JP2000253049A - ルーティング装置およびルーティング方法 - Google Patents

ルーティング装置およびルーティング方法

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JP2000253049A
JP2000253049A JP5270099A JP5270099A JP2000253049A JP 2000253049 A JP2000253049 A JP 2000253049A JP 5270099 A JP5270099 A JP 5270099A JP 5270099 A JP5270099 A JP 5270099A JP 2000253049 A JP2000253049 A JP 2000253049A
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Yuji Tazaki
裕二 田崎
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Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • H04L2012/5667IP over ATM

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リソース(通信資源)の予約要求を受信した
ときのルーティング処理を、次パケット転送対象装置に
おけるリソースの使用状況を考慮して実施することで、
リソース予約時の無駄なルーティングを防止する。 【解決手段】 次パケット転送対象装置となりうる他装
置での通信資源の使用状況を管理するための資源管理情
報を保持する資源管理情報保持部22−6を設け、予約
要求用のパケットデータが受信された場合は、第1パケ
ット転送対象決定部221が、そのパケットデータに付
与されている宛先情報と資源管理情報保持部22−6の
資源管理情報とに基づいて次パケット転送対象装置を決
定してルーディングを制御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図17) 発明の効果
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルーティング装置
およびルーティング方法に関し、特に、TCP/IP(T
ransmission Control Protocol/Internet Protocol) 通
信を行なう通信網において通信の際のリソース(例え
ば、帯域等の通信に関する資源)を予約する必要がある
場合に用いて好適な、ルーティング装置およびルーティ
ング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】遅延に厳しいサービス〔例えば、VOD
(Video On Demand) やVoice サービス等〕をIPを使用
してインターネット経由で提供するには、その通信サー
ビス用に必要なリソース(主に、帯域)を確保する必要
がある。これに対応するために、IETF(Internet En
gineering Task Force) が定めたRSVP(Resource Re
servation Protocol) と呼ばれるリソース予約用のプロ
トコルがある。
【0003】このRSVPは、TCP/IPレイヤ上に
おいてデータ(パケット)の送受信者間に確立されたセ
ッション(コネクション)に、一定の必要帯域を確保し
て割り当てる〔一定のQOS(Quality Of Service)を保
証する〕技術である。ただし、RSVP自体は、ルーテ
ィングプロトコルをもっていないため、ルーティング装
置〔いわゆるIPルータもしくはこれと同等の機能をも
ったATM(Asynchronous Transfer Mode)交換機等〕に
よるデータのルーティング(宛先決定)処理について
は、既存のルーティングプロトコルが用いられることに
なる。
【0004】即ち、既存のルーティング装置(ルーティ
ング方法)では、RSVPメッセージ(リソースの確保
要求)等のRSVP用のパケットデータに関しても、そ
れ以外の他の通常のパケットデータと同様に、そのパケ
ットデータに付与されているIPアドレスのみに基づい
て次のパケット転送対象(ルート)を決定して、パケッ
ト転送処理を実施することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のルーティング装置(ルーティング方法)で
は、IPアドレスのみに基づいてルーティングを行なう
ので、帯域を確保できない(もしくは、確保しにくい)
装置へRSVPメッセージに対するルーティングを試み
る可能性がある。これは、現在のIPが動的でベストエ
フォートネットワーク(帯域に余裕がある場合は通信に
必要な帯域を保証するが、余裕が無い場合はこの限りで
ないという理論を基に構築されたネットワーク)のため
に設計されており、ルーティングに関して、次パケット
転送対象となりうる他装置におけるリソースの使用状況
(例えば、帯域の場合は空き帯域量)を考慮する機能を
有していないためである。
【0006】このため、従来のルーティング装置では、
RSVPメッセージによる要求帯域を確保できない(も
しくは、確保しにくい)装置へのルーティングを頻繁に
行なってしまう可能性がある。従って、ネットワーク内
のリソース(CPUの使用率等)を無駄に消費してしま
い、呼損が発生してしまったりする。この結果、ユーザ
が要求するサービス(VODサービス等)を提供できな
いといったサービス性の低下を招く可能性がある。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、リソース(通信資源)の予約要求を受信した
ときのルーティング処理を、次パケット転送対象装置に
おけるリソースの使用状況を考慮して実施することで、
リソース予約時の無駄なルーティングを防止することの
できる、ルーティング装置およびルーティング方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のルー
ティング装置(請求項1)は、受信したパケットデータ
に付与されている宛先情報に基づいて次パケット転送対
象装置へそのパケットデータが転送されるようルーティ
ングを制御するルーティング制御部と、次パケット転送
対象装置となりうる他装置での通信資源の使用状況を管
理するための資源管理情報を保持する第1資源管理情報
保持部と、受信したパケットデータが予約要求用のパケ
ットデータであると、その予約要求に応じた通信資源を
確保し、そのパケットデータに付与されている宛先情報
と上記の資源管理情報とに基づいて上記の次パケット転
送対象装置を決定する第1パケット転送対象決定部とを
そなえて構成されたことを特徴としている。
【0009】ここで、上記の第1資源管理情報保持部
は、上記の資源管理情報として、少なくとも、次パケッ
ト転送対象となりうる他装置に対するルーティング情報
と当該他装置における通信資源の使用状況情報とを対応
付けた情報を保持するように構成してもよく、この場合
は、上記の第1パケット転送対象決定部が、上記の使用
状況情報に基づいて予約要求用のパケットデータに応じ
た通信資源を確保することのできる他装置に対するルー
ティング情報を次パケット転送対象装置用のルーティン
グ情報として決定する予約要求用ルーティング決定部と
して構成され、且つ、上記のルーティング制御部が、こ
の予約要求用ルーティング決定部で決定されたルーティ
ング情報に基づいて上記のルーティングを制御するよう
に構成されるのがよい(請求項2)。
【0010】また、上記のルーティング制御部は、過去
の予約要求用のパケットデータによって次パケット転送
対象装置となった他装置での通信資源の確保実績に基づ
いて上記の資源管理情報を作成もしくは更新する第1資
源管理情報作成/更新部をそなえていてもよい(請求項
3)。そして、この第1資源管理情報作成/更新部は、
上記の資源管理情報を作成してから第1所定期間を計時
する第1計時部と、この第1計時部による計時結果に基
づいて上記の第1所定期間が経過した資源管理情報が上
記の第1資源管理情報保持部に存在するか否かを確認す
る第1情報確認部と、この第1情報確認部で上記の第1
所定期間が経過した資源管理情報が第1資源管理情報保
持部に存在することが確認されると、その資源管理情報
を上記の第1資源管理情報保持部から削除する第1情報
削除部とをそなえていてもよい(請求項4)。
【0011】また、上記の第1資源管理情報作成/更新
部は、上記の次パケット転送対象装置において予約要求
用のパケットデータに応じた通信資源を確保できるか否
かを監視する第1監視部と、この第1監視部で次パケッ
ト転送対象装置において通信資源を確保できないことが
確認されると、その次パケット転送対象装置に対応する
資源管理情報が上記の第1資源管理情報保持部に存在す
るか否かを確認する第2情報確認部と、この第2情報確
認部で通信資源を確保できなかった次パケット転送対象
装置に対応する資源管理情報が存在すると確認される
と、その資源管理情報を上記の第1資源管理情報保持部
から削除する第2情報削除部とをそなえていてもよい
(請求項5)。
【0012】次に、本発明のルーティング装置(請求項
6)は、受信したパケットデータに付与されている宛先
情報に基づいて次パケット転送対象装置へそのパケット
データが転送されるよう内部コネクションを制御する内
部コネクション制御部と、次パケット転送対象装置とな
りうる他装置での通信資源の使用状況を管理するための
資源管理情報を保持する第2資源管理情報保持部と、受
信したパケットデータが予約要求用のパケットデータで
あると、その予約要求に応じた通信資源を確保し、その
パケットデータに付与されている宛先情報と上記の資源
管理情報とに基づいて次パケット転送対象装置を決定す
る第2パケット転送対象決定部とをそなえて構成された
ことを特徴としている。
【0013】ここで、上記の第2資源管理情報保持部
は、上記の資源管理情報として、少なくとも、次パケッ
ト転送対象となりうる他装置に対する内部コネクション
情報と当他装置における通信資源の使用状況情報とを対
応付けた情報を保持するように構成してもよく、この場
合は、上記の第2パケット転送対象決定部が、上記の使
用状況情報に基づいて予約要求用のパケットデータに応
じた通信資源を確保することのできる他装置に対する内
部コネクション情報を次パケット転送対象装置用の内部
コネクション情報として決定する予約要求用コネクショ
ン決定部として構成され、且つ、上記の内部コネクショ
ン制御部が、この予約要求用コネクション決定部で決定
された内部コネクション情報に基づいて上記の内部コネ
