JP2000258278A - 遮水シート及び浸出水漏洩検知システム - Google Patents

遮水シート及び浸出水漏洩検知システム

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JP2000258278A
JP2000258278A JP11067076A JP6707699A JP2000258278A JP 2000258278 A JP2000258278 A JP 2000258278A JP 11067076 A JP11067076 A JP 11067076A JP 6707699 A JP6707699 A JP 6707699A JP 2000258278 A JP2000258278 A JP 2000258278A
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Yutaka Kato
裕 加藤
Yasushi Hattori
泰 服部
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に敷設可能であり、全域に渡って無機塩
類浸出水の漏洩検出が可能な遮水シート及びこれを用い
た浸出水漏洩検知システムを提供する。 【解決手段】 所定の厚さ及び面積を有する遮水シート
10のシート面を複数の単位領域11に区画し、それぞ
れの領域毎に、所定の質問信号を受信したときに所定の
応答信号を送信するトランスポンダ20とトランスポン
ダ20に接続されたイオン濃度センサ30とをシート下
面に配設し、応答信号にイオン濃度の検出結果を含め
る。これにより、遮水シート10に破損が生じてカルシ
ウムイオンや塩素イオン等を含む無機塩類の浸出水が漏
洩したときには、破損が生じた領域内に配設されている
トランスポンダ20から送信されるイオン濃度の検出結
果が基準値を上回る。従って、トランスポンダに対する
信号の授受によって浸出水の漏洩位置を単位領域毎に検
知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物等の埋立処
理場等の敷地に敷設し、廃棄物等から流れ出た汚水が地
中に染み込むのを防止する遮水シート及びこれを用いた
浸出水漏洩検知システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、産業上或いは一般市民生活上にお
いて廃棄されるゴミの量が大幅に増大しつつある。これ
らのゴミは分別処理が行われるようになってきたが、最
終的に可燃物は焼却処理を行い、その焼却残渣と破砕不
燃物に対しては埋立処理を行っている。このため、山中
等に埋立処理場が設けれている。
【0003】この埋立処理場は、広大な敷地を整地し、
例えばゴムシートからなる遮水シートを敷設することに
より構成されている。
【0004】このように遮水シートを敷設することによ
り、雨水に溶けてゴミから流れ出た酸性、アルカリ性、
或いは人体に有害な汚水が地中に染み込み、地下水に混
入するのを防止すると共に下流側で集水処理して放流す
ることができる。
【0005】また、遮水シートが破損した場合に備え
て、これを検出する手段を設ける必要がある。このよう
な遮水シートの破損を検出する手段の一例として、従
来、特開平9−189636号に開示される漏洩検出方
法が知られている。これは図12に示すように、遮水シ
ート1の下側に縦横の格子状に絶縁電線2を配置し、そ
の交点3を例えば図13に示すようなダイオード4と2
個の電極5a,5bで構成する電気伝導度センサ6で結
び、格子の縦横を電気信号で操作することによって、遮
水シートからの汚染水の漏洩とその場所を検出するもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の漏洩検出方法では、電気伝導度センサ6が遮水シー
ト1の下側に染み込んだ地下水等にも反応することが多
々あり、信頼性が低いものであった。
【0007】また、埋立処理場は広大な敷地であるた
め、全敷地を覆う一体の遮水シートを形成することは不
可能であるので、所定面積の単位シートを形成し、これ
を多数接着していく必要がある。このとき、絶縁電線2
の数が多大となるので、これらの導線の接続に多くの手
間がかかり実用には不向きであった。
【0008】また、近年、埋立処理場の廃棄物の質は、
ゴミの焼却率が増した結果、有機物を多分に含有するも
のから無機質化してきている。このため、浸出水の水質
については、廃棄物の無機質化により埋立処理場に廃棄
した時点で、高濃度で且つ物理化学処理が必要な汚水と
なってきている。
【0009】特に、焼却した残りかすからの無機塩類の
溶出が問題視され、その代表的なものとしてカルシウム
イオン(Ca2+)と塩素イオン(Cl-)が挙げられて
いる。
【0010】ゴミの焼却施設では、焼却段階で発生する
塩化水素(HCl)の除去のために、石灰(Ca(O
H)2)や未反応の石灰が存在している。この塩化カル
シウムや石灰中のカルシウムは、水中や空気中の二酸化
炭素(CO2)と反応して炭酸カルシウム(CaCO3
を生成、析出し、浸出水集排水施設や浸出水処理施設の
配管等を閉塞させるカルシウムスケール障害を引き起こ
す原因となっている。
【0011】また、被害発生塩類濃度下限値は利水地点
で500mg/l以下である必要があると言われているのに
対し、埋立処理場の浸出水中の塩素イオン濃度は、ここ
数年に亘り約10,000mg/lの高濃度であることが確認され
ている。
【0012】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、容易
に敷設可能であり、全域に渡って無機塩類浸出水の漏洩
検出が可能な遮水シート及びこれを用いた浸出水漏洩検
知システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、請求項1では、廃棄物等の埋立処理場等
の敷地に敷設し、廃棄物等から流れ出た汚水が地中に染
み込むのを防止する遮水シートにおいて、所定の厚さ及
び面積を有するシートと、該シート下面において複数に
区画されたそれぞれの領域毎に装着され、カルシウムイ
オン及び塩素イオンの少なくとも一方の濃度を検出する
複数のイオン濃度センサと、該シート下面において複数
に区画されたそれぞれの領域毎に装着され、同領域内に
配置されたイオン濃度センサの検出結果を入力し、所定
の質問信号を受信したときに該検出結果を含む所定の応
答信号を送信する複数のトランスポンダとを備えた遮水
シートを提案する。
【0014】該遮水シートによれば、トランスポンダに
対して質問信号を送信することによって、該トランスポ
ンダから応答信号が得られる。この応答信号には、イオ
ン濃度センサによって検出されたカルシウムイオン及び
塩素イオンの少なくとも一方或いは双方の濃度の検出結
果が含まれている。従って、シートに破損が発生し、浸
