JP2000253312A - 字幕番組制作方法、及び字幕番組制作システム - Google Patents

字幕番組制作方法、及び字幕番組制作システム

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JP2000253312A JP11051384A JP5138499A JP2000253312A JP 2000253312 A JP2000253312 A JP 2000253312A JP 11051384 A JP11051384 A JP 11051384A JP 5138499 A JP5138499 A JP 5138499A JP 2000253312 A JP2000253312 A JP 2000253312A
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Ichiro Maruyama
一郎 丸山
Terumasa Ebara
暉将 江原
Katsuhiko Shirai
克彦 白井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば聴覚障害者にとって、読みやすくかつ
理解しやすいことを考慮した種々の提示形式の字幕番組
を容易に制作し得る字幕番組制作方法、及び字幕番組制
作システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 字幕準備段階では、1又は2以上の単位
字幕文が提示時間順に配列された字幕文テキストのなか
から、提示対象となる1又は2以上の単位字幕文を提示
時間順に順次抽出し、抽出された単位字幕文を、指示入
力された字幕提示形式に従う提示単位字幕文に変換し、
前記抽出された単位字幕文の文頭タイミング情報を参照
して、前記提示形式変換後の提示単位字幕文毎に、始点
/終点タイミング情報を付与して蓄積する一方、字幕提
示段階では、提示単位字幕文毎に付与蓄積された始点/
終点タイミング情報と、前記提示タイミング情報とを照
合した照合結果に基づいて、始点/終点タイミング情報
の各々が提示タイミング情報に合致する期間の提示単位
字幕文を提示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも映像及
び音声、並びにこれらの提示タイミング情報を含んだ番
組素材に対して字幕を合成することで字幕番組を制作す
る字幕番組制作システムに係り、特に、例えば聴覚障害
者にとって、読みやすくかつ理解しやすいことを考慮し
た種々の提示形式の字幕番組を容易に制作し得る字幕番
組制作方法、及び字幕番組制作システムに関する。
【0002】
【従来の技術】映像及び/又は音声に対して字幕を合成
した字幕番組を広く聴視者に提供するにあたり、字幕が
読みやすく、かつ理解しやすいものであることが重要と
なる。しかし、読みやすく、理解しやすい字幕番組とは
どのようなものかは、評価者の主観的要素が大きく、か
なり難しい問題である。
【0003】そこで従来、種々の字幕提示形式に従う字
幕番組を手作業で複数制作し、それらの字幕番組を評価
者の主観評価の用途に供することにより、例えば聴覚障
害者にとって好ましい字幕番組とはどのようなものかを
手探りしているのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の字幕番組制作手法にあっては、熟練者の手を煩
わせながら試行錯誤を経て字幕番組を制作することとと
なっていたために、一本の字幕番組制作に比較的長時間
を要し、例えば、考えられるあらゆる組み合わせに係る
種々の字幕提示形式に従う膨大な数の字幕番組の制作を
試みようとしても、これに要する莫大な工数が障壁とな
り、種々の字幕提示形式に従う字幕番組の制作を鋭意推
進することは困難を伴う結果として、例えば聴覚障害者
に対し、今後数種の字幕提示形式に従う字幕番組を放送
しようとしても、多くの手数・費用・時間を要するとい
う解決すべき課題を内在していた。
【0005】そこで、例えば聴覚障害者にとって、読み
やすくかつ理解しやすいことを考慮した種々の提示形式
の字幕番組を容易に制作し得る新規な技術の開発が関係
者の間で待望されていた。
【0006】本発明は、上記した実情に鑑みてなされた
ものであり、字幕準備段階では、1又は2以上の単位字
幕文が提示時間順に配列された字幕文テキストのなかか
ら、提示対象となる1又は2以上の単位字幕文を提示時
間順に順次抽出し、抽出された単位字幕文を、指示入力
された字幕提示形式に従う提示単位字幕文に変換し、前
記抽出された単位字幕文の文頭タイミング情報を参照し
て、前記提示形式変換後の提示単位字幕文毎に、始点/
終点タイミング情報を付与して蓄積する一方、字幕提示
段階では、提示単位字幕文毎に付与蓄積されている始点
/終点タイミング情報と、前記提示タイミング情報とを
照合した照合結果に基づいて、始点/終点タイミング情
報の各々が提示タイミング情報に合致する期間の提示単
位字幕文を提示することにより、例えば聴覚障害者にと
って、読みやすくかつ理解しやすいことを考慮した種々
の提示形式の字幕番組を容易に制作し得る字幕番組制作
方法、及び字幕番組制作システムを提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、少なくとも映像及び音声、並び
にこれらの提示タイミング情報を含んだ番組素材に対し
て字幕を合成することで字幕番組を制作する字幕番組制
作システムであって、提示対象となる字幕を準備する字
幕準備段階と、この字幕準備段階で準備された提示単位
字幕文を提示する字幕提示段階と、を含み、前記字幕準
備段階では、種々の字幕提示形式のなかから、所望の字
幕提示形式を選択的に指示入力しておき、1又は2以上
の単位字幕文が提示時間順に配列された字幕文テキスト
のなかから、提示対象となる1又は2以上の単位字幕文
を提示時間順に順次抽出し、当該抽出された単位字幕文
を、前記指示入力された字幕提示形式に従う提示単位字
幕文に変換し、前記抽出された単位字幕文の文頭タイミ
ング情報を参照して、前記提示形式変換後の提示単位字
幕文毎に、始点/終点タイミング情報を付与して蓄積す
る一方、前記字幕提示段階では、前記提示単位字幕文毎
に付与蓄積されている始点/終点タイミング情報と、前
記提示タイミング情報とを照合し、当該照合結果に基づ
いて、前記始点/終点タイミング情報の各々が前記提示
タイミング情報に合致する期間の提示単位字幕文を提示
することを要旨とする。
【0008】請求項1の発明によれば、まず、提示対象
となる字幕を準備する字幕準備段階では、種々の字幕提
示形式のなかから、所望の字幕提示形式を選択的に指示
入力しておき、1又は2以上の単位字幕文が提示時間順
に配列された字幕文テキストのなかから、提示対象とな
る1又は2以上の単位字幕文を提示時間順に順次抽出
し、抽出された単位字幕文を、前記指示入力された字幕
提示形式に従う提示単位字幕文に変換し、前記抽出され
た単位字幕文の文頭タイミング情報を参照して、前記提
示形式変換後の提示単位字幕文毎に、始点/終点タイミ
ング情報を付与して蓄積しておく。
【0009】一方、上述した字幕準備段階で準備された
提示単位字幕文を提示する字幕提示段階では、提示単位
字幕文毎に付与蓄積された始点/終点タイミング情報
と、提示タイミング情報とを照合し、この結果に基づい
て、前記始点/終点タイミング情報の各々が前記提示タ
イミング情報に合致する期間の提示単位字幕文を提示す
る。
【0010】このように、請求項1の発明によれば、字
幕準備段階では、1又は2以上の単位字幕文が提示時間
順に配列された字幕文テキストのなかから、提示対象と
なる1又は2以上の単位字幕文を提示時間順に順次抽出
し、抽出された単位字幕文を、指示入力された字幕提示
形式に従う提示単位字幕文に変換し、前記抽出された単
位字幕文の文頭タイミング情報を参照して、前記提示形
式変換後の提示単位字幕文毎に、始点/終点タイミング