クションの制御を行なうように構成されるのがよい(請
求項7)。
【0014】また、上記の内部コネクション制御部は、
上記の第2パケット転送対象決定部で決定された次パケ
ット転送対象装置用の内部コネクションが確保済みであ
るか否かを確認する内部コネクション確認部と、この内
部コネクション確認部で内部コネクションが確保済みで
あると確認されると、その内部コネクションを上記のパ
ケット転送処理に割り当てる内部コネクション割当部と
をそなえていてもよい(請求項8)。
【0015】さらに、上記の内部コネクション制御部
は、過去の予約要求用のパケットデータによって次パケ
ット転送対象装置となった他装置での通信資源の確保実
績に基づいて上記の資源管理情報を作成もしくは更新す
る第2資源管理情報作成/更新部をそなえていてもよい
(請求項9)。また、上記の内部コネクション制御部
は、上記の予約要求用のパケットデータに対して内部コ
ネクションが確保されてから第2所定期間を計時する第
2計時部と、この第2計時部で第2所定期間が経過する
まで内部コネクションの確保を継続する内部コネクショ
ン継続確保部と、この第2計時部で第2所定期間が経過
すると内部コネクションを解放する内部コネクション解
放部とをそなえていてもよく、この場合、上記の第2資
源管理情報作成/更新部は、上記の内部コネクション解
放部によって解放された内部コネクションに対応する次
パケット転送対象装置について作成した資源管理情報を
上記の第2資源管理情報保持部から削除する第3情報削
除部をそなえていてもよい(請求項10)。
【0016】さらに、上記の第2資源管理情報作成/更
新部は、上記の次パケット転送対象装置において予約要
求用のパケットデータに応じた通信資源を確保できるか
否かを監視する第2監視部と、この第2監視部で上記の
次パケット転送対象装置において通信資源を確保できな
いことが確認されると、その次パケット転送対象装置に
対応する資源管理情報が上記の第2資源管理情報保持部
に存在するか否かを確認する第3情報確認部と、この第
3情報確認部で通信資源を確保できなかった次パケット
転送対象装置に対応する資源管理情報が上記の第2資源
管理情報保持部に存在すると確認されると、その資源管
理情報を上記の第2資源管理情報保持部から削除する第
4情報削除部とをそなえていてもよい(請求項11)。
【0017】なお、上記の通信資源は帯域であってもよ
い(請求項12)。次に、本発明のルーティング方法
(請求項13)は、それぞれ所望の通信サービス用のパ
ケットデータを扱う複数のルーティング装置が相互に接
続された通信網において、上記のルーティング装置が、
所望の通信サービスに必要な通信資源の使用を予約する
ための予約要求を受信すると、その予約要求を次パケッ
ト転送対象装置へ転送するためのルーティング処理を、
少なくとも次パケット転送対象となりうる他装置におけ
る通信資源の使用状況を考慮して実施することを特徴と
している。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態にかか
るインターネット(TCP/IP通信網)の構成を示す
ブロック図で、この図1に示すTCP/IP通信網12
は、例えば、VODサービス(ビデオデータ)をビデオ
クライアント(端末)14A,14Bからのサービス要
求に応じて提供するビデオサーバ13や、これらのビデ
オサーバ13とビデオクライアント14A,14Bとの
間でIPパケットデータ(以下、単に「パケット」とい
う)として送受されるビデオデータやサービス要求の転
送先(ルート)を決定するIPルータ(ルーティング装
置)15〜18、これらの各IPルータ15〜18と同
等のルーティング機能をもったATM交換機(ATMベ
ースIPルータ)19等で構築されている。
【0019】そして、ATMベースIPルータ19を除
く各IPルータ(以下、単に「ルータ」という)15〜
18は、それぞれ、その要部の機能に着目すると、例え
ば図2に示すように、インタフェースカード21,フォ
ワーディング機構22,内部ルーティング機構23及び
ルータ制御部24をそなえて構成されており、ここで
は、インタフェースカード21及びフォワーディング機
構22がそれぞれ共通信号線(バス等)25を介してル
ータ制御部24によって制御されるようになっている。
なお、ATMベースIPルータ19(以下、単に「AT
Mルータ19」という)の構成については図5〜図10
により後述する。
【0020】ここで、インタフェースカード21は、例
えば、少なくとも、VODサービスの提供先(ビデオク
ライアント14A,14B等)に応じた宛先IPアドレ
ス(宛先情報)が付与されたパケットデータを受信する
もので、ここでは、上記のVODサービスを実施する上
で必要なリソース(ここでは、帯域)の使用を予約する
ためのRSVPメッセージ(予約要求用のパケットデー
タ)を受信することもできるようになっている。
【0021】なお、このインタフェースカード(以下、
単に「インタフェース」という)21において、受信パ
ケットはいずれも内部ルーティング機構23へ渡される
一方、この内部ルーティング機構23からの内部ルーテ
ィング処理(宛先決定)済みの送信パケットは該当ポー
ト(図示省略)を通じて次パケット転送対象のルータへ
向けて送出されるようになっている。また、このインタ
フェース21は、接続先(経路)数に応じて適宜の数だ
け設けられている。
【0022】ところで、上記のRSVPメッセージ(以
下、「RSVPパケット」という)は、例えば図3に示
すようなフォーマットを有しており、この図3では、情
報フィールド26にフローの宛先アドレス〔次ルータア
ドレス:次パケット転送対象(次ホップ先)のルータの
IPアドレス〕が設定(付与)され、情報フィールド2
7に最終ホップアドレス〔そのパケットの最終的なホッ
プ先アドレス:例えば、ビデオクライアント14Aや1
4BのIPアドレス〕が付与され、情報フィールド28
に要求帯域値が付与され、情報フィールド29に送信元
アドレス(例えば、ビデオサーバ13のIPアドレス)
が付与されるようになっている。
【0023】なお、自己がRSVPパケットであること
は例えば情報フィールド30に設定・表示される。ま
た、具体的に、上記の情報フィールド26には後述する
フォワーディング機構22で決定された次ホップ先のア
ドレス(次ルータアドレス)が設定され、最終的に、内
部ルーティング機構23がこの情報フィールド26に設
定されたアドレスに従って入力パケットの内部出力経路
の切り替えを実施することにより、受信RSVPパケッ
トに対する自律的な内部ルーティング処理(以下、「自
律ルーティング」といったり、単に「ルーティング」と
いったりすることがある)が実施される。
【0024】一方、情報フィールド27〜29には、送
信元(例えば、ビデオサーバ13)で決定されたアドレ
スや帯域値が設定される。ただし、これらの情報フィー
ルド27〜29に設定された情報は、送信元と最終ホッ
プ先(例えば、ビデオサーバ13とビデオクライアント
14)との間での各ルータ15〜18及びATMルータ
19での内部ルーティング処理によって変更されること
はない。
【0025】次に、内部ルーティング機構23は、イン
タフェース21で受信されたパケット(RSVPパケッ
トも含む)を次ホップ先のルータへ転送するための内部
ルーティング処理を実施するもので、例えば、上述した
ようにフォワーディング機構22で決定・付与された次
ルータアドレスを参照して、そのアドレスに従った自律
ルーティングを行なうことで、受信パケットをインタフ
ェース21の該当ポートへ送出して次ホップ先への転送
を行なうようになっている。
【0026】そして、フォワーディング機構(ルーティ
ング制御部)22は、少なくとも、インタフェース21
で受信されたパケット(RSVPパケットも含む)に付
与されている宛先IPアドレスに基づいて図2中に示す
ような通常IPルーティングテーブルを検索することに
より次ホップ先のルータを決定して、受信パケットが決
定した次ホップ先へ転送されるようルーティング(内部
ルーティング機構23)を制御するものである。なお、
このフォワーディング機構22も、接続先(経路)数に
応じて適宜の数だけ設けられる。
【0027】ただし、インタフェース21において上記
のRSVPパケットが受信された場合は、このフォワー
ディング機構22は、そのRSVPパケットによって要
求されている帯域をVODサービス用に確保するととも
に、そのRSVPパケットの情報フィールド27に付与
されている宛先IPアドレスと、図2中に示すようなR
SVP用IPルーティングテーブル(表)22Bの情報
とに基づいて次ルータアドレスを決定するようになって
いる。
【0028】なお、上記の通常IPルーティングテーブ
ル22Aは、宛先IPアドレスとその宛先IPアドレス
に対応する次ルータアドレスとが対応付けられた情報で
構成されており、RSVP用IPルーティングテーブル
22Bは、この通常IPルーティングテーブル22Aと
同様の情報(宛先IPアドレス及び次ルータアドレス:
ルーティング情報22B−1)と、その次ルータにおけ
る空き帯域量(通信資源の使用状況)についての情報
(空き帯域情報)22B−2とが対応付けられた情報
(資源管理情報)で構成されている。従って、フォワー
ディング機構23は、RSVP用IPルーティングテー
ブル22Bの情報を参照することで、次ホップ先となり
うるルータの空き帯域量を認識することが可能である。
【0029】そして、フォワーディング機構22は、上
述したような機能を実現すべく、その要部の構成(ソフ
トウェア構成)に着目すると、例えば図4に示すよう
に、内部ルーティング決定部22−1,内部ルーティン
グ制御部22−2,メモリ22−3,22−6,パケッ
ト識別部22−4及びリソース確保部22−5をそなえ
て構成されている。なお、メモリ22−3,22−6を
除く各部22−1,22−2,22−4,22−5は、
例えば、図示しないCPU等が所定のソフトウェアを実
行することによって実現される。
【0030】ここで、上記のメモリ22−3は、上記の
通常IPルーティングテーブル22Aを保持するもの
で、例えばRAM等によって構成される。また、内部ル
ーティング決定部22−1は、少なくとも、インタフェ
ース21で受信されたパケットに付与されている宛先I
Pアドレスに基づいて次ホップ先のルータを決定するも
ので、具体的には、受信パケットに付与されている宛先
IPアドレスに基づいてメモリ22−3に保持されてい
る通常IPルーティングテーブル22Aを検索すること
により該当する次ルータアドレスを次ホップ先のルータ
のアドレスとして決定(選択)するようになっている。
【0031】さらに、内部ルーティング制御部22−2