出水の漏洩が生じたときには、応答信号中のイオン濃度
検出結果の値が正常時よりも増大するので、イオン濃度
の検出結果を監視することによりシートの破損による浸
出水の漏洩を検出することができる。さらに、特定の範
囲内のトランスポンダのみをアクセスできるように、例
えば質問信号の出力を低下させることにより、シートの
破損位置を前記領域単位で特定することができる。
【0015】また、請求項2では、 廃棄物等の埋立処
理場等の敷地に敷設し、廃棄物等から流れ出た汚水が地
中に染み込むのを防止する遮水シートにおいて、上層シ
ートと下層シートとを重ねた2層シートからなり、且つ
上層シートと下層シートとの間には間隙層が設けられて
いる所定の面積を有するシートと、前記間隙層及び下層
シート下面のうちの少なくとも間隙層内に、複数に区画
された各領域毎に設けられ、少なくともカルシウムイオ
ン及び塩素イオンの何れか一方の濃度を検出する複数の
イオン濃度センサと、該シート下面において複数に区画
されたそれぞれの領域毎に配置され、前記間隙層及び下
層シート下面の各領域の内の少なくとも間隙層内に設け
られ、同間隙層或いは同領域内に配置されたイオン濃度
センサの検出結果を入力し、所定の質問信号を受信した
ときに該検出結果を含む所定の応答信号を送信する複数
のトランスポンダとを備えた遮水シートを提案する。
【0016】該遮水シートによれば、トランスポンダに
対して質問信号を送信することによって、該トランスポ
ンダから応答信号が得られる。この応答信号には、イオ
ン濃度センサによって検出されたカルシウムイオン及び
塩素イオンの少なくとも一方或いは双方の濃度の検出結
果が含まれている。従って、前記上層シートに破損が発
生し、前記間隙層内部へ浸出水の漏洩が生じたときに
は、応答信号中のイオン濃度検出結果の値が正常時より
も増大するので、イオン濃度の検出結果を監視すること
により上層シートの破損による前記間隙層内部への浸出
水の漏洩を検出することができる。
【0017】また、下層シートの下面にも各領域毎にイ
オン濃度センサ及びトランスポンダを配置することによ
り、下層シートの破損による浸出水の漏洩を検出するこ
とができる。
【0018】さらに、特定の範囲内のトランスポンダの
みをアクセスできるように、例えば質問信号の出力を低
下させることにより、シートの破損位置を前記領域単位
で特定することができる。
【0019】また、前記シートが2層に形成され、上層
シートと下層シートとの間に前記各領域毎に隔離された
間隙層が設けられているので、上層シートに破損が生じ
た時点で浸出水の漏洩を検出することができる。これに
より、シートの破損修理を早期に実施することができ
る。
【0020】また、請求項3では、請求項1又は2記載
の遮水シートにおいて、前記各イオン濃度センサの周囲
には、水分を保持すると共に少なくとも領域内の水分を
前記イオン濃度センサに導く保水部材が設けられている
遮水シートを提案する。
【0021】該遮水シートによれば、前記領域内の如何
なる位置にシート破損が生じても、シート破損によって
漏洩した浸出水は前記保水部材によって速やかにイオン
濃度センサに導かれる。これにより、シート破損の早期
発見が可能になる。
【0022】また、請求項4では、請求項3記載の遮水
シートにおいて、前記保水部材は不織布からなる遮水シ
ートを提案する。
【0023】該遮水シートによれば、漏洩した浸出水は
不織布に浸透してイオン濃度センサに導かれる。
【0024】また、請求項5では、請求項2記載の遮水
シートにおいて、間隙層内は各領域毎に隔離されている
遮水シートを提案する。
【0025】該遮水シートによれば、上層シートと下層
シートとの間の間隙層が各領域毎に隔離されているの
で、上層シートが破損して漏洩した浸出水は、破損箇所
の間隙層にのみ充満して他の間隙層へ至ることがない。
これにより、破損箇所修理時の漏洩浸出水の排除が容易
となる。
【0026】また、請求項6では、請求項1又は2記載
の遮水シートにおいて、前記シートの所定位置に、少な
くとも一の検出用アンテナ線が配置されている遮水シー
トを提案する。
【0027】該遮水シートによれば、前記検出用アンテ
ナ線を介して前記トランスポンダに対する質問信号が送
信される。これにより、シート上に積載されたゴミによ
る質問信号の減衰を低減できる。
【0028】また、請求項7では、請求項1又は2記載
の遮水シートにおいて、前記トランスポンダは、前記質
問信号としてアンテナに入力された第1の周波数の電磁
波より所定の直流電流を生成する整流回路と、前記整流
回路から出力される直流電流により動作し、前記イオン
濃度センサの検出結果を読み出す中央処理部と、前記整
流回路から出力される直流電流により動作し、前記中央
処理部によって前記イオン濃度センサから読み出された
検出結果を含む応答信号を第2の周波数の高周波信号と
して送信する高周波発信部とからなる。
【0029】該遮水シートによれば、前記トランスポン
ダ内部では、外部から前記第1の周波数の電磁波を前記
アンテナ線を介して受信すると、整流回路によって該電
磁波が整流されて直流電流が生成され、該直流電流によ
って前記中央処理部及び高周波発信部が駆動される。
【0030】これにより、前記中央処理部は、前記第1
の周波数の電磁波が受信されている間に、即ち前記整流
回路から直流電流が供給されている間に、前記イオン濃
度センサの検出結果を読み出し、該読み出された検出結
果を含む応答信号は、前記高周波発信部によって前記第
2の周波数の高周波信号としてアンテナを介して送信さ
れる。
【0031】従って、トランスポンダの外部より前記第
1の周波数の電磁波によって質問信号を送信することに
より、これよりやや遅れてイオン濃度の検出結果を含む
応答信号が前記第2の周波数の高周波信号、即ち第2の
周波数の電磁波としてアンテナから輻射されるので、こ
れを受信することにより、前記各間隙層或いはシート下
面の各領域におけるイオン濃度を得ることができる。こ
れにより、検出されたイオン濃度を基準値と比較するこ
とにより、シートの破損、即ち浸出水の漏洩を検知する
ことができる。即ち、検出値が基準値を上回るときに浸
出水の漏洩が生じていると判断できる。
【0032】また、前記トランスポンダ内部には電源を
必要としないので、半永久的に使用可能であり、電池交
換などのメンテナンスを省くことができる。
【0033】また、請求項8では、請求項7記載の遮水
シートにおいて、前記トランスポンダは、前記第1の周
波数の電磁波を検波する検波回路と、前記整流回路から
出力される直流電流により動作する半導体記憶部とを備
え、前記中央処理部は、前記検波回路から入力する信号
中の各トランスポンダ固有のIDコードと半導体記憶部
内に予め記憶されているIDコードとが一致したときに
応答信号を送出する手段を有している。
【0034】該遮水シートによれば、トランスポンダの