情報を付与して蓄積しておき、字幕提示段階では、提示
単位字幕文毎に付与蓄積されている始点/終点タイミン
グ情報と、前記提示タイミング情報とを照合した照合結
果に基づいて、始点/終点タイミング情報の各々が提示
タイミング情報に合致する期間の提示単位字幕文を提示
するので、したがって、例えば聴覚障害者にとって、読
みやすくかつ理解しやすいことを考慮した種々の字幕提
示形式に従う字幕番組をきわめて容易に制作することが
できるとともに、制作した字幕番組を種々の用途に提供
することができる。
【0011】また、請求項2の発明は、前記提示形式変
換後の提示単位字幕文毎に始点/終点タイミング情報を
付与するにあたり、前記抽出された単位字幕文間の文頭
タイミング情報と、当該単位字幕文に含まれる文字数と
から、当該単位字幕文における単位時間当たりにアナウ
ンスされる平均文字数を求め、当該求められた平均文字
数と、前記提示単位字幕文に含まれる文字数とから、当
該提示単位字幕文のアナウンス時間を求め、当該求めら
れた提示単位字幕文のアナウンス時間と、前記抽出手段
で抽出された単位字幕文の文頭タイミング情報とから、
前記提示単位字幕文に割り付けられる始点/終点タイミ
ング情報を各々間接的に求め、前記提示単位字幕文毎
に、前記求められた始点/終点タイミング情報を付与す
ることを要旨とする。
【0012】請求項2の発明によれば、前記提示形式変
換後の提示単位字幕文毎に始点/終点タイミング情報を
付与するにあたり、前記抽出された単位字幕文間の文頭
タイミング情報と、当該単位字幕文に含まれる文字数と
から、当該単位字幕文における単位時間当たりにアナウ
ンスされる平均文字数を求め、当該求められた平均文字
数と、前記提示単位字幕文に含まれる文字数とから、当
該提示単位字幕文のアナウンス時間を求め、当該求めら
れた提示単位字幕文のアナウンス時間と、前記抽出手段
で抽出された単位字幕文の文頭タイミング情報とから、
前記提示単位字幕文に割り付けられる始点/終点タイミ
ング情報を各々間接的に求め、前記提示単位字幕文毎
に、前記求められた始点/終点タイミング情報を付与す
るので、したがって、提示単位字幕文毎に付与される始
点/終点タイミング情報を、字幕提示形式変換とは独立
して演算により間接的に求めることができる結果とし
て、字幕提示形式変換後の提示単位字幕文に対し、始点
/終点タイミング情報を演算によらず直接的に割り付け
る形態と比較して、柔軟性をもった字幕提示形態を実現
することができる。
【0013】さらに、請求項3の発明は、前記提示形式
変換後の提示単位字幕文毎に始点/終点タイミング情報
を付与するにあたり、前記提示形式変換後の提示単位字
幕文の各々に対し、前記提示タイミング情報を参照して
直接的に割り付けられた始点/終点タイミング情報を、
当該各提示単位字幕文毎に付与することを要旨とする。
【0014】請求項3の発明によれば、前記提示形式変
換後の提示単位字幕文毎に始点/終点タイミング情報を
付与するにあたり、前記提示形式変換後の提示単位字幕
文の各々に対し、前記提示タイミング情報を参照して直
接的に割り付けられた始点/終点タイミング情報を、当
該各提示単位字幕文毎に付与するので、したがって、提
示単位字幕文毎に付与される始点/終点タイミング情報
を、字幕提示形式変換とは独立して演算により間接的に
求める形態と比較して、高精度の始点/終点タイミング
情報付与を実現可能な字幕番組制作システムを得ること
ができる。
【0015】一方、請求項4の発明は、少なくとも映像
及び音声、並びにこれらの提示タイミング情報を含んだ
番組素材に対して字幕を合成することで字幕番組を制作
する字幕番組制作システムであって、提示形式指示入力
手段と、抽出手段と、提示形式変換手段と、始点/終点
タイミング情報付与蓄積手段と、照合手段と、提示手段
と、を備えて構成され、前記提示形式指示入力手段は、
種々の字幕提示形式のなかから、所望の字幕提示形式を
選択的に指示入力する際に用いられ、前記抽出手段は、
1又は2以上の単位字幕文が提示時間順に配列された字
幕文テキストのなかから、提示対象となる1又は2以上
の単位字幕文を提示時間順に順次抽出し、前記提示形式
変換手段は、前記抽出された単位字幕文を、前記指示入
力された字幕提示形式に従う提示単位字幕文に変換し、
始点/終点タイミング情報付与蓄積手段は、前記抽出さ
れた単位字幕文の文頭タイミング情報を参照して、前記
提示形式変換後の提示単位字幕文毎に、始点/終点タイ
ミング情報を付与して蓄積し、前記照合手段は、前記提
示単位字幕文毎に付与蓄積された始点/終点タイミング
情報と、前記提示タイミング情報とを照合し、前記提示
手段は、前記照合結果に基づいて、前記始点/終点タイ
ミング情報の各々が前記提示タイミング情報に合致する
期間の提示単位字幕文を提示することを要旨とする。
【0016】請求項4の発明によれば、提示形式指示入
力手段と、抽出手段と、提示形式変換手段と、始点/終
点タイミング情報付与蓄積手段と、照合手段と、提示手
段と、を備えて構成される字幕番組制作システムは、下
記に述べる動作を実行する。
【0017】まず、提示形式指示入力手段は、種々の字
幕提示形式のなかから操作者の操作指示入力に従う所望
の字幕提示形式を選択的に入力する。
【0018】抽出手段は、1又は2以上の単位字幕文が
提示時間順に配列された字幕文テキストのなかから、提
示対象となる1又は2以上の単位字幕文を提示時間順に
順次抽出する。
【0019】提示形式変換手段は、前記抽出された単位
字幕文を、前記指示入力された字幕提示形式に従う提示
単位字幕文に変換する。
【0020】始点/終点タイミング情報付与蓄積手段
は、前記抽出された単位字幕文の文頭タイミング情報を
参照して、前記提示形式変換後の提示単位字幕文毎に、
始点/終点タイミング情報を付与して蓄積する。
【0021】以上が字幕準備段階での動作であり、この
字幕準備段階を経て、字幕提示段階での動作へと移行す
る。
【0022】すなわち、照合手段は、提示単位字幕文毎
に付与蓄積された始点/終点タイミング情報と、提示タ
イミング情報とを照合し、この照合結果に基づいて、提
示手段は、始点/終点タイミング情報の各々が提示タイ
ミング情報に合致する期間の提示単位字幕文を提示す
る。
【0023】このように、請求項4の発明によれば、字
幕準備段階では、1又は2以上の単位字幕文が提示時間
順に配列された字幕文テキストのなかから、提示対象と
なる1又は2以上の単位字幕文を提示時間順に順次抽出
し、抽出された単位字幕文を、指示入力された字幕提示
形式に従う提示単位字幕文に変換し、前記抽出された単
位字幕文の文頭タイミング情報を参照して、前記提示形
式変換後の提示単位字幕文毎に、始点/終点タイミング
情報を付与して蓄積しておき、字幕提示段階では、提示
単位字幕文毎に付与蓄積されている始点/終点タイミン
グ情報と、前記提示タイミング情報とを照合した照合結
果に基づいて、始点/終点タイミング情報の各々が提示
タイミング情報に合致する期間の提示単位字幕文を提示
するので、したがって、例えば聴覚障害者にとって、読
みやすくかつ理解しやすいことを考慮した種々の字幕提
示形式に従う字幕番組をきわめて容易に制作することが
できるとともに、制作した字幕番組を種々の用途に提供
することができる。
【0024】また、請求項5の発明は、前記始点/終点
タイミング情報付与蓄積手段は、前記提示形式変換後の
提示単位字幕文毎に始点/終点タイミング情報を付与す
るにあたり、前記抽出された単位字幕文間の文頭タイミ
ング情報と、当該単位字幕文に含まれる文字数とから、
当該単位字幕文における単位時間当たりにアナウンスさ
れる平均文字数を求め、当該求められた平均文字数と、
前記提示単位字幕文に含まれる文字数とから、当該提示
単位字幕文のアナウンス時間を求め、当該求められた提
示単位字幕文のアナウンス時間と、前記抽出された単位
字幕文の文頭タイミング情報とから、前記提示単位字幕
