JP2000255263A - 自動車用のサンバイザ - Google Patents
自動車用のサンバイザInfo
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Abstract
した樹脂融着体を難燃性とし、火災事故などが発生する
危険性を未然に回避する。 【解決手段】 表皮の布シート地上に使用説明や図柄な
どを表記した薄い樹脂融着体を有し、この樹脂融着体
は、規定の使用説明などを印刷した印字層と、印字層よ
りも伸縮性に富む中間層と、印字層の平面形状と実質的
に等しく且つ難燃剤を添加した接着層とからなる。
Description
ロントガラスの上方に取り付け、エアバッグなどに関す
る使用説明や図柄などを表記している自動車用のサンバ
イザに関する。
に例示するように自動車1の内部でフロントガラス2の
上方に取り付け、図1の矢印のように下向きに位置3’
へ回して遮光することができる。サンバイザ3,3は、
フロントガラス2の上方で運転席および助手席に坐ると
眼につきやすいため、運転者と助手席の同乗者につい
て、各種の注意書きはサンバイザに表示すると見落とす
ことが少なく且つ運転の邪魔にならない。このため、各
自動車メーカーともに、エアバッグなどに関する使用説
明や図柄をサンバイザ3の表面に表記している。
エアバッグなどに関する使用説明などを印刷したアルミ
箔やプラスチックフィルム製の感圧着ラベルを用い、こ
れをサンバイザ表面に貼着すればよい。この種の感圧着
ラベルは、貼着後にサンバイザ表面とデザイン的に違和
感が生じ、永久接着でないので子供らが簡単に剥がせ
る。このため、後日過失責任を問われるおそれがあり、
現在では感圧着ラベルは使用されていない。
を表記するに際し、まず第一の要件は貼着ラベルやシー
ト片が容易に燃焼しないことである。このラベルやシー
ト片が可燃性であると、タバコの不始末などで自動車内
火災が発生しやすく危険である。
主として電子印刷法、直接スクリーン印刷法、説明シー
ト片の高周波融着法が存在する。電子印刷法では、表皮
シート地にスクリーンを通してトナーを模様付けし、次
に速乾性溶剤を吹き付けてトナーを溶着する方法であ
り、単色印刷だけで多色刷りできず、有害な溶剤を使用
するうえに鮮明な印刷ができず、特にエンボス加工した
凹凸面では不鮮明になり、布シート地に印刷することも
困難である。直接スクリーン印刷法は、表皮シート地に
直接スクリーン印刷するため、多色刷りが作業上困難で
あり、布シート地のような柔軟で凹凸のある表皮素材に
適用することが難しく、表皮素材に応じて表面を平らに
するための熱加工が必要となり、このような加工を加算
すると割高になってしまう。
は、あらかじめスクリーン印刷したビニルシートを用
い、該シートを所定の寸法に裁断した後に表皮シート上
に高周波で融着し、シート片の融着を表皮シート地の裏
側から行うので、該シート片の位置ずれを起こしやす
い。融着したシート片は、厚みを有するうえに表皮シー
ト地と素材が異なるので違和感があり、しかも表面を光
沢処理していることにより、光の反射によって印刷文字
が読みにくくなる。
ザに関する前記の問題点を改善するために提案されたも
のであり、美観が優れた使用説明を表記できしかも難燃
性である自動車用のサンバイザを提供することを目的と
している。本発明の他の目的は、耐久性があって鮮明で
しかも違和感がない樹脂融着体を有する自動車用サンバ
イザを提供することである。
に、図1と図2に示すように、サンバイザ3は、自動車
1の内部でフロントガラス2の上方に取り付け、表皮5
上に規定の使用説明6や図形などを表記した樹脂融着体
7を貼着している。横長で平たいサンバイザ3は、表皮
が布シートまたは軟質や硬質プラスチックシート製であ
る。サンバイザ3の素材に関し、一般に、高級車には布
シート地18(図3)を、大衆車にはプラスチックシー
ト地20(図4)を用いる。
に、規定の使用説明などを印刷した印字層10と、印字
層10よりも伸縮性に富む中間層12と、印字層10の
平面形状と実質的に等しく且つ難燃剤を添加した接着層
14とを有する。樹脂融着体7となる転写体9は、図5
に示すように、剥離性ベースシート8上に、規定の使用
説明6や図形などを逆向きに印刷し且つ転写温度で溶融
しない印字層10、中間層12と接着層14とを順次塗