中央処理部によって、検波回路から入力する質問信号中
のIDコードと半導体記憶部内に予め記憶されているI
Dコードとが比較され、これらが一致したときに応答信
号が送出される。これにより、複数の前記領域に到達可
能な高出力の電磁波を用いて質問信号を送信しても、個
々のトランスポンダを特定して応答信号を得ることがで
きる。
【0035】また、請求項9では、請求項8記載の遮水
シートにおいて、前記中央処理部が、前記検波回路から
入力する信号中の所定の読み出し命令によって前記半導
体記憶部内の所定アドレスの記憶情報を読み出して応答
信号と共に送出する手段を有している遮水シートを提案
する。
【0036】該遮水シートによれば、前記トランスポン
ダの内部では、外部から前記第1の周波数の電磁波によ
る質問信号を受信すると、検波回路によって前記第1の
周波数の電磁波が検波されて前記中央処理部に供給され
る。
【0037】これにより、前記中央処理部は、前記第1
の周波数の電磁波が受信されている間に、即ち前記整流
回路から直流電流が供給されている間に、前記検波回路
から入力する質問信号中の読み出し命令を受けたとき、
前記半導体記憶部内の所定アドレスに記憶されている情
報を読み出し、該読み出された情報は応答信号として、
前記高周波発信部によって前記第2の周波数の高周波信
号として送信される。
【0038】従って、トランスポンダの外部から、情報
読み出し命令を含む質問信号を前記第1の周波数の電磁
波によって送信することにより、これよりやや遅れてト
ランスポンダから記憶素子内の記憶情報が前記第2の周
波数の電磁波の応答信号として送信されるので、これを
受信することにより、前記記憶情報を得ることができ
る。
【0039】また、請求項10では、請求項9記載の遮
水シートにおいて、前記中央処理部が、前記検波回路か
ら入力する信号中の所定の書き込み命令によって該命令
に続く情報を前記半導体記憶部の所定アドレスに書き込
む手段を有している遮水シートを提案する。
【0040】該遮水シートによれば、前記トランスポン
ダ内部では、外部から前記第1の周波数の電磁波による
質問信号を受信すると、検波回路によって前記第1の周
波数の電磁波が検波されて前記中央処理部に供給され
る。
【0041】これにより、前記中央処理部は、前記第1
の周波数の電磁波が受信されている間に、即ち前記整流
回路から直流電流が供給されている間に、前記検波回路
から入力する質問信号中の書き込み命令を受けたとき
に、該命令に続く情報を前記半導体記憶部内の所定のア
ドレスに記憶する。
【0042】従って、トランスポンダの外部から情報書
き込み命令及び書き込み対象となる情報を含む質問信号
を前記第1の周波数の電磁波によって送信することによ
り、該書き込み対象情報が半導体記憶部に書き込まれる
ので、前記半導体記憶部内に任意の情報、例えばシート
の各領域毎のメンテナンス記録等の情報をシート自体に
蓄積しておくことができると共に、この情報を更新する
ことができる。
【0043】また、請求項11では、請求項1乃至10
の何れかに記載の遮水シートにおいて、前記トランスポ
ンダはセラミックス等によってモールドされている遮水
シートを提案する。
【0044】該遮水シートによれば、前記トランスポン
ダはセラミックス等によってモールドされているので、
耐久性に優れたものとなる。
【0045】また、請求項12では、廃棄物等の埋立処
理場等の敷地に敷設し、廃棄物等から流れ出た汚水が地
中に染み込むのを防止する遮水シートを備え、該遮水シ
ートからの漏洩を検知する浸出水漏洩検知システムにお
いて、前記請求項1乃至10の何れかに記載の遮水シー
トと、漏洩検知部とから構成され、該漏洩検知部は、前
記トランスポンダに対して質問信号を送信する質問信号
送信手段と、前記トランスポンダからの応答信号を受信
する応答信号受信手段と、該応答信号に含まれるイオン
濃度の検出結果が所定の基準値を超えたときに漏洩発生
を報知する報知手段とを備えている浸出水漏洩検知シス
テムを提案する。
【0046】該浸出水漏洩検知システムによれば、前記
漏洩検知部の質問信号送信手段によってトランスポンダ
に対して質問信号を送信することによって、該トランス
ポンダから応答信号が送信され、該応答信号は漏洩検知
部の応答信号受信手段によって受信される。この応答信
号には、イオン濃度センサによって検出されたカルシウ
ムイオン及び塩素イオンの少なくとも一方或いは双方の
濃度の検出結果が含まれている。前記漏洩検知部では、
報知手段によって前記応答信号に含まれるイオン濃度の
検出結果が所定の基準値を超えたときに漏洩発生が報知
される。
【0047】従って、シートが破損して浸出水の漏洩が
生じたときには、応答信号中のイオン濃度検出結果の値
が正常時よりも増大するので、イオン濃度の検出結果を
監視することによりシートの破損による浸出水の漏洩を
検知することができる。
【0048】また、上層シートと下層シートからなる2
層シートを用いたときは、前記上層シートに破損が発生
し、前記間隙層内部への浸出水の漏洩、下層シートの破
損による浸出水の漏洩を検知することができる。
【0049】さらに、特定の範囲内のトランスポンダの
みをアクセスできるように、例えば質問信号の出力を低
下させることにより、シートの破損位置を前記領域単位
で特定することができる。
【0050】また、前記2層シートを用いたときは、上
層シートと下層シートとの間に前記各領域毎に隔離され
た間隙層が設けられているので、上層シートに破損が生
じた時点で浸出水の漏洩を検知することができ、シート
の破損修理を早期に実施することができる。
【0051】また、請求項13では、廃棄物等の埋立処
理場等の敷地に敷設し、廃棄物等から流れ出た汚水が地
中に染み込むのを防止する遮水シートを備え、該遮水シ
ートからの漏洩を検知する浸出水漏洩検知システムにお
いて、前記請求項8記載の遮水シートと、漏洩検知部と
から構成され、該漏洩検知部は、前記トランスポンダに
対してIDコードを含む質問信号を送信する質問信号送
信手段と、前記トランスポンダからの応答信号を受信す
る応答信号受信手段と、前記遮水シートの各領域と各領
域に配置されたトランスポンダのIDコードとを対応付
けた領域対応テーブルと、前記応答信号に含まれるイオ
ン濃度の検出結果が所定の基準値を超えたときに漏洩発
生及び漏洩発生領域を報知する報知手段とを備えている
浸出水漏洩検知システムを提案する。
【0052】該浸出水漏洩検知システムによれば、前記
漏洩検知部の質問信号送信手段によってトランスポンダ
に対してIDコードを含む質問信号を送信することによ
って、該IDコードが割り当てられたトランスポンダか
ら応答信号が送信され、該応答信号は漏洩検知部の応答
信号受信手段によって受信される。この応答信号には、
イオン濃度センサによって検出されたカルシウムイオン
及び塩素イオンの少なくとも一方或いは双方の濃度の検
出結果が含まれている。前記漏洩検知部では、報知手段