文に割り付けられる始点/終点タイミング情報を各々間
接的に求め、前記提示単位字幕文毎に、前記求められた
始点/終点タイミング情報を付与することを要旨とす
る。
【0025】請求項5の発明によれば、始点/終点タイ
ミング情報付与蓄積手段は、提示形式変換手段で変換後
の提示単位字幕文毎に始点/終点タイミング情報を付与
するにあたり、抽出手段で抽出された単位字幕文間の文
頭タイミング情報、すなわち該当する単位字幕文のアナ
ウンス時間と、該当単位字幕文に含まれる文字数とか
ら、単位字幕文における単位時間当たりにアナウンスさ
れる平均文字数を求め、求められた平均文字数と、提示
単位字幕文に含まれる文字数とから、提示単位字幕文の
アナウンス時間を求め、求められた提示単位字幕文のア
ナウンス時間と、抽出手段で抽出された単位字幕文の文
頭タイミング情報とから、提示単位字幕文に割り付けら
れる始点/終点タイミング情報を各々間接的に求め、提
示単位字幕文毎に、求められた始点/終点タイミング情
報を付与するので、したがって、提示単位字幕文毎に付
与蓄積された始点/終点タイミング情報を、字幕提示形
式変換とは独立して演算により間接的に求めることがで
きる結果として、字幕提示形式変換後の提示単位字幕文
に対し、始点/終点タイミング情報を演算によらず直接
的に割り付ける形態と比較して、柔軟性をもった字幕提
示形態を実現することができる。
【0026】さらに、請求項6の発明は、前記始点/終
点タイミング情報付与蓄積手段は、前記提示形式変換後
の提示単位字幕文毎に始点/終点タイミング情報を付与
するにあたり、前記提示形式変換後の提示単位字幕文の
各々に対し、前記提示タイミング情報を参照して直接的
に割り付けられた始点/終点タイミング情報を、当該各
提示単位字幕文毎に付与することを要旨とする。
【0027】請求項6の発明によれば、始点/終点タイ
ミング情報付与蓄積手段は、提示形式変換後の提示単位
字幕文毎に始点/終点タイミング情報を付与するにあた
り、提示形式変換後の提示単位字幕文の各々に対し、提
示タイミング情報を参照して直接的に割り付けられた始
点/終点タイミング情報を、各提示単位字幕文毎に付与
するので、したがって、提示単位字幕文毎に付与蓄積さ
れた始点/終点タイミング情報を、字幕提示形式変換と
は独立して演算により間接的に求める形態と比較して、
高精度の始点/終点タイミング情報付与を実現すること
ができる。
【0028】さらにまた、請求項7の発明は、前記提示
形式変換手段は、前記抽出された単位字幕文を、前記指
示入力された制限文字数を含む字幕提示形式に従う提示
単位字幕文に変換するにあたり、前記制限文字数を含む
字幕提示形式を参照して、提示単位字幕配列案を作成
し、前記単位字幕文に付加されている区切り可能箇所情
報を参照して、前記作成された提示単位字幕配列案を最
適化することで提示単位字幕配列を確定することによ
り、前記単位字幕文を1又は2以上の各提示単位字幕文
に分割するようにして、前記単位字幕文を、前記字幕提
示形式に従う提示単位字幕文に変換することを要旨とす
る。
【0029】請求項7の発明によれば、提示形式変換手
段は、抽出手段で抽出された単位字幕文を、提示形式指
示された制限文字数を含む字幕提示形式に従う提示単位
字幕文に変換するにあたり、制限文字数を含む字幕提示
形式を参照して、提示単位字幕配列案を作成し、単位字
幕文に付加されている区切り可能箇所情報を参照して、
作成された提示単位字幕配列案を最適化することで提示
単位字幕配列を確定することにより、単位字幕文を1又
は2以上の各提示単位字幕文に分割するようにして、単
位字幕文を、字幕提示形式に従う提示単位字幕文に変換
するので、したがって、単位字幕文を字幕提示形式に従
う提示単位字幕文に変換するにあたり、区切り可能箇所
情報を適用することで、見やすく読みやすい最適な提示
形式変換を実現することができる。
【0030】しかも、請求項8の発明は、前記区切り可
能箇所情報を参照して、前記作成された提示単位字幕配
列案を最適化するにあたり、前記区切り可能箇所情報
は、前記単位字幕文の作成過程で生成される形態素品詞
別記号を含む形態素解析データと、前記単位字幕文に対
する改行・改頁推奨箇所に係る改行・改頁データと、の
うちいずれか1又は両者を含んで構成されており、前記
形態素解析データ及び/又は改行・改頁データを参照し
て、前記作成された提示単位字幕配列案を最適化するこ
とを要旨とする。
【0031】請求項8の発明によれば、区切り可能箇所
情報を参照して、作成された提示単位字幕配列案を最適
化するにあたり、形態素解析データ及び/又は改行・改
頁データを参照して、作成された提示単位字幕配列案を
最適化するので、したがって、実情に即して高精度に最
適化された提示形式変換を実現可能な字幕番組制作シス
テムを得ることができる。
【0032】また、請求項9の発明は、前記改行・改頁
データで定義される改行・改頁推奨箇所は、句点の後
ろ、読点の後ろ、文節と文節の間、形態素品詞の間、カ
タカナ語間の・の後ろ、及び連続漢字間の・の後ろ、の
うちいずれか1又は複数の組み合わせを含んでおり、当
該改行・改頁データを適用するにあたっては、前記記述
順の先頭から優先的に適用することを要旨とする。
【0033】請求項9の発明によれば、改行・改頁デー
タで定義される改行・改頁推奨箇所は、句点の後ろ、読
点の後ろ、文節と文節の間、形態素品詞の間、カタカナ
語間の・の後ろ、及び連続漢字間の・の後ろ、のうちい
ずれか1又は複数の組み合わせを含んでおり、改行・改
頁データを適用するにあたっては、前記記述順の先頭か
ら優先的に適用するので、したがって、さらに実情に即
して高精度に最適化された提示形式変換を実現可能な字
幕番組制作システムを得ることができる。
【0034】さらに、請求項10の発明は、前記提示手
段で提示した提示単位字幕文の提示タイミングと、当該
提示単位字幕文が合成される映像及び/又は音声の提示
タイミングとを同期させる提示同期手段をさらに備えて
構成されることを要旨とする。
【0035】請求項10の発明によれば、本発明に係る
字幕番組制作システムは、提示手段で提示した提示単位
字幕文の提示タイミングと、提示単位字幕文が合成され
る映像及び/又は音声の提示タイミングとを同期させる
提示同期手段をさらに備えて構成されるので、したがっ
て、前記両提示タイミングが同期した望ましい字幕番組
を制作し得る字幕番組制作システムを実現することがで
きる。
【0036】しかも、請求項11の発明は、前記提示同
期手段は、前記提示手段で提示した提示単位字幕文が合
成される映像及び/又は音声の提示タイミングを、当該
提示単位字幕文の提示タイミングと比較して時間的に遅
延させることにより、前記両提示タイミングを同期させ
ることを要旨とする。
【0037】請求項11の発明によれば、映像遅延回路
等で構成される提示同期手段は、提示手段で提示した提
示単位字幕文が合成される映像及び/又は音声の提示タ
イミングを、提示単位字幕文の提示タイミングと比較し
て時間的に遅延させることにより、前記両提示タイミン
グを同期させるので、したがって、請求項10の発明と
同様に、前記両提示タイミングが同期した望ましい字幕
番組を制作し得る字幕番組制作システムを実現すること
ができる。
【0038】そして、請求項12の発明は、前記提示同
期手段は、前記提示手段で提示した提示単位字幕文の提
示タイミングを、当該提示単位字幕文が合成される映像
及び/又は音声の提示タイミングと比較して時間的に先
行させることにより、前記両提示タイミングを同期させ
ることを要旨とする。
【0039】請求項12の発明によれば、提示同期手段
は、提示手段で提示した提示単位字幕文の提示タイミン
グを、提示単位字幕文が合成される映像及び/又は音声
の提示タイミングと比較して時間的に先行させることに
より、前記両提示タイミングを同期させるので、したが
って、前記両提示タイミングが同期した望ましい字幕番
組の制作を、映像遅延回路等の追加を不要とした簡便な