布・乾燥して形成する。
プラスチックシート地用の転写体21(図6)では中間
層12を省略してもよい。また、白色バックアップ層1
6は、印字層10と中間層12または印字層10と接着
層14との間に介在させると好ましく、該バックアップ
層は印字層10の全面に形成すればよい。樹脂融着体7
を得るには転写体9を裏返し、サンバイザ表皮5の布シ
ート地18などに加熱・加圧する。この際の加熱によっ
て接着層14を溶融または軟化させ、加圧によってサン
バイザ表皮の布シート地18に融着する。
に、自動車1の内部に配置し、その表面に樹脂融着体7
を貼着している。樹脂融着体7は、図1で実線で示すよ
うにサンバイザ3が不使用の時に運転者または同乗者の
方を向き、ここに規定の使用説明6や図形などを表記し
ている。樹脂融着体7は、通常、運転席および助手席上
方のサンバイザ3の双方に貼着し、所望に応じて片方だ
け、または各サンバイザの両面に貼着してもよい。
などを印刷した印字層10と、印字層10よりも伸縮性
に富む中間層12と、印字層10の平面形状と実質的に
等しく且つ難燃剤を添加した接着層と有する。樹脂融着
体7は、サンバイザ表皮5である布シート地18(図
3)上やプラスチックシート地20(図4)上などに貼
着する。
5の布シート地18は、例えば、ポリエステル布のよう
な織布地、起毛布地または植毛布地にポリウレタンやポ
リ塩化ビニルなどのシートを裏張りした布素材である。
この樹脂融着体は、サンバイザ表皮5のプラスチックシ
ート地20上に貼着することも可能である。この際に、
軟質のプラスチックシート地の素材として、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、発泡ウレタンなどのシート単体
やラミネートシートが、且つ硬質のプラスチックシート
地の素材として、ポリプロピレン、ABS樹脂、アクリ
ル系樹脂などが例示でき、ポリプロピレンやABS樹脂
などは高級車のミラー付きサンバイザのカバーとして用
いる。
着するには、図5や図6に示すような転写体を用いる。
この転写体として、布シート地18用として図5に示す
転写体9を、プラスチックシート地20用として図6に
示す転写体21を例示するけれども、転写体の層構成が
これらに限定されることはなく、白色バックアップ層1
6のような付加的な層を加えることも可能である。
は、剥離性ベースシート8上に、印字層10として1種
または2種以上の着色インクで規定の使用説明6や図形
を逆向きに印刷して乾燥する。この印刷法は一般にスク
リーン印刷法である。印字層10は、イソシアネート架
橋したポリウレタン樹脂を含有すると好ましい。
に、白色バックアップ層16を印字層10と中間層12
との間に介在させ、サンバイザ表皮5の地色が濃色や模
様でも透過することを防ぐと好ましい。白色バックアッ
プ層16は、通常、印字層10の全面に形成し、該白色
バックアップ層もイソシアネート架橋したポリウレタン
樹脂を含有する。中間層12は、印字層10と同様に、
イソシアネート架橋したポリウレタン樹脂を含有するけ
れども、顔料などを含まないので印字層10よりも伸縮
性に富む。
実質的に等しくつまり同一またはその平面形状よりも僅
かに大きくなるように塗布・乾燥して形成する。接着層
14は、主としてポリウレタン樹脂またはポリウレタン
樹脂とポリエステル樹脂からなり、転写時の加熱温度で
溶融または軟化することを要する。接着層14は、布シ
ート地18に融着できるように、通常、数回スクリーン
印刷を行って比較的厚く形成すると好ましい。
燃化のために、難燃剤10〜30重量部を添加すること
を要する。この難燃剤は、リン酸トリクレシル、水酸化
マグネシウム、酸化アンチモン、ジンクボレート、リン
酸アンモニウム、含リンポリオールなどである。また、
塩素化パラフィン、四臭化エチレン、リン酸トリス(ジ
クロロプロピル)、リン酸トリス(ジブロムプロピル)
のようなハロゲン化化合物は、サンバイザ表皮の難燃化
が可能であっても、自動車業界で有害物質に指定されて
いるので通常は使用しない。
着する際に、該表皮が布シート地18であれば、転写体
9を裏返して布シート地18と接触させ、温度140〜
160℃、圧力1kg/cm2で8〜12秒間加熱・加
圧する。また、表皮5がプラスチックシート地20であ
り、例えばポリ塩化ビニルシートの場合には、転写体2