は、このルーティング決定部22−1で決定された次ル
ータアドレスを受信パケットの次ルータアドレスとして
付与することにより、次ホップ先のルータへインタフェ
ース21で受信されたパケットが転送されるよう内部ル
ーティング機構23でのルーティングを制御するもので
ある。
【0032】さらに、パケット識別部22−4は、少な
くとも、インタフェース21で受信されたパケットがR
SVPパケットであるか否かを情報フィールド30を参
照することにより識別するものであり、リソース確保部
22−5は、このパケット識別部22−4で受信パケッ
トがRSVPパケットであると識別されると、そのRS
VPパケットによって要求されている帯域をVODサー
ビス用に確保するもので、ここでは、帯域確保の際、要
求帯域を確保できるか否かを確認してその確認結果(O
K/NG情報)をRSVPパケットの転送元(前ルー
タ)に返信することもできるようになっている。
【0033】また、メモリ22−6は、上記のRSVP
用IPルーティングテーブル22Bを保持するもので、
ここでは、例えばキャッシュメモリ等の一時記憶用のメ
モリで構成されている。つまり、このメモリ22−6
は、RSVP用IPルーティングテーブル22Bを保持
することにより、次ホップ先となりうるルータでの帯域
の使用状況を管理するための資源管理情報を保持する第
1資源管理情報保持部として機能するのである。
【0034】そして、上記の内部ルーティング決定部2
2−1は、上記のパケット識別部22−4で受信パケッ
トがRSVPパケットであると識別されると、そのRS
VPパケットの情報フィールド27に付与されている宛
先IPアドレスとメモリ22−6におけるRSVP用I
Pルーティングテーブル22Bの情報とに基づいて次ホ
ップ先のルータを決定するRSVP(予約要求)用ルー
ティング決定部(第1パケット転送対象決定部)221
をそなえている。
【0035】具体的に、このRSVP用ルーティング決
定部221は、例えば、RSVP用IPルーティングテ
ーブル22Bを検索し、受信RSVPパケットによる要
求帯域値以上の空き帯域情報22B−2をもつ次ルータ
アドレス(要求帯域を満足する次ルータアドレスが複数
存在する場合は空き帯域情報22B−2が最大の次ルー
タアドレス)を受信RSVPパケットに付与すべき次ル
ータアドレスとして決定(選択)するようになってい
る。
【0036】これにより、RSVPパケット受信時は、
このRSVP用ルーティング決定部221によって、次
ホップ先となりうるルータにおける空き帯域量を考慮し
た次ホップ先のルータ(次ルータアドレス)の決定が行
なわれることになり、内部ルーティング制御部22−2
は、このRSVP用ルーティング決定部221で決定さ
れた次ルータアドレスを受信RSVPパケットに付与す
ることにより、内部ルーティング機構23でのルーティ
ングを制御することになる。
【0037】なお、受信RSVPパケットによる要求帯
域を満足する次ルータアドレス(ルーティング情報22
B−1)がRSVP用IPルーティングテーブル22B
に存在しない場合は、内部ルーティング決定部22−1
が、通常IPルーティングテーブル22A(宛先IPア
ドレスのみ)に基づいて受信RSVPパケットの次ホッ
プ先の決定を行なう。
【0038】ところで、上記の各テーブル22A,22
Bは、内部ルーティング制御部22−2におけるテーブ
ル管理部222によって管理されるようになっており、
本実施形態では、RSVP用ルーティング決定部221
によって決定された次ルータアドレス(ルーティング情
報22B−1)の通常IPルーティングテーブル22A
への移動や、テーブル22Bにおける情報の作成/更新
等がこのテーブル管理部222によって行なわれるよう
になっている。
【0039】具体的に、このテーブル管理部222は、
過去のRSVPパケットによって次ホップ先となったル
ータでの帯域の確保実績に基づいてメモリ22−6(R
SVP用IPルーティングテーブル22B)の情報(資
源管理情報)を作成もしくは更新する(詳細手順につい
ては後述)第1情報作成/更新部として機能するもの
で、例えば図4中に示すようにタイマ223,監視部2
24,情報確認部225,情報移動部226及び情報削
除部227を有している。
【0040】ここで、タイマ(第1計時部)223は、
上記のテーブル22Bにおける資源管理情報を作成して
から一定期間(第1所定期間:例えば、数分〜数十分
等)を計時するものであり、監視部224は、パケット
識別部22−4において次ルータからの帯域確保につい
てのOK/NG情報の返信を監視することによって、次
ホップ先のルータにおいてRSVPパケットによって要
求されている帯域を確保できたか否かを監視するもので
ある。
【0041】さらに、情報確認部(第1,第2情報確認
部)225は、上記のタイマ223による計時結果に基
づいて上記の一定期間が経過した(タイムアウトになっ
た)資源管理情報がメモリ22−6(テーブル22B)
に存在するか否かを確認する一方、上記の監視部224
で次ホップ先のルータにおいて要求帯域を確保できない
ことが確認されるとそのルータに対応する資源管理情報
がメモリ22−6(テーブル22B)に存在するか否か
を確認するものである。
【0042】そして、情報削除部(第1,第2情報削除
部)227は、この情報確認部225で、タイムアウト
になった資源管理情報がテーブル22Bに存在すること
が確認された場合、もしくは、要求帯域を確保できなか
ったルータに対応する資源管理情報がテーブル22Bに
存在することが確認された場合に、その資源管理情報を
テーブル22Bから削除するものである。
【0043】つまり、テーブル22Bにおける資源管理
情報は上記の一定期間(第1所定期間)だけ保持される
ようになっており、これにより、その一定期間内に同様
のRSVPパケットを受ければ、作成済みの資源管理情
報に基づいてそのRSVPパケットに対する次ホップ先
の決定(ルーティング)が実施されることになり、ルー
ティング処理の負荷が軽減されるとともに、情報保持に
必要なメモリ量も削減される。
【0044】また、情報移動部226は、RSVP用ル
ーティング決定部221で決定された次ルータアドレス
(ルーティング情報22B−1)をRSVP用IPルー
ティングテーブル22Bから通常IPルーティングテー
ブル22Aに移動(追加登録)するもので、これによ
り、以降のRSVPパケットと同じ宛先IPアドレスを
もつIPパケット(予約要求を行なったVODサービス
に関するパケット)については、通常IPルーティング
テーブル22Aに基づいて通常のルーティング処理が実
施されることになる。
【0045】つまり、上記のRSVP用IPルーティン
グテーブル22Bは、RSVPパケットを受信した場合
の次ホップ先決定(ルーティング)のみに用いられ、そ
れ以外のパケットに対するルーティングには常に通常I
Pルーティングテーブル22Aが用いられるようになっ
ているのである。次に、図1に示すATMルータ19の
詳細構成について詳述する。まず、図5に示すように、
本実施形態のATMルータ19は、ハードウェア的に
は、例えば、IP/ATM変換モジュール19−1,A
TMスイッチ機構19−2,ATM/IP変換モジュー
ル19−3,中央制御装置(Central Controller) 19
−4及び主記憶装置(Main Memory) 19−5をそなえて
構成されている。
【0046】ここで、IP/ATM変換モジュール19
−1は、少なくともVODサービスの提供先(ビデオク
ライアント14A,14B)に応じた宛先IPアドレス
が付与されたパケットを受信し、そのパケットを、宛先
IPアドレスに応じた内部転送情報〔VPI(Virtual P
ath Identifier) /VCI(Virtual Channel Identifie
r 〕をヘッダ(5バイト)に有するATMセルにフォー
マット変換してATMスイッチ機構19−2へ出力する
ものであり、ATM/IP変換モジュール19−3は、
逆に、ATMスイッチ機構19−2から出力されるAT
Mセルを元の宛先IPアドレスを有するパケットにフォ
ーマット変換するものである。
【0047】また、ATMスイッチ機構(Switch Fabri
c) 19−2は、基本的に、図5に示すように複数のA
TMスイッチ回路191が多段リンク構造に相互に接続
されて成り、中央制御装置19−4からの内部コネクシ
ョン(入出力側VPI/VCI)の設定(制御)に従っ
て入力ATMセルのVPI/VCIに応じた自律スイッ
チを行なうことより、入力ATMセルのVPI/VCI
に応じた内部コネクションを確保(確立)することがで
きるものである。
【0048】つまり、このATMスイッチ機構19−2
は、中央制御装置19−4からの制御により、IP/A
TM変換モジュール19−1からのATMセルのVPI
/VCIに応じた内部コネクションを確保することによ
りルータ15〜18でのルーティングと同等のルーティ
ングを実施することができるようになっているのであ
る。
【0049】なお、上記のATMスイッチ回路191,
多重化部192には、それぞれ、後述するような帯域
〔UBR(Unspecified Bit Rate)/CBR(Constant Bi
t Rate) 〕確保量に応じたスイッチセル数(ATMスイ
ッチ機構19−1を通過するATMセル数)の調整のた
めに、図示しない適宜のバッファメモリが設けられてい
る。また、図5中には図示を省略しているが、上記の各
変換モジュール19−1,19−3は、それぞれ、多重
化部192,分離部193が収容している信号ライン数
に応じた数だけ同様に設けられている。
【0050】さらに、中央制御装置19−4は、必要に
応じて主記憶装置19−5にアクセスして上記のATM
スイッチ機構19−2,各変換モジュール19−1,1
9−3の動作を集中制御するもので、プロトコル制御,
呼・内部コネクション制御,通話路制御,リソース管
理,加入者データ管理,課金・トラヒック管理,障害管
理などの各種の制御や管理を行なえるようになってい
る。
【0051】主記憶装置19−5は、この中央制御装置
19−4が上記の各種制御や管理を行なう上で必要なソ
フトウェアや各種データ(例えば、加入者データや課金
データ,トラヒックデータ,リソース管理データ,呼制
御についての履歴データ,局データ等)を記憶するもの
である。そして、上記の中央制御装置19−4は、少な
くとも、IP/ATM変換モジュール19−1で受信さ
れたIPパケットに付与されている宛先IPアドレスに
基づいて次ホップ先のルータ(もしくは端末)を決定し
てそのルータへ受信パケットが転送されるようATMス
イッチ機構19−2に対する制御(内部コネクションの