によって前記応答信号に含まれるイオン濃度の検出結果
が所定の基準値を超えたときに漏洩発生が報知されると
共に領域対応テーブルに基づいて漏洩発生領域が特定さ
れて該漏洩発生領域が報知される。
【0053】従って、シートが破損して浸出水の漏洩が
生じたときには、応答信号中のイオン濃度検出結果の値
が正常時よりも増大するので、イオン濃度の検出結果を
監視することによりシートの破損による浸出水の漏洩を
検知することができる。
【0054】また、上層シートと下層シートからなる2
層シートを用いたときは、前記上層シートに破損が発生
し、前記間隙層内部への浸出水の漏洩、下層シートの破
損による浸出水の漏洩を検知することができる。
【0055】さらに、複数の前記領域に到達可能な高出
力の電磁波を用いて質問信号を送信しても、個々のトラ
ンスポンダを特定して応答信号を得ることができる。
【0056】また、前記2層シートを用いたときは、上
層シートと下層シートとの間に前記各領域毎に隔離され
た間隙層が設けられているので、上層シートに破損が生
じた時点で浸出水の漏洩を検出することができ、シート
の破損修理を早期に実施することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0058】図1は、本発明の第1の実施形態における
遮水シートを示す構成図、図2は遮水シートの部分拡大
図、図3は遮水シートの部分断面図である。図におい
て、10は遮水シートで、図3に示すように、例えばゴ
ムシート14を上層保護マット13Aと下層保護マット
13Bによって挟むように積層された構造を成してい
る。
【0059】上層及び下層保護マット13A,13B
は、ゴムシート14に傷などを付けないように保護する
と共に水分を保持し、且つ水分を保護マット13内に均
一に広げる作用を有するものであり、例えば、不織布等
を好適なものとして用いることができる。
【0060】また、遮水シート10面はマトリックス状
に複数の単位領域11に区画されている。この単位領域
11は、例えば2m×2mの正方形をなしている。
【0061】さらに、下層保護マット13B内には、ト
ランスポンダ20とイオン濃度センサ30が各単位領域
11毎に設けられている。また、下層保護マット13B
とゴムシート14との間には、互いに連結された複数本
の検出用アンテナ線12が埋設されている。この検出用
アンテナ線12は、図2に示すように、保護マット13
及びゴムシート14の伸縮による断線の発生を防止する
ために、蛇行した状態に配置されている。
【0062】一方、埋立処理場の敷地は面積は数百メー
トル四方にも及ぶため、例えば幅が3m、長さが100
mの単位シートを、敷設地において融着することによ
り、敷地面積に合わせた大きさの遮水シートを形成す
る。
【0063】図4は、第1の実施形態におけるトランス
ポンダ20及びイオン濃度センサ30を示す構成図であ
る。トランスポンダ20は、整流回路22、中央処理部
23、記憶部24、発信部25及びデュープレクサ26
から構成されている。
【0064】整流回路22は、ダイオード221,222、コ
ンデンサ223、及び抵抗器224から構成され、周知の全波
整流回路を形成している。この整流回路22の入力側に
はデュープレクサ26のローパスフィルタ(LPF)2
6aを介してアンテナ線21が接続され、アンテナ線2
1に誘起した高周波電流を整流して直流電流に変換し、
中央処理部23、記憶部24、発信部25、及びイオン
濃度センサ30の駆動電源として出力するものである。
【0065】中央処理部23は、周知のCPU231及び
ディジタル/アナログ(以下、D/Aと称する)変換回
路232から構成され、CPU231は電源が供給されて駆動
するとEEPROM等の半導体メモリからなる記憶部2
4内に記憶されているプログラムに基づいて、イオン濃
度センサ30の濃度検出結果及び記憶部24内に予め記
憶されている情報を含む所定の応答信号を作成し、これ
をD/A変換回路232を介して発信部25へ出力する。
記憶部24内に予め記憶されている情報としては、例え
ば個々のトランスポンダ20を識別するための識別情報
(IDコード)等の情報が含まれる。
【0066】発信部25は、発振回路251、変調回路252
及び高周波増幅回路253から構成され、発振回路251によ
って発振された、例えば300MHzの搬送波を、中央
処理部23から入力した応答信号に基づいて、変調回路
252で変調して、これを高周波増幅回路253及びデュープ
レクサ26のハイパスフィルタ(HPF)26bを介し
てアンテナ線21に供給する。
【0067】デュープレクサ26は、ローパスフィルタ
26a及びハイパスフィルタ26bからなり、例えば1
00KHz〜300KHz程度の周波数の信号のみをロ
ーパスフィルタ26aを介してアンテナ線21から整流
回路22へ伝送し、300MHz程度の高周波信号をハ
イパスフィルタ26bを介して発振部25からアンテナ
線21へ伝送する。
【0068】また、トランスポンダ20は、外部からの
加熱、加圧及び腐食に耐えうるようにセラミックスによ
ってモールドされている。
【0069】イオン濃度センサ30は、トランスポンダ
20から電源が供給されたときに動作し、カルシウムイ
オン(Ca2+)と塩素イオン(Cl-)のそれぞれの濃
度を検出して、この検出濃度に対応した電気信号をトラ
ンスポンダ20のCPU231に出力する。
【0070】前述の構成よりなる遮水シート10によれ
ば、トランスポンダ20に対して100KHz〜300
KHzの周波数の電磁波を輻射すると、この電磁波のエ
ネルギーによってトランスポンダ20及びイオン濃度セ
ンサ30が駆動して、トランスポンダ20から応答信号
が送信される。
【0071】また、遮水シート20に破損が生じて浸出
水が漏洩したときには、浸出水に含まれるカルシウムイ
オン(Ca2+)と塩素イオン(Cl-)のそれぞれの濃
度の検出結果が応答信号に含まれているので、この検出
結果を予め求めてある浸出水の漏洩が生じていないとき
の基準値と比較することにより、遮水シート10の破損
等による浸出水の漏洩を容易に検知することができる。
【0072】また、トランスポンダ20にアクセスする
際に検出用アンテナ線12を用いて、トランスポンダ2
0に対する質問信号を送信すれば、監視員は一カ所に留
まったままで広範囲に配置された複数のトランスポンダ
20を容易にアクセスすることができると共に、遮水シ
ート10上に堆積されたゴミによる電波の減衰が生じる
ことがないので低出力の電波で複数のトランスポンダ2
0をアクセスすることができる。
【0073】また、各単位領域11に配設されたトラン
スポンダ20のIDコードと単位領域11の位置を予め
関連づけておくことにより、遮水シート10に破損が生
じて浸出水が漏洩したときには、トランスポンダ20の
IDコードによって漏洩発生位置を特定することがで