構成で実現可能なきわめて実用的な字幕番組制作システ
ムを提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る字幕番組制
作方法、及び字幕番組制作システムの複数の実施形態に
ついて、図に基づいて詳細に説明する。
【0041】図1は、第1の番組制作方法が適用される
第1実施形態に係る第1の字幕番組制作システムの概念
図、図2は、第1の字幕番組制作システムの機能ブロッ
ク構成図、図3は、第2の番組制作方法が適用される第
2実施形態に係る第2の字幕番組制作システムの概念
図、図4は、第2の字幕番組制作システムの機能ブロッ
ク構成図、図5は、第1の字幕番組制作システムにおけ
る字幕番組制作手順を表すフローチャート図である。
【0042】なお、本発明に係る第1乃至第2実施形態
の説明において、共通する構成要素間には原則として共
通の符号を付し、その重複した説明を省略する。
【0043】本実施形態の説明に先立って、以下の説明
で使用する用語の定義付けを行うと、本実施形態の説明
において、提示対象となる字幕を作成する上で基本とな
る原稿を「元原稿」と言い、提示対象となる字幕の全体
集合を「字幕文テキスト」と言い、字幕文テキストのう
ち、句点で区切られた文章単位の部分集合を「単位字幕
文」と言い、ディスプレイの表示画面上における提示単
位字幕の全体集合を「提示単位字幕群」と言い、提示単
位字幕群のうち、任意の一行の字幕を「提示単位字幕
文」と言い、提示単位字幕文のうちの任意の文字を表現
するとき、これを「字幕文字」と言うことにする。
【0044】まず、本発明に係る字幕番組制作方法の概
要について述べると、本字幕番組制作方法は、少なくと
も映像及び音声、並びにこれらの提示タイミング情報を
含んだ番組素材に対して字幕を合成することで字幕番組
を制作する際に用いられるものである。
【0045】さらに詳しく述べると、本発明を上位概念
で表現した字幕番組制作方法は、提示対象となる字幕を
準備する字幕準備段階と、この字幕準備段階で準備され
た提示単位字幕文を提示する字幕提示段階と、を含み、
字幕準備段階では、種々の字幕提示形式のなかから、所
望の字幕提示形式を選択的に指示入力しておき、1又は
2以上の単位字幕文が提示時間順に配列された字幕文テ
キストのなかから、提示対象となる1又は2以上の単位
字幕文を提示時間順に順次抽出し、当該抽出された単位
字幕文を、前記指示入力された字幕提示形式に従う提示
単位字幕文に変換し、前記抽出された単位字幕文の文頭
タイミング情報を参照して、前記提示形式変換後の提示
単位字幕文毎に、始点/終点タイミング情報を付与して
蓄積する一方、字幕提示段階では、前記提示単位字幕文
毎に付与蓄積されている始点/終点タイミング情報と、
前記提示タイミング情報とを照合し、当該照合結果に基
づいて、前記始点/終点タイミング情報の各々が前記提
示タイミング情報に合致する期間の提示単位字幕文を提
示することを特徴としている。
【0046】上述の手順を用いた字幕番組制作方法によ
れば、字幕準備段階では、1又は2以上の単位字幕文が
提示時間順に配列された字幕文テキストのなかから、提
示対象となる1又は2以上の単位字幕文を提示時間順に
順次抽出し、抽出された単位字幕文を、指示入力された
字幕提示形式に従う提示単位字幕文に変換し、前記抽出
された単位字幕文の文頭タイミング情報を参照して、前
記提示形式変換後の提示単位字幕文毎に、始点/終点タ
イミング情報を付与して蓄積する一方、字幕提示段階で
は、提示単位字幕文毎に付与蓄積されている始点/終点
タイミング情報と、前記提示タイミング情報とを照合し
た照合結果に基づいて、始点/終点タイミング情報の各
々が提示タイミング情報に合致する期間の提示単位字幕
文を提示するので、したがって、例えば聴覚障害者にと
って、読みやすくかつ理解しやすいことを考慮した種々
の字幕提示形式に従う字幕番組をきわめて容易に制作す
ることができるとともに、制作した字幕番組を種々の用
途に提供することができる。
【0047】次に、上述の如く上位概念で表現した字幕
番組制作方法を具現化した第1乃至第2実施形態に係る
字幕番組制作システムについて、以下に詳細に説明して
いく。
【0048】まず、本発明の第1実施形態に係る第1の
字幕番組制作システム11の概略構成について、図1を
参照して説明する。
【0049】同図に示すように、第1の字幕番組制作シ
ステム11は、第1の要約装置13と、第1の同期装置
15と、第1の統合化装置17と、電子化原稿記憶媒体
19と、2台のディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ
(以下、「D−VTR」と言う)21,23と、NTS
C変換器25と、映像処理装置27と、字幕合成処理装
置29と、を含んで構成されている。
【0050】特に、第1の字幕番組制作システム11
は、提示単位字幕文毎に付与される始点/終点タイミン
グ情報を、字幕提示形式変換とは独立して演算により間
接的に求める機能を有しており、この機能を発揮するこ
とにより、柔軟性をもった字幕提示形態を実現可能とし
ている。
【0051】第1の字幕番組制作システム11に含まれ
る各構成要素の機能について述べると、第1の要約装置
13は、電子化原稿記憶媒体19に記憶されているテキ
スト形式で電子化された元原稿を、適宜の要約率に要約
する要約機能と、要約機能を発揮することで得られた要
約文、すなわち字幕文テキストに対し、字幕文を区切る
際に適切と考えられる区切り可能箇所に関する区切り可
能箇所情報を付加する情報付加機能と、を有している。
なお、上述した要約装置における要約機能は、本字幕番
組制作システムにとって必ずしも必須の機能ではなく、
例えば、元原稿をそのまま字幕として使用する番組にお
いては省略することができるので、図1等で示す「単位
字幕文」は、必要に応じ、元原稿、要約文、区切り可能
箇所情報を含むものとする。
【0052】第1の同期装置15は、第1の要約装置1
3から元原稿と単位字幕文が送られてくる毎に、単位字
幕文の文頭に付与する文頭タイミング情報、すなわち文
頭タイムコードを同期点として検出し、同期点の検出毎
にその検出タイミングを第1の統合化装置17へ送出す
ることにより、提示単位字幕文と、その元原稿を読み上
げたアナウンス音声との間における時間同期を補助する
機能を有している。
【0053】第1の統合化装置17は、字幕作成機能
と、字幕送出機能と、の2大機能を有しており、字幕準
備段階では、第1の要約装置13から送られてきた要約
文、すなわち字幕文テキストから単位字幕文を順次抽出
し、抽出した単位字幕文を、提示形式指示に従う提示単
位字幕文に変換するとともに、変換された提示単位字幕
文に対し、第1の同期装置15から送出されてきた単位
字幕文の文頭タイムコードを手がかりにして演算により
求めた始点及び終点の各タイムコードを付与して蓄積す
る一方、字幕提示段階では、素材番組から再生されてき
た素材番組の提示タイムコードと、提示単位字幕文毎に
間接的に演算により求めて付与された始点/終点タイム
コードとを照合し、提示タイムコードに合致するタイム
コード期間の提示単位字幕文を、該当するアナウンス音
声と同期した状態で出力する如く構成されている。
【0054】D−VTR21,23は、素材番組が収録
された番組録画テープから、映像、音声、及びタイムコ
ードを再生出力する機能を有している。
【0055】NTSC変換器25は、第1の統合化装置
17から送出されてきた字幕信号に対してNTSC変換
処理を施すことで字幕TV信号を出力する機能を有して
いる。
【0056】映像処理装置27は、D−VTR23で再
生された映像に対し、第1の統合化装置17からの提示
形式指示に従って、映像圧縮、クロマキー処理、又は字
幕領域のレベル制御等の映像処理を行う機能を有してい
る。
【0057】字幕合成処理装置29は、第1の統合化装
置17からの提示形式指示に従って、NTSC変換器2