1を温度110〜120℃、圧力1kg/cm2で6〜
10秒間加熱・加圧し、ポリプロピレン、ABS樹脂、
アクリル系樹脂シートではより高い温度で加熱・加圧す
る。この加熱によって接着層14を溶融または軟化さ
せ、加圧によってサンバイザ表皮5に融着する。ベース
シート8がロール状であると、接着層14の加熱転写後
すぐにベースシート8を剥離すれば製造時間を短縮でき
る。また、ベースシート8が枚葉であると、接着層14
が冷却して固化した後に剥離してもよい。
以下という薄さである。樹脂融着体7を融着したサンバ
イザ3は、その燃焼性を日本自動車技術協会のM313
−88規格に従って試験すると、燃焼速度は50mm/
分以下であり、自動車備品として十分適用可能な難燃性
を有する。この際に、サンバイザ表皮5として、例えば
ポリエステル織布地にポリウレタンシートを裏張りした
布素材を使用する。
イザ3を自動車備品として用いるために、温度49℃、
湿度95%以上で96時間の放置による耐湿性と、80
±2℃で240時間の耐熱老化性と、キセノンウェザー
メータによるブラックパネル83℃で300時間の耐光
性と、規定の耐環境変化性および柔軟性を有することが
必要であり、これらの要求をいずれも充足している。正
確には、耐環境変化性を有するには、温度100±2℃
で2時間、温度38±1℃,相対湿度95〜100%で
4時間および温度40±1℃で1時間という条件を10
回繰り返して無変化であることを要する。
が、本発明は実施例に限定されるものではない。 実施例1 図3に示すサンバイザ3において、その表皮5はポリウ
レタンシート(図示しない)を裏張りしたポリエステル
織布地18である。貼着すべき樹脂融着体7を製造する
ため、図5に示す転写体9を剥離性ベースシート8上に
設ける。ロール状のベースシート8は、厚さ100μm
のポリエステルシートの全面に300メッシュのスクリ
ーン版でセルロース系樹脂などの離型剤を1〜5μm印
刷・乾燥して形成する。
に塗布する。印字層10として、例えば、用いる黒イン
クはポリウレタン樹脂50重量%、ポリエステル系樹脂
10重量%、イソシアネート樹脂10重量%、カーボン
ブラック顔料30重量%からなる。この2液架橋型ペー
ストを225メッシュのスクリーン版によって印刷し、
厚さ4〜8μmの規定の黒色模様を形成する。次に、黒
インクと同様の組成の赤インク、黄インク、白インクを
順次180メッシュのスクリーン版によって印刷するこ
とにより、逆向きに印刷された多色の印字層10を形成
する。
リーン印刷によって形成する。中間層12は、例えば、
ポリウレタン樹脂40重量%、ポリエステル系樹脂36
重量%、ポリアミド樹脂8重量%。イソシアネート樹脂
16重量%からなる。この2液架橋型ペーストを70メ
ッシュのスクリーン版によって印刷・乾燥し、厚さ15
〜20μmの中間層12を形成する。
0.2mm拡大してスクリーン印刷によって形成する。
接着層14は、例えば、ポリウレタン樹脂20重量部、
ポリエステル系樹脂60重量部、難燃剤のリン酸トリク
レシル20重量部からなる。これを100メッシュのス
クリーン版を用いて印刷・乾燥すると、接着層14の厚
さは全体で60〜100μmになる。
5のポリエステル織布地18の所定の個所に接触させ、
ホットプレス機によって温度140〜160℃、圧力1
kg/cm2で8〜12秒間加熱・加圧する。これによ
って、接着層14を溶融または軟化させ、ポリエステル
織布地18へ入り込ませて樹脂融着体7を貼着する。接
着層14が冷えてからベースシート8を剥離し、次のサ
ンバイザへの融着作業に移行する。
5について、日本自動車技術協会のM313−88規格
に従って燃焼性の試験を行う。サンバイザ表皮5は、温
度23±2℃、相対湿度50±5%で24時間以上放置
して状態調節し、その温湿度状態の試験室においてM3
13−88規格の金属箱(図示しない)の中で試験す
る。この金属箱は、全面に耐熱ガラスののぞき窓、側面
に2枚のU字形クランプを出し入れできる扉と、ガラス
バーナのホースを通す孔を設ける。箱の上部には15m
mの隙間を四方に開け、底部には直径10mmの孔を1
0個開けるとともに、脚を付けて底を10mm上げる。
たサンバイザ表皮5をU字形クランプに挟み、燃焼端は
軟化してたわむので0.25mmの耐熱線を25mm間
