写型表示装置及び該投写型表示装置に用いる液晶表示装置
JP2000241768A (ja) 照明光学装置
KR100562382B1 (ko) 인티그레이터 조명 광학계 및 이를 구비한 프로젝터
CA2420955A1 (en) Projection-type image display apparatus
US6457828B1 (en) Display optical apparatus
US7161740B2 (en) Projector
JP2001091894A (ja) 表示光学装置
JP2001174913A (ja) 表示光学装置
JP4306020B2 (ja) 表示光学装置
JP2000258726A (ja) 照明光学装置及びそれを用いた表示光学装置
JP3963415B2 (ja) 表示光学装置
JP3684926B2 (ja) 照明光学系及びこれを用いた投写型表示装置
JP2000047137A (ja) 反射型表示素子および投写型表示装置
JP2768345B2 (ja) 液晶プロジェクタ
JP3614002B2 (ja) 反射型電気光学装置および投写型表示装置
JP3633361B2 (ja) 投写型液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050622