5でNTSC変換処理後の字幕TV信号と、映像処理装
置27で映像処理後の映像信号とを対象として、字幕キ
ー合成処理や混合処理を行うことで、映像に対して字幕
が合成された字幕番組を出力する機能を有している。
【0058】次に、第1の字幕番組制作システム11に
おいて主要な役割を果たす第1の統合化装置17の内部
構成について、図2を参照して説明する。
【0059】同図に示すように、第1の統合化装置17
は、提示形式指示入力手段として機能する提示形式指示
入力部31と、抽出手段として機能するテキスト抽出部
33と、提示形式変換手段として機能する提示形式変換
部35と、始点/終点タイミング情報付与蓄積手段とし
て機能する演算・付与・蓄積部37と、照合手段、及び
提示手段として機能する照合部39と、を含んで構成さ
れている。
【0060】提示形式指示入力部31は、例えば、ディ
スプレイのGUI(グラフィカル・ユーザー・インター
フェース)画面をみながら、複数の字幕提示パラメータ
の組み合わせに係る種々の字幕提示形式のなかから、操
作者が所望の字幕提示形式を選択的に指示入力操作する
際に用いられる。
【0061】ここで、字幕提示形式を指示入力する際に
用いられる字幕提示パラメータの具体例を挙げると、一
行・二行・三行等の字幕行数、標準・横2/3・縦2/
3等の字幕文字サイズ、表示画面上における字幕の表示
位置、字幕文字のフォント・色・厚み等の字幕文字修
飾、一括入れ換え・縦スクロール・横スクロール等の字
幕転換方法、字幕専用領域の有無、などを挙げることが
できる。
【0062】上述した字幕転換方法について詳しく述べ
ると、字幕転換方法は、アナウンス音声や番組の進行に
伴って字幕を転換する際に用いられるものであり、提示
単位字幕群を提示単位毎に一括で入れ換える一括入れ換
え、横書きの提示単位字幕群のうち、最古の提示単位字
幕文を消去する一方、最新の提示単位字幕文を追加する
ようにして提示単位字幕文を行単位で縦方向に送る縦ス
クロール、横書きの提示単位字幕文のうち、最古の字幕
文字を消去する一方、最新の字幕文字を追加するように
して提示単位字幕文を文字単位で横方向に送る横スクロ
ール、などを例示することができる。
【0063】なお、アナウンス音声や番組映像の進行に
伴って字幕を転換するにあたり、一括入れ換え手法で
は、提示単位字幕文毎に付与されている始点/終点タイ
ミング情報としての始点/終点タイムコードと、素材番
組から再生されてきた提示タイミング情報としての提示
タイムコードとを照合し、両者が合致したときのタイミ
ングで提示単位毎の字幕転換を実行する。一方、縦スク
ロール又は横スクロール手法では、この手法で用いる提
示単位字幕文毎の始点及び終点にタイムコードを付与す
るとともにスクロール速度を求めておき、提示単位字幕
文毎に付与された始点/終点タイムコードと、素材番組
から再生されてきた提示タイムコードとを照合し、両者
が合致したタイミングで行単位又は文字単位毎の字幕転
換を実行する。
【0064】テキスト抽出部33は、少なくとも提示単
位字幕文よりも多い文字数を有する単位字幕文を、その
区切り可能箇所情報等を活用して抽出する機能を有して
いる。
【0065】提示形式変換部35は、テキスト抽出部3
3で抽出した単位字幕文、単位字幕文に付加されている
区切り可能箇所情報、及び提示形式指示入力部31を介
して指示入力された字幕提示形式データに基づいて、テ
キスト抽出部33で抽出した単位字幕文を、字幕提示形
式に従う提示単位字幕文に変換する提示形式変換機能を
有している。
【0066】演算・付与・蓄積部37は、第1の同期装
置15から与えられる、例えば単位字幕文の文頭に対応
する同期点タイムコードと、提示形式変換部35で提示
形式変換後の提示単位字幕文と、に基づいて、提示単位
字幕文毎に付与すべき始点/終点タイムコードを演算す
るとともに、演算された始点/終点タイムコードを、各
提示単位字幕文毎の始点及び終点に対して付与する機
能、及びそれらタイムコードデータを該当する提示単位
字幕文毎に対応付けて蓄積する機能を有している。
【0067】照合部39は、D−VTR23で再生され
てきた提示タイムコードと、演算・付与・蓄積部37で
各提示単位字幕文に対して付与蓄積されている始点及び
終点タイムコードとを順次照合し、合致するタイムコー
ド期間で規定される各提示単位字幕文をNTSC変換器
25宛に送出する機能を有して構成されている。
【0068】次に、本第1実施形態に係る第1の字幕番
組制作システム11の動作について、図5に示す動作フ
ローチャート図を参照して説明する。
【0069】ステップS1において、提示形式指示入力
部31は、種々の字幕提示形式のなかから、操作者の操
作指示入力に従う所望の字幕提示形式を選択的に入力し
ておく。
【0070】ステップS2乃至S3において、テキスト
抽出部33は、1又は2以上の単位字幕文が提示時間順
に配列された字幕文テキストを取り込むとともに、取り
込んだ字幕文テキストのなかから、提示対象となる1又
は2以上の単位字幕文を提示時間順に順次抽出する。ま
た、第1の統合化装置17は第1の同期装置15から同
期点として文頭タイムコードを取り込む。
【0071】ステップS4乃至S8において、提示形式
変換部35は、テキスト抽出部33で抽出された単位字
幕文を、ステップS3において提示形式指示入力部31
で指示入力された字幕提示形式に従う提示単位字幕文に
変換する。
【0072】詳しく述べると、提示形式変換部35は、
テキスト抽出部33で抽出された、区切り可能箇所情報
が付加されている単位字幕文を、提示形式指示入力部3
1で指示入力された例えば15文字等の制限文字数を含
む字幕提示形式に従う提示単位字幕文に変換するにあた
り、制限文字数を含む字幕提示形式を参照して、提示単
位字幕配列案を作成し(ステップS4)、ステップS5
乃至S6で示す区切り可能箇所情報を参照して、ステッ
プS4で作成された提示単位字幕配列案の改行・改頁点
を最適化することで提示単位字幕配列を確定(ステップ
S7乃至S8)することにより、単位字幕文を1又は2
以上の各提示単位字幕文に分割するようにして、単位字
幕文を、字幕提示形式に従う提示単位字幕文に変換す
る。
【0073】したがって、単位字幕文を字幕提示形式に
従う提示単位字幕文に変換するにあたり、区切り可能箇
所情報を適用することで、見やすく読みやすい最適な提
示形式変換を実現することができる。
【0074】具体的には、区切り可能箇所情報を参照し
て、ステップS4で作成された提示単位字幕配列案を最
適化するにあたり、ステップS5乃至S6で示す区切り
可能箇所情報は、単位字幕文の作成過程で生成される形
態素品詞別記号を含む形態素解析データと、単位字幕文
に対する改行・改頁推奨箇所に係る改行・改頁データ
と、のうちいずれか1又は両者を含んで構成されてお
り、形態素解析データ及び/又は改行・改頁データを参
照して、ステップS4で作成された提示単位字幕配列案
を最適化することができる。
【0075】このようにすれば、実情に即して高精度に
最適化された提示形式変換を実現することができる。
【0076】さらに言えば、改行・改頁データで定義さ
れる改行・改頁推奨箇所は、句点の後ろ、読点の後ろ、
文節と文節の間、形態素品詞の間、カタカナ語間の・の
後ろ、及び連続漢字間の・の後ろ、のうちいずれか1又
は複数の組み合わせを含んでおり、この改行・改頁デー
タを適用するにあたっては、前記記述順の先頭から優先
的に適用することができる。
【0077】このようにすれば、さらに実情に即して高
精度に最適化された提示形式変換を実現することができ
る。
【0078】ステップS9乃至S11において、演算・
付与・蓄積部37は、提示形式変換部35で変換後の提
示単位字幕文毎に付与する始点/終点タイミング情報、
すなわち始点/終点タイムコードを演算する。
【0079】詳しく述べると、演算・付与・蓄積部37
は、テキスト抽出部33で抽出された単位字幕文とその