き、破損が生じた単位領域11のみを掘り起こして調
査、補修することが容易にできる。
【0074】さらに、トランスポンダ20内には電源を
設ける必要がないので、半永久的に使用できると共に、
トランスポンダ20のメンテナンスもほとんど必要無い
ので、メンテナンス作業にかかる時間やコストを低減す
ることができる。
【0075】一方、上記の遮水シート10と共に例えば
図5に示すスキャナ(漏洩検知部)を用いることにより
浸出水の漏洩検知システムが構成される。
【0076】図5において、40はスキャナで、アンテ
ナ部41、受信部42、中央処理部43、キーボード4
4、表示部45、発信部46、デュープレクサ47、及
びこれらへ電源を供給する電源部48から構成されてい
る。
【0077】ここで、本実施形態におけるスキャナと
は、トランスポンダ20に対して100〜300KHz
の周波数の電磁波を質問信号として輻射しながら、これ
に伴ってトランスポンダ20から輻射される300MH
zの周波数の電磁波を応答信号として受信することによ
り、イオン濃度センサ30の検出結果及びトランスポン
ダ20の記憶部24内に記憶されている情報を取得し、
浸出水漏洩の検知を行うものを言う。
【0078】アンテナ部41は、アンテナ411、外部接
続端子412、及び切り替えスイッチ413から構成されてい
る。切り替えスイッチ413は、デュープレクサ47の共
通端子(アンテナに接続される端子)をアンテナ411或
いは外部接続端子412の何れかを選択して接続するため
のものである。
【0079】受信部42は、受信機421とアナログ/デ
ィジタル(以下、A/Dと称する)変換回路422から構
成され、受信器421の入力側はデュープレクサ47のハ
イパスフィルタ(HPF)47bを介してアンテナ部4
1に接続され、300MHzの高周波を受信してこれを
検波した後、A/D変換回路422を介して中央処理部4
3に出力する。
【0080】中央処理部43は、周知のCPU431及び
メモリ432から構成され、中央処理部431はキーボード4
4から入力された命令に基づいて、受信部42から入力
した情報をメモリ432に記憶すると共に表示部45に表
示する。さらに、中央処理部43は、各トランスポンダ
20から受信した応答信号に含まれるイオン濃度の検出
結果を予め記憶されている基準値と比較して、基準値よ
りも高いイオン濃度の検出結果を送信してきたトランス
ポンダ20のIDコードを表示する。
【0081】発振部46は発信回路461とスイッチ462か
ら構成され、発信回路461はスイッチ462がオンされたと
きに、例えば100KHz〜300KHzの高周波信号
をデュープレクサ47のローパスフィルタ(LPF)4
7aを介してアンテナ部41に出力する。
【0082】デュープレクサ47は、100KHz〜3
00KHz程度の周波数の信号のみを通過させるローパ
スフィルタ(LPF)47aと、300MHz程度の高
周波信号を通過させるハイパスフィルタ(HPF)47
bから構成されている。
【0083】また、スキャナ40は、例えば図6に示す
ように、ピストル形状の筐体50内に組み込まれてい
る。この筐体50の先端部には、アンテナ411が配置さ
れ、上面にはキーボード44及び表示部45が配置され
ている。さらに、グリップ51前部のトリガー位置には
スイッチ462が配置され、側面には外部接続端子412と切
り替えスイッチ413が配置されている。
【0084】スキャナ40を用いて遮水シート10の破
損による浸出水の漏洩を検知するときは、切り替えスイ
ッチ413をアンテナ411側に切り替えた後にスキャナ40
を調査対象となるトランスポンダ10に近づけて、スイ
ッチ462をオン状態とするか、又は切り替えスイッチ413
を外部接続端子412側に切り替えて、検出用アンテナ線
12を外部接続端子412に接続した後にスイッチ462をオ
ン状態とする。これにより、スキャナ40の発信部46
から前述の高周波信号が送信用アンテナ411或いは検出
用アンテナ線12に供給され、100〜300KHzの
周波数の電磁波が輻射される。
【0085】この電磁波はトランスポンダ20のアンテ
ナ線21に入力され、アンテナ線21に高周波電流が誘
起する。アンテナ線21に誘起した高周波電流は、整流
回路22によって整流されてトランスポンダ20内部の
中央処理部23、記憶部24、発信部25及びイオン濃
度センサ30に電源を供給する。
【0086】これにより、スキャナ40から送出された
電磁波を受信している間、電源を供給されたトランスポ
ンダ20が動作する。
【0087】スキャナ40では、トランスポンダ20か
ら輻射された300MHzの電磁波をアンテナ411或い
は検出用アンテナ線12を介して受信部42によって受
信し、受信部42は受信した応答信号をディジタルデー
タに変換して中央処理部43に送出する。
【0088】中央処理部43は、入力したディジタルデ
ータに基づく情報、即ちトランスポンダ20から受信し
た応答信号に含まれるイオン濃度の検出結果が基準値よ
りも高いトランスポンダ20のIDコードを表示部45
に表示する。
【0089】従って、上記システムによって、浸出水の
漏洩を容易に検知することができ、漏洩位置も容易に特
定することができる。
【0090】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。
【0091】第2の実施形態では、中間層を形成した遮
水シート10Aを用いると共に、IDコードを指定して
アクセスできるトランスポンダ20Aとスキャナ40A
によって浸出水の漏洩検知システムを構成した。
【0092】即ち、第2の実施形態の遮水シート10A
は、図7に示すように、上層保護マット13A、下層保
護マット13B、中層保護マット13C、上層ゴムシー
ト14A、下層ゴムシート14Bを積層して構成されて
いる。即ち、上層ゴムシート14Aと下層ゴムシート1
4Bとの間は単位領域11毎に遮蔽部材15によって密
閉空間が形成され、この単位領域11毎の空間内に中層
保護マット13Cとトランスポンダ20A及びイオン濃
度センサ30が設けられている。
【0093】また、上層ゴムシート14Aの上面には上
層保護マット13Aが積層され、下層ゴムシート13B
の下面には下層保護マット13Bが積層されている。
【0094】さらに、下層保護マット13B内には第1
の実施形態と同様に単位領域11毎にトランスポンダ2
0Aとイオン濃度センサ30が配設されると共に、下層
保護マット13Bと下層ゴムシート14Bとの間の所定
位置に検出用アンテナ線12が設けられている。
【0095】図8は、第2の実施形態におけるトランス
ポンダ20Aとイオン濃度センサ30を示す構成図、図
9は第2の実施形態におけるスキャナ40Aを示す構成
図である。図において、前述した第1の実施形態と同一
構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