制御)を行なうことができるようになっている。具体的
には、例えば次のような手順で内部コネクションの制御
(確立)が行なわれる。
【0052】(1)受信パケットに付与されている宛先
IPアドレスに基づいて、図7に示すような宛先IPア
ドレス−出力側VPI/VCI対応テーブル(表)22
Cを参照して、受信IPパケットの宛先IPアドレスに
対応する出力側VPI/VCIを取得する。 (2)取得した出力側VPI/VCIに基づいて、図8
に示すような入力側VPI/VCI−出力側VPI/V
CI対応テーブル(表)22Dを参照して、対応する入
力側VPI/VCIを取得する。
【0053】(3)取得した入力側VPI/VCIをI
Pパケット→ATMセル変換時にATMセルのヘッダに
付与すべきVPI/VCIとしてIP/ATM変換モジ
ュール19−1へ出力する。これにより、IP/ATM
変換モジュール19−1において受信IPパケットのA
TMセル変換時に上記の入力側VPI/VCIがATM
セルのヘッダに付与され、このATMセルは、ATMス
イッチ機構19−2の各ATMスイッチ回路191で自
律スイッチされてゆき、最終的に、テーブル22Dから
上述のごとく取得した出力側VPI/VCIに対応する
ポートへ出力される。即ち、受信IPパケットに対する
入力側VPI/VCIと出力側VPI/VCIとの対応
付けがなされ内部コネクションが確立する。
【0054】ただし、本ATMルータ19も、本実施形
態では、他のルータ15〜18と同様に、IP/ATM
変換モジュール19−1においてRSVPパケットが受
信された場合は、そのRSVPパケットによって要求さ
れている帯域をVODサービス用に確保するとともに、
そのRSVPパケットの情報フィールド27に付与され
ている宛先IPアドレスと、図9に示すようなRSVP
用帯域/内部コネクション情報管理テーブル(表)22
Eの情報とに基づいて次ルータ用の内部コネクションを
決定するようになっている。
【0055】なお、このRSVP用帯域/内部コネクシ
ョン情報管理テーブル22Eは、本実施形態では、図9
に示すように、少なくとも次ホップ先となりうる他のル
ータに対する内部コネクション情報22E−1とそのル
ータにおける帯域の使用状況(空き帯域)情報22E−
2とを対応付けた情報を資源管理情報として保持するよ
うになっている。また、上記の各テーブル22C〜22
Eは、図6に示すように、いずれも、主記憶装置19−
5に保持されている。
【0056】つまり、本実施形態の主記憶装置19−5
は、上記のRSVP用帯域/内部コネクション情報テー
ブル22Eを保持することにより、次ホップ先となりう
るルータでの帯域の使用状況を管理するための資源管理
情報を保持する第2資源管理情報保持部としての機能も
果たしているのである。そして、本実施形態の中央制御
装置19−4は、上述したような機能を実現すべく、そ
の要部の機能(ソフトウェア構成)に着目すると、例え
ば図6に示すように、内部コネクション決定部194,
内部コネクション制御部196,パケット識別部197
及びリソース確保部198をそなえて構成されている。
なお、これらの各部194,196〜198も例えば図
示しないCPU等が所定のソフトウェアを実行すること
によって実現される。
【0057】ここで、上記の内部コネクション決定部1
94は、少なくとも、IP/ATM変換モジュール19
−1で受信されたパケットに付与されている宛先IPア
ドレスに基づいて上述のごとく次ホップ先のルータを決
定するものであり、内部コネクション制御部196は、
この内部コネクション決定部194で決定された次ホッ
プ先のルータへ受信パケットが転送されるようATMス
イッチ機構19−2に対する制御(内部コネクション制
御)を行なうものである。
【0058】また、パケット識別部197は、少なくと
も、IP/ATM変換モジュール19−1で受信された
パケットがRSVPパケットであるか否かを識別するも
のであり、リソース確保部198は、上記の受信RSV
Pパケットによって要求されている帯域をATM通信用
の空き帯域から確保してVODサービス用に割り当てる
もので、例えば、ATMスイッチ回路191,多重化部
192に対するバッファ制御(或るVPI/VCIをも
つATMセルは優先的にスイッチする等)の設定を行な
うことにより、確保された内部コネクションに対して必
要な帯域を確保して割り当てるようになっている。
【0059】なお、図10(A)は、RSVPパケット
によりそれぞれ例えば10Mbps,3Mbps,1M
bps分の帯域要求があった場合の内部コネクション/
帯域確保例を模式的に示す図であり、図10(B)はこ
の図10(A)に示す内部コネクション/帯域確保時の
RSVP用帯域/内部コネクション管理テーブル22E
の構成例を示す図である。
【0060】これらの図10(A)及び図10(B)に
示すように、RSVPパケットに対して確保された内部
コネクションには自己(ATMルータ19)が扱う全帯
域容量を超えない範囲の帯域(CBR)が割り当てら
れ、通常のIPパケットに対して確保された内部コネク
ションには自動的にUBRが割り当てられる。このよう
にUBRが割り当てられたIPパケットは、ATMルー
タ19の帯域容量が少なくなると必要帯域が保証されな
い。即ち、RSVPパケットによりCBRが割り当てら
れたIPパケットよりも帯域保証度(QOS:Quality
Of Service) が低くなる。
【0061】次に、上記の内部コネクション決定部19
4は、上記のパケット識別部197で受信パケットがR
SVPパケットであると識別されると、そのRSVPパ
ケットに付与されている宛先IPアドレスと主記憶装置
19−5に保持されているRSVP用帯域/内部コネク
ション情報管理テーブル22E(以下、「RSVP用帯
域管理テーブル22E」ということもある)における情
報とに基づいて次ホップ先のルータ(内部コネクション
情報22E−1)を決定するRSVP(予約要求)用コ
ネクション決定部(第2パケット転送対象決定部)19
5をそなえている。
【0062】具体的に、このRSVP用コネクション決
定部195は、例えば、次のような手順に従ってこの決
定を行なうようになっている。 (1)受信RSVPパケットの情報フィールド27(図
3参照)に付与されている宛先IPアドレス(最終ホッ
プアドレス)に基づいて宛先IPアドレス−出力側VP
I/VCI対応テーブル22Cを参照し、該当する出力
側VPI/VCIを取得する。
【0063】(2)取得した出力側VPI/VCIに基
づいてRSVP用帯域/管理テーブル22Eを検索し、
空き帯域情報22E−2が要求帯域値以上残っている内
部コネクション情報22E−1が存在すれば、その内部
コネクション情報22E−1(複数存在する場合は空き
帯域情報22E−2が最大の内部コネクション情報22
E−1)を受信RSVPパケット用の内部コネクション
情報として決定(選択)する。
【0064】これにより、RSVPパケット受信時は、
このRSVP用コネクション決定部195によって、次
ホップ先となりうるルータにおける空き帯域量を考慮し
た次ホップ先のルータ(内部コネクション情報22E−
1)の決定が行なわれることになり、内部コネクション
制御部196は、このRSVP用コネクション決定部1
95で決定された内部コネクション情報22E−1に基
づいて受信RSVPパケットに対する内部コネクション
の確保を行なうことになる。
【0065】次に、内部コネクション制御部196は、
例えば図6中に示すように、さらに、タイマ199,内
部コネクション確認部200,内部コネクション割当部
201,内部コネクション解放部202及びテーブル管
理部203をそなえて構成されている。ここで、内部コ
ネクション確認部200は、ATMスイッチ機構19−
2においてRSVP用コネクション決定部195で決定
された次ホップ先のルータ用の内部コネクションが確保
済みであるか否かを確認するものであり、内部コネクシ
ョン割当部201は、この内部コネクション確認部20
0で上記の次ホップ先のルータ用の内部コネクションが
確保済みであると確認されると、その内部コネクション
をRSVPパケットのルーティング(転送)に割り当て
るものである。
【0066】また、タイマ(第2計時部)199は、R
SVPパケットに対してATMスイッチ機構19−2で
内部コネクションが確保されてから一定期間(第2所定
期間:例えば、数分〜数十分等)を計時するもので、こ
のタイマ199で上記の一定期間が経過する(タイムア
ウトになる)まで内部コネクション割当部201は上記
の内部コネクションの確保を継続するようになってい
る。つまり、内部コネクション割当部201は、内部コ
ネクション継続確保部としての機能も果たしている。
【0067】さらに、内部コネクション解放部202
は、上記のタイマ199がタイムアウトになると上記の
内部コネクションを解放するものである。また、テーブ
ル管理部203は、過去のRSVPパケットによって次
ホップ先となったルータでの帯域の確保実績に基づいて
主記憶装置19−5におけるテーブル22Eの資源管理
情報を作成もしくは更新する第2資源管理情報作成/更
新部として機能するもので、ここでは、例えば、監視部
204,情報確認部205及び情報削除部206をそな
えている。
【0068】ここで、監視部(第2監視部)204は、
次ルータからの帯域確保についてのOK/NG情報の返
信を監視することによって、次ホップ先のルータにおい
てRSVPパケットに応じた帯域を確保できるか否かを
監視するものであり、情報確認部(第3情報確認部)2
05は、この監視部204で次ルータにおいて要求帯域
を確保できないことが確認されると、そのルータに対応
する資源管理情報が主記憶装置19−5(テーブル22
E)に存在するか否かを確認するものである。
【0069】また、情報削除部(第4情報削除部)20
6は、この情報確認部205で要求帯域を確保できなか
った次ルータに対応する資源管理情報がテーブル22E
に存在すると確認されるとその情報をテーブル22Eか
ら削除するものである。ただし、この情報削除部206
は、上記の内部コネクション解放部202によって解放
された内部コネクションに対応する次ルータについて作
成した資源管理情報をテーブル22Eから削除する第3
情報削除部としても機能する。
【0070】つまり、テーブル22Eにおける資源管理
情報は、該当する内部コネクションが確保(確立)され
てから解放されるまでの一定期間(第2所定期間)だけ
保持され、この一定期間が経過した、即ち、解放された
内部コネクションに対応する情報ついては情報削除部2
06によって自動的に削除されるようになっている。従
って、テーブル22Eに情報が存在することは確保済み
の内部コネクションが存在することを意味する。