文頭タイムコード、及び次の単位字幕文の文頭タイムコ
ードを利用する。すなわち、単位字幕文の読み上げに要
するアナウンス時間と、単位字幕文に含まれる、ひらが
な、カタカナ、アルファベット、又は漢字等を含む文字
の数とから、単位字幕文における単位時間当たりにアナ
ウンスされる平均文字数を求め(ステップS9)、求め
られた平均文字数と、提示単位字幕文に含まれる文字数
とから、提示単位字幕文のアナウンス時間を求め、求め
られた提示単位字幕文のアナウンス時間と、テキスト抽
出部33で抽出された単位字幕文の文頭タイムコードと
から、提示単位字幕文に割り付けられる始点/終点タイ
ムコードを各々間接的に求める(ステップS10乃至S
11)。
【0080】上述したステップS9乃至S11の演算処
理を経て、D−VTR23から送られてきた提示タイム
コードに対応する、一行の提示単位字幕文における文頭
・現在・文末の各字幕文字が判る。したがって、それぞ
れの字幕文字に対応して、表示開始・表示終了を実行す
ることが可能となる。
【0081】ステップS12乃至S13において、演算
・付与・蓄積部37は、ステップS8で確定された提示
単位字幕文毎に、ステップS9乃至S11で求められた
始点/終点タイムコードTCを付与し、これらのタイム
コードデータを蓄積しておく。上述したステップS3乃
至S13の処理を繰り返し単位として、ステップS14
における次の提示単位字幕配列作成に係る処理が字幕準
備段階で行われる。
【0082】なお、字幕提示段階では、演算・付与・蓄
積部37で提示単位字幕文毎に付与された始点/終点タ
イムコードは照合部39宛に送出される。これを受け
て、照合部39は、ステップS12乃至S13で提示単
位字幕文毎に付与された始点/終点タイムコードと、D
−VTR23で再生されてきた提示タイムコードとを照
合し、この照合結果に基づいて、始点/終点タイムコー
ドTCの各々が提示タイムコードに合致するタイムコー
ド期間の提示単位字幕文を提示する。
【0083】このように、第1の字幕番組制作システム
11によれば、提示単位字幕文毎に付与蓄積された始点
/終点タイムコードを、字幕提示形式変換とは独立して
演算により間接的に求めるようにしたので、したがっ
て、字幕提示形式変換後の提示単位字幕文に対し、始点
/終点タイミング情報を演算によらず直接的に割り付け
る第2実施形態と比較して、柔軟性をもった字幕提示形
態を実現することができる。
【0084】次に、本発明の第2実施形態に係る第2の
字幕番組制作システム41の概略構成について、図3を
参照して説明する。
【0085】同図に示すように、第2の字幕番組制作シ
ステム41は、第2の要約装置43と、第2の同期装置
45と、第2の統合化装置47と、電子化原稿記憶媒体
19と、2台のD−VTR21,23と、NTSC変換
器25と、映像処理装置27と、字幕合成処理装置29
と、を含んで構成されている。
【0086】特に、第2の字幕番組制作システム41
は、提示単位字幕文毎に付与蓄積された始点/終点タイ
ムコードを、字幕提示形式変換後の提示単位字幕文毎に
直接的に割り付け付与する機能を有しており、この機能
を発揮することにより、提示単位字幕文毎に付与蓄積さ
れた始点/終点タイミング情報を、字幕提示形式変換と
は独立して演算により間接的に求める第1の実施形態と
比較して、高精度の始点/終点タイミング情報付与を実
現可能としている。
【0087】第2の字幕番組制作システム41に含まれ
る各構成要素のうち、第1の字幕番組制作システム11
に含まれる各構成要素とは異なる機能を発揮するのは、
第2の同期装置45、及び第2の統合化装置47であ
り、これらが有する機能について以下に述べる。
【0088】第2の同期装置45は、音声、タイムコー
ド、並びに第2の統合化装置47から送られてきた提示
形式変換後の提示単位字幕文や図示省略の元原稿に基づ
いて、提示単位字幕文毎の始点/終点タイムコードを同
期点として検出し、同期点の検出毎にその検出タイミン
グを第2の統合化装置17へ送出することにより、提示
単位字幕文と、その元原稿を読み上げたアナウンス音声
との間における時間同期を補助する機能を有している。
【0089】一方、第2の統合化装置47は、字幕作成
機能と、字幕送出機能と、の2大機能を有しており、字
幕準備段階では、第2の要約装置43から送られてきた
要約文、すなわち字幕文テキストから単位字幕文を順次
抽出し、抽出した単位字幕文を、提示形式指示に従う提
示単位字幕文に変換するとともに、提示形式変換後の提
示単位字幕文に対し、第2の同期装置45で直接的に割
り付けられた始点/終点タイムコードを付与して蓄積す
る一方、字幕提示段階では、素材番組から再生されてき
た素材番組の提示タイムコードと、第2の同期装置45
で提示単位字幕文毎に直接的に割り付けられて付与され
た始点/終点タイムコードとを照合し、提示タイムコー
ドに合致するタイムコード期間の提示単位字幕文を、該
当するアナウンス音声と同期した状態で出力する如く構
成されている。
【0090】次に、第2の字幕番組制作システム41に
おいて主要な役割を果たす第2の統合化装置47の内部
構成について、図4を参照して説明する。
【0091】同図に示すように、第2の統合化装置47
は、提示形式指示入力手段として機能する提示形式指示
入力部31と、抽出手段として機能するテキスト抽出部
33と、提示形式変換手段として機能する提示形式変換
部35と、始点/終点タイミング情報付与蓄積手段とし
て機能する付与・蓄積部38と、照合手段、及び提示手
段として機能する照合部39と、を含んで構成されてい
る。
【0092】第2の統合化装置47に含まれる各構成要
素のうち、第1の統合化装置17に含まれる各構成要素
とは異なる機能を発揮するのは付与・蓄積部38のみで
あり、この付与・蓄積部38が有する機能について述べ
ると、付与・蓄積部38は、第2の同期装置45から送
られてきた始点/終点タイムコードと、提示形式変換部
35で変換後の提示単位字幕文と、を結合することによ
り、各提示単位字幕文毎に始点/終点の各タイムコード
を付与する機能を有しており、第1の統合化装置17に
含まれる演算・付与・蓄積部37と比較して、始点/終
点タイムコードの演算機能が省略されている。
【0093】次に、本第2実施形態に係る第2の字幕番
組制作システム41の動作について、第1の字幕番組制
作システム11の動作とは異なる部分を中心に説明す
る。
【0094】第2の字幕番組制作システム41では、図
5に示す動作フローチャート図のうち、ステップS9乃
至S11の演算処理が省略されており、この演算処理に
代えて、第2の同期装置45で実行される、提示形式変
換後の提示単位字幕文に対して始点/終点タイムコード
を直接的に割り付ける処理が追加されている。
【0095】上述した第2の字幕番組制作システム41
によれば、付与・蓄積部38は、提示形式変換後の提示
単位字幕文毎に始点/終点タイミング情報を付与するに
あたり、提示形式変換後の提示単位字幕文の各々に対
し、提示タイムコードを参照して直接的に割り付けられ
た始点/終点タイミング情報を、各提示単位字幕文毎に
付与するので、したがって、提示単位字幕文毎に付与蓄
積された始点/終点タイミング情報を、字幕提示形式変
換とは独立して演算により間接的に求める第1実施形態
と比較して、高精度の始点/終点タイミング情報付与を
実現することができる。
【0096】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、請求の範囲内において適宜の変更
を加えることにより、その他の態様で実施可能である。
【0097】すなわち、例えば、本発明に係る字幕番組
制作システムは、提示手段で提示した提示単位字幕文の
提示タイミングと、提示単位字幕文が合成される映像及
び/又は音声の提示タイミングとを同期させる提示同期
手段をさらに備えて構成することができる。
【0098】このようにすれば、前記両提示タイミング