また、第1の実施形態と第2の実施形態との相違点は、
トランスポンダ20Aに検波部27を設けると共に、ス
キャナ40Aに変調部49を設けたことにある。
【0096】即ち、検波部27はダイオード271とA/
D変換回路272からなり、ダイオード271のアノードはデ
ュープレクサ26のローパスフィルタ26aを介してア
ンテナ線21に接続され、カソードはA/D変換回路27
2を介して中央処理部23のCPU231に接続されてい
る。
【0097】また、トランスポンダ20Aの記憶部24
の所定アドレスには、予めトランスポンダ毎に個別に付
与されたIDコードが記憶されている。
【0098】一方、スキャナ40Aの変調部49は、D
/A変換回路491、変調回路492及び高周波増幅回路493
からなり、D/A変換回路491の入力側は中央処理部4
3のCPU431に接続され、出力側は変調回路492に接続
されている。
【0099】変調回路492は発信部46から搬送波を入
力し、これを変調して高周波増幅回路493に供給する。
高周波増幅回路493は、入力した高周波信号を増幅して
ローパスフィルタ47aを介してアンテナ部41に出力
する。
【0100】また、第2の実施形態では、スキャナ40
Aをデスクトップのケースに収めると共に、図10に示
すように、遮水シート10Aから所定距離離れた所にス
キャナ40Aとそのアンテナ411を設置した。尚、アン
テナ411に代えて遮水シート10Aの検出用アンテナ線
12を用いることもできる。
【0101】次に、前述の構成よりなる本実施形態の動
作を図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0102】第2の実施形態においては、遮水シート1
0Aに設けられた複数のトランスポンダ20AのIDコ
ードを単位領域11の番号順に予めスキャナ40Aのメ
モリ432に記憶させておき、これに基づいて所定時間毎
に各トランスポンダ20Aをアクセスして、シート破損
による浸出水の漏洩が生じた領域を検知している。
【0103】即ち、スキャナ40AのCPU431は、動
作を開始すると領域番号「A」を1に設定し(S1)、
領域番号「A」の領域に埋設されたトランスポンダ20
Aに対してこのIDコードを含む質問信号を送信する
(S2)。また、質問信号送信と並行して所定時間の受
信を行い(S3)、トランスポンダ20Aからの応答が
あったか否かを判定する(S4)。
【0104】この判定の結果、トランスポンダ20Aか
らの応答がないときは、このトランスポンダ20AのI
Dコードと埋設されている領域番号を記憶する(S
5)。また、トランスポンダ20Aから応答信号を得ら
れたときは、これに含まれるイオン濃度の検出結果を、
このトランスポンダ20AのIDコードと埋設されてい
る領域番号に対応付けて記憶する(S6)。
【0105】次いで、領域番号「A」を1カウントアッ
プした後(S7)、領域番号「A」が遮水シート10A
に設けられている領域数「n」を越えたか否かを判定す
る(S8)。
【0106】この判定の結果、領域番号「A」が領域数
「n」を越えていないときは前記S2の処理に移行し、
領域番号「A」が領域数「n」を越えたときは、記憶し
ている複数のイオン濃度の検出結果のそれぞれを予め設
定されている基準値と比較し、基準値を超えたものが存
在したか否かを判定し(S9)、存在しないときはS1
1の処理に移行する。また、基準値を超えたものが存在
したときは、基準値を超えた検出結果を送信したトラン
スポンダ20AのIDコードと領域番号「A」を表示部
45に表示する(S10)と共に、応答信号を受信でき
なかったトランスポンダ20AのIDコードと領域番号
「A」を表示部45に表示する(S11)。
【0107】前述した第2の実施形態によれば、遮水シ
ート10Aの破損による浸出水の漏洩の有無を検知する
ために係員が遮水シート10A上を順次歩き回る必要が
なく、非常に簡単に浸出水の漏洩の有無及びその位置を
検知することができる。
【0108】また、遮水シート10Aに中間層を設けて
いるので、上層ゴムシート14Aに破損が生じても、浸
出水の漏洩は下層ゴムシート14Bによって防止され、
上層ゴムシート14Aの破損位置を容易に検知できる。
これにより、浸出水漏洩による被害が生じる前にシート
破損の発生位置を早期に発見することができる。
【0109】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。
【0110】第3の実施形態においては、第2の実施形
態に付加して、スキャナ40Aから任意の情報、例え
ば、敷設年月日、メンテナンス年月日、交換日等の情報
をトランスポンダ20Aの記憶部24に書き込むことが
でき、また、この情報を読み出せるように各CPUのプ
ログラムを構成した。
【0111】即ち、スキャナ40Aからトランスポンダ
20Aに対して質問信号と共に書き込み命令及びこれに
続けて書き込み対象となる情報を送信することにより、
トランスポンダ20Aでは受信した書き込み命令を判読
してこれに続く書き込み対象情報を記憶部24の所定ア
ドレスに記憶する。
【0112】また、スキャナ40Aからトランスポンダ
20Aに対して質問信号と共に読み出し命令を送信する
ことにより、トランスポンダ20Aでは受信した読み出
し命令を判読して、記憶部24の所定アドレスに記憶し
ている情報をスキャナ40Aに対して送信する。
【0113】これにより、遮水シート10Aの各単位領
域11毎にその履歴を残すことができ、メンテナンス性
の向上を図ることができる。
【0114】尚、前述した実施形態は一例であり、本発
明がこれらに限定されることはない。
【0115】また、第1乃至第3の実施形態におけるト
ランスポンダ20,20A及びスキャナ40,40Aの
構成は一例であり、本発明がこれに限定されることはな
く、例えば各実施形態の構成を組み合わせて、使用に相
応しい構成としても良い。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の遮水シートによれば、シートに破損が発生して浸出
水の漏洩が生じたときには、トランスポンダからの応答
信号中のイオン濃度検出結果の値が正常時よりも増大す
るので、イオン濃度の検出結果を監視することによりシ
ートの破損による浸出水の漏洩を的確に検出することが
できる。さらに、特定の範囲内のトランスポンダのみを
アクセスできるように、例えば質問信号の出力を低下さ
せることにより、シートの破損位置を領域単位で特定す
ることができる。
【0117】また、請求項2記載の遮水シートによれ
ば、シートに破損が発生して浸出水の漏洩が生じたとき
には、トランスポンダからの応答信号中のイオン濃度検
出結果の値が正常時よりも増大するので、イオン濃度の
検出結果を監視することによりシートの破損による浸出
水の漏洩を的確に検出することができる。
【0118】さらに、2層シートを用いているため、上