【0071】即ち、このRSVP用帯域管理テーブル2
2Eに情報が存在する内部コネクションは既に用いられ
ていない(非通信中の)内部コネクションということに
なるが、本実施形態では、RSVPパケットを受信する
毎に、毎回、新たに内部コネクションを確保していると
処理負荷が増大するため、通常の内部コネクションの帯
域とRSVPパケットによる要求帯域との総計がATM
ルータ19の全帯域容量を超えない限り上記の一定期間
は、内部コネクション継続確保部として機能する内部コ
ネクション割当部201によって、一旦確保したRSV
Pパケット用の内部コネクションを非通信中となっても
保持しておくようになっているのである。
【0072】ただし、通常の内部コネクションの帯域お
よびRSVPパケットによる要求帯域の総計がATMル
ータ19の全帯域容量を超えたときは、内部コネクショ
ン解放部202が一部または全てのRSVP用の内部コ
ネクションを解放し、通常の内部コネクション用に切り
替える。このような制御により、同様の帯域要求が有れ
ば、対象となるポートと内部コネクションを切り替える
だけで内部コネクションが確立することになる。
【0073】次に、上記のルータ15〜18におけるR
SVP用IPルーティングテーブル22B(ATMルー
タ19におけるRSVP用帯域管理テーブル22E)の
作成・更新手順について説明する。このテーブル22B
(22E)は、テーブル管理部222(203)が、図
11に示すフローチャート(ステップS1〜S11)に
従って動作することによって作成/更新される。
【0074】即ち、テーブル管理部222(203)
は、RSVPパケットによる帯域要求があったか(パケ
ット識別部197にて受信されたパケットがRSVPパ
ケットであると識別されたか)否かを監視し(ステップ
S1のNOルート)、RSVPパケットによる帯域要求
(例えば、要求帯域X)があると(ステップS1でYE
Sと判定されると)、情報確認部225(205)によ
って、テーブル22B(22E)を参照してタイムアウ
トになっている情報が存在するか否かをチェックする
(ステップS2)。
【0075】もし、タイムアウトになっている情報が存
在しなければ〔テーブル22B(22E)に情報が何も
登録されていない初期状態も含む〕、監視部224(2
04)が、RSVPパケットの次ルータへの転送により
そのルータで要求帯域Xが確保されたか否か(次ルータ
からOK情報が返信されるか)を監視する(ステップS
2のNOルートからステップS4)。
【0076】なお、タイムアウトになっている情報が存
在する場合は、情報削除部227(206)によって、
その情報は古い(信頼性が低い)のでその情報を削除し
た上で、監視部224(204)が次ルータで要求帯域
Xが確保されたか否かを監視する(ステップS2のYE
SルートからステップS3,S4)。そして、次ルータ
で要求帯域Xが確保される(次ルータからOK情報が返
信されてくる)と(ステップS4でYESと判定される
と)、テーブル管理部222(203)は、テーブル2
2B(22E)を参照して、その次ルータについての情
報22B−1(22E−1),22B−2(22E−
2)が存在するか否かをチェックする(ステップS4の
YESルートからステップS5)。
【0077】この結果、帯域Xを確保した次ルータにつ
いての情報22B−1(22E−1),22B−2(2
2E−2)がテーブル22B(22E)に存在すれば、
テーブル管理部222(203)は、空き帯域情報22
B−2(22E−2)から帯域Xを差し引いて情報更新
を行なう(ステップS5のYESルートからステップS
6)。
【0078】例えば、テーブル22Bが図12(A)に
示すような状態のときに、RSVPパケットにより4M
bpsの帯域要求があり、次ルータ(宛先IPアドレス
=c1)でその帯域が確保可能であった場合、テーブル
管理部222は、図12(B)に示すように、該当項目
(番号3:網かけ部参照)の空き帯域情報22B−2
(10Mbps)を6Mbps(=10Mbps−4M
bps)に更新する。
【0079】そして、テーブル管理部222(203)
は、受信RSVPパケットによるセッション(内部コネ
クション)が解除されたか(VODサービスが終了した
か)否かを監視し(ステップS7のNOルート)、解除
されれば、テーブル22B(22E)に、上記の次ルー
タに対するルーティング情報22B−1(22E−1)
と空き帯域情報22B−2(22B−2)=帯域Xとを
登録する(ステップS7のYESルートからステップS
8)。
【0080】なお、帯域Xを確保した次ルータについて
の情報22B−1(22E−1),22B−2(22E
−2)がテーブル22B(22E)に存在しなければ、
テーブル管理部222(203)は、上記のステップS
6による情報更新は行なわずに、受信RSVPパケット
によるセッションが解除されたか否かを監視する(ステ
ップS5のNOルートからステップS7)。
【0081】一方、上記のステップS4において、次ル
ータで要求帯域Xが確保できなかった場合(次ルータか
らNG情報が返信されて帯域確保が拒否された場合)
は、情報確認部225(205)が、テーブル22B
(22E)を参照して、その次ルータについての空き帯
域情報22B−2(22E−2)が帯域X以上になって
いるものが存在するか否かをチェックする(ステップS
4のNOルートからステップS9)。
【0082】この結果、空き帯域情報22B−2(22
E−2)が帯域X以上になっているものが存在すれば、
その情報22B−2(22E−2)は古く信頼性が無い
ことになるので、情報削除部227(206)が、その
情報22B−2(22E−2)と、対応するルーティン
グ情報22B−1(内部コネクション情報22E−1)
とをそれぞれテーブル22B(22E)から削除する
(ステップS9のYESルートからステップS10)。
【0083】一方、ステップS9において、空き帯域情
報22B−2(22E−2)が帯域X以上になっている
ものが存在しなければ、テーブル管理部222(20
3)は、テーブル22B(22E)に対する情報更新作
業は行なわない(ステップS9のNOルートからステッ
プS11)。以上のようにして、テーブル管理部222
(203)は、過去のRSVPパケットによって過去に
次ホップ先となった隣接するルータでの帯域確保実績を
学習して、その実績に基づいてテーブル22B(22
E)を自動的に作成/更新してゆく。
【0084】以下、上述のごとく構成された本実施形態
にかかるTCP/IP通信網12におけるルーティング
動作について、図13〜図15を用いて詳述する。な
お、図13では、説明の便宜上、ビデオサーバ13のI
Pアドレスを「A.1」、ビデオクライアント14A,
14BのIPアドレスをそれぞれ「C.1」,「D.
1」とし、ルータ15〜19の各IPアドレスをそれぞ
れ順に「A」,「B2」,「C」,「D」,「B1」と
する。また、図13に示すATMルータ19におけるテ
ーブル22Eは本来は図9及び図10(B)に示すもの
であるが、便宜上、敢えて他のルータ15〜18におけ
るテーブル22Bと同様の情報構成として表記してい
る。
【0085】まず、例えば、ビデオクライアント14A
が、VODサービスを利用するにあたって、ビデオサー
バ13に対して10Mbps分の帯域の使用を予約する
要求(リソース要求)を行なったとする。この要求はR
SVPパケットによりビデオサーバ13へ転送されてゆ
く(図13中に示すステップR1)。なお、このときの
(ビデオクライアント14A→ビデオサーバ13方向
の)RSVPパケットに対しては通常の(宛先IPアド
レスのみに基づく)ルーティング処理が施されるものと
する。
【0086】これにより、例えば、RSVPパケットが
ルータ17→ルータ16→ルータ15の順に転送されて
ビデオサーバ13に到達したとする。ビデオサーバ13
は、このRSVPパケットを受信すると、ビデオクライ
アント14Aとの間に、要求された10Mbps分のセ
ッションを確立すべく、10Mbps分の帯域確保を要
求するビデオクライアント14A宛のRSVPパケット
(宛先IPアドレス=C.1)を、ルータ15へ送出す
る(図13中に示すステップR2)。
【0087】ルータ15では、図14に示すように、こ
のRSVPパケットを受信すると(ステップS21のY
ESルート)、まず、フォワーディング機構23におい
て、リソース確保部22−5が、要求帯域を自ルータ1
5で確保できるか否かを確認する(ステップS22)。
この結果、要求帯域を自ルータ15で確保できなけれ
ば、リソース確保部22−5は、ビデオサーバ13にN
G情報を返信する(ステップS22のNOルートからス
テップS23)が、今、要求帯域を確保できると仮定す
ると、ビデオサーバ13にOK情報を返信する(ステッ
プS22のYESルートからステップS24)。
【0088】そして、このように自ルータ15での帯域
確保で可能であれば、RSVP用ルーティング決定部2
21が、RSVP用IPルーティングテーブル22Bを
参照し(ステップS25)、受信RSVPパケットによ
り要求された帯域(10Mbps)を満足する空き帯域
情報22B−2をもつ内部ルーティング情報22B−1
がそのテーブル22Bに存在するか否かをチェックする
(ステップS26)。
【0089】今、図13中に示すように、要求帯域(1
0Mbps)を満足するルーティング情報22B−1
(宛先IPアドレス=C.1/次ルータアドレス=B
1:網かけ部参照)が1つだけテーブル22Bに存在す
る(ステップS26でYESと判定され、且つ、ステッ
プS27でNOと判定される)ので、RSVP用ルーテ
ィング決定部221は、そのルーティング情報22B−
1を受信RSVPパケット用のルーティング情報として
決定する。
【0090】そして、決定したルーティング情報22B
−1は、情報移動部226によって通常IPルーティン
グテーブル22Aに移される(ステップS28)。これ
により、RSVPパケットおよび以降に受信されるVO
DサービスのIPパケットは、通常ルーティング処理に
より、次ルータアドレス=B1をもつルータ、即ち、A
TMルータ19へ転送される(図13中に示すステップ
R3)。
【0091】なお、受信パケットがRSVPパケット以
外であった場合(ステップS21でNOと判定された場
合)や、要求帯域(10Mbps)を満足するルーティ
ング情報22B−1がテーブル22Bに存在しない場合
(ステップS26でNOと判定された場合)は、いずれ
の場合も、内部ルーティング決定部22−1が通常IP
ルーティングテーブル22Aに基づいてその受信パケッ
トの次ホップ先の決定(通常ルーティング処理)を行な
う(ステップS30)。
【0092】また、上記のステップS27において、R