隔にU字形クランプにわたし、サンバイザ表皮5を支え
る。U字形クランプを水平に保持して箱の中央に置き、
バーナの先端中央がサンバイザ表皮5の開口部中央より
下方19mmに来るようにブンゼンバーナを置く。この
ブンゼンバーナは内径9.5mmであり、試験用のガス
は総発熱量約38MJ/m3である。バーナを垂直にし
て炎が38mmになるように調節し、空気孔は閉じてお
く。
形クランプの温度は30℃以下であることを要する。炎
を樹脂融着体7に15秒間当て、炎が第1標線に達した
ときより第2標線に達するまでの時間を測定し、燃焼速
度を次の式より算出する。 燃焼速度(mm/分)=60×(T/D) [式中、Dは燃焼距離(mm)、TはDmm燃焼するに
要した時間である。]
行い、炎が第2標線に達する前に消えた場合は、炎の消
えたところまでの時間を測定する。サンバイザ表皮5
は、その燃焼が第1標線から20mmの個所で炎が消
え、その時間は6秒であった。このサンバイザ表皮5は
自己消火性であるので、自動車備品として十分使用可能
な難燃性を有する。
ザ表皮5について、所定の耐久性試験を行う。この結
果、樹脂融着体7は、温度49℃、湿度95%以上で9
6時間の放置による耐湿性と、80±2℃で240時間
の耐熱老化性と、キセノンウェザーメータによるブラッ
クパネル83℃で300時間の耐光性と、温度100±
2℃で2時間、温度38±1℃,相対湿度95〜100
%で4時間および温度40±1℃で1時間という条件を
10回繰り返して無変化である耐環境変化性と、温度−
40±1℃で7日間、80±2℃で7日間、−30±1
℃で7日間柔軟である柔軟性とを有する。これらの物性
を有することにより、サンバイザ3を自動車備品として
使用できる。
地18である。貼着すべき樹脂融着体7を製造するた
め、転写体9を剥離性ベースシート8上に設ける。ロー
ル状のベースシート8は、厚さ100μmのポリエステ
ルシートの全面に300メッシュのスクリーン版でセル
ロース系樹脂などの離型剤を1〜5μm印刷・乾燥して
形成する。
8上に印字層10、中間層12、接着層14を順次形成
する。得た転写体9を裏返し、サンバイザ表皮5のポリ
エステル織布地18の所定の個所に接触させ、ホットプ
レス機によって加熱・加圧する。これによって、接着層
14を溶融または軟化させ、ポリエステル織布地18へ
入り込ませて樹脂融着体7を貼着し、接着層14が冷え
てからベースシート8を剥離する。
1と同様に、日本自動車技術協会のM313−88規格
に従って燃焼性を試験すると、その燃焼が第1標線から
15mmの個所で炎が消え、その時間は4秒であった。
このサンバイザ表皮5は自己消火性であるので、自動車
備品として十分使用可能な難燃性を有する。また、耐久
性試験については、樹脂融着体7は、実施例1と同様の
耐湿性、耐熱老化性、耐光性、耐環境変化性および柔軟
性を有することにより、樹脂融着体7を融着したサンバ
イザ3を自動車備品として使用できる。
ル織布地18である。貼着すべき樹脂融着体7を製造す
るため、転写体9を剥離性ベースシート8上に設ける。
実施例1と同様に、まず剥離性ベースシート8上に多色
の印字層10を形成する。
色バックアップ層16を介在させる。白色バックアップ
層16は、印字層10の全面より0.2mm縮小して形
成する。白色バックアップ層16は、ポリウレタン樹脂
30重量%、ポリエステル系樹脂8重量%、イソシアネ
ート樹脂10重量%、ルチル型二酸化チタン52重量%
からなる。この2液架橋型ペーストを180メッシュの
スクリーン版によって印刷・乾燥し、厚さ10〜20μ
mの白色バックアップ層16を形成する。
は、実施例1と同様にスクリーン印刷によって形成す
る。中間層12は厚さ15〜20μmであり、接着層1
4は厚さ60〜100μmである。
テル織布地18の所定の個所に接触させ、実施例1と同
様に加熱・加圧する。接着層14が冷えてからベースシ
ート8を剥離する。貼着した樹脂融着体7は、実施例1
と同様の難燃性、耐湿性、耐熱老化性、耐光性、耐環境
変化性および柔軟性を有するうえにいっそう鮮明であ
り、該樹脂融着体を融着したサンバイザを自動車備品と
して使用できる。
層10は黒色の単色であり、用いる黒インクはポリウレ
タン樹脂50重量%、ポリエステル系樹脂10重量%、
イソシアネート樹脂10重量%、カーボンブラック顔料