層シートに破損が発生して間隙層内部へ浸出水の漏洩が
生じた時点でこれを検出することができるので、シート
の破損修理を早期に実施することができる。
【0119】また、特定の範囲内のトランスポンダのみ
をアクセスできるように、例えば質問信号の出力を低下
させることにより、シートの破損位置を領域単位で特定
することができる。
【0120】また、請求項3及び4記載の遮水シートに
よれば、上記の効果に加えて、領域内の如何なる位置に
シート破損が生じても、シート破損によって漏洩した浸
出水は保水部材によって速やかにイオン濃度センサに導
かれるので、シート破損の早期発見が可能になると共
に、各領域内に配置するイオン濃度センサの個数削減を
図ることができる。
【0121】また、請求項5記載の遮水シートによれ
ば、上記の効果に加えて、上層シートと下層シートとの
間の間隙層が各領域毎に隔離されているため、上層シー
トが破損して漏洩した浸出水が破損箇所の間隙層以外の
他の間隙層へ至ることがないので、破損箇所修理時の漏
洩浸出水の排除を容易に行うことができる。
【0122】また、請求項6記載の遮水シートによれ
ば、上記の効果に加えて、検出用アンテナ線を介してト
ランスポンダに対する質問信号を送信することができる
ので、シート上に積載されたゴミによる質問信号の減衰
を低減できる。
【0123】また、請求項7記載の遮水シートによれ
ば、上記の効果に加えて、トランスポンダ内部に電源を
必要としないので、半永久的に使用可能であり、電池交
換などのメンテナンスを省くことができる。
【0124】また、請求項8記載の遮水シートによれ
ば、上記の効果に加えて、質問信号中のIDコードと半
導体記憶部内に予め記憶されているIDコードとが一致
したときにトランスポンダから応答信号が送出されるの
で、複数の領域に到達可能な高出力の電磁波を用いて質
問信号を送信しても、個々のトランスポンダを指定して
応答信号を得ることができる。これにより、漏洩検知作
業の簡略化を図ることができる。
【0125】また、請求項9記載の遮水シートによれ
ば、上記の効果に加えて、外部から読み出し命令を含む
質問信号を送信したときに、トランスポンダから半導体
記憶部内の所定アドレスに記憶されている情報を含む応
答信号を得られるので、必要に応じて半導体記憶部内の
記憶情報を読み出すことができる。
【0126】また、請求項10記載の遮水シートによれ
ば、上記の効果に加えて、外部から書き込み命令と書き
込み対象情報を含む質問信号を送信したときに、該情報
がトランスポンダの半導体記憶部内の所定アドレスに記
憶されるので、必要に応じて各領域毎のメンテナンス履
歴等の情報を記録しておくことができると共に、この情
報を更新することができる。
【0127】また、請求項11記載の遮水シートによれ
ば、上記の効果に加えて、トランスポンダはセラミック
ス等によってモールドされているので耐久性に優れたも
のとなる。
【0128】また、請求項12及び13記載の浸出水漏
洩検知システムによれば、浸出水に多分に含まれている
カルシウムイオン或いは塩素イオンの濃度を検出するこ
とによりシート破損による浸出水の漏洩を検知している
ため、これらのイオン濃度の低い雨水等による誤った検
知を防止することができるので、従来よりも信頼性の高
い漏洩検知を行うことができる。
【0129】さらに、上層シートと下層シートからなる
2層シートを用いたときは、上層シートに破損が発生し
て間隙層内部へ浸出水の漏洩が生じた時点でこれを検出
することができるので、漏洩被害が発生する前にシート
の破損修理を早期に実施することができる。
【0130】さらにまた、特定のトランスポンダのみを
アクセスできるように、例えば質問信号の出力を低下さ
せたり、或いはトランスポンダにIDコードを割り当て
ることにより、シートの破損位置を領域単位で特定する
ことができるので、破損修理箇所を容易に特定すること
ができ、修理作業の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における遮水シートを
示す構成図
【図2】本発明の第1の実施形態における遮水シートの
部分拡大図
【図3】本発明の第1の実施形態における遮水シートの
部分断面図
【図4】本発明の第1の実施形態におけるトランスポン
ダ及びイオン濃度センサを示す構成図
【図5】本発明の第1の実施形態におけるスキャナを示
す構成図
【図6】本発明の第1の実施形態におけるスキャナの外
観図
【図7】本発明の第2の実施形態における遮水シートを
示す部分断面図
【図8】本発明の第2の実施形態におけるトランスポン
ダとイオン濃度センサを示す構成図
【図9】本発明の第2の実施形態におけるスキャナを示
す構成図
【図10】本発明の第2の実施形態におけるスキャナの
配設位置を説明する図
【図11】本発明の第2の実施形態における漏水検知動
作を説明するフローチャート
【図12】従来例を示す構成図
【図13】従来例の要部構成を示す図
【符号の説明】
1…遮水シート、2…絶縁電線、3…交点、4…ダイオ
ード、5a,5b…電極、6…電気伝導度センサ、1
0,10A…遮水シート、11…単位領域、12…検出
用アンテナ線、13保護マット(13A…上層保護マッ
ト、13B…下層保護マット、13C…中層保護マッ
ト)、14…ゴムシート、14A…上層ゴムシート、1
4B…下層ゴムシート、15…遮蔽部材、20,20A
…トランスポンダ、21…アンテナ線、22…整流回
路、221,222…ダイオード、223…コンデンサ、224…抵
抗器、23…中央処理部、231…CPU、232…D/A変
換回路、24…記憶部、25…発信部、251…発振回
路、252…変調回路、253…高周波増幅回路、26…デュ
ープレクサ、26a…ローパスフィルタ、26b…ハイ
パスフィルタ、27…検波部、271…ダイオード、272…
A/D変換器、30…イオン濃度センサ、40,40A
…スキャナ、41…アンテナ部、411…アンテナ、412…
外部接続端子、413…切り替えスイッチ、42…受信
部、421…受信機、422…A/D変換回路、43…中央処
理部、431…CPU、432…メモリ、44…キーボード、
45…表示部、46…発振部、461…発信器、462…スイ
ッチ、47…デュープレクサ、47a…ローパスフィル
タ、47b…ハイパスフィルタ、48…電源部、49…
変調部、491…D/A変換回路、492…変調回路、493…
高周波増幅回路、50…筐体、51…グリップ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物等の埋立処理場等の敷地に敷設
    し、廃棄物等から流れ出た汚水が地中に染み込むのを防
    止する遮水シートにおいて、 所定の面積を有するシートと、 該シート下面において複数に区画されたそれぞれの領域
    毎に装着され、カルシウムイオン及び塩素イオンの少な