SVPパケットによる要求帯域を満足するルーティング
情報22B−1が複数存在する場合、RSVP用ルーテ
ィング決定部221は、その中で空き帯域情報22B−
2が最大のものを受信RSVPパケットに対するルーテ
ィング情報22B−1として決定し、そのルーティング
情報22B−1が情報移動部226によって通常IPル
ーティングテーブル22Aに移される(ステップS27
のYESルートからステップS29)。
【0093】次に、上述のごとくルータ15からRSV
Pパケットが転送されたATMルータ19では、図15
に示すように、受信パケットがRSVPパケットである
(ステップS31でYESと判定される)ので、まず、
中央制御装置19−4において、リソース確保部198
が、自ルータ19で要求帯域(10Mbps)が確保で
きるかを確認する(ステップS32)。
【0094】この結果、自ルータ19で要求帯域が確保
できなければ、リソース確保部198は、NG情報をR
SVPパケットの転送元であるルータ15に返信する
(ステップS32のNOルートからステップS33)
が、今、RSVPパケットはATMルータ19で要求帯
域が確保できるものとしてルータ15で決定されて転送
されてきているので、要求帯域を確保することが可能で
ある。従って、リソース確保部198は、OK情報をル
ータ15へ返信する(ステップS32のYESルートか
らステップS34)。
【0095】そして、RSVP用コネクション決定部1
95が、受信RSVPパケット(ATMセル)に付与さ
れている宛先IPアドレス(出力側VPI/VCI)に
基づいてRSVP用帯域管理テーブル22Eを参照し
(ステップS35)、要求帯域(10Mbps)を満足
する内部コネクション情報22E−1がそのテーブル2
2Eに存在する否かをチェックする(ステップS3
6)。
【0096】今、図13中に示すように、要求帯域(1
0Mbps)を満足する内部コネクション情報22E−
1(空き帯域=15Mbps:網かけ部参照)が1つだ
けテーブル22Eに存在する(ステップS36でYES
と判定され、且つ、ステップS37でNOと判定され
る)ので、RSVP用コネクション決定部195は、そ
の内部コネクション情報22E−1を受信RSVPパケ
ット用の内部コネクション情報として決定(選択)す
る。
【0097】そして、内部コネクション制御部196の
内部コネクション確認部200が、このRSVP用コネ
クション決定部195で決定された内部コネクション情
報22E−1に対応する内部コネクションが既に確保済
みであるか否かをチェックする(ステップS38)が、
今、前述したようにテーブル22Eに存在する内部コネ
クション情報22E−1は、対応する内部コネクション
が確保済みであることを意味するので、内部コネクショ
ン割当部201によって確保済みの内部コネクションが
ATMセル化後の受信RSVPパケットの転送に割り当
てられ、その内部コネクションにATMセルが流される
(ステップS39)。
【0098】これにより、ATMセル化後の受信RSV
Pパケットは、該当するATM/IP変換モジュール1
9−3にて元の宛先IPアドレス(C.1)をもつパケ
ットに変換されたのち、次ルータアドレスCをもつルー
タ17に転送される。なお、内部コネクション確認部2
00による確認の結果、RSVP用コネクション決定部
195で決定された内部コネクション情報22E−1に
対応する内部コネクションが確保済みでない場合(ステ
ップS38でNOと判定された場合:このケースは、例
えば、テーブル22Eを後述するように次ホップ先とな
りうる隣接するルータから空き帯域情報を受信して作成
/更新するような場合に生じる)は、内部コネクション
制御部196は、決定した内部コネクション情報22E
−1に基づいて新たに内部コネクションの確保を行なう
(ステップS40)。
【0099】また、受信パケットがRSVPパケットで
なかった場合(ステップS31でNOと判定された場
合)や、要求帯域(10Mbps)を満足する内部コネ
クション情報22E−1がテーブル22Eに存在しない
場合(ステップS36でNOと判定された場合)は、内
部コネクション決定部194が通常の(宛先IPアドレ
スのみに基づく)内部コネクションの決定を行なうこと
で内部コネクション制御部196による通常の内部コネ
クションの確保手順が実行される(ステップS41)。
【0100】さらに、上記のステップS37において、
要求帯域を満足する内部コネクション情報22E−1が
複数存在する場合、RSVP用コネクション決定部19
5は、その中で空き帯域情報22E−2が最大のものを
ATMセル化後の受信RSVPパケットに対する内部コ
ネクション情報22E−1として決定(選択)する(ス
テップS37のYESルートからステップS42)。
【0101】次に、上述のごとくATMルータ19から
転送されてきたRSVPパケットを受信したルータ17
では、そのRSVPパケットに付与されている宛先IP
アドレス(C.1)から受信RSVPパケットが、自己
が収容しているビデオクライアント14A宛のものであ
ることを認識して、要求帯域を確保した後、受信RSV
Pパケットをリソース確保完了通知としてビデオクラア
ント14Aへ転送する。
【0102】この結果、ビデオサーバ13とビデオクラ
イアント14Aとの間に10Mbps分のセッションが
確立されて、VODサービスが開始される。なお、ビデ
オクライアント14Bが予約要求を行なった場合も、上
記と同様の手順により、そのビデオクライアント14B
とビデオサーバ13との間のセッションが確立される。
【0103】以上のように、本実施形態のルータ15〜
18によれば、RSVPパケットを受けると、RSVP
用IPルーティングテーブル22Bに基づいて、少なく
とも次ホップ先となりうるルータにおける空き帯域量を
考慮してルーティングを実施するので、RSVPパケッ
トに応じた帯域を確保できない、もしくは、確保しにく
いルータへわざわざ無駄なルーティング処理を行なって
しまう確率を大幅に低減することができる。従って、効
率的なルーティングを行ないながら、RSVPパケット
による要求帯域を確実に保証することができ、通信資源
の有効利用を図ることができる。
【0104】特に、本実施形態では、RSVPパケット
の受信時には、RSVP用IPルーティングテーブル2
2Bを検索するだけであり、該当するルーティング情報
が有ればそのルーティング情報は通常IPルーティング
テーブル22Aに移されるので、実現が容易であり、ま
た、RSVPパケットによって帯域確保を行なう効率的
なルーティングと通常ルーティングとの両方に対応する
ことが可能である。
【0105】さらに、上述した実施形態では、TCP/
IPレイヤよりも下位レイヤでのルーティング処理を担
うATMルータ19においても、内部コネクションの確
保を次ホップ先となりうるルータにおける空き帯域量を
考慮して行なうので、遅延に厳しいVODサービスに対
しても十分なサービス品質を確保(帯域保証)すること
ができるとともに、RSVPパケットの無駄なルーティ
ングを防止することができる。
【0106】特に、本実施形態では、RSVPパケット
の受信により一旦確保した内部コネクションを一定期間
だけ保持しておき、別のRSVPパケットの受信時に、
次ホップ先と決定したルータに対する内部コネクション
が確保済みであると、その確保済みの内部コネクション
を使用する(つまり、内部コネクション,帯域の変更だ
けで対応することができる)ので、RSVPパケットを
受ける毎に毎回内部コネクションを確保する必要が大幅
に低減されてATMルータ19(中央制御装置19−
4)での処理負荷が大幅に低減される。
【0107】また、一定期間が経過するとその内部コネ
クションは解放されるので、無駄に内部コネクションを
確保し続けることも無く、通信資源の有効利用を図るこ
とができる。さらに、このとき、解放された内部コネク
ションに対応する内部コネクション情報22E−1およ
び空き帯域情報22E−2はRSVP用帯域管理テーブ
ル22Eから削除されるので、主記憶装置19−5にお
けるメモリ資源の有効利用を図ることができるととも
に、次ホップ先の誤決定を防止することができる。
【0108】さらに、ルータ15〜18及びATMルー
タ19では、過去のRSVPパケットによって次ホップ
先のルータとなった隣接するルータでの帯域の確保実績
に基づいてそのルータについての資源管理情報(テーブ
ル22B,22E)を作成もしくは更新することができ
るので、その隣接ルータにおける最近の空き帯域情報2
2B−2(22E−2)を自動的に保持することが可能
であり、容易に、隣接ルータにおける帯域の最近の使用
状況を把握することができる。
【0109】また、ルータ15〜18では、作成したR
SVP用IPルーティングテーブル22Bにおける資源
管理情報(ルーティング情報22B−1,空き帯域情報
22B−2)を作成順に一定期間(第1所定期間)だけ
保持するので、その一定期間内に同様のRSVPパケッ
トを受ければ、作成済みの資源管理情報に基づいてその
RSVPパケットに対するルーティングを実施するの
で、ルーティングの負荷を軽減することができるととも
に、情報保持に必要なメモリ量を削減することができ
る。
【0110】さらに、ルータ15〜18及びATMルー
タ19では、次ホップ先のルータにおいてRSVPパケ
ットに応じた帯域を確保できない場合は、そのルータに
ついてのテーブル22B,22Eにおける資源管理情報
を信頼性が低いものとして削除することができるので、
不要な資源管理情報の保持によるメモリ量の増大,次ホ
ップ先の誤決定を防止することができる。
【0111】・その他 なお、上述した実施形態では、テーブル22B(22
E)を隣接ルータでの過去の帯域確保実績に基づいて作
成/更新しているが、本発明はこれに限定されず、例え
ば、隣接ルータから定期的に空き帯域情報22B−2を
受けることによって作成/更新するようにしてもよい。
【0112】また、上述した実施形態では、RSVPパ
ケット受信時に、隣接ルータの通信資源として帯域の使
用状況を考慮してルーティングを行なう場合を例にして
説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、CP
Uの使用率(つまり、ルータの処理負荷)も考慮してル
ーティングを行なうようにしてもよい。これを実現する
には、ルータ15〜18については、上記のRSVP用
IPルーティングテーブル22Bの代わりに、例えば図
16に示すように、ルーティング情報22B−1及び空
き帯域情報22B−3に加えて次ルータ負荷情報22B
−3(以下、単に「負荷情報22B−3」という)を対
応付けた情報を資源管理情報として有するRSVP用I