が同期した望ましい字幕番組を制作し得る字幕番組制作
システムを実現することができる。
【0099】このとき、上述した提示同期手段は、提示
手段で提示した提示単位字幕文が合成される映像及び/
又は音声の提示タイミングを、提示単位字幕文の提示タ
イミングと比較して時間的に遅延させることにより、前
記両提示タイミングを同期させる構成を採用することが
できる。
【0100】このようにすれば、上述と同様に、前記両
提示タイミングが同期した望ましい字幕番組を制作し得
る字幕番組制作システムを実現することができる。
【0101】そして、上述した提示同期手段は、提示手
段で提示した提示単位字幕文の提示タイミングを、提示
単位字幕文が合成される映像及び/又は音声の提示タイ
ミングと比較して時間的に先行させることにより、前記
両提示タイミングを同期させる構成を採用することもで
きる。
【0102】このようにすれば、前記両提示タイミング
が同期した望ましい字幕番組の制作を、映像遅延回路等
の追加を不要とした簡便な構成で実現可能なきわめて実
用的な字幕番組制作システムを提供することができる。
【0103】
【発明の効果】請求項1又は4の発明によれば、例えば
聴覚障害者にとって、読みやすくかつ理解しやすいこと
を考慮した種々の字幕提示形式に従う字幕番組をきわめ
て容易に制作することができるとともに、制作した字幕
番組を種々の用途に提供することができる。
【0104】また、請求項2又は5の発明によれば、提
示単位字幕文毎に付与される始点/終点タイミング情報
を、字幕提示形式変換とは独立して演算により間接的に
求めることができる結果として、字幕提示形式変換後の
提示単位字幕文に対し、始点/終点タイミング情報を演
算によらず直接的に割り付ける請求項3又は6の発明と
比較して、柔軟性をもった字幕提示形態を実現すること
ができる。
【0105】さらに、請求項3又は6の発明によれば、
提示単位字幕文毎に付与される始点/終点タイミング情
報を、字幕提示形式変換とは独立して演算により間接的
に求める請求項2又は5の発明と比較して、高精度の始
点/終点タイミング情報付与を実現することができる。
【0106】さらにまた、請求項7の発明によれば、単
位字幕文を字幕提示形式に従う提示単位字幕文に変換す
るにあたり、区切り可能箇所情報を考慮した最適な提示
形式変換を実現可能な字幕番組制作システムを得ること
ができる。
【0107】しかも、請求項8の発明によれば、実情に
即し高精度に最適化された提示形式変換を実現可能な字
幕番組制作システムを得ることができる。
【0108】また、請求項9の発明によれば、さらに実
情に即し高精度に最適化された提示形式変換を実現可能
な字幕番組制作システムを得ることができる。
【0109】さらに、請求項10の発明によれば、提示
手段で提示した提示単位字幕文の提示タイミングと、提
示単位字幕文が合成される映像及び/又は音声の提示タ
イミングとの両提示タイミングが同期した望ましい字幕
番組を制作し得る字幕番組制作システムを実現すること
ができる。
【0110】しかも、請求項11の発明によれば、請求
項7の発明と同様に、前記両提示タイミングが同期した
望ましい字幕番組を制作し得る字幕番組制作システムを
実現することができる。
【0111】そして、請求項12の発明によれば、前記
両提示タイミングが同期した望ましい字幕番組の制作
を、映像遅延回路等の追加を不要とした簡便な構成で実
現可能なきわめて実用的な字幕番組制作システムを提供
することができるというきわめて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の番組制作方法が適用される第1
実施形態に係る第1の字幕番組制作システムの概念図で
ある。
【図2】図2は、第1の字幕番組制作システムの機能ブ
ロック構成図である。
【図3】図3は、第2の番組制作方法が適用される第2
実施形態に係る第2の字幕番組制作システムの概念図で
ある。
【図4】図4は、第2の字幕番組制作システムの機能ブ
ロック構成図である。
【図5】図5は、第1の字幕番組制作システムにおける
字幕番組制作手順を表す動作フローチャート図である。
【符号の説明】
11 第1の字幕番組制作システム 13 第1の要約装置 15 第1の同期装置 17 第1の統合化装置 19 電子化原稿記憶媒体 21,23 ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ
(D−VTR) 25 NTSC変換器 27 映像処理装置 29 字幕合成処理装置 31 提示形式指示入力部(提示形式指示入力手段) 33 テキスト抽出部(抽出手段) 35 提示形式変換部(提示形式変換手段) 37 演算・付与・蓄積部(始点/終点タイミング情報
付与蓄積手段) 38 付与・蓄積部(始点/終点タイミング情報付与蓄
積手段) 39 照合部(照合手段、及び提示手段) 41 第2の字幕番組制作システム 43 第2の要約装置 45 第2の同期装置 47 第2の統合化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000006013 三菱電機株式会社 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 (71)出願人 000004352 日本放送協会 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 (72)発明者 沢村 英治 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 (72)発明者 福島 孝博 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 (72)発明者 丸山 一郎 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 (72)発明者 江原 暉将 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 (72)発明者 白井 克彦 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 Fターム(参考) 5C023 AA11 AA18 AA21 AA34 AA38 BA11 BA15 BA16 CA01 CA05 CA08 DA04 DA08 EA03 5C025 BA27 BA28 CA01 CA09 CB10 DA05 DA10 5C082 AA02 AA27 AA31 BA02 BA27 BA41 CA56 CB01 CB06 DA87 MM02 MM10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも映像及び音声、並びにこれら
    の提示タイミング情報を含んだ番組素材に対して字幕を
    合成することで字幕番組を制作する際に用いられる字幕
    番組制作方法であって、 提示対象となる字幕を準備する字幕準備段階と、この字
    幕準備段階で準備された提示単位字幕文を提示する字幕
    提示段階と、を含み、 前記字幕準備段階では、 種々の字幕提示形式のなかから、所望の字幕提示形式を
    選択的に指示入力しておき、 1又は2以上の単位字幕文が提示時間順に配列された字
    幕文テキストのなかから、提示対象となる1又は2以上
    の単位字幕文を提示時間順に順次抽出し、 当該抽出された単位字幕文を、前記指示入力された字幕
    提示形式に従う提示単位字幕文に変換し、 前記抽出された単位字幕文の文頭タイミング情報を参照
    して、前記提示形式変換後の提示単位字幕文毎に、始点
    /終点タイミング情報を付与して蓄積する一方、 前記字幕提示段階では、 前記提示単位字幕文毎に付与蓄積されている始点/終点
    タイミング情報と、前記提示タイミング情報とを照合
    し、 当該照合結果に基づいて、前記始点/終点タイミング情