30重量%からなる。この2液架橋型ペーストを225
メッシュのスクリーン版によって印刷し、厚さ4〜8μ
mの印字層10を形成し、ついで中間層12および接着
層14を形成する。
布地の所定の個所に加熱・加圧で貼着する。樹脂融着体
7には、黒色の文字によって規定の使用説明6だけが表
示されている。接着層14が冷えてからベースシートを
剥離すると、該樹脂融着体を融着したサンバイザを自動
車備品として使用できる。
層10は黒色の単色であり、黒インクはポリウレタン樹
脂50重量%、ポリエステル系樹脂10重量%、イソシ
アネート樹脂10重量%、カーボンブラック顔料30重
量%からなる。この2液架橋型ペーストを225メッシ
ュのスクリーン版によって印刷し、厚さ15〜20μm
の印字層10を形成し、ついで中間層12および接着層
14を形成する。
裏張りの起毛布地の所定の個所に加熱・加圧で貼着す
る。樹脂融着体7には、黒色の文字によって規定の使用
説明6だけが表示されている。接着層14が冷えてから
ベースシートを剥離すると、該樹脂融着体を融着したサ
ンバイザを自動車備品として使用できる。
ピレンシート地20である。貼着すべき樹脂融着体22
を製造するために、図6に示す転写体21を実施例1と
同様のベースシート8上に設ける。図6に示すように、
印字層10をベースシート8の上に形成し、該印字層は
実施例1と同様の樹脂組成と色構成であり、実施例1と
同様に形成する。
0.2mm拡大してスクリーン印刷によって形成する。
接着層14は、例えば、ポリウレタン樹脂80重量部、
難燃剤の水酸化マグネシウム20重量部からなる。これ
を100メッシュのスクリーン版を用いて印刷・乾燥
し、接着層14の厚さを10〜30μmとする。
皮5のポリプロピレンシート地20の所定の個所に接触
させ、ホットプレス機によって温度130〜150℃、
圧力1kg/cm2で6〜10秒間加熱・加圧する。こ
れによって、接着層14を溶融または軟化させ、ポリプ
ロピレンシート地20に樹脂融着体22を貼着する。接
着層14が冷えてからベースシート8を剥離し、次のサ
ンバイザへの融着作業に移行する。
皮5について、実施例1と同様に、日本自動車技術協会
のM313−88規格に従って燃焼性を試験する。サン
バイザ表皮5の燃焼速度は約10mm/分であり、自動
車備品として十分使用可能な難燃性を有する。
規定の耐久性試験を行う。この結果、樹脂融着体22
は、温度49℃、湿度95%以上で96時間の放置によ
る耐湿性と、80±2℃で240時間の耐熱老化性と、
キセノンウェザーメータによるブラックパネル83℃で
300時間の耐光性と、温度100±2℃で2時間、温
度38±1℃,相対湿度95〜100%で4時間および
温度40±1℃で1時間という条件を10回繰り返して
無変化である耐環境変化性と、温度−40±1℃で7日
間、80±2℃で7日間、−30±1℃で7日間柔軟で
ある柔軟性とを有する。これらの物性を有することによ
り、樹脂融着体22を融着したサンバイザ3を自動車備
品として使用できる。
白色バックアップ層16を介在させる。白色バックアッ
プ層16は、実施例3と同様の樹脂組成であり、実施例
3と同様に形成する。さらに、接着層14を実施例6と
同様にスクリーン印刷によって形成する。
ロピレンシート地20の所定の個所で接触させ、実施例
6と同様に加熱・加圧する。接着層14が冷えてからベ
ースシート8を剥離する。貼着した樹脂融着体22は、
実施例6と同様の難燃性、耐湿性、耐熱老化性、耐光
性、耐環境変化性および柔軟性を有するうえにいっそう
鮮明であり、該樹脂融着体を融着したサンバイザを自動
車備品として使用できる。
明や図柄を表記した難燃性の樹脂融着体を有することに
より、美麗で多色の使用説明を見やすい場所に表示でき
るうえに、この樹脂融着体が原因となる火災事故などが
発生するおそれがない。本発明のサンバイザでは、樹脂
融着体が難燃性であることに加え、耐湿性、耐熱老化
性、耐光性、耐環境変化性および柔軟性とに関して所望
の物性を有することで自動車備品として使用可能であ
る。このサンバイザは、高級車用の布シート製または大
衆車用のプラスチックシート製のいずれにも適用可能で
ある。
厚200μm以下のように非常に薄くてサンバイザとの
違和感が少なく、サンバイザ表皮と強固に貼着されるの
で融着後に破損したり剥離しない。しかも、この樹脂融