Pルーティングテーブル22B′をフォワーディング機
構22(メモリ22−5)に保持するようにすればよ
い。
【0113】なお、負荷情報22B−3は、ここでは、
その数値(%)が低いものほど次ルータの負荷が低いこ
とを表す。そして、この場合のRSVPパケット受信時
の次ホップ先のルータの決定処理は、次表1に示すよう
な条件に従って行なわれる。
【0114】
【表1】
【0115】即ち、RSVP用ルーティング決定部22
1は、例えば図17に示すフローチャート(アルゴリズ
ム)に従って、次ホップ先のルータを決定することにな
る。なお、この図17において、ステップS21〜S2
7及びS30での処理は図14により前述した動作と同
様であるので、ここでは、その詳細な説明は省略し、要
部の処理についてのみ説明する。
【0116】まず、RSVP用IPルーティングテーブ
ル22Bに要求帯域を満足するルーティング情報22B
−1が複数存在している場合(ステップS27でYES
と判定された場合)、RSVP用ルーティング決定部2
21は、次に、それらのルーティング情報22B−1に
対応する負荷情報22B−3を比較して、負荷情報22
B−1が全て同じ値であるかをチェックする(ステップ
S28′)。
【0117】この結果、1つでも異なる値の負荷情報2
2B−3が存在すれば、RSVP用ルーティング決定部
221は、負荷情報22B−3が最小のルーティング情
報22B−1を次ホップ先用のルーティング情報として
選択し(ステップS28′のNOルートからステップS
30′)、全て同じ値であれば、さらに、空き帯域情報
22B−2を比較して帯域値が全て同じ値であるか否か
をチェックする(ステップS28′のYESルートから
ステップS29′)。
【0118】この結果、全ての帯域値が同じであれば、
RSVP用ルーティング決定部221は、その中で任意
のルーティング情報22B−1を次ホップ先用のルーテ
ィング情報として1つだけ選択する(ステップS29′
のYESルートからステップS31′)一方、1つでも
帯域値が異なれば、その中で帯域値が最大のルーティン
グ情報22B−1を次ホップ先用のルーティング情報と
して選択する(ステップS29′のNOルートからステ
ップS32′)。
【0119】そして、上述のごとく選択(決定)された
ルーティング情報22B−1は、いずれの場合も、情報
移動部226によって通常IPルーティングテーブル2
2Aに移される(ステップS33′)。これにより、R
SVPパケットおよび以降に受信されるVODサービス
のIPパケットは、通常ルーティング処理により、決定
した次ホップ先へ転送される。
【0120】つまり、この場合のルータ15〜18は、
RSVPパケットを受信すると、次ホップ先となりうる
隣接ルータの空き帯域量と処理負荷との双方を考慮して
ルーティングを実施するのである。従って、上述した実
施形態に比してさらにRSVPパケット受信時の無駄な
ルーティングの実施確率を低減することができる。な
お、RSVP用IPルーティングテーブル22Bに要求
帯域を満足するルーティング情報22B−1が1つしか
存在していなかった場合(ステップS27でNOと判定
された場合)は、そのルーティング情報22B−1が自
動的に次ホップ先用のルーティング情報として決定さ
れ、通常IPルーティングテーブル22Aに移される
(ステップS33′)。
【0121】また、ATMルータ19でも、上記と同様
にして隣接ルータの空き帯域量と処理負荷との双方を考
慮して内部コネクションの確保(確立)を行なうことが
可能である。さらに、上記のRSVP用IPルーティン
グテーブル22B′における負荷情報22B−3は、例
えば、隣接ルータに定期的に処理負荷の問い合わせを行
なう等して取得することが可能である。
【0122】また、上述した例では、隣接ルータの空き
帯域量と処理負荷との双方を考慮しているが、処理負荷
のみを考慮するようにしてもよい。さらに、通信資源の
使用状況として上記の帯域,CPUの使用率以外のもの
(例えば、メモリ量等)を考慮するようにしてもよい。
そして、本発明は上述した実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のルーティ
ング装置およびルーティング方法によれば、所望の通信
サービスの実施に必要な通信資源の使用を予約するため
の予約要求を受けると、少なくとも次パケット転送対象
となりうる他装置における通信資源の使用状況を考慮し
てルーティングを実施することができるので、上記の予
約要求に応じた通信資源を確保できない、もしくは、確
保しにくい装置へわざわざ無駄なルーティング処理を行
なってしまう確率を大幅に低減することができ、通信資
源の有効利用を図ることができる(請求項1,2,1
3)。
【0124】また、本発明のルーティング装置によれ
ば、予約要求に対する内部コネクションの制御を次パケ
ット転送対象となりうる他装置における通信資源の使用
状況を考慮して行なうことができるので、遅延に厳しい
通信サービスに対しても十分なサービス品質を確保する
ことができるとともに、無駄なルーティングを防止する
ことができる(請求項6,7,13)。
【0125】さらに、本発明によれば、次パケット転送
対象装置に対する内部コネクションが確保済みである
と、その確保済みの内部コネクションをパケット転送処
理に使用することができるので、予約要求を受ける毎に
新たに内部コネクションの確保を行なう必要が低減さ
れ、本ルーティング装置の処理負荷の低減に大いに寄与
する(請求項8)。
【0126】また、本発明によれば、過去の予約要求に
よって次パケット転送対象装置となった他装置での通信
資源の確保実績に基づいて他装置についての資源管理情
報を作成もしくは更新することができるので、他装置に
おける最近の通信資源の使用状況についての情報を自動
的に保持することが可能であり、容易に、他装置におけ
る通信資源の最近の使用状況を把握することができる
(請求項3,9)。
【0127】さらに、作成した資源管理情報を一定期間
だけ保持するようにすれば、その一定期間内に同様の予
約要求を受ければ、作成済みの資源管理情報に基づいて
その予約要求に対するルーティングを実施するので、ル
ーティングの負荷を軽減することができるとともに、情
報保持に必要なメモリ量を削減することができる(請求
項4)。
【0128】また、確保した内部コネクションを一定期
間(第2所定期間)だけ保持するようにすれば、予約要
求を受ける毎に毎回内部コネクションを確保する必要が
さらに低減され、また、無駄に内部コネクションの確保
を継続することも無い。従って、内部コネクション制御
の負荷をさらに軽減することができるとともに、通信資
源の有効利用を図ることができる(請求項10)。
【0129】さらに、次パケット転送対象装置において
上記の予約要求に応じた通信資源を確保できない場合
は、その装置についての資源管理情報を削除することが
できるので、不要な資源管理情報の保持によるメモリ量
の増大,次パケット転送対象装置の誤決定を防止するこ
とができる(請求項5,11)。なお、上記の通信資源
が帯域の場合、他のルーティング装置における帯域の使
用状況を考慮したルーティング処理(もしくは、内部コ
ネクション制御)を実施することが可能になるので、予
約要求に対して、わざわざ帯域を確保できない(もしく
は、確保しにくい)装置へのルーティングを行なってし
まう確率を大幅に低減することができ、無駄なルーティ
ング(内部コネクション制御)の実施を確実に防止する
ことができる(請求項12)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるインターネット
(TCP/IP通信網)の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本実施形態のIPルータ(ルーティング装置)
のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態にかかるRSVPメッセージフォー
マットの一例を示す図である。
【図4】本実施形態のIPルータにおけるフォワーディ
ング機構の構成例を示すブロック図である。
【図5】本実施形態のATMベースIPルータ(ルーテ
ィング装置)のハードウェア構成例を示すブロック図で
ある。
【図6】本実施形態のATMベースIPルータにおける
中央制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図7】本実施形態にかかる宛先IPアドレス−出力側
VPI/VCI対応テーブル(表)の構成を示す図であ
る。
【図8】本実施形態にかかる入力側VPI/VCI−出
力側VPI/VCI対応テーブル(表)の構成を示す図
である。
【図9】本実施形態にかかるRSVP用帯域/内部コネ
クション情報管理テーブル(表)の構成を示す図であ
る。
【図10】(A)は本実施形態にかかるRSVPパケッ
トによりそれぞれ10Mbps,3Mbps,1Mbp
s分の帯域要求があった場合の内部コネクション/帯域
確保例を模式的に示す図であり、(B)は(A)に示す
内部コネクション/帯域確保時のRSVP用帯域/内部
コネクション管理テーブルの構成例を示す図である。
【図11】本実施形態にかかるRSVP用IPルーティ
ングテーブル(RSVP用帯域/内部コネクション管理
テーブル)の作成手順を説明するためのフローチャート
である。
【図12】(A),(B)はいずれもRSVP用IPル
ーティングテーブルにおける情報更新例を説明するため
の図である。
【図13】本実施形態のTCP/IP通信網でのRSV
Pパケットによる帯域確保手順を説明するための図であ
る。
【図14】本実施形態のIPルータにおける次ルータ決
定手順を説明するためのフローチャートである。
【図15】本実施形態のATMベースIPルータにおけ
る次ルータ決定手順を説明するためのフローチャートで
ある。
【図16】本実施形態において次ルータ負荷も考慮して
RSVPパケットに対するルーティング処理を実施する
場合のIPルータの構成例を示すブロック図である。
【図17】本実施形態において次ルータ負荷も考慮して
次ルータを決定する手順を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