    報の各々が前記提示タイミング情報に合致する期間の提
    示単位字幕文を提示することを特徴とする字幕番組制作
    方法。
  2. 【請求項2】 前記提示形式変換後の提示単位字幕文毎
    に始点/終点タイミング情報を付与するにあたり、 前記抽出された単位字幕文間の文頭タイミング情報と、
    当該単位字幕文に含まれる文字数とから、当該単位字幕
    文における単位時間当たりにアナウンスされる平均文字
    数を求め、 当該求められた平均文字数と、前記提示単位字幕文に含
    まれる文字数とから、当該提示単位字幕文のアナウンス
    時間を求め、 当該求められた提示単位字幕文のアナウンス時間と、前
    記抽出手段で抽出された単位字幕文の文頭タイミング情
    報とから、前記提示単位字幕文に割り付けられる始点/
    終点タイミング情報を各々間接的に求め、 前記提示単位字幕文毎に、前記求められた始点/終点タ
    イミング情報を付与することを特徴とする請求項1に記
    載の字幕番組制作方法。
  3. 【請求項3】 前記提示形式変換後の提示単位字幕文毎
    に始点/終点タイミング情報を付与するにあたり、 前記提示形式変換後の提示単位字幕文の各々に対し、前
    記提示タイミング情報を参照して直接的に割り付けられ
    た始点/終点タイミング情報を、当該各提示単位字幕文
    毎に付与することを特徴とする請求項1に記載の字幕番
    組制作方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも映像及び音声、並びにこれら
    の提示タイミング情報を含んだ番組素材に対して字幕を
    合成することで字幕番組を制作する字幕番組制作システ
    ムであって、 提示形式指示入力手段と、抽出手段と、提示形式変換手
    段と、始点/終点タイミング情報付与蓄積手段と、照合
    手段と、提示手段と、を備えて構成され、 前記提示形式指示入力手段は、 種々の字幕提示形式のなかから、所望の字幕提示形式を
    選択的に指示入力する際に用いられ、 前記抽出手段は、 1又は2以上の単位字幕文が提示時間順に配列された字
    幕文テキストのなかから、提示対象となる1又は2以上
    の単位字幕文を提示時間順に順次抽出し、 前記提示形式変換手段は、 前記抽出された単位字幕文を、前記指示入力された字幕
    提示形式に従う提示単位字幕文に変換し、 始点/終点タイミング情報付与蓄積手段は、 前記抽出された単位字幕文の文頭タイミング情報を参照
    して、前記提示形式変換後の提示単位字幕文毎に、始点
    /終点タイミング情報を付与して蓄積し、 前記照合手段は、 前記提示単位字幕文毎に付与蓄積された始点/終点タイ
    ミング情報と、前記提示タイミング情報とを照合し、 前記提示手段は、 前記照合結果に基づいて、前記始点/終点タイミング情
    報の各々が前記提示タイミング情報に合致する期間の提
    示単位字幕文を提示することを特徴とする字幕番組制作
    システム。
  5. 【請求項5】 前記始点/終点タイミング情報付与蓄積
    手段は、 前記提示形式変換後の提示単位字幕文毎に始点/終点タ
    イミング情報を付与するにあたり、 前記抽出された単位字幕文間の文頭タイミング情報と、
    当該単位字幕文に含まれる文字数とから、当該単位字幕
    文における単位時間当たりにアナウンスされる平均文字
    数を求め、 当該求められた平均文字数と、前記提示単位字幕文に含
    まれる文字数とから、当該提示単位字幕文のアナウンス
    時間を求め、 当該求められた提示単位字幕文のアナウンス時間と、前
    記抽出された単位字幕文の文頭タイミング情報とから、
    前記提示単位字幕文に割り付けられる始点/終点タイミ
    ング情報を各々間接的に求め、 前記提示単位字幕文毎に、前記求められた始点/終点タ
    イミング情報を付与することを特徴とする請求項4に記
    載の字幕番組制作システム。
  6. 【請求項6】 前記始点/終点タイミング情報付与蓄積
    手段は、 前記提示形式変換後の提示単位字幕文毎に始点/終点タ
    イミング情報を付与するにあたり、 前記提示形式変換後の提示単位字幕文の各々に対し、前
    記提示タイミング情報を参照して直接的に割り付けられ
    た始点/終点タイミング情報を、当該各提示単位字幕文
    毎に付与することを特徴とする請求項4に記載の字幕番
    組制作システム。
  7. 【請求項7】 前記提示形式変換手段は、 前記抽出された単位字幕文を、前記指示入力された制限
    文字数を含む字幕提示形式に従う提示単位字幕文に変換
    するにあたり、 前記制限文字数を含む字幕提示形式を参照して、提示単
    位字幕配列案を作成し、 前記単位字幕文に付加されている区切り可能箇所情報を
    参照して、前記作成された提示単位字幕配列案を最適化
    することで提示単位字幕配列を確定することにより、前
    記単位字幕文を1又は2以上の各提示単位字幕文に分割
    するようにして、前記単位字幕文を、前記字幕提示形式
    に従う提示単位字幕文に変換することを特徴とする請求
    項4乃至6のうちいずれか一項に記載の字幕番組制作シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記区切り可能箇所情報を参照して、前
    記作成された提示単位字幕配列案を最適化するにあた
    り、 前記区切り可能箇所情報は、前記単位字幕文の作成過程
    で生成される形態素品詞別記号を含む形態素解析データ
    と、前記単位字幕文に対する改行・改頁推奨箇所に係る
    改行・改頁データと、のうちいずれか1又は両者を含ん
    で構成されており、 前記形態素解析データ及び/又は改行・改頁データを参
    照して、前記作成された提示単位字幕配列案を最適化す
    ることを特徴とする請求項7に記載の字幕番組制作シス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記改行・改頁データで定義される改行
    ・改頁推奨箇所は、 句点の後ろ、読点の後ろ、文節と文節の間、形態素品詞
    の間、カタカナ語間の・の後ろ、及び連続漢字間の・の
    後ろ、のうちいずれか1又は複数の組み合わせを含んで
    おり、 当該改行・改頁データを適用するにあたっては、前記記
    述順の先頭から優先的に適用することを特徴とする請求
    項8に記載の字幕番組制作システム。
  10. 【請求項10】 前記提示手段で提示した提示単位字幕
    文の提示タイミングと、当該提示単位字幕文が合成され
    る映像及び/又は音声の提示タイミングとを同期させる
    提示同期手段をさらに備えて構成されることを特徴とす
    る請求項4乃至9のうちいずれか一項に記載の字幕番組
    制作システム。
  11. 【請求項11】 前記提示同期手段は、 前記提示手段で提示した提示単位字幕文が合成される映
    像及び/又は音声の提示タイミングを、当該提示単位字
    幕文の提示タイミングと比較して時間的に遅延させるこ
    とにより、前記両提示タイミングを同期させることを特
    徴とする請求項10に記載の字幕番組制作システム。
  12. 【請求項12】 前記提示同期手段は、 前記提示手段で提示した提示単位字幕文の提示タイミン
    グを、当該提示単位字幕文が合成される映像及び/又は
    音声の提示タイミングと比較して時間的に先行させるこ
    とにより、前記両提示タイミングを同期させることを特
    徴とする請求項10に記載の字幕番組制作システム。
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