    くとも一方の濃度を検出する複数のイオン濃度センサ
    と、 該シート下面において複数に区画されたそれぞれの領域
    毎に装着され、同領域内に配置されたイオン濃度センサ
    の検出結果を入力し、所定の質問信号を受信したときに
    該検出結果を含む所定の応答信号を送信する複数のトラ
    ンスポンダとを備えたことを特徴とする遮水シート。
  2. 【請求項2】 廃棄物等の埋立処理場等の敷地に敷設
    し、廃棄物等から流れ出た汚水が地中に染み込むのを防
    止する遮水シートにおいて、 上層シートと下層シートとを重ねた2層シートからな
    り、且つ上層シートと下層シートとの間には間隙層が設
    けられている所定の面積を有するシートと、 前記間隙層及び前記下層シート下面のうちの少なくとも
    間隙層内に、複数に区画された各領域毎に設けられ、少
    なくともカルシウムイオン及び塩素イオンの何れか一方
    の濃度を検出する複数のイオン濃度センサと、 該シート下面において複数に区画されたそれぞれの領域
    毎に配置され、 前記各間隙層及び下層シート下面の各領域の内の少なく
    とも間隙層内に設けられ、同間隙層或いは同領域内に配
    置されたイオン濃度センサの検出結果を入力し、所定の
    質問信号を受信したときに該検出結果を含む所定の応答
    信号を送信する複数のトランスポンダとを備えたことを
    特徴とする遮水シート。
  3. 【請求項3】 前記各イオン濃度センサの周囲には、水
    分を保持すると共に少なくとも領域内の水分を前記イオ
    ン濃度センサに導く保水部材が設けられていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の遮水シート。
  4. 【請求項4】 前記保水部材は不織布からなることを特
    徴とする請求項3記載の遮水シート。
  5. 【請求項5】 前記間隙層内は各領域毎に隔離されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の遮水シート。
  6. 【請求項6】 前記シートの所定位置に、少なくとも一
    の検出用アンテナ線が配置されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の遮水シート。
  7. 【請求項7】 前記トランスポンダは、前記質問信号と
    してアンテナに入力された第1の周波数の電磁波より所
    定の直流電流を生成する整流回路と、 前記整流回路から出力される直流電流により動作し、前
    記イオン濃度センサの検出結果を読み出す中央処理部
    と、 前記整流回路から出力される直流電流により動作し、前
    記中央処理部によって前記イオン濃度センサから読み出
    された検出結果を含む応答信号を第2の周波数の高周波
    信号としてアンテナを介して送信する高周波発信部とか
    らなることを特徴とする請求項1又は2記載の遮水シー
    ト。
  8. 【請求項8】 前記トランスポンダは、前記第1の周波
    数の電磁波を検波する検波回路と、前記整流回路から出
    力される直流電流により動作する半導体記憶部とを備
    え、前記中央処理部は、前記検波回路から入力する信号
    中の各トランスポンダ固有のIDコードと半導体記憶部
    内に予め記憶されているIDコードとが一致したときに
    応答信号を送出する手段を有していることを特徴とする
    請求項7記載の遮水シート。
  9. 【請求項9】 前記中央処理部は、前記検波回路から入
    力する信号中の所定の読み出し命令によって前記半導体
    記憶部内の所定アドレスの記憶情報を読み出して応答信
    号と共に送出する手段を有していることを特徴とする請
    求項8記載の遮水シート。
  10. 【請求項10】 前記中央処理部は、前記検波回路から
    入力する信号中の所定の書き込み命令によって該命令に
    続く情報を前記半導体記憶部の所定アドレスに書き込む
    手段を有していることを特徴とする請求項9記載の遮水
    シート。
  11. 【請求項11】 前記トランスポンダはセラミックス等
    によってモールドされていることを特徴とする請求項1
    乃至10の何れかに記載の遮水シート。
  12. 【請求項12】 廃棄物等の埋立処理場等の敷地に敷設
    し、廃棄物等から流れ出た汚水が地中に染み込むのを防
    止する遮水シートを備え、該遮水シートからの漏洩を検
    知する浸出水漏洩検知システムにおいて、 前記請求項1乃至11の何れかに記載の遮水シートと、
    漏洩検知部とから構成され、 該漏洩検知部は、前記トランスポンダに対して質問信号
    を送信する質問信号送信手段と、 前記トランスポンダからの応答信号を受信する応答信号
    受信手段と、 該応答信号に含まれるイオン濃度の検出結果が所定の基
    準値を超えたときに漏洩発生を報知する報知手段とを備
    えていることを特徴とする浸出水漏洩検知システム。
  13. 【請求項13】 廃棄物等の埋立処理場等の敷地に敷設
    し、廃棄物等から流れ出た汚水が地中に染み込むのを防
    止する遮水シートを備え、該遮水シートからの漏洩を検
    知する浸出水漏洩検知システムにおいて、 前記請求項8記載の遮水シートと、漏洩検知部とから構
    成され、 該漏洩検知部は、前記トランスポンダに対してIDコー
    ドを含む質問信号を送信する質問信号送信手段と、 前記トランスポンダからの応答信号を受信する応答信号
    受信手段と、 前記遮水シートの各領域と各領域に配置されたトランス
    ポンダのIDコードとを対応付けた領域対応テーブル
    と、 前記応答信号に含まれるイオン濃度の検出結果が所定の
    基準値を超えたときに漏洩発生及び漏洩発生領域を報知
    する報知手段とを備えていることを特徴とする浸出水漏
    洩検知システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110283821A1 (en) * 2006-11-21 2011-11-24 Christopher Kemper Ober Flexible substrate sensor system for environmental and infrastructure monitoring
JP2013167552A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Railway Technical Research Institute 地下施設の漏水による電池反応を利用した漏水成分判定方法

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