12 インターネット(TCP/IP通信網) 13 ビデオサーバ 14A,14B ビデオクライアント 15〜18 IPルータ(ルーティング装置) 19 ATMベースIPルータ(ルーティング装置) 19−1 IP/ATM変換モジュール 19−2 ATMスイッチ機構 19−3 ATM/IP変換モジュール 19−4 中央制御装置 19−5 主記憶装置(第2資源管理情報保持部) 21 インタフェースカード 22 フォワーディング機構(ルーティング制御部) 22−1 内部ルーティング決定部 22−2 内部ルーティング制御部 22−3 メモリ 22−4 パケット識別部 22−5 リソース確保部 22−6 メモリ(第1資源管理情報保持部) 22A 通常IPルーティングテーブル 22B RSVP用IPルーティングテーブル 22B−1 ルーティング情報 22B−2 空き帯域情報 22B−3 次ルータ負荷情報 22C 宛先IPアドレス−出力側VPI/VCI対応
テーブル(表) 22D 入力側VPI/VCI−出力側VPI/VCI
対応テーブル(表) 22E RSVP用帯域/内部コネクション情報管理テ
ーブル(表) 23 内部ルーティング機構 25 共通信号線 26〜30 情報フィールド 191 ATMスイッチ回路 192 多重化部 193 分離部 194 内部コネクション決定部 195 RSVP用コネクション決定部(第2パケット
転送対象決定部) 196 内部コネクション制御部 197 パケット識別部 198 リソース確保部 199 タイマ(第2計時部) 200 内部コネクション確認部 201 内部コネクション割当部(内部コネクション継
続確保部) 202 内部コネクション解放部 203 テーブル管理部(第2資源管理情報作成/更新
部) 204 監視部(第2監視部) 205 情報確認部(第3情報確認部) 206 情報削除部(第3,第4情報削除部) 221 RSVP用ルーティング決定部(第1パケット
転送対象決定部) 222 テーブル管理部(第1資源管理情報作成/更新
部) 223 タイマ(第1計時部) 224 監視部(第1監視部) 225 情報確認部(第1,第2情報確認部) 226 情報移動部 227 情報削除部(第1,第2情報削除部)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したパケットデータに付与されてい
    る宛先情報に基づいて次パケット転送対象装置へ該パケ
    ットデータが転送されるようルーティングを制御するル
    ーティング制御部と、 次パケット転送対象装置となりうる他装置での通信資源
    の使用状況を管理するための資源管理情報を保持する第
    1資源管理情報保持部と、 該パケットデータが予約要求用のパケットデータである
    と、当該予約要求に応じた通信資源を確保し、当該パケ
    ットデータに付与されている宛先情報と該資源管理情報
    とに基づいて次パケット転送対象装置を決定する第1パ
    ケット転送対象決定部とをそなえて構成されたことを特
    徴とする、ルーティング装置。
  2. 【請求項2】 該第1資源管理情報保持部が、 該資源管理情報として、少なくとも、次パケット転送対
    象となりうる他装置に対するルーティング情報と当該他
    装置における通信資源の使用状況情報とを対応付けた情
    報を保持するように構成されるとともに、 該第1パケット転送対象決定部が、 該使用状況情報に基づいて該予約要求用のパケットデー
    タに応じた通信資源を確保することのできる他装置に対
    するルーティング情報を次パケット転送対象装置用のル
    ーティング情報として決定する予約要求用ルーティング
    決定部として構成され、且つ、 該ルーティング制御部が、 該予約要求用ルーティング決定部で決定された該ルーテ
    ィング情報に基づいて該ルーティングの制御を行なうよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項1記載の
    ルーティング装置。
  3. 【請求項3】 該ルーティング制御部が、 過去の予約要求用のパケットデータによって該次パケッ
    ト転送対象装置となった他装置での通信資源の確保実績
    に基づいて該資源管理情報を作成もしくは更新する第1
    資源管理情報作成/更新部をそなえていることを特徴と
    する、請求項1記載のルーティング装置。
  4. 【請求項4】 該第1資源管理情報作成/更新部が、 該資源管理情報を作成してから第1所定期間を計時する
    第1計時部と、 該第1計時部による計時結果に基づいて該第1所定期間
    が経過した資源管理情報が該第1資源管理情報保持部に
    存在するか否かを確認する第1情報確認部と、 該第1情報確認部で該第1所定期間が経過した資源管理
    情報が該第1資源管理情報保持部に存在することが確認
    されると、当該資源管理情報を該第1資源管理情報保持
    部から削除する第1情報削除部とをそなえていることを
    特徴とする、請求項3記載のルーティング装置。
  5. 【請求項5】 該第1資源管理情報作成/更新部が、 該次パケット転送対象装置において該予約要求用のパケ
    ットデータに応じた通信資源を確保できるか否かを監視
    する第1監視部と、 該第1監視部で該次パケット転送対象装置において該通
    信資源を確保できないことが確認されると、当該次パケ
    ット転送対象装置に対応する資源管理情報が該第1資源
    管理情報保持部に存在するか否かを確認する第2情報確
    認部と、 該第2情報確認部で該通信資源を確保できなかった次パ
    ケット転送対象装置に対応する該資源管理情報が存在す
    ると確認されると、当該資源管理情報を該第1資源管理
    情報保持部から削除する第2情報削除部とをそなえてい
    ることを特徴とする、請求項3記載のルーティング装
    置。
  6. 【請求項6】 受信したパケットデータに付与されてい
    る宛先情報に基づいて次パケット転送対象装置へ該パケ
    ットデータが転送されるよう内部コネクションを制御す
    る内部コネクション制御部と、 次パケット転送対象装置となりうる他装置での通信資源
    の使用状況を管理するための資源管理情報を保持する第
    2資源管理情報保持部と、 該パケットデータが予約要求用のパケットデータである
    と、当該予約要求に応じた通信資源を確保し、当該パケ
    ットデータに付与されている宛先情報と該資源管理情報
    とに基づいて次パケット転送対象装置を決定する第2パ
    ケット転送対象決定部とをそなえて構成されたことを特
    徴とする、ルーティング装置。
  7. 【請求項7】 該第2資源管理情報保持部が、 該資源管理情報として、少なくとも、次パケット転送対
    象となりうる他装置に対する内部コネクション情報と当
    該他装置における通信資源の使用状況情報とを対応付け
    た情報を保持するように構成されるとともに、 該第2パケット転送対象決定部が、 該使用状況情報に基づいて該予約要求用のパケットデー
    タに応じた通信資源を確保することのできる他装置に対
    する内部コネクション情報を次パケット転送対象装置用
    の内部コネクション情報として決定する予約要求用コネ
    クション決定部として構成され、且つ、 該内部コネクション制御部が、 該予約要求用コネクション決定部で決定された該内部コ
    ネクション情報に基づいて該内部コネクションの制御を
    行なうように構成されていることを特徴とする、請求項
    6記載のルーティング装置。
  8. 【請求項8】 該内部コネクション制御部が、 該第2パケット転送対象決定部で決定された該次パケッ
    ト転送対象装置用の内部コネクションが確保済みである
    か否かを確認する内部コネクション確認部と、 該内部コネクション確認部で該内部コネクションが確保
    済みであると確認されると、当該内部コネクションを上
    記のパケット転送処理に割り当てる内部コネクション割
    当部とをそなえていることを特徴とする、請求項6記載
    のルーティング装置。
  9. 【請求項9】 該内部コネクション制御部が、 過去の予約要求用のパケットデータによって該次パケッ
    ト転送対象装置となった他装置での通信資源の確保実績
    に基づいて該資源管理情報を作成もしくは更新する第2
    資源管理情報作成/更新部をそなえていることを特徴と
    する、請求項6記載のルーティング装置。
  10. 【請求項10】 該内部コネクション制御部が、 該予約要求用のパケットデータに対して内部コネクショ
    ンが確保されてから第2所定期間を計時する第2計時部
    と、 該第2計時部で該第2所定期間が経過するまで該内部コ
    ネクションの確保を継続する内部コネクション継続確保
    部と、 該第2計時部で該第2所定期間が経過すると該内部コネ
    クションを解放する内部コネクション解放部とをそなえ
    るとともに、 該第2資源管理情報作成/更新部が、 該内部コネクション解放部によって解放された内部コネ
    クションに対応する次パケット転送対象装置について作
    成した資源管理情報を該第2資源管理情報保持部から削
    除する第3情報削除部をそなえていることを特徴とす
    る、請求項9記載のルーティング装置。
  11. 【請求項11】 該第2資源管理情報作成/更新部が、 該次パケット転送対象装置において該予約要求用のパケ
    ットデータに応じた通信資源を確保できるか否かを監視
    する第2監視部と、 該第2監視部で該次パケット転送対象装置において該通
    信資源を確保できないことが確認されると、当該次パケ
    ット転送対象装置に対応する資源管理情報が該第2資源
    管理情報保持部に存在するか否かを確認する第3情報確
    認部と、 該第3情報確認部で該通信資源を確保できなかった次パ
    ケット転送対象装置に対応する該資源管理情報が該第2
    資源管理情報保持部に存在すると確認されると、当該資
    源管理情報を該第2資源管理情報保持部から削除する第
    4情報削除部とをそなえていることを特徴とする、請求
    項9記載のルーティング装置。
  12. 【請求項12】 該通信資源が帯域であることを特徴と
    する、請求項1〜11のいずれか1項に記載のルーティ
    ング装置。
  13. 【請求項13】 それぞれ所望の通信サービス用のパケ
    ットデータを扱う複数のルーティング装置が相互に接続
    された通信網において、 該ルーティング装置が、 所望の通信サービスに必要な通信資源の使用を予約する
    ための予約要求を受信すると、 当該予約要求を次パケット転送対象装置へ転送するため
    のルーティング処理を、少なくとも次パケット転送対象
    となりうる他装置における通信資源の使用状況を考慮し
    て実施することを特徴とする、ルーティング方法。
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