着体は、斜め位置からでも印刷文字が読みやすくて長期
間鮮明さを維持できる。
略正面図である。
略斜視図である。
面図である。
部を示す概略断面図である。
断面図であり、該樹脂融着体を実際よりも厚く図示して
いる。
り、該樹脂融着体を実際よりも厚く図示している。
Claims (4)
- 【請求項1】 表皮の布シート地上に使用説明や図柄な
どを表記した薄い樹脂融着体を有する自動車用のサンバ
イザであって、樹脂融着体は、規定の使用説明などを印
刷した印字層と、印字層よりも伸縮性に富む中間層と、
印字層の平面形状と実質的に等しく且つ難燃剤を添加し
た接着層とからなり、この樹脂融着体は加熱・加圧によ
ってサンバイザ表皮の布シート地に転写形成され、樹脂
融着体を貼着した布シートは所定の難燃性を有する自動
車用のサンバイザ。 - 【請求項2】 表皮の軟質または硬質プラスチックシー
ト地上に使用説明や図柄などを表記した薄い樹脂融着体
を有する自動車用のサンバイザであって、樹脂融着体
は、規定の使用説明などを印刷した印字層と、印字層の
平面形状と実質的に等しく且つ難燃剤を添加した接着層
とからなり、この樹脂融着体は加熱・加圧によってサン
バイザ表皮のプラスチックシート地に転写形成され、樹
脂融着体を貼着したプラスチックシートは所定の難燃性
を有する自動車用のサンバイザ。 - 【請求項3】 表皮の布シート地上に使用説明や図柄な
どを表記した薄い樹脂融着体を有する自動車用のサンバ
イザであって、樹脂融着体は、規定の使用説明などを印
刷した印字層と、表皮の地色を遮蔽する白色バックアッ
プ層と、印字層よりも伸縮性に富む中間層と、印字層の
平面形状と実質的に等しく且つ難燃剤を添加した接着層
とからなり、樹脂融着体を貼着した布シートは所定の難
燃性を有する自動車用のサンバイザ。 - 【請求項4】 表皮の軟質または硬質プラスチックシー
ト地上に使用説明や図柄などを表記した薄い樹脂融着体
を有する自動車用のサンバイザであって、樹脂融着体
は、規定の使用説明などを印刷した印字層と、表皮の地
色を遮蔽する白色バックアップ層と、印字層の平面形状
と実質的に等しく且つ難燃剤を添加した接着層とからな
り、樹脂融着体を貼着したプラスチックシートは所定の
難燃性を有する自動車用のサンバイザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05812299A JP4174120B2 (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 自動車用のサンバイザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05812299A JP4174120B2 (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 自動車用のサンバイザ |
Publications (2)
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---|---|
JP2000255263A true JP2000255263A (ja) | 2000-09-19 |
JP4174120B2 JP4174120B2 (ja) | 2008-10-29 |
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JP05812299A Expired - Lifetime JP4174120B2 (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 自動車用のサンバイザ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-03-05 JP JP05812299A patent/JP4174120B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012240490A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Kasai Kogyo Co Ltd | 車両用サンバイザの製造方法 |
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